英単語学習ラボ

expend

/ɪkˈspɛnd/(イクˈスペンドゥ)

第2音節にアクセントがあります。最初の 'e' は弱母音/ɪ/で、日本語の『エ』と『イ』の中間のような音です。最後の 'd' は、息を止めるような破裂音で、日本語の『ド』のように強く発音しません。'spend' は、's' の後に子音が続くので、母音を挟まずに発音しましょう。

動詞

使い果たす

お金、時間、エネルギーなどを完全に使い切る意味。資源の枯渇や浪費といったニュアンスを含むことが多いです。例文:expend all one's energy(全精力を使い果たす)

After moving all the furniture, he expended all his strength.

全ての家具を運び終えて、彼は体力を使い果たしました。

重い家具を運ぶという具体的な行動の後、疲れ切って体力が「使い果たされる」様子が目に浮かびます。「expend」は、体力やエネルギーを使い切る場面でよく使われる典型的な表現です。

She had to expend many hours to finish her difficult report.

彼女は難しいレポートを仕上げるために、何時間も費やさなければなりませんでした。

この文では、難しい課題を前に、時間という「資源」を「費やす」状況を描いています。レポートを完成させるために、彼女がどれほど集中し、時間をかけたかが伝わりますね。時間や労力を使う際にも「expend」は使われます。

We had to expend a lot of money to fix the broken car.

私たちは壊れた車を修理するために、たくさんのお金を費やさなければなりませんでした。

車が壊れてしまい、修理のために多くのお金を「費やす」という、誰もが経験しうる現実的なシチュエーションです。「expend」は、特に多額のお金や資源をある目的のために使う、という文脈で自然に使われます。

動詞

費やす

時間や労力などを、特定の目的のために使う意味。例文:expend effort on research(研究に努力を費やす)

He had to expend a lot of time preparing for the final exam.

彼は期末試験の準備に多くの時間を費やさなければならなかった。

「expend」は「時間」や「労力」をかける時に使われます。この文では、試験という目標のために、大変な努力が必要だった様子が伝わりますね。「had to」は「~しなければならなかった」という義務や必要性を表します。

The company plans to expend a large sum of money on research.

その会社は研究に多額のお金を費やす計画です。

「expend」は「お金」を使う場合にも使われます。特に、計画的でまとまったお金を「投じる」ようなニュアンスがありますね。「a large sum of money」で「多額のお金」という意味です。

You will expend a lot of energy climbing this steep mountain.

この急な山を登るには、多くのエネルギーを費やすことになるでしょう。

「expend」は「エネルギー」や「体力」を消耗する際にもよく使われます。この文では、急な山を登る大変さが伝わってきますね。未来のことについて「~することになるだろう」とアドバイスするような場面で使えます。

動詞

消費する

資源やエネルギーなどを経済活動や生活において使用すること。環境問題や経済の文脈でよく用いられます。

The tired student had to expend a lot of energy to finish his difficult homework before midnight.

疲れた生徒は、真夜中までに難しい宿題を終えるために、多くのエネルギーを費やさなければなりませんでした。

この文は、時間やエネルギーを「ある目的のために一生懸命使う」という「expend」の典型的な使い方を示しています。真夜中まで頑張る学生の姿が目に浮かびますね。宿題を終わらせるために、体力を使い切る様子が伝わります。

Our small shop decided to expend a little more money on a beautiful new sign to attract customers.

私たちのお店は、お客さんを惹きつけるため、美しい新しい看板にもう少しお金を費やすことに決めました。

ここでは、お店がお客さんを呼びたいという目的のために、予算を「お金」という形で「費やす」様子がわかります。「expend money on ~(〜にお金を費やす)」は、ビジネスや日常の買い物など、お金を使う文脈でよく使われる形です。

The firefighters worked tirelessly, ready to expend all their strength to save the people trapped in the burning building.

消防士たちは疲れを知らず働き、燃える建物に閉じ込められた人々を救うために全力を費やす覚悟でした。

消防士が人命救助という崇高な目的のために、体力や気力といった「力」を惜しみなく「費やす」場面です。「expend strength」や「expend effort」のように、体力や努力を表す言葉と一緒によく使われ、困難な状況で力を尽くす様子を描写します。

コロケーション

expend energy

エネルギーを費やす、労力をかける

文字通り、物理的なエネルギーや精神的なエネルギーを何かに使うことを意味します。単に「use energy」と言うよりも、より意識的に、あるいは努力を伴ってエネルギーを費やすニュアンスがあります。例えば、運動、仕事、問題解決など、幅広い場面で使われます。ビジネスシーンでは、プロジェクトや目標達成のために積極的に労力を投入する状況を表現するのに適しています。構文は「expend energy on/in (doing) something」となります。

expend resources

資源を費やす、資金や物資を投入する

お金、時間、人材、材料など、あらゆる種類の資源を何かに使うことを指します。単に「use resources」と言うよりも、より計画的、戦略的に資源を配分するニュアンスがあります。ビジネスやプロジェクトマネジメントの文脈でよく用いられ、資源の有効活用や投資対効果を意識する場面で特に重要です。例えば、「多大な資源を費やしたにもかかわらず、プロジェクトは失敗に終わった」のように使われます。構文は「expend resources on (doing) something」となります。

expend effort

努力を費やす、尽力する

目標達成のために意識的に努力を傾けることを意味します。「make an effort」と似ていますが、「expend effort」はよりフォーマルで、努力の程度や重要性を強調するニュアンスがあります。ビジネスシーンや学術的な文脈でよく用いられ、困難な課題に取り組む姿勢や、成果を出すための献身的な努力を表現するのに適しています。例えば、「彼はプロジェクトを成功させるために多大な努力を費やした」のように使われます。構文は「expend effort on/in (doing) something」となります。

expend time

時間を費やす、時間をかける

何かに時間を使うことを意味しますが、単に「spend time」と言うよりも、より意識的に、あるいは重要なことに時間を使うニュアンスがあります。ビジネスシーンや個人的な目標達成において、時間の使い方を意識する場面でよく用いられます。例えば、「時間を費やして調査を行った」のように使われます。時間の価値を強調し、無駄な時間を避ける意識を示す表現としても使われます。構文は「expend time on/in (doing) something」となります。

expend capital

資本を費やす、投資する

主にビジネスや経済の文脈で、資金を事業やプロジェクトに投資することを指します。「invest capital」とほぼ同義ですが、「expend capital」は、よりフォーマルで、財務的な側面を強調するニュアンスがあります。企業の成長戦略、新規事業の立ち上げ、設備投資など、資本の投入が重要な意思決定となる場面で用いられます。例えば、「新技術の開発に多額の資本を費やした」のように使われます。構文は「expend capital on (doing) something」となります。

expend influence

影響力を行使する

自分の影響力や権限を使って、特定の目的を達成しようとすることを意味します。政治、ビジネス、社会的な活動など、様々な分野で用いられます。単に「use influence」と言うよりも、より積極的に、あるいは戦略的に影響力を行使するニュアンスがあります。例えば、「彼はその問題の解決のために、自分の影響力を費やした」のように使われます。影響力の大きさや、それを行使することの重要性を示す表現としても使われます。構文は「expend influence on (doing) something」となります。

使用シーン

アカデミック

学術論文や研究発表で、時間、資源、エネルギーなどを「費やす」「消費する」という意味で使用されます。例えば、研究方法を説明する際に「多大な時間と労力を費やした」ことを示す文脈(例:「本研究では、データの収集に膨大な時間とリソースをexpendした」)や、実験で使用した試薬の量を示す際に使われます。フォーマルな文体で、客観的な記述が求められる場面で用いられます。

ビジネス

ビジネス文書やプレゼンテーションで、予算やリソースを「費やす」「消費する」という意味で使われます。ただし、より一般的な単語(例: 'spend', 'use')が好まれる傾向にあります。例えば、プロジェクトの進捗報告で「予算をどのように費やしたか」を説明する際に使われることがあります(例:「マーケティング活動に予算をexpendした」)。フォーマルな文体で、具体的な数値と結びつけて使われることが多いです。

日常会話

日常会話ではほとんど使われません。ニュース記事やドキュメンタリーなどで、政府や組織が資金を「費やす」状況を説明する際に稀に見かけることがあります。例えば、「政府が公共事業に多額の税金をexpendした」という文脈で使用されます。一般的には、より平易な表現(例: 'spend money on')が好まれます。

関連語

類義語

  • 最も一般的な類義語で、お金、時間、エネルギーなどを『費やす』という意味。日常会話からビジネスまで幅広く使われる。他動詞。 【ニュアンスの違い】『expend』よりも口語的で一般的。『expend』がよりフォーマルで、計画的に資源を消費するニュアンスがあるのに対し、『spend』はより広範な状況で使用可能。 【混同しやすい点】『expend』は『spend』よりも使用頻度が低く、特に口語では『spend』が好まれる。また、『spend』は感情や気持ちを費やす場合にも使用できる(例:spend time worrying)。

  • 資源、エネルギー、時間などを『消費する』という意味。物理的な消費だけでなく、抽象的な概念にも使用される。ビジネス、科学、日常会話など幅広い場面で使用される。他動詞。 【ニュアンスの違い】『expend』よりも広義で、使い切る、完全に消費するというニュアンスが強い。『expend』は特定の目的のために計画的に使うイメージだが、『consume』は必ずしも計画的とは限らない。 【混同しやすい点】『consume』はしばしば大量消費や無駄遣いのニュアンスを含むことがある。『expend』はより中立的で、計画的な消費を意味する。また、『consume』は『食ベる』という意味でも使われる。

  • 何かを目的のために『使う』という意味。非常に一般的な動詞で、様々な状況で使用される。他動詞。 【ニュアンスの違い】『expend』よりも一般的で、広範囲な意味を持つ。『expend』は資源を使い果たすニュアンスがあるが、『use』は必ずしもそうではない。また、『use』は道具や機械などを操作する意味合いが強い。 【混同しやすい点】『expend』は『use』よりもフォーマルで、特定の目的のために資源を計画的に使うニュアンスがある。『use』はより日常的で、具体的な行動を指すことが多い(例:use a tool)。

  • 時間、エネルギー、愛情などを特定の目的や人物に『捧げる』という意味。しばしば献身的なニュアンスを含む。他動詞。 【ニュアンスの違い】『expend』が単に資源を消費するのに対し、『devote』はより強いコミットメントや献身の感情を伴う。自己犠牲的なニュアンスも含むことがある。 【混同しやすい点】『devote』は通常、『devote A to B』の形で使用され、A(時間、エネルギーなど)をB(目的、人物など)に捧げるという意味になる。『expend』はこのような特定の構文を持たない。

  • 資源、エネルギー、忍耐力などを『使い果たす』、『消耗させる』という意味。物理的なものだけでなく、精神的な状態にも使われる。他動詞。 【ニュアンスの違い】『expend』よりも強い意味を持ち、完全に使い切ってしまうというニュアンスが強い。『expend』は計画的な消費を意味するが、『exhaust』は枯渇させるというネガティブな意味合いを含むことが多い。 【混同しやすい点】『exhaust』は受動態で『疲弊する』という意味にもなる(例:be exhausted)。『expend』にはそのような意味はない。また、『exhaust』は『排気ガス』という意味の名詞としても使われる。

  • (時間、エネルギー、資源などを)『浪費する』、『散逸させる』という意味。しばしば無駄に使ってしまうというネガティブなニュアンスを含む。他動詞。 【ニュアンスの違い】『expend』が計画的な消費を意味するのに対し、『dissipate』は無計画で無駄な消費を意味する。また、『dissipate』は霧や雲などが消散する意味でも使われる。 【混同しやすい点】『dissipate』はしばしば否定的な文脈で使用され、浪費や無駄遣いを非難する意味合いが含まれる。『expend』はより中立的な意味を持つ。また、『dissipate』は物理的なものが分散する意味でも使われる。

派生語

  • 『費用がかかる』という意味の形容詞。『expend』の『外に費やす』というニュアンスが、資源やお金を『多く費やす必要がある』という意味に変化。日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われ、頻出度も高い。特に『-ive』は性質・傾向を表し、対象の性質を強調する。

  • 『支出』という意味の名詞。『expend』に名詞化の接尾辞『-iture』が付いた形。お金や時間などの資源が『費やされること』を指し、会計報告や経済ニュースなど、フォーマルな文脈でよく用いられる。可算名詞としても不可算名詞としても使用可能。

  • 『費用』という意味の名詞。『expend』から派生し、より直接的に『費やされたもの』を指す。日常会話でもビジネスシーンでも頻繁に使われ、可算名詞(個々の費用)としても不可算名詞(費用全体)としても使用される。旅行の経費 (travel expense) など具体的な場面でよく用いられる。

反意語

  • 『保全する』『節約する』という意味の動詞。『expend』が資源を『外に費やす』のに対し、『conserve』は資源を『共に保つ』というニュアンスを持つ。環境保護やエネルギー政策など、資源の有効活用が求められる文脈でよく用いられる。日常会話でも『節約する』という意味で使われる。

  • 『節約する』『貯蓄する』という意味の動詞。『expend』が何かを『費やす』のに対し、『save』は何かを『取っておく』という対照的な意味を持つ。お金や時間、エネルギーなど、様々な資源に対して使われる。日常会話で頻繁に使われ、幅広い文脈で『expend』の反対の意味を表す。

語源

"expend"はラテン語の"expendere"に由来し、「(お金を)払い出す」「(重さを)量り出す」という意味を持っていました。この"expendere"は、"ex-"(外へ)と"pendere"(吊るす、量る、支払う)という二つの要素から成り立っています。"pendere"は、英語の"pendulum"(振り子)や"depend"(依存する)といった単語にも見られるように、「ぶら下げる」「重さを量る」というイメージです。つまり、元々は「外へ量り出す」という物理的な行為を表していたものが、次第に「お金を費やす」「時間や労力を費やす」といった抽象的な意味へと変化していきました。日本語で例えるなら、貴重なものを「手放す」感覚に近いかもしれません。何かを成し遂げるために、資源やエネルギーを積極的に「外へ出す」というニュアンスを含んでいます。

暗記法

「expend」は、資源を使い果たす行為に、犠牲や投資のニュアンスを込めます。戦場で兵士が命を賭け、科学者が情熱を注ぎ、企業が戦略的に予算を投じる。目標達成のため、何かを費やす決意が、この言葉を重くするのです。浪費とは異なり、自己投資や貢献の意味も帯びますが、資源枯渇という現代の課題も映し出す。人間の活動と深く結びついた、重みのある言葉なのです。

混同しやすい単語

『expend』とスペルが非常に似ており、意味も『拡大する』と関連があるため混同しやすい。しかし、『expend』は『(時間・お金・エネルギーなどを)費やす』という意味であり、自動詞の『expand』とは用法が異なる。特に、他動詞として目的語を伴う場合に注意が必要。語源的には、『ex-』(外へ)+『pandere』(広げる)という点で共通するが、使い分けが重要。

『expend』の名詞形と勘違いしやすい。確かに『expend』と意味的な関連はあるが、『expense』は『費用、経費』という意味であり、具体的な支出を指す。例えば、『business expenses』(ビジネス経費)のように使われる。品詞が異なるため、文法的な構造から区別することも可能。

発音が似ており、特に語尾の子音の脱落が起こりやすい日本人学習者にとっては聞き分けが難しい。意味は『期待する』であり、『expend』とは全く異なる。スペルも異なるため、注意深く意識する必要がある。語源的には『ex-』(外へ)+『spectare』(見る)であり、未来を見据える意味合いを持つ。

『expect』と同様に、発音が似ているため混同しやすい。意味は『~を除いて』という除外を表す前置詞・接続詞・動詞であり、『expend』とは全く異なる。文脈から判断する必要がある。スペルも異なるため、注意深く区別する必要がある。語源的には『ex-』(外へ)+『capere』(取る)であり、何かを取り除くイメージ。

スペルと意味が『expend』と関連しているため、混同しやすい。『extend』は『延長する、伸ばす』という意味であり、時間や空間的な広がりを表す。一方、『expend』は資源の消費を表す。どちらも『ex-』(外へ)という接頭辞を持つが、語源的な意味合いから使い分けを意識すると理解しやすい。

『expend』とはスペルの一部が共通しているため、視覚的に混同しやすい。意味は『免除する』であり、『expend』とは全く異なる。発音も異なるため、注意深く聞く必要がある。例えば、『exempt from taxes』(税金を免除される)のように使われる。語源的には『ex-』(外へ)+『emere』(買う)であり、何かを買わずに済む、つまり免除されるという意味合い。

誤用例

✖ 誤用: I expend my apologies for the delay.
✅ 正用: I offer my apologies for the delay.

日本語の『お詫びを申し上げます』を直訳しようとして『expend(費やす、消費する)』を使ってしまう誤用です。確かに『費やす』というニュアンスは含まれますが、英語では謝罪のような抽象的な行為に『expend』は使いません。『offer(提供する)』を使うのがより自然で丁寧な表現です。背景には、英語では抽象的な行為や感情の伝達には、具体的な行動を示す動詞(offer, extend, expressなど)を選ぶ傾向があります。これは日本語の『〜を〜する』という構造に安易に当てはめようとすると陥りやすい間違いです。

✖ 誤用: We expended a lot of money for the party, so it must be successful.
✅ 正用: We spent a lot of money on the party, so it must be successful.

『expend』と『spend』はどちらも『お金や時間を使う』という意味ですが、ニュアンスが異なります。『expend』は、資源を完全に使い果たす、あるいは何か特定の目的のために計画的に使う場合に適しています。一方、『spend』はより一般的な『使う』という意味で、特に目的が限定されない場合や、結果が不確かな場合にも使えます。パーティーにお金をかける場合、成功するかどうかは不確定なので、『spend』を使う方が自然です。日本人が『〜のために使う』という発想から、つい『for』を選んでしまいがちですが、この場合は『on』が適切です。

✖ 誤用: The government should expend more effort in environmental protection.
✅ 正用: The government should devote more effort to environmental protection.

『expend』は努力やエネルギーを『消費する』というニュアンスが強く、持続的な取り組みを必要とする文脈には不向きです。環境保護のような長期的な課題に対しては、『devote(捧げる、費やす)』を使う方が、その重要性や献身的な姿勢を示すのに適しています。日本語の『努力を費やす』という表現をそのまま英語にしようとすると『expend』を選んでしまうかもしれませんが、『devote』の方が、より真剣で責任感のある印象を与えます。また、『devote A to B』という構文は、AをBに捧げる、つまり重要な目的のために資源を投入するという意味合いを持ち、教養ある大人の表現としてふさわしいと言えるでしょう。

文化的背景

「expend」は、単に何かを消費するという行為を超え、資源、時間、エネルギーといった貴重なものを『使い果たす』という、ある種の犠牲や投資のニュアンスを伴います。特に、目的達成のために意図的に、時には惜しみなく何かを費やすという決意が込められている場合に、その文化的意義が際立ちます。

歴史的に見ると、「expend」は、軍事的な文脈でよく用いられてきました。兵士の命、武器、食料、そして国家の財源を「expend」することは、戦争という極限状態において避けられない現実でした。古代ローマの将軍が、勝利のために兵力を「expend」する覚悟を決める場面、中世の騎士が、自らの命を「expend」して主君を守る姿、近代の国家が、国益のために巨額の予算を「expend」する決定など、その言葉は常に、重大な決断と責任を伴う状況と結びついてきました。このため、「expend」には、単なる消費以上の、重みや深刻さが感じられるのです。

また、「expend」は、抽象的な概念に対しても用いられます。例えば、時間やエネルギーを「expend」して研究に取り組む科学者、情熱を「expend」して芸術作品を創造するアーティスト、愛情を「expend」して家族を育む人々など、目標達成や価値創造のために、自らの内なる資源を費やす行為を表現する際に、この言葉は力を発揮します。この場合、「expend」は、単なる浪費ではなく、自己投資や貢献といった肯定的な意味合いを帯びることがあります。

現代社会においては、「expend」は、ビジネスや経済の分野でも頻繁に用いられます。企業がマーケティング予算を「expend」してブランドイメージを高める、政府がインフラ整備に資金を「expend」して経済成長を促進するなど、戦略的な投資としての側面が強調される傾向にあります。しかし、その一方で、資源の枯渇や環境問題といった課題も浮き彫りになり、「expend」することの責任や持続可能性に対する意識も高まっています。このように、「expend」は、時代とともに意味合いを変化させながら、人間の活動と深く結びついた言葉として、現代社会においても重要な役割を果たし続けているのです。

試験傾向

英検

1. 出題形式: 主に語彙問題、長文読解。

2. 頻度と級・パート: 準1級以上で頻出。1級でも出題可能性あり。

3. 文脈・例題の特徴: アカデミックな内容、環境問題、社会問題など幅広いテーマで使われる。

4. 学習者への注意点・アドバイス: 「費用を費やす」「時間を使う」「エネルギーを消費する」など、対象によって意味合いが異なる。関連語の"expense" (名詞) と合わせて覚える。

TOEIC

1. 出題形式: Part 5 (短文穴埋め)、Part 7 (長文読解)。

2. 頻度と級・パート: Part 7で比較的よく見られる。Part 5でも稀に出題。

3. 文脈・例題の特徴: 企業の支出、プロジェクトの予算、資源の消費などビジネス関連の文脈で登場する。

4. 学習者への注意点・アドバイス: "expense" (費用) との関連性を意識する。"spend" との違い("expend"はよりフォーマルな語感)を理解する。

TOEFL

1. 出題形式: リーディングセクション。

2. 頻度と級・パート: アカデミックな文章で頻出。

3. 文脈・例題の特徴: 研究論文、科学記事、歴史的な記述など、アカデミックな文脈で使われる。資源、エネルギー、時間などの消費について述べられることが多い。

4. 学習者への注意点・アドバイス: 同義語の "consume" や "utilize" とのニュアンスの違いを理解する。文脈から正確な意味を把握する練習をする。

大学受験

1. 出題形式: 長文読解、和訳問題、空欄補充。

2. 頻度と級・パート: 難関大学で頻出。標準的なレベルの大学でも出題される可能性はある。

3. 文脈・例題の特徴: 環境問題、経済、社会問題など、幅広いテーマで登場する。抽象的な概念や比喩表現として使われることもある。

4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈の中で意味を推測する練習をする。同意語や反意語をセットで覚える。"spend" との違いを意識する。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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