lose
日本語の『ル』よりも唇を丸めて前に突き出し、長音記号(ー)で示すように音を伸ばします。語尾の /z/ は有声音で、日本語の『ズ』に近いですが、喉を震わせるように発音するとより自然です。無声音の /s/ (ス)にならないように注意しましょう。
失う
所有していたもの、能力、関係性などを手放す、または奪われること。物理的なものだけでなく、抽象的な概念(自信、機会、時間など)にも使える。意図的な放棄というよりは、不注意や事故、あるいは状況によってそうなってしまうニュアンスを含む。
She felt sad because she lost her favorite old watch.
彼女は、お気に入りの古い腕時計をなくして悲しくなりました。
※ これは、大切な物を「なくしてしまう」という、最も身近な『lose』の使い方です。お気に入りの物がなくなって、しょんぼりしている様子が目に浮かびますね。悲しい気持ちと一緒に覚えることで、より記憶に残りやすくなります。
Our team lost the game, but we still tried our best.
私たちのチームは試合に負けましたが、それでも私たちは全力を尽くしました。
※ スポーツの試合やゲームで「負ける」時にも『lose』を使います。この例文では、負けた悔しさだけでなく、「でもベストを尽くした」という前向きな気持ちも伝わってきます。結果だけでなく、その場の状況や感情を想像しながら読むと、より自然な感覚で覚えられます。
He didn't want to lose hope even when things were difficult.
物事が困難な時でも、彼は希望を失いたくありませんでした。
※ この例文は、希望や自信など、目には見えない大切なものを「失う」という使い方です。困難な状況に直面しながらも、前向きな気持ちを保とうとする人の強い意志が伝わってきますね。このように、抽象的な概念にも『lose』が使えることを覚えておきましょう。
見失う
物理的にどこにあるかわからなくなること。または、目標や方向性を見失うこと。道に迷う、試合で相手を見失う、議論の焦点を失う、などの状況で使われる。
Oh no, I always lose my keys when I'm in a hurry.
ああ、急いでいるといつも鍵をなくしてしまうんだ。
※ 誰もが経験する、朝の忙しい時間に鍵が見つからない焦りのシーンです。`lose` は「どこに置いたか分からなくなる」という、身近な物を具体的な場所で見失う状況で最もよく使われます。「物を見失う」という使い方の典型例です。
I got scared because I almost lost my child in the crowded park.
混雑した公園で、もう少しで子供を見失いそうになって怖かった。
※ 賑やかな場所で大切な人を見失いそうになる、ヒヤッとする瞬間の描写です。`lose` はこのように「人を見失う」という状況でも使われます。`almost lost` は「もう少しで失うところだった」という、危うく見失いそうになった気持ちを表します。
We were hiking in the deep forest and started to lose our way.
深い森をハイキングしていて、道を見失い始めた。
※ 見知らぬ場所や森の中で、方向が分からなくなる、不安な状況です。`lose one's way` は「道に迷う」という決まった表現で、地理的な方向感覚を失うことを指します。特に自然の中などで方向を見失う際によく使われる表現です。
負ける
競争、ゲーム、戦いなどで勝利を逃すこと。相手に打ち負かされる、または期待された結果を得られない状況を指す。ビジネスでの競争、スポーツの試合、選挙など、幅広い文脈で使用される。
The kids practiced hard, but they lost the soccer game.
子どもたちは一生懸命練習しましたが、サッカーの試合に負けてしまいました。
※ この例文は、スポーツの試合で「負ける」という、最も典型的で分かりやすい状況を描いています。一生懸命努力したにもかかわらず、望まない結果になるという、誰もが経験しうる感情が伝わってきますね。「practice hard」は「一生懸命練習する」という意味です。
I felt a little sad because I lost the board game to my friend.
友達にボードゲームで負けて、少し悲しくなりました。
※ ここでは、友達との遊びやゲームなど、個人的な勝負で「負ける」状況を表しています。負けて少し残念に思う気持ちが伝わってきますね。「to my friend」のように「誰に負けたか」を付け加えることで、より具体的な状況が分かります。「because」は「~なので、~だから」と理由を説明する時に使います。
The candidate tried hard but finally lost the election.
その候補者は一生懸命努力しましたが、最終的に選挙で負けました。
※ この例文は、よりフォーマルな競争や選挙などで「負ける」状況を示しています。個人の努力が実を結ばなかったという、少し重いけれど現実的な場面です。「candidate」は「候補者」、「election」は「選挙」という意味です。「finally」は「ついに、最終的に」というニュアンスを加えます。
コロケーション
見失う、忘れる
※ 文字通りには『視界から消える』という意味ですが、比喩的には『目標や重要な事柄を忘れてしまう』という意味で使われます。ビジネスシーンでは、長期的な目標を見失って短期的な利益に走る状況などを指して、'We must not lose sight of our long-term goals'(長期的な目標を見失ってはいけない)のように使われます。また、抽象的な概念に対しても使え、『本質を見失う』といったニュアンスも表現できます。
冷静さを失う、かっとなる
※ 『cool』はここでは『冷静さ』を意味し、『coolを失う』で感情をコントロールできなくなる状態を表します。特に、プレッシャーのかかる状況や議論の最中に感情的になることを指します。口語的な表現で、ビジネスシーンでも使われますが、フォーマルな場では避けた方が無難です。類似表現に 'fly off the handle' などがあります。
(以前は得意だったことが)できなくなる、腕が鈍る
※ 『touch』はここでは『腕前、コツ』を意味し、以前は得意だったことや特別なスキルが衰えてしまうことを指します。年齢を重ねたり、しばらくその分野から離れていた場合に使われることが多いです。例えば、以前は料理が得意だった人が、最近味が決まらない時に 'I think I'm losing my touch in cooking'(料理の腕が鈍ったようだ)のように使います。
落胆する、意気消沈する
※ 『heart』はここでは『勇気、気力』を意味し、困難や失敗に直面して、やる気を失ってしまう状態を表します。例えば、プロジェクトが思うように進まず、チームメンバーが意気消沈している状況で、'Don't lose heart! We can still make it.'(落胆しないで!まだなんとかなる。)のように励ます時に使われます。
面目を失う、恥をかく
※ 特にアジアの文化圏で重要な概念である『面子(メンツ)』を失うことを指します。公の場で恥をかいたり、失敗したりすることで、自分の評判や地位が傷つくことを意味します。例えば、会議で間違った情報を発表してしまった場合などに 'I lost face in front of my colleagues'(同僚の前で面目を失った)のように使われます。
後退する、不利になる
※ 元々は軍事用語で、陣地を失うことを意味しますが、比喩的に競争や交渉、政治的な状況などで、優位性を失ったり、立場が悪くなることを指します。例えば、市場シェアを奪われたり、支持率が低下した場合などに 'The company is losing ground to its competitors'(会社は競争相手に後れを取っている)のように使われます。
~に没頭する、夢中になる
※ 何かに深く集中し、時間や周囲の状況を忘れてしまうほど熱中することを表します。例えば、本を読んだり、音楽を聴いたり、趣味に没頭する際に使われます。'I can lose myself in a good book for hours.'(良い本を読むと何時間も没頭してしまう)のように使います。この表現は、ポジティブな意味合いで使われることが多いです。
使用シーン
学術論文や研究発表で頻繁に使用されます。統計学の分野では、データの損失(data loss)や、検定における有意水準を下回る(lose significance)といった文脈で使われます。また、議論において論点を失う(lose the point)といった抽象的な意味でも用いられます。学生がレポートを作成する際や、研究者が論文を執筆する際に遭遇する可能性が高い単語です。
ビジネスシーンでは、市場シェアを失う(lose market share)、顧客を失う(lose a customer)、契約を失う(lose a contract)といった具体的な損失を表す場合によく使われます。また、プロジェクトの遅延により機会を逸する(lose an opportunity)といった意味合いでも用いられます。会議での報告や、上司への状況説明など、比較的フォーマルな場面で登場します。
日常生活では、物を失くす(lose keys)、試合に負ける(lose a game)、道に迷う(get lost)といった具体的な状況で頻繁に使われます。友人との会話や家族とのやり取り、ニュース記事など、幅広い場面で耳にする機会があります。また、体重を減らす(lose weight)といったポジティブな意味合いでも用いられます。
関連語
類義語
一時的にどこに置いたか忘れてしまうこと。日常的な場面で、鍵や財布など、比較的小さな物をなくした場合に使われる。 【ニュアンスの違い】「lose」よりも一時的で、見つかる可能性が残されているニュアンス。「lose」は完全に失うことを意味することが多い。 【混同しやすい点】「lose」は抽象的なもの(機会、希望、信用など)にも使えるが、「misplace」は通常、具体的な物理的なものにのみ使用される。
予定していたものに間に合わなかったり、機会を逃したりすること。電車に乗り遅れる、会議に参加できない、チャンスを逃すなどの状況で使われる。感情的な意味合いも含む。 【ニュアンスの違い】「lose」が所有権や優位性を失うことを意味するのに対し、「miss」は本来得られるはずだったものを得られないことを意味する。また、人に対して「会えなくて寂しい」という意味でも使われる。 【混同しやすい点】「lose」は他動詞として目的語を必要とするが、「miss」も同様。ただし、「miss」は感情的な意味合いを含むため、文脈によっては「lose」よりも適切。
規則違反や義務不履行の結果として、権利や特権を失うこと。スポーツの試合での没収試合、契約違反による権利放棄などに使われる。フォーマルな場面で使われることが多い。 【ニュアンスの違い】「lose」が単に失うことを意味するのに対し、「forfeit」は自分の行動の結果として何かを失うことを意味する。懲罰的な意味合いが強い。 【混同しやすい点】「forfeit」は、権利や特権など、より形式的なものを失う場合に用いられる。日常的なものを失う場合には適さない。
お金、時間、機会などを無駄に浪費すること。資源を有効活用せずに使い果たすイメージ。否定的な意味合いが強い。 【ニュアンスの違い】「lose」が必ずしも浪費を意味しないのに対し、「squander」は無計画で無駄な使い方をするニュアンス。「lose」よりも強い非難の感情が含まれる。 【混同しやすい点】「squander」は通常、抽象的なもの(時間、お金、機会)に対して使われ、具体的な物を失う場合にはあまり使われない。
資源やエネルギーを無駄に使うこと。ゴミを出す、時間を無駄に過ごすなど、幅広い状況で使われる。しばしば受動態で使用される。 【ニュアンスの違い】「lose」が単に失うことを意味するのに対し、「waste」は価値のあるものを不適切に使うことを意味する。環境問題や経済的な文脈でよく使われる。 【混同しやすい点】「waste」は可算名詞としても不可算名詞としても使われる。「a waste of time」のように使われることが多い。
何かを意図せず、またはうっかり落としてしまうこと。比喩的に、関係や計画が立ち消えになることにも使われる。 【ニュアンスの違い】「lose」は、紛失したり、手元から離れたりする状態を指すのに対し、「drop」は、重力によって落下するイメージ。また、会話や関係が「途絶える」という意味合いでも使われる。 【混同しやすい点】「lose」は抽象的な概念(希望、自信など)も失う場合に使えるが、「drop」は物理的な落下、または具体的な計画や話題の中断を指すことが多い。
派生語
『失うこと』『損失』を意味する名詞。動詞『lose』から派生し、抽象的な概念を表す際に用いられる。ビジネスや経済、日常生活など幅広い文脈で使用され、頻度も高い。例えば、利益の損失 (a loss of profit) や、記憶の喪失 (memory loss) など。
『負ける人』『敗者』を意味する名詞。動詞『lose』に『~する人』という意味の接尾辞『-er』が付いた形。競争やゲームなどの文脈で使われることが多い。比喩的に、社会的な成功を収められない人を指すこともある。
『失われた』『道に迷った』を意味する形容詞。動詞『lose』の過去分詞形であり、物理的に何かを失った状態だけでなく、感情的に迷っている状態も表す。例えば、失われた機会 (a lost opportunity) や、道に迷った観光客 (a lost tourist) など。
反意語
『勝つ』という意味の動詞。『lose』と直接的な対義語であり、競争やゲームなどの文脈で、勝利を得ることを指す。日常会話からビジネス、スポーツなど、幅広い分野で使用される。例えば、試合に勝つ (win a game) や、契約を勝ち取る (win a contract) など。
『見つける』という意味の動詞。『lose』が何かを失うことを意味するのに対し、『find』は見つけることを意味する。物理的な物を探すだけでなく、情報や解決策を見つける場合にも用いられる。例えば、鍵を見つける (find the keys) や、解決策を見つける (find a solution) など。
『得る』『獲得する』という意味の動詞。『lose』が何かを失うことを意味するのに対し、『gain』は何かを得る、特に努力によって何かを得ることを意味する。抽象的な概念(知識、経験、利益など)を得る場合にも用いられる。例えば、知識を得る (gain knowledge) や、利益を得る (gain profit) など。
語源
"lose」の語源は、古英語の「losian」(失う、解放する)に遡ります。さらに遡ると、ゲルマン祖語の「*lausaną」(分ける、離す)に由来し、これはインド・ヨーロッパ祖語の語根「*leu-」(緩める、分ける)と関連があります。つまり、「lose」の根底には、「何かを解放する」「何かから離れる」という概念が存在します。日本語で例えるなら、何かを手放す、あるいは繋がりが「解ける」といったイメージでしょうか。現代英語の「lose」が持つ「失う」「負ける」といった意味合いは、この「解放」「分離」という原義から派生してきたものと考えられます。物理的な喪失だけでなく、試合に「負ける」ことも、勝利という状態から「離れる」と解釈できるでしょう。
暗記法
「lose」は、単なる物理的な喪失に留まらず、名誉や機会、自己といった、目に見えない大切なものを失う経験を象徴します。騎士道物語では名誉を失うことが死に匹敵するとされ、ミルトンの『失楽園』では楽園を失うことが原罪を象徴します。現代文学ではアイデンティティの喪失が描かれ、政治やビジネスの文脈では権力や競争力の低下を意味します。喪失の背後には、後悔、不安、そして変化への適応という普遍的な感情が潜んでいます。
混同しやすい単語
『lose』と『loose』は、発音が非常に似ており、特に語尾の子音の発音が曖昧になりがちな日本人学習者にとっては混同しやすい単語です。『loose』は形容詞で「ゆるい」「だらしない」という意味を持ちます。スペルも似ているため、文脈で判断する必要があります。注意点として、動詞の『lose』と形容詞の『loose』を混同しないようにしましょう。
『lose』の名詞形である『loss』は、発音の母音部分が同じであるため、会話の中では聞き間違いやすいことがあります。『loss』は「損失」「紛失」といった意味の名詞であり、文法的な役割も異なります。特に、ビジネスの場面などでは意味を間違えると大きな誤解につながる可能性があるため注意が必要です。
『louse』は「シラミ」という意味の名詞です。発音が似ていますが、意味は全く異なります。複数形は『lice』となります。日常会話で使う頻度は低いかもしれませんが、生物学的な話題や比喩表現で使われることがあります。発音とスペルのわずかな違いに注意しましょう。
『lace』は「レース(編み物)」という意味の名詞、または「ひもで締める」という意味の動詞です。発音の母音部分が似ていますが、子音部分が異なります。スペルも似ているため、文脈で判断する必要があります。ファッションやスポーツ関連の話題で登場することがあります。
『laws』は『law』(法律)の複数形です。発音は似ていますが、意味は全く異なります。スペルも似ているため、文脈で判断する必要があります。特に、法律や社会に関する話題では、意味を間違えると誤解を招く可能性があります。発音の違い(/z/の有無)を意識しましょう。
『less』は「より少ない」という意味の形容詞・副詞です。母音の音が似ており、特に早口の英語では聞き間違えやすいことがあります。スペルも似ているため、注意が必要です。『lose』は動詞ですが、『less』は比較級で使われることが多いため、文脈で判断しましょう。
誤用例
日本語の『面目を失う』を直訳した結果、『my』を挿入してしまう誤用です。英語の『lose face』はイディオムであり、所有格は不要です。文化的背景として、欧米では個人主義が強調される一方、アジア圏では集団における個人の立場(face)が重要視されるため、このような表現が生まれました。日本語の『顔が立つ』『顔を潰す』といった表現も同様の文化的背景を持ちます。
『lose』は『(物理的に)失う』という意味合いが強く、機会やチャンスといった抽象的なものを逃した場合には不適切です。ここでは『miss』を使うのが自然です。日本人は『失う』という言葉を幅広く使う傾向があり、『機会を失う』という表現をそのまま英語にしようとして『lose』を選んでしまうことがあります。英語では、物理的な喪失と抽象的な喪失で動詞を使い分ける意識が重要です。
この誤用は、自己表現の方法が見つからない状況を「道に迷う」という比喩で表現しようとした際に起こりがちです。『lose one's way』は物理的に道に迷う、または人生の目標を見失うといった意味合いが強く、自己表現の手段が見つからない状況には適していません。より適切な表現は『find a way』の否定形を使うことです。日本人は比喩表現を好む傾向がありますが、英語では比喩表現が必ずしも自然ではない場合があることを意識する必要があります。
文化的背景
「lose」は単に物を失うだけでなく、機会、希望、自己、そして尊厳といった、目に見えない大切なものを喪失する経験を象徴する言葉です。この言葉は、人間の脆弱性や、変化し続ける世界の中で私たちがどのように立ち位置を失っていくかを反映しています。
古英語の「losian」に起源を持つこの言葉は、当初は「失う」「滅ぼす」といった物理的な喪失を意味していました。しかし、時代を経るにつれて、その意味合いは拡大し、抽象的な概念、例えば「試合に負ける」「機会を逃す」といった状況にも用いられるようになりました。中世の騎士道物語では、名誉を失うこと、つまり「lose one's honor」は、死に匹敵するほどの大きな損失として描かれました。これは、当時の社会において名誉がどれほど重要視されていたかを物語っています。
文学作品における「lose」の使われ方は、その文化的深みをさらに増しています。例えば、ミルトンの『失楽園』(Paradise Lost)は、アダムとイブが楽園を「失う」物語であり、これは人間の原罪と、それによって失われた純粋さ、無垢さ、そして神との一体感を象徴しています。また、現代文学においては、キャラクターがアイデンティティを「lose」(喪失)する物語が頻繁に登場します。これは、現代社会における個人の疎外感や、自己喪失の不安を反映していると言えるでしょう。
現代社会において、「lose」は、単なる失敗や喪失以上の意味を持つことがあります。たとえば、政治的な文脈では、「支持を失う」(lose support)という表現は、権力の衰退や影響力の低下を示唆します。また、ビジネスの世界では、「市場シェアを失う」(lose market share)ことは、競争力の低下や将来への不安を意味します。このように、「lose」は、個人の生活から社会全体に至るまで、様々な文脈で使用され、その背後には、失われたものへの後悔、未来への不安、そして変化への適応といった、複雑な感情や社会的な意味合いが込められています。この言葉を通じて、私たちは喪失の普遍的な経験と、それに対する人間の多様な反応を理解することができるのです。
試験傾向
- 出題形式: 語彙問題、長文読解、リスニング
- 頻度と級・パート: 準1級、1級で頻出。2級でも長文読解で登場
- 文脈・例題の特徴: 幅広いトピックで登場。動詞としての「失う」だけでなく、形容詞(lost)や名詞(loss)の形も問われる
- 学習者への注意点・アドバイス: 基本的な意味に加え、抽象的な意味(機会を失う、信用を失うなど)も理解しておく。lose, loose, loss のスペルミスに注意
- 出題形式: Part 5(短文穴埋め)、Part 7(長文読解)
- 頻度と級・パート: 頻出。特にPart 7で、ビジネスシーンでの損失や機会損失を表す場合が多い
- 文脈・例題の特徴: ビジネス関連(契約、顧客、市場など)の文脈で、損失、紛失、機会損失などの意味で使われる
- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈に応じた意味を正確に把握する。profit, gain, win など、対義語との区別も重要
- 出題形式: リーディング、リスニング
- 頻度と級・パート: 頻出。アカデミックな内容の文章で様々な意味で使用される
- 文脈・例題の特徴: 学術的な文章で、データ、証拠、理論などを「失う」という文脈で使われる。抽象的な概念の喪失も含む
- 学習者への注意点・アドバイス: 抽象的な意味での使用に慣れておく。文脈から意味を推測する練習が必要。名詞形 loss のコロケーションも重要
- 出題形式: 長文読解、英作文
- 頻度と級・パート: 頻出。難関大学ほど抽象的な意味での出題が多い
- 文脈・例題の特徴: 社会問題、環境問題、歴史、科学など、幅広いテーマで登場。比喩的な表現も含まれる
- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する能力が重要。同義語・反意語をセットで覚える。英作文では、loss を使った表現も練習しておく