英単語学習ラボ

induce

/ɪnˈdjuːs/(インディユース)

第2音節にアクセントがあります。/ɪ/ は日本語の『イ』よりも口を少し開き、短く発音します。/djuː/ の部分は、日本語の『ジュ』よりも少し唇を丸めて突き出すように発音するとよりネイティブに近い響きになります。語尾の /s/ は無声音で、日本語の『ス』よりも息を強く出すイメージです。

専門的な内容に関するご注意

このページには、健康、金融、法律など、専門的な知識を必要とする内容が含まれている可能性があります。本サイトの情報は学習目的で提供されており、専門家による助言の代わりとなるものではありません。重要な判断を行う際には、必ず資格を持つ専門家にご相談ください。

動詞

引き起こす

ある行動や事態が、別の事象や結果の直接的な原因となることを示す。意図的・非意図的な場合両方を含む。フォーマルな文脈でよく使われる。

The strong medicine induced a deep sleep in her, making her feel much better.

その強い薬が彼女に深い眠りを引き起こし、彼女はとても気分が良くなった。

体がだるい時に薬を飲んで、心地よい眠りに誘われ、目覚めたら体が楽になっている情景です。「induce」は、薬や化学物質などが体や心に特定の作用を「引き起こす」場合によく使われます。`induced a sleep` のように、具体的な状態や反応を目的語にとることが多いです。

The sad news about her old friend induced a feeling of deep sorrow in her heart.

古い友人の悲しいニュースは、彼女の心に深い悲しみの感情を引き起こした。

予期せぬ悲しい知らせに接し、胸の奥からこみ上げてくるような深い悲しみに包まれる瞬間です。この単語は、感情や心理的な状態を「誘発する」際にも使われます。特に、何らかの原因(ニュース、光景など)がきっかけで感情が生まれるときに自然です。`induced a feeling of...` のように、感情の「感覚」を引き起こす、という表現によく合います。

Their challenging questions induced the professor to give a more detailed explanation.

彼らの難しい質問が、教授にさらに詳しい説明を引き起こさせた。

授業で、生徒たちの鋭い質問が飛び交い、それに応える形で先生がさらに深く踏み込んだ説明を始める、活気ある教室の様子です。「induce A to B」の形で、「AにBするように仕向ける」「AをBするよう説得・誘導する」という意味で使われます。ある行動が別の行動を「引き起こす」文脈で非常に一般的です。この形は、誰かにある行動を取らせる原因となる状況を説明するのに便利です。

動詞

説得する

相手に何かをさせたり、特定の行動を取らせるように、言葉や行動で働きかけること。しばしば、相手の意思に反して、あるいはためらいがある場合に用いられる。

My friend was hesitant, but I managed to induce her to try painting with me.

友人はためらっていたけれど、私はなんとか彼女を説得して、一緒に絵を描くのを試してもらった。

この例文は、あなたが友人を「説得して、ある行動(絵を描くこと)を試させる」場面を描写しています。友人が少し乗り気でなかったけれど、あなたの働きかけで「やってみようかな」という気持ちになった様子が伝わります。'induce A to B' の形で、「Aを説得してBさせる・Bするよう促す」という、この単語の基本的な使い方です。

The project leader had to carefully induce his team members to work extra hours for the deadline.

プロジェクトリーダーは、締め切りのためにチームメンバーに追加で働くよう慎重に説得しなければならなかった。

この例文は、ビジネスの場面で、リーダーがチームメンバーに「説得して、特定の行動(残業)をさせる」状況を表しています。単に命令するのではなく、「慎重に」という言葉から、相手が納得して動くように働きかけるニュアンスが感じられます。フォーマルな文脈で、相手に特定の行動を「引き出す」ように説得する際に使われます。

It took a lot of patience to induce my son to finish his homework before dinner.

息子に夕食前に宿題を終わらせるよう説得するのに、とても忍耐が必要だった。

この例文は、家庭内で親が子どもに「説得して、ある行動(宿題を終わらせる)をさせる」日常的なシーンです。「たくさんの忍耐が必要だった」という言葉から、親が苦労して説得している様子が目に浮かびます。子どもがなかなか言うことを聞かない時など、何かをさせるために粘り強く働きかける場面で 'induce' が使われることがあります。

動詞

誘発する

薬や刺激などが、生理的反応や症状を引き起こすこと。医学的な文脈で使われることが多い。

When I take this medicine, it always induces a deep sleep.

この薬を飲むと、いつも深い眠りを誘発するんです。

【情景】夜、疲れていて、医師から処方された薬を飲んだら、すぐにぐっすり眠ってしまった、という場面です。 【解説】「induce」は、薬や食べ物などが身体に特定の反応や状態を引き起こす際によく使われます。この例文では、薬が「眠気」という状態を「誘発する」様子を描いています。「induce sleep(眠気を誘発する)」は非常によく使われる表現です。

The beautiful music induced a feeling of peace in my heart.

その美しい音楽は、私の心に安らぎの気持ちを誘発しました。

【情景】コンサートホールで、あるいは自宅で、心に響く美しい音楽を聴き、心が洗われるような穏やかな気持ちになった瞬間です。 【解説】「induce」は、ある状況や出来事が、感情や特定の気分を引き起こす場合にも使われます。ここでは「美しい音楽」が「安らぎの気持ち」を心の中に生み出す様子を表しています。感動や喜びなど、様々な感情の「誘発」に使えます。

His persuasive words induced me to buy the product.

彼の説得力のある言葉が、私にその製品を買うよう促しました。

【情景】店で、熱心な店員が商品の素晴らしさを語り、最初は買うつもりがなかったのに、その話を聞いているうちに「これは買わなきゃ!」という気持ちになり、結局購入してしまった場面です。 【解説】「induce A to do B」の形で、「AにBをするよう促す/誘発する」という意味で使われます。誰かの言葉や行動が、相手に特定の行動を取らせる(誘発する)際に用いられる典型的な表現です。この場合、「説得して行動を起こさせる」というニュアンスが含まれます。

コロケーション

induce labor

分娩を誘発する、陣痛促進剤を使う

医学用語で、自然な陣痛が始まる前に、薬やその他の方法で人為的に分娩を開始させることを指します。主に医学的な必要性がある場合に使用され、妊婦さんの安全を考慮して慎重に行われます。口語よりは医療現場や学術的な文脈で使われる表現です。 "labor induction" という名詞形も頻繁に使われます。

induce sleep

眠気を誘う、睡眠を促す

文字通り、睡眠を誘発する行為を指します。例えば、「温かいミルクは睡眠を誘う」のように使われます。比喩的に、「退屈な講義は眠気を誘う」のように、意図せず眠くなる状況にも使えます。 "induce drowsiness"(眠気を誘う)も類似表現です。睡眠導入剤(sleep-inducing drug)のように複合語としても使われます。

induce vomiting

嘔吐を誘発する、吐かせる

医学的な状況や、誤って毒物を摂取した場合などに、意図的に嘔吐を引き起こさせることを指します。家庭での応急処置として行われることもありますが、医学的な判断が必要な場合もあります。 "emesis"(嘔吐)という単語と関連付けて覚えると、より理解が深まります。

induce a feeling of...

〜の感情を引き起こす、〜な気持ちにさせる

「induce」は感情や感覚を引き出す際にも使われます。例えば、「その音楽は懐かしい気持ちを誘う」のように、間接的に感情を引き起こす状況を表します。 "evoke"(呼び起こす)や "elicit"(引き出す)といった類似表現と比較すると、 "induce" はより緩やかな、あるいは間接的な感情の喚起を意味合いとして含むことがあります。

induce a current

電流を誘導する

物理学の分野で、電磁誘導によって電流を発生させることを指します。例えば、発電機の仕組みを説明する際などに用いられます。専門的な文脈で使用され、日常会話ではあまり使われません。 "electromagnetic induction" (電磁誘導)という用語と合わせて理解すると、より深く理解できます。

induce someone to do something

人を説得して〜させる、人に〜するように仕向ける

誰かを説得したり、影響を与えたりして、特定の行動を取らせることを意味します。ニュアンスとしては、必ずしも強制的ではなく、むしろ巧みな説得や魅力によって相手を動かすイメージです。 "persuade" や "convince" と似ていますが、 "induce" はより間接的で、場合によっては相手が気づかないうちに影響を与えるニュアンスを含みます。

induce remission

寛解導入療法を行う

医学用語で、特に癌などの病気において、症状が一時的に、または完全に消失する状態(寛解)に導くための治療法を指します。専門的な文脈でのみ使用され、一般的にはあまり馴染みのない表現です。 "remission"(寛解)という単語の意味を理解することが重要です。

使用シーン

アカデミック

学術論文、研究発表、講義などで頻繁に使用されます。特に、因果関係や影響を説明する際に用いられます。例:『実験の結果は、ストレスが免疫機能の低下をinduce(引き起こす)ことを示唆している』。心理学、医学、経済学など、幅広い分野で登場します。

ビジネス

ビジネス文書、プレゼンテーション、会議などで、フォーマルな文脈で使用されます。行動や意思決定を促す意味合いで使われることもあります。例:『インセンティブ制度は、従業員の生産性向上をinduce(促す)ことを目的としている』。マーケティング戦略や人材管理に関する議論でよく見られます。

日常会話

日常会話ではあまり使われませんが、ニュース記事、ドキュメンタリー、解説記事などで見かけることがあります。やや硬い表現なので、日常会話ではより一般的な単語(cause, lead to, persuadeなど)が好まれます。例:『その映画は、観客に深い感動をinduce(呼び起こす)ことで話題になった』。

関連語

類義語

  • 『説得する』という意味で、相手に何かをさせたり、考えを変えさせたりする際に使われる。ビジネス、日常会話など幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】『induce』が一般的に証拠や論理を用いて促すのに対し、『persuade』は感情や個人的な魅力を通じて働きかけるニュアンスが強い。また、『persuade』は『induce』よりも成功する可能性を示唆する。 【混同しやすい点】『persuade』は、目的語の後にto不定詞を伴うことが多い(例:persuade someone to do something)。『induce』は、目的語に直接動詞の原形を取ることは少ない。

  • 『確信させる』という意味で、相手に事実や真実を信じさせる際に使われる。学術的な議論やビジネスのプレゼンテーションなどでよく用いられる。 【ニュアンスの違い】『induce』が行動や感情を引き起こすことを目的とするのに対し、『convince』は相手の信念や考え方を変化させることに焦点を当てる。『convince』は『persuade』よりも論理的な根拠に基づいていることが多い。 【混同しやすい点】『convince』は、that節を伴うことが多い(例:convince someone that something is true)。また、『convince』は再帰代名詞と共に用いて『自分自身を納得させる』という意味でも使われる。

  • 『原因となる』という意味で、ある事象や結果を引き起こす際に使われる。科学的な研究や事故の原因究明など、客観的な状況を説明する際に適している。 【ニュアンスの違い】『induce』が意図的な行為によって引き起こすニュアンスを含むのに対し、『cause』は意図的であるか否かに関わらず、単に原因となることを意味する。より直接的な因果関係を示す。 【混同しやすい点】『cause』は名詞としても動詞としても使われるが、『induce』は主に動詞として使われる。『cause』の後には名詞またはto不定詞が続くことが多い(例:cause a problem, cause someone to do something)。

  • 『促す』という意味で、行動や反応を促す際に使われる。フォーマルな場面や、何らかのきっかけを与えるような状況で用いられることが多い。 【ニュアンスの違い】『induce』が徐々に、あるいは間接的に促すニュアンスがあるのに対し、『prompt』はより直接的で即時の行動を促す意味合いが強い。また、『prompt』は機械やシステムがユーザーに指示を求める際にも使われる。 【混同しやすい点】『prompt』は、名詞としても動詞としても使われる。動詞の場合、目的語の後にto不定詞を伴うことが多い(例:prompt someone to do something)。『induce』のように直接目的語に動詞の原形を取ることはない。

  • 『生み出す』という意味で、エネルギー、アイデア、利益などを生み出す際に使われる。ビジネスや科学技術の分野でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】『induce』がある既存の状態や状況を利用して何かを引き出すニュアンスがあるのに対し、『generate』は全く新しいものを創造する意味合いが強い。また、『generate』はより客観的で、具体的な結果を生み出すことに焦点を当てる。 【混同しやすい点】『generate』は他動詞であり、具体的な目的語を必要とする(例:generate electricity, generate ideas)。『induce』のように、感情や行動を間接的に引き起こす意味合いは薄い。

  • 『引き出す』という意味で、情報、反応、感情などを引き出す際に使われる。フォーマルな場面や、調査、尋問などでよく用いられる。 【ニュアンスの違い】『induce』が間接的な働きかけによって引き出すニュアンスを含むのに対し、『elicit』はより直接的な質問や刺激によって引き出す意味合いが強い。特に、隠された情報や潜在的な反応を引き出す際に用いられる。 【混同しやすい点】『elicit』は他動詞であり、通常、情報、反応、感情などを目的語として取る(例:elicit a response, elicit information)。『induce』のように、感情や行動を間接的に引き起こす意味合いも持つが、よりフォーマルな文脈で使われることが多い。

派生語

  • 名詞で「帰納」「導入」「就任」などの意味。「induce」が持つ「引き起こす」という根本的な意味から派生し、特に「帰納」は、個々の事例から一般的な法則を「導き出す」という意味合いで、学術論文や科学分野で頻繁に使用されます。「就任」は、役職に「導き入れる」イメージです。抽象名詞化によって専門性が高まっています。

  • inductive

    形容詞で「帰納的な」「誘導的な」という意味。「induction」から派生し、その性質を表します。学術的な文脈で「帰納的推論」のように使われるほか、電気工学の分野でも「誘導性」を表す語として登場します。-iveは性質や傾向を表す接尾辞です。

  • 名詞で「誘因」「動機」という意味。「induce」の「~させる」という意味合いが、より具体的な「誘い込むもの」というニュアンスに発展したものです。ビジネスシーンで、契約や行動を促す要因として用いられることがあります。抽象名詞ですが、比較的具体的な文脈で使われます。

反意語

  • 「思いとどまらせる」「抑止する」という意味の動詞。「induce」が何かを「引き起こす」「させる」のに対し、「deter」は行動を「妨げる」という点で対立します。犯罪抑止(crime deterrence)のように、フォーマルな文脈でよく使われます。接頭辞の反意ではなく、語彙そのものが反対の意味を持ちます。

  • 「防ぐ」「阻止する」という意味の動詞。「induce」が何かが起こるように仕向けるのに対し、「prevent」は起こらないように事前に手を打つという点で対立します。病気の予防(disease prevention)など、日常的にも学術的にも広く使われます。時間軸における作用の方向性が反対です。

語源

"induce"はラテン語の"inducere"に由来します。"in-"は「中に、~へ」という意味の接頭辞で、日本語の「~に」や「~へ」に近い感覚です。一方、"ducere"は「導く、引く」という意味で、英語の"duct"(管、導管)や"conduct"(指揮する、導く)と同語源です。したがって、"induce"は文字通りには「中に導く」という意味合いを持ちます。ここから、「ある状態や行動の中に導き入れる」→「引き起こす、誘発する」、あるいは「説得して(ある考えに)導く」という意味に発展しました。例えば、友達を新しい趣味の世界に"induce"(誘う)というように、何かをきっかけとして新しい状態や行動が始まるイメージです。

暗記法

「induce」は単なる原因ではなく、相手を誘い込む、意図的な働きかけを意味します。医学では陣痛誘発、法律では契約の誘引。中世の魔女裁判では悪魔が人々をそそのかすと恐れられました。シェイクスピア作品では言葉で相手を操る場面も。現代では広告が購買意欲を刺激し、音楽や芸術が感情を誘発します。言葉の奥に潜む、人間関係や社会への影響力に着目しましょう。

混同しやすい単語

『deduce』と『induce』は、どちらも論理的な推論を表す動詞ですが、接頭辞が異なります。『deduce』は『演繹する』という意味で、一般的な原則から特定の結論を導き出すことを指します。一方、『induce』は『帰納する』という意味合いが強く、特定の事例から一般的な原則を導き出す、あるいは『誘発する』という意味で使われます。スペルも似ているため、文脈をよく理解して使い分ける必要があります。語源的には、ラテン語の『ducere(導く)』が共通しており、接頭辞『de-(下へ)』と『in-(中へ)』が意味の違いを生んでいます。

『introduce』は『紹介する』という意味で、発音のイントネーションと最初の音節が『induce』と似ているため、聞き間違いやすいことがあります。また、『introduce』も『~を導入する』という意味で使われることがあり、『induce』の『誘発する』という意味と混同される可能性があります。スペルも接頭辞が異なるだけで似ているため、注意が必要です。語源的には、『introduce』はラテン語の『intro-(中に)』と『ducere(導く)』から来ており、文字通り『中に導く』という意味合いがあります。

『insist』は『主張する』という意味で、発音が似ており、特に語尾の子音の響きが紛らわしいことがあります。スペルも最初の2文字が同じであるため、視覚的にも混同しやすいです。意味は全く異なるため、文脈から判断する必要があります。『insist』はラテン語の『insistere(踏みとどまる)』に由来し、自分の意見を強く主張する様子を表します。

『indeed』は『確かに』『実際に』という意味の副詞で、発音の最初の部分が『induce』と似ているため、特に会話の中では聞き間違えやすいことがあります。スペルも最初の3文字が同じであるため、視覚的にも紛らわしいことがあります。意味は全く異なるため、文脈で判断する必要があります。『indeed』は『in deed(行為において)』が語源で、文字通り『実際に行われた』という意味合いを持ちます。

『endure』は『耐える』という意味で、発音の母音部分と語尾の響きが『induce』と似ているため、聞き間違いやすいことがあります。スペルも接頭辞が異なるだけで似ているため、視覚的にも混同しやすいです。意味は全く異なるため、文脈から判断する必要があります。『endure』はラテン語の『indurare(硬くする)』に由来し、困難な状況に耐え忍ぶ様子を表します。

『seduce』は『誘惑する』という意味で、『induce』の『誘う』という意味と関連があり、意味の面で混同されることがあります。発音も母音と語尾が似ており、スペルも接頭辞が異なるだけで似ているため、注意が必要です。『seduce』はラテン語の『se-(離れて)』と『ducere(導く)』から来ており、『(正しい道から)誘い出す』という意味合いがあります。

誤用例

✖ 誤用: The advertisement induced me to buy the product because it was cheap.
✅ 正用: The advertisement persuaded me to buy the product because it was cheap.

『Induce』は、しばしば『(好ましくないこと)を引き起こす』という意味合いで使われ、中立的な『説得する』という意味で使うと不自然に聞こえます。日本語の『誘導する』という言葉が、良い意味にも悪い意味にも使えるため、つい『induce』を使ってしまいがちですが、『persuade』の方が適切です。また、『induce』はフォーマルな文脈で使われることが多く、日常的な買い物に関する文脈ではやや硬すぎます。広告が消費者を『誘導』して購買に至らせる、というニュアンスを表現したい場合でも、ここでは『persuade』が自然です。

✖ 誤用: The doctor induced her to rest more.
✅ 正用: The doctor advised her to rest more.

『Induce』は、人を説得して何かをさせるという意味を持ちますが、特に医療の文脈では『人工的に分娩を誘発する』という意味合いが強く、単に『休養を勧める』という意味で使うと誤解を招く可能性があります。 日本語の『医師が彼女を休養するように仕向けた』という表現を直訳しようとすると『induce』が思い浮かびやすいですが、ここではより一般的な『advise』を使うのが適切です。文化的な背景として、英語では医療行為とそれ以外の行為を区別する傾向があり、医療行為にはより専門的な語彙が使われることを意識しましょう。

✖ 誤用: The company induced a new policy to improve employee morale.
✅ 正用: The company introduced a new policy to improve employee morale.

『Induce』は、抽象的なもの(感情、状態など)を引き起こすという意味で使われることが多いですが、具体的な政策や制度を『導入する』という意味では不適切です。日本語の『導入する』を『誘う』という意味合いで捉え、『induce』を使ってしまうことがありますが、これは誤りです。政策や制度を導入する場合には、『introduce』が正しいです。また、『induce』はしばしば原因と結果の関係を示唆しますが、ここでは単に新しい政策が導入されたという事実を述べているため、『introduce』がより適切です。英語では、物事を導入する行為を『紹介する』という概念で捉えることが多いことを理解しましょう。

文化的背景

「induce」は、単に何かを引き起こすだけでなく、しばしば相手をある行動や感情、状態へと「誘い込む」ニュアンスを含みます。この言葉の文化的背景には、説得、影響力、そして時には操作といった、人間関係における微妙な力学が潜んでいます。

歴史的に見ると、「induce」は医学や法律の分野でよく用いられてきました。医学においては、陣痛誘発(induced labor)のように、自然なプロセスを人為的に「誘い出す」行為を指します。法律においては、契約の誘引(inducement)のように、相手に特定の行為をさせるための動機付けや働きかけを意味します。これらの用法は、「induce」が単なる原因と結果の関係だけでなく、意図的な働きかけとそれによる変化という、より複雑な関係性を示唆していることを物語っています。例えば、中世の魔女裁判では、悪魔が人々に悪事を「induce(そそのかす)」すると信じられていました。これは、見えない力による影響を恐れる当時の社会心理を反映しています。

文学作品においても、「induce」は登場人物の心理描写や物語の展開に深みを与えるために使われます。例えば、シェイクスピアの作品では、登場人物が他者を欺いたり、操ったりするために、言葉巧みに相手を「induce」する場面が描かれています。これらの場面は、言葉の持つ力と、それが人間関係に及ぼす影響を浮き彫りにしています。また、現代のビジネスシーンにおいても、「induce」はマーケティングや交渉の文脈で、顧客や取引相手の行動を促すために用いられます。広告は消費者の購買意欲を「induce」し、営業担当者は顧客に契約を「induce」しようとします。これらの例は、「induce」が現代社会においても、人々の行動を方向づける重要な役割を果たしていることを示しています。

さらに、「induce」は、感情や心理状態を「誘発する」という意味合いも持ちます。例えば、音楽や芸術は人々に特定の感情を「induce」することができます。美しい音楽は感動を誘い、感動的な映画は涙を誘います。これらの経験は、私たちが言葉だけでなく、芸術や文化を通じて感情を共有し、共感することを可能にします。「induce」という言葉は、このように、人間の感情、行動、そして社会的な関係性といった、多岐にわたる文化的要素と深く結びついているのです。

試験傾向

英検

- 出題形式: 主に長文読解、稀に語彙問題。

- 頻度と級・パート: 準1級以上でまれに出題。1級でやや頻度が増す。

- 文脈・例題の特徴: 学術的な内容や、社会問題に関する文章で原因と結果を結びつける際に使われることが多い。

- 学習者への注意点・アドバイス: 「誘発する」「引き起こす」という意味を基本とし、causeとのニュアンスの違い(induceは間接的な原因であることが多い)を理解する。名詞形 induction との関連も押さえる。

TOEIC

- 出題形式: 主に長文読解(Part 7)。

- 頻度と級・パート: Part 7で時々見かける程度。頻度は高くない。

- 文脈・例題の特徴: ビジネス文書、特に市場調査や経済動向に関する記述で、ある要因が結果を引き起こす状況を示す際に用いられる。

- 学習者への注意点・アドバイス: ビジネスシーンにおける「誘発する」「引き起こす」の意味で理解する。文脈から意味を推測する練習が重要。同義語の lead to, result in などと関連付けて覚える。

TOEFL

- 出題形式: 主に長文読解。

- 頻度と級・パート: リーディングセクションで比較的頻繁に出題される。

- 文脈・例題の特徴: 学術論文、特に科学、社会科学、歴史などの分野で、ある現象や行動が別の現象や行動を引き起こすメカニズムを説明する際に用いられる。

- 学習者への注意点・アドバイス: アカデミックな文脈での使用に慣れること。類義語のgenerate, triggerとのニュアンスの違いを理解する。名詞形 induction の用法も重要。

大学受験

- 出題形式: 主に長文読解。

- 頻度と級・パート: 難関大学の入試で比較的頻繁に出題される。

- 文脈・例題の特徴: 評論文や論説文で、ある事象が別の事象を引き起こす因果関係を示す際に用いられる。

- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する能力が重要。「誘発する」「引き起こす」という意味に加え、文脈によっては「帰納する」という意味合いも持つことを理解する。類義語との使い分け、特に cause, lead to とのニュアンスの違いを意識する。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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