英単語学習ラボ

persuade

/pərˈsweɪd/(パーˈスウェイドゥ)

第2音節にアクセントがあります。/ər/ は曖昧母音で、日本語の『アー』よりも喉の奥で響く音です。『ウェ』は二重母音で、/eɪ/ は『エ』から『イ』へスムーズに移行するイメージで。最後の /d/ は、舌先を上前歯の裏につけて発音する有声破裂音です。日本語の『ドゥ』のように母音を伴わないように注意しましょう。

動詞

説得する

相手に理性や感情に訴え、考えや行動を変えさせること。単に意見を伝えるだけでなく、相手が納得して行動するように促すニュアンスを含む。ビジネスシーンや交渉でよく使われる。

My mother tried to persuade my son to eat vegetables.

母は息子に野菜を食べるよう説得しようとしました。

嫌いな野菜を目の前にして、顔をしかめる息子。お母さんは、栄養が大切だと優しく話しかけながら、なんとか食べさせようとしました。この文は、誰かに何かをするよう働きかける「説得」の努力を表しています。特に「persuade 人 to 動詞の原形」の形で、「人に~するよう説得する」という最も基本的な使い方です。

He persuaded his team to accept his new plan.

彼はチームに新しい計画を受け入れるよう説得しました。

会議室で、彼は自分の新しいアイデアを熱心に説明しました。最初は反対意見もあったけれど、彼の情熱と論理的な説明で、最終的にはチーム全員が納得し、協力することにしました。この例文は、ビジネスや議論の場で、自分の考えや提案を相手に受け入れてもらうために「説得する」典型的な場面です。相手が納得して行動を変える、という結果が伝わります。

She finally persuaded her friend to go to the party.

彼女はついに友達を説得してパーティーに行く気にさせました。

友達が「今日は気分じゃないから行かない」とソファでうなだれています。でも、彼女は「行けばきっと楽しいよ!」と、友達の好きな音楽や人が来ることを話して、笑顔でパーティーに誘い出しました。「finally」を加えることで、説得に時間がかかったこと、そして最終的に成功したというドラマが生まれます。友達を励まして行動を促す、日常的な場面でよく使われる表現です。

動詞

信じ込ませる

事実とは異なることを、あたかも真実であるかのように信じさせること。人を欺く意図を含む場合もある。

I tried to persuade my friend to join our trip to Kyoto.

私は友人を説得して、京都への旅行に参加してもらおうとしました。

この例文は、あなたが友達に旅行を提案している情景を描いています。友達が少し迷っているけれど、「京都は本当に楽しいよ!」と熱心に話して、一緒に来てくれるように「信じ込ませよう」としている場面です。誰かを誘う時や、何かを一緒にやってもらいたい時に、この'persuade'がぴったりの単語です。'persuade A to do B'で「AにBをするよう説得する」という形でよく使われます。

The salesperson tried hard to persuade the customer to buy the new product.

その販売員は、顧客に新製品を買ってもらうために一生懸命説得しました。

この例文は、お店や会社で、セールス担当者がお客様に新製品の魅力を熱心に語りかけ、購入を促しているビジネスシーンです。お客様が「本当に必要なのかな?」と迷っている気持ちを、「これはお客様にぴったりです!」と説得して「納得させよう」としている様子が伝わります。ビジネスの場面で、相手に何かを受け入れてもらいたい時や、買ってもらいたい時に使われる典型的な例です。

My mom finally persuaded me to eat the carrots I hated.

母はついに私を説得して、私が嫌いなニンジンを食べさせました。

この例文は、食卓で、お母さんが「ほら、一口だけ食べてごらん?」と、あなたが嫌いなニンジンを食べさせようと奮闘し、最終的にあなたが「わかったよ…」と諦めて食べた、という日常の情景を描いています。'finally'(ついに)という言葉から、説得に時間がかかったり、少し抵抗があったりした後に、最終的に相手が「信じて行動した」というニュアンスが伝わります。親が子供に何かをさせる時によく使われる表現です。

動詞

(人に)決意させる

ある行動や決断をするように、人の気持ちを強く動かすこと。積極的な行動を促すニュアンス。

I tried to persuade my friend to join our trip to the beach this summer.

私は友人を説得して、この夏、私たちと一緒にビーチへの旅行に参加してもらうようにしました。

友人が「どうしようかな…」と迷っている時に、あなたが「絶対楽しいから行こうよ!」と熱心に誘い、最終的に友人が「よし、行く!」と決意する様子が目に浮かびますね。この文は、誰かに何かをするよう説得し、その人が決断する手助けをする典型的な場面です。

My mom often tries to persuade me to finish my homework before playing video games.

母はよく、私がビデオゲームをする前に宿題を終えるよう説得しようとします。

ゲームをしたい気持ちと、宿題を終わらせてほしいお母さんの気持ちがぶつかる、多くの人が経験する日常のシーンです。お母さんはただ命令するのではなく、「説得する(persuade)」ことで、あなたが納得して宿題を片付ける決意をするよう促しているニュアンスが伝わります。

The manager tried hard to persuade the team to adopt his new business strategy.

マネージャーは、チームが彼の新しいビジネス戦略を採用するよう懸命に説得しました。

この例文は、ビジネスの場で、リーダーが自分の新しいアイデアや計画をチームに受け入れてもらうために努力する様子を描いています。単に説明するだけでなく、「説得する」という言葉から、チームの理解や同意を得るために、マネージャーが熱心に働きかけている状況が想像できます。

コロケーション

persuade someone of something

人に何かを確信させる、納得させる

この構文は、説得の対象となる人物(someone)と、説得する内容(something)を明確に示す場合に不可欠です。 'of' は 'about' と似ていますが、よりフォーマルな印象を与え、議論や意見の相違がある場合に、証拠や論理を用いて相手を説得するニュアンスを含みます。例えば、ビジネスシーンで提案を承認してもらう際や、法廷で証拠を用いて陪審員を説得する際に適しています。口語よりも書き言葉やフォーマルな場面でよく用いられます。

persuade someone into (doing) something

人を説得して何かをさせる

この構文は、相手を説得して特定の行動を取らせることに焦点を当てています。 'into' は、相手が最初は乗り気でなかったことを示唆し、説得によって行動に移るニュアンスを表します。 例えば、友人をパーティーに誘ったり、子供に嫌いな野菜を食べさせたりするような、日常的な場面でよく使われます。 'persuade someone to do something' と似ていますが、'into' を使うことで、説得のプロセスがより強調されます。

gently persuade

穏やかに説得する

'gently' は、相手に圧力をかけず、丁寧に説得する様子を表します。この表現は、相手の感情や立場に配慮しながら、時間をかけて説得する必要がある場合に適しています。 例えば、デリケートな問題を扱う場合や、相手が抵抗感を持っている場合に有効です。 'forcefully persuade' (強引に説得する) と対比することで、より穏やかなアプローチを強調できます。

persuade a change of heart

考えを変えさせる、心変わりを促す

この表現は、相手の根本的な考え方や感情を変化させるという、説得の最も難しい側面を表します。 'change of heart' は、単なる意見の変化ではなく、感情や信念の深いレベルでの変化を示唆します。 例えば、長年の敵対関係にある相手を和解させたり、頑固な考えを持つ人を新しい視点に導いたりするような、困難な状況で用いられます。文学作品やスピーチなど、説得の重要性が強調される場面でよく見られます。

political persuasion

政治的説得、政治的信条

このフレーズは、政治的な文脈における説得活動や、個人の政治的な信念体系を指します。政治家が支持者を獲得するために行う演説やキャンペーン、特定の政策を推進するためのロビー活動などが含まれます。 'persuasion' は、単なる意見の表明ではなく、相手の行動や意思決定に影響を与えようとする意図的な試みを意味します。ニュース記事や政治分析などで頻繁に使用されます。

powers of persuasion

説得力

この表現は、人が持つ説得能力の程度を指します。高い 'powers of persuasion' を持つ人は、他人を自分の意見や提案に同意させることが得意です。営業、交渉、リーダーシップなどの分野で重要な資質とされます。例えば、「彼は並外れた説得力の持ち主だ」のように使われます。能力を評価する文脈で使われることが多いです。

使用シーン

アカデミック

学術論文や研究発表で、データや論理に基づいて読者や聴衆を説得する際に使用されます。例えば、「実験結果は、仮説が正しいことを説得力を持って示している (The experimental results persuasively demonstrate the validity of the hypothesis)」のように、客観的な根拠に基づいた議論を展開する文脈で用いられます。また、参考文献を引用し、先行研究に基づいて自説を説得する場合にも使われます。文体はフォーマルです。

ビジネス

ビジネスシーンでは、提案書、プレゼンテーション、交渉などで、相手を説得して合意を得るために使われます。例えば、「この戦略は、売上を増加させ、市場シェアを拡大すると確信しています。(I am convinced that this strategy will increase sales and expand market share.)」のように、具体的な成果やメリットを示して相手を納得させる場面で用いられます。社内会議や顧客との商談など、フォーマルなコミュニケーションで使われることが多いです。

日常会話

日常会話では、友人や家族を何かするように促す際に使われることがあります。例えば、「彼をパーティーに誘ってみたら? きっと楽しいと思うわ。(Why don't you try to persuade him to come to the party? I'm sure he'll have fun.)」のように、軽い提案やアドバイスをする文脈で使われます。ただし、日常会話ではよりカジュアルな表現(例えば、'convince' や 'talk into')が好まれる傾向があります。

関連語

類義語

  • 確信させる、納得させる。事実や証拠に基づいて相手の考えを変えさせる際に使われる。ビジネス、学術的な議論、日常会話など幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】"Persuade"よりも、論理的な根拠や証拠を用いて相手を納得させる意味合いが強い。"Persuade"は感情的なアプローチや個人的な影響力も含む可能性がある。 【混同しやすい点】"Persuade"は "to do" を伴うことが多い(persuade someone to do something)が、"convince"は "of" や "that" を伴うことが多い(convince someone of something / convince someone that...)。"Convince"はより客観的な事実に基づいた説得に使われる。

  • 影響を与える。人の行動や考え方に間接的に作用する。政治、マーケティング、人間関係など、多岐にわたる分野で使用される。 【ニュアンスの違い】"Persuade"が直接的な説得を意味するのに対し、"influence"はより間接的で、時間をかけて徐々に相手の考えや行動に影響を与えるニュアンスがある。必ずしも言葉による説得を伴わない。 【混同しやすい点】"Persuade"は具体的な行動を促すことが多いが、"influence"は必ずしも具体的な行動に結びつかない。また、"influence"は中立的な意味合いで使われることが多いが、"persuade"は意図的な説得の意味合いが強い。

  • 誘発する、引き起こす。ある行動や状態を間接的に引き起こす。医学、科学、法律など、ややフォーマルな文脈で使用されることが多い。 【ニュアンスの違い】"Persuade"が相手の意志に働きかけるのに対し、"induce"は外的要因によってある状態や行動を引き起こすニュアンスが強い。"Induce"は、必ずしも相手の同意や理解を必要としない。 【混同しやすい点】"Induce"は、しばしば好ましくない事態を引き起こす場合に使われることがある(例:induce vomiting)。"Persuade"は、通常、相手にとって有益な行動を促す意味合いが強い。

  • 揺さぶる、傾ける。人の意見や感情を揺さぶり、考えを変えさせる。政治的な演説、議論など、感情的な訴えかけを伴う状況で使用される。 【ニュアンスの違い】"Persuade"よりも、感情的な影響力が強く、相手の心を揺さぶるニュアンスがある。"Sway"は、しばしば一時的な感情に訴えかける場合に使われる。 【混同しやすい点】"Sway"は、しばしば大衆やグループ全体に対して使われるが、"persuade"は個人に対しても使われる。また、"sway"は、必ずしも論理的な根拠を必要としない感情的な説得に使われることが多い。

  • 強制する、強いる。力や脅しを用いて相手に何かをさせる。法律、犯罪、抑圧的な状況など、ネガティブな文脈で使用される。 【ニュアンスの違い】"Persuade"が相手の自由意志に基づく合意を前提とするのに対し、"coerce"は相手の意に反して強制的に行動させる。"Coerce"は、倫理的に問題のある行為を指すことが多い。 【混同しやすい点】"Persuade"は、相手にとって有益な行動を促す場合にも使われるが、"coerce"は常にネガティブな意味合いを持つ。また、"coerce"は、しばしば法的な問題や人権侵害に関連する。

  • 強く勧める、促す。相手に何かをするように強く勧める。日常会話、ビジネスなど、幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】"Persuade"よりも、緊急性や重要性を強調するニュアンスがある。"Urge"は、相手がすでにその行動に関心を持っている場合に、その行動を促す意味合いが強い。 【混同しやすい点】"Persuade"は、相手がまだその行動に乗り気でない場合にも使われるが、"urge"は、相手がすでにその行動に関心を持っている場合に適している。"Urge"は、しばしば感情的な訴えかけを伴う。

派生語

  • 『説得』を意味する名詞。動詞『persuade』から派生し、行為そのものや説得の結果を指す。ビジネスや政治の文脈で頻繁に使われ、例えば『persuasion skills(説得力)』のように複合語としても用いられる。抽象的な概念を扱うため、学術論文でも見られる。

  • 『説得力のある』という意味の形容詞。接尾辞『-ive』は性質や傾向を表し、『persuade』の持つ『説得する』という性質を強調する。広告やプレゼンテーションなど、相手に影響を与えたい場面でよく用いられる。日常会話でも『a persuasive argument(説得力のある主張)』のように使われる。

  • 『思いとどまらせる』という意味の動詞。接頭辞『dis-』は否定や分離を表し、『persuade(説得する)』の反対の行為を示す。日常会話やニュース記事などで、ある行動をしないように働きかける状況を描写する際に用いられる。相手の行動を抑制するという点で、『persuade』とは対照的な意味を持つ。

反意語

  • 『強制する』という意味の動詞。『persuade』が相手の自由意志に基づく同意を得るのに対し、『coerce』は力や脅しを用いて相手に何かをさせる。ビジネスや法律の文脈で、不当な圧力や強制力を行使する状況を表す際に用いられる。『persuade』が友好的なアプローチであるのに対し、『coerce』は敵対的で非倫理的なニュアンスを含む。

  • 『抑止する』、『思いとどまらせる』という意味の動詞。『persuade』が行動を促すのに対し、『deter』は行動を抑制する。犯罪抑止や紛争回避など、ネガティブな事態を防ぐために用いられることが多い。例えば、『deter someone from committing a crime(犯罪を思いとどまらせる)』のように使われる。この語は、説得によって相手の考えを変えるのではなく、恐怖やリスクを強調することで行動を抑制する点が『persuade』と異なる。

語源

"Persuade」は、ラテン語の「persuadere」に由来します。「per-」は「完全に、徹底的に」を意味する接頭辞で、日本語の「完璧に」の「完」に近いニュアンスです。「suadere」は「勧める、説得する」という意味を持ち、これは「甘い、心地よい」という意味の「suavis」と関連があります。つまり、「persuade」は元々「完全に心地よく勧める」という意味合いを持っていました。相手の感情に訴えかけ、心地よく納得させるイメージです。日本語で例えるなら、「あの手この手で、相手の心を丸め込む」といったニュアンスに近いでしょう。時間をかけて、丁寧に、相手を説得する様子が目に浮かびますね。

暗記法

「persuade」は単なる説得ではありません。古代ギリシャの弁論術に根ざし、ロゴス(論理)に加え、パトス(感情)とエトス(人格)に訴えかける、心の機微に触れる行為なのです。シェイクスピア作品では、言葉による人心掌握の危うさも描かれます。現代では広告や政治にも不可欠ですが、その本質は変わらず、共感と信頼を通じて相手の行動を変える力。単語を学ぶことは、人間関係と影響力の理解を深めることにつながります。

混同しやすい単語

発音が似ており、特に語尾の/suː/の部分が曖昧になると混同しやすいです。'persuade'は『説得する』、'pursue'は『追求する』という意味で、動詞としての意味が異なります。スペルも似ているため、文脈で判断する必要があります。'pursue'は、目標や夢を追いかける際によく使われます。

語頭の 'per-' と 'pre-' が似ており、スペルミスしやすいです。'persuade'は『説得する』ですが、'precede'は『~に先行する』という意味の動詞です。時間の前後関係を表す場合に使われます。'pre-'は『前に』という意味を持つ接頭辞で、'previous'(前の)などと関連付けて覚えると良いでしょう。

こちらも語頭が 'per-' で始まるため、スペルが混同されやすいです。'persuade'と異なり、'pervade'は『(匂い・考えなどが)広がる、浸透する』という意味の動詞です。'vade'は『行く』という意味のラテン語に由来し、'per'(通って)と組み合わさって『隅々まで行き渡る』イメージです。

'persuade'と反対の意味を持つ単語ですが、'dis-'という否定の接頭辞が付いているため、スペルを間違えやすいです。意味は『(~を)思いとどまらせる、説得してやめさせる』となります。'persuade'とセットで覚えることで、意味とスペルの両方を区別しやすくなります。

最初の2文字が同じ'pa'であり、残りの部分の文字数も似ているため、スペルが混乱しやすいです。意味は『パレード、行進』で、名詞としても動詞としても使われます。'persuade'とは意味が全く異なるため、文脈から判断する必要があります。語源的には、『見せる、飾る』といった意味合いがあります。

発音は全く異なりますが、最初の音が似ていることと、意味が「描写する、表現する」という点で、説得と関連付けて考えてしまう学習者がいます。スペルも文字数が似ているため、視覚的に混同する可能性があります。'persuade'は相手の考えを変える行為ですが、'portray'は何かを表現する行為であり、意味が異なります。

誤用例

✖ 誤用: I tried to persuade him with logic, but he remained unconvinced, stubbornly persisting in his antiquated beliefs.
✅ 正用: I tried to reason with him logically, but he remained unconvinced, stubbornly persisting in his antiquated beliefs.

日本語の「説得する」という言葉は、英語の"persuade"と"reason with"の両方をカバーしがちです。しかし、"persuade"はしばしば、感情に訴えかける、あるいは何らかの行動を促すニュアンスを含みます。この文脈では、論理的に説得しようとしたにも関わらず相手が納得しないという状況なので、より中立的な"reason with"を使う方が適切です。"Persuade"を使うと、相手を無理やり丸め込もうとしたような印象を与えかねません。日本人は、相手の気持ちを害さないように遠回しな表現を好む傾向がありますが、英語では意図を明確に伝えることが重視されるため、より直接的な表現を選ぶ必要があります。

✖ 誤用: The politician's eloquent speech persuaded me of his sincerity, despite my initial skepticism.
✅ 正用: The politician's eloquent speech convinced me of his sincerity, despite my initial skepticism.

"Persuade"は通常、"persuade someone to do something"という形で、行動を促す意味合いで使用されます。この文脈では、政治家の演説によって「誠実さを確信した」という状態を表したいので、"convince"がより適切です。"convince"は、事実や証拠に基づいて相手を納得させるニュアンスがあります。日本人は、「説得」という言葉を「納得」の意味でも使うことが多いため、"persuade"を"convince"の意味で誤用しやすいです。英語では、状態の変化(納得)と行動の変化(説得)を区別して表現します。

✖ 誤用: She persuaded that the project would succeed, despite the challenges.
✅ 正用: She was persuaded that the project would succeed, despite the challenges.

"Persuade"は、能動態で「~を説得する」という意味で使用するのが一般的です。この文脈では、「彼女はプロジェクトが成功すると確信していた」という受動的な状態を表したいので、"She was persuaded that..."とする必要があります。日本人は、英語の受動態の構造に慣れていない場合があり、「〜される」という表現を避けて能動態で表現しようとする傾向があります。しかし、英語では状態を表す場合に受動態が頻繁に使用されるため、受動態の用法を理解することが重要です。また、"persuade"の後に直接that節を続ける形は一般的ではありません。

文化的背景

「persuade」は、単に相手を説得するだけでなく、その人の信念や行動を、ある種の『魅力』や『共感』を通じて変容させるニュアンスを含みます。これは、古代ギリシャの弁論術から連綿と続く、言葉の力を通じた人間関係の構築という文化的遺産を反映しています。

古代ギリシャにおいて、弁論術は単なる議論の技術ではなく、市民社会におけるリーダーシップの根幹をなすものでした。アリストテレスは『弁論術』の中で、説得の要素としてロゴス(論理)、パトス(感情)、エトス(人格)を挙げましたが、「persuade」には、特にパトスとエトスに訴えかける側面が強く表れています。つまり、相手の感情に共鳴し、話し手の信頼性を高めることで、論理だけでは動かない心を動かすのです。この考え方は、ローマ時代のキケロなどにも受け継がれ、西洋の政治文化や法廷弁論において重要な役割を果たしました。

シェイクスピアの戯曲を例にとると、「persuade」はしばしば、登場人物が自身の目的を達成するために、言葉巧みに相手を操る場面で使われます。例えば、『オセロ』におけるイアーゴの奸計は、まさに言葉による説得(persuasion)の恐ろしさを描き出しています。イアーゴは、オセロの嫉妬心を煽り、疑念を植え付けることで、彼を破滅へと導きます。この場合、「persuade」は、単なる情報伝達ではなく、相手の感情を操作し、意図的に誤った方向に導く行為として描かれています。このように、文学作品における「persuade」は、言葉の持つ二面性、すなわち、真実を伝える力と、欺瞞を覆い隠す力を象徴的に示しているのです。

現代社会においても、「persuade」は広告、政治、ビジネスなど、様々な分野で重要な役割を果たしています。しかし、その本質は古代ギリシャの時代から変わっていません。それは、単に論理的な根拠を示すだけでなく、相手の感情に訴え、共感を呼び起こし、信頼関係を築くことによって、最終的に相手の行動を変化させる力です。そのため、「persuade」を理解することは、単に語彙を増やすだけでなく、人間関係の本質や、言葉の持つ影響力を深く理解することにつながるのです。

試験傾向

英検

- 出題形式: 語彙問題、長文読解、英作文(意見論述)

- 頻度と級・パート: 準1級・1級で頻出。2級でも稀に出題される。主に語彙問題、長文読解、英作文で問われる。

- 文脈・例題の特徴: 意見論述や説明文など、論理的な文脈で使われることが多い。人を説得する内容に関連する。

- 学習者への注意点・アドバイス: persuade A to do(Aを説得して~させる)の形を確実に覚える。説得の対象や内容を把握することが重要。convinceとの使い分け(persuadeは行動、convinceは納得)に注意。

TOEIC

- 出題形式: Part 5(短文穴埋め)、Part 7(長文読解)

- 頻度と級・パート: Part 5, Part 7で中頻度で出題される。ビジネス文書(メール、報告書など)によく登場する。

- 文脈・例題の特徴: 会議、交渉、マーケティングなど、ビジネスシーンでの説得や提案に関連する文脈が多い。

- 学習者への注意点・アドバイス: persuadeの後に続く前置詞やto不定詞の形に注意。同義語(convince, influence)とのニュアンスの違いを理解する。目的語が人の場合と、提案・行動の場合で意味が異なる点に注意。

TOEFL

- 出題形式: リーディング、ライティング

- 頻度と級・パート: リーディングセクションで頻出。ライティングの独立問題(Independent Writing)でも使用できる。

- 文脈・例題の特徴: アカデミックな文章(論文、研究報告など)で、主張を論理的に展開する際に用いられる。社会問題や科学的なトピックに関連することも。

- 学習者への注意点・アドバイス: 論理的な文章構成の中で、どのように説得力を高めるために使われているかを意識する。同義語(induce, influence)とのニュアンスの違いを理解し、文脈に応じて使い分ける。名詞形(persuasion)も重要。

大学受験

- 出題形式: 長文読解、英作文

- 頻度と級・パート: 難関大学の長文読解で頻出。英作文でも意見論述の際に使える。

- 文脈・例題の特徴: 社会問題、環境問題、科学技術など、幅広いテーマで登場する。論理的な思考力と語彙力が問われる。

- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する練習を重ねる。同義語・反意語をセットで覚える。persuade A to doの構文を確実にマスターする。英作文では、自分の意見を説得力を持って述べられるように練習する。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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