deter
第一音節の /ɪ/ は、日本語の「イ」よりも口を少し開き、短く発音します。「ター」の部分は、母音 /ɜː/ が日本語にないため注意が必要です。これは、口を少し開けてリラックスした状態で「アー」と言う音に近いです。また、最後の 'r' の音は、舌をどこにも触れずに口の中で丸めるように意識すると、より自然な発音になります。強勢は第二音節にありますので、「ター」を強く発音しましょう。
専門的な内容に関するご注意
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抑止する
何か悪いこと、好ましくないことが起こるのを、脅しや障害によって防ぐ意味合い。犯罪、攻撃、計画などを未然に防ぐ場合に使われる。単に止めるのではなく、相手に諦めさせるニュアンスを含む。
My parents' strict words deterred me from staying out late at night.
両親の厳しい言葉が、私が夜遅くまで外出するのを思いとどまらせました。
※ この例文は、親が子供の行動を制限する、という日常によくある状況を描いています。夜遅くまで遊びたい気持ちがあっても、親の言葉を思い出して「やっぱりやめておこう」と気持ちが変わる様子が目に浮かびますね。このように「誰かの言葉やルールが、ある行動をやめさせる」という文脈で 'deter' はよく使われます。'deter A from B-ing' で「AがBするのを思いとどまらせる」という形で覚えると便利です。
The high cost of the trip deterred many students from joining it.
その旅行の高額な費用が、多くの生徒が参加するのを思いとどまらせました。
※ この例文では、金銭的な理由が行動を妨げる状況を表しています。本当は参加したいけれど、費用が高いせいで「諦めよう」という気持ちになる、という生徒たちの心情が伝わってきます。このように「何かを始める上での障害(費用、難しさ、リスクなど)が、その行動を思いとどまらせる」という文脈も、'deter' の典型的な使い方です。
Security cameras were installed to deter thieves from breaking in.
泥棒の侵入を抑止するために防犯カメラが設置されました。
※ この例文は、犯罪を防ぐための対策を描いています。防犯カメラがあることで、泥棒が「見つかってしまうかもしれない」と恐れて、侵入を諦める様子がイメージできますね。'deter' は、このように「罰則や監視、予防策などが、悪い行動や犯罪を防ぐ」という、社会的な抑止力について話す際にも非常によく使われます。'to deter' のように「〜するために(抑止する目的で)」という形で使うのも一般的です。
思いとどまらせる
人の行動や決意を、説得や警告によって止めさせる意味合い。必ずしもネガティブな行動を止める場合に限らず、危険な行為や無謀な挑戦を止めさせる際にも使われる。
The strict rules in the library deter most students from talking loudly.
図書館の厳しい規則は、ほとんどの学生が大声で話すのを思いとどまらせています。
※ この例文では、図書館の「厳しい規則」が、学生たちが「大声で話す」という行動をしないように、自然と促している様子がわかります。ルールや制度が、望ましくない行動を抑制する際によく使われる表現です。「deter A from B (AがBするのを思いとどまらせる)」という形を覚えておきましょう。
Even heavy rain could not deter the hikers from reaching the mountain summit.
激しい雨でさえ、ハイカーたちが山の頂上に到達するのを思いとどまらせることはできませんでした。
※ この文では、ハイカーたちが「激しい雨」という困難に直面しながらも、目標達成への強い意志を持っている情景が浮かびます。「deter」は、このように困難や障害が、誰かの決意や行動を「阻止できなかった」という文脈で非常によく使われます。彼らの強い気持ちが伝わりますね。
Posting a 'Beware of Dog' sign might deter burglars from entering your house.
「犬に注意」の看板を出すことは、泥棒があなたの家に入るのを思いとどまらせるかもしれません。
※ この例文は、防犯対策として「deter」が使われる典型的な例です。看板というシンプルなものが、泥棒に「この家はやめておこう」と思わせる効果を持つ情景が目に浮かびます。何かを予防したり、犯罪を抑止したりする目的でよく使われます。「might」は「~かもしれない」という可能性を表します。
コロケーション
人に~するのを思いとどまらせる、~する気を失わせる
※ 最も基本的な構文で、ある行動を阻止する、またはその行動への意欲を低下させるという意味です。文法的には 'deter + 人 + from + 動名詞' という形を取ります。単に物理的に妨げるだけでなく、心理的な抑止力として働くニュアンスを含みます。例えば、'High prices deter many people from buying luxury goods.'(高価格は多くの人が高級品を買うのを躊躇させる)のように使われます。ビジネスシーンや報道でも頻繁に使われる、フォーマルな表現です。
犯罪を抑止する
※ 犯罪を未然に防ぐ、または減少させるという意味のコロケーションです。警察や政府機関が犯罪対策を講じる際に頻繁に使われます。例えば、'Increased police presence is intended to deter crime.'(警察官の増員は犯罪抑止を目的としている)のように使われます。単に犯罪を減らすだけでなく、人々に犯罪を犯させないようにする予防的な意味合いが強い表現です。
侵略を阻止する、敵対行為を抑止する
※ 主に軍事や外交の文脈で使われ、他国からの侵略や攻撃を未然に防ぐことを意味します。軍事力や外交的な圧力を用いて、相手に攻撃を思いとどまらせるニュアンスが含まれます。例えば、'A strong defense force is essential to deter aggression.'(強力な防衛力は侵略を阻止するために不可欠である)のように使われます。国際関係や安全保障に関する議論でよく用いられる、ややフォーマルな表現です。
抑止効果
※ ある行為(例えば犯罪や攻撃)を思いとどまらせる効果のこと。しばしば、刑罰や軍事力などのネガティブな結果が、人々の行動を抑制する際に用いられます。例えば、'The death penalty is often argued to have a deterrent effect.'(死刑はしばしば抑止効果があると主張される)のように使われます。社会学、犯罪学、国際政治などの分野でよく用いられる表現です。
さらなる損害を防ぐ
※ 既に発生している損害の拡大を食い止めるという意味です。災害、事故、経済危機など、ネガティブな状況において、事態の悪化を防ぐために講じられる措置を説明する際に使われます。例えば、'Emergency measures were taken to deter further damage to the environment.'(環境へのさらなる損害を防ぐため、緊急措置が取られた)のように使われます。報道や専門的な報告書などでよく用いられる、ややフォーマルな表現です。
潜在的な投資家を遠ざける
※ 投資家が投資を躊躇する原因となる要因を指します。高いリスク、不安定な市場状況、ネガティブなニュースなどが、投資家の意欲を減退させる可能性があります。例えば、'Political instability can deter potential investors.'(政治的な不安定さは潜在的な投資家を遠ざける可能性がある)のように使われます。経済、金融、ビジネスの文脈で頻繁に使われる表現です。
使用シーン
学術論文や研究発表で、特定の行動や現象を抑制する要因を説明する際に用いられます。例:経済学の論文で、「高い税金が投資をdeter(抑制)する可能性がある」と議論する。
ビジネス文書やプレゼンテーションで、リスクや不正行為を防止する対策について言及する際に使用されます。例:内部監査報告書で、「セキュリティ対策の強化が不正アクセスをdeter(抑止)する効果がある」と述べる。
ニュース記事や報道番組で、犯罪抑止や国際紛争の抑止に関する話題で使われることがあります。例:報道番組で、「外交努力が戦争をdeter(抑止)する上で重要である」と解説する。
関連語
類義語
何か(悪いこと、好ましくないこと)が起こるのを未然に防ぐ、阻止するという意味。幅広い状況で使用可能。ビジネス、法律、日常会話など。 【ニュアンスの違い】"deter"よりも一般的で、より広範な意味を持つ。具体的な行動を阻止するというよりも、起こりうる事態全般を防ぐというニュアンスが強い。主語は人、組織、法律など。 【混同しやすい点】"deter"は心理的な抑止力に重点を置くのに対し、"prevent"は物理的、法的、または他の手段で実際に阻止するという意味合いが強い。"prevent A from doing"の形をよく使う。
何かの進行や達成を妨げる、邪魔するという意味。プロセス、活動、または人の進歩を遅らせる場合に使用。ビジネス、学術的な文脈でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"deter"が心理的な抑止力であるのに対し、"hinder"は物理的または状況的な障害によって妨げるというニュアンスが強い。必ずしも完全に止めるわけではなく、遅らせる、困難にするという点が特徴。 【混同しやすい点】"deter"は意図的な行為に対する抑止力だが、"hinder"は意図的である場合もそうでない場合もある。また、"hinder"は人の行動だけでなく、プロセスや活動も主語になりうる。
人がある行動をすることを思いとどまらせる、意欲を失わせるという意味。個人的なアドバイス、ビジネス戦略、政策など、様々な場面で使用される。 【ニュアンスの違い】"deter"と同様に心理的な抑止力だが、"discourage"はより穏やかで、説得や助言によって思いとどまらせるというニュアンスが強い。直接的な脅威や強制力は含まれない。 【混同しやすい点】"deter"はより強い抑止力を示唆し、罰や不利益を伴うことが多いのに対し、"discourage"は単に意欲を失わせるだけ。"discourage A from doing"の形をよく使う。
人や感情を抑制する、抑えつけるという意味。物理的な拘束、感情の抑制、行動の制限など、様々な状況で使用される。 【ニュアンスの違い】"deter"は行動を起こす前に思いとどまらせるのに対し、"restrain"はすでに始まっている行動や感情を抑えるというニュアンスが強い。物理的な力や法的権限が伴う場合もある。 【混同しやすい点】"deter"は心理的な抑止力だが、"restrain"は物理的または感情的な抑制を意味することが多い。"restrain"は再帰代名詞を伴って「自制する」という意味でも使われる。
説得して(人)を思いとどまらせるという意味。議論や説得を通じて、ある行動をしないように促す。フォーマルな場面や、倫理的な判断が伴う状況で使われることが多い。 【ニュアンスの違い】"deter"が脅威や罰によって抑止するのに対し、"dissuade"は論理的な議論や感情的な訴えかけによって説得するというニュアンスが強い。より丁寧で、尊重の念が含まれる。 【混同しやすい点】"deter"はより直接的で強制的な抑止力だが、"dissuade"は相手の自主的な判断に委ねる点が異なる。"dissuade A from doing"の形をよく使う。
(危険・災難など)を避ける、そらすという意味。事故、危機、不幸など、好ましくない事態を回避する場面で使用。ニュース記事やフォーマルな文脈でよく見られる。 【ニュアンスの違い】"deter"は行動を起こす前に抑止するのに対し、"avert"はすでに発生しかけている事態を回避するというニュアンスが強い。迅速な行動や対策が必要となることが多い。 【混同しやすい点】"deter"は心理的な抑止力だが、"avert"は物理的または状況的な介入によって事態を回避する。"avert"は他動詞であり、目的語が必要。
派生語
『抑止するもの』という意味の名詞、または『抑止する』という意味の形容詞。動詞『deter』に『~するもの』という意味の接尾辞『-ent』が付加された。核抑止力(nuclear deterrent)のように、安全保障や犯罪防止の文脈でよく用いられる。
- deterrence
『抑止』という意味の名詞。動詞『deter』に名詞化の接尾辞『-ence』が付加された。こちらも安全保障、犯罪学、経済学などの分野で、特定の行動を思いとどまらせる効果を指す場合に使われる。学術的な文脈や政策議論で頻出。
『決意した』、『断固とした』という意味の形容詞。元々は『完全に終える』という意味合いから、『決定する』という意味に発展し、そこから『決意した』という意味合いになった。日常会話からビジネスまで幅広く使用される。意志の強さを表す際に重要。
反意語
『励ます』、『奨励する』という意味。接頭辞『en-』は『~にする』という意味合いを持ち、『courage(勇気)』を与えることで行動を促す。deterが行動を思いとどまらせるのに対し、encourageは行動を積極的に促す点で対照的。日常会話からビジネスまで幅広く用いられる。
- incentivize
『インセンティブを与える』という意味。deterが罰などによって行動を抑制するのに対し、incentivizeは報酬や利益によって行動を奨励する点で対立する。ビジネスや政策の文脈で、特定の行動を促すために用いられる。
『促進する』、『推進する』という意味。deterが何かの進行を妨げるのに対し、promoteは積極的に物事を前進させる意味合いを持つ。ビジネス、政治、社会運動など、幅広い分野で使用される。
語源
「deter」はラテン語の「deterrere」に由来します。これは「怖がらせて遠ざける」という意味で、「de-」(分離、除去を表す接頭辞)と「terrere」(怖がらせる)から構成されています。「terrere」は「恐怖」を意味する「terror」の語源でもあります。つまり、「deter」は文字通り「恐怖によって何かから遠ざける」というイメージです。たとえば、犯罪抑止のために監視カメラを設置するのは、まさに「deter」の概念を具現化したものです。何かを「抑止する」「思いとどまらせる」という行為は、相手に恐怖や不利益を感じさせ、行動を抑制することに繋がります。身近な例では、子供がいたずらをしようとしたときに、「ダメ!」と叱ることで、いたずらを「deter(抑止)」することができます。
暗記法
「deter」は、城塞の壁のように、侵略を未然に防ぐ抑止力。中世の刑罰は恐怖で犯罪を「deter」し、現代の核抑止力は破滅的な事態を回避する。サイバーセキュリティ対策も同様だ。個人の道徳心も不正を「deter」する力となる。文学では、罪を犯そうとする主人公が過去の出来事に「deter」され、葛藤する姿が描かれる。「deter」は、外からの圧力だけでなく、内なる倫理観によって社会秩序を維持する、静かなる守護者なのだ。
混同しやすい単語
『defer』と発音が非常に似ており、特に語尾の曖昧母音部分が区別しにくい。スペルも 'd-e-t-e-r' と 'd-e-f-e-r' で、e と f の違いしかないため、視覚的にも混同しやすい。意味は『延期する』『従う』であり、『deter』の『抑止する』とは異なる。日本人学習者は、文脈から判断する必要がある。語源的には、'defer'は「下へ(de-)運ぶ(ferre)」が元で、権威に「委ねる」意味合いを含む。
『deter』と語幹が共通するため、意味的な関連を想像してしまいやすい。しかし、『detergent』は『洗剤』という意味であり、直接的な関連はない。ただし、語源的には『deter』の語源となったラテン語の『detergere(拭き取る)』と関連があり、『汚れを拭き取るもの』という意味合いから派生している。発音も似ているため、注意が必要。
『deter』とスペルの構成要素が似ており、特に語尾の '-ter' が共通しているため、視覚的に混同しやすい。意味は『手紙』や『文字』であり、『deter』とは全く異なる。発音も異なるが、スペルミスをしやすいので注意が必要。アルファベットの文字(letter)という基本的な単語なので、意味を間違えることは少ないと思われるが、スペルには注意。
発音は全く異なるものの、スペルに '-ter' が含まれているため、視覚的に類似性を感じやすい。意味は『債務者』であり、『deter』とは全く関係がない。しかし、法律や経済に関する文章で登場する可能性があり、文脈によっては誤読を招く可能性があるため注意が必要。
『deter』とは意味も発音も大きく異なるが、スペルに '-ter' が含まれているため、視覚的に混同する可能性がある。意味は『暖房器具』であり、日常会話でよく使われる単語である。特に英作文などでスペルミスに注意する必要がある。
『deter』と発音の一部分(特に語尾の/tər/)が似ているため、リスニング時に混同する可能性がある。スペルも 'et' の部分が共通しているため、視覚的にも若干の類似性がある。意味は『より良い』であり、『deter』とは全く異なる。日常会話で頻繁に使われる単語なので、文脈から判断しやすいが、発音には注意。
誤用例
『deter』は、何かを思いとどまらせる、阻止するという意味合いが強い単語です。意志や行動を物理的に止めるようなニュアンスがあります。一方、コンサートに行く『気分』を害された、という状況を表現するなら、『dampen』や『spoil』など、より感情や熱意を弱める意味合いの動詞が適切です。日本語の『邪魔する』という言葉に引きずられて、安易に『deter』を使ってしまう可能性がありますが、英語ではより具体的な状況に合わせた語彙選択が求められます。
『deter』は『deter someone from doing something』という構文で使用します。『deter someone to do something』という形は誤りです。日本人が『〜に(to)〜するのを思いとどまらせる』という直訳的な発想でtoを使ってしまうケースが見られますが、英語では『from』が正しい前置詞です。また、犯罪を抑止するという文脈では、単に『止める』だけでなく、『〜から遠ざける』というニュアンスも含まれるため、fromがより適切です。
『deter』は、相手の行動を思いとどまらせる際に、ある程度の強制力や権威、あるいは具体的な障害がある場合に用いるのが自然です。例えば、警察が犯罪を抑止する、厳しい法律が違反行為を抑止する、といった状況です。単に相手にやめてほしいと説得する、程度の意味合いであれば、『discourage』や『dissuade』を使う方が適切です。日本語の『止める』には、より広い意味が含まれるため、英語に翻訳する際には、文脈に応じた使い分けが重要になります。この誤用は、日本語の『止める』という言葉が持つ曖昧さに起因すると考えられます。
文化的背景
「deter」は、単に何かを思いとどまらせるだけでなく、権威や力によって将来起こりうる行動を抑止し、秩序を維持するというニュアンスを強く含んでいます。この単語の背後には、法と秩序、そして潜在的な違反者に対する抑止力という概念が深く根付いています。
「deter」の語感を理解するために、中世ヨーロッパにおける城塞の役割を想像してみてください。城壁や堀は、侵略者を物理的に阻止するだけでなく、その存在自体が侵略を企てることに対する抑止力として機能しました。同様に、中世の法制度における厳しい刑罰も、犯罪を「deter(抑止)」する目的を持っていました。公開処刑は、その残酷さゆえに、潜在的な犯罪者たちに恐怖を植え付け、犯罪を思いとどまらせるための手段として用いられたのです。この抑止力は、必ずしも道徳的なものではなく、恐怖に基づくものでした。
現代社会においても、「deter」は法執行機関や軍事戦略において重要な概念です。核抑止力という言葉は、核兵器の使用を相互に抑止するという戦略を示しており、破滅的な結果を招く可能性が、攻撃を思いとどまらせる力となります。また、サイバーセキュリティの分野では、高度なセキュリティ対策がサイバー攻撃を「deter」する役割を果たします。これらの例は、「deter」が単なる阻止ではなく、より大きな脅威やリスクを未然に防ぐための積極的な抑止力であることを示しています。
さらに、「deter」は個人の行動においても、道徳的な抑制力として作用することがあります。例えば、正直な人が不正行為を「deter」されるのは、良心の呵責や社会的な非難を恐れるからです。このように、「deter」は外部からの強制力だけでなく、内面的な倫理観によってもたらされる抑止力をも意味し、社会秩序を維持するための重要な要素として機能しているのです。文学作品においては、罪を犯そうとする主人公が、過去の出来事や他者の言葉によって「deter」される場面が描かれることで、人間の葛藤や倫理的な選択が強調されます。
試験傾向
準1級、1級の語彙問題で出題される可能性あり。長文読解でも意味を問われることがある。文脈から「抑止する」という意味を推測する必要がある。類義語(prevent, discourageなど)との使い分けに注意。
Part 5(短文穴埋め問題)やPart 7(長文読解)で登場する可能性がある。ビジネスシーンで「抑止する」意味で使用されることが多い。例:deter customers (顧客を遠ざける)。似た意味の単語との識別が重要。
リーディングセクションで頻出。アカデミックな内容の文章で、犯罪、紛争、環境問題など、何かを抑制する文脈で使われることが多い。類義語とのニュアンスの違いを理解することが重要。
難関大学の長文読解で出題される可能性がある。文脈から意味を推測する問題や、同意語を選ぶ問題として出題されることが多い。語源(de- + terrere(怖がらせる))を知っておくと理解の助けになる。