terminate
強勢は最初の音節 /ˈtɜːr-/ にあります。母音 /ɜː/ は、日本語の「アー」よりも口を少し開け、喉の奥から出すような音です。/r/ の音は、舌を丸めるようにして発音するとよりネイティブに近くなります。最後の /eɪt/ は二重母音で、「エイ」と発音しますが、日本語の「エ」と「イ」を別々に発音するのではなく、スムーズにつなげるように意識しましょう。
専門的な内容に関するご注意
このページには、健康、金融、法律など、専門的な知識を必要とする内容が含まれている可能性があります。本サイトの情報は学習目的で提供されており、専門家による助言の代わりとなるものではありません。重要な判断を行う際には、必ず資格を持つ専門家にご相談ください。
終わらせる
計画、契約、雇用などを意図的に中断・終了させる。フォーマルな場面で使われることが多い。
After many discussions, the company decided to terminate the new service.
多くの議論の末、会社はその新しいサービスを終了することを決定しました。
※ 会社で、新しいサービスが期待に応えられず、最終的に終わらせる決断が下される場面を想像してください。「terminate」は、特にビジネスや公式な文脈で、契約やプロジェクト、サービスなどを「打ち切る」「終了させる」という意味でよく使われます。単に「終わる」ではなく、「意図的に、きっぱりと」終わらせるニュアンスがあります。
She decided to terminate her employment contract and find a new job.
彼女は雇用契約を終了し、新しい仕事を見つけることに決めました。
※ 彼女が今の仕事に区切りをつけ、新しい一歩を踏み出す決意をした場面です。「terminate」は、雇用契約 (employment contract) や賃貸契約 (lease contract) など、公式な契約関係を「解除する」「終了させる」際によく用いられます。自分の意思で何かをきっぱりと終わらせる状況で自然に使えます。
The computer program terminated unexpectedly, so I lost my work.
コンピューターのプログラムが予期せず終了してしまい、私は作業内容を失いました。
※ パソコンを使っていたら、突然プログラムが停止してしまい、せっかくの作業が消えてしまった、という誰もが経験しうる困った場面です。コンピューターの世界では、プログラムやプロセスを「終了させる」「停止させる」という意味で「terminate」が頻繁に使われます。「unexpectedly」(予期せず)という言葉と一緒に使うことで、困った状況がより鮮明に伝わります。
命を絶つ
生命活動を停止させる、または終わらせる。医学的な文脈や、比喩的に使われる。
The brave knight had to terminate the dragon to protect the village.
勇敢な騎士は、村を守るためにそのドラゴンの命を絶たなければなりませんでした。
※ この例文は、勇敢な騎士が村のために巨大なドラゴンと戦い、その命を終わらせる、というファンタジーやアクション映画のような場面を描写しています。「terminate」は、このように物語やフィクションの中で、敵や危険な存在の「命を終わらせる」「殺す」という意味で使われることがあります。単に「kill(殺す)」と言うよりも、よりフォーマルで、目的をもって「排除する」というニュアンスを含みます。
The vet had to terminate the old dog's life due to its severe pain.
獣医は、ひどい痛みに苦しむ老犬の命を絶たなければなりませんでした。
※ この例文は、獣医が、重い痛みに苦しむ老犬のために、苦渋の決断としてその命を終わらせる、という悲しいけれど具体的な場面です。「terminate life」は、医療や倫理的な文脈で、病気や苦痛を終わらせるために「生命活動を停止させる」という意味で使われます。特に、動物の安楽死など、重い決断を伴う状況で使われることがあります。
Unfortunately, the sudden flood terminated several lives in the village.
残念ながら、突然の洪水が村でいくつかの命を奪いました。
※ この例文は、突然の洪水が村を襲い、多くの人々の命が失われてしまう、という悲劇的な災害の場面を描いています。「terminate lives」は、自然災害や事故などが原因で「命が奪われる」「死に至る」という、やや客観的でフォーマルなニュース報道などで使われることがあります。単に「died(亡くなった)」と言うよりも、原因となる事象が「命を終わらせた」というニュアンスを強調します。
終点とする
特定の場所や地点で終わりにする。列車やバスの路線などで使われる。
The train will terminate at the next station, so please prepare to exit.
その電車は次の駅が終点です。降車準備をお願いします。
※ 電車やバスのアナウンスでよく耳にする典型的な表現です。旅の終わり、目的地への到着を告げる情景が目に浮かびますね。「(乗り物が)~で終点となる」という物理的な終了を表す際に使われます。
The company decided to terminate his contract due to poor performance.
その会社は、彼の成績不振のため、契約を終了することを決定しました。
※ ビジネスや法的な文脈で、契約や雇用関係を「終わらせる」際に使われる表現です。少し重い決断や状況を伝える際に適しています。「terminate a contract(契約を終了する)」は非常によく使われる組み合わせです。
Let's terminate the meeting now, as we have discussed everything important.
重要なことはすべて話し合いましたので、会議をこれで終わりにしましょう。
※ 会議やプログラム、プロジェクトなど、何らかの活動やプロセスを「これで終了させる」と宣言する場面で使われます。話し合いが終わり、参加者が席を立つ、そんな情景が目に浮かびます。少しフォーマルな響きがあります。
コロケーション
契約を解除する、打ち切る
※ ビジネスシーンで非常によく使われる表現です。契約期間の満了を待たずに、合意に基づいて、または違反などの理由で契約を終わらせることを指します。「terminate」はフォーマルな語彙なので、「end a contract」よりも、契約書や公式な通知などで用いられることが多いです。口語では「break a contract」も使われますが、これは契約違反のニュアンスを含むことがあります。
雇用を終了する、解雇する
※ 従業員の雇用を終了させることを意味します。解雇(lay off, fire)の婉曲表現として使われることもあります。企業のリストラや業績不振による人員削減の際に、直接的な表現を避けるために用いられることがあります。また、従業員が自主的に退職する場合にも、企業側が手続き上「terminate employment」という表現を使うことがあります。
妊娠を中絶する
※ 医学的、倫理的な文脈で使われる、ややフォーマルな表現です。より直接的な表現としては「abortion」がありますが、「terminate a pregnancy」は、より中立的で客観的なニュアンスを持ちます。この表現は、医学論文や法律文書、ニュース記事などでよく見られます。
プロセスを終了させる、中断する
※ IT用語として、コンピュータ上で実行されているプロセスを停止させることを意味します。タスクマネージャーなどで、応答のないプログラムを強制終了させる際に使われる操作を指します。日常会話ではあまり使いませんが、プログラミングやシステム管理の分野では頻繁に使われます。類似の表現に「kill a process」がありますが、こちらはより強制的なニュアンスがあります。
定期購読を解約する
※ 新聞、雑誌、オンラインサービスなどの定期購読を停止することを意味します。「cancel a subscription」とほぼ同義ですが、「terminate」の方がややフォーマルな響きがあります。ウェブサイトやアプリの解約手続きのページでよく見られる表現です。例えば、「You can terminate your subscription at any time.(いつでも定期購読を解約できます)」のように使われます。
敵対行為を終結させる
※ 主に政治や軍事の文脈で用いられ、戦争や紛争などの敵対行為を終わらせることを意味します。「cease hostilities」とほぼ同義ですが、「terminate」はより公式な、最終的な終結を強調するニュアンスがあります。ニュース記事や歴史書などで見られる表現です。
自動的に終了する
※ 機械やプログラム、システムなどが、設定された条件に基づいて自動的に終了することを意味します。例えば、「The program will terminate automatically after 30 minutes of inactivity.(プログラムは30分間操作がないと自動的に終了します)」のように使われます。IT関連のマニュアルや技術文書でよく見られる表現です。
使用シーン
学術論文や研究発表で、プロジェクトや研究活動の終了を述べる際に使用されます。例:「本研究は2024年3月をもって終了する(This research will terminate in March 2024.)」のように、フォーマルな文脈で使われます。
契約、プロジェクト、雇用関係など、ビジネス上の正式な関係の終了を伝える際に使用されます。例:「契約を解除する(terminate the contract)」「従業員を解雇する(terminate an employee)」など、人事や法務関連の文書でよく見られます。
日常会話ではあまり使われませんが、ニュース記事やドキュメンタリーなどで、事件や事故に関する報道で「生命を絶つ」という意味で使用されることがあります。例:「容疑者は自らの命を絶った(The suspect terminated his own life.)」のような、やや重い文脈で用いられます。
関連語
類義語
『終わり』を意味する最も一般的な語。物事、期間、関係など、幅広い対象に使用可能。日常会話からフォーマルな場面まで使用頻度が高い。 【ニュアンスの違い】『terminate』よりも一般的で中立的な表現。強制終了や契約解除といった強い意味合いは薄い。自然な終わりに近いニュアンス。 【混同しやすい点】『end』は名詞としても動詞としても使える。動詞の場合、自動詞(終わる)としても他動詞(終わらせる)としても使用可能。一方、『terminate』は基本的に他動詞として使われる。
『結論を出す』『終える』という意味。会議、議論、本、スピーチなどを終える際に使われる。ややフォーマルな響きを持つ。 【ニュアンスの違い】『terminate』よりも、ある程度のプロセスを経て最終的な結論や結果に至るというニュアンスが強い。議論や調査の終了に適している。 【混同しやすい点】『conclude』は『結論を出す』という意味合いが強く、単に『終わらせる』という意味で『terminate』の代わりに使用すると不自然な場合がある(例:会議を結論づける、研究を結論づける)。
『止める』『中断する』という意味。活動、行動、状態などが一時的または永久に止まることを表す。やや古風でフォーマルな表現。 【ニュアンスの違い】『terminate』よりも、自然に、または徐々に停止するというニュアンスを含むことが多い。強制的な終了というよりは、自然消滅に近いイメージ。 【混同しやすい点】『cease』は自動詞としても他動詞としても使えるが、日常会話ではあまり使われない。主に文章やフォーマルなスピーチで使用される。また、進行形の形ではほとんど使われない。
『中止する』『中断する』という意味。製品の製造、サービスの提供、プロジェクトなどを中断または停止する際に使われる。ビジネスの場面でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】『terminate』よりも、一時的な中断や、継続しないというニュアンスが強い。完全に終了するというよりは、一時停止や廃止といった意味合い。 【混同しやすい点】『discontinue』は、継続していたものを『意図的に』中断するという意味合いが強い。自然に終わるものには適さない。また、人の雇用を終わらせる場合には不適切。
『解雇する』『却下する』という意味。人を解雇したり、意見や考えを退けたりする際に使われる。ビジネスや法的な文脈でよく使われる。 【ニュアンスの違い】『terminate』よりも、解雇や却下という行為に焦点を当てた表現。軽視する、重要でないと判断するというニュアンスを含む。 【混同しやすい点】『dismiss』は人を解雇する場合に使うことが多く、物事を終わらせるという意味では『terminate』とは異なる。また、意見や訴えを却下するという意味もあるため、文脈によっては不適切。
『廃止する』という意味。法律、制度、慣習などを公式に廃止する際に使われる。フォーマルで法律や政治の文脈でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】『terminate』よりも、組織的、公式な制度やシステムを終わらせるという意味合いが強い。個人的な契約や関係を終わらせる場合には不適切。 【混同しやすい点】『abolish』は、制度や法律など、組織的なものを対象とする場合にのみ使用できる。個人的な契約や関係を終わらせる場合には不適切。また、一時的な停止ではなく、完全に廃止するという意味合いが強い。
派生語
『終点の』『末期の』という意味の形容詞。terminateが持つ『終わり』という概念を、場所や状態の最終地点として具体的に表現する。バス・鉄道の『ターミナル駅』、病気の『末期症状』など、日常会話から専門分野まで幅広く使われる。
『終結』『解雇』を意味する名詞。terminateの行為・状態を抽象名詞化したもので、契約の『解除』や従業員の『解雇』など、ビジネスシーンで頻繁に用いられる。フォーマルな文脈で好まれる。
- terminable
『終結できる』『解除できる』という意味の形容詞。契約や合意などが、特定の条件のもとで終了させることが可能であることを示す。法律や契約関連の文書でよく見られる。
反意語
『開始する』『始める』という意味の動詞。terminateが『終わらせる』ことを意味するのに対し、initiateは物事を新たに開始する行為を指す。プロジェクトの開始、新しい習慣の導入など、様々な文脈で使用される。
『始まる』という意味の動詞。terminateが『終わる』という意味であるのに対し、beginはプロセスの開始を示す。日常会話で頻繁に使われる、terminateの直接的な反対語。
『開始する』という意味の動詞。beginよりもフォーマルな響きを持ち、会議や式典など、公的な場での開始を告げる際に用いられる。terminateとは対照的に、物事の始まりを強調する。
語源
"Terminate」は、ラテン語の"terminare"(境界を定める、終わらせる)に由来します。さらに遡ると、"terminus"(境界、限界、終点)という言葉が根底にあります。この"terminus"は、古代ローマにおいて境界標として神聖視された神の名前でもありました。つまり、「terminate」は、文字通りには「境界を定めるように終わらせる」という意味合いを持ちます。日本語で例えるなら、「区切りをつける」「けじめをつける」といったニュアンスに近いかもしれません。ある物事の範囲や期間を明確にし、そこから先へ進ませない、というイメージです。ビジネスシーンでは契約の終了、医学用語では妊娠の終結など、様々な文脈で「終わり」を意味する言葉として使われますが、その根底には「境界」という概念が息づいているのです。
暗記法
「terminate」は単なる終了ではない。契約、雇用、生命…重大な結末を告げる言葉だ。映画では主人公の悲劇、SFではアンドロイドの運命を象徴する。冷酷な機械「ターミネーター」のように、意志を超越した終焉を連想させる。中絶を婉曲的に表す場合もあり、倫理的な議論を呼ぶ。この言葉は、文化と社会の深層を映し出す鏡なのだ。
混同しやすい単語
terminateとterminalは、どちらも語幹が"termin-"であるため、スペルと意味の両方で混同しやすい。terminateが「終わらせる、終了させる」という動詞であるのに対し、terminalは「終点、最終の」という意味の名詞または形容詞。空港のターミナル(terminal)のように、文字通り「終わり」の場所を指すことが多い。terminateは動作を表し、terminalは場所や状態を表すという違いを意識すると良い。
determineもterminateと同様に接頭辞と"-mine"という語尾を持つため、スペルが似ており、特に急いで読んでいるときなどに混同しやすい。意味は「決定する、突き止める」であり、terminateの「終わらせる」とは異なる。determineは、何かを調査・検討して結論を出すニュアンスがある。語源的には、"de-"(完全に)+ "terminare"(境界線を引く)であり、境界線を明確にすることで決定するというイメージ。
exterminateはterminateに「外へ」を意味する接頭辞"ex-"がついた単語であり、スペルも意味も関連性が高く、混同しやすい。exterminateは「根絶する、絶滅させる」という意味で、terminateよりも強い意味合いを持つ。terminateは一般的な終了を意味するのに対し、exterminateは完全に消滅させるニュアンスがある。ゴキブリなどを退治するイメージ。
terminationはterminateの名詞形であり、「終了、終結」という意味を持つ。スペルも非常に似ており、文脈によっては意味も近いため混同しやすい。terminateが動詞であるのに対し、terminationは名詞であるという品詞の違いを意識することが重要。例えば、"employment termination"(雇用終了)のように使われる。
terminatorはterminateに「~する人、物」を意味する接尾辞"-or"がついた単語。映画のタイトルとして有名だが、「終了させる人、物」という意味を持つ。terminateとの関連性は明らかだが、意味と品詞が異なるため混同しないように注意が必要。terminateは動詞、terminatorは名詞(人または物)である。
termはterminateの語源の一部であり、スペルが非常に似ているため混同しやすい。termは「期間、学期、条件、用語」など複数の意味を持つ名詞。terminateの「終わらせる」という意味との直接的な関連性は薄いが、"term of service"(勤務期間)のように、期間を表す意味合いがある点で間接的な関連性がある。terminateはtermに由来する単語であることを意識すると、両者の区別に役立つ。
誤用例
『terminate』は、プロジェクトや契約などを『終了させる』という意味で使えますが、やや硬く、ネガティブなニュアンス(解雇、打ち切り)を含みます。単にプロジェクトが難航したという理由で終了した場合は、『discontinue』(中止する) の方が穏当です。日本人は、日本語の『ターミネート』という言葉の響きから、この単語を安易に使ってしまいがちですが、ビジネスシーンでは相手に不快感を与えないように、より丁寧な表現を選ぶことが重要です。英語では、直接的な表現を避け、婉曲的な言い回しを好む文化があります。特にビジネスの場では、相手への配慮が不可欠です。
『terminate』は契約や雇用などを公式に終了させる場合に使われることが多く、雑誌の購読のような比較的カジュアルなものを終了させる場合には、少し大げさな印象を与えます。このような場合は、『cancel』(キャンセルする) や『end』(終わらせる) の方が自然です。日本人は『terminate=終了』という単純な置き換えで英語を選択しがちですが、英語には状況やニュアンスによって使い分けるべき類義語が多数存在します。英語学習においては、単語の意味だけでなく、その単語が持つ語感や、どのような文脈で使われるかを理解することが重要です。
『terminate』は『終わる』という意味ですが、何かが頂点に達するという意味合いはありません。議論が激化して最終的に殴り合いになった、という文脈では、『culminate』(最高潮に達する、結果として〜となる) を使うのが適切です。日本人は『terminate』を文字通り『終わる』と解釈し、安易にこの単語を使ってしまいがちですが、英語では、出来事の推移や結果を正確に表現するために、適切な動詞を選ぶ必要があります。英語の動詞は、単なる動作だけでなく、その動作が持つ意味合いや、前後の文脈とのつながりを表現する役割も担っています。
文化的背景
「terminate」は、単に「終わらせる」以上の意味合いを持ち、しばしば最終的で不可逆的な終結、あるいは権威や強制力による終了を暗示します。この単語は、契約、雇用、生命など、重要な関係や状態の終わりを告げる際に用いられ、その背後にはしばしば法的な、あるいは倫理的な責任が伴います。
「terminate」が持つ文化的な重みは、その使用場面に由来します。例えば、雇用契約の「termination」は、単なる解雇ではなく、会社側の決定による一方的な関係の断絶を意味し、労働者の生活に大きな影響を与えます。映画や文学作品では、主人公の「termination」は、物語のクライマックスや悲劇的な結末を象徴することがあります。SF作品では、アンドロイドやサイボーグの「terminate」が、人間と機械の関係、生命の尊厳といったテーマを深く掘り下げるためのモチーフとして用いられることも少なくありません。また、政治的な文脈では、条約の「termination」は、国家間の関係の悪化や新たな紛争の予兆として捉えられます。
この単語の持つ冷酷さや非情さは、しばしば「ターミネーター」のような作品を通じて強調されます。アーノルド・シュワルツェネッガー演じる殺人マシーンは、感情を一切持たず、任務遂行のためには手段を選びません。彼の口にする「I'll be back」というセリフは、何度「terminate」されても蘇る不死身の存在を暗示し、恐怖と絶望を煽ります。このように、「terminate」は、人間の意志や感情を超越した、機械的な、あるいは運命的な終焉を連想させるのです。
さらに、「terminate」は、中絶手術を婉曲的に表現する言葉としても用いられます。この用法は、生命倫理に関わるデリケートな問題を孕んでおり、社会的な議論を巻き起こすことがあります。「terminate」という言葉の選択自体が、中絶に対する賛成・反対の立場を表明する手段となり得るため、慎重な配慮が必要です。このように、「terminate」は、単なる語彙を超え、社会的な価値観や倫理観を反映する言葉として、私たちの文化に深く根付いているのです。
試験傾向
1. 出題形式: 語彙問題、長文読解
2. 頻度と級・パート: 準1級以上で比較的頻出。特に1級で問われる可能性が高い
3. 文脈・例題の特徴: 社会問題、科学技術など硬めの話題で「終了させる」「打ち切る」の意味で使われることが多い
4. 学習者への注意点・アドバイス: 「end」「finish」など類似語とのニュアンスの違いを理解することが重要。Terminateはより公式な場面で使われる
1. 出題形式: Part 5, 6 (語彙問題、穴埋め問題), Part 7 (長文読解)
2. 頻度と級・パート: 比較的頻出。特にPart 7で契約、プロジェクト関連の文章で登場しやすい
3. 文脈・例題の特徴: ビジネスシーンでの契約解除、プロジェクトの中止などで使われることが多い
4. 学習者への注意点・アドバイス: 「cancel」「end」などの類義語との使い分けを意識。Terminateは契約や権利などを「正式に終了させる」ニュアンス
1. 出題形式: リーディングセクション
2. 頻度と級・パート: 頻出単語。アカデミックな文章でよく見られる
3. 文脈・例題の特徴: 研究、政策、法律などに関する文章で「終わらせる」「終了させる」の意味で使われることが多い
4. 学習者への注意点・アドバイス: 名詞形 (termination) と合わせて覚えること。文脈から意味を推測する練習が重要
1. 出題形式: 長文読解、語彙問題
2. 頻度と級・パート: 難関大学で頻出。標準的なレベルの大学でも出題される可能性あり
3. 文脈・例題の特徴: 環境問題、社会問題、歴史など、幅広いテーマで使われる
4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を判断する力を養うこと。Terminateは「終わらせる」という意味だけでなく、「結果として終わる」という意味も持つ場合がある