英単語学習ラボ

terminal

/ˈtɜːrmɪnl/(ターミナル)

第1音節にアクセントがあります。母音 /ɜːr/ は、日本語の「アー」よりも口を少し開き、舌を少し奥に引いて発音します。/ɪ/ は、日本語の「イ」よりも曖昧な音で、口をあまり開けずに発音しましょう。最後の /l/ は、舌先を上の歯の裏につけて発音します。全体的に、日本語の「ターミナル」よりも、各音を短く区切るように意識するとより自然に聞こえます。

専門的な内容に関するご注意

このページには、健康、金融、法律など、専門的な知識を必要とする内容が含まれている可能性があります。本サイトの情報は学習目的で提供されており、専門家による助言の代わりとなるものではありません。重要な判断を行う際には、必ず資格を持つ専門家にご相談ください。

名詞

終点

バスや電車などの公共交通機関の最終地点。または空港のターミナル。

The bus finally arrived at the terminal, and I felt relieved.

バスがやっと終点に着いて、私はホッとした。

長いバスの旅の終わり、ついに目的地である「終点」に到着して、肩の荷が下りたような安心感が伝わる場面です。バスや電車が目的地に着く「最終の場所」を指す時に「terminal」を使うのは非常に一般的で、この例文は、旅の終わりという具体的な状況と感情を結びつけています。

The train will arrive at its terminal in a few minutes.

電車はあと数分で終点に着きます。

電車の中で、目的地である「終点」への到着が間近であることを伝えるアナウンスや会話の場面です。乗客が降りる準備を始める様子が目に浮かびます。「terminal」が交通機関の「終着駅」や「終着点」を指す、最も典型的な使い方の一つです。「in a few minutes」は「数分後に」という意味で、時間の経過を伝えるのに便利です。

My friend was waiting for me at the airport terminal.

友人が空港のターミナルで私を待っていた。

飛行機が到着し、空港の建物である「ターミナル」で友人が迎えに来てくれた、再会の喜びが感じられる場面です。空港では、飛行機の離着陸の出発点・終着点となる建物を「terminal」と呼びます。これは「terminal」の「終点」という意味が、具体的な場所として使われる代表的な例です。

名詞

末期

病気が治る見込みのない、最終段階のこと。医療の文脈で使われる。

The doctor gently told her family that his illness was terminal.

医者は彼女の家族に、彼の病気が末期であることをそっと告げました。

この例文は、医師が患者の家族に、病気が治療困難な最終段階にあることを伝える、病院での重い場面を描写しています。「terminal」は、このように病気が「末期である」という状況を伝える際によく使われる、非常に典型的な表現です。動詞 'be' と一緒に 'be terminal' の形で使われることが多いです。

Even though her illness was terminal, she still wanted to see the ocean one last time.

彼女の病気は末期でしたが、それでも彼女は最後に一度海を見たがっていました。

この例文は、病気が末期であるという厳しい現実の中でも、人が抱く最後の願いや希望を描いています。海を見たいという具体的な行動が、感情をより鮮やかに伝えます。'Even though ~' は「たとえ~でも」という意味で、逆説を表す接続詞です。病状が「terminal」であっても、個人の感情や行動が続くことを示す自然な使い方です。

The hospice nurse quietly helped patients who were in the terminal stage of their lives.

ホスピスの看護師は、人生の末期にある患者たちを静かに助けました。

この例文は、ホスピスという場所で、人生の最終段階にある人々へのケアを描いています。'terminal' は「terminal stage(末期の段階)」という形で使われることが非常に多いです。医療や介護の現場で、患者の尊厳を大切にする穏やかな雰囲気が伝わるでしょう。'in the terminal stage' はセットで覚えておくと便利です。

形容詞

最終的な

これ以上変更できない、決定済みの状態。終わりや限界を示す。

She hurried to the terminal gate to catch her flight.

彼女は飛行機に間に合うように最終ゲートへ急いだ。

空港で、出発時間が迫っている飛行機に乗るために、焦りながら搭乗口へ向かっている様子が目に浮かびます。「terminal gate」は、飛行機が離着陸する際の「最終的な場所」や「出発地点」を指し、この単語が持つ「最終的な」というニュアンスがよく表れています。

We need to make a terminal decision at the meeting today.

私たちは今日の会議で最終決定を下す必要があります。

会議室で、皆が真剣な顔で話し合い、もうこれ以上変更できない「最終的な」結論を出す必要がある、という緊迫感が伝わります。「terminal decision」は、これ以上議論や変更の余地がない「最終的で決定的な判断」を意味し、ビジネスや重要な話し合いの場でよく使われます。

The terminal level of this puzzle game was really difficult.

このパズルゲームの最終レベルは本当に難しかった。

パズルゲームの最後のステージで、何度も失敗しながらも粘り強く挑戦している、あるいはついにクリアして安堵しているプレイヤーの姿が想像できます。「terminal level」は、ゲームやプログラムなどの「最終段階」や「最後のレベル」を指し、その終わりを意味する「最終的な」使い方として自然です。

コロケーション

terminal illness

不治の病、末期疾患

文字通り『終末期の病気』を指し、治療法がなく死に至る可能性が高い病状を表します。医学的な文脈で頻繁に使われ、患者や家族への告知、倫理的な問題(尊厳死など)とも関連するため、非常にデリケートな話題です。単に『serious illness(重病)』と言うよりも、より絶望的なニュアンスを含みます。構文は "adjective + noun" です。

terminal velocity

終端速度

物理学の用語で、落下する物体が空気抵抗によって加速しなくなり、一定の速度に達した状態を指します。スカイダイビングや気象学などで用いられます。比喩的に『成長や進歩が止まること』を指すこともありますが、これは専門的な用法から派生したものです。構文は "adjective + noun" で、学術的な文脈でよく見られます。

airport terminal

空港ターミナル

空港の旅客施設、特に航空機への搭乗・降機、手荷物受取などを行う建物を指します。日常会話でも頻繁に使われますが、旅行や航空業界の話題で特に多く登場します。"bus terminal(バスターミナル)"、"train terminal(鉄道ターミナル)"など、他の交通機関でも同様の構造を持つ施設を指すことがあります。構文は "noun + noun" です。

terminal leave

退職前の休暇

主に軍隊や政府機関などで、退職前に残っている有給休暇をまとめて取得することを指します。退職日が決まっているため、文字通り『最終的な休暇』という意味合いがあります。一般企業ではあまり使われません。構文は "adjective + noun" です。

computer terminal

コンピュータ端末

メインフレームコンピュータに接続された、入出力を行うための装置。現代のパソコンとは異なり、単体では処理能力を持たないことが多いです。古めのIT用語で、現代ではあまり使われませんが、システム開発や情報処理の文脈ではまだ使われることがあります。構文は "noun + noun" です。

at the terminal

末期に、終末期に

主に病気の末期状態を指し、"at the terminal stage of cancer" のように使われます。直接的な表現を避けたい場合に用いられる婉曲表現です。医療関係者や患者の家族が、病状について話す際に使用することがあります。構文は "preposition + determiner + noun" です。

使用シーン

アカデミック

学術論文や研究発表で頻繁に使用されます。特に統計学や医学分野では、病気の「末期」や、統計処理を行う際の「ターミナル(端末)」といった意味で使用されることが多いです。また、空港の「ターミナル」の意味で、交通工学や都市計画の分野でも使用されます。例:『この研究では、患者のterminal stage(末期段階)におけるQOL(生活の質)を調査した。』『統計解析はterminal(端末)からコマンドを入力して実行した。』

ビジネス

ビジネスシーンでは、空港や駅の「ターミナル」という意味で、出張や輸送に関する文脈で使われます。IT業界では「ターミナル(端末)」という用語も使用されます。また、契約の「最終的な」条件という意味で、交渉の場面でも使用されることがあります。例:『次の出張では、羽田空港の国際線ターミナル(international terminal)を利用する予定です。』『契約のterminal conditions(最終条件)について、再度協議が必要です。』

日常会話

日常会話では、空港や駅の「ターミナル」という意味で使われることが多いです。また、ITに詳しい人が「ターミナル(端末)」という言葉を使うこともあります。病気の「末期」という意味で使用されることもありますが、デリケートな話題なので、慎重な言葉選びが必要です。例:『週末は家族で空港のターミナル(terminal)まで見送りに行った。』『プログラミングの勉強で、ターミナル(端末)の使い方を覚える必要がある。』

関連語

類義語

  • 物事や活動の終わり、終点、最終地点を指す一般的な語。日常会話、ビジネス、学術など幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】"terminal"よりも一般的で、より広い意味合いを持つ。"terminal"が終末期や最終段階といった、より深刻な状況を暗示するのに対し、"end"は中立的な意味合いが強い。 【混同しやすい点】"end"は名詞としても動詞としても使われるが、"terminal"は形容詞、名詞として使われることが多い。また、"end"は抽象的な概念にも使えるが、"terminal"は具体的な場所や状態を指すことが多い。

  • 最終的な、最後の、という意味を持つ形容詞。試験、試合、決定など、一連のプロセスやシーケンスの終結を示す際に使われる。ビジネス、学術、スポーツなど幅広い分野で使用される。 【ニュアンスの違い】"terminal"が物理的な終点や、改善の見込みがない状態を指すのに対し、"final"は時間的な、あるいは段階的なプロセスの終わりを意味する。"final"は希望や目標の達成といった肯定的な意味合いを含むことがある。 【混同しやすい点】"final"は形容詞として使われることがほとんどだが、"terminal"は名詞としても使われる。また、"final"はしばしば可逆的な状況を指すことがあるが、"terminal"は不可逆的な状況を指すことが多い。

  • 究極の、最終的な、最高の、という意味を持つ形容詞。目標、願望、真実など、到達点や理想像を示す際に使われる。ビジネス、哲学、文学など、やや抽象的な文脈で使用されることが多い。 【ニュアンスの違い】"terminal"が終わりや終末を強調するのに対し、"ultimate"は最高点や理想を強調する。"ultimate"はしばしば肯定的な意味合いを持ち、目標達成や完成といったニュアンスを含む。 【混同しやすい点】"ultimate"はしばしば主観的な判断や価値観に基づいているのに対し、"terminal"はより客観的な状態や事実を指す。また、"ultimate"は改善や進化の余地があることを示唆するのに対し、"terminal"は改善の見込みがない状態を示す。

  • concluding

    結論的な、締めくくりの、という意味を持つ形容詞。会議、プレゼンテーション、論文など、一連の議論や説明の終わりを示す際に使われる。ビジネス、学術など、フォーマルな文脈で使用されることが多い。 【ニュアンスの違い】"terminal"が物理的な終点や、改善の見込みがない状態を指すのに対し、"concluding"は議論や説明の終わりを意味する。"concluding"はしばしば結論や要約といった意味合いを含む。 【混同しやすい点】"concluding"は動詞"conclude"の現在分詞形であり、しばしば進行形や受動態で使われる。一方、"terminal"は形容詞または名詞として使われる。また、"concluding"は議論や説明といった知的活動に関連するのに対し、"terminal"は物理的な状態や場所に関連することが多い。

  • 最後の、最終の、という意味を持つ形容詞。時間、順番、機会など、一連のシーケンスの終わりを示す際に使われる。日常会話、ビジネス、学術など幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】"terminal"が終末期や最終段階といった、より深刻な状況を暗示するのに対し、"last"は単に順番の最後を示す。"last"はしばしば繰り返しや継続の可能性を示唆する。 【混同しやすい点】"last"は形容詞、名詞、動詞、副詞として使われる多義語であり、文脈によって意味が大きく異なる。一方、"terminal"は形容詞または名詞として使われることが多い。また、"last"はしばしば過去の出来事や経験に関連するのに対し、"terminal"は現在の状態や未来の予測に関連することがある。

派生語

  • 『終結させる』という意味の動詞。名詞である 'terminal' が持つ『終わり』『限界』の意味合いを動詞として表現し、プロセス、契約、雇用などを終わらせることを指します。日常会話からビジネスシーンまで幅広く使用されます。語尾の '-ate' は動詞化する接尾辞です。

  • 'terminate' の名詞形で、『終結』『終了』を意味します。契約の解除、プロジェクトの完了、雇用の終了など、具体的な事柄の終わりを指すことが多いです。ビジネス文書や法律文書で頻繁に見られます。'-ation' は名詞化する接尾辞で、抽象的な概念を表すことが多いです。

  • terminally

    『末期的に』『最終的に』という意味の副詞。形容詞 'terminal' に副詞化の接尾辞 '-ly' が付いた形です。主に医学的な文脈で、病気が末期段階にあることを表したり、比喩的に、ある状況が最終段階にあることを強調したりする際に用いられます。

反意語

  • 『最初の』『初期の』という意味の形容詞。『terminal』(終わりの)と対照的に、物事の始まりや開始時点を表します。プロジェクトの初期段階、イニシャルコスト、イニシャルレビューなど、様々な文脈で使用されます。時間的な順序における対比が明確です。

  • 『始まり』という意味の名詞。『terminal』が終点を指すのに対し、'beginning' は起点を指します。物語の冒頭、一日の始まり、新しい事業の開始など、具体的な事柄の開始点を示す際に用いられます。日常会話で非常によく使われる語です。

  • 『開始』『卒業式』という意味の名詞。'terminal' が終末を表すのに対し、'commencement' は、特に公式な行事や重要なプロジェクトの開始を意味します。卒業式のように、ある段階の終わりと新しい段階の始まりが同時に示される場合もあります。ややフォーマルな場面で使用されます。

語源

"terminal"は、ラテン語の"terminus"(境界、限界、終点)に由来します。この"terminus"は、もともと境界を示す石柱を意味し、それが転じて「終点」や「限界」といった概念を表すようになりました。英語の"terminal"は、このラテン語の"terminus"に、形容詞を作る接尾辞"-alis"(〜に関する)が付いた"terminalis"(境界に関する、終点に関する)が語源です。つまり、もともとは「境界に関するもの」という意味合いでしたが、鉄道の終着駅や空港のターミナルなど、文字通り「終点」や「最終地点」を指す言葉として使われるようになりました。また、「末期の」という意味合いも、人生の終点、つまり死に近い状態を表すことから派生しています。身近な例としては、電車の終着駅を想像すると、"terminal"の持つ「終わり」のイメージが掴みやすいでしょう。

暗記法

「terminal」は終わりと始まりが交差する場所。19世紀、ターミナル駅は希望と帰郷が入り混じる「世界の交差点」でした。戦後の映画では、帰還兵が降り立つ駅は新たな生活の象徴に。現代では、コンピュータのターミナルが情報への入り口であり、医療のターミナルケアは人生の終末期を支えます。境界線としての意味合いを持つこの言葉は、時間、空間、人間の感情と深く結びつき、文化的な背景を映し出します。

混同しやすい単語

『terminal』と『terminate』は、語源的に関連があり、意味も一部重なるため混同しやすいです。『terminate』は動詞で「終わらせる」「解雇する」という意味を持ちますが、『terminal』は名詞(終点、端末)または形容詞(末期の)として使われます。発音も似ていますが、アクセントの位置が異なります(terminateは『タ』ーミネイト、terminalは『ター』ミナル)。日本人学習者は、品詞とアクセント位置に注意して区別する必要があります。語源的には、どちらもラテン語の『terminus』(境界、終わり)に由来します。

『terminal』と『term』は、スペルが似ており、意味も関連しているため混同しやすいです。『term』は「期間」「学期」「条件」「用語」など、様々な意味を持つ名詞です。『terminal』は「終点」「端末」などの意味を持つ名詞、または「末期の」という意味の形容詞です。発音も似ていますが、末尾の『-inal』があるかないかで区別できます。日本人学習者は、文脈から適切な意味を判断する必要があります。どちらもラテン語の『terminus』(境界、終わり)に由来します。

『terminal』と『eternal』は、語尾の綴りが似ており、発音も一部共通するため、視覚的・聴覚的に混同しやすいです。『eternal』は「永遠の」という意味の形容詞であり、『terminal』とは意味が大きく異なります。日本人学習者は、単語全体の形を意識して区別する必要があります。語源的には、『eternal』はラテン語の『aeternus』(永遠の)に由来します。

『terminal』と『determined』は、スペルが長く、語尾が似ているため、視覚的に混同しやすいことがあります。『determined』は「決意した」「決定された」という意味の形容詞で、『determine』(決定する)の過去分詞形です。意味も品詞も『terminal』とは異なります。日本人学習者は、単語を部分的に見るのではなく、全体として認識する練習が必要です。

『terminal』と『terminology』は、どちらも接尾辞 '-ology' が付く前の部分が似ているため、スペルが混同されやすいです。『terminology』は「専門用語」という意味の名詞であり、『terminal』とは意味が異なります。日本人学習者は、単語の構成要素(接頭辞、接尾辞、語根)を意識することで、単語の意味を推測しやすくなります。

terminator

『terminal』と『terminator』は、語幹が共通しているため、意味を誤解する可能性があります。『terminator』は「終結させる人・物」「ターミネーター(映画のタイトル)」といった意味の名詞です。『terminal』と異なり、人や物を指すことが多いです。語源的に『terminate』と関連があることを理解すると、区別しやすくなります。

誤用例

✖ 誤用: My grandfather has terminal politeness.
✅ 正用: My grandfather has excessive politeness.

『terminal』は、日本語の『末期』という言葉からの連想で、『極端な』『度を越した』という意味で使われがちですが、英語では主に『(病気が)末期の』または『(駅や空港などの)終点』という意味で使われます。人の性質を表す場合は、病状に関連して『回復の見込みがない状態』といったニュアンスが強く、非常にネガティブな意味合いになります。この文脈では、単に『過度な』という意味合いを表したいのであれば、『excessive』が適切です。日本語の『末期』が持つ比喩的な意味合いが、英語の『terminal』には必ずしもないため、注意が必要です。

✖ 誤用: The project is terminal, so we should abandon it.
✅ 正用: The project is failing, so we should abandon it.

ここでの誤用は、日本語の『ターミナル』という言葉が持つ『最終段階』『(空港などの)拠点』といったイメージから、『プロジェクトが最終段階にある』、あるいは『重要な段階にある』といった意味で解釈してしまった結果として生じやすいです。しかし、英語の『terminal』は、プロジェクトのような無生物に対して使う場合、『(病気が)末期』という意味合いから転じて、『(回復の見込みがなく)絶望的な』『致命的な』という意味になります。したがって、プロジェクトが単に『最終段階にある』というニュアンスを伝えたいのであれば、『final』や『last』を使い、『失敗している』というニュアンスを伝えたいのであれば、『failing』を使うのが適切です。また、プロジェクトを『abandon』(放棄する)という結論に導く文脈では、プロジェクトが単に最終段階にあるだけでなく、失敗しているというニュアンスを含む『failing』がより自然です。

✖ 誤用: I'm going to the terminal to meet my friend.
✅ 正用: I'm going to the airport to meet my friend.

『terminal』は『ターミナル駅』や『空港のターミナル』を指す言葉として知られていますが、日常会話では、空港全体を指して『airport』と言う方がより一般的で自然です。特に、誰かを迎えに行くという文脈では、具体的なターミナル(到着ロビーなど)に行く場合でも、待ち合わせ場所の指定がない限り、漠然と『空港に行く』と言うのが一般的です。日本語の『ターミナル』という言葉が、交通機関の拠点全体を指すイメージが強いため、英語でも同様に使えると考えてしまうことが誤用の原因となり得ます。英語では、より具体的な場所を指す場合にのみ『terminal』を使用し、一般的な会話では『airport』のようなより広い範囲を指す言葉を選ぶ方が自然です。

文化的背景

「terminal」という言葉は、終わり、限界、そして出発点という、相反するイメージを内包しています。それは単に「最終の」という意味だけでなく、人生の終末、鉄道や空港の終着駅、コンピュータシステムの末端など、重要な境界線や区切りを示す言葉として、文化的に深い意味合いを持っています。

鉄道の「ターミナル駅」は、19世紀の産業革命期にその象徴性を確立しました。蒸気機関車が都市と都市を結びつけ、人や物資が大量に移動する時代、ターミナル駅はまさに「世界の交差点」でした。そこは希望に満ちた出発の場所であり、同時に旅の終わり、故郷への帰還を意味する場所でもありました。映画や文学作品では、しばしばドラマチックな出会いや別れの舞台として描かれ、人々の記憶に残る印象的なシーンを彩ってきました。例えば、第二次世界大戦後の映画では、帰還兵がターミナル駅に降り立ち、家族や恋人と再会する場面は、戦争の終結と新たな生活の始まりを象徴するものでした。

現代においては、コンピュータ用語としての「ターミナル」も、その境界線としての意味合いを受け継いでいます。ネットワークの末端に位置し、ユーザーとシステムとのインターフェースとなるターミナルは、情報へのアクセスポイントであり、同時にセキュリティの境界線でもあります。また、医療における「ターミナルケア」という言葉は、人生の最終段階におけるケアを指し、患者とその家族にとって、肉体的苦痛の緩和だけでなく、精神的なサポートを提供する重要な役割を担っています。この言葉は、死という避けられない終末を受け入れ、残された時間をどのように過ごすかという、人間の尊厳に関わる深い問題を提起します。

このように、「terminal」という言葉は、単なる機能的な意味を超え、歴史、社会、そして人間の感情と深く結びついています。それは終わりと始まり、出会いと別れ、希望と絶望といった、相反する感情を同時に喚起する、多層的な意味を持つ言葉なのです。この言葉を理解することは、西洋文化における時間、空間、そして人間の存在に対する考え方を深く理解することにつながると言えるでしょう。

試験傾向

英検

- 出題形式: 主に語彙問題、長文読解

- 頻度と級・パート: 準1級、1級で頻出。2級でもまれに出題

- 文脈・例題の特徴: 空港、駅などの交通機関や、コンピュータ関連、医学など幅広い分野で使われる。

- 学習者への注意点・アドバイス: 「末端の」「終点の」という意味の他に、「末期(の)」という医学的な意味があることを覚えておく。形容詞、名詞での用法を理解する。

TOEIC

- 出題形式: Part 5 (短文穴埋め), Part 7 (長文読解)

- 頻度と級・パート: 頻出。特にPart 7の長文読解でよく見られる。

- 文脈・例題の特徴: 空港、駅などの施設関連、IT関連のビジネス文書で使われることが多い。

- 学習者への注意点・アドバイス: 「ターミナル」というカタカナ英語で理解している場合、意味のずれに注意する。文脈から意味を推測する練習をする。

TOEFL

- 出題形式: リーディング

- 頻度と級・パート: 頻出。アカデミックな文章でよく使われる。

- 文脈・例題の特徴: コンピュータ科学、医学、交通工学など、専門的な分野の文章でよく使われる。

- 学習者への注意点・アドバイス: 「末端」「終点」だけでなく、「(コンピュータの)端末」「(空港などの)ターミナルビル」など、文脈によって意味が異なるため、注意が必要。類義語(end, extremityなど)との使い分けを意識する。

大学受験

- 出題形式: 長文読解、語彙問題

- 頻度と級・パート: 難関大学で頻出。標準的なレベルの大学でも出題されることがある。

- 文脈・例題の特徴: 科学技術、社会問題、環境問題など、幅広いテーマの文章で使われる。

- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する能力が重要。「末端」「終点」といった基本的な意味に加え、専門的な分野での意味も理解しておく必要がある。同義語、反意語をセットで覚える。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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