英単語学習ラボ

resist

/rɪˈzɪst/(リィˈズィスト)

強勢は2音節目の 'zi' に置かれます。最初の 'ri' は弱く短く発音し、曖昧母音に近い音(schwa)になります。's' は有声音で、『ズ』に近い音になることに注意。最後の 't' は軽く発音しますが、破裂音として意識することが重要です。日本語の『リ』はより強く発音しがちなので、軽く添えるように意識しましょう。

専門的な内容に関するご注意

このページには、健康、金融、法律など、専門的な知識を必要とする内容が含まれている可能性があります。本サイトの情報は学習目的で提供されており、専門家による助言の代わりとなるものではありません。重要な判断を行う際には、必ず資格を持つ専門家にご相談ください。

動詞

抵抗する

何かに対して、力や意志をもって反対する行為。物理的な抵抗だけでなく、誘惑や圧力に屈しない精神的な抵抗も含む。例:'resist temptation'(誘惑に抵抗する)

The little boy resisted when his mother tried to pull him home from the park.

幼い男の子は、母親が公園から家に連れて帰ろうと引っ張るのに抵抗しました。

公園で遊び続けたい子が、親に手を引っ張られても体をこわばらせて動こうとしない、そんな情景が目に浮かびますね。物理的な力に対して「踏ん張って動かない」という「resist」の基本的な使い方です。子供が「嫌だ!」と体を反らせている様子が伝わります。

I tried hard to resist the temptation of eating the delicious cake.

私は美味しいケーキを食べる誘惑に一生懸命抵抗しました。

目の前にある美味しそうなケーキに、ダイエット中なので手を出したくない…そんな葛藤が伝わってきます。ここでは、食欲や誘惑といった「自分の内側から湧き上がる欲求」に対して、理性で「打ち勝とうとする」意味で使われています。「resist the temptation (誘惑に抵抗する)」は非常によく使われるフレーズです。

Some employees resisted the new system because they preferred the old ways.

一部の従業員は古いやり方を好んだため、新しいシステムに抵抗しました。

会社で新しいシステムが導入されたけれど、長年慣れ親しんだ古いやり方を変えたくない、と考える社員たちがいる場面ですね。ここでは、変化や新しい方針など「外部からの働きかけ」に対して、「受け入れない」「反対する」という形で「resist」が使われています。ビジネスシーンでもよく聞く状況です。

動詞

我慢する

感情や衝動を抑え、行動に移さないこと。不快な状況や感情に耐える意味合いも含む。例:'I couldn't resist laughing.'(笑いを我慢できなかった)

She tried hard to resist eating the delicious cake.

彼女は美味しいケーキを食べるのを我慢しようと一生懸命努力しました。

目の前に美味しそうなケーキがあるけれど、ダイエット中だから食べたい気持ちを「我慢する」という状況です。このように「resist」は、何かをしたいという誘惑や衝動に打ち勝つときに使われます。「resist doing (something)」の形で「~するのを我慢する」という使い方が典型です。

He tried to resist sleeping during the boring lecture.

彼は退屈な講義中、眠るのを我慢しようとしました。

長く退屈な講義中に、眠気に襲われながらも必死で目を覚ましていようと「我慢する」様子が目に浮かびますね。眠気や疲労といった、身体的な衝動や生理現象を抑えようとするときにも「resist」がよく使われます。「during」は「~の間ずっと」という意味です。

I had to resist the urge to buy a new smartphone.

私は新しいスマートフォンを買いたい衝動を我慢しなければなりませんでした。

最新のスマートフォンが欲しくてたまらないけれど、お財布と相談して「買いたい衝動を我慢する」という状況です。「resist the urge to do (something)」は「~したい衝動を我慢する」という非常に自然でよく使われる表現です。ここでは「had to」で「~しなければならなかった」という過去の義務を表しています。

名詞

抵抗

何かに対する反発や対抗。動詞'resist'に対応する名詞で、具体的な抵抗運動や、物質の電気抵抗などを指す。

The little girl began to resist when her mother tried to give her the bitter medicine.

お母さんが苦い薬を飲ませようとしたとき、その小さな女の子は抵抗し始めました。

この文では、`resist`は「〜に抵抗する」という動詞として使われています。子供が薬を嫌がって体を動かしたり、口を開けなかったりする様子が目に浮かびますね。ちなみに、「抵抗」という名詞は`resistance`です。

He tried hard to resist the temptation to buy the new video game.

彼は新しいビデオゲームを買いたいという誘惑に強く抵抗しようとしました。

`resist`は、何かをしたいという強い気持ち(誘惑など)に打ち勝とうとするときにもよく使われます。心の葛藤が伝わる場面ですね。ここでも`resist`は動詞です。

The old bridge was built strong enough to resist the heavy floods.

その古い橋は、激しい洪水に耐えられるほど頑丈に作られていました。

`resist`は、自然の力や物理的な圧力などに対して「持ちこたえる」「耐える」という意味でも使われます。ここでは、橋が強い洪水に負けない様子を表しており、これも動詞としての使い方です。

コロケーション

resist the temptation

誘惑に抵抗する

この表現は、何か魅力的なもの、あるいは不適切な行動への衝動を抑えることを意味します。たとえば、ダイエット中にケーキを食べるのを我慢したり、秘密を漏らさないようにしたりする場合に使われます。文法的には "resist + 名詞" の構造で、"temptation" は誘惑という抽象名詞です。日本語でも『誘惑に負ける』というように、誘惑を擬人化して捉える文化がありますが、英語でも同様です。ビジネスシーンや日常生活で広く使われます。

resist the urge

衝動を抑える

"urge" は、突発的で強い欲求や衝動を意味します。"resist the urge" は、そうした衝動に抵抗し、行動に移さないようにすることを指します。例えば、会議中に眠気に襲われた時や、SNSをチェックしたい気持ちを抑える場合などに使われます。"temptation" が外部からの魅力的な誘いであるのに対し、"urge" は内側から湧き上がる強い衝動であるというニュアンスの違いがあります。日常会話や自己啓発書などでよく見られる表現です。

resist change

変化に抵抗する

新しい状況や変化に対して、受け入れることを拒否し、現状維持を望むことを意味します。組織改革や新しい技術の導入など、変化が起こる可能性のある状況でよく使われます。人が変化を恐れる心理的な背景を反映した表現であり、変化の必要性を説く文脈で頻繁に登場します。ビジネスシーンで特によく使われ、組織論やリーダーシップに関する議論で頻出します。

resist pressure

圧力に抵抗する

外部からの圧力、強制、あるいは説得に屈しないことを意味します。例えば、同僚からのプレッシャーに抵抗して自分の意見を貫いたり、不正な要求を拒否したりする場合に使われます。"pressure" は、物理的な圧力だけでなく、精神的な圧迫感も含むため、幅広い状況で用いられます。ビジネス、政治、人間関係など、様々な場面で登場する表現です。

resist arrest

逮捕に抵抗する

法執行機関による逮捕を拒否し、身体的またはその他の方法で抵抗することを意味します。これは法的な文脈で用いられる表現であり、重大な犯罪行為とみなされます。映画やニュースなどで見かけることが多いでしょう。日常会話で使う機会は少ないですが、法律や社会問題に関する知識として知っておくと良いでしょう。

resist infection

感染に抵抗する

病原体(ウイルス、細菌など)による感染を防ぐ、または感染症の進行を遅らせることを意味します。免疫系の働きや、予防措置(手洗い、ワクチン接種など)の効果を説明する際に使われます。医学的な文脈や健康に関する記事でよく用いられます。近年、感染症への関心が高まっているため、目にする機会が増えています。

resist the enemy

敵に抵抗する

文字通り、敵対する勢力に対して立ち向かうことを意味します。物理的な戦闘だけでなく、比喩的に競争相手や困難な状況に抵抗する場合にも使われます。歴史的な文脈や戦争映画、またはビジネスにおける競争などを語る際に用いられます。英雄的なイメージを伴うことが多い表現です。

使用シーン

アカデミック

学術論文、研究発表、教科書などで頻繁に使用されます。特に、社会科学、心理学、医学などの分野で、「~に抵抗する」「~の影響を受けにくい」といった意味合いで使われます。例:『先行研究の〇〇という主張に、本研究の結果はresistする(反する)。』

ビジネス

ビジネス文書、プレゼンテーション、会議などで、ややフォーマルな表現として用いられます。変化や圧力に対して「抵抗する」「耐える」といった意味で使用されます。例:『市場の変化にresistできる(耐性のある)ビジネスモデルを構築する必要がある。』

日常会話

日常会話では、あまり一般的ではありませんが、ニュース記事やドキュメンタリーなどで見かけることがあります。誘惑や衝動を「我慢する」という意味で使われることもあります。例:『甘いものをresistするのは難しい。』

関連語

類義語

  • 圧力、攻撃、困難などに耐える、持ちこたえるという意味。物理的な力や抽象的な困難の両方に対して使われる。フォーマルな場面や、重大な事態を扱う際に用いられることが多い。 【ニュアンスの違い】"resist"よりも強い抵抗や耐久性を意味し、完全に打ち負かされないというニュアンスを含む。しばしば客観的な視点から、その強靭さを評価する文脈で使われる。 【混同しやすい点】"resist"が抵抗する行為そのものに焦点を当てるのに対し、"withstand"は抵抗の結果、つまり耐え抜くことに重点を置く。また、"withstand"はよりフォーマルな語彙であり、日常会話ではあまり使われない。

  • 意見、計画、行動などに反対するという意味。政治、ビジネス、個人的な関係など、さまざまな状況で使われる。しばしば公的な場での反対意見の表明を伴う。 【ニュアンスの違い】"resist"が物理的な抵抗や内面的な衝動への抵抗を含むのに対し、"oppose"は主に意見や計画に対する反対を意味する。より積極的な反対行動を連想させる。 【混同しやすい点】"resist"は必ずしも明確な反対意見を伴わない可能性があるが、"oppose"は明確な反対意見の表明を前提とする。また、"oppose"はしばしば他動詞として用いられ、反対する対象を明示する必要がある。

  • 権威、規則、法律などに公然と反抗するという意味。反抗的な態度や行動を強調する際に用いられる。文学作品やニュース記事などでよく見られる。 【ニュアンスの違い】"resist"よりも強い反抗の意を含み、相手の権威や力を無視または軽視するニュアンスがある。しばしば挑発的な意味合いを伴う。 【混同しやすい点】"resist"が必ずしも公然とした反抗を意味しないのに対し、"defy"は公然とした反抗を意味する。また、"defy"はより強い感情や反抗的な態度を伴うことが多い。

  • 問題、病気、犯罪などと闘う、撲滅するという意味。公的な問題や社会的な課題に対して用いられることが多い。しばしば長期的な取り組みを伴う。 【ニュアンスの違い】"resist"が個々の抵抗行為を指すのに対し、"combat"はより組織的、継続的な闘いを意味する。また、"combat"は具体的な対象との闘いを指すことが多い。 【混同しやすい点】"resist"が必ずしも積極的な闘いを意味しないのに対し、"combat"は積極的な闘いを意味する。また、"combat"はしばしば名詞としても用いられ、「戦闘」という意味を持つ。

  • 何かをすることを控える、自制するという意味。主に衝動や欲求を抑える際に用いられる。日常会話やフォーマルな場面の両方で使われる。 【ニュアンスの違い】"resist"が内面的な衝動や誘惑に抵抗すること全般を指すのに対し、"refrain"は特定の行動を意識的に控えることを意味する。より自制心や抑制力に焦点が当てられる。 【混同しやすい点】"resist"が必ずしも行動を伴わない内面的な抵抗を含むのに対し、"refrain"は具体的な行動を控えることを意味する。また、"refrain from"という形でよく用いられる。

  • struggle against

    困難、問題、敵などと苦闘するという意味。肉体的、精神的な苦闘の両方を指す。しばしば長期にわたる困難な状況を伴う。 【ニュアンスの違い】"resist"よりも苦難や困難に立ち向かう様子を強調し、その過程での苦しみや努力を伴うニュアンスがある。より感情的な共感を呼び起こす。 【混同しやすい点】"resist"が単に抵抗する行為を指すのに対し、"struggle against"は抵抗の過程での苦闘や困難を強調する。また、"struggle against"はより強い感情や困難な状況を伴うことが多い。

派生語

  • 名詞で「抵抗、反抗」。動詞resistから派生し、行為や能力、状態を表す接尾辞「-ance」が付加。物理的な抵抗(電気抵抗など)、政治的な抵抗運動、病気への抵抗力など、幅広い文脈で使用される。日常会話から学術論文まで頻出。

  • 形容詞で「抵抗力のある、耐性のある」。動詞resistに形容詞化する「-ant」が付加。物理的な特性(耐水性、耐熱性)、生物学的な特性(薬剤耐性菌)、心理的な特性(誘惑に強い)などを表す。科学技術や医学分野でよく用いられる。

  • 「抵抗できない、抗いがたい」という意味の形容詞。接頭辞「ir-(否定)」が加わり、resistの否定形を形成。魅力的なもの、誘惑、衝動などに対して使われることが多い。日常会話や文学作品でよく見られる。

反意語

  • 「屈する、降伏する」という意味の動詞。抵抗をやめて相手の要求を受け入れることを表す。resistが積極的に抵抗するのに対し、yieldは受け身的に従うニュアンス。交渉や議論、物理的な圧力など、様々な状況で使用される。

  • 「服従する、従う」という意味の動詞。権力や支配に対して抵抗をやめ、相手の意向に従うことを表す。yieldよりも形式ばった表現で、組織や制度、法律などに対する服従を意味することが多い。ビジネス文書や法律文書でよく用いられる。

  • acquiesce

    「黙認する、しぶしぶ同意する」という意味の動詞。本当は反対だが、抵抗しても無駄だと判断し、不承不承ながら同意することを表す。resistが積極的に反対するのに対し、acquiesceは消極的に受け入れるニュアンス。日常会話や政治的な議論で用いられる。

語源

"Resist"は、ラテン語の"resistere"(立ち止まる、抵抗する)に由来します。これは、"re-"(再び、反対に)と"sistere"(立つ、位置する)という二つの要素から構成されています。つまり、文字通りには「再び立つ」「反対に立つ」という意味合いが含まれています。日本語で例えるなら、「対抗する」というイメージが近いでしょう。何かに向かって立ち上がり、押し返す、あるいは持ちこたえるというニュアンスです。この語源を知ることで、単に「抵抗する」だけでなく、困難や誘惑に立ち向かう、不屈の精神といった意味合いも想起しやすくなります。語源を辿ることで、単語の持つ多面的な意味をより深く理解できます。

暗記法

「resist」は、ただの反発ではない。抑圧への倫理的抵抗、信念を貫く不屈の精神を宿す言葉だ。歴史は抵抗運動の烽火。「流れに抗う鮭」「嵐に耐える木」は困難に屈しない象徴。文学では、全体主義に抗う主人公が自由を求める姿を彩る。現代では、環境問題や不平等への抵抗として、より良い社会への行動を促す希望の灯火となっている。

混同しやすい単語

『resist』と『assist』は、どちらも動詞で、語尾の 'sist' が共通しているため、スペルと発音の両方で混同しやすいです。意味は『assist』が『助ける、手伝う』であるのに対し、『resist』は『抵抗する』と反対の意味合いを持つため、文脈で判断する必要があります。特に発音では、アクセントの位置が異なる点(assistは後ろ、resistも後ろ)に注意が必要です。語源的には、'assist' は 'ad-'(~へ) + 'sistere'(立つ)から来ており、誰かのそばに立って助けるイメージです。

『resist』と同様に、語尾が 'sist' で終わる動詞であり、スペルと発音が類似しているため混同されやすいです。『insist』は『主張する、言い張る』という意味で、意味も異なります。発音では、アクセントの位置が異なる(insistは後ろ、resistも後ろ)点に注意が必要です。語源的には、'insist' は 'in-'(中に) + 'sistere'(立つ)から来ており、自分の意見を強く主張してその場に立たせるイメージです。

こちらも語尾が 'sist' で終わる動詞で、スペルと発音が似ています。『consist』は『構成される、成り立つ』という意味で、『resist』とは意味が大きく異なります。特に 'consist of' の形でよく使われます。発音では、アクセントの位置が異なる(consistは後ろ、resistも後ろ)点に注意が必要です。語源的には、'consist' は 'com-'(一緒に) + 'sistere'(立つ)から来ており、複数の要素が一緒に立って構成されるイメージです。

『resist』と『exist』は、どちらも動詞で、語尾のスペルが似ているため、視覚的に混同しやすいです。『exist』は『存在する』という意味で、『resist』とは意味が異なります。発音も似ていますが、アクセントの位置が異なります(existは後ろ、resistも後ろ)。語源的には、'exist' は 'ex-'(外に) + 'sistere'(立つ)から来ており、外に立って存在を現すイメージです。

『resist』と『recede』は、接頭辞 're-' が共通しており、発音の最初の部分が似ているため、特にリスニング時に混同しやすい場合があります。『recede』は『後退する、退く』という意味で、『resist』とは意味が異なります。スペルも似ているため注意が必要です。語源的には、'recede' は 're-'(後ろに) + 'cedere'(行く)から来ており、後ろに退くイメージです。 'resist' の 'sist' と 'recede' の 'cede' は語源的に関連があります。

『resist』と『rest』は、最初の音が似ており、どちらもよく使われる単語であるため、文脈によっては混同する可能性があります。『rest』は『休憩』や『残り』という意味で、『resist』とは意味が異なります。また、動詞としても『休む』という意味があります。スペルは一部共通していますが、全体的には異なります。発音も似ていますが、母音と子音の組み合わせが異なるため、注意して聞き分ける必要があります。

誤用例

✖ 誤用: I resist to eat sweets, but sometimes I can't help it.
✅ 正用: I try to resist eating sweets, but sometimes I can't help it.

日本人が『〜することに抵抗する』という日本語を直訳しようとすると、つい "resist to do" という形にしてしまいがちです。しかし、"resist" は基本的に他動詞であり、直接目的語を取ります。正しい構文は "resist doing something" です。"resist to do" という形は、文法的に誤りではありませんが、非常に特殊な状況(例えば、法廷で証拠に抵抗する、など)に限られます。日常会話では、単に『〜するのを我慢する』という意味であれば、"resist doing" または "try to resist doing" を使う方が自然です。日本語の『〜に抵抗する』という表現にとらわれず、英語の "resist" が持つ語感を理解することが重要です。

✖ 誤用: The government resisted the economic reform because it was too radical.
✅ 正用: The government opposed the economic reform because it was too radical.

"resist" は、物理的な抵抗や、強い反対の意志を示す場合に適しています。経済改革のような抽象的な概念に対して、単に反対するという意味合いで使うと、少し大げさな印象を与えてしまいます。より穏当な反対意見を表明する場合には、"oppose" や "be against" を使う方が適切です。日本人は、強い言葉を避けて婉曲的な表現を好む傾向がありますが、英語では状況に応じて適切な強さの言葉を選ぶことが重要です。ここでは、政策に対する単なる反対意見なので、"oppose" がより自然です。 "resist" は、例えば、国民が政府の政策に抵抗運動を起こす、といった状況でより適切に使われます。

✖ 誤用: He resisted his feelings and didn't cry at the funeral.
✅ 正用: He suppressed his feelings and didn't cry at the funeral.

"resist" は、何か外部からの力や誘惑に対して抵抗するニュアンスが強い単語です。自分の感情を抑える、という意味合いで使うと、少し不自然に聞こえます。感情を抑える場合は、"suppress" や "control" を使う方が適切です。日本語の『抵抗する』という言葉は、感情を抑える意味でも使われますが、英語の "resist" はより強い抵抗の意志や行動を伴う場合に適しています。葬儀の場で涙をこらえるという文脈では、感情を内面に押し込める "suppress" がより適切です。 "resist" を使うと、まるで感情と戦っているような、過剰な印象を与えてしまう可能性があります。

文化的背景

「resist(抵抗する)」は、単なる物理的な反抗を超え、個人の尊厳や信念を守るための精神的な抵抗、不正に対する倫理的な抵抗を象徴する言葉です。この語は、抑圧的な権力や社会構造に対する人間の不屈の精神、自由への渇望を体現しており、文化的な文脈においては、しばしば英雄的な行為や道徳的な高潔さと結び付けられます。

歴史的に見ると、「resist」は、抑圧的な権力に対する抵抗運動の中で重要な役割を果たしてきました。例えば、植民地支配に対する抵抗、公民権運動、反戦運動など、様々な社会運動において、人々は「resist」という言葉をスローガンや標語として使用し、団結と行動を呼びかけました。これらの運動において、「resist」は、単なる暴力的な抵抗ではなく、非暴力的な抵抗、文化的な抵抗、経済的な抵抗など、多様な形態の抵抗を含む包括的な概念として理解されてきました。また、文学や映画においても、「resist」は、主人公が困難な状況に立ち向かい、自己の信念を貫く姿を描く上で重要なテーマとして扱われてきました。例えば、全体主義的な社会を描いたディストピア小説では、主人公が権力に抵抗し、自由を求める姿が描かれることが多く、「resist」は、個人の自由と尊厳を守るための戦いを象徴する言葉として用いられています。

文化的イメージにおいては、「resist」は、しばしば「流れに逆らう鮭」や「嵐に耐える木」といった比喩で表現されます。これらの比喩は、「resist」が、困難な状況にも屈せず、自己の信念を貫く強靭な精神を象徴していることを示しています。また、慣用句においては、「resist temptation(誘惑に抵抗する)」や「resist the urge(衝動に抵抗する)」といった表現があり、「resist」が、自己制御や自制心といった意味合いも持つことを示しています。これらの表現は、人間の内面的な葛藤や道徳的な選択を描写する上で重要な役割を果たしています。

現代社会においては、「resist」は、政治的な文脈だけでなく、環境問題や社会的な不平等に対する抵抗など、より広範な意味で使用されるようになっています。例えば、気候変動に対する抵抗、貧困や差別に対する抵抗など、様々な社会問題に対して、「resist」という言葉を用いることで、問題の深刻さを訴え、人々の意識を高めることができます。このように、「resist」は、単なる反抗の言葉ではなく、より良い社会を築くための積極的な行動を促す言葉として、その意味を拡大し続けています。

試験傾向

英検

- 出題形式: 主に語彙問題、長文読解

- 頻度と級・パート: 準1級、1級で頻出。2級でも稀に出題

- 文脈・例題の特徴: 社会問題、環境問題、歴史などアカデミックな話題で使われることが多い

- 学習者への注意点・アドバイス: 動詞としての「抵抗する」という意味だけでなく、名詞としての「抵抗」という意味も重要。関連語句(resistance, resistant)も合わせて学習すること。

TOEIC

- 出題形式: Part 5 (短文穴埋め), Part 6 (長文穴埋め), Part 7 (長文読解)

- 頻度と級・パート: Part 7で比較的頻出。Part 5, 6でも時々出題

- 文脈・例題の特徴: ビジネス関連の文書(契約、交渉、市場動向など)で使われることが多い

- 学習者への注意点・アドバイス: 「抵抗する」という意味から派生して、「我慢する」「耐える」といったニュアンスも含むことを理解しておく。文脈から適切な意味を判断することが重要。

TOEFL

- 出題形式: リーディング

- 頻度と級・パート: リーディングセクションで頻出

- 文脈・例題の特徴: アカデミックな内容(科学、歴史、社会学など)の文章で、抽象的な概念に対する抵抗や反発を表す際に用いられる

- 学習者への注意点・アドバイス: 抽象的な概念に対する「抵抗」や「反発」の意味合いを理解しておくこと。また、文脈によっては「耐性がある」という意味になる場合もあるので注意。

大学受験

- 出題形式: 長文読解、和訳問題、英作文

- 頻度と級・パート: 難関大学ほど頻出

- 文脈・例題の特徴: 社会問題、環境問題、歴史、科学など幅広いテーマで登場。筆者の主張に対する反論や抵抗を示す際に使われることが多い

- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から「抵抗する」対象を正確に把握することが重要。また、関連語句(resistance, resistant)の知識も問われることがある。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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