consist
第2音節にアクセントがあります。母音 /ɪ/ は日本語の『イ』よりも口を少し横に開いて発音する短い音です。語尾の 't' は破裂音で、息を止めてから開放するイメージで発音するとよりネイティブに近い発音になります。
成り立つ
全体がいくつかの要素や部分から構成されている状態を表す。物理的な構成だけでなく、組織や計画など抽象的なものにも使える。受動態ではあまり使われない。
This delicious soup consists of many fresh vegetables.
この美味しいスープはたくさんの新鮮な野菜でできています。
※ 【情景】おばあちゃんが作ってくれた温かいスープを前に、「この美味しさは何から来ているんだろう?」と思った時に、おばあちゃんが「新鮮な野菜がたくさん入っているからだよ」と教えてくれるような場面です。 【ポイント】"consist of ~" で「〜から成り立っている」「〜でできている」という意味を表します。食べ物や飲み物の材料を説明するときによく使われます。
My new job mainly consists of talking to customers.
私の新しい仕事は主に顧客と話すことで成り立っています。
※ 【情景】新しい職場での初日、上司があなたの仕事内容を説明してくれています。「あなたの仕事は主にこれとこれで構成されているよ」と教えてくれるような場面です。 【ポイント】仕事や役割の内容を説明する際にも "consist of ~" が使われます。「主に」を意味する "mainly" を加えることで、より自然な表現になります。
Our school club consists of students from different grades.
私たちの学校のクラブは、様々な学年の生徒で構成されています。
※ 【情景】学校のクラブ活動の紹介で、先生が「このクラブの魅力は、様々な学年の生徒が集まっていることだよ」と説明しているような場面です。 【ポイント】組織やグループのメンバー構成を説明するときにも "consist of ~" は非常に便利です。多様性があることを示す "different grades" と組み合わせることで、具体的なイメージが湧きやすくなります。
(性質が)ある
何かが特定の性質や特徴を持っていることを示す。例えば、「問題は~からなる」のように、本質的な要素や内容を説明する際に使う。
My mom's special soup mainly consists of fresh vegetables and chicken.
お母さんの特製スープは、主に新鮮な野菜と鶏肉でできています。
※ 「consist of」は「~で構成されている」「~から成り立っている」という意味で、あるものの「中身」や「材料」を説明するときによく使われます。この文では、お母さんが作ったスープの主な材料を説明しています。温かい食卓で、家族が料理について話すような、日常のほのぼのとした場面が目に浮かびますね。
Our new club consists of students from different grades who love reading books.
私たちの新しいクラブは、読書好きの様々な学年の生徒たちで構成されています。
※ ここでも「consist of」が使われ、新しいクラブが「どのようなメンバーで成り立っているか」を説明しています。学校で新しい活動が始まる時のワクワクした雰囲気や、多様なメンバーが集まる様子が想像できます。グループやチームの構成員を説明する際によく使われる表現です。
Success in learning English often consists of consistent effort and daily practice.
英語学習の成功は、多くの場合、継続的な努力と毎日の練習から成り立っています。
※ 「consist of」は、このように抽象的な概念の「本質」や「要素」を説明する際にも非常に便利です。この文では、英語学習の成功が何によってもたらされるかを語っています。目標に向かって頑張るあなたの気持ちに寄り添うような、前向きなメッセージが込められていますね。「〜から成る」と覚えると、この単語の使い方がより理解しやすくなります。
コロケーション
~から構成される、~でできている
※ 最も一般的なコロケーションで、全体がどのような要素や部分から成り立っているかを示します。文法的には 'consist of + 名詞' の形を取り、可算名詞、不可算名詞どちらも使えます。例えば 'The committee consists of five members.'(委員会は5人のメンバーで構成されている)のように使います。類語の 'be composed of' とほぼ同じ意味ですが、'consist of' の方がややフォーマルな響きがあります。日常会話からビジネス文書まで幅広く使われます。
(本質が)~にある、~に存する
※ ややフォーマルな表現で、物事の本質や核心がどこにあるかを示す際に用いられます。文法的には 'consist in + 名詞/動名詞' の形を取り、抽象的な概念を表すことが多いです。例えば 'Happiness does not consist in possessions.'(幸福は所有物にあるのではない)のように使います。現代英語では 'consist of' ほど頻繁には使われませんが、哲学的な議論や文学作品などで見られます。'lie in' と似た意味合いを持ちます。
~と一致する、~と両立する
※ ある事柄が別の事柄と矛盾しない、調和が取れているという意味合いで使われます。文法的には 'consist with + 名詞' の形を取り、主に形式ばった文脈や法律関係の文書などで見られます。例えば 'His testimony does not consist with the facts.'(彼の証言は事実と一致しない)のように使います。日常会話では 'be consistent with' の方が一般的です。
主に~から構成される
※ 'consist of' を修飾する 'largely'(主に、大部分は)を加えることで、構成要素の大部分を占めるものを強調する表現です。例えば 'The diet largely consists of vegetables.'(その食事は主に野菜で構成されている)のように使います。全体を構成する要素の中でも特に重要な部分を伝えたい場合に有効です。'mainly consist of' や 'primarily consist of' も同様の意味で使えます。
もっぱら~から構成される、~のみで構成される
※ 'consist of' を修飾する 'solely'(もっぱら、単独で)を加えることで、構成要素が特定のものだけに限られていることを強調する表現です。例えば 'The dessert solely consists of fruit.'(そのデザートはもっぱら果物のみで構成されている)のように使います。他の要素が一切含まれていないことを明確に伝えたい場合に適しています。'exclusively consist of' も同様の意味で使えます。
それは何で構成されていますか?
※ 相手に具体的な構成要素を尋ねる際の質問表現です。製品、料理、組織など、様々な対象に対して使えます。例えば、新しい料理について 'What does it consist of?' と聞けば、使われている材料を知ることができます。日常会話で非常に役立つ表現です。
使用シーン
学術論文や教科書で頻繁に使用されます。特に、構成要素や構造を説明する際に用いられます。例:『この論文は、先行研究のレビュー、実験方法の説明、結果の分析、そして結論という4つの主要な部分で構成されています。(This paper consists of four main parts: a review of previous studies, a description of the experimental method, an analysis of the results, and a conclusion.)』学生や研究者が、レポートや論文の構成を説明する際に役立ちます。
ビジネス文書やプレゼンテーションにおいて、組織、チーム、またはプロジェクトの構成要素を説明する際に使用されます。例:『当社のマーケティングチームは、市場調査担当、広報担当、そしてデジタルマーケティング担当で構成されています。(Our marketing team consists of a market researcher, a public relations officer, and a digital marketing specialist.)』会議の議事録や報告書など、比較的フォーマルな文脈で使われることが多いです。
日常会話ではあまり使用されませんが、レシピや取扱説明書など、何かの構成要素を説明する際に使われることがあります。例:『このケーキは、小麦粉、砂糖、卵、そしてバターでできています。(This cake consists of flour, sugar, eggs, and butter.)』ただし、より口語的な表現(made up ofなど)が好まれる傾向があります。
関連語
類義語
全体が部分から構成されることを意味し、フォーマルな場面や学術的な文脈でよく用いられます。全体を先に示し、その後に構成要素を列挙する際に使用します。 【ニュアンスの違い】"consist"が部分が全体を構成することに重点を置くのに対し、"comprise"は全体が何から成り立っているかを包括的に示すニュアンスがあります。また、"comprise"はしばしば受動態で使用されます。 【混同しやすい点】"comprise"は「~から構成される」という意味ですが、「comprised of」という形は非推奨とされています。「comprise」自体が「~から構成される」という意味を持つため、「of」は冗長です。正しくは「comprise」または「be composed of」を使用します。
部分が組み合わさって全体を形成することを意味し、受動態(be composed of)でよく用いられます。音楽、文学、美術などの分野で「構成する」「創作する」という意味でも使われます。 【ニュアンスの違い】"consist"が静的な構成要素を示すのに対し、"compose"は要素が組み合わさって全体を作り上げるという動的なニュアンスがあります。また、芸術作品の創造にも用いられる点が異なります。 【混同しやすい点】"compose"は他動詞であり、能動態で使用する場合は「~を構成する」という意味になります。受動態(be composed of)で使用する場合に「~から構成される」という意味になります。"consist of"と混同しやすいですが、能動態での使い方が異なります。
複数の要素が集まって全体を形成し、特定のものを成立させることを意味します。法律、規則、組織など、抽象的な概念の構成要素を説明する際に用いられることが多いです。 【ニュアンスの違い】"consist"が単なる構成要素を示すのに対し、"constitute"はそれらの要素が全体を「成立させる」という強い意味合いを持ちます。法的な文脈や重要な構成要素を強調する際に適しています。 【混同しやすい点】"constitute"は「~を構成する」「~を成す」という意味の他動詞です。"consist of"と同様の意味で使えますが、能動態である点に注意が必要です。受動態で使う場合は、"be constituted of"ではなく、"be composed of"を使うのが一般的です。
全体の一部として何かを含んでいることを意味します。リストや集合の一部を示す際に用いられ、必須の構成要素というよりは、含まれている要素の一つを示すニュアンスがあります。 【ニュアンスの違い】"consist"が全体を構成するすべての要素を示すのに対し、"include"は一部の要素のみを示すため、全体像を網羅しているわけではありません。例示的な意味合いが強いです。 【混同しやすい点】"include"は「~を含む」という意味であり、全体を構成する要素の一部を示すに過ぎません。"consist of"のように全体を構成するすべての要素を示すわけではないため、文脈に応じて使い分ける必要があります。
物理的な容器や空間の中に何かを入れる、あるいは抽象的な意味で何かを含んでいることを意味します。物質的なものだけでなく、情報や感情なども含めることができます。 【ニュアンスの違い】"consist"が構成要素を示すのに対し、"contain"は内包しているというニュアンスが強く、必ずしも構成要素であるとは限りません。例えば、「この箱にはお菓子が入っている」のように使われます。 【混同しやすい点】"contain"は「~を含む」という意味ですが、必ずしも構成要素であるとは限りません。"consist of"のように全体を構成する要素を示す場合とは異なり、単に内包している状態を表します。
必然的な要素として何かを含んでいることを意味します。ある活動やプロセス、状況などが他の要素を伴うことを示す際に用いられます。しばしば、複雑な関係性や複数の要素が絡み合っている状況を表すのに適しています。 【ニュアンスの違い】"consist"が静的な構成要素を示すのに対し、"involve"はより動的で、必然的に伴う要素や関係性を示す点が異なります。例えば、「このプロジェクトには多くの部署が関わっている」のように使われます。 【混同しやすい点】"involve"は「~を伴う」「~を含む」という意味ですが、"consist of"のように全体を構成する要素を示すわけではありません。ある活動やプロセスが他の要素を必然的に伴うことを示す場合に用いられます。構成要素というよりは、関連性や関与を示すニュアンスが強いです。
派生語
『一貫した』という意味の形容詞。『con-(共に)』+『sist(立つ)』から、『共に立つ』→『首尾一貫している』というイメージ。日常会話からビジネス文書、学術論文まで幅広く使用され、データや行動の信頼性を表す際に重要。名詞形はconsistency(一貫性)。
『構成』『組織』『憲法』などの意味を持つ名詞。『con-(共に)』+『statue(設立する)』から、『共に設立されたもの』→『組織』というイメージ。政治、法律、科学など、様々な分野で用いられる。
『主張する』『言い張る』という意味の動詞。『in-(中に)』+『sist(立つ)』から、『(自分の意見の)中に立つ』→『強く主張する』というイメージ。日常会話や議論の場で、自分の意見を強調する際に使われる。
反意語
『矛盾する』という意味の動詞。『contra-(反対)』+『dict(言う)』から、『反対のことを言う』→『矛盾する』というイメージ。consistが『(要素が)調和する』ことを表すのに対し、contradictは『(要素が)対立する』ことを表す。学術論文や議論において、論理的な矛盾を指摘する際に用いられる。
『異なる』という意味の動詞。consistが『(要素が)同じもので構成される』ことを強調するのに対し、differは『(要素が)異なる』ことを強調する。日常会話から学術的な議論まで、幅広い文脈で使用される。
『除外する』という意味の動詞。『ex-(外に)』+『clude(閉じる)』から、『外に閉じる』→『除外する』というイメージ。consistが『(要素が)含まれる』ことを意味するのに対し、excludeは『(要素が)含まれない』ことを意味する。例えば、あるグループが特定の条件を満たす人々でconsistしている場合、それ以外の人はexcludedされる。
語源
"consist"は、ラテン語の"consistere"に由来します。"consistere"は「共に立つ、存在する、成り立つ」という意味で、"com-"(共に)と"sistere"(立つ、位置する)という二つの要素から構成されています。"sistere"はさらに、印欧祖語の根源的な語根*sta-(立つ)に遡ることができます。日本語で例えるなら、「寄り添い立って、全体を形作る」というイメージでしょうか。つまり、いくつかの要素が共に立ち、全体として一つのまとまりを成す、という「成り立つ」という意味合いが、語源からも見て取れます。例えば、オーケストラが多くの楽器から構成されるように、それぞれの要素が寄り集まって全体を支え、存在を成り立たせている様子を思い浮かべると、"consist"の意味がより深く理解できるでしょう。
暗記法
「consist」は、西洋の組織や構造への関心を映し、全体を形作る要素の重要性を示唆します。契約書での使用は、正確さを重んじる法的伝統の表れ。哲学では、本質主義と関連し、構成要素が本質を定義する概念を反映します。組織構造への意識とも結びつき、委員会や企業など、各要素が全体を支える構造を想起させます。客観性や正確さを重んじる文脈で使用され、知的な規範を体現する言葉と言えるでしょう。
混同しやすい単語
『consist』と『insist』は、接頭辞 'con-' と 'in-' の違いのみで、スペルが非常に似ています。また、発音も母音部分が同じであるため、聞き取りにくい場合があります。『insist』は『主張する』という意味で、強く意見を述べるニュアンスがあります。日本人学習者は、文脈からどちらの単語が適切かを判断する必要があります。語源的には、'insist' はラテン語の 'insistere'(踏み込む、固執する)に由来し、強い主張のイメージと結びついています。
『consist』と『resist』も、接頭辞 'con-' と 're-' の違いのみでスペルが似ています。発音も最初の音節以外はほぼ同じです。『resist』は『抵抗する』という意味で、何かに逆らう、阻止する意味合いがあります。日本人学習者は、文脈と意味の違いを意識して使い分ける必要があります。語源的には、'resist' はラテン語の 'resistere'(立ち止まる、抵抗する)に由来し、物理的な抵抗や反対のイメージを表します。
『consist』と『persist』も、接頭辞に違いがあるパターンです。『persist』は『持続する』、『粘り強く続ける』という意味で、時間的な継続や努力の継続を表します。スペルも似ていますが、意味が全く異なるため、文脈をよく理解することが重要です。語源的には、'persist' はラテン語の 'persistere'(固く立つ、持続する)に由来し、困難にも屈せず続けるイメージを表します。
『consist』と『contest』は、最初の3文字が共通しており、スペルが似ているため、混同しやすい場合があります。『contest』は『競争』、『競技会』、または『異議を唱える』という意味で、競争や対立のニュアンスがあります。日本人学習者は、単語の後に続く文字が異なることを意識し、意味の違いを明確に区別する必要があります。語源的には、'contest' はラテン語の 'contestari'(証言を求める、争う)に由来し、競争や異議申し立てのイメージを表します。
『consist』と『consult』は、最初の4文字が同じであり、スペルが似ています。『consult』は『相談する』、『意見を求める』という意味で、専門家や詳しい人に助言を求める際に使われます。発音も似ているため、文脈から判断することが重要です。語源的には、'consult' はラテン語の 'consultare'(相談する、考慮する)に由来し、助言を求める行為を表します。
『consist』と『console』は、最初の4文字が同じで、母音字が 'i' と 'o' で入れ替わっているため、スペルミスが起こりやすい単語です。『console』は『慰める』という意味で、悲しんでいる人や苦しんでいる人に寄り添うニュアンスがあります。また、ゲーム機の『コンソール』という意味もあります。日本人学習者は、スペルの違いを意識し、文脈から適切な意味を判断する必要があります。語源的には、'console' はラテン語の 'consolari'(慰める)に由来し、悲しみを和らげるイメージを表します。
誤用例
『consist of』は『〜から構成される』という意味で、全体を構成する要素を列挙する際に使います。この例文では、むしろ『〜から成る』という全体像を述べており、そのニュアンスを出すには『comprise』がより適切です。日本人がつい『consist of』を選んでしまうのは、『〜から成る』という日本語を直訳しようとするためです。英語では、全体像を述べる場合は『comprise』、要素を列挙する場合は『consist of』と使い分けるのが自然です。
『consist in』は『(本質が)〜にある』という意味ですが、やや硬い表現であり、日常会話ではあまり使いません。『lie in』の方が口語的で自然です。日本人は『〜にある』という日本語に引っ張られて『consist in』を選びがちですが、英語では文脈によって適切な表現を選ぶ必要があります。ここでは、『lie in』を使うことで、幸福が家族との良好な関係『に宿っている』という、より個人的で温かいニュアンスを出すことができます。
『consist in』は問題の本質や原因を指す際に使えますが、この例文では『問題の原因』をより強調したい意図があります。そのため、『stem from(〜から生じる)』を使う方が適切です。日本人は『consist in』を『〜にある』という意味で安易に使いがちですが、英語では原因や起源を強調する場合には『stem from』や『arise from』など、より具体的な表現を選ぶことが重要です。特に、問題解決の文脈では、『問題がどこから発生しているのか』を明確にすることが求められるため、『stem from』がより効果的です。
文化的背景
「consist」は、形式ばった文脈で、構成要素が不可分な全体を形作る様子を表す言葉であり、西洋社会における組織、構造、そして本質への関心を反映しています。特に、契約書や公式文書で頻繁に用いられるのは、明確さと正確さを重んじる法的な伝統と深く結びついています。
「consist」が示す「全体」と「部分」の関係は、西洋哲学における本質主義(エッセンシャリズム)と深く関連しています。エッセンシャリズムは、すべての物事はそれ自体を定義する不変の本質を持つという考え方です。「consist of A and B」という表現は、AとBがそのものの本質的な構成要素であることを示唆し、古代ギリシャの哲学者たちが探求した「イデア」の概念を彷彿とさせます。たとえば、理想的な国家は正義、知恵、勇気といった要素から構成される、というプラトンの思想は、「consist」が持つ「構成要素が全体を定義する」というニュアンスと共鳴します。
また、「consist」は、西洋社会における組織構造への強い意識とも結びついています。会社組織、政府機関、学術団体など、あらゆる組織は明確な構成要素と階層構造を持ち、それぞれの要素が全体としての機能を果たすために存在します。「The committee consists of five members」という表現は、委員会の構成員が明確に定義され、それぞれの役割が全体としての意思決定に不可欠であることを示します。このような組織構造への意識は、中世ギルドから近代企業まで、西洋社会の発展を支えてきた基盤であり、「consist」という言葉は、その構造的な思考様式を反映していると言えるでしょう。
さらに、「consist」は、しばしば形式的な文脈で使用されるため、客観性や正確さを重視する姿勢と結びついています。科学論文や技術文書では、実験結果や製品仕様を明確に示すために「consist」が用いられます。これは、科学的探求が再現性と検証可能性を重視するからであり、「consist」という言葉は、その客観性を担保するための重要な役割を果たしていると言えます。感情的な表現を避け、事実を冷静に記述する姿勢は、啓蒙思想以降の西洋社会における知的な規範であり、「consist」はその規範を体現する言葉の一つなのです。
試験傾向
- 出題形式: 主に長文読解、語彙問題。稀にリスニングにも登場。
- 頻度と級・パート: 準1級、1級で頻出。2級でも長文読解で登場する可能性あり。
- 文脈・例題の特徴: アカデミックな内容、ニュース記事、エッセイなど。フォーマルな文脈が多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 「consist of」の形で使われることが多い。of が必須であることを覚えておく。構成要素を示す際に使用されることを理解する。
- 出題形式: Part 5 (短文穴埋め問題)、Part 7 (長文読解)。
- 頻度と級・パート: Part 5で稀に出題される。Part 7では長文読解の中で見かける程度。
- 文脈・例題の特徴: ビジネス関連の文書(報告書、メール、記事など)。組織構成、製品の成分、計画の内容などを説明する際に使われる。
- 学習者への注意点・アドバイス: 「consist of」の形で使われることが多い。類義語である「comprise」との違いに注意。「comprise」は「~から構成される」という意味で、「of」は不要。
- 出題形式: リーディングセクションで頻出。
- 頻度と級・パート: リーディングセクションで頻出。
- 文脈・例題の特徴: アカデミックな内容。科学、歴史、社会学など、様々な分野の文章で登場する。
- 学習者への注意点・アドバイス: 「consist of」の形で使われることが多い。複雑な概念や構造を説明する際に使われるため、文脈を正確に理解することが重要。類義語との区別も重要(be composed of, be made up of)。
- 出題形式: 長文読解問題で頻出。文法問題(空欄補充、語句整序など)で問われることもある。
- 頻度と級・パート: 難関大学の入試問題で頻出。標準的なレベルの大学でも出題される可能性あり。
- 文脈・例題の特徴: 評論文、物語文、説明文など、様々なジャンルの文章で登場する。
- 学習者への注意点・アドバイス: 「consist of」の形で使われることが多い。文脈の中で意味を正確に把握することが重要。語源(con-「共に」+sist「立つ」)を知っておくと、意味を理解しやすくなる。