resistant
強勢は2音節目の 'zis' にあります。最初の 'ri' は弱く短く発音される曖昧母音(schwa /ɪ/に近い)です。't' の音は、母音に挟まれているため、軽く弾音化することがあります。最後の 't' は、破裂音として意識して発音するとよりクリアに聞こえます。日本語の『リ』は、英語の /r/ と /l/ の区別が曖昧になりがちですが、/r/ は舌を丸めるように意識すると良いでしょう。
専門的な内容に関するご注意
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抵抗する
何かに反対したり、影響を受けないように頑張る様子。物理的な抵抗だけでなく、意見や提案に対する反発にも使われます。例:resistant to change(変化に抵抗する)
This strong watch is resistant to water, so you can swim with it.
この丈夫な時計は水に耐性があるので、泳ぐ時も着けていられます。
※ この例文は、物理的な耐久性や「〜に強い」という意味での「resistant」の典型的な使い方です。新しい頑丈な時計を腕につけ、雨の日やプールでも安心して使えると想像してみてください。水だけでなく、熱や衝撃など、様々なものに対する「耐性」を表す際によく使われます。`resistant to ~` の形で使われることが多いので覚えておきましょう。
Some people were resistant to the new plan at first.
何人かの人々は、最初、新しい計画に抵抗していました。
※ この例文は、新しいアイデアや変化に対して、人々がなかなかそれを受け入れようとしない「抵抗」の気持ちを表しています。会議室で、新しいプロジェクトの提案があった時に、すぐに賛成せず、少し戸惑いや警戒心を持っている同僚たちの表情を想像すると、この文の状況がよくわかります。`resistant to change`(変化に抵抗がある)という表現も非常によく使われます。
The little boy was resistant to going to bed, wanting to play more.
その小さな男の子は、もっと遊びたくて寝るのを嫌がりました。
※ この例文は、誰かの指示や特定の行動に対して「抵抗する」「やりたがらない」という状況を描写しています。夜遅くなっても寝たくない!と駄々をこねる小さな男の子の姿が目に浮かぶでしょう。親が子供に「宿題をしなさい」と言っても、子供が`resistant to doing homework`(宿題をするのに抵抗がある)というような状況でも使えます。`resistant to ~ing` の形で「〜することに抵抗がある」と表現できます。
耐久性のある
特定の物質や環境に対して、劣化しにくい性質。例:water-resistant(耐水性のある)、heat-resistant(耐熱性のある)。素材の品質を表す際によく用いられます。
My new backpack is resistant to water, keeping my books safe and dry inside.
私の新しいリュックは水に強いので、本が中で安全に濡れずに済みます。
※ 雨の日、新しいリュックを背負って歩いていると、中に入れた大切な本が濡れないことにホッと安心する情景です。「resistant to water(水に強い)」は、防水・撥水機能のある製品(服、靴、時計など)を説明する際によく使われる、非常に典型的な表現です。日常会話でもお店での商品説明でも耳にする機会が多いでしょう。
Our new kitchen table is resistant to heat, so hot plates won't damage it.
私たちの新しいキッチンテーブルは熱に強いので、熱いお皿を置いても傷つきません。
※ 家族で食卓を囲み、熱々の料理が乗ったお皿をポンとテーブルに置いても「大丈夫!」と笑顔になる場面です。家具や調理器具、建材など、熱や傷から保護したいものに対して「resistant to heat(熱に強い)」は頻繁に使われます。他にも「resistant to scratches(傷に強い)」や「resistant to stains(汚れに強い)」など、様々な「〜に強い」を表現できます。
This toy car is resistant to drops, so my son can play with it anywhere.
このおもちゃの車は落下に強いので、息子はどこでもそれで遊べます。
※ お子さんが元気いっぱいに、お気に入りの車のおもちゃを床に落としたり、ぶつけたりしても壊れない様子が目に浮かびます。親としては「頑丈で助かる!」と感じるでしょう。「resistant to drops(落下に強い)」は、子ども用品やアウトドア用品、スマートフォンなど、衝撃を受けやすい製品の耐久性をアピールする際によく用いられます。「impact-resistant(衝撃に強い)」も似た意味で使われます。
免疫のある
病気や毒素などに対して、身体が防御機能を持っている状態。例:resistant to antibiotics(抗生物質耐性のある)。生物学的な文脈で使われることが多いです。
My little boy got chickenpox last year, so he is now resistant to it.
うちの幼い息子は去年水疱瘡にかかったので、今はそれに対して免疫があります。
※ 【情景】お母さんが、一度病気にかかった息子さんの話をしている場面です。一度水疱瘡にかかると、体がその病気と戦う力をつけ、次に同じ病原体が入ってきても発病しにくくなる状態を「免疫がある」と言います。これは、お子さんを持つ親御さんならよく経験する状況ですね。 【ポイント】「resistant to 〜」で「〜に対して抵抗力がある、免疫がある」という意味になります。病気の話題で非常によく使われる、中心的な表現です。
This new tomato plant is resistant to many common diseases.
この新しいトマトの植物は、多くの一般的な病気に対して免疫があります。
※ 【情景】農家さんが、畑で育てている新しいトマトの品種について、その特徴を説明している場面です。病気に強い植物は、農薬の使用を減らせたり、収穫量を増やせたりするため、農家にとって非常に重要で、開発が進められています。 【ポイント】「resistant to 〜」は、人間だけでなく、植物や動物などが特定の病原体や環境要因に強い場合にも使われます。特に農業や生物学の分野で耳にする表現です。
Some types of dogs are resistant to certain common infections.
ある種の犬は、特定の一般的な感染症に対して免疫力があります。
※ 【情景】獣医さんや動物の専門家が、犬の種類によって特定の病気にかかりにくい特性があることを説明している場面です。ペットを飼っている人にとって、自分の動物がどんな病気に強いのか、弱いのかを知ることはとても大切ですね。 【ポイント】ここでも「resistant to 〜」が使われ、「特定の病原体や問題に対して『かかりにくい』『影響を受けにくい』」という意味を表します。特定のグループ(例: Some types of dogs)が持つ特性について話す際にも自然に使えます。
コロケーション
変化に抵抗する、変化を嫌う
※ 新しいアイデアや方法、状況の変化に対して、受け入れることを拒否したり、積極的に反対したりする態度を指します。組織や個人が現状維持を望む場合に多く見られます。単に変化を『嫌う』だけでなく、変化によって自身の立場や利益が損なわれることを恐れる心理が背景にあることが多いです。ビジネスシーンでは、新しいシステム導入時や組織改革の際に、従業員が『resistant to change』になることが課題となります。文法的には形容詞+前置詞句の形ですが、名詞として『resistance to change』という形で使われることもあります。
感染しにくい、感染症に対する抵抗力がある
※ 病原体(ウイルス、細菌など)にさらされても、感染症を発症しにくい状態を指します。免疫システムが効果的に機能している状態や、遺伝的に特定の感染症に対する抵抗力を持っている状態などが考えられます。医学・生物学の分野でよく用いられる表現で、口語よりも学術的な文脈で使用されることが多いです。類似表現として『immune to infection』がありますが、『immune』は一度感染して抗体ができた状態や、ワクチン接種によって免疫を獲得した状態を指すのに対し、『resistant』はより広範な抵抗力を意味します。
薬剤耐性菌、抵抗性株
※ 特定の薬剤(抗生物質、殺虫剤など)に対して、通常の量では効果を示さない微生物や昆虫の変異株を指します。医学や農業の分野で深刻な問題となっており、薬剤の過剰な使用が原因であることが多いです。例えば、『antibiotic-resistant strain』は抗生物質が効かない細菌を意味します。専門用語ですが、ニュースや科学記事で頻繁に登場します。文法的には形容詞+名詞の形ですが、『drug-resistant strain』のように、別の単語を組み合わせることも可能です。
耐酸性の
※ 酸に対して腐食や変質を起こしにくい性質を持つことを指します。化学、材料工学、食品産業などの分野で使用され、特定の物質が酸性の環境下でも安定していることを示します。たとえば、実験器具やパイプラインの材質を表す際に用いられます。日常会話よりも専門的な文脈で使用されることが一般的です。同様の構造を持つ表現として、『water-resistant』(耐水性の)などがあります。
耐火性の、防火の
※ 火災に対して燃えにくい、または燃え広がりにくい性質を持つことを指します。建築材料、衣類、家具などに用いられ、火災時の安全性を高めるために重要な特性です。建築基準法や消防法などで定められた基準を満たすものが『fire-resistant』とされます。日常会話でも使用されますが、特に安全性や規格に関する文脈でよく登場します。類似表現として『fireproof』(防火の)がありますが、『fireproof』は完全に火を通さないことを意味する一方、『fire-resistant』は燃え広がりを防ぐことに重点が置かれます。
保護コーティング、耐性コーティング
※ 材料の表面に施され、外部からの影響(腐食、摩耗、傷など)から保護する層を指します。自動車、電子機器、建築物など、様々な製品に用いられます。特定の環境下での耐久性を高めるために、特別な材料や技術が用いられることがあります。例えば、『scratch-resistant coating』は傷つきにくいコーティングを意味します。技術的な文脈で使用されることが多い表現です。
耐性がつく、抵抗性になる
※ ある物質や状況に対して、以前は影響を受けていたものが、徐々に影響を受けなくなる状態を指します。生物学的な文脈では、細菌が抗生物質に対して耐性を持つようになる場合などに使用されます。心理的な文脈では、ストレスやプレッシャーに対して強くなることを意味することもあります。動詞+形容詞の形で使用され、変化の過程を表すニュアンスがあります。
使用シーン
学術論文や研究発表で頻繁に使用される。特に、科学、医学、社会科学分野において、「薬剤耐性菌(drug-resistant bacteria)」、「抵抗性品種(resistant varieties)」、「変化に抵抗する組織(resistant organizations)」のように、特定の対象が外部からの影響や変化に対して抵抗する性質を示す際に用いられる。研究者は、実験結果を説明する際や、既存の理論に対する反論を提示する際に、客観的な記述としてこの単語を使用する。
ビジネス文書や会議で、プロジェクトの進捗状況や市場の動向を分析する際に使用される。例えば、「顧客は新しい価格設定に抵抗を示している(Customers are resistant to the new pricing)」のように、顧客の反応や市場の変化に対する企業の対応を説明する際に用いられる。また、「変化に抵抗する従業員(resistant employees)」のように、組織内の変化に対する抵抗勢力を指す場合もある。フォーマルな文脈で、客観的な分析結果を伝えるために使用されることが多い。
日常会話ではあまり使用されないが、ニュース記事や健康に関する情報、園芸などの趣味に関する話題で登場することがある。「インフルエンザウイルスは抗ウイルス薬に耐性を持つようになった(The influenza virus has become resistant to antiviral drugs)」のように、健康に関する話題で使われたり、「この植物は乾燥に強い(This plant is resistant to drought)」のように、園芸に関する話題で使われたりする。比較的フォーマルな場面や、専門的な知識を共有する際に用いられる。
関連語
類義語
主に医学や生物学の分野で使われ、病気や毒素などに対する抵抗力がある状態を指します。比喩的に、影響を受けにくいという意味でも使われます。 【ニュアンスの違い】"Resistant"は一般的な抵抗力を意味するのに対し、"immune"は特定の病原体や影響に対する特異的な抵抗力を意味します。また、"immune"は状態を表す形容詞であり、より専門的な文脈で使用されます。 【混同しやすい点】"Resistant"は人だけでなく、物や状況にも使えますが、"immune"は主に生物や、比喩的に影響を受けにくい人に対して使われることが多いです。例えば、"resistant to change"(変化に抵抗がある)は適切ですが、"immune to change"は不自然です。
- unyielding
物理的、精神的に硬く、曲がらない、譲らないという意味を持ちます。交渉、意見、性格などを表す際に使われます。フォーマルな文脈でよく見られます。 【ニュアンスの違い】"Resistant"は抵抗する行為や能力を指しますが、"unyielding"は頑固で譲らない性質を強調します。"Unyielding"はより強い意志や決意を表すことが多いです。 【混同しやすい点】"Resistant"は変化や影響に対する抵抗を意味するのに対し、"unyielding"は意見や態度を変えないことを意味します。例えば、"resistant to pressure"(圧力に抵抗がある)と"unyielding in his demands"(要求を譲らない)は意味が異なります。
- opposed
何かに反対している、対立しているという意味です。意見、計画、提案などに対して使われます。政治や議論の文脈でよく用いられます。 【ニュアンスの違い】"Resistant"は抵抗する能力や性質を指しますが、"opposed"は明確な反対意見や立場を表明している状態を指します。"Opposed"はより積極的な反対の姿勢を示します。 【混同しやすい点】"Resistant"は必ずしも反対意見を表明しているわけではありませんが、"opposed"は明確な反対意見を持っていることを示します。例えば、"resistant to the idea"(その考えに抵抗がある)は必ずしも反対しているわけではありませんが、"opposed to the idea"(その考えに反対している)は明確な反対意見を示します。
権威や規則に対して反抗的な態度を示すことを意味します。主に人に対して使われ、反抗的な行動や言葉を伴うことが多いです。子供や若者の反抗期を表す際にも使われます。 【ニュアンスの違い】"Resistant"は抵抗する能力や性質を指しますが、"defiant"は積極的に反抗する態度を強調します。"Defiant"はより感情的な要素を含みます。 【混同しやすい点】"Resistant"は必ずしも反抗的な態度を示すわけではありませんが、"defiant"は明確な反抗心を示します。例えば、"resistant to authority"(権威に抵抗がある)は必ずしも反抗的な態度を示しているわけではありませんが、"defiant towards authority"(権威に対して反抗的である)は明確な反抗心を示します。
- invulnerable
傷つかない、攻撃を受けないという意味で、物理的または比喩的に使われます。スーパーヒーローや理想的な組織などを表現する際に用いられます。 【ニュアンスの違い】"Resistant"はある程度の抵抗力があることを意味しますが、"invulnerable"は完全に無敵であることを意味します。"Invulnerable"はより強い保護や防御の状態を表します。 【混同しやすい点】"Resistant"は部分的な抵抗力を意味するのに対し、"invulnerable"は完全な無敵状態を意味します。例えば、"resistant to bullets"(銃弾に抵抗がある)はある程度の防御力があることを意味しますが、"invulnerable to bullets"(銃弾が効かない)は完全に無敵であることを意味します。
- withstanding
困難や圧力に耐える、持ちこたえるという意味です。試験、攻撃、自然災害など、困難な状況に耐える際に使われます。動名詞や分詞構文で使われることが多いです。 【ニュアンスの違い】"Resistant"は抵抗する能力や性質を指しますが、"withstanding"は困難に耐え、持ちこたえる行為を強調します。"Withstanding"は困難な状況を乗り越えることに焦点を当てます。 【混同しやすい点】"Resistant"は必ずしも困難な状況に直面しているわけではありませんが、"withstanding"は困難な状況に耐えていることを示します。例えば、"resistant to criticism"(批判に抵抗がある)は批判を受けにくいことを意味しますが、"withstanding the criticism"(批判に耐える)は実際に批判を受けている状況を示します。
派生語
名詞。「抵抗(力)」「抵抗運動」の意味。動詞『resist』に名詞化接尾辞『-ance』が付加。物理的な抵抗だけでなく、政治的な抵抗運動など、幅広い文脈で使用される。日常会話から報道、学術論文まで頻出。
動詞。「抵抗する」「我慢する」の意味。ラテン語の『resistere(立ち向かう)』に由来。物理的な抵抗だけでなく、誘惑に抵抗するなど、抽象的な意味でも用いられる。日常会話、ビジネス、学術など多様な場面で使用。
形容詞。「抵抗できない」「抗いがたい」の意味。接頭辞『ir-(否定)』が『resistible(抵抗できる)』に付いて意味を反転させている。魅力的な物事や感情など、抽象的な対象に対して使われることが多い。日常会話や文学作品でよく見られる。
反意語
形容詞。「傷つきやすい」「脆弱な」の意味。『resistant』が持つ防御・抵抗のニュアンスと対照的に、外部からの影響を受けやすい状態を表す。物理的な弱さだけでなく、精神的な脆さも意味する。ビジネスや心理学の分野で頻繁に使用。
形容詞。「影響を受けやすい」「感染しやすい」の意味。『resistant』が持つ抵抗力がない状態を表す。病気に対する感受性や、意見に左右されやすい様子などを指す。医学や社会学の分野でよく用いられる。
形容詞。「従順な」「言うことを聞く」の意味。『resistant』が示す反抗的な態度とは対照的に、他者の意見や指示に素直に従う性質を表す。ビジネスシーンや人間関係において、協調性を示す際に用いられる。
語源
"resistant"は、ラテン語の"resistere"(抵抗する、立ち向かう)に由来します。この"resistere"は、"re-"(再び、反対に)と"sistere"(立つ、位置する)という二つの要素から構成されています。つまり、文字通りには「再び立つ」または「反対に立つ」という意味合いを持ちます。"re-"は、例えば「restart」(再開する)の"re-"と同じで、何かを再び行う、または反対の方向へ行うことを示します。"sistere"は、英語の"assist"(助ける)や"persist"(固執する)などにも見られる要素で、安定や存在の状態を表します。したがって、"resistant"は、何かに立ち向かい、耐え忍ぶ性質を持つことを意味するようになり、そこから「抵抗する」「耐久性のある」「免疫のある」といった意味へと発展していきました。日本語で例えるなら、「反発する力」を持つイメージです。
暗記法
「抵抗」は、ただ跳ね返す力にあらず。抑圧への静かな異議、社会規範への挑戦…人間の精神に宿る多様な抵抗の形を象徴する言葉。それは、自由を求める渇望の歴史そのもの。圧政に屈しない尊厳、全体主義に抗う不屈の精神、変化に抗い守るべき価値…「resistant」は、勇気、信念、そして社会の多様性を映す鏡。この言葉の奥深さを知る時、新たな教養への扉が開かれる。
混同しやすい単語
『resistant』と『resilient』は、スペルが非常に似ており、どちらも『re-』で始まるため混同しやすいです。『resilient』は『回復力のある』や『弾力性のある』という意味で、困難から立ち直る能力や物理的な柔軟性を指します。品詞は形容詞です。一方、『resistant』は『抵抗する』という意味合いが強く、対象からの影響を防ぐニュアンスがあります。日本語学習者は、文脈に応じて意味を正確に理解し、使い分ける必要があります。語源的には、どちらもラテン語の『salire(跳ぶ)』に関連していますが、それぞれ異なる接頭辞が付いています。
『resistant』と『insistent』は、語尾の『-sistent』が共通しているため、スペルミスや記憶違いを起こしやすいです。『insistent』は『主張する』や『要求する』という意味で、自分の意見や要求を強く押し通そうとする様子を表します。品詞は形容詞です。意味が大きく異なるため、文脈をよく読んで判断する必要があります。また、発音もアクセントの位置が異なるため注意が必要です。語源的には、ラテン語の『sistere(立つ)』に関連しています。
『resistant』と『consistent』は、スペルが似ており、特に語尾の『-sistent』が共通しているため、混同しやすいです。『consistent』は『一貫性のある』や『矛盾のない』という意味で、行動や意見などが首尾一貫している状態を表します。品詞は形容詞です。意味が全く異なるため、文脈から判断する必要があります。発音もアクセントの位置が異なるため、注意が必要です。語源的には、ラテン語の『sistere(立つ)』に関連しています。
『resistant』と『residence』は、どちらも『re-』で始まり、最初の数文字が似ているため、スペルミスを起こしやすいです。『residence』は『住居』や『居住』という意味で、人が住む場所を指します。品詞は名詞です。意味が大きく異なるため、文脈をよく読んで判断する必要があります。発音も大きく異なります。語源的には、ラテン語の『residere(腰を下ろす)』に関連しています。
『resistant』と『restraint』は、どちらも『re-』で始まり、いくつかの文字が共通しているため、スペルミスを起こしやすいです。『restraint』は『抑制』や『自制』という意味で、感情や行動を抑えることを指します。品詞は名詞です。意味が全く異なるため、文脈から判断する必要があります。発音もアクセントの位置が異なるため、注意が必要です。語源的には、ラテン語の『stringere(縛る)』に関連しています。
『resistant』と『irresistible』は、どちらも『-sist』を含むため、スペルを混同しやすいです。『irresistible』は『抵抗できない』や『非常に魅力的な』という意味で、『resistant』の反対の意味合いを持ちます。品詞は形容詞です。接頭辞『ir-』が否定を表すことを理解していれば、意味の区別がつきやすくなります。文脈によっては意味が正反対になるため、注意が必要です。
誤用例
日本人は「抵抗がある」という日本語を直訳的に捉え、つい 'resistant' を使ってしまいがちです。しかし、'resistant' は主に物理的な抵抗や、病気などに対する抵抗力を表す場合に用いられます。人が何かをすることに気が進まない、乗り気でないというニュアンスを伝えたい場合は、'reluctant' を使うのが適切です。'resistant' はより強い反発や敵意を含むため、パーティーへの参加を拒否するような強い意志を示すことになり、不自然に聞こえます。
'resistant to new ideas' は文法的には正しいですが、ビジネスシーンにおいては不自然です。企業文化や組織が新しい発想に対して硬直的であることを表現したい場合、より一般的な言い回しとして 'resistant to change' が用いられます。これは、新しいアイデアを受け入れること自体が変化を伴うためです。また、直接的な表現を避け、変化への抵抗という形で婉曲的に表現することで、角が立たないようにする配慮も含まれています。日本人が直接的な表現を避ける傾向があるのと同様に、英語でも状況に応じて婉曲的な表現が好まれる場合があります。
ここでも「抵抗」という日本語に引っ張られて resistant を使ってしまう例です。しかし、相手が提案に耳を傾けない、反応がないというニュアンスを伝えたい場合は、'unresponsive' がより適切です。'resistant' はより強い敵対心や反発を示す場合に用いられ、単に提案を受け入れないという状況には強すぎる表現です。'unresponsive' は、提案が無視されている、あるいは考慮されていないというニュアンスを含み、より穏やかな表現です。また、'receptive'(受け入れやすい)の否定形である 'unreceptive' も同様の文脈で使用できます。日本語の「抵抗」という言葉が持つニュアンスの幅広さに注意し、英語では状況に応じて適切な単語を選ぶ必要があります。
文化的背景
「resistant(抵抗する)」という言葉は、単に物理的な反発だけでなく、精神的な不屈さや、社会的な規範への異議申し立てといった、人間精神の多様な抵抗の形を象徴します。それは、抑圧に対する静かな反抗から、変革を求める激しい運動まで、歴史を通じて繰り返されてきた人間の自由への渇望と深く結びついています。
「resistant」の語源を辿ると、ラテン語の「resistere(立ち向かう)」に由来しますが、その文化的意義は、単なる語源以上の深みを持っています。例えば、アメリカ独立戦争において、植民地の人々はイギリスの支配に対して「resistant」な姿勢を貫き、自由を勝ち取りました。また、公民権運動において、黒人たちは人種差別という圧倒的な力に対して「resistant」であり続け、社会変革を成し遂げました。このように、「resistant」は、不正や抑圧に対する人間の尊厳と勇気を象徴する言葉として、歴史に刻まれています。
文学作品においても、「resistant」は重要なテーマとして扱われてきました。ジョージ・オーウェルの『1984』では、主人公のウィンストン・スミスは全体主義国家に対して「resistant」な精神を持ち続けようとしますが、最終的には体制に屈服させられます。この作品は、「resistant」であることの困難さと、自由を守るためには絶え間ない努力が必要であることを教えてくれます。また、映画『マトリックス』では、主人公のネオは機械文明の支配に対して「resistant」な存在として描かれ、人類の自由のために戦います。これらの作品は、「resistant」が単なる行動ではなく、信念や価値観と深く結びついた精神的な態度であることを示しています。
現代社会においても、「resistant」は多様な意味合いで使用されます。例えば、新しい技術や変化に対して「resistant」な人々は、現状維持を望む保守的な人々として見なされることがあります。しかし、変化に対する抵抗は、必ずしも否定的なものではありません。時には、変化によって失われる大切なものを守るために必要な抵抗もあります。また、企業や組織においては、変化への「resistance」は、組織の安定性を保つための重要な要素となることもあります。このように、「resistant」は、状況や文脈によって異なる意味を持ち、社会の多様性を反映する言葉として、私たちの生活に深く根付いています。
試験傾向
- 出題形式: 主に長文読解、語彙問題(同意語選択、空所補充)
- 頻度と級・パート: 準1級、1級で頻出。2級でも稀に出題される可能性あり。
- 文脈・例題の特徴: 科学、社会問題、環境問題など、アカデミックなテーマの長文でよく見られる。「resistant to + 名詞」の形で抵抗性や耐性を示すことが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 形容詞として「抵抗力のある」「耐性のある」という意味が基本。動詞のresist(抵抗する)と合わせて覚える。語源(re- + sist)から意味を推測できるようにする。
- 出題形式: Part 5, 6(短文穴埋め、長文穴埋め)、Part 7(長文読解)
- 頻度と級・パート: Part 7で比較的頻出。ビジネスシーン(製品開発、市場調査など)に関連する長文で登場しやすい。
- 文脈・例題の特徴: 新製品が市場のトレンドに「resistant」である、新しい素材が摩耗に「resistant」である、などの文脈で使われる。
- 学習者への注意点・アドバイス: 「resistant to + 名詞」の形で使われることが多い。ビジネス関連の語彙と組み合わせて覚える。「durable」「robust」などの類義語との区別も重要。
- 出題形式: リーディングセクション
- 頻度と級・パート: アカデミックな長文で頻出。
- 文脈・例題の特徴: 科学論文、歴史、社会学など、幅広い分野の文章で登場する。特定の病気に対する抵抗力、政策に対する抵抗など、抽象的な概念を表すことが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から正確な意味を把握することが重要。単に「抵抗する」という意味だけでなく、「影響を受けにくい」「変化しにくい」といったニュアンスも含むことを理解する。名詞形(resistance)と合わせて覚える。
- 出題形式: 主に長文読解、和訳問題、内容一致問題
- 頻度と級・パート: 難関大学の長文で頻出。標準的なレベルの大学でも、テーマによっては出題される可能性がある。
- 文脈・例題の特徴: 環境問題、社会問題、科学技術など、論説文や説明文でよく見られる。抽象的な概念に対する抵抗や、変化に対する抵抗などを表すことが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する能力が重要。resist, resistance と合わせて、関連語をまとめて覚える。類義語(immune, impervious)との違いを理解する。