英単語学習ラボ

involve

/ɪnˈvɒlv/(インˈヴァーゥヴ)

第2音節にアクセントがあります。/ɪ/ は日本語の「イ」よりも曖昧で、口を少し開けて発音します。/v/ は有声の唇歯摩擦音で、上の前歯を下唇に軽く当てて息を摩擦させます。日本語の「ヴ」よりも摩擦を意識しましょう。語尾の /lv/ は連続して発音されるため、/l/ の舌の位置(舌先を上前歯の裏に軽く触れる)から、すぐに /v/ の音に移るように意識するとスムーズです。

動詞

巻き込む

人や物を、ある活動や状況の中に含めること。意図的な場合も、そうでない場合もある。例:事件に巻き込む、プロジェクトに人を巻き込む

The team leader decided to involve everyone in the new project.

チームリーダーは、新しいプロジェクトに全員を巻き込む(参加させる)ことにしました。

この例文は、仕事や学校のプロジェクトで「みんなを計画に参加させる」「関わらせる」という、前向きな「巻き込み」の場面を描写しています。リーダーが「みんなで協力して成功させたい」という気持ちが伝わってきますね。'involve A in B' で「AをBに巻き込む・参加させる」という典型的な形です。

I don't want to involve my family in this difficult situation.

この難しい状況に家族を巻き込みたくありません。

ここでは、「巻き込む」という言葉が少しネガティブなニュアンスで使われています。自分が抱える問題や困難な状況に、大切な人を巻き込みたくないという感情が伝わってきます。誰かを守りたいという気持ちが込められた、日常会話でもよく使われる表現です。

Starting a new hobby will often involve learning new skills.

新しい趣味を始めることは、たいてい新しいスキルを学ぶことを伴います。

この例文では、「involve」が「〜を伴う」「〜を含む」という意味で使われています。何かをするときに、必然的に必要となることや、含まれる要素を表す場合によく使われます。新しいことに挑戦するワクワク感と共に、努力も必要だという現実的な視点が伝わるシーンですね。

動詞

必要とする

(活動、プロセスなどが)何かを構成要素として含む、または必要とすること。例:この仕事は多くの時間と労力を必要とする

Making this special cake will involve a lot of time and effort.

この特別なケーキを作るには、たくさんの時間と労力が必要になるでしょう。

週末、家族のために少し凝ったケーキのレシピを見ている場面を想像してみてください。「involve」は、あることをするためには何かの要素(ここでは「時間」と「労力」)が「必要だ」「伴う」というときに使います。単に「~がいる」だけでなく、「~を投入する必要がある」というニュアンスが伝わります。

Our new project will involve experts from different departments.

私たちの新しいプロジェクトには、異なる部署の専門家が関わることになるでしょう。

会社で新しいプロジェクトの計画を立てている会議室の情景です。この文では、プロジェクトを進める上で、特定のスキルや知識を持つ人々(「異なる部署の専門家」)が「必要とされる」「関わる」ことを表しています。ビジネスシーンやチームでの活動でよく使われる表現です。

Planning a trip abroad often involves getting a passport and a visa.

海外旅行の計画には、しばしばパスポートとビザの取得が必要です。

友人とのカフェで、ワクワクしながら海外旅行の計画を立てている場面をイメージしてください。楽しい旅行計画でも、実際には「パスポートの取得」や「ビザの申請」といった具体的な準備が「伴う」「必要になる」ことを示しています。動詞の後に「〜すること」という動作が続く場合、「getting」のように-ing形(動名詞)を使うのがポイントです。

動詞

関係する

(人や物が)何かの出来事や状況と繋がりを持つこと。直接的な関与だけでなく、間接的な関連性も含む。例:事件に関係する人物、問題に関係する要因

My mom always tries to involve me in cooking dinner, and I usually enjoy it.

母はいつも私を夕食作りに関わらせようとします。そして、私はたいていそれを楽しみます。

この例文は、お母さんがお子さんを料理に誘い、お子さんも楽しんでいる、という温かい家庭の風景を描いています。「involve A in B」の形で、「A(人)をB(活動)に参加させる・関わらせる」という、とてもよく使うパターンです。特に、誰かを巻き込む、手伝わせる、というニュアンスで日常会話でよく使われます。

The new school project will involve a lot of research and teamwork.

新しい学校のプロジェクトは、たくさんの調査とチームワークを伴うでしょう。

この例文は、生徒たちが新しいプロジェクトにワクワクしつつも、多くの作業が待っていることを予感している情景です。「involve」が「〜を伴う」「〜を含む」という意味で使われる典型的な例です。ある活動や計画が、どのような要素や努力を必要とするかを説明する際に頻繁に登場します。ビジネスや学術的な文脈でも非常によく使われます。

Learning to play the guitar involves many hours of practice every day.

ギターを弾くことを学ぶには、毎日何時間もの練習が伴います。

この例文は、ギターを抱えて、指を動かし、コードを練習している人の姿、上達のために地道な努力を続けている様子が目に浮かびます。「involve」が「〜を必要とする」「〜が不可欠である」という意味で使われる典型的な例です。何かを習得したり、特定の目標を達成するために必要なプロセスや努力を説明する際によく使われます。動名詞(〜すること)が主語に来るパターンも覚えておくと便利です。

コロケーション

involve considerable expense

かなりの費用がかかる

「involve」はここでは「必然的に伴う」という意味合いで使用され、「considerable expense」(かなりの費用)がそれに続くことで、何らかの活動や計画が実行される際に、無視できない金額の出費が必要になることを示します。ビジネスシーンやプロジェクトの計画段階で、予算について議論する際によく用いられます。たとえば、「このプロジェクトを実行するには、かなりの費用がかかるでしょう」という文脈で使用されます。単に「expensive」と言うよりも、ある行為の結果として費用が発生するというニュアンスが強調されます。

involve a conflict of interest

利益相反を引き起こす

「involve」は「(問題などを)引き起こす、巻き込む」という意味で使われ、「conflict of interest」(利益相反)という倫理的な問題が生じる状況を示します。これは、ある人物や組織が、複数の利害関係を持ち、そのために公正な判断が難しくなる状態を指します。企業の意思決定、政治家の行動、法律家の弁護活動など、様々な場面で問題となりえます。たとえば、「その取引は利益相反を引き起こす可能性がある」というように使われます。倫理規定やコンプライアンスに関する議論で頻繁に登場する、ややフォーマルな表現です。

involve oneself in

~に積極的に関わる、没頭する

「involve oneself in」は再帰代名詞(oneself)を用いることで、主体的にある活動や問題に関与することを強調します。単に「be involved in」と言うよりも、より積極的な姿勢やコミットメントを示すニュアンスがあります。たとえば、「彼は地域社会の活動に積極的に関わっている」のように使われます。ボランティア活動、趣味、研究など、自発的な行動を説明する際によく用いられます。しばしば、良い意味で用いられますが、状況によっては「首を突っ込む」というニュアンスを含むこともあります。

directly involved

直接的に関与している

「directly involved」は、ある事柄に対する関与が間接的ではなく、直接的であることを強調する際に用いられます。事件や事故の捜査、プロジェクトの遂行、組織の運営など、誰がどの程度関わっているかを明確にする必要がある状況でよく使用されます。たとえば、「彼はその事件に直接的に関与していた」のように使われます。「indirectly involved」(間接的に関与している)という表現と対比することで、関与の度合いをより明確にすることができます。報道や報告書など、客観的な情報伝達が求められる場面で特に有効です。

get involved with

~と関係を持つようになる、~に関わる

「get involved with」は、ある活動や人々と関わりを持つようになるプロセスを表します。多くの場合、最初は意図していなかったものの、徐々に関与が深まっていく状況を示唆します。恋愛関係、友人関係、仕事上のプロジェクトなど、様々な文脈で使用できます。例えば、「彼はそのボランティア活動に関わるようになった」のように使われます。「be involved with」が既に継続的な関与を示唆するのに対し、「get involved with」は関与の開始や発展の段階に焦点を当てています。口語的なニュアンスを含み、親しみやすい表現です。

involve a risk of

~の危険性を伴う

「involve a risk of」は、ある行為や計画に潜在的な危険性やリスクが伴うことを示します。投資、手術、冒険的な活動など、不確実性やネガティブな結果の可能性が伴う状況を説明する際に用いられます。たとえば、「その投資は損失のリスクを伴う」のように使われます。「risk of」の後に具体的な危険性の内容(損失、失敗、怪我など)を続けることで、どのようなリスクがあるのかを明確に伝えることができます。リスク管理や意思決定の場面で重要な表現です。

使用シーン

アカデミック

学術論文や研究発表で頻繁に使用されます。例えば、研究の対象者が「〜という行動特性を示す」ことを説明する際に、「This study involves participants who exhibit certain behavioral traits.(この研究には、特定の行動特性を示す参加者が含まれています)」のように使われます。また、研究プロセスを説明する際に、「この研究は〜という段階を含む」という意味で、「The research involves several stages of data analysis.(この研究は、データ分析のいくつかの段階を含みます)」のように用いられます。フォーマルな文体で、客観的な説明が求められる場面でよく見られます。

ビジネス

ビジネスシーンでは、プロジェクトの範囲や関係者を説明する際に使われます。例えば、「このプロジェクトには、複数の部署が関わっています」という場合、「This project involves several departments.」と表現できます。また、会議や報告書で、特定のタスクや責任について言及する際にも使用されます。「あなたの役割は、顧客との交渉に関わることです」という場合、「Your role involves negotiating with clients.」となります。ややフォーマルな文脈で使用され、関係者や責任範囲を明確にするために用いられます。

日常会話

日常会話では、事件や出来事に巻き込まれた状況を説明する際に使われます。例えば、「彼は交通事故に巻き込まれた」という場合、「He was involved in a car accident.」と表現できます。また、趣味やボランティア活動など、何かに積極的に関わっていることを説明する際にも使用されます。「私は地域の清掃活動に関わっています」という場合、「I am involved in local cleanup activities.」となります。ニュースやドキュメンタリーなどで事件や事故の状況を説明する際にも頻繁に登場します。

関連語

類義語

  • 全体の一部として何かを含む、含有するという意味。より客観的で、静的な状況を表すことが多い。ビジネス、学術、日常会話など幅広い場面で使用。 【ニュアンスの違い】「involve」が必然的な要素や影響を含むのに対し、「include」は単に構成要素を示す。主体的な関与や相互作用のニュアンスは弱い。 【混同しやすい点】「involve」は、ある活動や出来事に積極的に参加・関与させるという意味合いが強いが、「include」は単にリストやグループの一部として含むという意味で、能動的な関与は示唆しない。

  • 必然的に伴う、必要とするという意味。ある事柄が別の事柄を引き起こす、または必要条件となる場合に使われる。フォーマルな文脈やビジネスシーンでよく用いられる。 【ニュアンスの違い】「involve」がある事柄に巻き込む、参加させるという意味合いなのに対し、「entail」はある事柄を行う上で、別の事柄が不可避的に伴うという意味合いが強い。よりフォーマルで、因果関係や論理的な必然性を示す。 【混同しやすい点】「involve」は人や組織を対象とすることがあるが、「entail」は事柄や状況を対象とする。また、「entail」はしばしばコストや困難を伴うことを示唆する。

  • 参加する、従事する、関与するという意味。積極的に関わる、注意を引くといったニュアンスがある。ビジネス、教育、日常会話など幅広い場面で使用。 【ニュアンスの違い】「involve」が受動的な関与や影響を含む場合があるのに対し、「engage」はより積極的で主体的な関与を示す。また、「engage」は興味や関心を引きつけるという意味合いも持つ。 【混同しやすい点】「engage」はしばしば「engage with」という形で使われ、人やアイデアと積極的に関わることを示す。一方、「involve」は「involve in」という形で、ある活動や状況に巻き込む、参加させるという意味合いが強い。

  • 影響を与えるという意味。何かに変化や効果をもたらすことを示す。ビジネス、学術、日常会話など幅広い場面で使用。 【ニュアンスの違い】「involve」がある事柄に巻き込む、参加させるという意味合いなのに対し、「affect」は単に影響を与えるという点で、直接的な関与は示唆しない。 【混同しやすい点】「affect」は動詞で「影響を与える」という意味だが、「effect」は名詞で「効果、結果」という意味である点に注意。また、「affect」は感情に影響を与えるという意味もある。

  • 関心を持つ、関係するという意味。心配や懸念を表す場合もある。ビジネス、日常会話など幅広い場面で使用。 【ニュアンスの違い】「involve」がある事柄に巻き込む、参加させるという意味合いなのに対し、「concern」はより広い意味で関係がある、関心があるということを示す。また、「concern」はしばしば懸念や不安を表す。 【混同しやすい点】「concern」は名詞として「懸念、関心事」という意味も持つ。また、「be concerned about」という形で、特定の事柄について心配していることを示す。

  • 必要とする、要求するという意味。何かをするために不可欠な条件や要素であることを示す。ビジネス、学術、日常会話など幅広い場面で使用。 【ニュアンスの違い】「involve」がある事柄に巻き込む、参加させるという意味合いなのに対し、「require」はある事柄を達成するために必要な条件や要素であることを強調する。より義務的で、強制的なニュアンスを持つ。 【混同しやすい点】「require」はしばしば「require A to do」という形で使われ、Aに〜することを要求するという意味になる。一方、「involve」は「involve doing」という形で、〜することを含む、伴うという意味合いで使われる。

派生語

  • 『関与』『巻き込み』を意味する名詞。『involve』に名詞化接尾辞『-ment』が付加。ビジネスや政治の文脈で、活動への参加や影響力を指す際に頻繁に使用。単なる『関わること』を超え、責任やコミットメントのニュアンスを含む。

  • 『複雑な』『入り組んだ』という意味の形容詞。『involve』の過去分詞形が形容詞として転用された形。事態やプロセスが多くの要素を含み、理解や解決が難しい状況を表す。日常会話から学術論文まで幅広く使用され、問題解決や分析の文脈で特に重要。

  • involving

    『興味をそそる』『心を奪う』という意味の形容詞。『involve』の現在分詞形が形容詞として転用された形。人や物事が注意を引きつけ、感情的なつながりを生み出す様子を表す。エンターテインメント、教育、マーケティングなどの分野で、聴衆や読者の関心を高めるために用いられる。

反意語

  • 『排除する』『除外する』という意味の動詞。『involve』が何かを『巻き込む』のに対し、『exclude』は意図的に何かを『外す』。会議やグループ活動など、参加者の選定や範囲の限定を行う際に使用。包含と排除という対立構造が明確。

  • 『関与をやめる』『手を引く』という意味の動詞。接頭辞『dis-』は否定や分離を表し、『engage(関与する)』の反対の意味となる。紛争やプロジェクトからの離脱、または機械装置の解除など、広範な文脈で使用される。自発的な関与の中止というニュアンスが重要。

  • 『分離する』『取り外す』という意味の動詞。『involve』が結合や連結を示唆するのに対し、『detach』は物理的または比喩的な分離を表す。客観性や公平性を保つために感情的な関与を避けるという意味合いでも使用される。学術的な文脈や技術的な説明で頻繁に用いられる。

語源

"Involve(巻き込む、必要とする、関係する)」は、ラテン語の"involvere"(巻き込む、覆う)に由来します。これは、"in-"(中に)と"volvere"(巻く、転がす)という二つの要素から構成されています。"Volvere"は、本を「巻く」スクロール(scroll)や、何かが回転する「回転」(revolve)といった単語とも関連があります。つまり、"involve"は、文字通りには「内側に巻き込む」という意味合いを持ちます。このイメージから、何かを複雑な状況や活動の中に引き込む、あるいは必然的に関係を持つという意味へと発展しました。日本語で例えるなら、糸巻きの中に糸を巻き込むようなイメージです。一度巻き込まれると、簡単には抜け出せない、そんなニュアンスが"involve"には込められています。

暗記法

「Involve」は単なる巻き込みではない。騎士道物語では、運命共同体として互いを「involve」し、試練に立ち向かう。産業革命以降は、労働者の権利や政治参加を意味し、社会への積極的な関与を促した。現代では、企業倫理や環境問題への貢献も含む。個人、企業、社会全体が互いに影響し合い、責任を共有する。その深淵には、名誉、裏切り、自己犠牲が潜む、重層的な人間関係の機微が宿る。

混同しやすい単語

『involve』とスペルが似ており、接頭辞 'in-' と 'e-' の違いに注意が必要。発音も /ɪnˈvɑːlv/ と /ɪˈvɑːlv/ で、最初の母音が異なる。『進化する』という意味で、自動詞としても他動詞としても使われる。語源的には、'volve' はラテン語の 'volvere'(巻く、回転させる)に由来し、'involve' は内側に巻き込む、'evolve' は外側に巻き出すイメージ。

こちらも 'volve' を含む単語で、スペルの一部が共通しているため混同しやすい。『回転する』『~を中心に考える』という意味を持つ。発音は /rɪˈvɑːlv/ で、're-' の部分が異なる。語源的に、'revolve' は再び(re-)回転させるイメージ。

発音が『involve』と似ており、特に最初の母音と最後の 'v' の音が共通しているため、聞き間違いやすい。『(法などを)発動する』『(神などに)祈る』という意味で、ビジネスや法律関連の文脈でよく使われる。スペルも似ているため注意が必要。

スペルがやや似ており、特に語頭の 'env-' の部分が共通しているため、視覚的に混同しやすい。『封筒』という意味の名詞で、発音は /ˈenvələʊp/ と大きく異なる。動詞の『包む』(envelop)もあり、こちらは/ɪnˈveləp/と発音が『involve』に近くなるため、さらに注意。

語尾の 'olve' が共通しており、スペルが部分的に似ているため、混同しやすい。『解決する』という意味の動詞で、発音は /sɑːlv/ と大きく異なる。ただし、問題解決に関連する文脈では、意味の面でも混同される可能性がある。

'involve' と 'solve' の両方の要素を含んでおり、'un-'という接頭辞が付いているため、意味的にもスペル的にも複雑になり混同しやすい。『解きほぐす』『解明する』という意味で、事態が複雑に絡み合っている状況を表現する際に使われる。 'involve' が複雑に巻き込むイメージであるのに対し、'unravel' はそれをほどくイメージ。

誤用例

✖ 誤用: The project involves a lot of money from the government.
✅ 正用: The project receives a lot of funding from the government.

日本語の「〜が関わっている」という表現に引きずられ、involveを「資金源」のような意味で使ってしまう誤用です。確かに「関わる」という訳語は正しいのですが、involveは通常、主体が能動的に関与する場合に使われます。政府の資金がプロジェクトに『関わる』のは、政府が積極的に関与するというよりも、資金が提供されるというニュアンスが強いため、receiveやfundingといった語を使う方が適切です。日本語の受け身的な表現をそのまま英語に直訳しようとする際に起こりやすい誤りです。

✖ 誤用: I want to involve myself in your personal affairs.
✅ 正用: I'd like to offer my assistance if you need it.

involve oneself in... は「〜に(積極的に)関与する」という意味ですが、相手の個人的な問題に対して使うと、非常に直接的で、場合によっては押しつけがましい印象を与えます。特に、日本人の感覚では、相手のプライベートな領域に土足で踏み込むような印象を与えかねません。より控えめで丁寧な表現としては、offer my assistance(手助けを申し出る)を使うのが適切です。英語では、相手との距離感を意識した、間接的な表現が好まれる場合があります。また、この誤用は「〜に関わる」→ involveという短絡的な日本語→英語変換に起因すると考えられます。

✖ 誤用: The scandal involved the politician with the mafia.
✅ 正用: The scandal linked the politician to the mafia.

この例では、involveを「(悪い意味で)関係がある」という意味で使おうとしていますが、この場合、より正確なのはlinkやconnectといった単語です。involveは、ある事柄が別の事柄に必然的に含まれている、または影響を与えているというニュアンスが強く、単なる噂や疑惑レベルの関係性を示すのには不適切です。linkやconnectは、より広い意味で「関係がある」ことを示し、疑惑や噂レベルの関係性にも使えます。また、日本語の「〜と関係がある」という表現は、良い意味にも悪い意味にも使えますが、英語では文脈によって適切な単語を選ぶ必要があります。

文化的背景

「Involve」は、単に「巻き込む」だけでなく、責任、運命、そして時には危険さえも共有する、人間関係の深さを象徴する言葉です。中世の騎士道物語から現代の企業倫理まで、「involvement」は常に、個人の行動が共同体に及ぼす影響、そして共同体が個人に与える影響を意識させる概念として存在してきました。

たとえば、アーサー王物語において、円卓の騎士たちは聖杯探索という共通の目的に「involved(巻き込まれ)」ました。それは名誉と栄光を求める冒険であると同時に、己の弱さと向き合い、共同体のために自己犠牲を払う覚悟を試される試練でもありました。彼らは互いに助け合い、裏切り、時には命を落としながら、それぞれの運命を「involve」させていったのです。この物語は、個人の行動が共同体の運命を左右し、共同体の規範が個人の行動を律するという、中世社会における「involvement」の複雑な様相を映し出しています。

時代は下り、産業革命以降の社会では、「involvement」は労働者の権利や政治参加といった文脈で重要な意味を持つようになります。労働組合運動は、労働者が団結して経営に「involved(関与)」することで、より良い労働条件や公正な分配を求める運動でした。また、民主主義社会においては、市民が選挙やデモを通じて政治に「involved(関与)」することで、社会の方向性を決定する責任を担います。このように、「involvement」は、単なる参加ではなく、責任と権利を伴う積極的な関与を意味する言葉として、社会の進歩に貢献してきました。

現代社会においては、「involvement」は企業倫理や環境問題といった、より広範な文脈で議論されています。企業は社会の一員として、環境保護や地域社会への貢献に「involved(関与)」することが求められます。また、消費者は製品の選択を通じて、企業の倫理的な行動を支持したり、反対したりすることで、間接的に社会問題に「involved(関与)」することができます。このように、「involvement」は、個人、企業、そして社会全体が互いに影響し合い、責任を共有するという、現代社会における複雑な相互関係を象徴する言葉として、その重要性を増しています。

試験傾向

英検

- 出題形式: 主に語彙問題、長文読解、稀にリスニング

- 頻度と級・パート: 準1級、1級で頻出。2級でも長文読解で登場する可能性あり

- 文脈・例題の特徴: 社会問題、環境問題、科学技術など、幅広いテーマで登場。意見論述問題のキーワードになることも

- 学習者への注意点・アドバイス: 「巻き込む」「関与させる」「必要とする」など、文脈に応じた意味を理解する必要がある。派生語(involvement, involved)も重要。

TOEIC

- 出題形式: 主にPart 5(短文穴埋め)、Part 7(長文読解)

- 頻度と級・パート: 頻出。特にPart 7のビジネスレターや記事でよく見られる

- 文脈・例題の特徴: プロジェクト、会議、人事、顧客対応など、ビジネスシーンで使われることが多い

- 学習者への注意点・アドバイス: 「関与させる」「必要とする」の意味で使われることが多い。involve A in B (AをBに関与させる) の形を覚えておくと役立つ。

TOEFL

- 出題形式: 主にリーディング

- 頻度と級・パート: 頻出。アカデミックな文章でよく見られる

- 文脈・例題の特徴: 歴史、社会学、心理学、科学など、アカデミックなテーマで登場

- 学習者への注意点・アドバイス: 抽象的な概念や複雑なプロセスを説明する文脈で使われることが多い。「含む」「伴う」といった意味合いも重要。類義語(entail, require)との使い分けを意識する。

大学受験

- 出題形式: 主に長文読解、和訳問題

- 頻度と級・パート: 頻出。難関大学ほど出題頻度が高い

- 文脈・例題の特徴: 社会問題、科学技術、文化、歴史など、幅広いテーマで登場。評論文でよく見られる

- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する能力が重要。「巻き込む」「含む」「必要とする」など、複数の意味を理解しておく必要がある。派生語(involvement, involved)も重要。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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