include
第2音節にアクセントがあります。/ɪ/ は日本語の「イ」よりも口を少し横に開き、短く発音します。/uː/ は長母音で、口をしっかりすぼめて「ウー」と伸ばします。/d/ は有声子音なので、喉を震わせることを意識しましょう。全体として、各音をはっきりと発音することが重要です。
含める
全体の一部として、またはリストやグループの一員として加えること。ある範囲やカテゴリーの中に何かを入れる、という意味合いで使用されます。例:The price includes tax.(その価格には税金が含まれています。)
Does the lunch set include soup and salad?
そのランチセットには、スープとサラダが含まれていますか?
※ お腹を空かせたあなたがレストランでメニューを見て、「このランチ、スープやサラダも付いてくるのかな?」と店員さんに尋ねている場面です。食事が運ばれてくるのを心待ちにする気持ちが伝わりますね。「include」は「〜を含む」という意味で、セットメニューやパッケージの内容を確認する時によく使われます。疑問文で「Does ... include...?」と聞くのが自然です。
Our team includes members from different countries.
私たちのチームには、様々な国出身のメンバーが含まれています。
※ あなたのチームが、日本だけでなく、アメリカ、韓国、ブラジルなど、世界中の人々で構成されている状況を想像してみてください。それぞれの文化や考え方が混ざり合い、新しいアイデアが生まれる、そんな活気ある場面です。この例文は、グループや組織の構成要素を説明する際によく使われます。「our team」は単数扱いなので、動詞に「-s」が付いて「includes」となります。
The tour price includes all transportation and meals.
そのツアー料金には、全ての交通費と食事が含まれています。
※ あなたが旅行のパンフレットを読んでいて、「このツアーは、交通費も食事代も全部込みなんだ!」と気づき、ホッとしたり、お得感を感じている場面です。後から追加料金がかかる心配がないので、安心して旅行を計画できますね。旅行やサービス契約において、料金に含まれる内容を説明する非常によく使われる表現です。何が含まれているのかが明確に伝わります。
考慮に入れる
何かを決定する際に、重要な要素として考慮すること。単に含めるだけでなく、影響を評価するニュアンスがあります。例:We need to include environmental factors in our planning.(計画に環境要因を考慮に入れる必要があります。)
Let's include the kids' favorite spots when we plan our family trip.
家族旅行の計画を立てる時、子供たちのお気に入りの場所も考慮に入れてあげよう。
※ この例文は、家族が旅行の計画を立てている温かい情景を描いています。親が子供たちの希望を「考慮に入れて」旅行の行き先に含めようとしている様子が伝わります。このように、何かを計画する際に、特定の要素や人の意見を「忘れずに、または意図的に含める」というニュアンスで「include」が使われます。
We should include the customer's feedback in our new project proposal.
新しいプロジェクトの提案書には、お客様からのフィードバックも考慮して盛り込むべきです。
※ この例文は、ビジネスの会議室でチームが真剣に話し合っている場面を想像させます。顧客からの意見を単に聞くだけでなく、それを「考慮に入れて」提案書の内容に反映させる、というプロフェッショナルな行動が示されています。ビジネスの場で、意見やデータを「考慮に入れて」計画や報告に含める際によく使われる表現です。
Please include the labor cost when you estimate the total repair price.
修理の総費用を見積もる際、作業費も考慮に入れてください。
※ この例文は、修理工場でメカニックが顧客と費用の話をしながら見積もりをしている場面を描写しています。部品代だけでなく、メカニックの「作業費」も忘れずに「考慮に入れて」合計金額を出すように指示しています。計算や見積もりをする際に、見落としがちな要素を「考慮に入れて」含める、という状況で非常に自然な使い方です。
搭載する
機械やシステムなどが、特定の機能や部品を標準装備として持っていること。特に技術的な文脈で使われます。例:This model includes a built-in GPS.(このモデルにはGPSが搭載されています。)
My new smartphone includes a very powerful camera, so I can take beautiful photos.
私の新しいスマートフォンには、とても高性能なカメラが搭載されているので、美しい写真が撮れます。
※ 新しいスマホを手に入れて、その高性能なカメラに感動している様子が目に浮かびますね。「include」は、このように「ある製品やシステムに、特定の機能や部品が組み込まれている」ことを表すのにぴったりです。スマホやPC、家電製品の機能について話すときによく使われる表現です。
The latest car model includes advanced safety features to protect all passengers.
最新の車種には、乗員全員を守るための先進的な安全機能が搭載されています。
※ 家族の安全を願う人が、車のカタログを真剣に読んだり、ディーラーで説明を聞いたりしている場面を想像できますね。「include」は、製品の「特徴」や「スペック(仕様)」を説明する際によく使われます。「to protect...」は「~するために」という目的を表す表現で、新製品の紹介や説明でよく使われます。
This popular drawing app's premium plan includes exclusive brushes and colors.
この人気の描画アプリのプレミアムプランには、限定のブラシや色が搭載されています。
※ 絵を描くのが好きな人が、無料版のアプリを使っていて「もっと色々なツールが使えたらいいのに!」と思って、有料プランの内容をチェックしている様子が目に浮かびます。「include」は、このように「サービスやプランに含まれる内容」を説明する際にも非常に自然です。「exclusive」は「限定の」という意味で、特典や特別感を伝えるときによく使われます。
コロケーション
条項を含める
※ 契約書や法律文書などで、特定の条件や義務を明記した条項を盛り込むことを指します。ビジネスや法律の分野で頻繁に使われ、口語表現ではありません。単に『含める』だけでなく、『正式な文書に条文として組み込む』ニュアンスがあります。例えば、契約書に秘密保持に関する条項を含める場合などに用いられます。 'include a provision'も同様の意味ですが、'clause'の方がより法的文書に特化した印象を与えます。
情報を共有する、状況を知らせる
※ 『loop(輪)』の中に誰かを入れる、つまり情報伝達の輪に加えるという意味です。ビジネスシーンでよく使われ、プロジェクトの進捗状況や重要な変更点などを関係者に知らせる際に用いられます。例えば、『Please include me in the loop on this project.(このプロジェクトの情報を共有してください)』のように使います。 'keep someone informed' と似ていますが、 'include someone in the loop' はよりインフォーマルで、仲間意識やチームワークを強調するニュアンスがあります。
参照により含める
※ ある文書や情報源の内容を、別の文書に直接記述する代わりに、参照することでその内容を含めることを意味します。法律文書や技術文書でよく用いられ、冗長性を避けるために使われます。例えば、『The details are included by reference to Appendix A.(詳細は付録Aを参照することで含まれます)』のように使います。 'incorporate by reference' とほぼ同義ですが、 'include' の方がより一般的な表現です。
~を含むが、これらに限定されない
※ 列挙された項目以外にも該当するものがあることを示す際に使用される、やや形式的な表現です。契約書や仕様書などでよく見られ、網羅性を担保するために用いられます。例えば、『The deliverables include, but are not limited to, the following: reports, presentations, and code.(成果物には、レポート、プレゼンテーション、およびコードが含まれますが、これらに限定されません)』のように使います。 'such as' と似ていますが、 'include but not limited to' の方がより正式な印象を与えます。
価格に含む
※ 商品やサービスの価格に、特定の要素(税金、送料、サービス料など)が含まれていることを意味します。商取引で頻繁に使われ、透明性を示すために用いられます。例えば、『The price includes VAT.(価格にはVATが含まれています)』のように使います。 'included in the price' と受動態で使われることもあります。
免責事項を含める
※ ウェブサイト、ソフトウェア、またはその他の製品において、責任の範囲を限定するための免責事項を記載することを意味します。法的責任を回避するために重要であり、ビジネスの文脈でよく使用されます。'include a waiver'も免責事項を含めるという意味で使えますが、'disclaimer'の方がより一般的です。
使用シーン
学術論文や教科書で頻繁に使用され、「含む」「包含する」という意味で用いられます。例:『この研究には、過去10年間のデータが含まれています』(Kono kenkyū ni wa, kako jū nenkan no dēta ga fukumarete imasu)。フォーマルな文体で、客観的な事実を述べる際に適しています。
ビジネス文書や会議で、「含める」「考慮する」という意味で使われます。例:『提案には、リスク評価を含める必要があります』(Teian ni wa, risuku hyōka o fukumeru hitsuyō ga arimasu)。プロジェクトの範囲や要件を明確にする際に役立ちます。ややフォーマルな場面で使用されます。
日常会話やニュース記事で、「含む」という意味で使われることがあります。例:『この料金には、税金が含まれています』(Kono ryōkin ni wa, zeikin ga fukumarete imasu)。値段やサービス内容の説明など、比較的フォーマルな状況で使われることが多いです。
関連語
類義語
全体がいくつかの部分から構成されていることを示す。主にフォーマルな文脈で使用され、ビジネス文書や学術論文などで見られる。 【ニュアンスの違い】"include"が部分的に含まれることを示すのに対し、"comprise"は全体を構成する要素を列挙する際に使われる。A comprises B, C, and D. (AはB, C, Dから構成される) のように使用。 【混同しやすい点】"comprise"は受動態で"be comprised of"の形で使われることが多いが、能動態で使用する際には"include"との混同に注意が必要。また、"comprise of"は誤用とされる。
物理的に何かを内部に含むことを意味する。容器や場所が何かを収容している状態を表すのに適している。食品の成分表示などにもよく使われる。 【ニュアンスの違い】"include"が構成要素の一部であることを示すのに対し、"contain"は物理的な包含関係を示す。"include"は抽象的な概念にも使用できるが、"contain"は具体的なものに対して使われる傾向がある。 【混同しやすい点】"contain"は、意図的であるか否かに関わらず、中に何かがある状態を表す。"include"は意図的に含めるニュアンスが強い。
何かを全体の一部として組み込むことを意味する。組織やシステムに新しい要素やアイデアを取り入れる場合によく用いられる。ビジネスシーンや技術的な文脈で頻繁に使われる。 【ニュアンスの違い】"include"が単に含めることを示すのに対し、"incorporate"は組み込んで一体化させるニュアンスがある。より積極的かつ意図的な行為を表す。 【混同しやすい点】"incorporate"は、組み込むことで全体が変化したり、機能が向上したりするような場合に適している。単に列挙するような場合には"include"が適切。
何かを完全に包み込む、または広範囲に及ぶことを意味する。概念や範囲を説明する際によく使われる。ややフォーマルな表現。 【ニュアンスの違い】"include"が一部を指すのに対し、"encompass"は全体を網羅するニュアンスが強い。より包括的で、境界線を含むイメージ。 【混同しやすい点】"encompass"は、物理的な範囲だけでなく、抽象的な概念やテーマなど、広がりを持つものに対して使われることが多い。具体的な要素を列挙する場合には"include"が適している。
広範囲にわたって何かを扱う、または対象とすることを意味する。ニュース報道や授業の範囲などを説明する際によく使われる。日常会話でも使用頻度が高い。 【ニュアンスの違い】"include"がある要素が含まれることを示すのに対し、"cover"はより広範な領域やテーマを扱うことを示す。"cover"は、完全に扱う必要はなく、一部に触れるだけでも使用できる。 【混同しやすい点】"cover"は、対象を完全に理解していなくても使用できる点が"include"と異なる。例えば、「このコースは数学の基礎をカバーする」という場合、数学の全ての範囲を網羅するわけではない。
項目をリスト形式で示すことを意味する。箇条書きや目録などを作成する際に使用される。動詞としても名詞としても使用可能。 【ニュアンスの違い】"include"は、リストの一部として含まれることを示す場合もあるが、"list"はリストそのものを作成したり、リストアップされた項目を指し示す際に用いられる。 【混同しやすい点】"include"は、リストの一部であるかどうかに関わらず、何かが含まれていることを示す。"list"は、リスト形式で明示的に示されている場合に限定される。
派生語
『包括的な』という意味の形容詞。動詞 include に性質を表す接尾辞『-ive』が付加され、包含する性質・傾向を表す。日常会話からビジネス、学術分野まで幅広く使用され、特に多様性や包括性を重視する文脈で頻繁に登場する。例えば、『インクルーシブ教育』のように使われる。
『包含』や『包容』を意味する名詞。動詞 include から派生し、状態や行為を表す接尾辞『-ion』が付加された。社会学、教育学、ビジネスなど幅広い分野で使用され、特に多様性を受け入れる社会的な動きを表す際に用いられる。例:『ダイバーシティ&インクルージョン』。
動詞の原形。ラテン語の『includere(閉じ込める、含める)』に由来。接頭辞『in-(中に)』と『cludere(閉じる)』が組み合わさってできた語。もともとは物理的に何かを囲い込む意味合いだったが、抽象的な意味に発展し、『含む』という意味になった。ビジネス文書、日常会話、学術論文など、あらゆる場面で使用される。
反意語
『除外する』という意味の動詞。接頭辞『ex-(外に)』と『clude(閉じる)』が組み合わさってできた語で、include と対照的に、何かを特定の範囲から締め出すことを意味する。日常会話からビジネス、法律まで幅広く使われる。例えば、『会員限定』を “members only, excluding ~” のように表現する。
『省略する』という意味の動詞。include が意図的に何かを含めるのに対し、omit は意図的に何かを省くニュアンスを持つ。文章やリストから不要な要素を取り除く際に使用され、学術論文や技術文書で頻繁に登場する。例えば、『詳細は省略する』を “Details are omitted.” のように表現する。
- leave out
句動詞で『除外する』『仲間はずれにする』という意味。include が公式な文脈で使われることが多いのに対し、leave out はより日常的な会話やカジュアルな場面で使用される。例えば、『仲間はずれにしないで』を “Don't leave me out!” のように表現する。
語源
"Include」はラテン語の「includere」(閉じ込める、包み込む)に由来します。これは、「in-」(中に)と「claudere」(閉じる)という二つの要素から構成されています。「claudere」は、英語の「close」(閉じる)の語源でもあり、関連性を理解しやすいでしょう。「中に閉じる」という原義から、「含める」「内包する」という意味が派生しました。たとえば、何かを「include」するということは、それを全体の中に「閉じ込める」イメージです。日本語の「内包(ないほう)」という言葉も、「内に包む」という意味で、この語源的なイメージと共通点があります。このように、語源を知ることで、単語の持つニュアンスをより深く理解し、記憶に定着させることができます。
暗記法
「include」は単なる包含を超え、社会への帰属意識を象徴します。アメリカの公民権運動では、当初排除されていた人々を社会に「include(含む)」ことが理想とされました。文学では、仲間外れを「not included」と表現し、孤独感を際立たせます。現代では「インクルーシブ」という言葉が、多様性を尊重し、誰もが参加できる社会を目指す理念を体現。受け入れ、尊重し、共に成長する積極的な姿勢を示す言葉なのです。
混同しやすい単語
『include』と対義語であり、接頭辞が異なるのみでスペルが非常に似ているため、読み間違い・書き間違いが起こりやすい。意味は『除く』であり、正反対の意味を持つため、文脈で判断する必要がある。日本人学習者は、接頭辞の『in-』と『ex-』の違いを意識すると良い。ラテン語由来で、それぞれ『中に』『外に』という意味を持つ。
語尾の『-clude』が共通しているため、スペルが似ていると感じやすい。意味は『結論付ける』であり、動詞として使われる点は共通しているが、意味合いは異なる。日本人学習者は、『con-』が『共に』という意味を持つ接頭辞であることを知っておくと、『結論』という概念に繋がりやすくなる。
発音が似ており、特に語尾の母音と『d』の子音が共通しているため、聞き間違いやすい。意味は『本当に』『確かに』といった強調の副詞であり、品詞も意味も大きく異なる。日本人学習者は、文脈から品詞を判断し、意味の違いを意識する必要がある。語源的には『in deed(実際に行われたこと)』から来ており、この背景を知ると意味が理解しやすい。
接頭辞『in-』が共通し、語尾の音も似ているため、スペルと発音の両面で混同しやすい。意味は『傾ける』『~したい気持ちにさせる』であり、動詞または名詞として使われる。日本人学習者は、意味と文脈を区別することが重要。『incline』は『傾斜』という意味の名詞としても使われる点に注意。
(自己参照的な例ですが)TOEICなどの語彙問題で、include/excludeの穴埋め問題は定番です。意味が反対の単語は、問題作成者にとって格好の選択肢になります。includeの意味を覚えるときは、excludeとセットで覚えるようにしましょう。
接頭辞の『in-』と語尾の音が似ているため、『include』と混同しやすい。意味は『侵入する』であり、好ましくない状況で使われることが多い。日本人学習者は、『intrude』が持つネガティブなニュアンスを理解することが重要。『include』が中立的な意味合いを持つこととの違いを意識すると良い。
誤用例
日本語の「〜ということを含む」という表現に引きずられ、that節を直接includeしてしまう誤りです。英語の'include'は、名詞(句)を目的語にとる他動詞であり、内容を具体的に示す名詞形(この場合は'a reduction')を用いるのが自然です。提案書というフォーマルな文脈では特に、抽象的な'that節'よりも具体的な名詞句が好まれます。日本語的な発想で「含む」を直訳しようとすると、このような文法的な誤りが生じやすくなります。
'Include'は客観的に何かを構成要素として含める場合に用いる単語であり、自分の意見を述べる際に「include」を使うと、やや不自然で、自己卑下しているような印象を与えてしまいます。より適切なのは、相手に意見を考慮してほしいというニュアンスを伝える'consider'です。日本人は謙譲の美徳から、自分の意見を控えめに表現しようとしがちですが、英語では率直に意見を述べることが一般的であり、自己卑下的表現はかえって不誠実と受け取られることもあります。 'include'は、例えば、'The report includes data from various sources.'のように、客観的な情報を含む場合に適しています。
付加疑問文の作り方の誤りです。'include'が使われている文の付加疑問文は、動詞が'includes'(三人称単数現在)であることから、'doesn't it?'を用いるのが正しいです。日本語の「〜ですよね?」という確認のニュアンスに引きずられ、主語に関係なく'isn't it?'を使ってしまうケースが見られます。英語では、文の肯定・否定と主語・動詞の一致を厳格に守る必要があります。また、この例文は日常会話でも使えますが、ビジネスシーンなどフォーマルな場面では、'The fee includes tax, correct?'とする方が、より丁寧でプロフェッショナルな印象を与えます。
文化的背景
「include」は単に「含む」という事実を述べるだけでなく、ある集団や組織に迎え入れ、一体感や帰属意識を与えるニュアンスを帯びることがあります。この単語は、社会的な包含(インクルージョン)の概念と深く結びつき、その使用は、受け入れられる側のアイデンティティや権利を尊重する姿勢を示すことが多いのです。
「include」という言葉が持つ包含の力は、歴史的な文脈の中でより鮮明になります。例えば、アメリカ合衆国憲法の修正条項は、当初、一部の国民(主に白人男性)のみを対象としていましたが、その後の修正によって、より多くの人々を「include(含む)」するように拡張されました。奴隷解放宣言や公民権運動は、「すべての人を平等に含む」という理想を追求する過程であり、「include」という言葉は、これらの歴史的転換点において、重要な意味を持っていました。この言葉は、単なるリストの一部になることを超え、社会の一員として認められること、権利を享受できることを意味したのです。
文学の世界でも、「include」は登場人物の心情や物語のテーマを象徴的に表現するために用いられます。例えば、ある登場人物が「仲間に入れてもらえない(not included)」と感じる場面は、その人物の孤独感や疎外感を強調する効果があります。また、あるコミュニティが新しいメンバーを「include(迎え入れる)」場面は、寛容さや共感、そして変化への適応力を示すものとして描かれることがあります。このように、「include」は、物語の中で人間関係や社会的なダイナミズムを表現する上で、繊細なニュアンスを伝える役割を担っているのです。
現代社会においては、「インクルーシブ教育」や「インクルーシブデザイン」といった言葉に代表されるように、「include」は多様性を尊重し、すべての人々が平等に参加できる社会を目指す理念を象徴するキーワードとなっています。企業がダイバーシティ&インクルージョン(D&I)を推進する際にも、「include」は重要な概念として位置づけられます。この言葉は、単に「含める」という行為を超え、積極的に受け入れ、尊重し、共に成長していくという、より積極的な姿勢を示すものとして、広く認識されているのです。
試験傾向
- 出題形式: 語彙問題、長文読解、リスニング
- 頻度と級・パート: 準1級、1級で頻出。2級でも長文読解で登場する可能性あり
- 文脈・例題の特徴: アカデミックな話題、ニュース記事、物語など幅広い文脈で登場。動詞として「含む」の意味で使われることが多い
- 学習者への注意点・アドバイス: 「contain」「comprise」など、類似語との意味の違いを理解しておくことが重要。文脈によって意味が異なる場合があるので注意。
- 出題形式: Part 5(短文穴埋め)、Part 7(長文読解)
- 頻度と級・パート: Part 7で比較的頻出。Part 5でも稀に出題される
- 文脈・例題の特徴: ビジネス文書(報告書、メール、契約書など)で頻繁に使われる。「料金に含まれる」「サービスに含まれる」といった表現が多い
- 学習者への注意点・アドバイス: 「include A in B」のような形で使われることが多い。類義語の「incorporate」との使い分けを意識する。
- 出題形式: リーディング、ライティング
- 頻度と級・パート: リーディングセクションで頻出。ライティングでも使用できる
- 文脈・例題の特徴: アカデミックな文章(科学、歴史、社会学など)でよく用いられる。定義や例示を行う際に使用されることが多い
- 学習者への注意点・アドバイス: 名詞形「inclusion」も重要。文脈における意味を正確に把握することが重要。アカデミックライティングで適切に使えるように練習。
- 出題形式: 長文読解、文法問題(語彙選択)
- 頻度と級・パート: 難関大学の長文読解で頻出。標準的なレベルの大学でも出題される可能性あり
- 文脈・例題の特徴: 評論、物語、科学記事など幅広いジャンルで登場。抽象的な概念を説明する際に使われることが多い
- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する能力が重要。「include」の後に続く内容を把握することで、文章全体の理解を深めることができる。