volition
強勢は「リィ」に置かれます。最初の 'vo' は、日本語の「ヴォ」に近いですが、より唇を丸めて発音します。'lɪ' の部分は、日本語の「リ」よりも舌を少し奥に引いて、曖昧母音に近い音を意識してください。最後の 'tion' は「シャン」と発音しますが、口を大きく開けず、軽く発音するのがコツです。全体的に、日本語の発音よりも口の動きを意識すると、より自然な発音になります。
意志
自分の考えに基づいて何かをしようとする心の働き。自発性や主体性を伴うニュアンスを含む。法律、哲学、心理学などの分野でよく用いられる。
He chose to leave the company by his own volition, seeking new challenges.
彼は、新しい挑戦を求めて、自分の意志で会社を辞めることを選びました。
※ この例文は、誰かに強制されたのではなく、自分の強い意志で重要な決断をした状況を描写しています。特に「by his own volition」は「彼の自らの意志で」という意味で、この単語が最も典型的かつ自然に使われる形の一つです。新しい目標に向かって、決意を秘めた彼の姿が目に浮かびますね。
She rescued the stray cat by her own volition, seeing its sad eyes.
彼女は、その悲しい目を見て、自分の意志で迷い猫を助けました。
※ この例文は、誰かに指示されたわけではなく、自発的に行動を起こした場面を示します。道端で弱った猫を見つけ、心が動かされて、迷わず助けに手を差し伸べる彼女の優しい気持ちと行動力が伝わってきます。「by her own volition」は、他からの影響ではなく、内側から湧き上がる意志で行動することの強調によく使われます。
After his long illness, he struggled to find the volition to walk again.
長い病気の後、彼は再び歩くための意志を見つけるのに苦労しました。
※ この例文は、「意志」が精神的な力や原動力として使われる典型的な例です。長い闘病生活で心身ともに疲れ果て、ベッドから起き上がろうとしても体が重く、心もついてこない苦しい状況が想像できます。「find the volition to do something」は、「何かをする意志を見つける/奮い起こす」という意味で、困難な状況で意志の力を必要とするときによく用いられます。
決意
特定の目標を達成しようとする強い気持ち。困難を乗り越えようとする強い意志を意味することが多い。ビジネスシーンや自己啓発の文脈でよく使われる。
She started her new project by her own volition, feeling excited and a little nervous.
彼女は、わくわくしつつも少し緊張しながら、自分の意思で新しいプロジェクトを始めました。
※ この文では、誰かに言われたわけではなく「彼女自身の強い決意(volition)で」行動を起こした様子が描かれています。新しいことに挑戦する際の、自発的な気持ちが伝わりますね。「by one's own volition」は「自分の意思で」という意味でよく使われる表現です。
He showed great volition to keep studying, even when he felt tired.
彼は疲れている時でも、勉強を続けるという強い決意を示しました。
※ ここでは「volition」が「困難な状況でも諦めない強い決意」として使われています。深夜、机に向かって眠い目をこすりながらも、目標のために頑張る彼の姿を想像できますね。「show great volition」で「強い決意を示す」という表現は、目標に向かう人の姿勢を表すのによく使われます。
The volunteer work was done purely out of the students' own volition, not for school credit.
そのボランティア活動は、学校の単位のためではなく、純粋に生徒たち自身の意思で行われました。
※ この例文では、「volition」が「自発的な意思」や「自由な選択」を意味します。週末に公園でゴミ拾いをする学生たちが、誰かに強制されたのではなく、自分たちの意思で行動したことが強調されています。「out of one's own volition」は「〜自身の意思から」という意味で、自発的な行動を説明する際によく用いられます。
選択
複数の可能性の中から一つを選ぶ行為。自由意志に基づいた選択というニュアンスを含む。政治、経済、倫理などの分野で用いられることがある。
He chose to live alone by his own volition, not his parents' idea.
彼は親の考えではなく、自分の意志で一人暮らしを選んだ。
※ この例文は、個人が自分の人生の選択を、外部の圧力なく自分自身で行う場面を描写しています。「by one's own volition」は「自分の意志で、自発的に」という中心的な意味を表す典型的な表現です。
She volunteered to help the elderly lady by her own volition.
彼女は自分の意志で、お年寄りの女性を手伝うことを申し出た。
※ 誰かに頼まれたり指示されたりしたわけではなく、自ら進んで行動する「選択」を表す場面です。ボランティア活動など、自発的な行動によく使われるフレーズです。
The agreement was signed by his own volition, without any force.
その合意は、いかなる強制もなく、彼の意志で署名された。
※ 契約や重要な書類への署名など、その人の「自由な選択」が特に重要となる場面で使われます。「without any force(強制なしに)」と組み合わせることで、真に自発的な選択であることを強調できます。
コロケーション
自発的に、自分の意志で
※ これは「volition」と最も頻繁に組み合わされる表現の一つです。重要なポイントは、所有格(one's)を伴うこと。「誰かの意志で」というニュアンスを明確にします。例えば、"He left the company of his own volition"(彼は自分の意志で会社を辞めた)のように使います。外部からの強制や圧力ではなく、内発的な動機による行動であることを強調する際に用いられます。ビジネスシーンやフォーマルな場面でよく見られます。
自由意志
※ "free will"とほぼ同義ですが、より哲学的な文脈で使われることが多い表現です。人間の行動が、外部からの決定的な影響を受けずに、自己の意志によって決定される能力を指します。道徳的責任や倫理的な議論において重要な概念であり、日常会話よりも学術的な議論や文学作品でよく見られます。例えば、"The question of free volition has been debated for centuries."(自由意志の問題は何世紀にもわたって議論されてきた)。
意志を行使する、意志の力を使う
※ 困難な状況や誘惑に打ち勝つために、自分の意志を積極的に使うことを意味します。"exercise"は「運動する」という意味だけでなく、「行使する」「発揮する」という意味も持ちます。例えば、ダイエット中にデザートを我慢するような状況で、"He exercised his volition to resist the temptation."(彼は誘惑に打ち勝つために意志の力を使った)のように使われます。自己コントロールや自己規律に関連する文脈でよく用いられます。
意志がない、意欲がない
※ 行動を起こすための内発的な動機やエネルギーが不足している状態を指します。うつ病や無気力状態など、心理的な問題を抱えている人について語る際に使われることがあります。例えば、"After the accident, he seemed to lack volition to do anything."(事故の後、彼は何もする意欲がないようだった)。単に怠惰であるということではなく、より深刻な心理的状態を示唆するニュアンスがあります。
強い意志
※ 目標達成のために困難を乗り越えることができる、強い決意や意欲を持つことを意味します。リーダーシップや成功に関連する文脈でよく用いられ、その人物の性格や能力を評価する際に使われます。例えば、"She has a strong volition to succeed in her career."(彼女はキャリアで成功するための強い意志を持っている)。"strong-willed"(意志が強い)という形容詞も同様の意味で使われます。
意志に反して、不本意ながら
※ "of one's own volition"の反対の意味を持つ表現です。自分の意に反して何かをさせられたり、行動せざるを得なかったりする状況を表します。例えば、"He was forced to sign the contract against his volition."(彼は不本意ながら契約書に署名させられた)。強制や圧力によって自由な選択が阻害されたことを強調する際に用いられます。
使用シーン
心理学、哲学、行動経済学などの分野の論文や教科書で、「意志決定」「自発性」「動機づけ」といった概念を議論する際に用いられます。例えば、心理学の研究論文で「被験者のvolitionが実験結果に影響を与えた」というように、専門的な文脈で使われます。
ビジネスシーンでは、人事評価、リーダーシップ論、組織行動論などの文脈で用いられることがあります。例えば、従業員の自己啓発に関する研修資料で、「社員一人ひとりのvolitionを高めることが、組織全体の成長につながる」といった形で、ややフォーマルな表現として使われます。日常的なビジネス会話ではあまり使われません。
日常会話で「volition」という単語が使われることは稀です。ただし、ニュース記事やドキュメンタリー番組などで、個人の強い意志や決意がテーマとなる場合に用いられることがあります。例えば、「彼女は病に打ち勝つ強いvolitionを持っていた」というように、やや硬い印象を与える表現として使われることがあります。
関連語
類義語
意思、決意、願望といった意味で、名詞としても動詞としても使われる。日常会話からフォーマルな場面まで幅広く用いられる。 【ニュアンスの違い】"Volition"よりも一般的で、日常的なニュアンスが強い。"Will"は、未来を表す助動詞としても使われるため、文脈によって意味を判断する必要がある。 【混同しやすい点】"Will"は未来の予測や願望も表すが、"volition"は自発的な意志力に限定される。また、"will"は遺書という意味も持つため、混同しないように注意が必要。
決意、決断力、断固とした態度といった意味を持つ名詞。目標達成のために揺るがない意志を表す際に用いられる。ビジネスや政治的な文脈でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"Volition"が内面的な意志力であるのに対し、"determination"は目標に向かって行動する強い決意を表す。より具体的な行動を伴うニュアンスが強い。 【混同しやすい点】"Determination"は、しばしば困難や障害を乗り越える強い意志を意味する。一方、"volition"は単に何かをしたいという意志を指す場合もある。
願望、希望、欲求といった意味を持つ。名詞としても動詞としても使われる。個人的な願望や軽い希望を表す際に用いられる。 【ニュアンスの違い】"Volition"が強い意志力であるのに対し、"wish"はより漠然とした願望や希望を表す。実現可能性が低い願望や後悔の念を含むことが多い。 【混同しやすい点】"Wish"は仮定法過去や仮定法過去完了とともに用いられることが多い(例:I wish I had studied harder)。"Volition"はこのような文法構造とは結びつかない。
欲求、願望、欲望といった意味を持つ。名詞としても動詞としても使われる。個人的な欲求や強い願望を表す際に用いられる。 【ニュアンスの違い】"Volition"が自発的な意志であるのに対し、"desire"は感情的な欲求や願望を表す。しばしば性的な意味合いや強い渇望を含むことがある。 【混同しやすい点】"Desire"は、しばしば感情的な要素や個人的な欲求が強く、必ずしも理性的な判断に基づかない。一方、"volition"はより理性的な意志決定を意味することがある。
意図、目的、計画といった意味を持つ名詞。行動の目的や計画を表す際に用いられる。ビジネスや法律の文脈でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"Volition"が意志力そのものを指すのに対し、"intention"は具体的な行動の目的や計画を指す。行動の方向性や目標が明確な場合に用いられる。 【混同しやすい点】"Intention"は、しばしば具体的な行動計画や目的を伴い、客観的に評価できることが多い。一方、"volition"はより主観的な意志や決意を意味することがある。
目的、意図、目標といった意味を持つ名詞。人生の目的や行動の理由を表す際に用いられる。哲学や宗教的な文脈でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"Volition"が意志力であるのに対し、"purpose"はより大きな目標や人生の意義を表す。長期的な視点や価値観に基づいた目標を指すことが多い。 【混同しやすい点】"Purpose"は、しばしば人生の意義や長期的な目標と結びつき、個人の価値観や信念に基づいている。一方、"volition"はより短期的な意志決定や行動を意味することがある。
派生語
『自発的な』という意味の形容詞。名詞『volition(意志)』に形容詞語尾『-ary』が付加され、意志に基づいた行動や性質を表す。日常会話からビジネス、学術分野まで幅広く使用される。例:voluntary work(ボランティア活動)。
名詞としては『ボランティア』、動詞としては『自発的に申し出る』という意味を持つ。元々は『voluntary』から派生し、自分の意志で行動する人を指すようになった。日常会話やニュースで頻繁に使われる。例:He volunteered to help.(彼は手伝うことを申し出た)。
- voluntarism
『ボランティアリズム』や『自由意志主義』を意味する名詞。『voluntary』に主義・主張を表す接尾辞『-ism』が付いた形。社会学や政治学の文脈で、個人の自由意志や自発的な行動を重視する思想を表す場合に使われる。学術論文や専門的な議論で用いられることが多い。
反意語
『強制』という意味の名詞。『volition(意志)』が自らの意志による行動を指すのに対し、『compulsion』は外部からの圧力によって行動させられる状態を指す。心理学や法律の文脈で、個人の意志に反する強制的な力や衝動を表す場合に使われる。例:He acted under compulsion.(彼は強制されて行動した)。
『強制』や『抑圧』という意味の名詞。『volition』が自由な意志に基づく選択を示すのに対し、『coercion』は武力や権力などを用いて他者の意志を抑えつけ、行動を強制することを意味する。政治学や社会学、法律の文脈で用いられる。例:political coercion(政治的抑圧)。
- involuntariness
『不随意性』という意味の名詞。『volition』に否定の接頭辞『in-』を付けた『involuntary(不随意の)』に、名詞語尾『-ness』が付いた形。自分の意志とは関係なく起こる現象や行動を指す。医学や生理学の文脈で、反射的な動作や無意識の反応を表す場合に使われる。例:involuntariness movement(不随意運動)。
語源
「volition」は、ラテン語の「volitio」(意志、願望)に由来します。さらに遡ると、「volo」(私は望む、私は欲する)という動詞に行き着きます。この「volo」は、何かを強く望む、意図するという根本的な意味を持っています。「volition」は、この「volo」から派生した名詞であり、まさに「意志」「決意」といった意味合いを直接的に表しています。日本語で例えるなら、「~したい!」という強い気持ちが「volo」であり、その気持ちが形になったものが「volition」です。何かを成し遂げようとする時、私たちはまず「volition」、つまり強い意志を持つことが重要になります。
暗記法
「volition(意志)」は、個人の自由と責任を象徴する言葉。啓蒙思想以降、自己決定の重視とともにその重要性を増しました。英雄譚では運命を切り開く力として、社会運動では変革の原動力として描かれます。ただし、自己中心的すぎる意志は危険も孕みます。個人の意志は尊重されるべきですが、公共の利益との調和が不可欠。意志の力は、責任と倫理観を伴ってこそ、社会をより良くする力となるのです。
混同しやすい単語
『volition』と発音が似ており、特に語尾の '-tion' の部分が共通しているため混同しやすい。意味は『違反、侵害』であり、名詞である点も共通しているが、意味合いは大きく異なる。スペルも非常によく似ているため、文脈で判断する必要がある。ラテン語の『violatus(侵害された)』に由来し、意志とは異なる概念である点に注意。
語尾が '-tion' で共通し、発音が似ているため混同しやすい。意味は『進化、発展』であり、名詞である点も共通している。スペルも前半部分が似ているため、注意が必要。ラテン語の『evolvere(展開する)』に由来し、意志とは異なる概念である点に注意。『volition』が個人の意志であるのに対し、『evolution』は時間経過に伴う変化を指す。
『volition』と語尾の '-tion' が共通し、発音も似ているため混同しやすい。意味は『解決策、溶解』であり、名詞である点も共通している。スペルも後半部分が似ているため、注意が必要。ラテン語の『solvere(解決する)』に由来し、意志とは異なる概念である点に注意。『volition』が意志の力であるのに対し、『solution』は問題解決を指す。
語尾の '-tion' が共通し、発音の類似性から混同しやすい。意味は『追加、足し算』であり、名詞である点も共通している。スペルも後半が似ているため、注意が必要。ラテン語の『addere(加える)』に由来し、意志とは異なる概念である点に注意。『volition』が自発的な意志であるのに対し、『addition』は何かを付け加える行為を指す。
『volition』とはスペルも発音も大きく異なるが、カタカナで『バージョン』と発音する際に、語感の響きが似ていると感じる学習者がいるかもしれない。意味は『版、型』であり、名詞。ラテン語の『vertere(回転させる)』に由来し、意志とは直接関係がない。ビジネスシーンなどで頻繁に使われるため、意味を混同しないように注意。
『volition』と語尾の '-tion' が共通し、発音がいくらか似ているため、注意が必要。意味は『削除』であり、名詞である点も共通している。ラテン語の『delere(消す)』に由来し、意志とは異なる概念である点に注意。『volition』が何かをしようとする意志であるのに対し、『deletion』は何かを取り除く行為を指す。
誤用例
『volition』は『意志』『決意』を意味しますが、組織の目標や目的を指す場合には不適切です。多くの日本人は『volition』を『会社の意志』のように直訳しがちですが、組織の目標には『objective』や『aim』を使う方が自然です。英語では、個人の内面的な『意志』と組織の公式な『目標』を区別する傾向があります。日本語の『会社としての意思』という表現に引きずられると誤用しやすいでしょう。
『of one's own volition』は『自発的に』という意味ですが、ややフォーマルな響きがあります。日常会話では『of one's own accord』の方が自然です。日本人は『volition』という単語の持つ『意志』という強い意味合いに惹かれがちですが、より一般的な『自発性』を表すには『accord』が適しています。日本語の『自分の意志で』という表現を直訳しようとすると、不自然な英語になることがあります。
『volition』は『意志』の中でも、何かを実行に移す強い決意や意欲を指します。単に『〜する意志がない』という状況では、より一般的な『will』を使う方が適切です。日本人は『volition』を『意志』という言葉で一括りに捉えがちですが、英語では『will』と『volition』が表すニュアンスの違いを意識する必要があります。たとえば『過ちを認める』という行為には、強い決意よりも、まず『認める気持ち』が必要とされるため、『will』がより自然です。
文化的背景
「volition(意志)」は、単なる願望を超え、自己決定と責任を伴う能動的な力の行使を意味し、個人の自由と尊厳を重んじる文化において特に重要な概念です。自己の運命を切り開く力強い意志は、しばしば英雄譚や自己啓発の物語の中心的なテーマとして描かれてきました。
歴史を振り返ると、「volition」は、啓蒙思想以降の個人主義の隆盛と深く結びついています。中世社会においては、個人の意志よりも神の意志や社会的な義務が優先される傾向にありましたが、ルネサンス、宗教改革、そして科学革命を経て、人間理性と自己決定の価値が見直されました。この変化は、政治思想にも大きな影響を与え、個人の自由と権利を擁護する思想が生まれ、民主主義の基盤となりました。文学作品においても、自己の意志に基づいて行動する主人公が登場するようになり、シェイクスピアのハムレットのように、葛藤しながらも自らの意志を貫こうとする姿は、多くの人々に共感を与えました。
現代社会においては、「volition」は、自己実現や目標達成といった個人的な成功だけでなく、社会的な変革を推進する力としても認識されています。社会運動や政治的な活動において、人々の強い意志は、不公正な状況を打破し、より良い社会を築くための原動力となります。ネルソン・マンデラの反アパルトヘイト運動や、公民権運動など、歴史的な出来事を振り返ると、強い意志を持った個人や集団が、社会のあり方を大きく変えてきたことがわかります。また、近年では、環境問題や人権問題など、地球規模の課題に対して、個人の意志に基づいた行動が求められるようになっています。
ただし、「volition」は、常に肯定的な意味合いを持つとは限りません。自己中心的で他者を顧みない意志は、しばしば否定的に評価されます。また、強い意志が過度な自己犠牲や強迫観念につながる場合もあります。そのため、「volition」を行使する際には、倫理的な判断や他者への配慮が不可欠です。健全な社会においては、個人の意志が尊重されると同時に、公共の利益との調和が求められます。意志の力は、個人と社会の双方にとって、重要な資源であると同時に、責任を伴うものであることを忘れてはなりません。
試験傾向
準1級、1級の語彙問題や長文読解で出題される可能性があります。特に長文読解では、文章全体の意味を理解する上で重要な単語として登場することがあります。ライティングで使う際は、少し硬い印象を与える可能性がある点に注意が必要です。
Part 5の語彙問題やPart 7の長文読解で登場する可能性はありますが、英検ほど頻度は高くありません。ビジネスシーンにおける意思決定や社員の意欲といった文脈で使われることがあります。同意語・類義語(will, determinationなど)との区別を意識しましょう。
アカデミックな文章で頻繁に登場します。リーディングセクションで、人間の行動や心理に関する文章で使われることが多いです。ライティングセクションでも、自分の意見を述べる際に使用できます。同義語の'willpower'と置き換えて使用できるか確認しましょう。
難関大学の長文読解で出題される可能性があります。文脈から意味を推測する問題や、同意語を選ぶ問題として出題されることがあります。やや硬い単語なので、普段からアカデミックな文章に触れておくことが大切です。