英単語学習ラボ

determination

/dɪˌtɜːrmɪˈneɪʃən/(ディˌター(ル)ミˈネィション)

強勢は 'mi' の部分にあります。最初の 'di' は弱く短く発音し、曖昧母音に近い音です。 'ter' の 'r' は、アメリカ英語では舌を巻く音ですが、イギリス英語ではほとんど発音されません。 'tion' は「ション」と発音しますが、日本語の「ショ」よりも唇を丸めて発音するとよりネイティブに近い音になります。全体を通して、リズムを意識して発音すると自然になります。

名詞

やり抜く力

困難や障害に直面しても、目標達成のために粘り強く努力し続ける精神力。単なる意志の強さだけでなく、目的意識や責任感も含まれるニュアンス。

Even when he was tired, his determination pushed him to keep running.

彼が疲れている時でさえ、そのやり抜く力が彼を走り続けさせました。

この例文は、スポーツの場面でよく見られる「諦めずに努力し続ける姿」を描いています。体力的につらくても、目標達成のために「determination(やり抜く力)」が人を動かす様子が伝わります。目標に向かって頑張る気持ちを表すのにぴったりの使い方です。

She studied for the hard exam with great determination every night.

彼女は毎晩、強いやり抜く力を持って、難しい試験のために勉強しました。

学習や目標達成に向けて、強い意志を持って努力する様子を表す典型的な例文です。ここでは 'with great determination'(強いやり抜く力を持って)という形で使われ、彼女がどれほど真剣に取り組んでいたかが伝わります。困難なことにも根気強く取り組む姿勢を示す時に使えます。

His determination to walk again after the accident was truly inspiring.

事故の後、再び歩けるようになりたいという彼のやり抜く力は、本当に感動的でした。

人生で大きな困難(ここでは事故)に直面した人が、それを乗り越えようとする強い意志や決意を表すのに使われます。'determination to do something'(〜しようとするやり抜く力)という形でよく使われ、具体的な目標に向かう強い気持ちを表現できます。誰かの頑張る姿に心を打たれた時などに使ってみましょう。

名詞

決意

特定の目標や行動に向かって心を定めること。個人的な目標から、組織的な目標まで幅広く使われる。フォーマルな場面でよく用いられる。

Even when he was tired, his determination to win shone brightly.

疲れていても、彼の勝利への決意は明るく輝いていました。

サッカーの試合終盤、疲れ切った選手がそれでも勝利を諦めない、燃えるような決意が感じられる場面です。「彼の決意が明るく輝いた」と表現することで、その強い意志が周りにも伝わる様子が描かれています。「determination to do」で「~するという決意」という形はよく使われます。

She started learning Japanese with strong determination to live in Tokyo.

彼女は東京に住むという強い決意をもって日本語を学び始めました。

将来の夢を叶えるために、日本語学習に打ち込む女性の姿が目に浮かびます。単に勉強するだけでなく、「強い決意をもって」という部分が、その真剣さや覚悟を伝えています。「with determination」は「決意をもって」という意味で、行動の背景にある強い意志を表すのに非常に便利です。

Despite many failures, his determination to invent a new device never faded.

多くの失敗にもかかわらず、新しい装置を発明するという彼の決意は決して衰えませんでした。

何度も失敗しても諦めず、研究や開発を続ける発明家の粘り強さが伝わる場面です。「never faded」は「決して色あせなかった」「衰えなかった」という意味で、決意の固さや持続性を強調します。困難な状況でも目標に向かって進む強い意志を表現する典型的な使い方です。

名詞

決定

議論や検討の結果として、最終的な方針や行動を定めること。組織やチームにおける意思決定プロセスを指す場合が多い。

Even though he was tired, his determination to finish the race pushed him forward.

彼は疲れていましたが、レースを完走するという強い決意が彼を前へ押し進めました。

【情景】もう一歩も動けないほど疲れているのに、ゴールテープを切るという強い意志が体を動かしているランナーの姿です。 【解説】「determination to do something(〜するという強い決意)」は、目標に向かう固い意志を表す非常によく使われる形です。スポーツや目標達成の文脈でよく耳にします。

With strong determination, she studied late every night to pass the difficult exam.

強い決意をもって、彼女は難しい試験に合格するため、毎晩遅くまで勉強しました。

【情景】夜遅く、机に向かい、参考書を広げて集中して勉強している学生の姿です。きっと合格するという強い気持ちが伝わってきます。 【解説】「with determination(決意をもって)」は、何かを成し遂げるための強い意志や覚悟があることを示す一般的な表現です。努力や挑戦を語る際によく使われます。

The team's determination helped them overcome many problems and finish the big project.

チームの強い決意が、彼らが多くの問題を乗り越え、その大きなプロジェクトを終える助けとなりました。

【情景】困難な課題に直面しても、チームメンバー全員が「絶対にやり遂げるぞ!」という強い気持ちで協力し、ついに成功させた達成感のある場面です。 【解説】「誰かのdeterminationが何かを助ける」という形で、困難な状況を乗り越える原動力となることを表します。ビジネスや集団での目標達成の文脈でよく使われます。

コロケーション

iron determination

鋼鉄のような決意、非常に固い決意

「iron」はここでは「鋼鉄の」という意味で、「determination」を修飾し、その決意が非常に強固で揺るぎないことを強調します。比喩的に、どんな困難にも打ち勝つ強い意志を表現する際に用いられます。ビジネスシーンや目標達成に関する文脈でよく見られます。例えば、「She showed iron determination to finish the project on time.(彼女はプロジェクトを時間内に終わらせるために鋼鉄の決意を示した)」のように使われます。単に「strong determination」と言うよりも、さらに意志の強さを強調するニュアンスがあります。

show determination

決意を示す、断固とした態度を見せる

「show」は「見せる」という意味で、determinationという内面の状態を外に表すことを意味します。困難な状況に直面した際に、諦めずに努力する姿勢や、目標達成のために積極的に行動する様子を指します。ビジネスやスポーツの分野でよく用いられ、「チームを勝利に導くために決意を示す」や「逆境にも負けずに決意を示す」といった文脈で使用されます。類似表現として「demonstrate determination」もありますが、「show determination」の方がより一般的で口語的です。

a grim determination

断固たる決意、厳しい決意

「grim」は「厳格な」「容赦のない」という意味で、「determination」を修飾し、その決意が非常に強く、困難な状況にも屈しない覚悟を表します。しばしば、困難な状況や不快な状況を乗り越えようとする強い意志を伴います。例えば、病気と闘う人や、困難なプロジェクトをやり遂げようとする人の決意を表す際に用いられます。文学作品やニュース記事など、ややフォーマルな文脈で使用されることが多いです。類似表現として「determined」がありますが、「a grim determination」はより感情的なニュアンスを含みます。

with determination

決意をもって、断固として

「with」は「~をもって」という意味の前置詞で、「determination」と組み合わさることで、ある行動が強い意志と決意を持って行われることを示します。困難な状況にも屈せず、目標達成のために努力する姿勢を強調する際に用いられます。例えば、「She faced the challenge with determination.(彼女は決意をもってその挑戦に立ち向かった)」のように使われます。行動の様態を表す副詞句として機能し、文章に力強さを加えます。類似表現として「resolutely」がありますが、「with determination」はより具体的な行動と結びつけて使われることが多いです。

fuel determination

決意を燃やす、決意を強める

「fuel」は「燃料を供給する」「勢いをつける」という意味で、「determination」をさらに高める、あるいは維持する要因となるものを指します。成功体験や強い動機、周囲からの応援などが、人の決意をさらに強くする様子を表します。ビジネスシーンや自己啓発の文脈でよく用いられ、「困難な状況が彼の決意を燃やした」や「成功がさらなる決意を燃やした」といった文脈で使用されます。比喩的な表現であり、人の内面のエネルギーを表現する際に効果的です。

unwavering determination

揺るぎない決意、断固とした決意

「unwavering」は「揺るがない」「断固とした」という意味で、「determination」を修飾し、その決意がどんな困難や誘惑にも左右されないことを強調します。目標達成に対する強い意志や、信念を貫く姿勢を表す際に用いられます。ビジネス、政治、スポーツなど、さまざまな分野で使用され、「彼女は揺るぎない決意で目標を達成した」や「彼は揺るぎない決意で信念を貫いた」といった文脈で使用されます。類似表現として「firm determination」がありますが、「unwavering determination」はより強い意志と不屈の精神を表します。

使用シーン

アカデミック

学術論文や研究発表で、研究対象の性質や行動原理を説明する際に使われます。例えば、心理学の研究で「被験者のdetermination(決意)が、課題の達成度に影響を与えた」というように、実験結果を考察する文脈で登場します。文語的な表現です。

ビジネス

ビジネスシーンでは、プロジェクトの成功要因や個人の資質を評価する際に用いられます。例えば、上司が部下の業績評価で「彼のdetermination(やり抜く力)が、困難な状況を打開する原動力となった」と記述するような、フォーマルな報告書やプレゼンテーションで使われることが多いです。やや硬い印象を与える言葉です。

日常会話

日常会話ではあまり使われませんが、目標達成や困難克服に関する話題で、やや改まったニュアンスで使われることがあります。例えば、ニュース番組でスポーツ選手が「今回の勝利は、強いdetermination(決意)があったからこそ得られた」とインタビューに答えるような場面で耳にする程度でしょう。日常会話では「決意」や「頑張り」といったより平易な言葉が好まれます。

関連語

類義語

  • 固い決意、決心、決議といった意味を持つ。フォーマルな場面や、文書、会議などで使われることが多い。問題や困難に対する強い意志を示す。 【ニュアンスの違い】"determination"よりも、より意識的な決定や、公式な決意表明といったニュアンスが強い。個人の内面的な決意というよりは、公的な場面での決意表明に近い。 【混同しやすい点】名詞としても動詞としても使われる。動詞の場合、"resolve to do"(~することを決意する)の形で使われることが多い。日常会話では"determination"の方が一般的。

  • willpower

    意志力、自制心といった意味を持つ。個人の内面的な強さや、誘惑に打ち勝つ力、目標達成のために努力する力などを指す。心理学や自己啓発の分野でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"determination"が目標達成への決意を表すのに対し、"willpower"は目標達成のために必要な内面の力そのものを指す。より精神的な強さを強調する。 【混同しやすい点】"willpower"は不可算名詞であるため、複数形は存在しない。また、"determination"のように具体的な行動計画を伴うニュアンスは薄い。

  • 忍耐力、根気、不屈の精神といった意味を持つ。困難な状況や障害に直面しても、諦めずに努力し続けることを指す。しばしば成功への鍵として語られる。 【ニュアンスの違い】"determination"が目標設定と決意に重点を置くのに対し、"perseverance"は目標達成までの過程における粘り強さを強調する。長期間にわたる努力を前提とする。 【混同しやすい点】"perseverance"は、目標の妥当性や実現可能性を必ずしも考慮しない。無謀とも言える目標に対して、ひたすら努力し続ける場合にも使われることがある。

  • 固執、粘り強さ、執念といった意味を持つ。目標や信念を強く持ち続け、容易には諦めない姿勢を指す。ビジネスやスポーツの世界でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"determination"よりも、より頑固で、周囲の意見を聞き入れないようなニュアンスを含むことがある。良い意味でも悪い意味でも使われる。 【混同しやすい点】"tenacity"は、しばしば否定的な意味合いを帯びる。「頑固さ」や「意固地」といったニュアンスが含まれる場合があるため、使用する文脈に注意が必要。

  • 気骨、根性、勇気といった意味を持つ。困難な状況に立ち向かうための精神的な強さ、勇気、決意などを指す。近年、心理学の分野で注目されている。 【ニュアンスの違い】"determination"よりも、より感情的で、困難な状況に対する積極的な挑戦というニュアンスが強い。逆境に立ち向かう勇気を強調する。 【混同しやすい点】"grit"は、しばしば「精神的な粘り強さ」と訳されるが、単なる忍耐力とは異なり、困難を乗り越えるための積極的な姿勢を含む。また、非公式な場面で使われることが多い。

  • purposefulness

    目的意識、意図性といった意味を持つ。明確な目標を持ち、それに向かって行動する姿勢を指す。自己啓発やキャリア開発の分野でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"determination"が目標達成への決意を表すのに対し、"purposefulness"は目標そのものの重要性や意義を強調する。目標設定の段階で使われることが多い。 【混同しやすい点】"purposefulness"は、目標達成の手段や方法については言及しない。目標の明確さや、それに対する意識の高さを示す。

派生語

  • 『決定する』という動詞。「de-(完全に)」+「termine(境界を定める)」から成り立ち、元々は境界線を確定するという意味合い。日常会話からビジネス、学術論文まで幅広く使われ、意思決定の場面で頻出。

  • 『決意した』『断固とした』という意味の形容詞。determineの過去分詞形が形容詞化したもので、強い意志や決意を表す。日常会話やビジネスシーンで、人の性格や態度を表現する際に用いられる。

  • 『決定要因』『決定的な』という意味の名詞または形容詞。特に数学(行列式)や科学分野で、結果を左右する重要な要素を指す。学術論文や専門的な文書でよく見られる。

  • determinacy

    『確定性』『決定性』という意味の名詞。物事が明確に定まっている状態を表し、哲学、数学、コンピュータ科学などの分野で使用される。抽象的な概念を扱う学術的な文脈で用いられることが多い。

反意語

  • indecision

    『優柔不断』『未決定』という意味の名詞。「in-(否定)」+「decision(決定)」から成り立ち、決定を下せない状態を表す。determinationが強い意志を持って目標に向かうのに対し、indecisionは迷いやためらいを表す。日常会話やビジネスシーンで、人の性格や状況を表現する際に使われる。

  • 『ためらい』『躊躇』という意味の名詞。行動や決断をためらう状態を表し、determinationが積極的な行動を伴うのに対し、hesitationは行動の遅延や回避を示唆する。日常会話やビジネスシーンで、人の心理状態や行動を表現する際に用いられる。

  • 『無関心』『無気力』という意味の名詞。目標達成への意欲や関心が欠如した状態を表し、determinationが目標達成への強い意志を示すのに対し、apathyは目標に対する無関心や無気力を示す。社会問題や個人の心理状態を議論する際に用いられる。

語源

"Determination」は、ラテン語の「dētermināre(境界を定める、制限する、決定する)」に由来します。これは、「dē-(完全に、分離)」+「termināre(境界を定める)」という構成です。「termināre」自体は、「terminus(境界、終点)」から派生しています。つまり、「determination」は、元々は「限界を設定すること」「明確に区切ること」を意味していました。そこから、「物事を明確に決める」「決意する」という意味へと発展し、さらに「やり抜く力」といった意味合いを持つようになりました。日本語で例えるなら、「覚悟を決める」「一線を画す」といった表現に近いニュアンスを含んでいます。何かを成し遂げるために、自らに制限を課し、目標を定めるイメージです。

暗記法

「決意」は西洋で、困難に立ち向かう不屈の精神、信念を貫く強さの象徴。アメリカ独立革命では自由を求める合言葉となり、アメリカンドリームの原動力に。文学では『白鯨』エイハブ船長の狂気的な執念、『ジェーン・エア』の困難に立ち向かう女性像として描かれ、主人公を際立たせる要素に。現代では、スポーツ、ビジネス、芸術分野で成功に不可欠な要素とされ、自己実現への道を照らす人間性の根源的な力なのです。

混同しやすい単語

(原語のまま)この単語自体を扱うため、ここでは便宜的に同じ単語を置いています。発音が長く、カタカナ英語の『デタミネーション』に引きずられると、正しい発音から遠ざかる可能性があります。アクセントの位置(-na-の部分)を意識し、母音の長さを適切に保つことが重要です。また、名詞である点を常に意識し、動詞や形容詞と混同しないようにしましょう。

『determination』の動詞形。意味は『決定する』。綴りは非常に似ているため、品詞と文脈で区別する必要がある。英語学習者は、名詞と動詞の語尾の違い(-ation vs. -ine)に注意し、それぞれの文法的な役割を理解することが重要です。語源的には、determineは『限界を定める』という意味から来ており、このイメージを持つと記憶しやすいでしょう。

『determine』の過去形/過去分詞、または形容詞。形容詞としては『決意した』という意味。文脈によっては『determination』と意味が近くなるため、注意が必要。例えば、『a man of determination』と『a determined man』はどちらも『決意のある男』という意味だが、前者は名詞、後者は形容詞である。文法構造を意識して使い分けましょう。

発音の末尾が似ているため、混同しやすい。意味は『終了、終結』。綴りも似ているが、語頭が異なり、意味も大きく異なるため、文脈で判断する必要がある。語源的には、terminateは『境界線を引く』という意味から来ており、determinationの『限界を定める』というdetermineの語源と関連付けて考えると、両者の違いをより明確に理解できるでしょう。

denomination

語尾の '-nation' が共通しており、スペルが似ているため混同しやすい。意味は『宗派、貨幣単位』など、determinationとは全く異なる。特に、数値に関する文脈でdenominationが出てきた場合は、貨幣や単位の話をしている可能性が高い。語源的には、denominare(名前をつける)から来ており、グループや種類を特定するという意味合いがある。

detonation

発音がいくらか似ており、特にカタカナ英語に慣れていると混同しやすい。意味は『爆発』。綴りも似ているが、意味が全く異なるため、文脈で判断する必要がある。特に、科学や軍事に関する文脈でdetonationが出てきた場合は、爆発に関する話をしている可能性が高い。語源的には、detonare(雷鳴を轟かす)から来ており、爆発音のイメージと結びつけると記憶しやすい。

誤用例

✖ 誤用: His determination is very strong, so he will surely pass the exam.
✅ 正用: His resolve is unwavering, so he will surely pass the exam.

日本語の『決意』を直訳して『determination』を使うと、やや大げさで自己主張が強い印象を与えることがあります。特に、試験合格のような個人的な目標に対しては、より内面的で静かな強さを表す『resolve』が適切です。日本人は謙譲の美徳を重んじる文化があり、目標達成を声高に宣言することを避ける傾向があります。英語でも同様に、状況に応じて適切な表現を選ぶことが大切です。また、日本語の『〜なので、きっと〜だろう』という推量を『so』で繋ぐのは不自然です。より自然な流れにするには、理由と結果の関係性を明確にするため、resolveを使うことが望ましいです。

✖ 誤用: She has a strong determination to become a doctor, but her parents disagree.
✅ 正用: She is determined to become a doctor, but her parents disagree.

『determination』を名詞で使用すると、強い決意『そのもの』を指しますが、ここでは『決意している状態』を表したいと考えられます。そのため、形容詞『determined』を使うのが適切です。『be determined to do』で『〜することを決意している』という構文になります。日本人は『〜を持つ』という表現を直訳しがちですが、英語では状態を表す形容詞を積極的に使うことで、より自然な表現になります。また、determinationは抽象的な概念を表すため、具体的な行動や目標と結びつける場合は、動詞や形容詞を使う方が、より具体的で分かりやすい英語になります。

✖ 誤用: He showed his determination by working overtime every day.
✅ 正用: He demonstrated his commitment by working overtime every day.

『determination』は目標達成に向けた強い意志を表しますが、行動の継続性や責任感を示すニュアンスは弱いです。連日の残業という行動を通じて示されるのは、むしろ目標に対する『commitment(献身、コミットメント)』です。日本人は『頑張り』を美徳とする文化があり、残業を自己犠牲的な『決意の表れ』と捉えがちですが、英語圏では、残業は必ずしもポジティブな意味を持たず、効率の悪さや計画性の欠如と見なされることもあります。そのため、行動の背景にある動機を正確に伝えるためには、文脈に合った単語を選ぶ必要があります。また、determinationはどちらかというとフォーマルな印象を与えるため、日常的な場面ではcommitmentの方が自然です。

文化的背景

「Determination(決意)」は、単に目標達成への意志を示すだけでなく、困難や逆境に立ち向かう人間の不屈の精神、自己の信念を貫く強さを象徴する言葉として、西洋文化において特別な重みを持ってきました。特に、個人の自由と自己責任を重んじる価値観が根強い社会においては、determinationは成功の鍵となるだけでなく、人格の高潔さを示す重要な要素と見なされます。

アメリカ独立革命期、determinationは、抑圧からの解放を目指す人々の合言葉でした。無謀とも思える戦いに挑んだ愛国者たちは、「自由か死か(Give me liberty, or give me death)」のスローガンのもと、揺るぎない決意を胸に独立を勝ち取りました。この精神は、アメリカンドリームの根幹をなし、困難を乗り越えて成功を掴む物語の原動力として、今日に至るまで深く息づいています。determinationは、フロンティア精神、起業家精神、そして社会変革への挑戦を支える、アメリカ文化の重要な要素なのです。

文学作品においても、determinationは主人公の性格を際立たせる重要な要素として描かれてきました。例えば、ハーマン・メルヴィルの『白鯨』に登場するエイハブ船長は、巨大な白い鯨モービィ・ディックへの復讐に燃え、狂気とも言える執念で海を彷徨います。彼のdeterminationは、自己破壊的な側面も持ち合わせているものの、目標達成のためには手段を選ばない人間の強烈な意志を象徴しています。また、シャーロット・ブロンテの『ジェーン・エア』の主人公ジェーンは、社会的な障壁や不遇な境遇に屈することなく、自らの尊厳と幸福を求めて強く生き抜きます。彼女のdeterminationは、困難な時代における女性の自立と自己実現の象徴として、多くの読者に感銘を与えてきました。

現代社会においても、determinationは、スポーツ、ビジネス、芸術など、あらゆる分野で成功を収めるために不可欠な要素と見なされています。困難な目標に挑戦し、失敗を乗り越えて成長するアスリート、革新的なアイデアを追求し、市場を開拓する起業家、そして、創造的な表現を追求し、人々に感動を与えるアーティスト。彼らのdeterminationは、私たちに勇気と希望を与え、自己実現への道を照らしてくれるのです。determinationは、単なる意志の強さではなく、困難に立ち向かい、自己の可能性を最大限に引き出すための、人間性の根源的な力なのです。

試験傾向

英検

準1級・1級の語彙問題や長文読解で出題される可能性が高いです。特に、名詞の形で「決意」「決断」といった意味で問われることが多いです。文脈としては、人物の行動や目標設定に関する文章でよく見られます。学習者は、determinationの類義語(resolve, will, commitmentなど)とのニュアンスの違いを理解しておくことが重要です。また、形容詞形(determined)や動詞形(determine)との関連性も意識して学習しましょう。

TOEIC

Part 5(短文穴埋め問題)、Part 7(長文読解問題)で出現する可能性があります。ビジネスシーンでの目標達成、プロジェクト遂行といった文脈で使われることが多いです。類義語との選択肢問題で問われることが多いので、文脈から適切な意味を判断する練習が必要です。TOEICでは、determinationが「決定」「確定」といった意味で使われる場合もあるため、注意が必要です。

TOEFL

リーディングセクションで頻出です。アカデミックな文章、特に社会科学や歴史、心理学などの分野で、「決意」「決定」といった意味で使用されることが多いです。文章全体の内容を理解する上で重要なキーワードとなることがあります。determinationの語源や派生語(determine, determined)を理解することで、より正確な読解が可能になります。また、パラフレーズ(言い換え)表現にも注意しましょう。

大学受験

長文読解問題で頻出の単語です。評論文や物語文など、幅広いジャンルの文章で登場します。文脈から意味を推測する問題や、内容一致問題で問われることが多いです。determinationの意味だけでなく、文章全体のテーマや登場人物の心情を理解することが重要です。また、determinationを含む熟語や構文(e.g., with determination)も覚えておくと役立ちます。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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