go around
'go' の /oʊ/ は二重母音で、日本語の『オ』から『ウ』へスムーズに変化させるのがコツです。口を大きく開けて『オ』と発音した後、唇を丸めて『ウ』に移行します。 'around' の /ə/ は曖昧母音で、力を抜いて軽く『ア』と発音します。ストレス(強勢)は 'round' に置かれるため、そこを意識して発音するとより自然に聞こえます。
専門的な内容に関するご注意
このページには、健康、金融、法律など、専門的な知識を必要とする内容が含まれている可能性があります。本サイトの情報は学習目的で提供されており、専門家による助言の代わりとなるものではありません。重要な判断を行う際には、必ず資格を持つ専門家にご相談ください。
広まる
噂や病気、情報などが、人から人へ、または場所から場所へと伝わっていく様子。意図的な行為というよりは、自然発生的に広がるニュアンスを含む。
The exciting news about the new teacher quickly went around the whole school.
新しい先生に関するわくわくするニュースは、あっという間に学校中に広まりました。
※ この例文は、学校で新しい先生が来るという嬉しい情報が、まるで風のように生徒たちの間に広まっていく様子を描いています。噂や情報が多くの人に伝わる典型的な場面で「go around」が使われます。友達が目を輝かせながら「ねぇ、知ってる?」と話している姿が目に浮かびませんか?
After one student coughed a lot, the cold started to go around the classroom.
一人の生徒がひどく咳をし始めた後、風邪が教室中に広まり始めました。
※ この例文では、風邪のような病気が人から人へと伝染していく、少し心配になるような場面を表しています。誰かが咳をし始めたら、次は自分もかかるかな?と身構える、そんな状況で「go around」が使われることが多いです。病気やウイルスが広がる様子を表現するのにぴったりのフレーセンです。
A fun new game rule went around among the kids in the park very fast.
公園の子供たちの間で、楽しい新しい遊びのルールがとても速く広まりました。
※ この例文は、子供たちが公園で新しい遊び方を発見し、それが瞬く間に他の子たちにも伝わって、みんなが一緒に楽しんでいるような、活気ある場面を想像させます。アイデアや流行、新しいやり方などが人々の間で共有され、広まっていく時に「go around」はよく使われます。みんなが同じことを楽しんでいる様子が目に浮かびますね。
間に合う
十分な資源や食料などがあり、全員に行き渡る状況。不足なく分配されるイメージ。
Will this small cake go around for all twenty guests at the party?
この小さなケーキ、パーティーのゲスト20人全員に行き渡るかな?
※ 誕生日パーティーなどで、ケーキの大きさとゲストの人数を比べて「足りるかな?」と少し心配している場面です。「go around」は、食べ物や物が「全員に十分にあるか、行き渡るか」を尋ねる時によく使われる典型的な表現です。
I'm afraid these copies won't go around for everyone in the meeting.
申し訳ありませんが、この資料は会議の参加者全員には行き渡りません。
※ 会議が始まる前に資料を配ろうとしたら、参加者全員分には少し足りないと気づいた場面です。「won't go around」は、何かが不足していて「全員分には足りない」という状況を表す際に非常に自然な表現です。ビジネスシーンでもよく聞かれます。
Don't worry! This big pot of stew will easily go around for all of us.
心配しないで!この大きなシチュー鍋なら、私たち全員に十分行き渡るよ。
※ 寒い日に、大きな鍋いっぱいの温かいシチューを見て「これならみんな満足できるね」と安心している場面です。「go around」は、食料や物資が「十分な量がある」ことを肯定的に伝える際にも使われます。'easily' を加えることで、「余裕で足りる」というニュアンスが強調されます。
立ち寄る
特定の場所や人を訪れること。目的地に向かう途中で、短時間だけ訪れるニュアンス。
After school, I often go around to my friend's house for a quick chat.
放課後、私はよく友達の家に立ち寄って、ちょっとおしゃべりします。
※ この例文は、学校帰りなど、自分の行動の途中で「友達の家に気軽に立ち寄る」という、日常的で親しい場面を描いています。友達とのおしゃべりという、温かい気持ちが伝わりますね。「go around to 場所」で、その場所にフラッと寄るニュアンスが出ます。
On my way home, I always go around to the bakery for fresh bread.
家に帰る途中、いつもパン屋に立ち寄って焼きたてのパンを買います。
※ これは、特定の場所(家)へ向かう途中で、別の場所(パン屋)に「ついでに立ち寄る」典型的な例です。焼きたてのパンを想像すると、少しワクワクするような、日常のささやかな楽しみが感じられます。「ついでに」というニュアンスは、文脈で伝わります。
If you have any questions, please feel free to go around to my office.
もし何か質問があれば、遠慮なく私のオフィスに立ち寄ってください。
※ この例文は、先生や上司などが、困っている相手に対して「自分のいる場所に来てほしい」と促す場面です。相手への配慮や、いつでも助ける準備があるという親切な気持ちが伝わります。誰かに会う目的で、その人のいる場所に立ち寄る際によく使われます。
コロケーション
堂々巡りをする、同じことの繰り返しで進展がない
※ 文字通りには円を描いて回ることを意味しますが、比喩的には議論や作業が同じ場所をぐるぐる回って、何の進展もない状態を表します。問題解決や意思決定のプロセスが停滞している状況でよく使われます。例えば、会議で同じ意見が何度も繰り返されたり、プロジェクトの計画段階で何度も修正が加えられたりするような場合に、"We're just going around in circles!" と表現できます。口語的な表現で、ビジネスシーンでもカジュアルな場面で使われます。
遠回しに言う、回りくどい言い方をする
※ 文字通りには家の周りをぐるぐる回ることを意味し、比喩的には直接的な表現を避け、遠回しな言い方をすることを指します。特に、不快なことや言いにくいことを伝える際に使われます。例えば、上司にプロジェクトの失敗を報告する際に、"Let's not go around the houses, the project failed." のように使います。イギリス英語でよく使われる表現です。
(権限のある人を)出し抜く、無視して行動する
※ 組織や階層構造において、本来承認を得るべき上司や担当者を迂回して、別のルートで目的を達成しようとすることを意味します。通常、ネガティブなニュアンスを含み、組織のルールや秩序を乱す行為とみなされます。たとえば、"He went around his boss to get the deal approved." (彼は上司を出し抜いて、取引の承認を得た) のように使われます。ビジネスシーンでよく用いられる表現です。
~を配って回る、~を配布する
※ 何かを複数の人に配って歩く行為を表します。チラシ、パンフレット、サンプル品など、様々なものを配る際に使用できます。例えば、"She went around distributing flyers for the concert."(彼女はコンサートのチラシを配って回った)のように使われます。比較的フォーマルな場面でも使用可能です。
~を言いふらす、~を吹聴して回る
※ ある情報を多くの人に広めることを意味しますが、特に秘密や噂話を広めるニュアンスが含まれます。しばしば、ネガティブな意味合いで使用され、人の秘密を暴露したり、根拠のない噂を広めたりする行為を非難する際に用いられます。例えば、"Don't go around telling everyone my secret!" (私の秘密をみんなに言いふらさないで!)のように使われます。口語的な表現です。
~を広める、~を蔓延させる
※ 物理的なものだけでなく、情報、噂、病気などが広がる状況を表します。例えば、"Go around spreading good news."(良い知らせを広めよう)のように肯定的な意味でも使えますが、"Go around spreading rumors."(噂を広める)のように否定的な意味でも使われます。特に病気の蔓延を表現する際には、深刻な状況を伝えるニュアンスが含まれます。
使用シーン
学術論文や研究発表で、ある考え方や情報が「広まる」「浸透する」という意味合いで使われます。例えば、「その理論は学界に広くgo aroundしている(広まっている)」のように、客観的な事実を述べる際に使用されます。また、「限られた予算を研究室全体でgo aroundさせる(やりくりする)」のように、資源配分について言及する際にも使われます。
ビジネスシーンでは、インフォーマルな会話やプレゼンテーションで「噂が広まる」という意味で使われることがあります。例えば、「そのプロジェクトの遅延に関する噂がgo aroundしている(広まっている)」のように、状況を説明する際に用いられます。また、「資料を全員にgo aroundさせる(配布する)」のように、物理的な配布を意味することもありますが、より丁寧な表現が好まれる傾向にあります。
日常会話では、「立ち寄る」という意味で非常に頻繁に使われます。例えば、「I'll go around to your place later(後で君の家に立ち寄るよ)」のように、友人とのカジュアルな約束に使われます。また、「食べ物が全員にgo aroundする(行き渡る)」のように、十分な量があることを伝える際にも使われます。噂話をする際にも、「There's a rumor going around(噂が広まっている)」のように使われます。
関連語
類義語
『循環する』、『広まる』という意味。情報、噂、血液、空気などが広範囲に動き回る状況を表す。ビジネス、科学、医学などフォーマルな場面で使われることが多い。 【ニュアンスの違い】"go around"よりもフォーマルで、組織的、系統的な動きを暗示する。人為的な働きかけやシステムの一部として循環しているニュアンスを含む。 【混同しやすい点】"go around"が物理的な移動や伝達を指すのに対し、"circulate"は抽象的な概念(情報、噂など)の伝播にも使える。また、文脈によっては「回覧する」という意味になる点も異なる。
『広がる』、『蔓延する』という意味。物理的なもの(ジャム、バター)から、抽象的なもの(噂、病気、影響力)まで、広範囲に及ぶ現象を表す。日常会話からニュース報道まで幅広く使われる。 【ニュアンスの違い】"go around"よりも受動的なニュアンスが強く、意図せず自然に広がる様子を表すことが多い。特に、悪いものが広がる場合によく用いられる。 【混同しやすい点】"go around"が必ずしもネガティブな意味を持たないのに対し、"spread"は文脈によってはネガティブな意味合いを帯びやすい(例:disease spreading)。また、"spread"は他動詞としても自動詞としても使える。
『配布する』、『分配する』という意味。物や情報を、特定のグループや場所に意図的に配る行為を表す。ビジネス、行政、教育など、フォーマルな場面でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"go around"が必ずしも計画的な配布を意味しないのに対し、"distribute"は計画性と意図的な行為を強調する。責任の所在や公平性といった概念も含まれる。 【混同しやすい点】"go around"は必ずしも均等な分配を意味しないが、"distribute"は均等性や公平性を意識した分配を暗示することが多い。また、"distribute"は他動詞であり、配布する対象を明確にする必要がある。
『訪れる』という意味。場所や人を訪ねる行為を表す。日常会話で頻繁に使われ、フォーマルな場面でも使用可能。 【ニュアンスの違い】"go around"が複数の場所や人を巡回するニュアンスを含むのに対し、"visit"は特定の場所や人を訪れることに焦点を当てる。一時的な滞在や訪問を意味する。 【混同しやすい点】"go around"が複数の場所を対象とする場合があるのに対し、"visit"は通常、特定の場所や人を対象とする。また、"go around"が目的を伴うことが多いのに対し、"visit"は必ずしも目的を必要としない。
『巡る』、『観光する』という意味。複数の場所を順番に訪れる行為を表す。観光、旅行、視察など、特定の目的を持って複数の場所を巡る際に使われる。 【ニュアンスの違い】"go around"よりも計画的で、観光や視察といった目的が明確な場合に用いられる。また、一定の期間をかけて複数の場所を巡るニュアンスがある。 【混同しやすい点】"go around"が必ずしも観光や視察を意味しないのに対し、"tour"は主に観光や視察を意味する。また、"tour"は名詞としても動詞としても使用可能。
- pass around
『回し渡す』、『伝わる』という意味。物や情報を、グループ内で順番に渡す行為を表す。カジュアルな場面でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"go around"が自動詞的な用法もあるのに対し、"pass around"は他動詞であり、渡す対象を明確にする必要がある。グループ内での共有というニュアンスが強い。 【混同しやすい点】"go around"が場所や範囲を移動する意味合いも含むのに対し、"pass around"は物や情報の伝達に限定される。また、"pass around"はよりカジュアルな表現である。
派生語
- going
『行くこと』を意味する名詞。動名詞として『go』という行為そのものを指し、抽象的な概念として用いられる。例えば、『going concern(継続企業)』のように、ビジネスの文脈で専門用語としても使われる。
『社交的な』という意味の形容詞。『外へ(out-)』+『行く(going)』という語構成で、文字通り『外へ出て行く』ような、積極的な性格を表す。日常会話で人物を形容する際によく用いられる。
- goings-on
『出来事』や『騒ぎ』を意味する名詞(複数形でのみ使用)。『go』が示す活動や進行を表し、『-ings』で複数化することで、具体的な出来事の集まりを指す。やや口語的で、ニュース記事などでも使用される。
語源
"Go around"は、一見すると単純な単語の組み合わせですが、その意味の広がりは、それぞれの単語が持つ基本的な概念から発展したものです。「Go」は古英語の"gān"に由来し、「行く」「進む」という意味を持ちます。一方、「around」は「円を描いて」「周囲に」という意味合いを持ちます。この二つが組み合わさることで、「go around」は文字通りには「周囲を回る」という意味になります。この基本的な意味から、「広まる」という意味合いは、噂や情報が人々の間を回るように広がる様子を捉えています。「間に合う」という意味は、資源や時間が人々の必要に応じて行き渡るイメージです。「立ち寄る」という意味は、ある場所を起点として、周囲の様々な場所に立ち寄り、最終的に元の場所に戻る、あるいは新たな場所へと移動していく様子を表しています。このように、"go around"は、基本的な「移動」の概念から、状況や文脈に応じて多様な意味合いを持つようになったと考えられます。
暗記法
「go around」は、噂や病が社会を動き回るイメージ。中世ペスト流行では、目に見えぬ脅威が社会を侵食する恐怖を象徴し、宗教的意味合いも帯びました。現代では、情報が瞬時に拡散する様を表し、情報過多社会における信頼性や責任を問います。資源分配の意味も持ち、公平性を願う一方で、社会的不平等を批判的に示す言葉としても使われ、多層的な意味を持つ背景があります。
混同しやすい単語
「go around」と「go around (one's) back」は、一部が共通しているため混同しやすい。特に口語では、後ろの部分が省略される場合があるため注意が必要。前者は「巡回する」「広まる」などの意味だが、後者は「(人の)背後を回る、内緒で何かをする」という意味合いになる。文脈をよく理解する必要がある。
「go around」と「get around」は、どちらも「around」を含むため混同しやすい。「get around」は「(障害などを)乗り越える」「(噂などが)広まる」「あちこち動き回る」といった意味を持つ。特に「広まる」という意味では「go around」と近いが、ニュアンスが異なるため注意が必要。「get around」は、より積極的に何かを乗り越えて広まるイメージがある。
「around」と「ground」は、文字の並びが似ているため、特に急いで読んでいるときや、音声だけで聞いているときに混同しやすい。「around」は「周りに」という意味の前置詞・副詞だが、「ground」は「地面」「根拠」といった意味の名詞。文法的な役割も意味も大きく異なる。
「around」と「wound」は、スペルの一部が似ており、発音も母音部分が似ているため混同しやすい。「wound」は「傷」という意味の名詞、または「傷つける」という意味の動詞。過去形・過去分詞は発音が変わり、/wuːnd/から/waʊnd/となる。スペルと発音の変化に注意。
「go around」と「all around」は、どちらも「around」を含むため混同しやすい。「all around」は「至る所に」「全体に」という意味で使われる。「彼は万能だ」を意味する「He is an all-around player.」のように使われる場合もある。意味が異なるため、文脈で判断する必要がある。
「around」と「surround」は、スペルの一部が似ており、発音も一部が共通するため混同しやすい。「surround」は「取り囲む」という意味の動詞。語源的には、「sur- (上に、超えて)」+「round (丸い)」で、「丸く取り囲む」というイメージ。スペルミスに注意。
誤用例
While 'go around' can mean 'circulate' (広まる), using 'the rumor is going around' sounds less formal and slightly awkward in a business context. Japanese learners might directly translate '噂が広まっている' as 'The rumor is going around,' but in English, 'rumors' should be plural, and 'circulating' is a more appropriate register for professional communication. This avoids the impression of casual gossip and lends more credibility to the statement.
Japanese learners might think of 'go around' as a literal translation of '回り込む' (mawarikomu), meaning 'to avoid' or 'to get around' a problem or obstacle. However, when dealing with abstract concepts like someone's stubbornness, 'circumvent' is a more precise and sophisticated choice. 'Go around' in this context sounds too simplistic. The underlying concept is similar, but the level of formality and the nuance of intellectual maneuvering are better captured by 'circumvent.' This highlights the importance of choosing vocabulary that matches the complexity of the idea being conveyed.
While 'go around' can be used for sequential actions, it requires clear context regarding the physical space or group. Without specifying 'the table,' 'the room,' or similar, it sounds incomplete. Japanese learners might omit the location because the act of '自己紹介をするために順番に回る' (jikoshoukai o suru tame ni junban ni mawaru) is implicitly understood in the cultural context. However, English requires explicit specification for clarity. The addition of 'the table' provides the necessary spatial context, making the sentence more natural and easily understood. This demonstrates the different levels of explicitness expected in English versus Japanese communication.
文化的背景
「go around」は、文字通りには「周りを回る」ですが、文化的には、噂や情報、病気などが広範囲に伝播・流通する様子を表す際に、その伝播の主体がまるで生き物のように社会を動き回るイメージを想起させます。この動き回るイメージは、単なる物理的な移動だけでなく、社会的な影響力や伝播の速度、そして時には制御不能な状況をも暗示しており、人々の関心や不安を掻き立てる言葉として用いられてきました。
中世ヨーロッパにおけるペストの流行は、「go around」の持つ負のイメージを強く印象付けました。病が都市や村を「go around」する様子は、目に見えない脅威が社会を侵食していく恐怖を象徴し、人々の生活、経済、そして精神に深い爪痕を残しました。この時代、病気は神の罰であると考えられ、その伝播は人々の罪深さの象徴として解釈されました。「go around」は、単なる医学的な現象を超え、宗教的、道徳的な意味合いを帯びるようになったのです。
現代においても、「go around」は情報や噂の伝播を語る際に頻繁に用いられます。特に、ソーシャルメディアの普及により、情報が瞬く間に世界中を「go around」するようになりました。良い情報も悪い情報も、真実も嘘も、あっという間に拡散し、社会に大きな影響を与える可能性があります。この状況は、情報過多の現代社会における情報の信頼性や責任の所在について、私たちに改めて問いかけています。「go around」は、現代社会における情報の洪水と、その影響力を象徴する言葉として、その重要性を増していると言えるでしょう。
また、「go around」には、資源や機会が分配されるという意味合いも含まれています。例えば、「There's enough to go around.(みんなに行き渡るだけの十分な量がある)」という表現は、資源の公平な分配を願う気持ちを表しています。しかし、現実には資源は常に平等に分配されるとは限らず、「go around」は、社会的な不平等や格差を批判的に表現する際にも用いられます。このように、「go around」は、単なる物理的な動きだけでなく、社会的な公平性や正義といった価値観とも深く結びついた、多層的な意味を持つ言葉なのです。
試験傾向
- 出題形式: 語彙問題、長文読解、リスニング
- 頻度と級・パート: 準1級・1級で頻出。2級でもまれに出題。リスニングは全級
- 文脈・例題の特徴: 幅広いテーマで出題。比較的フォーマルな文章が多い。会話文でも使用。
- 学習者への注意点・アドバイス: 「広まる」「立ち寄る」「(噂などが)伝わる」など複数の意味を暗記。goの自動詞/他動詞用法も確認。前置詞aroundのニュアンス理解も重要。
- 出題形式: Part 5 (短文穴埋め)、Part 7 (長文読解)
- 頻度と級・パート: Part 5, 7で中程度の頻度。特にビジネス関連の長文で登場しやすい。
- 文脈・例題の特徴: ビジネスシーンが中心。「(情報が)行き渡る」「(噂が)広まる」などの意味で使われることが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: ビジネス文脈に特化した意味を優先的に覚える。同義語・類義語(circulate, spread)との区別も重要。
- 出題形式: リーディング、リスニング
- 頻度と級・パート: リーディングセクションで中程度の頻度。アカデミックな文章で登場。
- 文脈・例題の特徴: 学術的な内容、社会問題、環境問題などで「(病気などが)蔓延する」「(資源が)十分にある」などの意味で使われる。
- 学習者への注意点・アドバイス: アカデミックな文脈での意味を理解する。類義語(prevail, be sufficient)を覚えることで言い換えに対応できるようにする。
- 出題形式: 長文読解、和訳問題(稀に)
- 頻度と級・パート: 難関大学で頻出。標準的なレベルの大学でも出題される可能性あり。
- 文脈・例題の特徴: 評論文、物語文など幅広いジャンルで登場。「(噂などが)広まる」「(十分な量が)ある」などの意味で使われる。
- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する練習が重要。複数の意味を理解し、どの意味が適切かを判断できるようにする。類似の句動詞(come aroundなど)との区別も意識する。