英単語学習ラボ

expose

/ɪkˈspoʊz/(イクˈスポゥズ)

第一音節の /ɪ/ は、日本語の「イ」よりも曖昧で、口を少しだけ開けて発音します。第二音節の強勢(ˈ)に注意し、「スポゥズ」を強く発音しましょう。最後の /z/ は有声音なので、喉を震わせることを意識してください。「ス」の母音は、日本語の「ウ」よりもさらに曖昧な「ゥ」に近い音です。

専門的な内容に関するご注意

このページには、健康、金融、法律など、専門的な知識を必要とする内容が含まれている可能性があります。本サイトの情報は学習目的で提供されており、専門家による助言の代わりとなるものではありません。重要な判断を行う際には、必ず資格を持つ専門家にご相談ください。

動詞

さらす

隠されていたもの、覆われていたものを公にする、または物理的に露出させること。秘密や不正を明るみに出す、危険な環境に身を置く、写真のフィルムを現像するなどの文脈で使われる。

My mom always tells me to expose my plants to the morning sun.

母はいつも、植物を朝日に当てるように私に言います。

【情景】窓辺で朝日を浴びてすくすく育つ植物を想像してみてください。お母さんの優しい声が聞こえてくるような、日常の穏やかな場面です。 【解説】この文では、「expose A to B」という形で「A(植物)をB(朝日)にさらす」という、ごく基本的な物理的な使い方をしています。何かを覆いから出して、光や空気、熱などに触れさせる、というニュアンスです。 【ヒント】家で植物を育てている人には特に身近な表現かもしれませんね。

Please do not expose your personal information on public social media.

公開のソーシャルメディアに個人情報をさらさないでください。

【情景】スマートフォンを操作しながら、個人情報を入力しようとしている自分を想像してください。少し心配な気持ちになるかもしれません。 【解説】ここでは「個人情報」という、隠しておくべきものを「公開の場にさらす」という文脈で使われています。危険やリスクを伴う状況で注意を促す際によく使われる表現です。 【ヒント】SNSが普及した現代において、非常に頻繁に耳にする、または目にする注意喚起の表現です。セキュリティに関するアドバイスによく登場します。

Studying abroad will expose you to a completely different way of life.

留学は、あなたを全く異なる生活様式にさらすでしょう。

【情景】海外での新しい生活を想像してみてください。最初は戸惑うかもしれませんが、新しい発見や自己成長への期待が膨らむ場面です。 【解説】「expose」は、このように「人や物を新しい経験や環境に触れさせる」という意味でも使われます。知らなかった世界や考え方に触れる、というポジティブなニュアンスが含まれます。 【ヒント】特に「expose oneself to new ideas/cultures/experiences」(新しい考え方/文化/経験に身をさらす=触れる)のように、新しい刺激や知識を得る文脈でよく使われます。

動詞

明らかにする

今まで知られていなかった事実や情報を示したり、理解できるようにすること。研究結果の発表や、議論を通じて真実を解明する場面などで使われる。

The team carefully exposed the ancient pot's beautiful patterns.

チームは、古い壺の美しい模様を慎重に明らかにした。

土に埋もれて見えなかったものが、丁寧に掘り出されたことで、その美しい模様が「見えるようになった」という状況を表しています。人が何かを覆っているものを取り除いて、中身を「明らかにする」時によく使われます。

The reporter worked hard to expose the company's hidden secrets.

その記者は、会社の隠された秘密を暴くために懸命に働いた。

隠されていた「情報や不正」が、調査や報道によって「世間に知られるようになった」という状況です。特に、悪いことや不正を「暴く」という意味で非常によく使われます。

After the storm, the strong winds exposed the old tree's deep roots.

嵐の後、強い風がその古い木の深い根をあらわにした。

自然の力(この場合は強い風)によって、普段は土の中に隠れて見えなかった「木の根が露出した(明らかになった)」という状況です。意図せず、何かにさらされることで、隠れていたものが「見えるようになる」様子を表現しています。

動詞

影響を受けやすくする

好ましくないもの(危険、病気、批判など)に晒される状態にする。脆弱性やリスクを高めるニュアンスを含む。

Please don't expose the baby to the cold air for too long.

赤ちゃんを長い時間、冷たい空気にさらさないでくださいね。

これは、例えば冬の日に薄着の赤ちゃんを抱いて外に出ようとする人に対して、心配している親や祖父母が優しく注意する場面です。赤ちゃんが冷たい空気に触れることで、風邪をひいたり体調を崩したりする「影響を受けやすくする」状況を表しています。このように、人や物を望ましくない状況に「さらす」「触れさせる」という意味でよく使われます。

We want to expose our children to many different kinds of books.

私たちは子どもたちに、たくさんの種類の本に触れてほしいと思っています。

これは、子育て中の親が、子どもたちの成長を願って本を選ぶような温かい場面です。子どもたちが様々なジャンルの本に触れることで、新しい知識や考え方、感情に「影響を受けやすくする」状況を作り出したいという願いが込められています。物理的なものだけでなく、知識や経験、情報などに「触れさせる」という文脈でも頻繁に使われる、非常に自然な表現です。

He continued the difficult job, even though it exposed him to great danger.

その困難な仕事は彼を大きな危険にさらしたにもかかわらず、彼は続けた。

これは、命がけの仕事や、リスクの高い任務を遂行している人の姿を想像させる場面です。仕事の内容自体が、彼を「危険な状況に影響を受けやすくする」原因となっていることを示しています。このように、「expose A to B」で「AをBにさらす、AをBに直面させる」という意味で、特に危険やリスクといったネガティブな状況で使われることが多い典型的な例です。

コロケーション

expose oneself

(意図的に)自分の考えや感情をさらけ出す、または(無意識に)弱点や欠点を露呈する

文字通りには「自分自身をさらす」という意味ですが、比喩的には、自分の内面を他人に知られる状態を指します。意図的な場合もあれば、無防備な状態を指すこともあります。例えば、政治家がインタビューで『expose oneself』した場合、自分の政策や信念を積極的に語ることを意味します。一方、ビジネスの場で不用意な発言をして『expose oneself』した場合、弱点を露呈したことになります。文脈によってニュアンスが大きく変わる点に注意が必要です。

expose corruption

不正や汚職を明るみに出す、暴露する

社会正義やジャーナリズムの文脈で頻繁に使われる表現です。単に不正行為を明らかにするだけでなく、その背後にある構造的な問題や責任の所在を追及するニュアンスを含みます。expose a scandal(スキャンダルを暴露する)、expose a fraud(詐欺を暴く)なども同様の構文で使用されます。ビジネスシーンや報道機関でよく用いられ、口語的な表現ではありません。

expose a film

フィルムを露光する

写真や映画の専門用語で、フィルムや感光材料を光に当てることを意味します。デジタル写真が主流になった現在でも、フィルム写真の愛好家や、比喩的に「真実を明らかにする」という意味で使われることがあります。expose the truth(真実を明らかにする)という表現は、この露光のイメージから派生したものです。

expose to ridicule

嘲笑の的にする、物笑いの種にする

誰かを公然と笑いものにする、またはそうなりやすい状況に置くことを意味します。expose someone to scorn(軽蔑の的にする)も同様の意味合いで使用されます。例えば、「彼の奇妙な服装は彼を嘲笑の的にした」のように使われます。フォーマルな文脈で使用されることが多く、日常会話ではやや硬い印象を与えるかもしれません。

expose the fallacy

誤謬を暴く、論理の誤りを指摘する

議論や議論の中で、相手の主張の誤りや矛盾を指摘し、それが真実ではないことを明らかにする行為を指します。学術的な文脈や、論理的な議論の場でよく用いられます。例えば、「彼の議論の誤謬を暴く」のように使われます。expose the myth(神話を暴く)も類似の構造です。

expose to danger

危険にさらす

人や物を危険な状況に置くことを意味します。物理的な危険だけでなく、比喩的に精神的な危険やリスクを伴う状況も指します。expose someone to risk(リスクにさらす)も同様の意味で使われます。例えば、「子供を危険にさらす」や「企業を経済的なリスクにさらす」のように使われます。ニュースや警告文などでよく用いられます。

expose to the elements

風雨にさらす、自然の力にさらす

文字通りには、建物や物品を雨風や日光などの自然環境にさらすことを意味します。比喩的には、過酷な状況や試練にさらすという意味合いで使用されることもあります。例えば、「放置された車が風雨にさらされている」や「新入社員を厳しい環境にさらす」のように使われます。文学的な表現としても用いられます。

使用シーン

アカデミック

研究論文、学術書、講義などで頻繁に使用されます。データや研究結果を「さらす」「明らかにする」という意味で用いられ、例えば「この研究は、過去の仮説の誤りをexposeする(明らかにする)」、あるいは「被験者を特定の刺激にexposeする(さらす)」といった文脈で使用されます。客観性や論理性が求められる文体で使われるのが特徴です。

ビジネス

ビジネス文書、プレゼンテーション、会議などで使用されます。リスクや問題点を「明らかにする」という意味で、例えば「市場調査によって、新たなリスクがexposeされた(明らかになった)」、あるいは「競合他社の弱点をexposeする(明らかにする)」といった文脈で使用されます。フォーマルな文体で使用されることが多いですが、口頭での報告などでも使われます。

日常会話

日常会話では、やや硬い表現のため使用頻度は高くありません。ニュース記事やドキュメンタリーなどで、不正行為や秘密が「暴露される」といった文脈で見かけることがあります。例えば、「政治家の汚職がexposeされた(暴露された)」、あるいは「有害物質にexposeされる(さらされる)危険性」といった形で使われます。カジュアルな会話では、より平易な単語が好まれます。

関連語

類義語

  • 『秘密や隠されていたものを明らかにする』という意味で、情報、感情、真実などを対象とする。ビジネス、報道、文学など幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】`expose`が意図的な暴露や告発のニュアンスを含むのに対し、`reveal`は単に隠されていたものが明らかになるという客観的な意味合いが強い。感情的な強さや告発の意図は薄い。 【混同しやすい点】`expose`はしばしば不正や悪事を暴く文脈で使われるが、`reveal`は単なる情報の開示にも使われる。目的語の違いにも注意が必要(例:`expose corruption`, `reveal a secret`)。

  • 『覆われていたものを取り除く、発見する』という意味で、物理的なものから抽象的な事実まで幅広く使われる。探偵小説や歴史研究、科学研究などでよく用いられる。 【ニュアンスの違い】`expose`が積極的に何かを暴く行為を指すのに対し、`uncover`は調査や探求の結果として自然に明らかになるというニュアンスが強い。隠蔽されていたものが偶然見つかるような状況にも使われる。 【混同しやすい点】`uncover`は発見のプロセスに重点が置かれるため、必ずしも非難や告発の意図を含まない。`expose`よりもフォーマルな響きを持つことが多い。

  • 『情報を公にする、開示する』という意味で、主にビジネス、法律、政府関連の文脈で使用される。機密情報、財務情報、個人情報などを対象とする。 【ニュアンスの違い】`expose`が不正や秘密を暴く意味合いが強いのに対し、`disclose`は義務や規則に基づいて情報を開示するというニュアンスが強い。中立的、あるいは法的な意味合いが強い。 【混同しやすい点】`disclose`はしばしば法律や規制に関連する文脈で使用されるため、日常会話では`reveal`の方が自然な場合が多い。また、感情的なニュアンスはほとんど含まない。

  • 『秘密や内緒にしていた情報を漏らす』という意味で、しばしば信頼を裏切る行為を伴う。フォーマルな場面や文学作品で使用されることが多い。 【ニュアンスの違い】`expose`が広く情報を公開するのに対し、`divulge`は特に秘密にされていた情報を漏らすという限定的な意味合いを持つ。ネガティブなニュアンスが強い。 【混同しやすい点】`divulge`はしばしば秘密保持義務に違反する行為を指すため、軽い情報共有には適さない。また、日常会話での使用頻度は比較的低い。

  • 『裏切る』という意味。信頼関係を損なう行為全般を指す。感情的な意味合いが非常に強く、人間関係や国家間の関係など、様々な場面で使用される。 【ニュアンスの違い】`expose`が情報を公開することに重点を置くのに対し、`betray`は裏切りという行為とその結果としての信頼の喪失に重点が置かれる。感情的な強さが全く異なる。 【混同しやすい点】`expose`は必ずしもネガティブな意味合いを持たない場合があるが(例:日光に当てる)、`betray`は常にネガティブな意味合いを持つ。また、`betray`は対象が人や組織であることが多い。

  • 『公然と非難する、糾弾する』という意味で、不正、犯罪、不道徳な行為などを対象とする。政治、社会運動、報道などでよく用いられる。 【ニュアンスの違い】`expose`が事実を明らかにするのに対し、`denounce`は強い非難の意を表明する。感情的な強さと道徳的な判断が伴う。 【混同しやすい点】`denounce`はしばしば公的な場で行われる非難を指し、個人的な批判には適さない場合がある。また、`expose`よりもフォーマルで強い言葉である。

派生語

  • 『暴露』『露出』を意味する名詞。「expose」という動詞の行為や状態を名詞化したもの。写真の露出、危険への暴露、秘密の暴露など、幅広い文脈で使用される。日常会話から報道、学術論文まで頻繁に登場する。

  • exposition

    『説明』『解説』、または『博覧会』を意味する名詞。「expose」が持つ『明らかにする』という意味が発展し、詳細な説明や展示を通じて何かを明らかにする行為を指す。学術的な文脈や、大規模な展示会などで用いられる。

  • expository

    『説明的な』『解説的な』という意味の形容詞。「exposition」から派生し、何かを説明・解説する性質を表す。expository writing(説明文)のように、教育やジャーナリズムの分野でよく用いられる。

反意語

  • 『隠す』という意味の動詞。「expose」が何かを公にするのに対し、「hide」は意図的に見えないようにする。日常会話で頻繁に使われ、物理的なものから感情、情報まで幅広い対象を隠す際に用いられる。

  • 『隠蔽する』『隠す』という意味の動詞。「hide」よりも意図的、かつ巧妙に隠すニュアンスが強い。犯罪の隠蔽、感情の隠蔽など、ネガティブな文脈で使われることが多い。フォーマルな場面や報道記事などで見られる。

  • 『覆う』『隠す』という意味の動詞。「expose」が露出させるのに対し、「cover」は物理的に何かを覆って隠す。比喩的には、事実を隠蔽する意味でも使われる。報道における事件の報道(coverage)のように、幅広い文脈で使用される。

語源

"Expose」はラテン語の「exponere(外に出す、さらけ出す)」に由来します。これは「ex-(外へ)」と「ponere(置く)」が組み合わさった言葉です。「ponere」は英語の「position(位置)」や「component(構成要素)」の語源にもなっています。「外に置く」という文字通りの意味から、「覆いを外して見せる」「隠されていたものを明らかにする」という意味へと発展しました。日本語では、写真を「露出」するという言葉がありますが、これも英語の「exposure」に対応し、「光にさらす」という原義が反映されています。秘密や不正を「暴露する」という使い方も、「隠されていたものを外に出す」という語源的な意味合いと一致しています。

暗記法

「expose」は、単に明るみに出すだけでなく、社会の暗部を暴く告発の言葉。19世紀末のアメリカ、マックレイカーズと呼ばれるジャーナリストたちが、企業の不正や政治腐敗をexposeし、社会を動かしました。ウォーターゲート事件の報道もまた、権力構造をexposeし、歴史を塗り替えたのです。不正を暴き、弱さをさらけ出す。その背後には、真実を求める強い意志が宿っています。

混同しやすい単語

『expose』と語尾が同じ '-pose' であり、発音が似ているため混同しやすい。意味は『反対する』であり、動詞として使われる点が共通しているため、文脈で判断する必要がある。語源的には、'expose' が外にさらす意味なのに対し、'oppose' は 'ob-'(〜に向かって)+ 'pose'(置く)で、文字通り『対抗して置く』という意味合いを持つ。

expound

『expose』と語頭の 'ex-' が共通しており、スペルの一部が似ているため混同しやすい。意味は『詳しく説明する』であり、動詞として使われる。発音も母音部分が異なるため、注意が必要。'expound' は 'ex-'(外に)+ 'pound'(重さを量る、評価する)で、『詳細を明らかにする』というニュアンス。

『expose』と語頭の 'ex-' が共通しており、文字数が近いこともあり、スペルが混同されやすい。意味は『追放する』であり、動詞として使われる。発音も異なるため、区別が必要。'expel' は 'ex-'(外に)+ 'pel'(押す)で、『押し出す』という意味合いを持つ。

『expose』とはスペルが大きく異なるが、語頭の 'ex-' の共通性と、抽象的な意味合いを持つ名詞である点で、上級学習者が意味を混同しやすい。意味は『専門知識』であり、名詞として使われる。'expertise' は 'expert'(専門家)から派生した語。

『expose』とスペルの一部が似ており、特に 's' の位置が似ているため、視覚的に混同しやすい。意味は『配偶者』であり、名詞として使われる。発音も異なるため、注意が必要。語源的には、古フランス語の 'espouser'(結婚する)に由来する。

depose

'expose'と同様に語尾が '-pose' であり、発音が似ているため混同しやすい。意味は『退位させる』であり、動詞として使われる。'de-'(下に)+ 'pose'(置く)で、『位から下ろす』という意味合いを持つ。

誤用例

✖ 誤用: I want to expose my opinion on this matter.
✅ 正用: I want to express my opinion on this matter.

日本語の『さらけ出す』という言葉から、自分の意見を『expose』と表現してしまう誤用です。しかし、英語の『expose』は、隠されていた事実や秘密を暴露するニュアンスが強く、単に意見を述べる場合には不適切です。より自然な表現は『express』や『state』を用います。『expose』は、例えば『expose corruption(汚職を暴露する)』のように、告発的な文脈で使われます。日本人が意見を控えめに表現する文化とは異なり、英語では意見表明はより直接的であることが多いため、動詞の選択も重要になります。

✖ 誤用: The company exposed its new product at the exhibition.
✅ 正用: The company showcased its new product at the exhibition.

『expose』を『展示する』という意味で使うのは、誤りではありませんが、少し不自然です。『expose』は、意図的に何かを見せるというよりも、隠されていたものが偶然、あるいは意図的に明るみに出るというニュアンスがあります。製品発表のような意図的な展示には、『showcase』や『display』がより適切です。日本人が『展示』という言葉から連想するイメージは、単に『見せる』ことですが、英語では、その行為の意図や文脈によって適切な動詞を選ぶ必要があります。また、ビジネスシーンにおいては、より洗練された語彙を用いることが、プロフェッショナリズムを示す上で重要です。

✖ 誤用: He exposed himself to the cold weather.
✅ 正用: He subjected himself to the cold weather.

この文は文法的には正しいですが、『expose oneself』には『露出狂』という意味合いがあるため、誤解を招く可能性があります。寒さに身をさらすという意図を伝えたいのであれば、『subject oneself to』を使う方が適切です。日本語の『身をさらす』という表現を直訳すると、このような誤用が生じやすくなります。英語では、特に性的な意味合いを含む可能性のある表現は、慎重に使う必要があります。文化的な背景の違いから、意図しない意味合いが伝わってしまうことがあるため、注意が必要です。

文化的背景

「expose」は、隠されたものを明るみに出す、覆いを剥がすという意味合いを持ちますが、文化的には、権力構造や社会の不正を暴き出すというニュアンスを強く帯びています。それはまるで、暗闇に隠された真実を白日の下に晒し、人々の目を覚まさせる行為に似ています。

この単語が持つ告発的な響きは、19世紀後半から20世紀初頭にかけてのアメリカで隆盛した「マックレイキング(Muckraking)」というジャーナリズム運動と深く結びついています。マックレイカーズとは、政治腐敗、企業の不正、労働環境の劣悪さなどを徹底的に調査し、新聞や雑誌を通じて暴露したジャーナリストたちのことです。彼らは、アプトン・シンクレアの『ジャングル』のように、食品業界の非衛生的な実態を暴露し、消費者の安全意識を高めました。ジェイコブ・リースは、貧困層の生活を写真と文章で記録し、『How the Other Half Lives』を出版、社会福祉改革の機運を高めました。「expose」という言葉は、まさに彼らの活動の本質、つまり「隠された悪を暴露し、社会を改善する」という使命を象徴する言葉として、広く認識されるようになったのです。

現代においても、「expose」は、内部告発や調査報道において重要な役割を果たしています。例えば、ウォーターゲート事件を暴露したボブ・ウッドワードとカール・バーンスタインの活躍は、「expose」という言葉の持つ力を改めて世に知らしめました。彼らの報道は、権力の濫用を白日の下に晒し、ニクソン大統領の辞任へと繋がりました。このように、「expose」は、単に情報を開示するだけでなく、不正を暴き、権力に立ち向かうという、積極的な意味合いを含んでいるのです。

さらに、「expose」は、人の弱点や欠点を暴露するという意味合いも持ちます。これは、他者を貶める意図だけでなく、自己の弱さをさらけ出すことで、より人間らしい姿を見せるという側面も持ち合わせています。例えば、アーティストが自身の過去のトラウマを作品を通じて「expose」することは、観客に共感と感動を与えることがあります。このように、「expose」は、社会的な不正を暴くことから、個人的な感情の吐露まで、幅広い文脈で使用され、その背後には、真実を明らかにし、変化を促すという強い意志が込められているのです。

試験傾向

英検

- 出題形式: 主に語彙問題(短文補充)、長文読解

- 頻度と級・パート: 準1級、1級で頻出。2級でも稀に出題

- 文脈・例題の特徴: 社会問題、科学技術、歴史など幅広いテーマで登場。expose A to B (AをBにさらす)の形も重要

- 学習者への注意点・アドバイス: 「暴露する」という意味だけでなく、「さらす」「触れさせる」の意味も重要。派生語のexposure(暴露、露出、接触)も合わせて覚える。

TOEIC

- 出題形式: Part 5(短文穴埋め)、Part 7(長文読解)

- 頻度と級・パート: Part 5, Part 7 で中程度の頻度

- 文脈・例題の特徴: ビジネス関連のニュース記事、レポート、契約書などで使われることが多い。「リスクをさらす」「情報を公開する」といった文脈

- 学習者への注意点・アドバイス: ビジネスシーンでの用法を意識する。「expose oneself to risk (リスクを冒す)」のようなフレーズを覚えておくと役立つ。

TOEFL

- 出題形式: リーディングセクション

- 頻度と級・パート: リーディングセクションで高頻度

- 文脈・例題の特徴: 学術的な文章で頻出。研究、社会科学、自然科学など幅広い分野で使われる。「理論を明らかにする」「証拠を示す」といった文脈

- 学習者への注意点・アドバイス: アカデミックな文脈での用法を理解する。類義語のreveal, demonstrateとのニュアンスの違いを意識する。

大学受験

- 出題形式: 長文読解、和訳問題

- 頻度と級・パート: 難関大学で頻出

- 文脈・例題の特徴: 社会問題、科学技術、哲学など幅広いテーマで登場。抽象的な概念を説明する文脈で使われることが多い

- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する練習が重要。多義語であるため、文脈に応じた適切な訳語を選ぶ必要がある。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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