英単語学習ラボ

dedicate

/ˈdɛdɪkeɪt/(デェディケイト)

第一音節に強勢があります。/ɛ/ は日本語の「エ」よりも口を少し横に開いて発音する短母音です。/ɪ/ も同様に、日本語の「イ」よりも口をリラックスさせて発音します。最後の /eɪt/ は二重母音で、「エ」から「イ」へスムーズに移行します。全体を通して、各音を区切らずに滑らかにつなげることを意識しましょう。

動詞

捧げる

時間、労力、愛情などを、特定の目的や対象のために費やすこと。神、人、仕事、趣味など、対象は多岐にわたる。良い結果を出すために、自分のリソースを惜しみなく使うニュアンスを含む。

She decided to dedicate her time to helping people in need.

彼女は困っている人々を助けることに自分の時間を捧げる決心をしました。

この文は、誰かが自分の大切な「時間」を、特定の良い目的のために「捧げる」という決意を表しています。彼女が、優しさや社会貢献への強い気持ちを持って、自らの時間を他者のために使おうとしている情景が目に浮かびますね。この「dedicate A to B」の形は、「A(時間、努力など)」を「B(目的、活動など)」に充てる、という最もよく使われるパターンです。to の後には名詞か動名詞(-ing形)が来ます。

The author dedicated his new book to his supportive family.

その著者は、新しい本を支えてくれた家族に捧げました。

ここでは、「本」という作品を、感謝の気持ちを込めて大切な「家族」に「捧げる(献呈する)」という場面が描かれています。作家が、いつも支えてくれる家族への温かい思いを込めて、本にメッセージを記している様子が伝わってきますね。これは、本や歌、建物などの作品を特定の人や目的のために「献呈する」「捧げる」という、文学や芸術の分野でよく使われる典型的な用法です。映画や音楽のクレジットで「This film is dedicated to...」といった表現を見かけることもありますよ。

He dedicated his whole life to studying ancient history.

彼は全人生を古代史の研究に捧げました。

この例文は、ある人が自分の「全人生」という非常に大きなものを、特定の分野である「古代史の研究」に「捧げた」、つまり全身全霊で打ち込んだ様子を表しています。彼の強い情熱と、生涯をかけて一つのことに没頭する姿が目に浮かびますね。これは、「人生」や「キャリア」といった大きなものを、特定の分野や目的のために「捧げる」「打ち込む」という、献身的な姿勢を表す際によく使われる表現です。to の後が「studying」という動名詞になっている点にも注目してください。

動詞

専念する

ある特定の活動や目標に集中して取り組むこと。他の事に気を取られず、ひたすら一つの事に打ち込むニュアンス。

He decided to dedicate himself to the new project and worked even on weekends.

彼は新しいプロジェクトに専念することを決め、週末も働きました。

この例文は、新しい仕事や大きな目標に強い意志を持って取り組むビジネスパーソンの姿を描いています。成功のために時間や労力を惜しまない、という「dedicate」の典型的な使い方です。「dedicate oneself to ~」で「〜に専念する」という意味になります。週末も働くという描写から、彼の熱意が伝わってきますね。

She decided to dedicate herself to learning English every day.

彼女は毎日英語を学ぶことに専念しようと決めました。

英語を学び直すあなた自身にも重なるかもしれませんね。この例文は、個人が特定のスキルや知識を習得するために、時間とエネルギーを集中させる様子を表しています。「dedicate oneself to learning ~」のように、「to」の後には「学ぶこと」という動名詞が来ることがよくあります。毎日コツコツと努力する姿が目に浮かびます。

The volunteer group dedicates its time to helping people in need.

そのボランティアグループは、困っている人々を助けることに時間を捧げています。

この例文では、個人だけでなく、団体が特定の目的のために時間や資源を「捧げる」という「dedicate」の使い方を示しています。ここでは「時間を捧げる(dedicates its time)」という形で、彼らの活動が困っている人々のためにあることが分かります。「in need」は「困っている」という意味で、よく使われる表現です。温かい気持ちになれるシーンですね。

形容詞

献身的な

特定の目的や人に対して、時間や労力を惜しまず、忠実に尽くす様子。愛情や忠誠心を持って支えるニュアンスを含む。

Our teacher is very dedicated to helping students understand difficult lessons.

私たちの先生は、難しい授業を生徒が理解できるように献身的に教えてくれます。

この文は、先生が生徒のためにどれほど熱心に、そして時間をかけて指導しているかという情景を描いています。「dedicated to 〜ing」は「〜することに献身的な」という、この単語の非常に典型的な使い方です。教育現場やボランティア活動などで、ある目的のために尽力する様子を表す際によく使われます。

She is a dedicated musician who practices her piano for hours every day.

彼女は毎日何時間もピアノを練習する、献身的な音楽家です。

この文からは、雨の日も風の日も、ひたすら楽器に向かって練習する音楽家の姿が目に浮かびます。「dedicated + 名詞」の形で「献身的な〜」と表現し、ある分野や活動に情熱を注ぎ、努力を惜しまない人を表す際によく使われます。スポーツ選手や研究者など、特定の分野に打ち込む人について話すときに便利です。

My father is a dedicated parent who always supports our dreams.

私の父は、いつも私たちの夢を応援してくれる、献身的な親です。

この文は、家族のために時間や労力を惜しまない父親の愛情深い姿を伝えています。仕事で疲れていても、子供の相談に乗ったり、学校行事に参加したりする様子が想像できます。「dedicated」は、このように家族や大切な人に対して、深い愛情と責任感を持って尽くす態度を表す際にもよく使われます。人柄や性格を表現する形容詞として覚えておきましょう。

コロケーション

dedicate your life to

人生を捧げる、生涯をかけて尽力する

文字通り、自分の全人生をある目的や活動に費やすことを意味します。しばしば、宗教的な活動、慈善事業、または芸術的な追求など、非常に重要な目的のために自己犠牲を払うニュアンスを含みます。例えば、「彼女は人生を貧しい人々の救済に捧げた (She dedicated her life to helping the poor)」のように使われます。類似表現として 'devote your life to' がありますが、'dedicate' はより公式な文脈や、公的な表明を伴う場合に好まれます。

dedicate resources to

資源を投入する、資金や人員を重点的に割り当てる

企業や政府機関などが、特定のプロジェクトや問題解決のために、資金、人員、設備などの資源を意図的に割り当てることを指します。ビジネスや政治の文脈で頻繁に使われ、「会社は研究開発に多くの資源を投入した (The company dedicated significant resources to research and development)」のように用います。'allocate resources to' とほぼ同義ですが、'dedicate' はより長期的なコミットメントや、重要性を強調するニュアンスを持ちます。

dedicate a monument to

記念碑を捧げる、記念碑を建立する

特定の人物や出来事を記念するために、記念碑や像を建立し、公式に捧げることを意味します。歴史的な出来事や英雄を称える際に用いられ、「その都市は戦争で亡くなった兵士たちに記念碑を捧げた (The city dedicated a monument to the soldiers who died in the war)」のように使われます。'erect a monument to' と同様の意味ですが、'dedicate' はより儀式的な意味合いが強く、献辞やスピーチを伴うことが多いです。

dedicate time to

時間を割く、時間を費やす

特定の活動やタスクのために、意識的に時間を取り分けることを意味します。個人的な趣味、家族との時間、仕事のプロジェクトなど、様々な場面で使用されます。「彼は毎週週末に家族と過ごす時間を割いている (He dedicates time to his family every weekend)」のように使われます。'allocate time to' と似ていますが、'dedicate' はより意図的かつ計画的なニュアンスを含み、重要性を強調する傾向があります。

dedicate yourself to

専念する、打ち込む

ある目標や活動に全身全霊で取り組むことを意味します。自己啓発、仕事、趣味など、様々な分野で使用されます。「彼女はバレエの練習に専念している (She dedicates herself to practicing ballet)」のように使われます。'commit yourself to' とほぼ同義ですが、'dedicate' はより献身的で、情熱的なニュアンスを含みます。

dedicate a book to

本を献呈する

著者が本を特定の人に捧げることを意味します。本の冒頭に献辞が書かれることが一般的で、感謝や敬意を表すために行われます。「著者はその本を両親に献呈した (The author dedicated the book to his parents)」のように使われます。これは、文学的な慣習であり、個人的なつながりを示すものです。

dedicate efforts to

努力を傾注する

ある目標を達成するために、集中的に努力することを意味します。プロジェクトの成功、問題の解決、スキル向上など、様々な場面で使用されます。「彼らはプロジェクトの成功に努力を傾注した (They dedicated their efforts to the success of the project)」のように使われます。'devote efforts to' と同様の意味ですが、'dedicate' はより強い決意やコミットメントを示すニュアンスがあります。

使用シーン

アカデミック

学術論文や研究発表で、研究活動や貢献を「捧げる」意味合いで使われることが多いです。例えば、「この研究は、長年この分野に尽力された〇〇教授に捧げます」のように、研究の謝辞や献呈の場面で用いられます。また、「〜に専念する」という意味で、研究テーマに深く取り組む姿勢を示す際にも使われます。文語的な表現です。

ビジネス

ビジネスシーンでは、プロジェクトへの献身や貢献を強調する際に、ややフォーマルな場面で使われます。例えば、「このプロジェクトに全力を捧げる」という決意表明や、年間の活動報告書で「顧客満足度向上に専念した」という記述が見られます。日常会話よりは、書面やプレゼンテーションで用いられることが多いでしょう。

日常会話

日常会話ではあまり使われませんが、ニュース記事やドキュメンタリーなどで、著名人や偉人が特定の活動や目標に人生を「捧げた」という文脈で登場することがあります。例えば、「彼は生涯を貧困撲滅に捧げた」といったように、大きな目標や理想のために尽力した人物を紹介する際に用いられます。やや大げさな表現に聞こえる場合もあります。

関連語

類義語

  • 時間、エネルギー、愛情などを特定の目的や人に対して『捧げる』という意味。精神的なコミットメントを伴うことが多い。ビジネス、個人的な関係、趣味など幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】「dedicate」と非常に近い意味を持つが、「devote」の方がより感情的な献身、深い思い入れを伴うニュアンスがある。また、「devote oneself to」という形で再帰的に使うことが多い。 【混同しやすい点】「dedicate」は物理的な対象(建物、本など)を捧げる場合にも使えるが、「devote」は主に抽象的な対象(時間、努力、愛情など)に用いられる。また、「devote」はしばしば再帰代名詞を伴う。

  • 時間、エネルギー、またはリソースを特定の目的や活動に『割り当てる』という意味。しばしば公式な約束や義務を伴う。ビジネス、政治、個人的な関係など、様々な状況で使用される。 【ニュアンスの違い】「dedicate」よりもややフォーマルで、義務感や責任感が強いニュアンスがある。また、「commit」はしばしば組織やグループへの貢献を意味することがある。 【混同しやすい点】「commit」はしばしば否定的な意味合い(犯罪を犯すなど)を持つことがあるため、文脈に注意する必要がある。「dedicate」にはそのような否定的な意味合いは通常ない。

  • 宗教的な目的のために何かを神聖なものとして『奉献する』という意味。教会、聖職者、聖餐などに使われる。非常にフォーマルで、宗教的な文脈に限定される。 【ニュアンスの違い】「dedicate」よりもはるかに宗教的で、神聖な意味合いが強い。日常会話ではほとんど使われない。 【混同しやすい点】「consecrate」は宗教的な文脈でのみ使用されるため、「dedicate」の一般的な意味合いと混同しないように注意する必要がある。語源的にも「聖なるものにする」という意味合いが強い。

  • 仕事、タスク、責任などを誰かに『割り当てる』という意味。ビジネスや組織運営においてよく使われる。 【ニュアンスの違い】「dedicate」のように個人的な献身や情熱を伴うニュアンスはなく、より事務的で中立的な意味合いが強い。 【混同しやすい点】「assign」は通常、人に対して仕事やタスクを割り当てる場合に用いられ、「dedicate」のように抽象的な概念(時間、エネルギーなど)を捧げる場合には適さない。

  • 資源(資金、時間、スペースなど)を特定の目的のために『割り当てる』という意味。計画、予算、プロジェクト管理など、ビジネスや政府の文脈でよく使われる。 【ニュアンスの違い】「dedicate」のように個人的な感情や献身を伴うニュアンスはなく、より客観的で効率的な資源配分を意味する。 【混同しやすい点】「allocate」は通常、資源(リソース)を対象とする場合に用いられ、「dedicate」のように人や活動に時間やエネルギーを捧げる場合には適さない。

  • 何かを誰かに『与える』という意味。非常に一般的な動詞で、様々な文脈で使用される。 【ニュアンスの違い】「dedicate」のように特定の目的や対象に時間やエネルギーを捧げるというニュアンスはなく、単に何かを与えるという行為を表す。 【混同しやすい点】「give」は汎用的な動詞であるため、「dedicate」の持つ献身的な意味合いを表現するには不十分な場合が多い。「give time」という表現は可能だが、「dedicate time」ほど強いコミットメントは示唆しない。

派生語

  • 『献身』『専念』という意味の名詞。「dedicate」の行為や状態を表す抽象名詞。儀式における『奉献』の意味合いも含む。ビジネスシーンやスピーチで、努力や功績を称える際に使われることが多い。

  • 『献身的な』『熱心な』という意味の形容詞。過去分詞形が形容詞化したもの。人や組織の性質を表す際に用いられ、『専用の』という意味も持つ。例えば、『dedicated server(専用サーバー)』のように、IT分野でも頻繁に使われる。

  • dedicator

    『献呈者』『寄贈者』という意味の名詞。「dedicate」する人、つまり何かを捧げる人を指す。法律文書や契約書で、権利や財産を譲渡する人を指す場合もある。日常会話での使用頻度は低いが、専門的な文脈で用いられる。

反意語

  • 『無視する』『怠る』という意味の動詞。「dedicate」が時間や労力を注ぎ込むのに対し、「neglect」は注意を払わないことを意味する。日常的な義務の放棄から、重大な責任の不履行まで、幅広い文脈で使用される。

  • 『放棄する』『見捨てる』という意味の動詞。「dedicate」が目標や活動にコミットするのに対し、「abandon」は途中で投げ出すことを意味する。物理的な場所の放棄から、抽象的な計画や関係の放棄まで、広範な意味合いを持つ。

  • 『撤回する』『手を引く』という意味の動詞。「dedicate」が積極的に関与するのに対し、「withdraw」は関与をやめることを意味する。投資からの撤退、約束の撤回、支援の打ち切りなど、様々な文脈で使用される。

語源

"Dedicate」は、ラテン語の「dēdicāre」(捧げる、宣言する)に由来します。この単語は、「dē-」(完全に、徹底的に)と「dicāre」(宣言する、公言する)という二つの要素から構成されています。「dicāre」自体は、「dicere」(言う、話す)という動詞に関連しており、元々は何かを神聖な目的のために「宣言する」という意味合いがありました。つまり、「dedicate」は、何かを特定の目的や人物のために完全に「宣言」し、捧げるという行為を表しています。日本語で例えるなら、何かを「○○のために尽くします!」と公に宣言するイメージです。この「宣言」が、時間や労力を特定の目標や活動に「専念する」という意味へと発展し、さらに「献身的な」という形容詞的な意味合いも持つようになりました。

暗記法

「dedicate」は、古代ローマの神殿奉献にルーツを持ち、単なる奉納を超えた深い精神性を宿します。中世の教会献堂にも見られるように、聖なる目的への献身を意味し、自己犠牲を伴う高潔な行為を象徴します。文学では人生を捧げる主人公の姿を、現代ではスポーツ選手のひたむきさを表現し、時代を超えて、情熱、責任、そして希望を体現する言葉として輝き続けています。

混同しやすい単語

『dedicate』と『deduction』は、どちらも『ded-』から始まるため、スペルと発音の両方で混同しやすい単語です。『deduction』は『推論』や『控除』という意味の名詞であり、動詞の『dedicate』とは品詞も意味も異なります。特に、ビジネスの文脈で『控除』という意味で使われることが多いので、注意が必要です。語源的には、どちらも『下に (de-) + 言う/示す (dicare)』という構成ですが、『dedicate』は対象を特定して示す、『deduction』は全体から引き算するというニュアンスの違いがあります。

『dedicate』と『devote』は、どちらも『捧げる』という意味を持ち、意味が非常に似ているため混同しやすいです。ただし、ニュアンスには微妙な違いがあります。『dedicate』は、特定の目的や対象に時間や労力を費やすことを強調するのに対し、『devote』は、愛情や忠誠心を込めて捧げる意味合いが強いです。例えば、『dedicate a song to someone』(曲を誰かに捧げる)と『devote one's life to a cause』(人生をある目的に捧げる)のように使われます。置き換え可能な場合も多いですが、文脈によってより適切な方を選ぶ必要があります。

『dedicate』と『indicate』は、語尾の『-cate』と『-cate』が共通しているため、スペルが似ており混同しやすいです。『indicate』は『示す』という意味の動詞であり、『dedicate』とは意味が異なります。発音も異なりますが、早口で発音されると聞き間違える可能性があります。語源的には、どちらも『言う/示す (dicare)』という語根を含みますが、『dedicate』は対象を特定して示す、『indicate』は間接的に示すというニュアンスの違いがあります。

『eradicate』は『根絶する』という意味で、動詞です。接頭辞の『e-』(外へ)と『radic-』(根)から成り立っており、『根こそぎにする』イメージです。『dedicate』とはスペルも発音も大きく異なりますが、どちらも少し長めの動詞であり、語感が似ていると感じる学習者もいるかもしれません。文脈が全く異なるため、意味で混同することは少ないでしょう。

『predicate』は文法用語で『述語』という意味を持つ名詞、または『断定する』という意味の動詞です。『dedicate』とはスペルが似ており、特に『-dicate』の部分が共通しているため、視覚的に混同しやすいです。発音も似ていますが、アクセントの位置が異なります。『dedicate』は最初の音節にアクセントがありますが、『predicate』は2番目の音節にアクセントがあります。文法用語としての『predicate』は、英語の文章構造を理解する上で重要な概念なので、覚えておきましょう。

『addict』は『中毒者』という意味の名詞、または『中毒にする』という意味の動詞です。『dedicate』とはスペルも発音も異なりますが、どちらも二音節の動詞であり、語感が似ていると感じる学習者もいるかもしれません。『addict』は、あるものに強く依存している状態を表す言葉であり、『dedicate』の『捧げる』という意味とは全く異なります。特に、薬物やギャンブルなどの中毒を指すことが多いので、ネガティブな意味合いで使用されることが多いです。

誤用例

✖ 誤用: I dedicate my life to sleeping.
✅ 正用: I devote my life to sleeping.

『dedicate』は、何か価値のある目的や活動に時間・エネルギーを捧げるニュアンスが強く、自己犠牲や献身的な意味合いを含みます。怠惰な行為(この場合は睡眠)に使うと、皮肉やユーモアのつもりでない限り不自然です。一方、『devote』はより中立的に『専念する』という意味合いで、必ずしも高尚な目的に限らず使えます。日本人が『捧げる』という言葉から『dedicate』を選びがちですが、英語では文脈によって使い分ける必要があります。

✖ 誤用: He dedicated a song to his boss at the karaoke.
✅ 正用: He sang a song for his boss at the karaoke.

『dedicate』は、作品や業績を誰かに捧げる場合に使われることが多いです。カラオケで歌を歌う行為は、よりカジュアルで個人的な行為なので、単に『for』を使って目的を伝える方が自然です。日本人が『〜に捧げる』という表現を安易に『dedicate to』と直訳しがちですが、英語では行為の性質によって適切な表現を選ぶ必要があります。また、ビジネスの場で上司に歌を捧げるという行為自体、欧米のビジネス文化ではやや不自然に感じられる可能性も考慮すべきでしょう。

✖ 誤用: She dedicated herself to the project, but she also needed to take care of her family.
✅ 正用: She committed herself to the project, but she also needed to take care of her family.

『dedicate』は、時間やエネルギーを『捧げる』という意味合いが強く、自己犠牲的なニュアンスを含みます。家族の世話との両立という文脈では、自己犠牲を強調する『dedicate』よりも、『commit』(責任を持って取り組む)の方が、バランスの取れた姿勢を示唆し、より適切です。日本人は『献身的に』という言葉から『dedicate』を選びがちですが、英語では文脈によって適切なコミットメントの度合いを示す単語を選ぶ必要があります。また、英語圏では、仕事と私生活のバランスを重視する傾向が強いため、自己犠牲的な表現は避ける方が無難な場合もあります。

文化的背景

「dedicate」という言葉は、単に何かを捧げる以上の意味を持ち、自己犠牲や深い献身といった、精神的な高潔さを象徴することがあります。それは、神聖な目的、大切な人、あるいは重要な使命に対して、時間、才能、情熱、時には人生そのものを捧げるという、強い決意と覚悟を表す言葉なのです。

「dedicate」が持つ文化的背景を考えるとき、まず思い浮かぶのは、古代ローマにおける神殿の奉献です。ローマ人は、神々への敬意と感謝を示すために、神殿や祭壇を建設し、それを神々に「dedicate」しました。この行為は、単なる建築物の完成を意味するのではなく、神々との間に特別な関係を築き、その加護を願うという、宗教的、社会的な儀式でした。中世ヨーロッパにおいては、教会や修道院が建設される際に、聖人や聖母マリアに「dedicate」されることが一般的でした。これは、その建物が聖なる目的のために存在し、信仰の拠り所となることを宣言するものでした。これらの歴史的な背景から、「dedicate」は、単なる物理的な奉納を超え、精神的な献身、深い尊敬、そして揺るぎない信仰を表す言葉として、その意味を深めてきたと言えるでしょう。

文学作品においても、「dedicate」は、しばしば重要なテーマを表現するために用いられます。例えば、ある小説では、主人公が人生をかけて研究に「dedicate」する姿が描かれ、その献身的な生き方が、読者に深い感動を与えます。また、ある詩では、恋人への深い愛情を「dedicate」するという表現が用いられ、その情熱的な感情が、読者の心を捉えます。映画においても、「dedicate」は、しばしば感動的なシーンを彩ります。例えば、あるドキュメンタリー映画では、困難な状況に置かれた人々が、自分たちの夢や目標のために「dedicate」する姿が描かれ、その勇気と希望が、観る人に強いメッセージを伝えます。これらの例から、「dedicate」は、芸術作品において、人間の精神的な強さ、深い愛情、そして揺るぎない希望を象徴する言葉として、重要な役割を果たしていることがわかります。

現代社会においても、「dedicate」は、様々な場面で使用されます。例えば、スポーツ選手が、トレーニングに「dedicate」する姿は、目標達成のために努力することの重要性を示しています。また、教師が、生徒たちの教育に「dedicate」する姿は、未来を担う人材を育成することの尊さを教えてくれます。さらに、医療従事者が、患者の治療に「dedicate」する姿は、人々の命を守ることの重要性を改めて認識させてくれます。このように、「dedicate」は、現代社会においても、自己犠牲、献身、そして責任といった、重要な価値観を象徴する言葉として、その意味を保ち続けているのです。それは、私たちが何かを「dedicate」するとき、単に時間や労力を費やすだけでなく、自分の心と魂を込めることを意味しているのです。

試験傾向

英検

1. 出題形式: 主に語彙問題(短文空所補充)、長文読解。2. 頻度と級・パート: 準1級、1級で頻出。3. 文脈・例題の特徴: 社会問題、環境問題、科学技術など硬めのテーマの長文でよく見られる。4. 学習者への注意点・アドバイス: 「dedicate A to B (AをBに捧げる)」の形を確実に押さえること。類義語のdevoteとの使い分けにも注意。

TOEIC

1. 出題形式: Part 5(短文穴埋め)、Part 7(長文読解)。2. 頻度と級・パート: 頻出。3. 文脈・例題の特徴: 企業活動、人材育成、社会貢献などビジネス関連の文脈でよく用いられる。4. 学習者への注意点・アドバイス: 「be dedicated to ~ing(~することに専念する)」の形を覚えておく。toの後に動名詞が来る点に注意。

TOEFL

1. 出題形式: リーディングセクション。2. 頻度と級・パート: アカデミックな文章で頻出。3. 文脈・例題の特徴: 歴史、科学、社会科学などの分野で、研究や活動への貢献を表す際に使われる。4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から正確な意味を把握することが重要。類義語のcommitとのニュアンスの違いも意識するとよい。

大学受験

1. 出題形式: 主に長文読解。2. 頻度と級・パート: 難関大学で頻出。3. 文脈・例題の特徴: 社会問題、歴史、科学など幅広いテーマで登場。4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈における意味を正確に把握する能力が求められる。「献身する」だけでなく、「(時間・労力などを)費やす」という意味も覚えておくこと。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

本サイトは学習用途を想定しており、専門家の監修を受けていません。 正確性には留意していますが、誤りに気付いた場合はフォームからご連絡ください。