thick
th の音(/θ/)は、舌先を上下の前歯で軽く挟んで息を出す摩擦音です。日本語にはない音なので、練習が必要です。『サシスセソ』の子音を発音する時のように、舌先を歯の裏につけるのではなく、舌先を少しだけ出して、歯で軽く挟むようにして息を出すと近い音になります。/ɪ/ は日本語の『イ』よりも口を少し開き、短く発音します。最後に、息だけで『ク』と言うように 'k' を発音します。
分厚い
物理的な厚みを指す場合。本、板、衣服など、具体的な物体に対して用いられます。抽象的な意味合いで「(霧などが)濃い」という意味でも使われます。
My new English dictionary is very thick and heavy.
私の新しい英和辞典はとても分厚くて重いです。
※ 机の上に置かれた、ずっしりとした分厚い辞書を想像してみてください。「わぁ、こんなに分厚いんだ!勉強、頑張らなくちゃ」という気持ちが伝わる場面です。本や辞書の物理的な厚みを表現する際に最も典型的な使い方です。
I love to eat thick slices of toast for breakfast.
私は朝食に分厚いトーストを食べるのが大好きです。
※ カリッと焼けた、見るからに美味しそうな分厚いトーストを想像してみましょう。パンや肉など、食べ物の「厚切り」を表現する際によく使われます。美味しさや満足感が伝わる、日常的な食事のシーンです。
She put on a thick coat to stay warm in the cold winter.
彼女は寒い冬に暖かく過ごすために分厚いコートを着ました。
※ 雪がちらつく寒い朝、もこもこした分厚いコートを羽織って、暖かさにホッとする様子が目に浮かびます。衣類が寒さから身を守るために「分厚い」という状況は、誰もが経験する典型的な場面です。
親密な
人間関係の密度が高い状態を表す。家族、友人、恋人など、感情的な繋がりが強い関係性について使われます。比喩的に「(なまりが)強い」という意味でも使われます。
They became thick friends after working together for years.
彼らは何年も一緒に働いた後、親友になりました。
※ この例文は、職場で長い時間を共にし、お互いを深く理解し信頼し合った二人の友情が深まった様子を描いています。「thick friends」で「非常に親しい友人」という意味になります。通常「厚い」という意味の「thick」が、ここでは「関係が濃い、親密な」という比喩的な意味で使われる典型的な例です。
My sister and I are so thick; we share everything.
妹(姉)と私はとても仲良しで、何でも共有します。
※ この例文は、いつも一緒にいて、秘密や悩み事まで何でも分かち合う姉妹の温かい関係を表しています。「so thick」とすることで、「とても親密である」という気持ちを強調しています。家族や特に親しい友人に対して、お互いのことを何でも知っているような、深い絆がある状態を表すのにぴったりです。
The two boys were thick, whispering secrets in the corner.
その二人の少年は親密で、隅で秘密をささやいていた。
※ この例文は、他の人から少し離れて、こそこそと何かを話している二人の少年を描写しています。彼らの間に特別なつながりがあるように見えます。この文脈では、「thick」は「非常に親しい」だけでなく、場合によっては「何かを企んでいるかのように親しい」という、少し秘密めいたニュアンスを含むことがあります。秘密を共有する行動が、その関係の深さを物語っていますね。
ぎっしり
「濃く」「分厚く」の状態を表す。液体や霧などが、密集している様子を表す。
The snow fell thick all morning, covering the whole town in white.
午前中ずっと雪がぎっしり降り積もり、町全体を真っ白に覆いました。
※ この例文では「thick」が「雪が密度濃く、ぎっしりと降る様子」を表しています。まるで白い絨毯のように降り積もっていく情景が目に浮かびますね。天候や自然現象を表現する際によく使われる、とても自然な表現です。
Wild flowers grew thick along the path, making the forest colorful and vibrant.
小道の脇には野の花がぎっしり生い茂り、森をカラフルで生き生きとしたものにしていました。
※ 「grow thick」は、植物などが「ぎっしり生える」「密生する」という意味で非常によく使われます。豊かな自然の風景や、生命力あふれる様子を描写するのにぴったりの表現です。まるでその場にいるような気持ちになりますね。
When she heard the good news, happy tears came thick to her eyes.
その良い知らせを聞いたとき、彼女の目には嬉し涙がぎっしりと溢れました。
※ 「come thick」は、涙や感情などが「どっと溢れる」「とめどなく出る」様子を表すことがあります。喜びや悲しみで感情があふれ出る、人間らしい感動的な瞬間が描かれています。感情を豊かに表現できる、心に残る使い方です。
コロケーション
ずうずうしさ、図太さ、批判や非難に動じない精神力
※ 文字通りには「厚い皮膚」ですが、比喩的には「精神的な鎧」を意味します。批判や侮辱を気にせず、平然としていられる人を指します。ビジネスシーンや、特に公の場で活躍する人に必要な資質として言及されることが多いです。類似の表現に 'tough hide' があります。
強い訛り
※ 特定の地域や社会階層に特有の発音の特徴が強く表れている状態を指します。必ずしも否定的な意味合いではなく、単に「聞き取りにくい」という客観的な描写として用いられることもあります。'heavy accent' とほぼ同義ですが、 'thick' の方がより口語的な響きがあります。
濃い霧
※ 視界が非常に悪くなるほどの濃い霧の状態を表します。物理的な濃さを強調する表現です。気象状況を説明する際によく用いられます。 'dense fog' も同様の意味ですが、'thick' の方が日常会話でより一般的です。文学作品などでは、心理的な不安や不気味さを表現するために用いられることもあります。
〜でいっぱい、〜がぎっしり詰まっている
※ ある場所に何かが大量に存在している状態を表します。例えば、「その森は野生動物でいっぱいだった (The forest was thick with wild animals.)」のように使います。物理的な密集だけでなく、抽象的な意味でも使用でき、「その議論は誤解でいっぱいだった (The argument was thick with misunderstandings.)」のように表現できます。
非常に親密な間柄、ぐる
※ 文字通りには「泥棒のように仲が良い」という意味で、共謀関係にあるほど親密な関係を表すイディオムです。しばしば、秘密を共有している、あるいは何か不正なことを企んでいるニュアンスを含みます。'close as two peas in a pod' と似た意味合いですが、こちらはより純粋な親密さを表します。
厚切り
※ パンや肉などを厚く切った状態を指します。特に料理や食事の場面で使われ、薄切り(thin slice)との対比で用いられます。食感や食べ応えを強調する際に使われることが多いです。例えば、「厚切りのトースト (thick slice of toast)」のように使います。
どんな困難があっても、良い時も悪い時も
※ 人生における良い時期(thin)と悪い時期(thick)の両方を乗り越えて、変わらぬ忠誠心や支持を示すことを意味するイディオムです。家族、友人、パートナーシップなど、長期的な関係性においてよく用いられます。’in good times and bad times’ と同様の意味を持ちますが、より詩的な響きがあります。
使用シーン
学術論文や専門書で、抽象的な概念や複雑な事象を説明する際に使われます。例えば、社会学の研究で「〜という関係性が濃厚である」と表現したり、統計学で「分布が厚い」といった意味で使用されたりします。研究発表やディスカッションでも、専門的な議論を深めるために用いられることがあります。
ビジネス文書やプレゼンテーションにおいて、データや状況を説明する際に限定的に使われます。例えば、「市場の需要層が厚い」と表現して市場規模の大きさを強調したり、「顧客との関係が深い」と述べて良好な関係性をアピールしたりする際に用いられます。日常的なビジネス会話では、より平易な言葉が好まれる傾向にあります。
日常会話では、物の厚さを表現する以外にはあまり使われません。例えば、本やパンケーキの厚さを言う場合などです。比喩的な意味合いで「あの人とは親しい関係だ」と表現するよりも、'close' や 'good friends' の方が一般的です。ニュースやドキュメンタリーで、森林の密度や霧の濃さを表現する際に使われることがあります。
関連語
類義語
『密度が高い』という意味で、物質や情報、人口などが密集している状態を表す。学術的な文脈や客観的な記述でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】『thick』が物理的な厚みや濃さを指すのに対し、『dense』は単位面積・体積あたりの量が多いことを強調する。感情的なニュアンスは薄い。 【混同しやすい点】『thick』は液体やクリームなどにも使えるが、『dense』はより固体的なものや抽象的な概念(dense fogなど例外あり)に使われることが多い。また、森林の密度を表す際などにも頻繁に使用される。
『かさばる』『大きい』という意味で、特に物理的な大きさや容積が大きく、扱いにくいものを指す。日常会話で使われることが多い。 【ニュアンスの違い】『thick』が厚みや太さを強調するのに対し、『bulky』は全体的な大きさや容積が大きいことを強調する。必ずしも厚みがあるとは限らない。 【混同しやすい点】『bulky』は、運びにくい、収納しにくいといったネガティブなニュアンスを含むことが多い。『thick』は必ずしもそうではない。
『幅が広い』という意味で、二次元的な広がりを表す。道や川、布など、平面的なものに対して使われる。 【ニュアンスの違い】『thick』が三次元的な厚みを指すのに対し、『wide』は幅を指す。文脈によっては、抽象的な意味で『広い』という意味でも使われる。 【混同しやすい点】『thick』は必ずしも広がりを伴わないが、『wide』は必ず幅がある。『a thick book』は厚い本だが、『a wide book』は通常ありえない表現。
『ずんぐりむっくりした』という意味で、特に人や動物の体格を表す。やや古風な表現で、フォーマルな場面ではあまり使われない。 【ニュアンスの違い】『thick』が単に太いことを表すのに対し、『stout』は体格ががっしりしている、丈夫であるといったニュアンスを含む。良い意味にも悪い意味にもなりうる。 【混同しやすい点】『stout』は人に対して使う場合、体型に関する婉曲表現として用いられることがある。『thick』は体型に対して直接的な表現であり、失礼にあたる場合がある。
『巨大な』『大規模な』という意味で、非常に大きく重いものを指す。物理的な大きさだけでなく、影響力や規模の大きさも表す。 【ニュアンスの違い】『thick』が厚みや太さを指すのに対し、『massive』は全体的な大きさや規模が非常に大きいことを強調する。圧倒的な印象を与える。 【混同しやすい点】『massive』は、抽象的な概念や影響力に対しても使えるが、『thick』は主に物理的な厚みに対して使われる。『massive support』は大規模な支持だが、『thick support』とは言わない。
『粗い』という意味で、手触りや質感が滑らかでないことを指す。布や紙、砂など、表面がザラザラしているものに使われる。 【ニュアンスの違い】『thick』が厚みや濃さを指すのに対し、『coarse』は表面の粗さを指す。比喩的に、言葉遣いが乱暴なことを表す場合もある。 【混同しやすい点】『thick』は必ずしも表面の質感に関係ないが、『coarse』は表面の質感を問題にする。また、『coarse』は人柄や言葉遣いに対して使われることがあるが、『thick』は通常そうではない。
派生語
- thicken
『濃くする、太くする』という意味の動詞。物理的な厚みを増す場合にも、スープなどを濃くする場合にも使われる。日常会話から料理のレシピ、工業分野まで幅広く使われる。接尾辞 '-en' は動詞化の役割を持ち、状態の変化を表す。
『厚さ、濃さ』という意味の名詞。具体的な物体の厚みを指すことも、抽象的な意味での濃さ(例えば感情の深さ)を指すこともある。物理学、工学、料理など様々な分野で使用され、学術論文にも登場する。
『厚く、濃く』という意味の副詞。霧が濃く立ち込める様子や、ペンキが厚く塗られている様子などを描写する際に用いられる。文脈によっては比喩的に、感情が強く表れている様子を表すこともある。比較的フォーマルな文章や描写的な表現で使われる。
反意語
『薄い、細い』という意味で、thickの最も直接的な反意語。物理的な厚みや幅が少ない状態を指す。日常会話で頻繁に使われるだけでなく、ビジネスシーンや学術的な文脈でも用いられる。
文脈によって『細かい、薄い』という意味になり、thickの反意語として機能する。例えば、『fine hair(細い髪)』のように使われる。また、『fine powder(細かい粉)』のように、粒子の粗さの対比として用いられることもある。日常会話でも使われるが、専門的な文脈でも登場する。
『まばらな、希薄な』という意味で、thickが密集している状態を表すのに対し、sparseは密度が低い状態を示す。例えば、『sparse vegetation(まばらな植生)』のように、分布の密度を表す際に用いられる。主に学術的な文脈や、自然科学に関する記述で使われる。
語源
"thick"の語源は古英語の「þicc」に遡り、これはゲルマン祖語の「*þikkuz」(密集した、固体の)に由来します。さらに遡ると、印欧祖語の「*tegu-」(厚い、硬い)という語根に行き着きます。この語根は、触覚的な厚みや密度を表す概念と関連しています。興味深いのは、この語根が「屋根(tegument)」を意味するラテン語「tegere」(覆う)とも関連があると考えられることです。屋根が厚く、覆うというイメージから、何かをしっかりと覆い、保護するような「厚み」の概念が派生したと捉えることができます。日本語で例えるなら、「ずっしり」とした重みや、「ぎっしり」と詰まっている様子が近いかもしれません。このように、「thick」は触覚的な密度や厚みといった基本的な概念を、古代から現代まで受け継いでいる単語と言えるでしょう。
暗記法
「thick」は単なる厚みではない。知性の鈍さ、教養のなさをほのめかす侮蔑の言葉として、英語圏の社会に根ざしている。中世のスコラ哲学では洗練された思考が知性とされたが、「thick」は未加工で粗野な状態を指し、教養のなさを表した。シェイクスピアも知性の鈍さを表す比喩として使用。現代でも否定的な意味合いが強く、婉曲的な表現やスラングとしても使われる。背後には社会的な価値観や階級意識が潜み、この言葉を理解することは、英語圏の文化を深く知ることにつながる。
混同しやすい単語
発音が非常に似ており、特にネイティブの発音では区別が難しい場合があります。'thick' は「厚い」、'sick' は「病気の」という意味で、品詞も異なります(形容詞)。日本人が注意すべき点は、/θ/ (thickのth) と /s/ (sickのs) の発音を意識的に区別することです。/θ/ は舌を軽く上下の歯で挟んで発音する有声音です。
'th' の部分が共通しているため、スペルと発音の両方で混同しやすいです。'thick' が形容詞であるのに対し、'think' は動詞で「考える」という意味です。'th' の発音は同じですが、母音が異なるため、意識して区別する必要があります。/θ/ (無声音)と/ɪ/の組み合わせです。
スペルが似ており、特に手書きの場合など 'h' の有無を見落としやすいです。'tick' は「ダニ」や「(時計の)カチカチ」という意味の名詞、または「チェックを入れる」という意味の動詞です。'thick' とは意味が全く異なるため、文脈で判断することが重要です。
語尾が似ているため、スペルミスしやすい単語です。'thicket' は「やぶ、茂み」という意味の名詞で、場所を表します。'thick' は形容詞で状態を表すため、品詞が異なります。'thicket'は、'thick' が密集している状態を表すことから派生した単語だと考えると覚えやすいでしょう。
語尾の 'ick' が共通しているため、発音とスペルの両方で混同しやすいです。'trick' は「いたずら」や「手品」という意味の名詞、または「だます」という意味の動詞です。'thick' とは意味が全く異なります。LとRの発音区別と同様に、TとTHの発音区別も意識して練習すると良いでしょう。
'th' のスペルと発音が共通しているため、特に発音を聞き間違えやすいです。'the' は定冠詞で、特定のものや人を指す際に使用します。'thick' とは品詞も意味も全く異なるため、文脈で判断する必要があります。ただし、会話の中では弱形/ðə/で発音されることが多く、よりthickとの区別が難しくなる場合があります。
誤用例
日本人が『thick』を使いがちな場面として、スープやソースのとろみを表現するケースがあります。しかし、英語では『thick』は単に物理的な粘度を指し、必ずしも美味しさや質の高さを意味しません。むしろ、どろどろしていて重たい、というネガティブな印象を与えることもあります。この文脈では、野菜がたっぷり入っていて濃厚な味わいを伝えたいのであれば、『rich』を使う方が適切です。『rich』は風味や栄養が豊かであることを示唆し、より洗練された表現となります。日本語の『濃厚』を安易に『thick』に置き換えないように注意しましょう。
『thick-skinned』は日本語の『図太い』に近い意味を持ち、批判や非難に動じない、鈍感な人を指します。しかし、この表現は非常にネガティブなニュアンスを含み、相手を侮辱する可能性があります。日本語の『図太い』には、ある種のユーモラスな響きや、逆境に強いという意味合いも含まれることがありますが、英語の『thick-skinned』にはそうした肯定的なニュアンスはほとんどありません。相手が批判を気にしないだろうと伝えたいのであれば、『resilient(回復力がある)』や『unflappable(動じない)』といった、より丁寧で客観的な表現を選ぶべきです。特にビジネスやフォーマルな場面では、言葉選びに注意が必要です。
日本人が『thick』を『込み入っている』『複雑』という意味で使ってしまうのは、日本語の『濃い』という表現が、内容の充実度だけでなく、複雑さも示唆することがあるためです。しかし、英語の『thick』は物理的な厚みや密度を主に指し、抽象的な概念の複雑さを表すのには適していません。この文脈では、小説の筋が複雑で理解しにくいことを伝えたいのであれば、『convoluted(複雑に入り組んだ)』や『intricate(入り組んだ)』といった語を使う方が適切です。また、『dense』も使えますが、どちらかというと情報過多で難解なニュアンスがあります。日本語の『濃い』を安易に直訳せず、文脈に合った英語表現を選ぶように心がけましょう。
文化的背景
「thick」は、単に物理的な厚みを表すだけでなく、知性の鈍さや理解力の欠如を婉曲的に表現する言葉として、英語圏の文化に深く根付いています。この言葉が持つ侮蔑的な響きは、社会における知性と教養の価値を反映しており、しばしば階級や教育水準と結び付けて用いられます。
歴史的に見ると、「thick」が知性の鈍さを指すようになったのは、16世紀頃からだと考えられています。中世のスコラ哲学においては、知性は洗練された思考力と結び付けられ、複雑な概念を理解し、それを言葉で表現する能力が重視されました。一方、「thick」は、未加工で粗野な状態を表す言葉として、洗練されていない、教養のない人々を指すようになりました。シェイクスピアの作品にも、知性の鈍さを表す比喩として「thick」が使われている例が見られます。
現代英語においても、「thick」は否定的な意味合いを強く帯びています。「He is a bit thick.」という表現は、「彼は少し頭が悪い」という意味合いを持ち、相手を傷つけないように婉曲的に表現する際に用いられます。また、スラングとして「thick」が使われる場合、体型がふくよかな女性を指すことがありますが、これは必ずしも肯定的な意味合いを持つとは限りません。文脈によっては、相手を侮辱する意図が含まれている場合もあります。
このように、「thick」は単なる物理的な厚みを表す言葉ではなく、社会的な価値観や階級意識、そして知性に対する評価が複雑に絡み合った言葉です。この言葉を理解することは、英語圏の文化や社会構造をより深く理解することにつながると言えるでしょう。
試験傾向
- 出題形式: 主に語彙問題、長文読解、ライティング(エッセイ)
- 頻度と級・パート: 準1級以上で頻出。特に1級、準1級の語彙問題、2級の長文読解でよく見られる。
- 文脈・例題の特徴: 幅広いトピックで登場するが、科学、環境、社会問題など、やや硬めの文脈が多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 形容詞としての「厚い」「濃い」の基本的な意味に加え、「密集した」「不明瞭な」といった比喩的な意味も押さえておくこと。thick-skinned(鈍感な)のような複合語も重要。
- 出題形式: 主にPart 5(短文穴埋め問題)、Part 7(長文読解問題)
- 頻度と級・パート: 比較的頻度は低いが、時折Part 7のビジネス関連の文章で登場する。
- 文脈・例題の特徴: 報告書、契約書、会議の議事録など、ビジネスシーンで使われることが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: TOEICでは、物理的な「厚さ」よりも、「(霧などが)濃い」という意味で使われることが多い。文脈から意味を判断する練習が必要。
- 出題形式: 主にリーディングセクション。稀にライティングセクションでも使用。
- 頻度と級・パート: アカデミックな文章で頻出。特に科学、社会科学系の文章でよく見られる。
- 文脈・例題の特徴: 学術論文、教科書からの抜粋など。抽象的な概念を説明する文脈で使われることが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 「厚い」という物理的な意味だけでなく、「(集団などが)密集している」「(声などが)太い」といった意味も理解しておくこと。文脈から適切な意味を判断する練習が重要。
- 出題形式: 主に長文読解問題。稀に語彙問題。
- 頻度と級・パート: 難関大学の入試で頻出。標準的なレベルの大学でも、長文の中で見かけることがある。
- 文脈・例題の特徴: 社会問題、環境問題、科学技術など、幅広いテーマで登場する。
- 学習者への注意点・アドバイス: 基本的な意味に加え、「(関係などが)親密な」「(発音が)不明瞭な」といった比喩的な意味も覚えておくこと。文脈から意味を推測する練習が重要。