英単語学習ラボ

on the whole

/ˌɒn ðə ˈhoʊl/(オン ダ ホゥル)

'on' の /ɒ/ は日本語の『ア』と『オ』の中間のような音で、口をリラックスさせて発音します。 'the' は弱形なので、/ðə/ のように曖昧母音で軽く発音しましょう。'whole' の /hoʊl/ は二重母音で、日本語の『オ』から『ウ』へスムーズに変化させ、最後に舌先を上の歯茎につけて /l/ の音を出します。全体として、文の強調したい部分(通常は 'whole')にアクセントを置くことを意識してください。

副詞

概して

全体的な傾向や状況を指す時に使う。細部には例外があるかもしれないが、全体としてはそう言える、というニュアンス。「全体的に見て」「大体において」といった意味合い。

Our trip had a few small problems, but on the whole, it was great.

私たちの旅行は少しだけ問題がありましたが、概して、とても楽しいものでした。

この例文は、旅行やイベントなど、いくつかの小さな問題があったけれど、全体的にはとても良かった、という状況で「on the whole」を使う典型例です。部分的に良くない点があっても、全体としては満足している、という気持ちが伝わります。

The meeting lasted a bit long, but on the whole, it was very productive for everyone.

会議は少し長引きましたが、概して、参加者全員にとって非常に生産的でした。

仕事の会議やプロジェクトなど、ある活動の結果を振り返り、全体的な成果や評価を述べる場面で使われます。「productive(生産的な、有益な)」は、会議や仕事の結果を評価する際によく使われる単語です。

Moving to a new city was hard at first, but on the whole, I like living here now.

新しい街への引っ越しは最初は大変でしたが、概して、今はここに住むのが気に入っています。

新しい街への引っ越しのように、新しい環境や生活について、初めは大変だったけれど、全体的には良いと感じている状況を表すのにぴったりです。この表現を使うことで、細かい不満はあるかもしれないが、最終的な評価はポジティブだと伝わります。

副詞

大方

いくつかの要素や側面を考慮した上で、全体的な判断や評価を述べる際に用いる。「ほとんどの場合」「全体として」に近い意味合い。

The meeting had some difficult parts, but on the whole, it was productive for our team.

会議には難しい点もいくつかあったけれど、全体としては、私たちのチームにとって生産的でした。

この例文は、会議の細かい内容には不満な点もあったかもしれないが、総合的に見れば良い結果だった、という状況を描写しています。「on the whole」は、部分的な欠点や問題を認めつつも、全体的な評価を述べる時によく使われる表現です。

My new colleague makes small mistakes sometimes, but on the whole, he is very helpful and kind.

私の新しい同僚は時々小さな間違いをするけれど、全体的には、とても協力的で親切です。

この例文では、新しい同僚の「小さな間違い」という短所を認めつつ、「on the whole」を使って「協力的で親切」という全体的な良い印象を伝えています。人の性格や行動を評価する際に、特に日常会話でよく耳にする使い方です。

Our family trip to the beach had a few cloudy days, but on the whole, everyone enjoyed it very much.

家族でビーチに行った旅行は、曇りの日も少しあったけれど、全体としては、みんなとても楽しんだ。

ビーチ旅行に「曇りの日」という少し残念な点があったものの、それを含めても「全体的にはとても楽しかった」というポジティブな感想を述べています。特定の出来事や期間を振り返り、総合的な感想や印象を伝えるときに自然に使える典型的な例です。

コロケーション

on the whole, satisfactory

全体として満足のいく

「on the whole」は、全体的な判断や評価を述べる際に使われます。形容詞と組み合わせて使うことで、特定の側面ではなく、全体的な印象や評価を強調できます。ビジネスシーンや学術的な文脈で、客観的な評価を示す際によく用いられます。例えば、プロジェクトの成果報告で「On the whole, the results were satisfactory, although there were some minor issues.(全体として、いくつかの小さな問題はあったものの、結果は満足のいくものでした。)」のように使われます。

on the whole, I agree

全体として、私は賛成です

意見や提案に対して、部分的には異論があるかもしれないが、全体的な方向性や結論には賛成することを表明する際に使われます。議論や会議などのフォーマルな場面で、丁寧かつ建設的な意見表明として用いられます。例えば、「On the whole, I agree with your proposal, but I have some concerns about the budget.(全体として、私はあなたの提案に賛成ですが、予算についていくつかの懸念があります。)」のように使われます。

on the whole, beneficial

全体として有益な

ある行動、政策、または状況が、短期的または特定の部分では問題があるかもしれないが、長期的に見て、あるいは全体的な視点からは利益をもたらすことを意味します。例えば、「On the whole, the new regulations are beneficial for the environment. (全体として、新しい規制は環境にとって有益です。)」のように使われます。特に、賛否両論があるような事柄に対して、最終的な評価を示す際に便利です。

on the whole, positive

全体として肯定的な

ある状況、結果、または評価が、いくつかの否定的な側面を含んでいるかもしれないが、全体的には好ましい、または希望が持てる状況であることを示します。例えば、レビューやフィードバックで「On the whole, the feedback was positive, with customers praising the product's ease of use. (全体として、フィードバックは肯定的で、顧客は製品の使いやすさを称賛していました。)」のように使われます。

on the whole, a good thing

全体として良いこと

特定の出来事や変化が、必ずしも全ての人にとって完璧ではないかもしれないが、長期的な視点や全体的な影響を考慮すると、肯定的に評価できることを意味します。例えば、「On the whole, the technological advancements are a good thing, despite some concerns about job displacement. (全体として、技術の進歩は、雇用の喪失に関する懸念はあるものの、良いことです。)」のように使われます。

on the whole, it seems

全体として、~のようだ

ある状況や情報に基づいて、暫定的な結論や印象を述べる際に使われます。確信度が高くない場合や、さらなる情報が必要な場合に、控えめな表現として用いられます。例えば、「On the whole, it seems that the project is progressing according to plan. (全体として、プロジェクトは計画通りに進んでいるようです。)」のように使われます。客観性を保ちながら、現状を評価する際に役立ちます。

使用シーン

アカデミック

学術論文やレポートで、議論をまとめる際に用いられます。「全体として〜と言える」という結論を導く際に使用頻度が高いです。例えば、経済学の論文で、複数の市場データを分析した結果、「on the whole, 消費者の購買意欲は上昇傾向にあると言える」のように使われます。やや文語的な表現です。

ビジネス

ビジネスシーンでは、報告書やプレゼンテーションなどで、データや状況を総括する際に使われます。ただし、口頭での会話よりは、書面での使用が一般的です。例えば、プロジェクトの進捗報告で、「全体として、プロジェクトは予定通りに進んでいる」と述べる際に使用されます。フォーマルな印象を与えるため、社内向けの文書に適しています。

日常会話

日常会話ではあまり使われませんが、ニュース記事やドキュメンタリー番組などで、ある事象の全体的な傾向を説明する際に使われることがあります。例えば、「on the whole, 今年の夏は例年より暑かった」のように、過去の出来事を振り返る際に使われることがあります。やや硬い表現なので、日常会話ではよりくだけた表現が好まれます。

関連語

類義語

  • 一般的に、全体的に、大抵の場合という意味で、事実や意見を述べる際に広く用いられる。日常会話、ビジネス、学術など、あらゆる場面で使用可能。 【ニュアンスの違い】"on the whole"よりも使用頻度が高く、より一般的で中立的な表現。特定の視点や例外を排除し、包括的な見解を示すニュアンスが強い。 【混同しやすい点】"on the whole"が文頭に置かれることが多いのに対し、"generally"は文頭、文中、文末と比較的自由な位置で使用できる。また、"generally speaking"という形で文頭に置かれることも多い。

  • 概して、一般的にという意味で、特定の詳細に立ち入らず、全体的な傾向や状況を説明する際に使われる。日常会話からフォーマルな場面まで幅広く使用可能。 【ニュアンスの違い】"on the whole"よりもややくだけた印象を与える。特定の事例よりも、全体的な傾向やパターンに焦点を当てるニュアンスが強い。 【混同しやすい点】"in general"は名詞の前に置いて形容詞的に使うこともできる(例:in general terms)。"on the whole"は副詞句として文全体を修飾する。

  • 全体的に見て、総じてという意味で、複数の要素を考慮した上での総合的な評価や判断を示す際に用いられる。ビジネスや学術的な文脈でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"on the whole"よりもフォーマルで、より客観的な評価や判断を強調するニュアンスがある。個々の詳細よりも、全体的な結果や影響に焦点を当てる。 【混同しやすい点】"overall"は形容詞としても副詞としても使用可能。形容詞として使う場合は名詞の前に置く(例:overall performance)。"on the whole"は副詞句としてのみ使用される。

  • by and large

    概して、大体においてという意味で、例外はあるものの、全体的には正しいと言える状況を示す際に使用される。やや古風な表現で、日常会話よりも書き言葉でよく見られる。 【ニュアンスの違い】"on the whole"と非常に近い意味を持つが、より口語的で、若干古めかしい印象を与える。例外を認めつつも、全体的な傾向を強調するニュアンスがある。 【混同しやすい点】"by and large"は、現代英語ではやや使用頻度が低い。フォーマルな場面では"on the whole"や"generally"を使う方が無難。

  • for the most part

    ほとんどの場合、大抵はという意味で、完全にそうではないものの、大部分はそうであるという状況を示す際に使われる。日常会話やビジネスなど、様々な場面で使用可能。 【ニュアンスの違い】"on the whole"よりも、例外や異なる部分が存在することをより明確に示唆するニュアンスがある。全体的な傾向を認めつつも、細部への注意を促す。 【混同しやすい点】"for the most part"は、完全に当てはまらない状況を前提としている点が、"on the whole"よりも強い。

  • in the main

    主として、大部分はという意味で、いくつかの要素がある中で、最も重要な部分や主要な要素を指す際に用いられる。フォーマルな文脈や書き言葉でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"on the whole"よりも、主要な要素や側面を強調するニュアンスがある。全体を構成する要素の中で、特に重要な部分に焦点を当てる。 【混同しやすい点】"in the main"は、他の要素が存在することを前提とし、その中でも最も重要な要素を指すという点が、"on the whole"とは異なる。

派生語

  • 『健康的な』『健全な』という意味の形容詞。『whole(全体)』が内包する『完全さ』『欠けているところがない状態』が、心身の健康や道徳的な健全さへと意味が発展。日常会話で人の性質を褒める際や、食品の安全性を表す際などに使われる。

  • 『全体論的な』という意味の形容詞。『whole(全体)』から派生し、全体を部分の集合としてではなく、相互に関連し合う有機的なシステムとして捉える考え方を表す。学術論文やビジネスシーンで、全体像を把握する重要性を強調する際に用いられる。

  • 『全体の』『完全な』という意味の形容詞。語源的には『untouched(手つかずの)』という意味合いがあり、そこから『分割されていない全体』というニュアンスを持つ。フォーマルな場面や、契約書などの文書でよく使用される。

反意語

  • 『部分的に』という意味の句。『on the whole(全体として)』が全体的な視点を示すのに対し、『in part』は一部の側面や要素に焦点を当てる。例えば、ある計画の成功について『on the whole, it was successful』と言う場合、全体としては成功だったことを意味するが、『in part, it failed』と言う場合は、一部には失敗した点があったことを意味する。

  • 『特に』『とりわけ』という意味の副詞。『on the whole』が大まかな傾向や全体像を示すのに対し、『particularly』は特定の要素を強調する。例えば、『On the whole, the movie was good, but I particularly liked the acting.(全体として映画は良かったが、特に演技が気に入った)』のように使われる。

  • 『具体的に』『明確に』という意味の副詞。『on the whole』が一般的な見解を示すのに対し、『specifically』は詳細な情報や特定の点に言及する。例えば、『On the whole, the project was successful, but specifically, the marketing campaign exceeded expectations.(全体としてプロジェクトは成功したが、具体的には、マーケティングキャンペーンが期待を上回った)』のように使われる。

語源

"On the whole"は、直訳すると「全体について」となりますが、これは文字通り、物事を全体として見たときに、という意味合いから来ています。「on」は「~に関して」や「~について」を表す前置詞であり、「the」は特定のものを指す定冠詞です。「whole」は「全体」や「完全なもの」を意味する名詞で、古英語の「hāl」(健康な、完全な)に由来します。この「hāl」は、さらにゲルマン祖語の「*hailaz」(健康な、無傷の)に遡ります。つまり、「on the whole」は、もともと「全体的に見て健康な状態である」というニュアンスから、「全体として、概して」という意味に発展したと考えられます。例えば、体調を全体的に見てどうか、という文脈から、物事全般の状態を評価する際に用いられるようになった、と考えると理解しやすいでしょう。

暗記法

「On the whole」は、西洋の全体主義的な視点、功利主義、自己責任、合理主義を映す鏡。部分ではなく全体を、個々の感情より論理的思考を重んじる文化が背景にあります。経済政策から人生の回顧まで、「全体として」の視点は、西洋社会の根底にある価値観を反映。大局を見据え、客観的に判断を下す姿勢が、この言葉に込められています。

混同しやすい単語

スペルが非常に似ており、'on the whole' の一部であるため、文脈によっては混同しやすい。'whole' は『全体』という意味の名詞または形容詞であり、'on the whole' は副詞句として『概して』という意味を持つ点が異なる。日本人学習者は、フレーズ全体で覚えることが重要。

発音が非常に近く、スペルも似ているため、リスニング時に混同しやすい。『穴』という意味の名詞であり、文脈が全く異なる。特に、ネイティブの発音では /h/ の音が弱くなる場合があり、注意が必要。

発音が似ており、スペルも一部共通しているため、混同しやすい。『神聖な』という意味の形容詞であり、意味が全く異なる。文脈から判断することが重要。語源的には、'whole' が『完全な』状態を表すのに対し、'holy' は『神に捧げられた』状態を表すという違いがある。

発音が似ており、スペルも一部共通しているため、混同しやすい。『引っ張る』という意味の動詞、または『漁獲量』という意味の名詞。文脈によって意味が全く異なるため、注意が必要。

'whole'と'roll'は語尾の'l'の音と母音の組み合わせが似ているため、特に発音に自信がない学習者は混同しやすい。『巻く』『転がる』という意味の動詞、または『ロールパン』のような名詞。意味が全く異なるため、文脈からの判断が重要。発音記号を意識して区別すると良いでしょう。

'on the whole'の'whole'と'all'は、どちらも『全体』に関連する意味合いを持つため、意味的に混同されることがある。'all'は『すべて』という意味で、より包括的な範囲を示す。'on the whole'は『概して』という限定的な意味合いを持つ点が異なる。例えば、'All students passed the exam'(すべての学生が試験に合格した)と 'On the whole, the students did well on the exam'(概して、学生たちは試験で良い成績を収めた)を比較すると、ニュアンスの違いが明確になる。

誤用例

✖ 誤用: On the whole, I think his presentation was interesting, but the details were boring.
✅ 正用: On the whole, I think his presentation was interesting.

「On the whole」は「全体として」「概して」という意味で、文全体を要約・評価する際に使われます。しかし、日本語の「全体としては〜だけど、細かいところは…」という流れで、逆接の接続詞(but)と組み合わせて使うのは不自然です。英語では「On the whole」を使う場合、その後に続く内容は基本的に肯定的な評価であるべきで、否定的な内容を続けると、文全体の肯定的なニュアンスが弱まってしまいます。日本人が「全体としては」という言葉を安易に「On the whole」に置き換えてしまうことが原因です。英語では、部分的な問題点があっても、全体としては良いということを強調したい場合に「On the whole」を用いるため、その後に否定的な情報を続けるのは、その目的から外れてしまいます。

✖ 誤用: On the whole, I apologize for the inconvenience.
✅ 正用: I sincerely apologize for the inconvenience.

「On the whole」は、謝罪の文脈では非常に不適切です。これは、謝罪が特定の事柄に対するものであり、「全体として」謝るという概念がそぐわないためです。「On the whole」は、ある状況や意見を大局的に捉えて述べる際に適しています。日本人が「まあ、全体的に見て私が悪かったということで…」というニュアンスを伝えたい場合に、直訳的に「On the whole」を使ってしまうことが考えられますが、英語では謝罪の重みが薄れてしまい、誠意が伝わりにくくなります。代わりに、「sincerely」「deeply」「truly」などの副詞を用いて謝罪の意を強調する方が、より適切で丁寧な印象を与えます。英語の謝罪表現は、日本語よりも直接的で率直であることが求められるため、「On the whole」のような間接的な表現は避けるべきです。

✖ 誤用: On the whole, the weather was good, except for a little rain.
✅ 正用: Overall, the weather was good, despite a little rain.

「On the whole」はややフォーマルな表現であり、日常会話ではやや硬い印象を与えます。より口語的な場面や軽い会話では、「Overall」を使う方が自然です。日本人が「全体的に見て」という言葉を様々な場面で使う癖があり、それをそのまま「On the whole」に置き換えてしまうと、会話のレジスターが不自然になることがあります。「Overall」はより汎用性が高く、カジュアルな会話からビジネスシーンまで幅広く使用できます。また、「except for」よりも「despite」を使う方が、小さな問題点を強調せず、全体的な肯定的な印象を保つことができます。英語では、些細なことを気にせず、全体的な状況を肯定的に捉える姿勢が好まれるため、このような表現の選択が重要になります。

文化的背景

「On the whole」は、全体像を捉え、細部にとらわれずに大局的な判断を下す際に用いられる言葉です。これは、個人主義が根強い西洋社会において、部分よりも全体を重視する視点、つまりコミュニティや社会全体の利益を考慮する姿勢が反映されていると言えるでしょう。

この表現は、しばしば政治や経済の議論で登場します。例えば、ある政策が経済全体に及ぼす影響を評価する際に、「On the whole, this policy has been beneficial for the country's economy.(全体として、この政策は国の経済にとって有益であった)」のように使われます。これは、個々の企業や産業に与える影響は様々であっても、国全体としてプラスの効果があったことを示唆しています。このような使い方は、西洋の政治思想における功利主義的な考え方、すなわち「最大多数の最大幸福」を追求する姿勢と深く結びついています。

また、「on the whole」は、個人の生活においても、過去を振り返り、人生全体を評価する際に用いられます。例えば、「On the whole, I've had a good life.(全体として、私は良い人生を送ってきた)」という言葉は、困難や苦労もあったかもしれないが、全体として満足のいく人生であったという感情を表しています。これは、西洋文化における自己責任の考え方、すなわち自分の人生は自分で切り開いていくという強い意志と関連しています。成功も失敗もすべて含めて、自分の人生を肯定的に捉えようとする姿勢が、この言葉に込められています。

さらに、「on the whole」は、ある状況や事柄について、様々な側面を考慮した上で、最終的な判断を下す際に用いられます。これは、西洋文化における合理主義的な思考、すなわち論理的な分析に基づいて結論を導き出す姿勢と深く結びついています。感情や直感に頼るのではなく、客観的なデータや証拠に基づいて判断を下すことが重視されるため、「on the whole」という言葉は、そのような合理的な判断の根拠を示す際に有効です。このように、「on the whole」は、西洋社会における全体主義的な視点、功利主義的な考え方、自己責任の概念、そして合理主義的な思考といった、多様な文化的背景を反映した表現と言えるでしょう。

試験傾向

英検

- 出題形式: 主に長文読解、稀に語彙問題。リスニングでの出題は少ない。

- 頻度と級・パート: 準1級以上でまれに出題。2級以下ではほとんど見られない。

- 文脈・例題の特徴: アカデミックな内容、論説文、説明文で使われることが多い。

- 学習者への注意点・アドバイス: 「全体として」「概して」という意味を理解し、文脈から判断できるようにする。類似表現(in general, generally)との区別を意識する。

TOEIC

- 出題形式: Part 5 (短文穴埋め問題), Part 7 (長文読解)。

- 頻度と級・パート: Part 7で比較的頻繁に出題。Part 5ではやや頻度低め。

- 文脈・例題の特徴: ビジネス関連の文章(報告書、メール、記事など)で、全体の傾向や状況を説明する際に使われる。

- 学習者への注意点・アドバイス: 選択肢に類似の意味を持つ語句が含まれることがあるため、文脈から適切なものを判断する。ビジネスシーンにおける使用例を多く学ぶ。

TOEFL

- 出題形式: リーディングセクションで頻出。ライティングセクションでの使用も可能。

- 頻度と級・パート: リーディングセクションで頻繁に出題。ライティングでは、議論のまとめや導入部分で使用される。

- 文脈・例題の特徴: アカデミックな文章(論文、教科書など)で、議論の要約や全体的な傾向を示す際に使われる。

- 学習者への注意点・アドバイス: アカデミックな文脈での使用に慣れる。類義語(in general, by and large)との使い分けを理解する。ライティングで使用する場合は、形式ばった表現であることを意識する。

大学受験

- 出題形式: 主に長文読解。文脈把握問題や内容一致問題で問われることが多い。

- 頻度と級・パート: 難関大学の入試で頻出。標準的なレベルの大学でも出題される可能性がある。

- 文脈・例題の特徴: 論説文、評論文、物語など、様々なジャンルの文章で使われる。

- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈全体を理解し、「on the whole」がどの範囲を指しているのかを把握する。他の重要語句との関連性を意識する。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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