英単語学習ラボ

all

/ɔːl/(オーゥル)

母音 /ɔː/ は日本語の『オ』よりも口を大きく開け、喉の奥から出すような音です。日本語の『オ』の音よりも意識して口を縦に開けるようにすると近づきます。最後の /l/ は、舌先を上の前歯の裏側につけて発音します。日本語のラ行の発音とは異なり、舌を弾きません。舌先をつけたまま、軽く『ウ』の音を出すイメージで発音すると自然です。

形容詞

全部の

範囲や数量において、例外なく全てを含むことを強調する。全体像を捉える際に役立つ。例: all the students(全ての生徒)

I was so hungry that I ate all the cookies on the plate.

とてもお腹が空いていたので、お皿の上のクッキーを全部食べてしまいました。

お腹がペコペコで、目の前のクッキーを一つ残らず食べてしまった場面です。ここでは「all the cookies」で、特定のお皿にあったクッキー「全部」を指しています。「all + the + 複数名詞」は、あるグループやカテゴリのものを『全て』指す時によく使われる形です。

When the teacher called, all the students quickly stood up.

先生が呼ぶと、生徒たちは皆、素早く立ち上がりました。

先生がクラスの生徒たちに何かを指示し、それに応じて『全員が』行動した場面です。この「all the students」は、その場にいた生徒『全員』を意味します。集団の中の『全ての人々』を指す場合にも「all + the + 複数名詞」が非常に自然です。

I felt very tired because I worked all day long.

一日中ずっと働いたので、とても疲れました。

朝から晩まで、休みなく働き続けた結果、ぐったり疲れてしまった様子が伝わる文です。「all day long」は「一日中ずっと」という意味で、時間の『全て』を表す非常によく使われる表現です。感情(tired)と一緒に使うことで、より臨場感が出ます。

副詞

完全に

程度や状態が不足なく、完全に満たされていることを示す。動作や性質を強調する。例: all gone(完全になくなった)

I packed my bag, and now I'm all ready for the trip!

カバンを詰めて、これで旅行の準備は完全にできた!

旅行前夜、荷造りを終えて「これでバッチリ!」と安心している、ワクワクした気持ちが伝わる場面です。ここで 'all ready' は「準備が完全に整った、準備万端だ」という意味になります。よく使われる表現なので、ぜひ覚えてくださいね。

After the concert, the big hall was all quiet.

コンサートの後、広いホールは完全に静かになった。

大勢の観客で賑わっていたコンサートホールが、公演終了後には誰もいなくなり、しんと静まり返った様子を描写しています。'all quiet' は「すっかり静かになった、完全に静寂に包まれた」という状態を表し、場所や状況の変化を強調する際によく使われます。

When my friend started telling a ghost story, I was all ears.

友達がお化けの話を始めた時、私は完全に耳を傾けていた(真剣に聞いていた)。

怖がりながらも、友達の語るお化け話にすっかり引き込まれ、一言も聞き漏らすまいと集中している様子が目に浮かびますね。'be all ears' は「完全に耳になっている」という直訳から、「熱心に耳を傾ける、真剣に聞く」という意味で非常によく使われる表現です。相手の話に興味があることを示すときに便利です。

代名詞

全員

グループや集合に属する人々全てを指す。話し言葉でよく使われ、親近感がある。例: All of us(私たち全員)

The teacher smiled and asked, "Are all here for the class?"

先生は微笑んで尋ねました。「みんな、授業のためにここにいますか?」

先生がクラスの始まりに、生徒全員が揃っているか確認する場面です。"all" は「クラスの生徒全員」を指し、この文脈で非常によく使われます。会議や集まりの最初にも「Are all here?(全員揃いましたか?)」のように使えます。

All the children loved the new playground very much.

すべての子どもたちが、新しい遊び場をとても気に入りました。

新しい遊び場ができて、そこにいる全ての子どもたちがとても喜んでいる情景です。"All the children" は「その場にいる、特定の子どもたち全員」という意味になります。何かを「全員が気に入った」「全員が楽しんだ」という状況で自然に使えます。

The coach told the team, "All must try their best to win!"

コーチはチームに言いました。「全員が勝つために最善を尽くさなければならない!」

スポーツチームのコーチが、試合前に選手たちに活を入れている場面です。"All" は「チームのメンバー全員」を指し、「全員が〜すべきだ」という強いメッセージを伝える時に使われます。共通の目標に向かって全員が努力する状況で典型的な表現です。

コロケーション

ほとんど~、~も同然

「all but」は、ある状態に近いけれど完全ではない、という意味合いを表します。例えば、「The project is all but finished.」は「プロジェクトはほとんど終わったも同然だ」となります。この表現は、完全ではないものの、非常に近い状態であることを強調する際に役立ちます。フォーマルな場面でも使用可能です。微妙なニュアンスを伝える際に重宝します。

all told

全部で、総計で

「all told」は、数を合計したり、状況を総合的に判断したりした結果を述べる際に使われます。例えば、「All told, we spent $500 on the trip.」は「全部で、その旅行に500ドル使った」となります。文頭や文末に置かれることが多く、ビジネスシーンでも使用できます。客観的な事実を伝える際に便利です。

all along

最初からずっと、いつも

「all along」は、ある事柄が最初から最後まで継続していたことを示す際に用いられます。例えば、「I knew it all along.」は「最初からずっと知っていた」となります。相手に「実は気づいていたんだよ」というニュアンスを伝えることができます。日常会話でよく使われる表現です。

all in all

概して、全体的に見て

「all in all」は、全体的な評価や判断を示す際に使われます。例えば、「All in all, it was a good experience.」は「概して、良い経験だった」となります。この表現は、細かな点を考慮しつつも、最終的な結論を述べる際に役立ちます。ビジネスシーンでも、会議の結論を述べるときなどに使用できます。

all the more

ますます、なおさら

「all the more」は、ある理由や状況が、別の事柄をさらに強調する際に使われます。例えば、「The rain made it all the more difficult.」は「雨のせいで、ますます困難になった」となります。この表現は、ある事柄が予想以上に影響を与えたことを伝える際に役立ちます。フォーマルな場面でも使用できます。

(否定文で)まったく~ない、(疑問文で)少しでも、(肯定文で)少しは

「at all」は、文の種類によって意味が異なります。否定文では「まったく~ない」、疑問文では「少しでも」、肯定文では「少しは」という意味になります。例えば、「I don't like it at all.」は「まったく好きではない」となります。この表現は、感情や意見の強さを強調する際に役立ちます。日常会話で頻繁に使われます。

使用シーン

アカデミック

学術論文では、データや先行研究の結果を包括的に示す際に頻繁に使用されます。例えば、「All participants completed the survey.(すべての参加者が調査を完了した)」のように、実験結果の報告で客観的な事実を述べる際に用いられます。また、文献レビューで「All studies indicate a positive correlation.(すべての研究が正の相関関係を示している)」のように、研究動向をまとめる際にも不可欠です。文体はフォーマルで、客観性と正確さが重視されます。

ビジネス

ビジネスシーンでは、会議の議事録や報告書、プレゼンテーション資料などで、プロジェクトの進捗状況や結果を全体的に示す際に使われます。例えば、「All departments met their targets.(すべての部署が目標を達成した)」のように、業績報告で好結果を強調する際に役立ちます。また、「All stakeholders approved the proposal.(すべての利害関係者が提案を承認した)」のように、合意形成の状況を示す際にも重要です。文体はフォーマルですが、口頭発表ではややくだけた表現も許容されます。

日常会話

日常会話では、友人や家族との間で、出来事や感情を共有する際に幅広く使用されます。例えば、「All my friends are going to the party.(友達みんながパーティーに行くんだ)」のように、予定や状況を伝える際に使われます。また、「That's all I need.(これで全部だ)」のように、買い物や注文の場面で完結を示す際にも便利です。「All right.(わかった)」のように、相槌や同意を表す表現としても頻繁に用いられます。文体はカジュアルで、親しみやすさが重視されます。

関連語

類義語

  • 『それぞれ全て』という意味で、個々の要素に焦点を当てて全体を指す。形容詞として名詞を修飾する。 【ニュアンスの違い】『all』が全体をひとまとめにして捉えるのに対し、『every』は個々の要素を強調する。『every』は、例外なく全ての要素が含まれることを示唆する。 【混同しやすい点】『all』は可算名詞の複数形、または不可算名詞と組み合わせて使うが、『every』は常に単数形の名詞と組み合わせる必要がある(例:all students vs. every student)。また、否定文では意味が大きく異なる(例:Not all students like math. vs. Not every student likes math.)。

  • 『個々の』という意味で、二つ以上のものについて、一つ一つを区別して指す。形容詞または代名詞として使用。 【ニュアンスの違い】『each』は『every』よりもさらに個々の要素に焦点を当てる。少数のグループに対して使われることが多い。『all』が全体を集合として捉えるのに対し、『each』は個々の要素を分離して考える。 【混同しやすい点】『each』は常に単数扱いであり、後続の名詞も単数形になる(例:each student)。『all』が集合全体を指すのに対し、『each』は個別の要素を強調するため、文脈によっては不自然になることがある。

  • the whole

    『全体』という意味で、分割されていない完全な状態を指す。名詞句として使用。 【ニュアンスの違い】『all』が複数の要素からなる全体を指すのに対し、『the whole』は単一の、分割されていない全体を指す。一体性や完全性を強調する。 【混同しやすい点】『all』は可算名詞の複数形または不可算名詞と組み合わせて使うが、『the whole』は通常、単数形の可算名詞と組み合わせて使う(例:the whole pie)。『all』が抽象的な全体を指すのに対し、『the whole』は具体的な全体を指すことが多い。

  • 『全体の』、『完全な』という意味で、部分的なものではなく、全てが含まれている状態を指す。形容詞として使用。 【ニュアンスの違い】『all』が量的な全体性を表すのに対し、『entire』は質的な全体性を表す。完全性や無傷であることを強調する。 【混同しやすい点】『all』は可算名詞の複数形または不可算名詞と組み合わせて使うが、『entire』は通常、単数形の可算名詞または不可算名詞と組み合わせて使う(例:the entire book)。『all』が複数の要素からなる全体を指すのに対し、『entire』は単一の全体を指すことが多い。

  • 『完全に』、『全部で』という意味で、合計や総計を指す。副詞として使用。 【ニュアンスの違い】『all』が名詞や代名詞を修飾するのに対し、『altogether』は文全体や動詞を修飾する。総計や合計、または完全にという意味合いで使用される。 【混同しやすい点】『all』は量的な全体性を表すのに対し、『altogether』は合計や総計を表す。文法的な役割も異なり、『all』は形容詞や代名詞として使われるが、『altogether』は副詞として使われる。

  • 『集合的に』、『全体として』という意味で、個人ではなく集団全体として行動することを指す。副詞として使用。 【ニュアンスの違い】『all』が個々の要素を含む全体を指すのに対し、『collectively』は集団としての一体性や共同性を強調する。組織やグループの行動について言及する際に使われる。 【混同しやすい点】『all』は量的な全体性を表すのに対し、『collectively』は集団としての行動や性質を表す。文法的な役割も異なり、『all』は形容詞や代名詞として使われるが、『collectively』は副詞として使われる。

派生語

  • almighty

    『全能の』という意味の形容詞。『all』+『mighty(力強い)』が組み合わさり、神などの絶対的な力を表す際に用いられる。日常会話よりも宗教的、文学的な文脈で使われることが多い。

  • 『〜にもかかわらず』という意味の接続詞。『all』+『be it』の短縮形であり、譲歩を表す。やや古風で、学術論文や法律文書など、フォーマルな文脈で用いられる。

  • 『全体的な』『概して』という意味の形容詞・副詞。文字通り『all』+『over』で、全体を覆うような包括的な視点を示す。ビジネスシーンや日常会話で広く使われる。

反意語

  • 『皆無』『ひとつもない』という意味の代名詞・形容詞。『all』の完全な否定であり、集合全体から完全に要素がない状態を示す。日常会話、ビジネス、学術論文など、あらゆる文脈で使用される。

  • 『無』『何もない』という意味の名詞。『all』の対象となるものが存在しない状態を表す。抽象的な概念や哲学的な議論でも用いられる。

  • 『いくつか』『ある程度の』という意味の形容詞・代名詞。『all』が全体を指すのに対し、『some』は部分的な範囲を示す。日常会話で頻繁に使われ、数量や程度を曖昧に示す際に便利。

語源

「all」の語源は、古英語の「eall」に遡ります。これは、ゲルマン祖語の「*allaz」に由来し、「全体、すべて」という意味を持っていました。さらに遡ると、インド・ヨーロッパ祖語の語根「*al-」にたどり着きます。この語根は「超えて、向こうへ」という意味合いを含み、そこから「全体を覆う、全てを含む」という概念に発展したと考えられます。日本語で例えるなら、「総て(すべて)」という言葉が、全体を包括するニュアンスを持つ点において近いかもしれません。「all」が持つ「完全に」という意味は、この「全体を覆う」という原義から派生し、「完全に満たされた状態」を表すようになったと考えられます。このように、「all」は古代から現代に至るまで、「全体性」という核となる意味を保持し続けているのです。

暗記法

「all」は単に「すべて」を意味しません。中世では神の全能性を、騎士道物語では「一人は皆のために」という結束を象徴しました。アメリカ独立宣言の「All men are created equal」は、平等の理念を力強く表現しています。労働運動のスローガンにも登場し、連帯の象徴となりました。「all in the same boat(皆同じ境遇にある)」のように、現代でも結束や連帯感を表す言葉として、文化的意義を持ち続けています。

混同しやすい単語

awl

『all』と発音が非常に似ています。スペルも一文字違いなので、聞き間違いや見間違いが起こりやすいです。意味は『錐(きり)』という穴を開ける道具のことで、日常会話ではあまり使いませんが、専門的な文脈で登場することがあります。発音記号は all が /ɔːl/ であるのに対し、awl は /ɔːl/ で、実際にはほぼ同じです。

『all』と母音の響きが似ており、特にカタカナ英語に慣れていると混同しやすいです。oil は『油』という意味で、発音記号は /ɔɪl/ となり、二重母音が含まれます。スペルも似ていますが、l の前に i があるかないかで大きく意味が異なります。oil は日常生活でも頻繁に使われる単語なので、しっかり区別できるようにしましょう。

ale

『all』と語尾の「-l」の音が共通しているため、特に発音練習の初期段階で混同しやすいです。ale は『エールビール』という意味で、発音記号は /eɪl/ となり、all とは母音が異なります。スペルも似ていますが、a の後に l が続くか、e が続くかで全く違う単語になります。ビール好きなら覚えやすいかもしれません。

『all』と母音の音が似ており、特に早口で発音された場合に聞き間違えやすいです。owl は『フクロウ』という意味で、発音記号は /aʊl/ となり、二重母音が含まれます。スペルも all と owl では母音字の位置が異なり、意味も全く違うので注意が必要です。フクロウは夜行性の鳥なので、all(すべて)とは対照的なイメージで覚えると良いでしょう。

『all』とスペルが似ており、特に活字体で見ると区別がつきにくいことがあります。hall は『ホール、広間』という意味で、発音記号は /hɔːl/ となり、all と全く同じです。ただし、hall は h で始まるため、文脈からは比較的区別しやすいでしょう。学校の講堂 (school hall) などをイメージすると覚えやすいです。

『all』とスペルの一部が共通しており、特に語尾の「-al」の部分が似ているため、混同しやすいです。oral は『口頭の、口述の』という意味で、発音記号は /ɔːrəl/ となり、all とは異なります。ただし、アメリカ英語では /ɔːrəl/ よりも /ɑːrəl/ と発音されることが多く、この場合は all との区別がより重要になります。

誤用例

✖ 誤用: All the people are knowing that the Earth is round.
✅ 正用: Everyone knows that the Earth is round.

日本語の「みんなが知っている」を直訳すると、つい "All the people are knowing..." のように現在進行形を使ってしまいがちですが、"know" は状態を表す動詞であり、通常は進行形を取りません。"Everyone knows..." のように、"everyone" を主語にして現在形を使うのが自然です。また、"All the people" は文法的には正しいものの、やや硬い印象を与え、日常会話では "Everyone" の方が一般的です。日本人が「みんな」を主語にするとき、つい複数形を意識してしまうことが原因の一つと考えられます。

✖ 誤用: I spent all my money to the trip.
✅ 正用: I spent all my money on the trip.

「〜に(お金を)使う」という表現を直訳的に "to" で表現してしまう誤りです。英語では、お金や時間を何かに費やす場合は、前置詞 "on" を使うのが一般的です。"spend A on B" で「AをBに費やす」という構文を覚えましょう。背景として、日本語では「〜に」が様々な意味で使われるため、英語の前置詞の使い分けで混乱しやすいことが挙げられます。英語の "on" は「〜の上」という意味だけでなく、「〜に関して」「〜について」といった意味合いも持ち、ここでは「旅行に関して(お金を使った)」というニュアンスになります。

✖ 誤用: All of us are humble.
✅ 正用: We are all humble.

"All of us" は文法的に正しいものの、やや強調された、またはフォーマルな印象を与えます。日常会話や一般的な状況では、"We are all humble." のように、"all" を主語の後に置く方が自然です。日本人は「私たち全員」という表現を強調したい場合に "All of us" を選びがちですが、英語では語順によってニュアンスが変わることを意識する必要があります。また、欧米文化では謙遜を美徳とする日本文化ほどには強調しないため、そもそも "humble" という言葉を大勢に対して使う状況が少ないかもしれません。状況によっては、"We try to be modest." のように言い換える方が適切でしょう。

文化的背景

「all」は英語圏において、包括性、全体性、そして集団の力を象徴する言葉です。それは単に「すべて」という意味だけでなく、社会的な結束や共通の目標を想起させる、強い文化的意義を持っています。

中世英語の時代から「all」は、神の全能性や宇宙全体の秩序を表す言葉として用いられてきました。例えば、聖書においては「God is all」という表現で、神が宇宙のすべてを包含し、支配する存在であることが示されます。この宗教的な背景から、「all」は絶対的な力や普遍的な真理と結びつけられるようになりました。また、中世の騎士道物語においては、「all for one, one for all(一人は皆のために、皆は一人のために)」という言葉が、騎士たちの結束と忠誠心を象徴する標語として用いられました。これは、個々の騎士が全体の利益のために行動し、全体もまた個々の騎士を守るという理想を表しており、「all」が集団の力と相互扶助の精神を象徴する例として、今日まで広く知られています。

近代に入ると、「all」は民主主義的な思想や社会運動のスローガンにも頻繁に登場するようになります。「All men are created equal(すべての人は平等に作られている)」というアメリカ独立宣言の一節は、人種、階級、性別に関わらず、すべての人々が平等な権利を持つべきだという理念を力強く宣言しています。また、労働運動においては、「All workers unite(すべての労働者は団結せよ)」というスローガンが、労働者階級の連帯と団結を呼びかける象徴的な言葉として用いられました。これらの例から、「all」は単なる数量的な全体性を示すだけでなく、社会的な平等、正義、そして連帯といった価値観と深く結びついていることがわかります。

現代英語においても、「all」は様々な慣用句や比喩表現の中で、その文化的意義を保ち続けています。例えば、「all in the same boat(皆同じ境遇にある)」という表現は、困難な状況を共有する人々の連帯感を表します。また、「give it your all(全力を尽くす)」という表現は、目標達成のために持てるすべての力を注ぎ込むことを奨励します。このように、「all」は英語圏の文化において、包括性、全体性、そして集団の力を象徴する重要な言葉であり、その背後には、宗教、歴史、社会運動といった様々な文化的背景が複雑に絡み合っているのです。

試験傾向

英検

- 出題形式: 語彙問題、長文読解、リスニング

- 頻度と級・パート: 準1級以上で頻出。級が上がるほど読解での重要度が増す。リスニングでは日常会話で使われる。

- 文脈・例題の特徴: 幅広い文脈で登場。形容詞・代名詞としての用法が問われやすい。長文読解では文脈理解が重要。

- 学習者への注意点・アドバイス: 「すべての〜」「〜全体」など基本的な意味に加え、all that, all the moreなど、熟語やイディオムも重要。品詞によって意味が異なる場合があるので注意。

TOEIC

- 出題形式: Part 5(短文穴埋め)、Part 7(長文読解)

- 頻度と級・パート: 頻出単語。Part 5では文法問題、Part 7では内容理解に関わる語彙として登場しやすい。

- 文脈・例題の特徴: ビジネス関連の文書、Eメール、広告などで頻繁に使われる。「すべて」「全部」という意味で、数量や範囲を表す。

- 学習者への注意点・アドバイス: 可算名詞、不可算名詞のどちらにも使える。all of, all the などの形も重要。文脈から意味を正確に判断する必要がある。

TOEFL

- 出題形式: リーディング、リスニング

- 頻度と級・パート: アカデミックな文章で頻出。特にリーディングでの重要度が高い。

- 文脈・例題の特徴: 学術的な論文、講義などで使われる。抽象的な概念や全体像を表す際に用いられる。

- 学習者への注意点・アドバイス: 「全体」「すべて」といった基本的な意味に加え、all in all, after all などのイディオムも重要。文脈から意味を正確に把握することが求められる。

大学受験

- 出題形式: 長文読解、語彙問題(稀に文法問題)

- 頻度と級・パート: 頻出単語。特に長文読解において、文章全体の意味を把握する上で重要。

- 文脈・例題の特徴: 幅広いテーマの文章で登場。評論文、物語文など、様々なジャンルで使われる。

- 学習者への注意点・アドバイス: 基本的な意味に加え、熟語や慣用句も覚えておく必要がある。文脈から意味を推測する練習も重要。all that, all the moreなどの構文は頻出。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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