major
第一音節にアクセントがあります。/eɪ/ は二重母音で、日本語の『エイ』よりも口を大きく開けて発音するとより自然です。/dʒ/ は有声後部歯茎破擦音で、日本語の『ジャ』行に近いですが、より喉の奥から音を出すイメージです。最後の /ər/ は曖昧母音で、舌を軽く丸めて発音すると英語らしい響きになります。日本語の『アー』と『ウ』の中間のような音を意識してください。
主要
学部や学科における専門分野のこと。大学で最も力を入れて学ぶ分野を指す。例:英語を専攻する = major in English
My major is computer science, so I spend a lot of time coding.
私の専攻はコンピューターサイエンスなので、コーディングに多くの時間を費やしています。
※ この文は、大学で自分の専門分野を紹介する典型的な場面を描いています。ここで「major」は「大学での専攻科目」という意味で使われ、学生が最も「主要な」学習分野として力を入れているものを指します。自分の興味や専門性を伝える際にとても役立つ表現です。
What's your major? I'm still thinking about what to study.
あなたの専攻は何ですか?私はまだ何を勉強するか考えているところです。
※ 大学のキャンパスで、初めて会う人や先輩に専攻を尋ねる際の、ごく自然な会話です。相手が何を専門に学んでいるのかを知りたいときにこの表現を使います。質問する側も「まだ考えている」という気持ちが伝わり、共感しやすいシーンです。
She decided to change her major from history to economics last year.
彼女は去年、専攻を歴史から経済学に変えることに決めました。
※ 大学で専攻を変更することはよくあることです。この文は、友人が悩んだ末に「主要な学習分野」を変えた状況を描いています。「change one's major」という形で非常によく使われるフレーズなので、このまま覚えておくと便利です。具体的な科目名が入ることで、情景がより鮮明になります。
重大な
重要度や深刻さの度合いが高いことを示す。単に大きいだけでなく、結果に大きな影響を与えるニュアンスを含む。例:a major problem(重大な問題)
I made a major mistake on my math test and felt really sad.
私は数学のテストで大きな間違いをしてしまい、とても悲しい気持ちになりました。
※ テストの結果を見て、がっかりしている生徒の姿が目に浮かびますね。「major mistake」は「重大な間違い」という意味で、テストや仕事など、結果に大きく影響するようなミスを指す時によく使われます。この「major」は、その間違いがどれほど深刻だったかを強調しています。
Moving to a new city was a major change for my family.
新しい街への引っ越しは、私の家族にとって大きな変化でした。
※ 新しい街へ引っ越すことになり、家族みんながその大きな変化を感じている情景が目に浮かびます。「major change」は、人生の転機や状況の大きな変化を表現する際によく使われるフレーズです。仕事の転職や進学など、あなたの人生における大きな節目を話す時にも使えますよ。
The news reported a major accident on the highway this morning.
今朝、ニュースが高速道路での大きな事故を報じました。
※ テレビのニュースで、高速道路での重大な事故が報じられ、驚いている様子が伝わってきますね。「major accident」のように、災害や事件、事故など、社会的に大きな影響がある出来事を伝える際によく使われる表現です。同様に「major event」(重要な出来事)や「major discovery」(重要な発見)といった形でも使われます。
専攻する
大学などの教育機関で特定の分野を専門的に研究すること。名詞の「major」に対応する動詞。
He is thinking seriously about what he wants to major in at university.
彼は大学で何を専攻したいか、真剣に考えています。
※ この例文は、高校生が将来を真剣に考え、大学で何を学ぶか決断しようとしている、期待と少しの不安が混じった場面を描写しています。「major in + 学科名」で「~を専攻する」という、最も基本的な使い方です。ここでは 'what to major in' という形で、「何を専攻するか」という選択の問いを表しています。
My older sister majors in art history at college because she loves paintings.
私の姉は絵画が大好きなので、大学で美術史を専攻しています。
※ これは、友人に自分の家族や学業について話す、日常的で自然な会話のシーンです。「なぜその専攻を選んだのか」という理由(絵画が好きだから)が加わることで、より鮮明な情景が目に浮かびます。現在形 'majors' を使うことで、現在進行形で学んでいることを示します。
I decided to major in computer science to get a job in the IT field.
IT分野の仕事に就くため、私はコンピューターサイエンスを専攻することに決めました。
※ 過去の決断とその動機を語る場面です。大学を卒業した人が、なぜその専攻を選んだのかを説明する際によく使われます。「~することに決めた」という 'decided to' と組み合わせることで、具体的な目的を持って専攻を選んだという強い意志が伝わります。
コロケーション
大規模な見直し、徹底的な改革
※ 文字通りには「主要な分解修理」を意味しますが、比喩的に組織、システム、法律などを根本から見直し、改善することを指します。単なる修正ではなく、土台から作り直すようなニュアンスです。ビジネスシーンや政治的な文脈でよく用いられ、『a major overhaul of the tax system(税制の大規模な見直し)』のように使われます。類語に 'radical reform' がありますが、'major overhaul' はより技術的な、あるいは物理的なニュアンスを含むことがあります。
大きな躍進、画期的な進展
※ 科学、技術、医学などの分野で、長年の困難を乗り越えて重要な発見や発明があった際に用いられます。単に 'breakthrough' と言うよりも、その進展が非常に重要であることを強調する際に 'major' を付けます。例えば、『a major breakthrough in cancer research(癌研究における画期的な進展)』のように使われます。ニュース記事や学術論文でよく見られる表現です。
重大な懸念、大きな心配事
※ ある問題や状況が非常に深刻で、注意を払うべき対象であることを示します。個人的なレベルから、社会全体に関わる問題まで、幅広い状況で使用されます。'concern' だけでも懸念を表しますが、'major' を加えることで、その深刻さを強調します。例えば、『climate change is a major concern(気候変動は重大な懸念事項である)』のように使われます。ビジネスや政治の文脈で頻繁に使われる表現です。
主要な人物、重要な企業
※ 特定の分野や業界において、大きな影響力を持つ人物や企業を指します。スポーツ、ビジネス、政治など、競争的な状況でよく用いられます。例えば、『Google is a major player in the tech industry(Googleはテクノロジー業界の主要な企業である)』のように使われます。単に 'player' と言うよりも、その影響力の大きさを強調する際に 'major' を付けます。口語的な響きも持ち合わせています。
大規模な事業、重要な取り組み
※ 時間、労力、資源を多く必要とする、重要で複雑なプロジェクトや事業を指します。例えば、新しい橋の建設や、大規模な組織再編などが該当します。'undertaking' 自体が「事業」や「約束」といった意味を持ちますが、'major' を加えることで、その規模の大きさや重要性を強調します。ビジネス文書や公式な報告書でよく用いられる表現です。
重大な不一致、大きな食い違い
※ 2つ以上の情報、データ、報告などに、許容範囲を超える大きな違いがあることを示します。会計、科学、法律など、正確性が求められる分野でよく用いられます。例えば、『a major discrepancy in the financial records(会計記録における重大な不一致)』のように使われます。'discrepancy' は通常、ネガティブな意味合いで使用されます。
大手術
※ 医療において、体への侵襲が大きく、リスクの高い手術を指します。'major' は手術の規模と深刻さを強調します。患者やその家族に対して、手術の重要性と回復期間の長さを示唆する際に使われます。医学的な文脈でのみ使用される表現です。
使用シーン
大学の講義や論文で頻繁に使用されます。特に、学生が「〜を専攻する」と言う場合や、研究テーマの「主要な」側面について議論する場合に使われます。例:「彼女は経済学を専攻している (She is majoring in economics).」または「この研究の主要な目的は〜です (The major objective of this study is 〜).」のように使われます。
ビジネスシーンでは、プロジェクトの「主要な」課題や、「重要な」意思決定を説明する際に使われます。例:「今回のプロジェクトの主要な課題は予算超過です (The major issue with this project is the budget overrun).」や「主要な顧客との契約 (a major contract with a key client)」のように、ややフォーマルな文脈で使用されることが多いです。
日常会話では、大学での専攻を話す場合を除き、あまり頻繁には使用されません。ニュースや記事で「主要な」出来事や「重大な」ニュースを伝える際に目にすることがあります。例:「主要な道路が閉鎖されています (A major road is closed).」のように、フォーマルな状況を伝える場合に使われます。
関連語
類義語
『重要』または『著しい』という意味で、統計、研究、ニュースなど、客観的な事実やデータに対して使われることが多い。形容詞。 【ニュアンスの違い】『major』が規模や範囲の大きさを指すのに対し、『significant』は重要性や影響力の大きさを強調する。フォーマルな文脈や学術的な場面でよく用いられる。 【混同しやすい点】『significant』は人の感情や主観的な判断にはあまり使われない。『major』は、例えば『major disappointment(大きな失望)』のように感情に対しても使える。
『重要』という意味で、人、物、事柄など、幅広い対象に対して使われる。日常会話からビジネスまで、あらゆる場面で使用される。 【ニュアンスの違い】『major』よりも汎用性が高く、主観的な判断も含む。『major』は、より公式な場面や、客観的な重要性を示す際に使われることが多い。 【混同しやすい点】『important』は一般的に『for』や『to』といった前置詞と組み合わせて使われることが多い(例:important for your health)。『major』は単独で名詞を修飾することが多い(例:major problem)。
『主要な』『最も重要な』という意味で、組織やグループにおけるリーダーや、優先順位の高いものを指す際に使われる。名詞または形容詞。 【ニュアンスの違い】『major』が規模や範囲の大きさを表すのに対し、『chief』は階層構造における最上位や、重要度の高さを強調する。ビジネスや政府関連の文脈でよく用いられる。 【混同しやすい点】『chief』は通常、抽象的な概念よりも、具体的な役職や地位に対して使われる(例:chief executive officer)。『major』は抽象的な概念(例:major concern)にも使える。
『主要な』『最も重要な』という意味で、金額、利子、アイデアなど、物事の根本や基礎となる部分を指す際に使われる。形容詞または名詞。 【ニュアンスの違い】『major』が全体的な規模や重要性を表すのに対し、『principal』は物事の根幹をなす部分を強調する。金融、教育、法律などの分野でよく用いられる。 【混同しやすい点】『principal』は『校長』という意味も持つため、文脈によっては意味の取り違えが起こりやすい。『major』にはそのような意味はない。
『主要な』『最初の』という意味で、順序や優先順位の最初にあるものを指す際に使われる。形容詞。 【ニュアンスの違い】『major』が規模や重要性を表すのに対し、『primary』は時間的または論理的な順序における最初であることを強調する。教育、医療、科学などの分野でよく用いられる。 【混同しやすい点】『primary』は『小学校』という意味も持つため、文脈によっては意味の取り違えが起こりやすい。『major』にはそのような意味はない。また、『primary』は『一次的な』という意味合いが強く、『major』のような圧倒的な規模感は含まれない。
『最も重要な』『至上の』という意味で、他の何よりも優先されるべきものを指す際に使われる。形容詞。非常にフォーマルな表現。 【ニュアンスの違い】『major』が相対的な重要性を示すのに対し、『paramount』は絶対的な重要性や優先順位の高さを強調する。法律、倫理、安全などの文脈でよく用いられる。 【混同しやすい点】『paramount』は日常会話ではあまり使われず、非常にフォーマルな場面や書き言葉で用いられることが多い。『major』の方がより一般的で使いやすい。
派生語
『多数』『過半数』を意味する名詞。『major(より大きい)』の状態を表す抽象名詞化接尾辞『-ity』が付加。政治・法律・統計など、様々な分野で『過半数』を表す重要な語として頻繁に使用される。単に数が多いだけでなく、『支配的な力』や『影響力』を持つ多数派を指すニュアンスも含む。
- majorly
『主に』『大部分は』という意味の副詞。形容詞『major』に副詞化接尾辞『-ly』が付加。口語的な表現で、フォーマルな場面では『mainly』や『primarily』が好まれる。『major』が『主要な』という意味を持つため、それが副詞として作用し、『大部分は〜である』という意味合いになる。
- majesty
『威厳』『尊厳』を意味する名詞。『major(偉大な)』という概念から派生し、君主や神などが持つ圧倒的な威光や尊さを表す。歴史的な文脈や儀式的な場面でよく用いられ、現代では比喩的に、自然の壮大さや芸術作品の素晴らしさを表現する際にも使われる。『陛下』という称号にも用いられる。
反意語
『より小さい』『重要でない』を意味する形容詞および名詞。『major』と対照的に、規模や重要性が小さいことを示す。法律用語としては『未成年者』を指す。日常会話からビジネス、法律まで幅広く使われ、『major』と対比されることで、その重要度や規模の違いが明確になる。例えば、大学の専攻で『minor』は『副専攻』を意味する。
『少数』『少数派』を意味する名詞。『major』の派生語『majority』と対をなす。社会学や政治学の文脈で、特定の属性を持つ集団が、社会全体の中で少数派であることを指す。単に数が少ないだけでなく、社会的な権利や機会において不利な立場に置かれている場合も多い。多数派(majority)との対比で、少数派(minority)の状況がより明確になる。
『ささいな』『取るに足らない』を意味する形容詞。『major』が『重要な』という意味を持つことに対して、重要性が極めて低いことを表す。日常会話やビジネスシーンで、問題や事柄の重要度を評価する際に用いられる。例えば、『a trivial matter(些細な問題)』のように使われる。『major』が重要な決定や問題に使われるのに対し、『trivial』は無視できるような小さな事柄を指す。
語源
"major"は、ラテン語の"maior"(より大きい)に由来します。これは"magnus"(大きい)の比較級であり、"mag-"という語根は「大きい」や「偉大な」といった意味合いを持ちます。英語の"major"は、この「より大きい」という原義から、「主要な」「重大な」という意味へと発展しました。例えば、軍隊における"major"(少佐)は、文字通りには「より大きな」地位を意味し、組織内で重要な役割を担うことを示唆します。また、大学における"major"(専攻)も、学生が「より大きく」重点を置いて学ぶ分野、つまり主要な研究テーマを指します。このように、"major"は、ラテン語の比較級に由来し、現代英語においても「より大きい」という根本的な意味合いを保ちつつ、様々な分野で重要な概念を表す言葉として用いられています。
暗記法
「major」は単なる「大きい」ではない。それは人生の岐路、自らの専攻を選ぶ決意。中世では社会的地位や権威の象徴であり、軍隊では要の役割を担う少佐を指した。現代では、大学の専攻として自己決定を意味し、個人の成長と社会貢献への第一歩となる。人生における「major」、それは情熱を注ぐ主要な目標。羅針盤として、人生を豊かにする道標なのだ。
混同しやすい単語
『major』と『minor』は、スペルが非常に似ており、意味も対義語の関係にあるため、混同しやすいです。『major』が『主要な』『多数の』という意味であるのに対し、『minor』は『小さい』『少数派の』という意味です。品詞はどちらも形容詞ですが、『minor』は名詞としても使われます(未成年者など)。日本人学習者は、文脈からどちらが適切かを判断する必要があります。語源的には、どちらもラテン語の『magnus』(大きい)に由来し、『major』は『より大きい』、『minor』は『より小さい』という意味合いを持ちます。
『major』と『mayor』は、発音が非常に似ており、特に母音の部分が曖昧になりやすいです。スペルも一文字違いであるため、視覚的にも混同しやすいです。『major』が形容詞や名詞として使われるのに対し、『mayor』は『市長』という意味の名詞です。日本人学習者は、文脈からどちらが適切かを判断する必要があります。アメリカ英語では、特に発音が似通う傾向があります。
『major』と『measure』は、語源的に関連があり(ラテン語の『metiri』=測る)、意味的にも『measure』(測定する、評価する)が『major』(重要な)の判断基準になる場合があるため、混同されることがあります。スペルも先頭の数文字が似ています。『measure』は動詞または名詞として使われます。日本人学習者は、文脈から品詞を判断し、意味の違いを意識する必要があります。
『major』とは発音も意味も大きく異なりますが、スペルの文字数と母音の配置が似ているため、視覚的に混同されることがあります。特に、急いで読んでいるときや、スペルがあやふやな場合に間違えやすいです。『image』は『イメージ』『画像』という意味の名詞です。日本人学習者は、スペルを正確に覚えるとともに、語彙力を増やすことで区別できるようになります。
『major』と『manager』は、スペルの先頭部分が似ているため、視覚的に混同されることがあります。また、ビジネスシーンでは両方の単語が使われることがあり、文脈によっては意味が関連することもあります(プロジェクトの『主要な』担当者が『マネージャー』であるなど)。『manager』は『管理者』『経営者』という意味の名詞です。日本人学習者は、単語の役割(品詞)と意味の違いを意識する必要があります。
『major』と『ledger』は、語尾の '-ger' の部分が共通しているため、スペルを間違えやすいです。特に、英語に不慣れな場合や、急いでいるときに混同しがちです。『ledger』は『(会計)元帳』という意味の名詞で、ビジネスシーンで使われることが多いです。日本人学習者は、スペルを意識して正確に覚えるとともに、それぞれの単語が使われる文脈を理解することが重要です。
誤用例
The word 'major' as an adjective often implies 'important' or 'significant,' but using it to describe someone's skill level can sound awkward. While grammatically correct, it doesn't convey the intended meaning of 'skilled' or 'famous' in that field. A more natural alternative is 'renowned,' 'accomplished,' or 'leading.' Japanese learners might directly translate '主要な書家' (shuyō na shoka) as 'major calligrapher,' but English emphasizes established reputation and skill with words like 'renowned.' This highlights a difference in how English and Japanese acknowledge expertise.
While 'major' can mean 'significant,' using it with 'ignore' creates a contradictory and illogical statement. A 'major' problem, by definition, requires attention, not avoidance. This error stems from a misunderstanding of the implications of 'major.' Japanese speakers might intend to express a problem that's '面倒くさい' (mendokusai - troublesome) and thus tempting to ignore, but the English 'major' carries a stronger sense of importance that negates the idea of ignoring it. Therefore, the sentence becomes nonsensical. Furthermore, the tone of 'just ignore it' can sound dismissive and unprofessional in many contexts. A more appropriate response to a significant issue is to address it promptly.
While 'major' can describe importance, using it to describe a person, especially a woman, can sound objectifying or unintentionally patronizing in contemporary English. The phrase can be misconstrued as focusing on her physical attributes rather than her professional contributions. A more appropriate and respectful term is 'significant figure,' 'influential leader,' or 'key player.' This reflects a cultural shift towards gender-neutral language and avoiding potentially offensive phrasing. The direct translation of '主要な女性' (shuyō na josei) from Japanese might lead to this error, but English demands greater sensitivity when describing people's roles and status.
文化的背景
「major」という言葉は、単に「大きい」という意味を超え、人生や社会における「重要な選択」「主要な関心事」を象徴します。特に、大学における専攻分野を指す用法は、個人のキャリア形成やアイデンティティ形成における自己決定の重みを表しています。
中世ヨーロッパにおいて、「major」は、ラテン語の「maior」(より大きい)に由来し、当初は単に物理的な大きさや重要性を示す言葉でした。しかし、時代が進むにつれて、その意味合いは抽象化され、社会的な地位や権威、重要人物を指す言葉としても使われるようになりました。例えば、軍隊における「major」(少佐)は、指揮系統における重要な役割を担う人物を意味し、政治の世界では、「major party」(主要政党)が国の方向性を左右する存在として認識されます。このように、「major」は、単なる大きさだけでなく、影響力や責任の重さを伴う言葉として、社会構造の中でその意味を深めてきました。
現代英語において、「major」は、大学の専攻分野を指す用法が一般的ですが、これは、教育が個人のキャリア形成において重要な役割を果たすようになった近代以降の現象です。学生が「major」を選択することは、将来の職業や生き方を左右する重要な決断であり、自己の興味や才能、社会のニーズを考慮した上で、主体的に進路を選択することを意味します。また、「major」は、単に知識を習得するだけでなく、専門分野における問題解決能力や批判的思考力を養うための基盤となります。そのため、「major」を選択することは、個人の成長と社会への貢献の両方を目指す、重要なステップと言えるでしょう。
さらに、「major in life」という表現は、人生における主要な目標や情熱を追求することを意味します。これは、大学の専攻分野に限らず、個人が人生を通して取り組むべき重要なテーマや課題を指し示すものです。例えば、ある人は「家族を大切にすること」を「major in life」とするかもしれませんし、別の人は「社会貢献」を「major in life」とするかもしれません。このように、「major」は、個人の価値観や生き方を反映する言葉として、人生の羅針盤となる可能性を秘めています。自己の「major in life」を見つけることは、充実した人生を送るための重要な鍵となるでしょう。
試験傾向
1. 出題形式: 語彙問題、長文読解、ライティング(エッセイ)、まれにリスニング。2. 頻度と級・パート: 準1級以上で頻出。特に1級、準1級の語彙問題で問われやすい。3. 文脈・例題の特徴: 社会問題、科学技術、文化など幅広いテーマで登場。エッセイでは自身の意見を述べる際に使用。4. 学習者への注意点・アドバイス: 「主要な」「大部分の」といった形容詞の意味と、「専攻する」という動詞の意味の両方を理解しておくこと。同音異義語のmayor(市長)との混同に注意。
1. 出題形式: Part 5 (短文穴埋め)、Part 6 (長文穴埋め)、Part 7 (読解問題)。2. 頻度と級・パート: 全パートで登場する可能性があるが、Part 5, 6, 7 で比較的頻出。3. 文脈・例題の特徴: ビジネス関連の文章 (報告書、メール、記事など) で使われることが多い。「主要な」「重要な」という意味合いで登場。4. 学習者への注意点・アドバイス: 「主要な顧客」「主要な変更点」のように、名詞を修飾する形容詞としての用法を理解しておくこと。文脈から適切な意味を判断する練習が必要。
1. 出題形式: リーディング、ライティング(エッセイ)。2. 頻度と級・パート: リーディングセクションで頻出。ライティングでは自身の意見を述べる際に使用。3. 文脈・例題の特徴: アカデミックな内容 (科学、歴史、社会学など) で使われることが多い。論文や教科書からの抜粋が中心。4. 学習者への注意点・アドバイス: 名詞 (専攻)、形容詞 (主要な)、動詞 (専攻する) の用法を全て理解しておくこと。アカデミックな文章における「主要な」の意味合いを把握することが重要。例えば、'a major factor'(主要な要因)のような表現を覚える。
1. 出題形式: 長文読解、英作文。2. 頻度と級・パート: 難関大学ほど頻出。3. 文脈・例題の特徴: 社会問題、環境問題、科学技術など幅広いテーマで登場。評論文や物語文など様々な文章で使われる。4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈によって「主要な」「重大な」「専攻する」など意味が異なるため、文脈判断が重要。「major in」で「~を専攻する」という熟語を覚えておくこと。また、比較級や最上級で用いられることも多いため、注意が必要。