英単語学習ラボ

lay down

/leɪ daʊn/(レイ ダゥン)

'lay' の 'ei' は二重母音で、日本語の『エ』から『イ』へスムーズに移行するイメージです。 'down' の 'au' も同様に二重母音で、『ア』から『ウ』へ。'n' は舌先を上の歯の裏につけて発音しますが、特に 'down' の 'n' は軽く、次の語へ繋がるように意識すると自然に聞こえます。全体的に、各音を区切らず、滑らかに繋げることを意識しましょう。

動詞

横になる

休息や睡眠のために体を水平にする動作。自発的な行為を表すことが多い。

I was so tired after work, I just wanted to lay down on the couch.

仕事の後、とても疲れていたので、ただソファに横になりたかった。

この例文は、一日の終わりに疲れて、すぐにでも体を休めたいという、誰もが経験する気持ちを表しています。「lay down」は、ここでは「(自分が)体を横たえる」というニュアンスで使われ、疲労困憊の時に「ちょっと横になりたい」という日常的な状況にぴったりです。

On a warm afternoon, the cat gently laid down in a sunny spot on the floor.

暖かい午後、猫は床の日当たりの良い場所にそっと横になった。

この文は、動物がリラックスして横たわる平和な情景を描写しています。「laid down」は「lay down」の過去形です。猫が心地よさそうに日向で休む様子が目に浮かびますね。人間だけでなく、動物が「横になる」様子も「lay down」で表現できます。

The doctor told him to lay down on the bed for a check-up.

医者は彼に、診察のためにベッドに横になるように言った。

この例文は、医療現場など、特定の目的のために誰かに「横になるように指示する」という典型的な状況を示しています。「told him to lay down」のように、他者からの指示や依頼で「横になる」場合にも自然に使われます。診察や休憩など、具体的な目的がある文脈で役立つ表現です。

動詞

提示する

計画、考え、規則などを公式に提案・提示すること。会議や交渉の場で使われることが多い。

The librarian clearly laid down the rules for quiet study.

司書は静かに勉強するための規則をはっきりと提示しました。

この例文では、司書が図書館で守るべき「規則」を明確に示している場面です。静かな図書館で、司書が落ち着いた声でルールを告げている情景が目に浮かびませんか?「lay down the rules」は、何かを始める前に「規則や方針を定める・提示する」という、この表現の最も典型的な使い方の一つです。

At the meeting, the manager laid down new conditions for the project.

会議で、部長はそのプロジェクトの新しい条件を提示しました。

この例文は、ビジネスの会議で、マネージャーが新しいプロジェクトを進めるにあたっての「条件」を参加者に伝えている場面です。マネージャーが真剣な表情で、重要な条件を説明している様子がイメージできますね。「lay down conditions」は、交渉や契約などで「条件を明確に提示する」ときによく使われます。

The professor laid down several key facts about ancient Rome in his lecture.

教授は講義の中で、古代ローマに関するいくつかの重要な事実を提示しました。

この例文では、大学の講義で教授が学生たちに「重要な事実や情報」を提示している様子を表しています。教授が熱心に説明し、学生たちがノートを取っている情景が目に浮かびます。「lay down facts」は、議論や説明の際に、根拠となる「事実や証拠を明確に示す」というニュアンスで使われます。

動詞

諦める

武器や主張を放棄する、または降伏するという意味合い。比喩的に、努力や抵抗をやめる場合にも使われる。

After fighting for hours, the brave knight finally had to lay down his sword.

何時間も戦った後、勇敢な騎士はついに剣を置かなければならなかった。

この例文は、激しい戦いの末に騎士が疲れ果て、これ以上戦い続けることを諦めて、武器(剣)を手放す情景を描いています。「lay down」は、このように物理的な「武器を置く」行為から転じて、「戦いを諦める」「降伏する」という意味で非常によく使われます。抵抗をやめるという、諦めの気持ちが強く伝わる典型的な使い方です。

After a long debate, she decided to lay down her strong demands for peace.

長い議論の後、彼女は平和のために自らの強い要求を諦めることを決めた。

この例文は、粘り強く主張してきた要求や条件を、状況を見て「諦める」「引っ込める」という場面を表しています。「lay down demands」「lay down conditions」のように使われ、これまで譲らなかったものを手放す、というニュアンスが込められています。交渉や政治の場で、頑なな態度を軟化させる際に使われる表現です。

Facing too many obstacles, the small company had to lay down its fight for survival.

あまりにも多くの障害に直面し、その小さな会社は生き残りのための戦いを諦めなければならなかった。

この例文は、困難な状況に直面し、これ以上抵抗や努力を続けることを諦める、という情景を描いています。「lay down one's fight」は「戦いを諦める」「抵抗をやめる」という意味で、特に苦しい状況で奮闘してきたものが、ついに力尽きて諦める、というニュアンスが強く出ます。単に「やめる」よりも、これまで続けてきた「挑戦」や「抵抗」を手放すという感情が込められています。

コロケーション

lay down the law

規則や命令を厳格に定める、権威的に指示する

この表現は、親が子供に、上司が部下に、あるいは政府が国民に対して、絶対的な規則や命令を出す状況で使われます。単に規則を伝えるだけでなく、それに従わない場合の厳しい結果を暗示することが含まれます。比喩的に『有無を言わせない』強い姿勢を示す際に用いられ、フォーマルなビジネスシーンから、家庭内まで幅広く使われます。

lay down your arms

武器を捨てる、降伏する、戦闘を止める

文字通りには武器を置くことを意味しますが、比喩的には争いをやめる、抵抗を諦めるという意味合いが強くなります。歴史的な文脈や戦争映画などでよく見られる表現ですが、ビジネスシーンで対立関係にある相手に『これ以上争うのはやめましょう』と提案する際にも使えます。ただし、やや古風でドラマチックな響きがあります。

lay down a marker

自分の立場や能力を示す、基準を打ち立てる

もともとはスポーツ(特にゴルフや陸上競技)で、自分の位置や目標を示すために目印を置くことから来た表現です。ビジネスシーンでは、競争相手に対して自分の能力や目標を明確に示す意味合いで使われます。『先手を打つ』『主導権を握る』といったニュアンスが含まれます。例えば、新しいプロジェクトで革新的なアイデアを提案することは、まさに『lay down a marker』と言えるでしょう。

lay down roots

定住する、根を下ろす、ある場所やコミュニティに深く関わる

植物が根を張るように、ある場所に長く住み、生活基盤を築くことを意味する比喩的な表現です。単に住むだけでなく、その土地の人々との交流を深め、コミュニティの一員として受け入れられるニュアンスが含まれます。結婚や出産、長期的な仕事などで生活が安定し、その場所を故郷のように感じる場合に用いられます。不動産広告などでもよく見られます。

lay down a challenge

挑戦を申し込む、対決を挑む

相手に競争や対決を求めることを意味します。単に競争を提案するだけでなく、相手の実力や勇気を試すようなニュアンスが含まれることがあります。スポーツの世界だけでなく、ビジネスシーンでも、ライバル企業に対して新たな市場への参入や技術革新などを通じて挑戦を表明する際に使われます。フォーマルな響きがあり、やや演劇的な表現です。

lay down conditions

条件を提示する、条件を設ける

何かを行う上での条件や制約を明確に提示することを意味します。契約交渉や取引において、双方が合意するために必要な条件を提示する際に用いられます。例えば、労働契約において、給与や勤務時間、休日などの条件を『lay down conditions』と言います。明確さと透明性を重視するビジネスシーンでよく使われる表現です。

lay down guidelines

ガイドラインを定める、指針を示す

ある活動やプロジェクトを進める上での基本的な指針やルールを定めることを意味します。企業が従業員向けに行動規範を示す場合や、政府機関が政策の方向性を示す場合などに用いられます。ガイドラインは、参加者が共通の理解を持ち、一貫性のある行動を取るために不可欠です。特に、新しいプロジェクトや制度を導入する際に重要な役割を果たします。

使用シーン

アカデミック

学術論文や研究発表で、理論や仮説を「提示する」という意味で使われます。例えば、「この研究は、新たな解釈をlay downする(提示する)」のように、自身の研究成果を説明する際に用いられます。文語的な表現です。

ビジネス

ビジネスシーンでは、戦略や計画を「提示する」という意味で使われます。例えば、会議で「新たな事業計画をlay downする(提示する)」のように、提案や方針を示す際に用いられます。また、「交渉をlay downする(諦める)」のように、交渉が決裂した場合にも使用されます。

日常会話

日常会話では、「横になる」という意味で頻繁に使われます。「I'm going to lay down for a while(少し横になる)」のように、疲れた時や休憩する際に用いられます。また、「諦める」という意味でも使われ、「I had to lay down my dream(夢を諦めなければならなかった)」のように、何かを断念する状況を表現する際に使われます。

関連語

類義語

  • 『提出する』という意味で、書類、提案、意見などを提出する際に使われる。ビジネスや学術的な文脈でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】『lay down』が物理的に置く、または規則などを定める意味合いが強いのに対し、『submit』はより形式ばった状況で、上位者や組織に対して何かを提出するニュアンスを持つ。謙譲語的な意味合いも含む。 【混同しやすい点】『submit』は自動詞として使われることは稀で、通常は他動詞として目的語を伴う。また、『submit to』という形で、権威や圧力に屈するという意味にもなるため、文脈に注意が必要。

  • 『設立する』『確立する』という意味で、会社、組織、規則、理論などを新たに作り出す際に使われる。フォーマルな文脈で使用されることが多い。 【ニュアンスの違い】『lay down』が既存のものに対して規則などを定めるニュアンスがあるのに対し、『establish』はより大規模で、永続的なものを新しく作り上げるイメージ。権威や正当性といった意味合いも含まれる。 【混同しやすい点】『establish』は抽象的な概念(例:establish a reputation)にも使えるが、『lay down』はより具体的な対象に使われることが多い。また、『establish』は受動態で「確立される」という意味でも頻繁に使われる。

  • 『規定する』『明記する』という意味で、契約書、法律、規則などで条件や条項を明確に定める際に使われる。非常にフォーマルな文脈で使用される。 【ニュアンスの違い】『lay down』が一般的な規則や指示を出すニュアンスなのに対し、『stipulate』はより法的、契約的な文脈において、詳細かつ明確に条件を定める意味合いが強い。曖昧さを排除する意図が含まれる。 【混同しやすい点】『stipulate』は、しばしば契約書などの専門的な文書で用いられるため、日常会話ではほとんど使われない。『lay down』の方がより一般的で幅広い状況で使用可能。

  • 『処方する』『指示する』という意味で、医者が薬を処方したり、規則や行動様式を指示したりする際に使われる。医療や法律、道徳的な文脈で用いられることが多い。 【ニュアンスの違い】『lay down』が一般的な規則や行動規範を示すのに対し、『prescribe』は専門家が特定の目的のために、より詳細な指示や処置を与えるニュアンスを持つ。権威的な立場からの指示という側面が強い。 【混同しやすい点】『prescribe』は医療用語として頻繁に使われるため、薬の処方箋というイメージが強い。また、『prescribe』はしばしば『for』を伴い、対象や目的を示す(例:prescribe medicine for a headache)。

  • 『決定する』『命令する』という意味で、権力者が一方的に決定や指示を出す際に使われる。政治、軍事、ビジネスなど、権力関係が明確な文脈で用いられる。 【ニュアンスの違い】『lay down』が規則などを定める意味合いがあるものの、必ずしも一方的なものではないのに対し、『dictate』は権力や強制力に基づいて、有無を言わせず指示するニュアンスが非常に強い。反発や抵抗を許さない雰囲気を含む。 【混同しやすい点】『dictate』は名詞としても使われ、『命令』『指示』という意味になる。また、『dictate』はしばしば否定的な意味合いを伴い、不当な権力行使を批判する際に用いられる。

  • 『策定する』『明確に表現する』という意味で、計画、戦略、理論などを具体的に作り上げる際に使われる。ビジネス、学術、政治など、知的な活動に関連する文脈で用いられる。 【ニュアンスの違い】『lay down』が既存のものに対して規則などを定めるニュアンスがあるのに対し、『formulate』は、より抽象的で複雑なものを、思考錯誤の末に作り上げていくイメージ。知的創造のプロセスを強調する。 【混同しやすい点】『formulate』はしばしば受動態で用いられ、『~が策定された』という形で使われる。また、『formulate』は化学分野で『配合する』という意味も持つため、文脈によって意味が異なる点に注意。

派生語

  • 『覆う』『重ねる』という意味の動詞・名詞。『over-(上に)』と『lay(置く)』が組み合わさり、文字通り何かを上から覆いかぶせるイメージ。動詞としては、画像や情報を重ねて表示する際にIT分野で頻繁に使われ、名詞としては、地図や図面などの重ね合わせを指す。

  • underlay

    『下に敷く』という意味の動詞・名詞。『under-(下に)』と『lay(置く)』が組み合わさり、表面の下に何かを置くことを意味する。動詞としては、カーペットの下に敷く下敷きを敷く行為や、データの基礎となる構造を構築することを指す。名詞としては、床材の下に敷く緩衝材や、基礎となる層を意味する。

  • 『支出』『費用』という意味の名詞。『out-(外に)』と『lay(置く)』が組み合わさり、資金を外部に投じるイメージ。ビジネスや会計の文脈で、投資や事業運営にかかる費用を指す。日常会話ではあまり使われないが、経済ニュースや財務報告書では頻繁に登場する。

反意語

  • 『立ち上がる』『起きる』という意味の動詞。『lay down(横になる)』とは反対に、垂直方向への移動や状態の変化を表す。比喩的には、地位や名声が上がるという意味でも使われる。日常会話からビジネスシーンまで幅広く使用される。

  • 『立ち上がる』という意味の句動詞。『lay down(横になる)』状態から、直立姿勢になる動作を指す。物理的な動作だけでなく、比喩的に『立ち向かう』『擁護する』という意味でも使われる。特に、困難や不正に対して立ち上がるニュアンスを含む。

  • 『生じる』『発生する』という意味の動詞。『lay down』が落ち着いた状態を意味するのに対し、『arise』は問題や状況が新たに現れることを示す。しばしば抽象的な事柄(問題、機会など)の出現を表し、ビジネス文書や学術論文でよく用いられる。

語源

"Lay down" は、古英語に遡る基本的な動詞句です。「Lay」は、ゲルマン祖語の *lagjanan(横たえる、置く)に由来し、さらに遡るとインド・ヨーロッパ祖語の *legh-(横たわる、置く)に繋がります。この語根は、例えば「法律 (law)」の語源にも関係しており、「定められたもの」という概念を示唆します。「Down」は、古英語の dūn(丘)とは異なり、ここでは「下へ」という意味の副詞であり、ゲルマン祖語の *dūnan(下に)に由来します。したがって、「lay down」は文字通りには「下へ置く」という意味合いを持ち、そこから「横になる」、「提示する」(何かを下に置くイメージ)、「諦める」(武器や抵抗を下に置くイメージ)といった意味に発展しました。日本語で例えるなら、「打ち捨てる」という表現が、諦める意味での「lay down」に近いニュアンスを持つかもしれません。

暗記法

「lay down」は単に物を置く以上の意味を持ち、自己犠牲と服従の象徴です。キリストが人類のために命を捧げたように、個人の意志や権利を手放し、より大きな目的や他者のために尽くす行為を指します。中世騎士道では忠誠の証であり、現代では政治や経済、個人の献身を表す言葉として使われます。西洋文化における献身という価値観が深く刻まれた表現なのです。

混同しやすい単語

lie down

「lay down」と「lie down」は、意味も形も似ており、非常に混同しやすいです。「lie down」は「横になる」という意味の自動詞で、活用はlie-lay-lainです。「lay down」は「~を置く、~を横にする」という意味の他動詞で、活用はlay-laid-laidです。現在形と過去形が一致するため、時制を間違えやすいので注意が必要です。また、再帰代名詞を伴って「lie oneself down」とは言えません。

laid down

「lay down」の過去形・過去分詞形である「laid down」も混乱しやすいです。「lie down」の過去形「lay down」と形が同じになってしまうため、文脈から自動詞なのか他動詞なのかを判断する必要があります。主語が「置かれる」対象なのか、「置く」主体なのかを考えると区別しやすいでしょう。

「lay down」と「lawn」は、発音が似ています。「lawn」は「芝生」という意味の名詞です。特に、早口で発音されると聞き分けが難しくなることがあります。発音記号を確認し、/ɔː/と/æ/の違いを意識することが重要です。また、文脈から判断することも大切です。芝生の上に何かを置く状況であれば「lay down」が適切ですが、芝生そのものについて話している場合は「lawn」が適切です。

laden

「laden」は「lay」の過去分詞形「laid」と発音が似ています。「laden」は「(荷などを)積んだ、満載の」という意味の形容詞で、古風な表現です。現代英語では「loaded」の方が一般的です。発音の類似性から、文章を読んでいる際に意味を取り違える可能性があります。文脈から判断し、意味の違いを理解しておくことが重要です。

「lay down」と「lend」は、スペルの一部が似ており、特に語頭の「l」と「le」が視覚的に混同されやすいです。「lend」は「~を貸す」という意味の動詞です。意味も品詞も異なるため、文脈から判断することが重要です。例えば、「lend a hand(手を貸す)」のようなイディオムを知っておくと、区別しやすくなります。

「lay down」と「layer」は、スペルの一部が共通しており、特に「lay」の部分が視覚的に混同されやすいです。「layer」は「層」という意味の名詞で、動詞としても「層にする」という意味があります。発音も似ているため、リスニングの際にも注意が必要です。例えば、「a layer of snow(雪の層)」のように使われます。

誤用例

✖ 誤用: The government should lay down more regulations on AI development.
✅ 正用: The government should impose more regulations on AI development.

「lay down」は物理的に何かを置く、または規則や原則を『提示する』という意味で使われます。しかし、規制を『課す』というニュアンスでは、より強制力のある「impose」が適切です。日本人が『提示する』という日本語に引きずられてlay downを選びがちですが、英語では規制の文脈では「impose」が標準的です。この背景には、英語圏では規制は単に提示されるだけでなく、強制力を持って施行されるべきという考え方があります。

✖ 誤用: I'm going to lay down for a while; I'm feeling a bit under the weather.
✅ 正用: I'm going to lie down for a while; I'm feeling a bit under the weather.

「lay」は他動詞(目的語が必要)で、「~を横にする」という意味です。「lie」は自動詞で、「横になる」という意味です。日本人は「横になる」という行為を「~を横にする」と捉えがちなため、「lay down」を再帰的に使ってしまうことがあります。この誤用は、英語の自動詞と他動詞の区別に対する理解不足から生じます。英語では、自分自身が何かをする場合は自動詞を使うのが基本です。例えば、「I sit down.」のように使います。

✖ 誤用: The soldiers laid down their arms to protest the unfair orders.
✅ 正用: The soldiers put down their arms to protest the unfair orders.

「lay down arms」は「武器を置く」という意味にもなりますが、これは降伏や戦闘の中止を意味することが一般的です。不当な命令への抗議として武器を置く場合は、一時的に武器を置く、つまり「put down arms」がより適切です。「lay down」は、より永続的な状態変化を暗示するため、一時的な抗議行動にはそぐわない場合があります。日本人が「武器を置く」という行為を文字通りに捉え、「lay down」を選んでしまうことがありますが、英語では文脈によって適切な動詞を選ぶ必要があります。

文化的背景

「lay down」は、文字通りには何かを置く行為を指しますが、比喩的には権力や主張を放棄し、身を委ねる、あるいは犠牲を払うという文化的意味合いを強く持ちます。この言葉は、個人の意志や所有物を手放し、より大きな目的や集団に服従するという、西洋社会における服従や犠牲の概念と深く結びついてきました。

歴史的に見ると、「lay down one's life」という表現は、キリスト教の文脈において、イエス・キリストが人類の罪のために自らの命を捧げたという自己犠牲の精神を象徴する言葉として広まりました。この表現は、聖書の中で何度も用いられ、信者たちが神への信仰を守るために、あるいは隣人を愛するために、自己の利益を犠牲にすることを奨励する文脈で語られます。中世の騎士道物語においても、騎士が主君のために、あるいは弱き者を守るために「lay down」する姿は、忠誠心と自己犠牲の美徳として描かれました。このように、「lay down」は、宗教的、倫理的な文脈において、自己犠牲と献身の象徴として深く根付いているのです。

現代社会においても、「lay down」は、権力や主張を放棄するという意味合いで、政治や経済の分野で用いられることがあります。例えば、ストライキ中の労働者が交渉に応じることを「lay down their arms」と表現したり、企業が市場競争から撤退することを「lay down its market share」と表現したりします。また、個人の感情や欲求を抑え、他者のために尽くす行為も、「lay down」という言葉で表現することができます。例えば、介護者が家族のためにキャリアを諦めることを「lay down their career」と表現したり、親が子供のために自分の時間を犠牲にすることを「lay down their free time」と表現したりします。これらの例からもわかるように、「lay down」は、自己犠牲、服従、そして献身という、人間社会における普遍的な価値観を反映した言葉として、広く用いられています。

このように、「lay down」は、単なる物理的な行為を表すだけでなく、西洋文化における自己犠牲、服従、献身という概念を象徴する言葉として、深い文化的背景を持っています。学習者は、この言葉が持つ多層的な意味合いを理解することで、英語圏の文化や価値観に対する理解を深めることができるでしょう。

試験傾向

英検

- 出題形式: 主に長文読解、稀に語彙問題。ライティングでの使用も考えられる。

- 頻度と級・パート: 準1級以上で登場。特に1級の長文読解で出題される可能性がある。

- 文脈・例題の特徴: アカデミックな内容、社会問題、環境問題など、やや硬めの文脈で使われることが多い。

- 学習者への注意点・アドバイス: 「横になる」「規定する」「提出する」など複数の意味があるので、文脈から判断する必要がある。特に「lay (他動詞の原形)」と「lie (自動詞の原形)」の区別を徹底すること。

TOEIC

- 出題形式: 主に長文読解(Part 7)。稀に穴埋め問題(Part 5, 6)で問われる。

- 頻度と級・パート: Part 7で比較的頻出。ビジネス文書(報告書、メールなど)でよく見られる。

- 文脈・例題の特徴: ビジネスシーンにおける規則、方針、計画などを説明する文脈で登場しやすい。

- 学習者への注意点・アドバイス: 「lay down rules/guidelines」のような形で、規則や方針を「定める」という意味で使われることが多い。ビジネスシーンで頻出の表現として覚えておくと良い。

TOEFL

- 出題形式: 主に長文読解。アカデミックな内容の文章で頻出。

- 頻度と級・パート: リーディングセクションで頻出。高得点を目指すなら必須の語彙。

- 文脈・例題の特徴: 学術的な議論、研究、歴史的な出来事などを説明する文脈で使われる。

- 学習者への注意点・アドバイス: 抽象的な概念や理論を「規定する」「提示する」という意味で使われることが多い。文脈から正確な意味を把握する必要がある。また、同義語・類義語を意識して学習すると理解が深まる。

大学受験

- 出題形式: 主に長文読解。文法問題で問われる可能性もゼロではない。

- 頻度と級・パート: 難関大学の長文で頻出。標準的なレベルの大学でも出題される可能性がある。

- 文脈・例題の特徴: 評論文、物語文など、幅広いジャンルの文章で登場する。

- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈によって意味が大きく変わるため、前後の文脈から意味を推測する練習が必要。「横になる」「提出する」「規定する」などの基本的な意味を理解した上で、様々な文脈での用法を学ぶことが重要。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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