follow up
第一音節の 'fɑː' は、日本語の「ア」よりも口を大きく開けて発音する、長めの『アー』です。 'loʊ' は二重母音で、日本語の「ロウ」よりも、口を丸める意識を持つとよりネイティブの発音に近づきます。'ʌp' は日本語の『ア』と『ウ』の中間のような曖昧母音で、力を抜いて短く発音します。'follow' にアクセントが置かれるため、'up' は弱く発音される点に注意してください。
専門的な内容に関するご注意
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追いかける
文字通りに背後を追いかけるだけでなく、目標・計画などを達成するために努力する意味合いも含む。進捗を確認し、必要に応じて働きかけるニュアンス。
After the meeting, he needed to follow up on the customer's urgent request.
会議の後、彼は顧客からの緊急の依頼について、すぐに確認(追いかける)する必要があった。
※ 【情景】会議が終わり、忙しくメモを見返すビジネスパーソン。顧客からの緊急の連絡を思い出し、すぐにパソコンに向かいメールを打ち始める、少し焦った様子が想像できます。 【解説】この文では、"follow up on" が「(以前の出来事や情報について)追加で確認したり、対応したりする」という意味で使われています。ビジネスシーンで非常によく使われる表現で、会議やメールの後に「その件、どうなったか追いかけるね」というニュアンスです。
She promised to follow up with her friend about the party details.
彼女はパーティーの詳細について、友達と後日確認(追いかける)すると約束した。
※ 【情景】友達とのおしゃべりが終わり、別れ際に「また連絡するね!」と笑顔で手を振る女性。後日、パーティーの計画を具体的に詰めるために、スマホを手に友達にメッセージを送る様子が目に浮かびます。 【解説】"follow up with someone about something" は「(人)に(事柄)について後日連絡を取って確認する、または追加の行動をする」という意味で使われます。約束や計画の続きをするときによく使われる、とても自然な表現です。
The reporter decided to follow up on the mysterious news report.
その記者は、謎めいたニュース報道についてさらに詳しく調査(追いかける)することにした。
※ 【情景】新聞やテレビのニュース速報を見て、何か引っかかるものを感じた記者が、デスクで資料を広げ、真剣な表情で情報を集め始める様子。事件の真相を追いかける情熱が伝わります。 【解説】ここでの "follow up on" は「(ある情報や出来事について)さらに深く調査を進める、追跡調査する」という意味です。ニュースや研究、捜査といった文脈で使われることが多く、まだ明らかになっていない事実を「追いかける」ニュアンスが強く出ます。
継続する
以前に行ったこと、または議論したことをさらに進める、または確認する意味合い。会議後の確認や、顧客への連絡などに使われる。
He sent an important email to the client yesterday. He will follow up tomorrow to see if they got it.
彼は昨日、顧客に重要なメールを送った。明日、彼らがそれを受け取ったか確認するためにフォローアップする予定だ。
※ この例文は、ビジネスシーンで「follow up」がどのように使われるかを示しています。何かを伝えた後や依頼した後、その続きを確認するために連絡を取る際によく使われます。この場合、メールがちゃんと届いたか、相手が読んだかを確認する典型的な状況です。
I talked to my friend about our summer trip last week. I need to follow up with her soon to finalize our plans!
先週、友達と夏の旅行について話した。そろそろ彼女にフォローアップして、計画を確定させないと!
※ この例文では、友達との会話の後に、具体的な行動(旅行計画の確定)を促すために「follow up」を使っています。個人的な約束や計画を進める際、相手に連絡を取って進捗を確認したり、次のステップに進めたりする場面でよく使われる表現です。
After his check-up, the doctor told him to follow up next week to check his test results.
診察の後、医師は彼に、来週、検査結果を確認するためにフォローアップするように言った。
※ 病院での診察や治療後、経過を見るために再度病院を訪れたり、連絡を取ったりする場合にも「follow up」が使われます。この例文のように、医師からの指示として、検査結果の確認や再診のために「継続して連絡を取る・診察を受ける」という意味で使われることが多いです。
追加対応
以前の行動や議論に関連して、後に行われる行為や活動のこと。ビジネスシーンで、会議後の確認事項や顧客へのフォローアップなどを指す。
The manager asked me for a quick follow up on the customer's complaint.
部長は私に、顧客のクレームについて迅速な追加対応をするよう頼みました。
※ 会社で、上司が部下に「お客様からのクレームに、すぐに対処してね」と指示している場面です。ビジネスの場で、問題解決のために後から行う行動を「follow up」と表現するのはとても典型的です。焦っているマネージャーの顔が目に浮かぶようです。
The doctor said I need a follow up next week to check my condition.
医者は私の状態を確認するために、来週追加対応が必要だと言いました。
※ 病院で、診察を終えたばかりの患者さんに、お医者さんが「念のため、来週もう一度診察に来てくださいね」と伝えている場面です。病気の経過を見たり、治療の効果を確認したりする「経過観察」の意味でも「follow up」はよく使われます。少し心配だけど、先生の言葉に安心するような状況ですね。
I sent the application, and now I'm waiting for a follow up from the company.
私は申請書を送りました。そして今、会社からの追加対応を待っています。
※ 就職活動で履歴書を送ったり、何かを申し込んだりした後に、「あの件、どうなったかな?」と相手からの返事や次のアクションを待っている場面です。期待と少しの不安が入り混じった気持ちが伝わってきます。このように「誰かからの返事を待つ」という文脈でも「follow up」は自然に使われます。
コロケーション
(会議後、面接後、イベント後などに)相手に送る確認や感謝、次のステップを促すメール
※ ビジネスシーンで非常に一般的な表現です。会議後であれば議事録の共有や決定事項の確認、面接後であれば感謝の意と選考結果の問い合わせ、イベント後であれば参加のお礼やアンケート依頼などが目的となります。単に 'follow-up email' とも表記されます。類似表現に 'thank you email' がありますが、follow up email はより具体的なアクションを促すニュアンスを含みます。
(インタビュー、プレゼンテーション、講義などで)相手の発言を受けて、さらに詳しく聞くための質問
※ 相手の回答を深掘りするために、追加で尋ねる質問のことです。単に 'follow-up question' とも表記されます。効果的な follow up question は、相手の思考を刺激し、より深い情報を引き出すことができます。ビジネスの交渉やジャーナリズムのインタビューなど、様々な場面で重要になります。類似表現に 'probing question' がありますが、follow up question はより相手に寄り添い、対話を重視するニュアンスを含みます。
(医療機関で)初診後の経過観察や追加検査のための予約
※ 主に医療の分野で用いられる表現です。初診時の診断や治療の効果を確認したり、追加の検査を行ったりするために設定される予約のことを指します。患者の状態を継続的に把握し、適切な治療を提供するために不可欠です。類似表現に 'check-up appointment' がありますが、follow up appointment は、特定の症状や治療に対する経過観察という意味合いがより強いです。
(事件、事故などにおいて)最初の調査に続いて行われる追加調査
※ 警察や調査機関が、事件や事故の真相を解明するために行う追加の調査を指します。新たな証拠や証言が得られた場合、または最初の調査で不明な点が残った場合に行われます。類似表現に 'further investigation' がありますが、follow up investigation は、最初の調査を基盤として、より詳細な情報を得ることに重点が置かれます。
(営業活動、顧客対応などで)電話で状況を確認したり、追加の情報を提供したりすること
※ ビジネスシーン、特に営業活動でよく用いられる表現です。顧客への連絡や、提案後の状況確認、契約の進捗確認などを目的とします。丁寧な follow up call は、顧客との信頼関係を築き、ビジネスチャンスを広げる上で重要です。類似表現に 'courtesy call' がありますが、follow up call は、より具体的な目的やアクションを伴うことが多いです。
(ある出来事や行動の)後に、続いて
※ ややフォーマルな表現で、ある事柄に続いて起こること、またはその段階を指します。例えば、研究論文で「実験結果の follow-up として、理論的な考察を行った」のように使われます。これは、単に「その後」と言うよりも、前の段階との関連性や継続性を強調するニュアンスがあります。類似表現に 'subsequently' がありますが、'in the follow-up' はより具体的な文脈や行動を伴うことが多いです。
使用シーン
学術論文や研究発表で、先行研究や実験結果を「踏襲する」「追跡する」という意味で使われます。例えば、「先行研究の知見をfollow upし、新たな仮説を検証した」のように、研究の進展を示す文脈で用いられます。また、研究対象の長期的な追跡調査を指す場合にも使用されます。
ビジネスシーンでは、「追加対応」「進捗確認」「フォローアップ」といった意味で頻繁に使われます。例えば、会議後や商談後に「〇〇の件、follow upをお願いします」というように、具体的なアクションを促す際に用いられます。また、顧客からの問い合わせに対する「継続的な対応」を示す場合にも使われます。メールや報告書など、様々なビジネスコミュニケーションで登場します。
日常会話では、ビジネスシーンほど頻繁ではありませんが、「(状況などを)追いかける」「(人の後を)ついていく」という意味で使われることがあります。例えば、「好きなアーティストのSNSをfollow upしている」のように、興味のある対象を継続的にチェックする意味合いで使われます。また、病院の診察後の「経過観察」を指す場合など、ややフォーマルな場面でも用いられます。
関連語
類義語
『追求する』『追いかける』という意味。目標、計画、調査などを継続的に努力して実現しようとする際に使われる。ビジネス、法律、学術的な文脈でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】『follow up』よりも、より積極的かつ意図的な行動を伴うニュアンスが強い。また、単に状況を確認するだけでなく、進展や成果を求める意味合いが強い。対象は人よりも計画や目標といった抽象的なものが多い。 【混同しやすい点】日本語の『追求』という言葉のイメージから、感情的な追求(例:責任の追及)にも使えると思われがちだが、英語の『pursue』は、より計画的で合理的な追求を表すことが多い。
『調査する』『捜査する』という意味。事件、事故、不正行為など、事実関係を明らかにするために詳細に調べる際に使われる。警察、ジャーナリズム、研究などの分野で頻繁に用いられる。 【ニュアンスの違い】『follow up』が単なる状況確認や進捗確認であるのに対し、『investigate』は問題点や不正を明らかにするという強い目的意識を伴う。より公式で、深刻な事態に対応する際に用いられる。 【混同しやすい点】『investigate』は、必ずしも犯罪や不正行為に関連するとは限らない。単に詳細な調査が必要な場合にも用いられる(例:市場調査)。しかし、『follow up』よりもフォーマルで深刻なニュアンスを持つ点は変わらない。
『監視する』『観察する』という意味。状況、進捗、健康状態などを継続的にチェックし、変化や異常がないか確認する際に使われる。医療、IT、セキュリティなどの分野でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】『follow up』がアクションを伴うことが多いのに対し、『monitor』は主に観察と記録に重点が置かれる。積極的な介入よりも、状況の変化を把握し、必要に応じて対応するという意味合いが強い。 【混同しやすい点】『monitor』は、しばしば受動的な行為と捉えられがちだが、実際には変化を早期に発見し、適切な対応を取るための重要な活動である。また、対象が人である場合は、プライバシーへの配慮が重要になる。
- check up on
『(人の)様子を見に行く』『安否を確認する』という意味。人に対して使われ、その人の健康状態や状況を確認する際に用いられる。日常会話で頻繁に使われる。 【ニュアンスの違い】『follow up』がビジネスやプロジェクトの進捗状況を確認するのに対し、『check up on』は個人的な関心や心配に基づいて、人の状況を確認する。よりカジュアルで、親密な関係性を示す。 【混同しやすい点】『check up on』は、人に対してのみ使用される。物事の進捗状況を確認する場合には、『follow up』や『check on』が適切。また、『check up on』は、相手に気づかれないようにこっそり確認するというニュアンスを含む場合もある。
『見直す』『再検討する』という意味。計画、報告書、提案などを再度確認し、改善点や問題点を見つける際に使われる。ビジネスや学術的な文脈でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】『follow up』が進捗状況の確認や行動の促進であるのに対し、『review』は内容の評価と改善に重点が置かれる。より分析的で、批判的な視点を含むことが多い。 【混同しやすい点】『review』は、必ずしも否定的な意味合いを持つとは限らない。良い点を見つけ、さらに改善するための建設的なプロセスである場合も多い。また、映画や書籍などの批評も『review』と呼ばれる。
- touch base
『連絡を取る』『近況報告をする』という意味。一時的に離れていた人やチームと、短時間で情報を共有したり、状況を確認したりする際に使われる。ビジネスシーンでよく使われる、ややインフォーマルな表現。 【ニュアンスの違い】『follow up』よりも軽いニュアンスで、形式ばらないコミュニケーションを意味する。進捗状況の確認だけでなく、関係性の維持や情報共有を目的とする場合が多い。 【混同しやすい点】『touch base』は、具体的な議題について深く議論するというよりも、近況報告や簡単な情報交換を目的とする。したがって、複雑な問題や重要な決定事項については、『follow up』や会議を設定するなど、より正式な手段を用いる方が適切。
派生語
『追随者』『支持者』を意味する名詞。『follow』に『~する人』という意味の接尾辞『-er』が付いた形。政治、SNS、ビジネスなど幅広い文脈で使われ、『(人)をフォローする』という動詞用法の名詞化としても理解しやすい。
『追随』『支持』という意味の名詞、または『次に続く』『以下の』という意味の形容詞。『follow』に名詞・形容詞化する接尾辞『-ing』が付いた形。『a large following(多くの支持者)』のように集合名詞的に使われることも多い。SNSでは『フォローしている人』という意味でも使われる。
- follow-through
『(計画などの)最後までやり遂げること』という意味の名詞。『follow through』という句動詞(動詞+前置詞)から派生し、名詞化したもの。ビジネスシーンで、特にプロジェクトや目標達成に関連して使われることが多い。スポーツ用語としても使われる。
反意語
『先行する』『先立つ』を意味する動詞。『follow up』が『後から追う』という意味であるのに対し、『precede』は時間的、順序的に前に位置することを表す。例えば、『A preceded B(AはBに先立った)』のように使われる。学術論文や歴史的記述でよく見られる。
『無視する』『怠る』を意味する動詞。『follow up』が注意深く状況を追跡し、対応することを意味するのに対し、『neglect』は必要な注意や行動を怠ることを指す。『neglect one's duties(義務を怠る)』のように使われる。日常会話からビジネス、法律関連まで幅広く使われる。
『放棄する』『見捨てる』を意味する動詞。『follow up』が継続的な関与を意味するのに対し、『abandon』は完全に手を引くことを意味する。プロジェクトや計画、あるいは人との関係など、幅広い対象に対して使われる。比喩的な意味合いも強く、『abandon hope(希望を捨てる)』のように使われることもある。
語源
"Follow up"は、比較的単純な構造を持つ複合動詞です。"Follow"は古英語の"folgian"(付き従う、追う)に由来し、さらに遡るとゲルマン祖語の"*fulgijan"(仕える)に繋がります。これは、誰かの後を文字通り、または比喩的に追うことを意味します。"Up"は「上へ」という意味だけでなく、「完全に」「徹底的に」という意味合いも持ちます。したがって、"follow up"は、単に誰かの後を追うだけでなく、前の行動や出来事を「徹底的に追いかける」、つまり「継続する」「追加対応する」という意味合いを持つようになったと考えられます。日本語で例えるなら、「念を押す」「徹底する」といったニュアンスに近いでしょう。ビジネスシーンでよく使われるのは、最初の接触や行動の後、さらに進展させるために追加の行動を起こす、という意味合いからです。
暗記法
「follow up」は単なる追跡ではない。約束、責任、期待に応えるまで見守る西洋の精神が宿る。ビジネスでは顧客ニーズに応え、医療では患者の継続ケアを意味する。プロテスタント倫理やヒポクラテスの誓いにも通じ、義務を果たす行為なのだ。友人との連絡も「follow up」の一環。個人主義と共同体意識のバランスを取り、愛情と関心を示すことで、人間関係を豊かにする。
混同しやすい単語
『follow up』の 'follow' とスペルが似ているため、視覚的に混同しやすい。特に急いで読んでいる時などに見間違えやすい。意味は『仲間』『研究員』などで、文脈が大きく異なる。'fellow' は古ノルド語の 'félagi'(財産を共有する者)に由来し、共同体意識を表す。
『follow』と語尾の 'low' の部分が共通しており、発音も似ているため混同しやすい。意味は『空洞の』『くぼんだ』で、名詞としては『くぼみ』『穴』を指す。発音記号を意識して、'follow' と 'hollow' の母音の違い(/ɑː/ vs /ɒ/)を区別することが重要。語源的には、古英語の 'holh'(穴)に由来する。
『follow up』の 'follow' と発音が一部類似しており、特に早口で話される場合に聞き間違えやすい。意味は『(場所から)落ちる』『(支持などが)低下する』で、句動詞として使われる。文脈を注意深く聞き、前置詞 'off' の有無で判断する必要がある。
『follow』と語尾の 'low' の発音が共通しており、特に日本人学習者にとっては母音の区別が難しい場合がある。意味は『飲み込む』『ツバメ』で、動詞または名詞として使われる。'swallow' の語源は古英語の 'swelgan'(飲み込む)に由来し、喉の動きを連想させると覚えやすい。
『follow up』と発音の響きが似ており、特にネイティブスピーカーが早口で話す場合に聞き取りにくいことがある。意味は『満腹の』『いっぱいになった』で、主にイギリス英語で使われる。'full' と 'follow' はスペルも発音も大きく異なるため、意識して区別する必要がある。
『follow』と最初の2音節が同じであり、発音も似ているため混同しやすい。意味は『休閑地の』『耕作されていない』で、農業用語として使われることが多い。語源は古英語の 'fealg'(耕されていない土地)に由来し、土地を休ませるイメージを持つと覚えやすい。
誤用例
「confirm」は通常、事実や情報が正しいかどうかを確認する際に使われます。この文脈では、まだ確定していない詳細について話し合うため、「regarding」を使って「〜に関して」という意味合いを示す方が適切です。日本語の「確認する」という言葉に引きずられて、つい「confirm」を使ってしまいがちですが、英語では文脈によってより適切な前置詞を選ぶ必要があります。
「follow up」は自動詞的な働きをする句動詞であり、目的語を直接取ることはできません。必ず「follow up with 〇〇」の形で使用する必要があります。日本語の「彼をフォローアップした」という表現を直訳しようとすると、つい前置詞を省略してしまいがちです。英語では、句動詞の構造を理解し、正しい前置詞を伴って使用することが重要です。また、follow up with 人は、相手に連絡を取る、という意味合いが強いです。
「follow up」は、以前の行動や議論に続けて行う行為を指します。初めて扱う問題や緊急性の高い問題に対して「follow up」を使うのは不自然です。このような場合は、「address(対処する)」や「look into(調査する)」といった表現がより適切です。日本語の「フォローする」という言葉が、問題解決全般をカバーするイメージがあるため、誤用しやすいと考えられます。英語では、問題の種類や状況に応じて、適切な動詞を選択することが重要です。状況によっては、'handle'も適切でしょう。
文化的背景
「follow up」は、単に「追跡する」という意味を超え、責任や義務を果たすという文化的ニュアンスを含みます。それは、誰かの後を注意深く追い、約束や期待に応えるまで見守るという、西洋社会における契約遵守や相互信頼の精神を反映しているのです。
この言葉が持つ「責任を果たす」というニュアンスは、ビジネスシーンで特に顕著です。例えば、営業担当者が顧客に「follow up」する場合、それは単に状況を確認するだけでなく、顧客のニーズに応え、問題解決を支援する責任を意味します。契約社会においては、一度交わされた約束は厳守されるべきであり、「follow up」はその約束を実行に移すための重要なプロセスなのです。この背景には、プロテスタントの倫理観が影響しているとも考えられます。勤勉に働き、約束を守ることが神への奉仕であるという考え方は、ビジネスにおける信頼関係の構築に不可欠であり、「follow up」はその倫理観を体現する行為と言えるでしょう。
また、「follow up」は、医療の現場でも重要な意味を持ちます。患者の術後の経過観察や、治療の効果測定など、継続的なケアを意味する言葉として用いられます。これは、患者の健康を回復させるという医療従事者の責任を明確にするものであり、単なる事務的な手続き以上の意味を持ちます。患者との信頼関係を築き、最善の治療を提供するために、「follow up」は欠かせない要素なのです。この背景には、ヒポクラテスの誓いに代表される医療倫理があります。患者の利益を最優先に考え、継続的なケアを提供することは、医療従事者の義務であり、「follow up」はその義務を果たすための具体的な行動なのです。
さらに、「follow up」は、人間関係においても重要な役割を果たします。友人や家族との関係を維持するために、定期的に連絡を取り、近況を尋ねることは、「follow up」の一つの形です。これは、相手への関心や愛情を示す行為であり、良好な人間関係を築く上で不可欠です。忙しい日々の中で、つい忘れがちになることですが、「follow up」を意識することで、より豊かな人間関係を築くことができるでしょう。この背景には、西洋社会における個人主義とコミュニティ意識のバランスがあります。個人を尊重しつつも、コミュニティの一員としての責任を果たすために、「follow up」は重要なコミュニケーション手段となるのです。
試験傾向
- 出題形式: 語彙問題、長文読解、リスニング(会話)
- 頻度と級・パート: 準1級、1級で頻出。2級でも稀に出題。
- 文脈・例題の特徴: ビジネス、ニュース、日常会話など幅広い文脈で使用される。
- 学習者への注意点・アドバイス: 動詞としての「~を追求する」「~に連絡を取る」、名詞としての「継続」「追加措置」など、複数の意味を理解する必要がある。特に長文読解では、文脈から適切な意味を判断することが重要。関連語句(e.g., follow-up email, follow-up meeting)も覚えておくと役立つ。
- 出題形式: Part 5 (短文穴埋め), Part 6 (長文穴埋め), Part 7 (長文読解)
- 頻度と級・パート: Part 5, 6, 7 で頻出。特にビジネス関連の長文。
- 文脈・例題の特徴: ビジネスメール、報告書、会議議事録など、ビジネスシーンで頻繁に使用される。
- 学習者への注意点・アドバイス: 動詞「~に連絡する」「~を追跡調査する」、名詞「追加措置」「フォローアップ」など。文脈に応じて適切な意味を選ぶ必要がある。類義語(e.g., check up on, monitor)との区別も重要。特にメールや会議関連の文脈でよく見られる。
- 出題形式: リーディング、リスニング
- 頻度と級・パート: リーディングセクションで頻出。リスニングでも講義や会話の中で使用される。
- 文脈・例題の特徴: アカデミックな論文、講義、ディスカッションなど、学術的な文脈で使用される。
- 学習者への注意点・アドバイス: 動詞「~を追求する」「~を詳しく調べる」の意味で使われることが多い。名詞としての用法も重要。「~の結果」「追加調査」といった意味合いで使われる。文脈から意味を推測する練習が必要。専門分野のトピックで頻出。
- 出題形式: 長文読解、英作文
- 頻度と級・パート: 難関大学の長文読解で頻出。英作文でも使用可能。
- 文脈・例題の特徴: 社会問題、科学技術、文化など、幅広いテーマで出題される。
- 学習者への注意点・アドバイス: 動詞、名詞の両方の用法を理解しておくことが重要。特に長文読解では、文脈から適切な意味を判断する必要がある。英作文では、具体的な例を挙げて説明する際に役立つ。類義語(e.g., investigate, examine)との使い分けも意識すると良い。