following
第一音節にアクセントがあります。/ɑː/ は日本語の「ア」よりも口を大きく開けて発音し、長音を意識しましょう。/loʊ/ は二重母音で、/l/ の舌の位置(上前歯の裏に軽く触れる)から /oʊ/ へスムーズに移行します。最後の /ɪŋ/ は、日本語の「イング」よりも、/ɪ/ を短く弱く発音し、鼻音の /ŋ/ で終わるように意識しましょう。口を大きく開けすぎないことがポイントです。
次に続く
時間的、順序的に後に続くことを示す。例えば、"the following day"(次の日)のように使われる。単に「次の」と言うよりも、ある程度特定された文脈において、その後に必然的に発生するものを指すニュアンスがある。
The following day, she felt much better and decided to go for a walk.
次の日、彼女は気分がずっと良くなり、散歩に行くことに決めました。
※ 体調が回復した翌朝の、清々しい気持ちが伝わるシーンです。「the following day」は「その次の日」という意味で、ある出来事の直後の時間を表すときによく使われます。日記や物語で、時間の経過を自然に描写するのに役立ちます。
Before you start, please read the following safety rules carefully.
始める前に、以下の安全規則を注意深く読んでください。
※ 何か新しい作業や活動を始める際に、必ず目にするような指示の場面です。「the following + 複数名詞」は「以下の〜」という意味で、リストや説明、指示などを紹介する際によく使われる非常に典型的な形です。説明書やマニュアルで頻繁に登場します。
After the announcement, the following questions were asked by the audience.
発表の後、聴衆から次々と質問がされました。
※ 講演会やプレゼンテーションで、発表が終わった後に質疑応答に移る場面を想像できます。「the following questions」は「その次に続いた質問」という意味で、ある出来事の直後に展開される事柄を指します。会議や授業など、議論や質疑が続く場面で自然に使えます。
支持者たち
ある指導者、主義、組織などを支持する人々の集団を指す。単に"supporters"と言うよりも、より組織化され、熱心な支持者層をイメージさせる。
The young YouTuber has a huge following who love her daily videos.
その若いユーチューバーには、彼女の毎日の動画を愛する膨大な数の支持者がいます。
※ この例文は、人気のあるYouTuberが多くのファン(支持者)を持っている様子を描いています。「a huge following」は、特にSNSなどで非常に多くのフォロワーや熱心なファンがいることを表すのによく使われる表現です。動画が投稿されるたびに、たくさんの人がそれを楽しみにしている情景が目に浮かびますね。
After his powerful speech, the new leader gained a strong following.
力強い演説の後、その新しいリーダーは強固な支持者たちを獲得しました。
※ この例文は、新しいリーダーが演説によって人々を惹きつけ、支持者を増やしていく様子を表しています。「gain a following」は、特定の人物やアイデアが支持者を得る、人気を集める、という意味で非常によく使われます。演説を聞いて心を動かされ、彼を応援しようと決めた人々の姿が想像できます。
The old wise man always had a small, loyal following listening to his stories.
その老いた賢者は、いつも彼の話に耳を傾ける少数の忠実な支持者たちを持っていました。
※ この例文は、昔の賢者の周りに、彼の教えや話に熱心に耳を傾ける人々が常にいた情景を描いています。「loyal following」は、特定の人物やグループに非常に忠実で、熱心な支持者がいることを表すのにぴったりです。賢者の言葉に真剣に耳を傾ける人々の、静かで温かい雰囲気が伝わってきます。
〜に続いて
時間的、順序的に後に続くことを示す。"following the meeting"(会議に続いて)のように使われる。afterよりも、直後に行われるニュアンスが強い。
Everyone felt hungry and went to lunch following the long meeting.
みんなはお腹が空いていて、長い会議に続いて昼食に行きました。
※ 長い会議が終わって、ホッと一息。お腹がぺこぺこで、みんなでワイワイとランチに向かう姿が目に浮かびますね。「following」は、ある出来事(ここでは「長い会議」)が「終わった直後」に、次の行動(「昼食に行く」)が起こる、時間的なつながりを表すのにぴったりです。特に、会議やイベントの後の行動を説明する際によく使われます。
A beautiful rainbow appeared in the sky following the heavy rain.
激しい雨に続いて、空に美しい虹が現れました。
※ ザーザー降っていた雨が止み、雲間から光が差し込んだら、パッと空に色鮮やかな虹がかかった!そんな感動的な瞬間を描いています。「following」は、自然現象のように「ある出来事の直後に、必然的に次の出来事が起こる」という流れを表現するのにも使えます。天候の変化や自然現象の後に何かが起こる様子を説明する時にも自然です。
She walked carefully following the guide's instructions on the mountain path.
彼女は山道で、ガイドの指示に続いて慎重に歩きました。
※ 険しい山道で、ガイドさんが「次はこう進んでください」と説明するのを、彼女が真剣に聞き、その言葉通りに一歩一歩、慎重に足を進める様子が目に浮かびますね。「following」は、誰かの「指示」や「アドバイス」に「従って」行動する、という状況を表すのにも使われます。「following + 指示/アドバイス/ルール」の形で、「〜に従って」という意味でよく使われます。
コロケーション
その後の数日/数週間/数ヶ月の間に
※ 時間的な継続性を示す表現で、ある時点から見て未来のある期間を指します。特に、出来事の経過や変化を説明する際に頻繁に使用されます。例えば、『In the following days, the situation deteriorated rapidly.(その後の数日間で、状況は急速に悪化した)』のように使います。フォーマルな文脈やニュース記事などでもよく見られます。
以下は〜のリストです
※ リストや情報を導入する際に使われる定型表現です。プレゼンテーション資料や報告書、ウェブサイトなどでよく見られます。例えば、『The following is a list of recommended books.(以下はおすすめの書籍リストです)』のように使います。形式ばった言い方で、口語よりは書き言葉で使われることが多いです。
翌朝/翌日の午後/翌日の晩
※ 特定の日付の翌日の特定の時間帯を指す表現です。物語や出来事を語る際に、時間的な流れを明確にするために使用されます。例えば、『The following morning, she woke up with a sense of purpose.(翌朝、彼女は目的意識を持って目覚めた)』のように使います。日常会話でも使われますが、少しフォーマルな印象を与えます。
熱狂的なファン
※ 特定の人物、映画、書籍、製品などが、大衆的な人気はないものの、非常に熱心なファン層を持っている状態を指します。『カルト』という言葉が持つ、熱狂的で排他的なイメージが背景にあります。例えば、『The movie developed a cult following over the years.(その映画は長年にわたって熱狂的なファンを獲得した)』のように使われます。ビジネスやエンターテイメントの文脈でよく使われます。
次のとおり
※ 詳細な説明やリストを紹介する際に使われるフォーマルな表現です。法律文書、契約書、公式な報告書など、正確さが求められる場面でよく用いられます。例えば、『The terms of the agreement are as follows: ...(契約条件は以下のとおりです:…)』のように使います。口語ではあまり使われません。
支持を得る、フォロワーを増やす
※ 人や組織が支持者やファンを獲得し、人気や影響力を増していく過程を表します。ソーシャルメディアの普及に伴い、特にオンラインでの活動に関連して使われることが増えました。例えば、『The artist gained a large following on Instagram.(そのアーティストはインスタグラムで多くのフォロワーを獲得した)』のように使われます。ビジネスやマーケティングの文脈でも頻繁に使用されます。
以下において、これから述べることにおいて
※ これから議論する内容を導入する際に使われる、やや形式ばった表現です。学術論文や専門的な文書でよく見られます。例えば、『In what follows, I will present a detailed analysis of the data.(以下において、データの詳細な分析を示す)』のように使われます。口語ではあまり使われません。
使用シーン
学術論文や教科書で頻繁に使われます。先行研究や参考文献を引用する際に「the following studies showed...(以下の研究で~が示された)」のように用いられます。また、実験手順を説明する際にも「following the protocol...(プロトコルに従って~)」のように使われ、研究の厳密性を示す上で重要な役割を果たします。
ビジネス文書やプレゼンテーションにおいて、手順や指示を明確にするために使用されます。「following the meeting, we will...(会議後、私たちは~する予定です)」のように、時間的な順序を示す際に便利です。また、「a strong following」という表現で、顧客や支持者の規模を示すこともあります。例:「当社の製品は、若い世代を中心に強い支持を得ています (Our product has a strong following, especially among young people.)」
日常会話では、道順を尋ねる際や、レシピの手順を説明する際などに使われます。「Following the signs, you'll find the station.(標識に従って行けば、駅に着きます)」のように、指示やアドバイスを与える場面で役立ちます。SNSでは、誰かを「フォローする」という意味で頻繁に使われますが、これは名詞の意味合いとは少し異なります。
関連語
類義語
時間的、論理的な順序で『後に続く』という意味。出来事、議論、文書など、フォーマルな文脈で使われることが多い。 【ニュアンスの違い】『following』よりも形式ばった印象があり、より客観的で中立的なニュアンスを持つ。感情的なつながりや個人的な関係性は含意しない。 【混同しやすい点】『subsequent』は名詞を修飾する形容詞として使われることが多く、名詞の前に置かれる(例:subsequent events)。『following』は前置詞、形容詞、名詞として使われ方が多様。
- ensuing
特定の出来事や時点の直後に『続いて起こる』という意味。特にネガティブな結果や騒動など、ある出来事から必然的に生じる事柄を指すことが多い。 【ニュアンスの違い】『following』よりも強い因果関係を示唆し、事態の展開に注目が集まるような状況で用いられる。しばしば事件や災害報道などで使われる。 【混同しやすい点】『ensuing』は形容詞としてのみ使用され、動詞の現在分詞形に由来する。出来事の直後、間髪入れずに起こる事柄に限定される点が『following』よりも狭義。
時間的または順序的に『〜の後』という意味。日常会話からフォーマルな場面まで幅広く使われ、前置詞、接続詞、副詞として機能する。 【ニュアンスの違い】『following』よりも一般的で、時間的な前後関係を単純に示す。特定の出来事や人に対する追随や支持といった意味合いは含まれない。 【混同しやすい点】『after』は前置詞として使われる場合、名詞または代名詞を伴う(例:after lunch)。『following』は前置詞として使われる際、よりフォーマルな印象を与える。
- pursuing
『追求する』『追いかける』という意味。目標、夢、キャリアなどを積極的に追い求める状況で使われる。 【ニュアンスの違い】『following』が単なる追従や支持を示すのに対し、『pursuing』は主体的な行動を伴う。強い意志や目的意識が感じられる。 【混同しやすい点】『pursuing』は動詞であり、目的語を必要とする他動詞。一方、『following』は名詞、形容詞、前置詞として使用される。文法的な役割が大きく異なる。
- obeying
『(規則や指示などに)従う』という意味。法律、命令、ルールなど、権威のあるものに対する服従を表す。 【ニュアンスの違い】『following』が必ずしも権威への服従を意味しないのに対し、『obeying』は明確な命令や規則に従うことを強調する。倫理的、道徳的な意味合いを含む場合もある。 【混同しやすい点】『obeying』は動詞であり、通常、人や組織が主語となる。一方、『following』は名詞、形容詞、前置詞として多様な文脈で使用される。
- adhering to
『(主義、原則、計画などに)固執する』『忠実に守る』という意味。規則、信念、契約などを守る場面で使われる、ややフォーマルな表現。 【ニュアンスの違い】『following』よりも強い拘束力や責任感を示唆し、単なる追従ではなく、積極的に支持し続ける姿勢を表す。倫理的な意味合いを含むことが多い。 【混同しやすい点】『adhering to』は自動詞句であり、後に名詞または名詞句が続く(例:adhering to the rules)。『following』は前置詞として使われる場合、後に名詞または代名詞が続く。
派生語
『追随者、支持者』を意味する名詞。『follow(追う)』に『-er(〜する人)』が付いた形。政治、SNS、宗教など、様々な文脈で、ある人物や主義を支持する人を指す。日常会話からニュース記事まで幅広く使われる。
- following (形容詞)
『次(下記)の』という意味の形容詞。時間的、または順序的に後に続くものを指す。例:『the following day(翌日)』。ビジネス文書や学術論文で、リストや箇条書きを導入する際にも用いられる。動詞『follow』から派生し、文字通り『後に続く』状態を表す。
『追跡、後追い』を意味する名詞。動詞句『follow up(追跡する、詳しく調べる)』から派生。ビジネスシーンで、会議後や営業活動後の進捗確認、または医療現場で患者の経過観察などに使われる。動詞句が名詞化した複合語。
反意語
『指導者、先導者』を意味する名詞。『following』が『追随者』を指すのに対し、『leader』は集団を率いる人を指す。政治、ビジネス、社会運動など、あらゆる分野で『following』との対比関係が明確。単に『反対』というだけでなく、役割と立場が明確に異なる。
- preceding
『先行する、前の』という意味の形容詞。『following』が時間的・順序的に後に続くのに対し、『preceding』は前に位置する。例:『the preceding chapter(前章)』。学術論文や報告書で、参照箇所を示す際に頻繁に使われる。接頭辞『pre-(前に)』が意味の反転に寄与している。
- abandoning
『見捨てる、放棄する』という意味の動詞(現在分詞形)。『following』が何かを支持し、付いていくことを意味するのに対し、『abandoning』はそれを見捨てるという対照的な行為を示す。比喩的な意味合いでも使われ、例えば『abandoning a plan(計画を放棄する)』のように用いられる。
語源
"following"は、動詞"follow"に現在分詞を作る接尾辞"-ing"が付いた形です。"follow"自体は、古英語の"folgian"(付き従う、従事する)に由来し、さらに遡るとゲルマン祖語の"*fulgijan"(従う、助ける)にたどり着きます。この語根は、「足跡をたどる」というイメージを含み、物理的に後ろを追うだけでなく、指示や主義に従うという意味合いも持ち合わせています。日本語の「追随する」という言葉が、物理的な追跡と比喩的な追従の両方を表すのと似ています。"-ing"は、動作の進行や状態を表す接尾辞であり、"following"は「今まさに続いている」「結果として存在する」という意味合いを付け加えています。したがって、"following"は、文字通り「後に続くこと」から、派生して「支持者たち」や「次に続くもの」といった意味を持つようになったと考えられます。
暗記法
「following」は、信頼、同調、献身を映す鏡。宗教では師への信仰、騎士道では主君への忠誠として現れました。現代では、インフルエンサーを支えるフォロワーの群れを生み、トレンドを追いかける心理を映し出します。しかし、それは時に盲信や同調圧力にも繋がりかねません。「following」という言葉は、主体的な選択と批判的思考の重要性を教えてくれるのです。
混同しやすい単語
発音とスペルが酷似しており、文脈によっては意味も近くなるため、混同しやすい。'following' は『次に続く』『支持している』という意味の形容詞・前置詞・名詞・動名詞。一方、'fowling' は『狩猟(特に鳥猟)』を意味する名詞で、動詞 'fowl' の動名詞形。発音はほぼ同じだが、意味は全く異なる。スペルミスに注意。
発音が非常に似ており、特にネイティブが早口で発音すると区別が難しい。'following' は「後を追う、従う」という意味合いが強いのに対し、'flowing' は「流れる」という意味。スペルも 'l' と 'w' の違いのみであり、視覚的にも混同しやすい。文脈で判断する必要がある。
'following' の語尾の '-ing' と 'fallen' の '-en' は、どちらも動詞の過去分詞形を作る接尾辞として機能することがあり、文法的な役割が似ているため混同しやすい。'following' は現在分詞または動名詞としても使われるが、'fallen' は常に過去分詞。意味も 'following' が「従うこと」や「支持」を意味するのに対し、'fallen' は「落ちた」状態を表すため、大きく異なる。
スペルが長く、'l', 'o', 'w' などの文字が共通しているため、視覚的に混同しやすい。'hollowing' は 'hollow' (空洞にする) の現在分詞形で、「~を空洞にしている」という意味。'following' とは意味が全く異なる。発音も似ている部分があるため、注意が必要。
語尾の '-ing' が共通しており、どちらも動詞の現在分詞または動名詞として使われるため、文法的な役割が似ている。'following' が「後に続く」という意味合いが強いのに対し、'feeling' は「感情」や「感覚」を表す。発音も似ているため、文脈で判断する必要がある。感情に関する内容の場合は、'feeling' である可能性が高い。
'fooling'は「馬鹿にする」「からかう」という意味の動詞'fool'の現在分詞または動名詞です。'following'と語尾が同じ'-ing'であり、文字数も近いため、スペルミスや発音の誤りが発生しやすいです。特に、早口で話されると区別が難しくなることがあります。文脈を注意深く読み、どちらの単語が適切かを判断する必要があります。
誤用例
日本語の「〜を受けて」「〜の結果として」という表現を直訳的に 'following' で表現しようとする誤用です。確かに 'following' は時間的な前後関係を表しますが、因果関係を明確に示す場合は 'given' や 'in light of' がより適切です。'Following' は時間的な連続性を強調し、因果関係が自明な場合に適しています。例えば、'Following the meeting, we sent out a summary email.' のように使います。背景として、日本語では原因と結果を曖昧にすることがありますが、英語ではより直接的な表現が好まれる傾向があります。
この誤用は、日本語の「(あなたの意見に)ついていく」を直訳したものです。英語の 'follow' は、意見や考え方を理解・支持するという意味では使えますが、この文脈では不自然です。より自然な表現は 'I understand your opinion' や 'I see your point' です。'Follow' は、指示やリーダーに従う、または(SNSで)誰かをフォローするという意味合いが強いです。文化的背景として、英語では意見の相違を明確にすることがありますが、日本語では相手に配慮して曖昧な表現を選ぶことがあります。そのため、'follow' のような直接的な表現を避ける傾向があります。
この誤用は、'following' を名詞として使用する際に、冠詞を付け忘れるケースです。'Following' は、名詞として「以下に続くもの」という意味で使われる場合、通常 'the following' の形で使用されます。これは、特定のリストや情報が後に続くことを指し示すため、定冠詞が必要です。日本語では、名詞の前に冠詞を付ける習慣がないため、英語学習者がこの点を忘れがちです。英語では、名詞の特定性を明確にするために冠詞が重要であり、省略すると不自然な印象を与えます。
文化的背景
「following」は、単に「後に続く」という行為を示すだけでなく、しばしば権威、影響力、そして集団心理といった社会的な力学を反映します。それは、リーダーシップに対する信頼、トレンドへの同調、あるいは共通の目的への献身といった、人々の行動を左右する様々な要素を内包する言葉なのです。
歴史的に見ると、「following」は宗教的な文脈で重要な意味を持ってきました。キリスト教における「弟子」(follower)は、イエス・キリストの教えを信奉し、その生き方を模範とする人々を指します。この関係性は、単なる知識の伝達を超え、師への深い信頼と献身、そして共同体への帰属意識を伴います。同様に、他の宗教や哲学においても、指導者や教義に対する「following」は、信仰の核心をなす要素として存在してきました。中世ヨーロッパの騎士道物語においても、忠誠を誓う騎士たちが主君の「following」として活躍する姿が描かれ、社会的な絆と義務を象徴していました。
現代社会においては、「following」はソーシャルメディアの普及によって、新たな意味合いを獲得しました。インフルエンサーと呼ばれる人々は、多くのフォロワー(followers)を持ち、その言動が社会に大きな影響を与えます。この現象は、かつての宗教指導者や騎士道における主従関係とは異なり、より流動的で、商業的な要素が強いのが特徴です。フォロワーは、単に情報を受け取るだけでなく、積極的に意見を発信し、コミュニティを形成することで、インフルエンサーの活動を支えます。しかし、同時に、フォロワーの数は、人気や影響力の指標として利用され、虚栄心や競争心を煽る側面も持ち合わせています。
「following」という言葉は、ファッションやトレンドといった分野でも頻繁に用いられます。「最新のトレンドをフォローする」という表現は、社会的な規範や価値観に同調しようとする心理を表しています。人々は、自分が属する集団の一員であることを示すために、あるいは社会から孤立することを避けるために、トレンドを「follow」するのです。しかし、過度な同調圧力は、個人の自由や創造性を抑制する可能性も孕んでいます。したがって、「following」という言葉は、単なる追随ではなく、主体的な選択と批判的な思考を伴うべきであるという教訓を私たちに与えてくれるのです。それは、リーダーシップに対する盲信的な追従を避け、情報に対する批判的な吟味を促し、社会的な潮流に乗りながらも、自己のアイデンティティを確立することの重要性を示唆していると言えるでしょう。
試験傾向
- 出題形式: 主に長文読解、語彙問題。稀にリスニング
- 頻度と級・パート: 準1級以上で頻出。1級でも登場
- 文脈・例題の特徴: フォーマルな文章、ニュース記事、説明文など。動詞、前置詞、形容詞として使われる
- 学習者への注意点・アドバイス: 名詞、動詞、前置詞、形容詞と多様な品詞で使われるため、文脈に応じた意味を理解する必要がある。特に前置詞としての用法(following + 時期)は重要。類義語(after, subsequent to)との使い分けも意識。
- 出題形式: Part 5 (短文穴埋め), Part 6 (長文穴埋め), Part 7 (長文読解)
- 頻度と級・パート: 頻出。特にビジネス文書(メール、報告書など)でよく見られる
- 文脈・例題の特徴: ビジネス関連の文脈(会議、人事、プロジェクトなど)。書類やメールの中で使われることが多い
- 学習者への注意点・アドバイス: ビジネスシーンで使われる意味を理解することが重要。例えば、「以下の~」といった意味で使われることが多い。動詞としての用法だけでなく、前置詞や形容詞としての用法も重要。
- 出題形式: リーディング
- 頻度と級・パート: アカデミックな文章で頻出
- 文脈・例題の特徴: 学術論文、研究報告書、歴史的な記述など。抽象的な概念や論理的な議論の中で使われることが多い
- 学習者への注意点・アドバイス: アカデミックな文脈での意味を理解する必要がある。特に、理論や研究に関する文章で使われることが多い。類義語(subsequent, ensuing)とのニュアンスの違いを理解することが重要。
- 出題形式: 長文読解、文法問題(語彙選択)
- 頻度と級・パート: 難関大学で頻出
- 文脈・例題の特徴: 評論文、物語文、説明文など幅広い分野で登場
- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する能力が求められる。多義語であるため、文脈に応じた適切な意味を選択する必要がある。派生語(follow, follower)も合わせて学習することが望ましい。