英単語学習ラボ

enthusiasm

/ɪnˈθjuːziæzəm/(インスィーˈズィアゼム)

第一強勢は 'thu' の部分(ˈθjuː)にあります。'th' (/θ/) は、舌先を上下の歯で軽く挟んで息を出す音で、日本語のサ行とは異なります。母音 /ɪ/ は日本語の「イ」よりも口を少し開いて発音します。'a' (/æ/) は、日本語の「ア」と「エ」の中間のような音で、口を大きく開けて発音するとより近づきます。最後の '-sm' は弱く短く発音します。

名詞

熱意

何かに夢中になっている状態。目標達成に向けて情熱的に行動する気持ちを表す。良い意味でも悪い意味でも、度を越した熱中を指すことがある。

A young boy showed great enthusiasm for learning to play the guitar.

若い男の子はギターの練習に大変な熱意を見せました。

この文では、ギターを習い始めたばかりの男の子が、目を輝かせながら練習に夢中になっている様子が目に浮かびます。「show enthusiasm for〜」で「〜に熱意を示す」という、よく使われる形です。新しいことに挑戦する時の、ワクワクする気持ちが伝わりますね。

Her enthusiasm for the project inspired everyone on the team.

彼女のそのプロジェクトに対する熱意が、チームの全員を奮い立たせました。

彼女がプロジェクトについて情熱的に語る姿が、周りの人々に良い影響を与えている場面です。「inspire」は「感動させる」「やる気にさせる」という意味で、誰かの熱意が周りを動かす典型的な状況です。困難な状況でも、熱意が人を前向きにさせる力を持つことがわかります。

The fans cheered with great enthusiasm when their team scored a goal.

彼らのチームが得点した時、ファンたちは大きな熱意をもって歓声を上げました。

サッカーやバスケットボールの試合で、応援しているチームが得点した瞬間の、スタジアムの熱狂が伝わる例文です。「with great enthusiasm」で「大きな熱意をもって」と、その感情の度合いを表しています。スポーツイベントやコンサートなど、多くの人が集まって興奮する場面でよく使われる表現です。

名詞

意欲

何かをしたいという強い気持ち。自発的に行動する原動力となる。仕事や学習など、目標達成のために積極的に取り組む姿勢を指す。

She started learning English with great enthusiasm.

彼女はとても意欲的に英語学習を始めました。

新しいノートやペンを用意し、キラキラした目でテキストを開いている女性の姿を想像してください。何かを始める時のワクワクする気持ちや「よし、やるぞ!」という強い意欲が伝わります。「with enthusiasm」は「意欲を持って」「熱心に」という意味でよく使われる表現です。新しいことに挑戦する場面でピッタリです。

Even when the project was difficult, he kept his enthusiasm.

プロジェクトが困難だった時も、彼は意欲を保ち続けました。

目の前に積まれた書類の山を前に、少し疲れた顔をしながらも、諦めずにパソコンに向かっている男性の姿が見えます。大変な状況でも、目標に向かって頑張り続ける強い気持ちが伝わります。「keep one's enthusiasm」で「意欲を保つ」という意味になります。「Even when...」は「〜の時でさえも」と、逆境の中でも意欲を失わない様子を表すのに役立ちます。

The teacher's enthusiasm inspired all the students.

その先生の意欲は、生徒全員をやる気にさせました。

教室で、先生が身振り手振りを交えながら、楽しそうに授業を進めています。その熱意が生徒たちに伝わり、みんなも前のめりになって学んでいる様子が目に浮かびます。「inspire (人)」は「(人)をやる気にさせる、鼓舞する」という意味です。誰かの「enthusiasm」が周りの人に良い影響を与える様子を表す、とても自然で典型的な使い方です。

名詞

熱中

ある物事に心を奪われ、没頭すること。趣味や研究など、好きなことに時間を忘れて打ち込む状態を表す。ポジティブな意味合いが強い。

His enthusiasm for the new game was clear; he played it all weekend.

新しいゲームへの彼の熱中ぶりは明らかで、彼は週末ずっとそれをプレイしていました。

この例文では、ある人が新しいゲームに夢中になり、時間を忘れて遊んでいる様子が目に浮かびます。趣味や娯楽に対して「enthusiasm」を使うのはとても自然な使い方です。特に「enthusiasm for + 名詞」の形で「~への熱中」を表すことが多いです。

She showed great enthusiasm for her new work project during the meeting.

彼女は会議中、新しい仕事のプロジェクトに大変な熱意を示しました。

ここでは、仕事のプロジェクトに対する前向きな気持ちや情熱が伝わってきます。ビジネスシーンや学業において、何か新しいことや課題に取り組む際の意欲を表すのに「enthusiasm」はよく使われます。「show enthusiasm」で「熱意を示す」という表現も覚えておくと便利です。

The students listened with enthusiasm to the guest speaker's story.

生徒たちはゲストスピーカーの話を熱心に聞きました。

この文では、生徒たちがゲストの話に引き込まれ、目を輝かせながら耳を傾けている情景が想像できます。何かを聞いたり、学んだりする際に「熱心に」という気持ちを伝えるのにぴったりです。「listen with enthusiasm」のように、「with + enthusiasm」の形で「熱心に、熱意をもって」という副詞的な意味で使うことも一般的です。

コロケーション

burning enthusiasm

燃えるような情熱、並外れた熱意

「burning」は文字通り「燃えている」という意味ですが、ここでは比喩的に、抑制のきかない、激しい感情を表します。単に「great enthusiasm」と言うよりも、その熱意が非常に強く、周囲に影響を与えるようなニュアンスを含みます。ビジネスシーンやスピーチなど、情熱を強調したい場面で効果的です。形容詞+名詞の組み合わせで、格式ばった印象を与えることもあります。

unbridled enthusiasm

抑制のきかない熱意、制御されない情熱

「unbridled」は「手綱のついていない」という意味で、馬が自由に走り回る様子を連想させます。転じて、感情や行動が制御されていない状態を表します。ビジネスシーンでは、計画性や冷静さを欠いていると解釈される可能性もあるため、注意が必要です。文学作品や、自由奔放な人物を描写する際によく用いられます。形容詞+名詞の組み合わせで、やや詩的な響きがあります。

infectious enthusiasm

伝染するような熱意、周りを巻き込む情熱

「infectious」は「感染する」という意味で、熱意がまるでウイルスのように人に伝わる様子を表します。リーダーシップやチームワークに関する文脈でよく使われ、その人の熱意が周囲のモチベーションを高めることを意味します。「His enthusiasm is infectious.(彼の熱意は伝染する)」のように使います。形容詞+名詞の組み合わせで、ポジティブな影響力を強調する際に適しています。

dampen someone's enthusiasm

人の熱意を冷ます、意気消沈させる

「dampen」は「湿らせる」という意味ですが、ここでは比喩的に、熱意や情熱を弱めることを表します。例えば、計画の欠点を指摘したり、困難な状況を説明したりすることで、相手の熱意を冷ますような状況で使われます。「Don't dampen his enthusiasm.(彼の熱意を冷まさないで)」のように使います。動詞+名詞の組み合わせで、ネガティブな影響を及ぼす行為を婉曲的に表現する際に用いられます。

lose enthusiasm

熱意を失う、興味をなくす

文字通り、熱意を失うことを意味しますが、徐々に興味が薄れていくニュアンスを含みます。プロジェクトの停滞や、期待外れの結果などが原因で、熱意が徐々に失われていく状況を表します。「He lost enthusiasm for the project.(彼はそのプロジェクトへの熱意を失った)」のように使います。動詞+名詞の組み合わせで、比較的フォーマルな表現です。

with enthusiasm

熱意をもって、意欲的に

何かを行う際の態度を表す表現で、「熱心に」「喜んで」といった意味合いを含みます。「She accepted the challenge with enthusiasm.(彼女は熱意をもってその挑戦を受け入れた)」のように使います。副詞句として文末に置かれることが多く、行動の積極性を強調します。日常会話からビジネスシーンまで幅広く使用できます。

a surge of enthusiasm

熱意の急上昇、高まり

「surge」は「急上昇」や「高まり」を意味し、熱意が急に湧き上がってくる様子を表します。新しいアイデアを思いついた時や、目標達成への期待が高まった時などに使われます。「A surge of enthusiasm swept through the team.(チーム全体に熱意が湧き上がった)」のように使います。名詞+of+名詞の組み合わせで、感情の爆発的な高まりを表現する際に適しています。

使用シーン

アカデミック

学術論文やプレゼンテーションで、研究対象への熱意や関心を表現する際に用いられます。例えば、研究発表で「この研究に対する私のenthusiasmは〜」のように、研究の動機や意義を強調する際に使われます。また、学生が教授に対して研究室への参加意欲を示す際にも使われることがあります。

ビジネス

ビジネスシーンでは、プロジェクトへの意欲や熱意を伝える際に使用されます。会議でのプレゼンテーションや、上司への提案などで、「このプロジェクトに対する私のenthusiasmは非常に高いです」のように、積極的に取り組む姿勢を示すために使われます。また、採用面接で自分の強みをアピールする際にも使えます。

日常会話

日常会話では、フォーマルな印象を与えるため、あまり頻繁には使われません。しかし、自分の趣味や興味のあることについて熱く語る際に、「私は〜に大きなenthusiasmを持っています」のように、特別な感情を表現するために使われることがあります。ニュース記事やドキュメンタリーなど、やや硬めの文脈で見かけることが多いでしょう。

関連語

類義語

  • 情熱。強い感情や欲望を伴う、対象への深い愛情や熱意を表す。芸術、恋愛、仕事など、人生における重要な事柄に対して抱くことが多い。 【ニュアンスの違い】「enthusiasm」よりも感情の深さ、持続性、そして対象への没頭度合いが強い。また、理性を超えた盲目的な熱狂を含む場合もある。フォーマルな場面でも使用可能。 【混同しやすい点】「passion」は、必ずしも行動を伴わない内面的な感情を指す場合がある。「enthusiasm」は、行動を促す積極的な感情を意味することが多い。

  • 熱心、熱意、熱中。宗教、政治、理想など、特定の主義や目的のために献身的に努力する姿勢を表す。しばしば、過度な熱意、狂信的な熱中といったニュアンスを含む。 【ニュアンスの違い】「enthusiasm」よりも、より強い信念に基づいた、目的達成への強い意志を示す。宗教的な文脈や、社会運動、政治活動などで用いられることが多い。やや古風な印象を与える場合もある。 【混同しやすい点】「zeal」は、しばしば「fanaticism(狂信)」と紙一重であり、度が過ぎると批判的な意味合いを含む。「enthusiasm」は、より純粋で肯定的な感情として受け止められることが多い。

  • 熱心さ、意欲。何かを強く望み、すぐにでも行動に移したいという気持ちを表す。試験、イベント、新しい仕事など、特定の出来事や機会に対する期待感を示す。 【ニュアンスの違い】「enthusiasm」よりも、対象への期待や願望が強く、行動への即時性を伴う。一時的な感情であることが多い。日常会話で頻繁に使用される。 【混同しやすい点】「eagerness」は、必ずしも深い愛情や信念を伴わない、表面的な熱意を指す場合がある。「enthusiasm」は、より深い感情に基づいた熱意を意味することが多い。

  • 興奮、わくわくする気持ち。予想外の出来事や刺激的な経験に対する、高揚した感情を表す。遊園地、スポーツ観戦、旅行など、一時的な娯楽や刺激に対する感情。 【ニュアンスの違い】「enthusiasm」よりも、感情の持続性が短く、対象への没頭度合いも低い。より表面的な、一時的な高揚感を指す。日常会話で頻繁に使用される。 【混同しやすい点】「excitement」は、必ずしも肯定的な意味合いを持つとは限らない。恐怖や不安からくる興奮も含まれる。「enthusiasm」は、基本的に肯定的な感情を意味する。

  • fervor

    熱情、熱烈。強い感情や信念を伴う、激しい熱意を表す。宗教、愛国心、芸術など、人生における重要な価値観や信念に対して抱くことが多い。文学的な表現。 【ニュアンスの違い】「enthusiasm」よりも、感情の激しさ、深さ、そして対象への献身度合いが強い。宗教的な文脈や、愛国的な演説などで用いられることが多い。やや古風で、格式ばった印象を与える。 【混同しやすい点】「fervor」は、しばしば宗教的な文脈で使用され、神への献身や信仰心を表現する際に用いられる。「enthusiasm」は、より一般的な対象に対する熱意を意味することが多い。

  • ardor

    熱情、情熱。強い感情や欲望を伴う、激しい愛情や熱意を表す。恋愛、芸術、学問など、人生における重要な事柄に対して抱くことが多い。文学的な表現。 【ニュアンスの違い】「enthusiasm」よりも、感情の激しさ、深さ、そして対象への没頭度合いが強い。特に恋愛感情を表す際に用いられることが多い。やや古風で、詩的な印象を与える。 【混同しやすい点】「ardor」は、しばしば恋愛感情、特に相手への激しい憧憬を表現する際に用いられる。「enthusiasm」は、より広範な対象に対する熱意を意味することが多い。

派生語

  • 『熱狂者、熱心な人』という意味の名詞。接尾辞『-ast』は『〜する人』を表し、『神がかり的な熱意を持つ人』という原義から、特定の対象に熱中する人を指すようになった。スポーツ、趣味、政治など、幅広い分野で使われる。

  • 『熱狂的な、熱心な』という意味の形容詞。接尾辞『-tic』は形容詞化し、『熱意に満ちた状態』を表す。日常会話からビジネスシーンまで幅広く用いられ、人の性質や行動、イベントなどを修飾する。

  • 『熱狂的に、熱心に』という意味の副詞。形容詞『enthusiastic』に副詞化する『-ally』が付いた形。行動や発言の様子を強調する際に用いられ、ビジネスプレゼンテーションやスピーチなどで効果的に使用される。

反意語

  • 『無感動、無関心』という意味の名詞。『enthusiasm』が内なる神(theos)に由来する熱意を意味するのに対し、『apathy』は否定の接頭辞『a-』と感情(pathos)を組み合わせ、感情の欠如を示す。社会問題や政治に対する無関心を表す際など、やや学術的な文脈でも用いられる。

  • 『無関心、どうでもいい』という意味の名詞。『enthusiasm』が強い関心を示すのに対し、『indifference』は関心の欠如を示す。日常会話からビジネスシーンまで幅広く用いられ、人の態度や行動、状況などを表す。

  • 『倦怠感、無気力』という意味の名詞。『enthusiasm』が活動への積極的なエネルギーを意味するのに対し、『lethargy』はエネルギーの欠如を意味する。医学的な文脈や、比喩的に社会全体の停滞を表す際にも用いられる。

語源

「enthusiasm」は、ギリシャ語の「enthousiasmos」(神がかり、霊感)に由来します。これは「en」(中に)+「theos」(神)+「ismos」(状態)から成り立ち、「神が内に入った状態」を意味していました。つまり、元々は神からの霊感や強い感情、熱狂的な状態を指す言葉だったのです。この語源を考えると、「enthusiasm」が単なる熱意だけでなく、何か超越的なもの、内なる情熱に突き動かされるような強い意欲を表す言葉であることが理解できます。まるで、何か神聖なものに触発され、そのエネルギーが内側から溢れ出してくるようなイメージです。現代では、神聖な意味合いは薄れましたが、その根底にある「内なる情熱」というニュアンスは今も息づいています。

暗記法

「enthusiasm」は、元々「神がかり」。内に宿る神の力に突き動かされる情熱を意味しました。古代ギリシャでは、詩人の創造性の源泉とされ、初期キリスト教では聖霊に満たされた状態を表しました。17世紀には宗教的熱狂家を指す言葉として批判的に用いられましたが、ロマン主義時代に感情が重視されるようになると、創造性の原動力として再評価。現代では単なる「熱意」を超え、内なる情熱を解放する力強いエネルギーを意味します。

混同しやすい単語

enthral

発音が似ており、特に語尾の 'al' と 'usiasm' の区別が難しい場合があります。'enthral' は『魅了する』という意味の動詞で、'enthusiasm'(名詞:熱意)とは品詞も意味も異なります。'enthral' は『奴隷にする』という意味合いから派生しており、強い魅力で人を引きつけるニュアンスがあります。

スペルの一部が似ており、特に 'enth' と 'eth' の部分が混同されやすいです。'ethnic' は『民族的な』という意味の形容詞で、文化や集団に関連する事柄を指します。発音も異なります。'enthusiasm' は内面的な感情ですが、'ethnic' は外部的な属性を指すため、文脈が大きく異なります。

発音の最初の部分が似ており、特に 'en-' の音に注意が必要です。'anthem' は『賛歌』という意味の名詞で、国家や特定のグループを称える歌を指します。綴りも似ているため、視覚的にも混同しやすいかもしれません。'anthem' は公的な場で歌われることが多いですが、'enthusiasm' は個人的な感情を表すことが多いです。

スペルが長く複雑で、'in-' 'ent-' のように類似した接頭辞を含むため、視覚的に混同される可能性があります。意味は『本質的な』『固有の』という意味で、'enthusiasm'(熱意)とはまったく関連がありません。'intrinsic motivation (内発的動機づけ)' というように、心理学の文脈でよく使われます。

'ent-' の部分が共通しており、発音も似ているため、混同しやすいです。'entice' は『誘惑する』という意味の動詞で、魅力的なもので人を引きつけることを指します。'enthusiasm' は内から湧き出る感情ですが、'entice' は外部からの働きかけによって生まれる行動を促すものです。

スペルに 'th' が含まれており、発音も一部似ているため、特に発音に自信がない学習者は混同しやすいかもしれません。'phantom' は『幽霊』や『幻影』という意味の名詞で、実体のないものを指します。'enthusiasm' とは意味が全く異なるため、文脈で判断することが重要です。

誤用例

✖ 誤用: I have enthusiasm for this project, so I will do my best even if I have to work overtime every day.
✅ 正用: I am very enthusiastic about this project, and I'm willing to put in the extra hours to ensure its success.

日本人は『enthusiasm』を名詞として捉え、『〜を持っている』という直訳的な発想から 'have enthusiasm' という表現をしがちです。しかし、英語では 'be enthusiastic about' のように形容詞として使う方が自然です。また、英語圏では過度な残業を美徳とする価値観は薄いため、ストレートに 'work overtime every day' と表現すると、かえってプロジェクトの計画性のなさを疑われる可能性があります。'willing to put in the extra hours' のように、自発的な貢献意欲を示す方が好印象です。

✖ 誤用: He showed a lot of enthusiasm for the funeral.
✅ 正用: He showed a lot of respect and solemnity at the funeral.

『enthusiasm』は一般的にポジティブな感情を表す言葉であり、葬儀のような厳粛な場では不適切です。日本人は『熱心さ』という言葉に引っ張られ、葬儀に『熱心』に参加する、というニュアンスで使ってしまうことがあります。しかし、英語圏では葬儀は故人を偲び、遺族を慰める場であり、感情を表に出すとしても、それは悲しみや敬意です。ここでは 'respect'(尊敬)や 'solemnity'(厳粛さ)といった言葉を使うのが適切です。文化的背景を考慮し、場にふさわしい感情表現を選ぶ必要があります。

✖ 誤用: I'm full of enthusiasm! Let's go!
✅ 正用: I'm really pumped! Let's go!

『enthusiasm』はフォーマルな場面や書き言葉でよく使われる単語であり、友人とのカジュアルな会話で使うと、少し堅苦しい印象を与えます。日本人は学校で『enthusiasm』を習うため、つい使ってしまいがちですが、日常会話では 'pumped'(興奮している)、'excited'(わくわくしている)などの口語的な表現を使う方が自然です。また、感嘆詞的に使う場合、'I'm full of enthusiasm!' は少し不自然で、'I'm really pumped!' の方がよりネイティブらしい響きになります。

文化的背景

「enthusiasm(熱狂)」は、単なる興奮状態ではなく、しばしば神聖な霊感や宗教的な高揚感と結び付けられてきました。この言葉は、元来「神がかり」の状態を指し、内に宿る神の力によって突き動かされるような情熱を意味していたのです。この背景を知ることで、単語が持つ単なる「熱意」以上の、根源的で力強いニュアンスを理解することができます。

「enthusiasm」の語源を辿ると、古代ギリシャ語の「entheos(神を内に宿す)」に由来することがわかります。これは、神々が人々に霊感を与え、預言者や詩人、芸術家たちを通してその意志を表現すると考えられていた時代を反映しています。プラトンは、詩人が「神の熱狂」によって創造性を発揮すると述べており、この言葉は芸術や宗教におけるインスピレーションの源泉を指し示す重要な概念でした。初期キリスト教の時代には、異教徒の宗教的熱狂を批判的に表現するために用いられることもありましたが、一方で、聖霊に満たされた状態を表す言葉としても用いられました。

17世紀のイギリスでは、「enthusiasm」は、特にピューリタンやクエーカー教徒などの宗教的熱狂家を指す言葉として用いられ、しばしば批判的な意味合いを帯びていました。彼らの感情的な信仰表現や、既存の教会組織に対する批判は、社会の安定を脅かすものと見なされたのです。理性と秩序を重んじる啓蒙主義の時代においては、「enthusiasm」は狂信や無分別な情熱と同一視され、警戒されるべきものとして扱われました。しかし、18世紀後半のロマン主義の時代になると、感情や個人の内面が重視されるようになり、「enthusiasm」は再び肯定的な意味を取り戻し、創造性や社会変革の原動力として評価されるようになりました。

現代英語において、「enthusiasm」は一般的に「熱意」「熱中」といった意味で用いられますが、その背後には、神聖な霊感や宗教的な高揚感といった歴史的な背景が潜んでいます。スポーツの応援、趣味への没頭、社会運動への参加など、私たちが何かに対して「enthusiasm」を抱くとき、それは単なる感情的な高ぶりだけでなく、内なる情熱や創造性を解放する力強いエネルギーの表れでもあるのです。この言葉を使うとき、私たちは、古代ギリシャの詩人たちが感じた神の霊感、ピューリタンたちの信仰への情熱、ロマン主義者たちの創造的なエネルギーと、どこかで繋がっているのかもしれません。

試験傾向

英検

準1級・1級の語彙問題で出題される可能性が高いです。長文読解でも、登場人物の感情や行動を表すキーワードとして使われることがあります。

1. 出題形式: 語彙問題、長文読解

2. 頻度と級・パート: 準1級以上、全パート

3. 文脈・例題の特徴: 一般的な話題からアカデミックな話題まで幅広く出題されます。

4. 学習者への注意点・アドバイス: 名詞としての用法が主ですが、関連語の形容詞(enthusiastic)や副詞(enthusiastically)も合わせて覚えておきましょう。

TOEIC

Part 5(短文穴埋め問題)やPart 7(長文読解問題)で登場する可能性があります。ビジネスシーンにおける熱意や意欲を表す単語として使われることが多いです。

1. 出題形式: 短文穴埋め、長文読解

2. 頻度と級・パート: 全レベル、Part 5, 7

3. 文脈・例題の特徴: プロジェクト、プレゼンテーション、顧客対応などビジネス関連の文脈で使われることが多いです。

4. 学習者への注意点・アドバイス: enthusiasticという形容詞の形も重要です。ビジネスメールなどでよく使われます。

TOEFL

リーディングセクションで、学術的な文章の中で見られることがあります。研究や調査に対する熱意、学問的な関心などを表す文脈で登場することがあります。

1. 出題形式: 長文読解

2. 頻度と級・パート: リーディングセクション

3. 文脈・例題の特徴: 歴史、科学、社会科学など、アカデミックな分野の文章で登場しやすいです。

4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から正確な意味を把握することが重要です。類義語(passion, zeal)とのニュアンスの違いも理解しておきましょう。

大学受験

難関大学の長文読解問題で頻出です。評論文や物語文など、幅広いジャンルの文章で登場する可能性があります。文脈から意味を推測する力が必要です。

1. 出題形式: 長文読解、和訳、内容説明

2. 頻度と級・パート: 難関大学

3. 文脈・例題の特徴: 社会問題、文化、科学技術など、多様なテーマの文章で登場します。

4. 学習者への注意点・アドバイス: 語源(en + theos = 神がかりの状態)を知っておくと、意味を覚えやすいでしょう。類義語や反意語も合わせて学習しましょう。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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