entangle
第2音節にアクセントがあります。/æ/は日本語の「ア」と「エ」の中間のような音で、口を大きく開けて発音します。/ŋ/(ngの音)は舌の奥を上あごにつけて鼻から息を出すように意識しましょう。最後の /əl/ は、日本語の「ル」よりも舌先を少し丸めるように発音するとより自然です。
もつれさせる
糸や髪の毛などが複雑に絡み合う状態にする。物理的なものだけでなく、関係性や状況が複雑になる場合にも使う。
The little boy's kite string got entangled in the tree branches.
その小さな男の子の凧の糸が、木の枝にもつれてしまった。
※ 子供が外で遊んでいる時、凧の糸や釣り糸が木や草にもつれてしまうのはよくある光景ですね。「get entangled in A」で「Aにもつれる」という受身の形でよく使われます。「get + 過去分詞」は「~の状態になる」という意味で、日常会話でよく使われる表現です。
A small bird was entangled in the fishing net.
小さな鳥が釣り網にもつれていました。
※ 動物が網や罠に「もつれさせられる」状況は、この単語が使われる代表的な場面です。特に「in the net/web(網/クモの巣に)」などと一緒に使われることが多いです。「be entangled in A」で「Aにもつれている(もつれさせられている)」という状態を表します。
The vacuum cleaner cord entangled around the chair leg.
掃除機のコードが椅子の脚にもつれた。
※ 日常生活で、電気製品のコードが家具の脚などに「絡まる」ことはよくありますね。この例文では、コードが自分で絡まるようなニュアンスで使われています。ここでは「around A(Aの周りに)」という前置詞が使われ、コードが絡みつく様子が具体的に表現されています。
巻き込む
意図せずに、または嫌がる人を、複雑な状況や問題に引きずり込む。しばしば受動態(be entangled)で用いられる。
The playful kitten entangled the yarn into a messy ball.
遊び好きな子猫が毛糸をぐちゃぐちゃの玉に絡ませてしまった。
※ 「entangle」の最も基本的な意味は「物を絡ませる」ことです。この文では、子猫が毛糸を遊びでぐちゃぐちゃに絡ませる、かわいらしいけれどちょっと困った状況が目に浮かびますね。能動態で「(主語が)~を絡ませる」という使い方をしています。
My headphones always get entangled in my bag.
私のヘッドホンはいつもカバンの中で絡まってしまう。
※ 「get entangled in ~」は「~の中に絡まる/巻き込まれる」という意味で、非常によく使われる表現です。イヤホンやコードがカバンの中でいつの間にか絡まっている、という日常のあるあるシーンですね。困った気持ちが伝わります。
He tried not to entangle himself in their argument.
彼は彼らの議論に自分自身を巻き込まないようにした。
※ 「entangle oneself in ~」は「自分自身を~に巻き込む」という意味で、しばしば比喩的に使われます。この例文では、他人の口論や問題に「巻き込まれる」ことを避ける様子が描かれています。物理的な「絡まる」から、問題に「巻き込まれる」というイメージへの広がりを感じてみましょう。
絡み合った
物理的または抽象的に、複雑に絡み合って抜け出せないような状態を表す。たとえば、「entangled alliances(複雑に絡み合った同盟関係)」のように使う。
The little boy's kite string got badly entangled in the tall tree branches.
その小さな男の子のカイトの糸が、高い木の枝にひどく絡まってしまいました。
※ カイトの糸が木に絡まってしまい、男の子が困っている情景が目に浮かびますね。「get entangled in/with」は、物理的に何かが絡まってしまう時によく使われる表現です。例えば、髪の毛がブラシに絡まる時などにも使えますよ。 【補足】元の単語「entangle」は「絡ませる、もつれさせる」という意味の動詞です。ここで使われている「entangled」は、その動詞の過去分詞形で、形容詞として「絡み合った状態」を表します。
Their friendship became deeply entangled after they started working together on a secret project.
彼らが秘密のプロジェクトで一緒に働き始めてから、彼らの友情は深く絡み合ったものになりました。
※ 友達関係が、共通の秘密のプロジェクトを通じて、より複雑で密接なものに変化していく様子を描いています。「entangled」は、このように人間関係や問題などが複雑に絡み合う比喩的な状況にも使われます。「become entangled」で「絡み合った状態になる」という意味になります。
A small bird was sadly entangled in the thorny rose bushes, unable to fly away.
小さな鳥が、とげのあるバラの茂みに悲しそうに絡まっていて、飛び去ることができませんでした。
※ 鳥がバラの茂みに絡まって、身動きが取れないかわいそうな状況が伝わってきます。「be entangled in/with」は「〜に絡まっている状態である」という意味で、受動態の形で「絡まっている」と表現する典型的な使い方です。動物が網や植物に絡まってしまった時などによく使われます。
コロケーション
官僚主義的な煩雑な手続きに巻き込まれる
※ 「red tape」は、公文書を束ねる赤いテープに由来し、官僚的な手続きや規則を指します。このフレーズは、手続きが複雑で時間がかかり、なかなか物事が進まない状況を表します。ビジネスシーンや行政手続きなど、非効率な官僚主義を批判的に表現する際に用いられます。例えば、「The project was entangled in red tape and never got off the ground.(そのプロジェクトは官僚主義的な煩雑な手続きに巻き込まれ、実現しなかった)」のように使われます。構文は 'be entangled in + 名詞' が一般的です。
(恋愛関係などで)誰かと複雑に絡み合っている、関係がこじれている
※ このフレーズは、特に恋愛関係において、感情的なつながりが複雑で、抜け出すのが難しい状態を表します。単に「関係がある」というよりも、感情的な依存や過去のしがらみなどが絡み合っているニュアンスが含まれます。例えば、「She was entangled with her ex-boyfriend for years after their breakup.(彼女は別れた後も何年も元彼と複雑な関係にあった)」のように使われます。口語的な表現で、フォーマルな場面には不向きです。過去分詞の 'entangled' は形容詞的に用いられ、'entangled relationship' のように名詞を修飾することもあります。
糸を絡ませる、物事を複雑にする
※ 文字通り糸が絡まる様子を表すこともありますが、比喩的に、計画や状況を複雑にする、混乱させるという意味で使われます。特に、意図的に状況を複雑化させるニュアンスが含まれることがあります。例えば、「His lies only entangled the threads of the investigation.(彼の嘘は捜査をさらに複雑にしただけだった)」のように使われます。ビジネスシーンや政治的な文脈で、状況を悪化させる行為を批判的に表現する際に用いられることがあります。
嘘の網に絡め取られる、嘘が嘘を呼んで抜け出せなくなる
※ 「web of lies」は、蜘蛛の巣のように複雑に絡み合った嘘を意味します。このフレーズは、一度嘘をつくと、それを隠すためにさらに嘘をつかざるを得なくなり、最終的に抜け出せなくなる状況を表します。道徳的な教訓を含む表現で、文学作品やニュース記事などでよく見られます。例えば、「He became entangled in a web of lies to cover up his mistake.(彼は自分の過ちを隠すために嘘の網に絡め取られた)」のように使われます。構文は 'become entangled in + 名詞' が一般的です。
複雑な同盟関係、互いの利害が絡み合った同盟関係
※ 特に政治や国際関係において、複数の国や組織が複雑な条約や協定によって結びついている状態を指します。それぞれの国が自国の利益のために行動するため、関係が不安定になりやすいというニュアンスが含まれます。歴史的な文脈で用いられることが多く、第一次世界大戦の原因の一つとして「entangling alliances(複雑に絡み合った同盟関係)」が挙げられます。フォーマルな表現で、ニュース記事や学術論文などでよく見られます。
量子もつれ状態
※ 量子力学における専門用語で、2つ以上の粒子が互いに相関関係を持ち、一方の状態を観測すると、もう一方の状態が瞬時に決定される現象を指します。アインシュタインが「Spooky action at a distance(不気味な遠隔作用)」と呼んだことでも知られています。科学技術の分野で用いられ、量子コンピューターや量子暗号などの応用が期待されています。専門的な文脈以外では、比喩的に「非常に密接な関係」を表す際に用いられることもあります。
使用シーン
学術論文や研究発表で、抽象的な概念や複雑な関係性を説明する際に用いられます。例えば、社会学の研究で「社会構造と個人の行動が複雑に絡み合っている」状況を分析する際に使われることがあります。また、哲学の分野で「自由意志と決定論がもつれ合っている」といった議論を展開する際にも見られます。
ビジネスシーンでは、プロジェクトの遅延や組織内の対立など、複数の要因が複雑に絡み合って問題が発生している状況を説明する際に使われることがあります。例えば、「複数の部署間の連携不足がプロジェクトを複雑化させている」といった報告書で用いられる可能性があります。ただし、より直接的な表現が好まれる傾向があるため、頻度は高くありません。
日常会話ではあまり使われませんが、ニュース記事やドキュメンタリーなどで、国際紛争や環境問題など、複雑な要因が絡み合っている状況を説明する際に使われることがあります。例えば、「経済制裁が人道支援を妨げるという、複雑な状況に陥っている」といった報道で見かけることがあります。また、比喩的に「人間関係がこじれてしまった」といった状況を表現する際に用いられることもありますが、頻度は高くありません。
関連語
類義語
『巻き込む』という意味で、人や組織を事件、活動、状況などに参加させる、または関与させる場合に使われる。ビジネス、法律、日常会話など幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】`entangle` が文字通り、または比喩的に『もつれさせる』という意味合いが強いのに対し、`involve` はより中立的に『関与させる』という意味合いが強い。`entangle` はしばしばネガティブな状況への関与を意味するが、`involve` は必ずしもそうではない。 【混同しやすい点】`involve` は他動詞であり、目的語が必要。また、`be involved in` という形で受動態で使われることが多い(例:He was involved in the accident.)。日本人学習者は、`entangle` と同様に、ネガティブな状況に限定されると誤解しやすい。
『複雑にする』という意味で、物事を理解したり処理したりするのが難しくする場合に使われる。ビジネス、学術、技術分野でよく使われる。 【ニュアンスの違い】`entangle` が文字通り、または比喩的に『もつれさせる』ことで混乱を生じさせるのに対し、`complicate` は物事の構造やプロセスを複雑にするというニュアンスが強い。`complicate` は問題解決を困難にする状況を指すことが多い。 【混同しやすい点】`complicate` は他動詞であり、目的語が必要。また、`complicate matters` のように、特定のコロケーションが存在する。日本人学習者は、`entangle` と同様に、具体的な物理的なもつれを連想しがちだが、`complicate` は抽象的な複雑さを表す。
- snare
『わなにかける』という意味で、人や動物をわなで捕らえる、または比喩的に困難な状況に陥らせる場合に使われる。文学、ニュース、犯罪関連の記事などで使用される。 【ニュアンスの違い】`entangle` が徐々にもつれさせるのに対し、`snare` はより突然に、意図的にわなにかけるというニュアンスが強い。`snare` は通常、ネガティブな状況や危険な状況への関与を意味する。 【混同しやすい点】`snare` は他動詞であり、目的語が必要。また、名詞としても使われる(例:a snare drum)。日本人学習者は、`entangle` と同様に、物理的な束縛を連想しやすいが、`snare` は策略や誘惑によって陥る状況も表す。
- ensnare
『わなに掛ける』という意味で、人や動物を策略や誘惑でわなにかけたり、困難な状況に陥らせたりする際に使われる。法的な文脈や文学作品でよく見られる。 【ニュアンスの違い】`entangle`が単にもつれさせる状態を表すのに対し、`ensnare`はより積極的に、策略や誘惑を用いて誰かを罠にかけるというニュアンスを持つ。`ensnare`はしばしば否定的な結果を伴う。 【混同しやすい点】`ensnare`は他動詞であり、目的語を必要とする。`snare`と意味が近いが、`ensnare`の方がより意図的な策略や欺瞞を含むニュアンスが強い。日本人学習者は、`entangle`と同様に、物理的な絡み合いを想像しがちだが、`ensnare`はより抽象的な罠にかける状況を表す。
『紛争に巻き込む』という意味で、人や国を紛争、議論、または困難な状況に巻き込む場合に使われる。政治、国際関係、法律関連の記事などで使用される。 【ニュアンスの違い】`entangle` が文字通り、または比喩的に『もつれさせる』ことで混乱を生じさせるのに対し、`embroil` はより具体的に紛争や争いに巻き込むというニュアンスが強い。`embroil` は通常、ネガティブな状況への関与を意味する。 【混同しやすい点】`embroil` は他動詞であり、目的語が必要。また、`be embroiled in` という形で受動態で使われることが多い(例:The country was embroiled in a civil war.)。日本人学習者は、`entangle` と同様に、個人的な関係のもつれを連想しがちだが、`embroil` はより大規模な紛争や争いを表す。
『もつれさせる』という意味で、糸、髪、関係などを混乱させ、ほどけなくする場合に使われる。日常会話、文学作品などで幅広く使用される。 【ニュアンスの違い】`entangle` はより複雑にもつれさせるニュアンスがあるのに対し、`tangle` はより単純なもつれを表すことが多い。`entangle` はしばしば比喩的な意味で使われるが、`tangle` は物理的なもつれにも使われる。 【混同しやすい点】`tangle` は名詞としても動詞としても使われる。動詞として使う場合は他動詞(例:tangle the yarn)としても自動詞(例:The yarn tangled)としても使える。日本人学習者は、`entangle` と同様に、解決困難な複雑な状況を連想しやすいが、`tangle` はより容易に解決できるもつれも表す。
派生語
『複雑な』という意味の形容詞。『in-(中に)』+『tricae(妨げ、難題)』という語源を持ち、『entangle』と同様に何かが複雑に絡み合っている状態を表す。日常会話よりも、設計図や芸術作品などの複雑さを説明する際に使われることが多い。
『もつれ』『混乱』という意味の名詞および動詞。『entangle』から接頭辞『en-』を取り除いた形。糸や髪の毛がもつれた状態、または議論や計画が混乱した状態を表す。日常会話で頻繁に使われ、比喩的な意味合いも持つ。
『触知できる』『明白な』という意味の形容詞。語源的には『触れることができる』という意味合いから派生し、『entangle』のように何かを掴む、関わるというイメージが含まれる。ビジネスや法律の文脈で、具体的な証拠や形のあるものを指す際に用いられる。
反意語
- disentangle
『もつれを解く』という意味の動詞。『dis-(分離)』という接頭辞がつき、『entangle』の状態から解放することを示す。物理的なもつれだけでなく、問題や状況の複雑さを解消する意味でも使われる。日常会話からビジネスシーンまで幅広く使用される。
『解きほぐす』『明らかにする』という意味の動詞。『un-(否定)』+『ravel(もつれさせる)』という構成で、『entangle』と同様にもつれた状態から解放されることを表す。謎や秘密を解き明かすという意味合いで、比喩的に使われることも多い。ミステリー小説などでよく見られる。
『脱出させる』『解放する』という意味の動詞。『ex-(外に)』+『tricae(妨げ、難題)』という語源を持ち、『entangle』とは逆に、困難な状況から抜け出すことを意味する。フォーマルな場面や、危機的な状況を説明する際に用いられる。
語源
"entangle」は、中英語の「entanglen」(罠にかける、もつれさせる)に由来します。これは、接頭辞「en-」(~にする、~の中に)と「tangle」(もつれ、絡み合い)が組み合わさったものです。「tangle」自体はスカンジナビア語源で、古ノルド語の「tǫngull」(海藻)や古英語の「tang」(挟むもの、トング)と関連があります。つまり、「entangle」は、文字通りには「もつれの中にいれる」という意味合いを持ち、物理的な絡み合いだけでなく、比喩的に複雑な状況や関係に巻き込まれることを指すようになりました。日本語で例えるなら、「難題に絡め取られる」といったイメージに近いでしょう。この単語の語源を知ることで、単に「もつれさせる」だけでなく、何かに深く関わり、抜け出せなくなるようなニュアンスを理解することができます。
暗記法
「entangle」は単なる物理的な絡み合いに留まらず、運命、感情、人間関係、社会構造…あらゆる複雑さ、もつれ、束縛を象徴する言葉として西洋文化に深く根ざしています。蜘蛛の巣に囚われたように自由を奪われ、迷宮から抜け出せない状況を想起させるでしょう。文学作品では愛憎劇、神話では運命の糸の絡まりとして描かれ、現代ではビジネスや政治における複雑な利害関係、個人の内面的な葛藤を表します。この言葉は、目に見えない束縛と混乱を表現する、豊穣なイメージを喚起するのです。
混同しやすい単語
『entangle』と語尾が同じ '-angle' であり、スペルが似ているため混同しやすい。意味は『角度』や『角』であり、数学や幾何学でよく使われる。発音も似ているため、文脈で区別する必要がある。特に、名詞と動詞の違いを意識すること。『entangle』は動詞だが、『angle』は名詞としても動詞としても使われる。
『entangle』から 'en-' (〜の状態にする) を取り除いた単語であり、スペルが非常に似ているため混同しやすい。『tangle』は『もつれ』や『混乱』という意味の名詞、または『もつれさせる』という意味の動詞。意味も『entangle』と関連性があるため、さらに注意が必要。語源的には、ゲルマン祖語の『tang』(曲がったもの) に由来し、物理的なもつれだけでなく、抽象的な混乱も表す。
『tangle』に否定の接頭辞 'un-' がついた単語であり、『tangle』と『entangle』の区別が曖昧だと混乱しやすい。『untangle』は『(もつれなどを)ほどく』という意味。接頭辞の意味を理解することで、語彙力を効果的に増やせる。接頭辞 'un-' は、undo, unlock など、多くの単語で否定の意味を表す。
『entangle』と発音がやや似ており、特に語頭の母音と、語尾の音節が似ているため、注意が必要。『intrigue』は『陰謀』や『策略』という意味の名詞、または『興味をそそる』という意味の動詞。スペルも似ているため、文脈で判断する必要がある。フランス語起源の単語で、語源的には『複雑にする』という意味合いがある。
『entangle』と語頭の 'en-' が共通しており、スペルの一部が似ているため、視覚的に混同しやすい。『engulf』は『(波などが)飲み込む』や『包み込む』という意味。発音も若干似ているため、リスニングの際は特に注意が必要。比喩的に、感情や問題に『巻き込まれる』という意味でも使われる。
語尾の '-angle' が共通しており、スペルが似ているため混同しやすい。『triangle』は『三角形』という意味の名詞。図形に関する単語であり、『entangle』とは意味が全く異なる。ただし、比喩的に『三角関係』のように、複雑な関係を表す場合もある。
誤用例
While 'entangled' suggests a complicated and perhaps undesirable involvement, often implying a messy or confusing situation, 'inextricably linked' conveys a strong, necessary connection. Japanese learners might choose 'entangled' due to its literal translation relating to being '絡み合う (karamiau),' but the nuance is crucial. 'Inextricably linked' is a more neutral and professional way to express a vital dependence, avoiding the potentially negative connotations of 'entangled'. It's less about a 'tangled mess' and more about an unavoidable bond.
Here, 'entangled' might suggest a physical or circumstantial entrapment. While it could technically imply being emotionally caught up, 'burdened' more accurately conveys the feeling of being weighed down by someone else's emotional baggage. Japanese speakers may directly translate '巻き込まれた (makikomareta)' as 'entangled,' missing the nuance of emotional weight. 'Burdened' captures the feeling of responsibility and discomfort that often accompanies a heavy emotional confession, which is a more fitting and natural expression in this context.
While not strictly incorrect, using 'entangled like a complex knot' is overly dramatic and somewhat cliché for describing a complicated love story in modern English. Japanese learners, influenced by romantic dramas or literature, might lean towards more elaborate imagery. However, a more understated term like 'complicated' is often more effective and believable in everyday conversation or writing. The direct translation of '複雑に絡み合った (fukuzatsu ni karamiatta)' can lead to this slightly theatrical choice, whereas simplicity often resonates better in English, particularly for nuanced emotional situations.
文化的背景
「entangle」は、単に物理的に絡み合うだけでなく、複雑な人間関係や抜け出せない状況、感情的なもつれといった、目に見えない束縛や混乱を象徴する言葉として、西洋文化において深く根付いています。まるで蜘蛛の巣に囚われたように、自由を奪われ、解決の糸口が見えない状態を表す際に用いられます。
特に文学作品では、登場人物が陥る苦悩や葛藤を描写する際に頻繁に登場します。例えば、シェイクスピアの戯曲では、愛憎入り混じった複雑な人間関係が「entangled」という言葉で表現されることがあります。登場人物たちは、互いの思惑や過去の出来事に絡み取られ、身動きが取れなくなってしまうのです。また、ギリシャ神話においても、運命の女神たちが紡ぐ糸が絡み合い、予期せぬ悲劇が起こる様子を描写する際に、この言葉が用いられることがあります。これらの物語は、「entangle」が単なる物理的な絡まりではなく、人間の運命や感情の複雑さを表す象徴的な言葉であることを示唆しています。
現代社会においても、「entangle」はビジネスや政治の世界で、複雑な利害関係や責任の所在が曖昧な状況を表現する際に用いられます。例えば、グローバル化が進む現代において、企業はサプライチェーンの複雑さに「entangled(絡み取られ)」、環境問題や人権問題といった倫理的なジレンマに直面することがあります。また、政治の世界では、複数の国が絡み合った紛争や、複雑な国際関係を「entangled alliances(絡み合った同盟関係)」と表現することがあります。これらの例は、「entangle」が現代社会においても、複雑で解決困難な状況を表す言葉として、重要な意味を持っていることを示しています。
さらに、「entangle」は、個人の内面的な葛藤や感情のもつれを表す際にも用いられます。過去のトラウマや人間関係のトラブルから抜け出せず、自己嫌悪や罪悪感に囚われている状態を「entangled in one's own thoughts(自分の思考に絡み取られている)」と表現することができます。このような使い方は、「entangle」が単なる外部的な状況だけでなく、人間の内面的な苦悩や葛藤を表す言葉としても、深く理解されていることを示しています。このように、「entangle」は、物理的な絡まりから、人間関係、社会構造、そして個人の内面まで、様々なレベルの複雑さを表現できる、非常に豊かな意味を持つ言葉なのです。
試験傾向
準1級以上で出題される可能性があります。
1. **出題形式**: 主に長文読解、稀に語彙問題。
2. **頻度と級・パート**: 準1級以上。長文読解で年に数回程度。
3. **文脈・例題の特徴**: 環境問題、科学技術、社会問題など、やや硬めのテーマの長文。
4. **学習者への注意点・アドバイス**: 「絡み合う」「巻き込む」といった複数の意味を理解し、文脈に合った意味を選べるように。類義語のinvolve, complicateとの使い分けも重要。
TOEICでは、比較的マイナーな単語です。
1. **出題形式**: 長文読解(Part 7)。
2. **頻度と級・パート**: Part 7で稀に出題される程度。
3. **文脈・例題の特徴**: 契約、サプライチェーン、組織構造など、複雑な状況を表すビジネス文脈。
4. **学習者への注意点・アドバイス**: TOEIC対策としては優先順位は低いですが、複雑な状況を表す単語として覚えておくと役立つことがあります。
TOEFL iBTのリーディングで頻出する単語です。
1. **出題形式**: リーディングセクション(長文読解)。
2. **頻度と級・パート**: リーディングセクションで頻繁に出題。
3. **文脈・例題の特徴**: 学術的な文章(科学、歴史、社会科学など)。抽象的な概念や理論の説明で使われることが多い。
4. **学習者への注意点・アドバイス**: 比喩的な意味(複雑に絡み合っている状態)で使われることが多いので、文脈から正確に意味を把握することが重要です。名詞形 entanglementも合わせて覚えましょう。
難関大学の長文読解で出題される可能性があります。
1. **出題形式**: 長文読解、空所補充。
2. **頻度と級・パート**: 難関大学の入試で稀に出題。
3. **文脈・例題の特徴**: 社会問題、科学技術、哲学など、抽象度の高いテーマの長文。
4. **学習者への注意点・アドバイス**: 文脈から意味を推測する力が重要です。比喩的な意味で使われることが多いので、直訳にとらわれず、文章全体の流れを理解するように心がけましょう。