triangle
第一音節にアクセントがあります。/traɪ/ の 'r' は舌を丸める音で、日本語の『ラ』行とは異なります。『ア』の音は口を大きく開けすぎないように注意。最後の /l̩/ は、舌先を上の歯の裏につけた状態で音を止めます(無声化)。
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三角形
幾何学における基本的な図形。三つの辺と三つの角を持つ。比喩的に、安定や調和、あるいは三者関係を表すこともある。
The little boy drew a red triangle for the house roof.
その幼い男の子は家の屋根のために赤い三角形を描きました。
※ 元気な男の子がクレヨンで絵を描いている、ほのぼのとした情景が目に浮かびますね。家や山の絵の屋根のように、身近なものの形を「triangle」で説明する際によく使われる、とても基本的な使い方です。
Look! The road sign is a yellow triangle.
見て!あの道路標識は黄色い三角形だよ。
※ 車に乗っている時や道を歩いている時に、ふと目に入った道路標識について話している場面です。危険や注意を促す標識は三角形の形をしていることが多いので、「triangle」が視覚的な情報を伝える際に頻繁に使われます。身の回りにある様々な形を表現する時に役立つでしょう。
She cut the pizza into a perfect triangle.
彼女はピザを完璧な三角形に切りました。
※ 友達や家族とピザを囲んでいる、楽しい食事のシーンです。ピザやサンドイッチ、ケーキなどを切り分ける時に「triangle」の形になることが多いですね。「cut A into B」(AをBの形に切る)という表現は、料理の場面などでとてもよく使われるので覚えておくと便利です。
三角関係
人間関係において、特に恋愛関係で、三者の間で感情的な対立や複雑な状況が生じること。比喩的な意味合いが強い。
My friend told me about a love triangle that made everyone feel awkward.
友達が、みんなが気まずく感じるような三角関係について話してくれたんだ。
※ この例文は、誰かの複雑な人間関係(特に恋愛)について、友人と噂話をしているような日常のワンシーンを描いています。みんなが「気まずい (awkward)」と感じる状況が、その三角関係がもたらす感情的な側面を伝えています。「made everyone feel awkward」で、「みんなを気まずい気持ちにさせた」という結果を表す自然な表現です。
He felt sad because he was stuck in a complex love triangle.
彼は複雑な三角関係にはまり込んでいて、悲しい気持ちだった。
※ この例文は、三角関係の当事者が感じている苦悩や葛藤を表現しています。「stuck in a complex love triangle」は、「複雑な三角関係にはまり込んでいる」「そこから抜け出せないでいる」という、当事者のどうしようもない状況を非常に自然に伝える典型的な言い回しです。感情を表す「felt sad」もシンプルで分かりやすいですね。
The new TV drama centers on a thrilling love triangle between three friends.
その新しいテレビドラマは、3人の友人間のスリリングな三角関係を中心に描かれている。
※ この例文は、物語やドラマのあらすじを説明するような場面を想定しています。「centers on...」は「~を中心にしている」という意味で、物語の主題や議論のポイントを説明する際によく使われる表現です。友達同士の三角関係が「スリリング (thrilling)」であるという描写が、その物語が持つドラマ性を想像させます。
三角の
三角形の形状を持つことを指す。図形や物体を説明する際に使われる。
My little brother loves a big triangle slice of pizza.
私の幼い弟は、大きな三角のピザ一切れが大好きです。
※ 家族でピザを囲む温かい情景が目に浮かびますね。ピザは丸い形ですが、切り分けると三角になります。このように「triangle」は、身近な食べ物や物の「形」を説明する際によく使われる、とても基本的な形容詞です。
The road sign showed a red triangle warning us.
その道路標識は、私たちに警告する赤い三角の形を示していました。
※ 車を運転している時に見かける、危険や注意を促す標識をイメージしてください。警告マークにはよく「三角」が使われます。このように「triangle」は、注意喚起や指示の「形」を表す際にも自然に使われます。
From our tent, the mountain looked like a giant triangle.
私たちのテントから、その山は巨大な三角に見えました。
※ キャンプで朝目覚めて、テントから雄大な山を眺めるシーンです。遠くの山や建物の「形」を表現する時にも「triangle」は活躍します。見たままの印象を伝える、シンプルで美しい表現ですね。
コロケーション
不等辺三角形
※ 三角形の3辺の長さがすべて異なるものを指します。数学の授業で習う基本的な用語ですが、日常会話で使うことは稀です。幾何学的な文脈、特に図形問題を解く際や、専門的な設計図などで見られます。正三角形 (equilateral triangle) や二等辺三角形 (isosceles triangle) と対比して使われることが多いです。
直角三角形
※ 三角形の1つの角が直角(90度)であるものを指します。ピタゴラスの定理と深く関わっており、数学や物理学の計算で頻繁に登場します。建築や工学分野でも、角度や距離を計算する上で不可欠な概念です。right-angled triangle とも呼ばれます。
トライアングルオフェンス(バスケットボールの戦術)
※ バスケットボールにおける攻撃戦術の一つで、3人の選手が三角形を形成し、ローテーションしながら攻撃を展開します。主にNBAのシカゴ・ブルズやロサンゼルス・レイカーズが採用し、成功を収めたことで有名になりました。バスケットボールの戦術に詳しくないと知らない可能性がありますが、スポーツニュースなどで目にする機会はあります。この戦術は、選手の動きとスペースを最大限に活用することを目的としています。
三角関係
※ 3人の人物が複雑な恋愛関係にある状態を指します。映画、小説、ドラマなどのフィクション作品で頻繁に扱われるテーマであり、登場人物の感情のもつれや葛藤を描写する上で重要な要素となります。恋愛ドラマや人間関係を描いた作品を好む人にとっては馴染み深い表現でしょう。比喩的に、3つの勢力や組織が対立・競合する状況を指すこともあります。
パスカルの三角形
※ 数学における二項係数を三角形の形に並べたもので、各数字は左上と右上の数字の和で表されます。確率論や組み合わせ論で重要な役割を果たし、高校数学で登場します。数学に興味がない人には馴染みが薄いかもしれませんが、二項定理を理解する上で不可欠なツールです。フランスの数学者ブレーズ・パスカルにちなんで名付けられました。
鉄の三角形(政府、官僚、利益団体の癒着構造)
※ 政治学で用いられる言葉で、政府機関、官僚、利益団体の3者が互いに利益を供与し合う閉鎖的な関係を指します。政策決定の透明性を損ない、特定の利益団体に有利な政策が推進される原因となることがあります。政治や経済ニュースに関心のある人にとっては、よく知られた用語です。アメリカの政治分析でよく使われます。
三角形を形成する
※ 文字通り、3つの点が三角形の形を作ることを意味します。軍事作戦において3つの部隊が連携して三角形の陣形を組む場合や、地図上で3つの地点を結んで三角形ができる場合など、具体的な状況を説明する際に用いられます。比喩的に、3つの要素や関係者が連携して特定の目的を達成する様子を表すこともあります。
使用シーン
数学、物理学、幾何学などの分野で頻繁に使用される。「三角形の面積を求める」「三角形の相似条件」といった具体的な計算や概念の説明で使われる。また、社会科学分野においても、三角測量やトライアンギュレーションといった調査手法を説明する際に用いられる。
組織構造やプロジェクト管理において、役割分担やコミュニケーション経路を「三角形」で例えることがある。「トライアングルマネジメント」という言葉で、3者間での連携や調整を意味することがある。また、リスクマネジメントにおいて、リスク、コスト、時間のバランスを「トレードオフの三角形」として表現することもある。
日常会話では、比喩表現として「三角関係」を指す場合に使われることが多い。「彼らは三角関係にある」のように、恋愛や人間関係の複雑さを表現する際に用いられる。また、標識やデザインなど、目に見える「三角形」の形状を指す場合にも使われる。「三角コーン」「おにぎりが三角形」など。
関連語
類義語
- trigon
『三角形』を意味する古風な、または学術的な言葉。幾何学、数学、天文学などの分野で使われることがある。 【ニュアンスの違い】『triangle』よりもフォーマルで、日常会話ではほとんど使われない。学術的な文脈や、特定の専門用語として用いられる。 【混同しやすい点】日常的なコミュニケーションでは『triangle』が一般的。trigonは、特に数学的な厳密さを求められる場面や、歴史的な文脈で使われることが多い。
ギリシャ文字の『Δ (デルタ)』に由来し、形状が三角形であるもの、特に河口の三角州を指す。また、変化や差分を表す記号としても使われる。 【ニュアンスの違い】形状が三角形であることに加えて、変化や差分といった概念を含む。地理学、数学、科学技術分野でよく用いられる。 【混同しやすい点】単に三角形の形状を指すだけでなく、文脈によって『変化』や『差』といった意味合いを持つ点に注意が必要。河口の三角州以外にも、数学記号など、様々な意味で用いられる。
- wedge
『くさび』を意味し、三角形の形状をした道具や物体を指す。物を固定したり、割ったりするのに使われる。 【ニュアンスの違い】単なる三角形の形状ではなく、実用的な道具としての側面が強い。物理的な力や作用を伴う文脈で使われる。 【混同しやすい点】形状が三角形であっても、道具としての機能や目的を持つ場合に『wedge』が適切。単なる図形としての三角形を指す場合には適さない。
- three-sided figure
文字通り『三辺形』を意味する。幾何学的な説明や定義を行う際に用いられる、より形式的な表現。 【ニュアンスの違い】より客観的で、形状そのものに焦点を当てた表現。感情的なニュアンスや比喩的な意味合いは含まれない。 【混同しやすい点】日常会話ではほとんど使われず、数学や幾何学の文脈で、定義や説明を行う際に用いられる。簡潔さよりも正確さを重視する場面で選ばれる。
- love triangle
『三角関係』を意味する。恋愛関係において、三者の間で感情的な対立や葛藤が生じる状況を指す。 【ニュアンスの違い】恋愛関係に限定された比喩的な表現。幾何学的な形状としての三角形とは直接的な関係はない。 【混同しやすい点】幾何学的な意味での三角形とは全く異なる意味を持つ。恋愛ドラマや人間関係を描写する際に用いられる、慣用的な表現である。
派生語
- triangular
『三角形の』という意味の形容詞。接尾辞『-ar』は『〜に関する』という意味合いを付与し、三角形の形状や性質を表す際に用いられる。日常会話から幾何学的な説明まで幅広く使われる。
- trigonometry
『三角法』という意味の名詞。語源的には『三角形(tri-gon-)』を『測る(-metry)』ことから。数学、特に測量や航海術に関連する学術分野で使われる。
- triangulate
『三角測量する』という意味の動詞。三角形を利用して位置を特定する行為を指す。測量、地理学、あるいは紛争解決など、比喩的な意味合いでも用いられる。
語源
「triangle」は「三角形」を意味しますが、その語源はラテン語に遡ります。まず、「tri-」はラテン語の「tres」(3)に由来する接頭辞で、「3つの」という意味を持ちます。これは、日本語の「三輪車」や「三脚」の「三」と同じ役割です。次に、「angle」は「角」を意味し、ラテン語の「angulus」(角)から派生しました。したがって、「triangle」は文字通り「3つの角を持つもの」を意味します。つまり、3つの角と3つの辺を持つ図形を指す言葉として、非常に直接的にその形状を表しているのです。この語源を知ることで、「triangle」という単語が持つ意味をより深く理解し、記憶に定着させることができるでしょう。
暗記法
三角形は、ピラミッドの安定と、三角関係の不安定さ。古代エジプトでは永遠の象徴、キリスト教では三位一体の象徴として神聖視。しかし、警告標識のように危険も示唆する。安定と不安定、神聖と危険。二面性こそが、三角形の奥深さ。建築やビジネスにも用いられ、時代を超えて人々の思考に影響を与え続ける。
混同しやすい単語
『triangle』と発音が非常に似ています。特に早口で発音されたり、音声があまりクリアでない場合、区別がつきにくいことがあります。『try angle』は、直角を測るためのL字型の測定器具である『差し金』を意味します。品詞は名詞です。日本人学習者は、文脈からどちらの単語が適切かを判断する必要があります。例えば、数学の問題文であれば『triangle』、DIYや建築関連の話題であれば『try angle』が適切である可能性が高いです。
最初の数音(トライアン)が似ているため、発音を聞き間違えることがあります。また、綴りも前半部分が似ています。『triumph』は『勝利』や『大成功』を意味する名詞または動詞です。意味が全く異なるため、文脈を理解することが重要です。語源的には、ラテン語の『triumphus』(勝利の行進)に由来し、歴史的な背景を知っておくと記憶に残りやすいでしょう。
語頭の 'str' の部分の音と、末尾の 'angle' の音が共通しているため、全体的な音の響きが似ていると感じることがあります。『strangle』は『絞め殺す』という意味の動詞で、意味は全く異なります。発音記号を確認し、特に語頭の 'str' の子音連結を意識して発音練習することで、聞き間違いを防ぐことができます。
スペルの一部(tre...le)が似ているため、視覚的に混同しやすい場合があります。『treacle』は『糖蜜』という意味の名詞です。イギリス英語でよく使われる単語であり、アメリカ英語では molasses(モラセス) と言います。発音も異なるため、スペルだけでなく発音もセットで覚えることが重要です。
語頭の 'tri' が共通しているため、発音やスペルを混同する可能性があります。『trinity』は『三位一体』を意味する名詞で、主にキリスト教の文脈で使われます。意味が全く異なるため、文脈を理解することが重要です。語源的には、ラテン語の『trinitas』(三つ組)に由来します。
スペルが非常に似ており、タイプミスしやすい単語です。また、triangleとtringleは、辞書によっては、同じ意味として扱われる場合もあります。しかしながら、一般的にtringleは「カーテンレール」や「カーテンワイヤー」といった意味合いで使われることが多いです。発音も異なるため、スペルだけでなく発音もセットで覚えることが重要です。
誤用例
日本語の『三角関係』を直訳すると『triangle relationship』となりがちですが、英語では恋愛関係における三角関係を指す場合は通常『love triangle』という表現を用います。『triangle relationship』自体は文法的に誤りではありませんが、恋愛関係以外の、例えばビジネスにおける三者間の関係など、より一般的な状況を指す場合にのみ適切です。日本人が『三角関係』という言葉から恋愛関係を連想しやすいのに対し、英語ではより限定的な意味合いを持つことを理解する必要があります。
『triangle』は文字通り三角形の形状を指す言葉であり、組織構造を説明する際に、日本語の『ピラミッド型組織』をイメージして安易に使うと誤解を招きます。英語で階層構造を表す場合は『hierarchical』がより適切です。日本人が図形としての三角形から組織構造を連想しやすいのに対し、英語ではより直接的に構造を表す語彙を選ぶ必要があります。日本語のイメージをそのまま英語に置き換えるのではなく、英語圏で一般的な表現を学ぶことが重要です。
ここでの『triangle』は、少人数のグループで話し合う状況を指す意図で使用されていますが、英語では人を集めて話し合う際に『triangle』という言葉は通常使いません。より自然な表現は『small group』です。日本語では、3人という少人数を『三角』と表現することがありますが、英語にはそのような比喩的な表現はありません。文化的な背景の違いから、言葉の選び方が異なる典型的な例です。英語では具体的な人数よりも、グループという概念を重視します。
文化的背景
三角形(triangle)は、安定と不安定、知性と神秘という二面性を持つ象徴として、様々な文化の中で重要な役割を果たしてきました。古代から現代に至るまで、数学、宗教、芸術、政治など、多岐にわたる分野でその姿を見ることができます。
古代エジプトでは、三角形はピラミッドの形状として具現化され、永遠と再生の象徴でした。ピラミッドはファラオの魂が天へと昇るための階段であり、三角形の持つ安定性は、王の権力と国家の永続性を表していました。また、キリスト教においては、正三角形は三位一体(父なる神、子なるイエス、聖霊)を象徴し、神聖な存在の完全性を示します。中世の教会建築では、三角形のモチーフが頻繁に用いられ、信者たちに神の存在を意識させる役割を果たしました。
一方、三角形は不安定さや危険な状況を示すこともあります。例えば、「三角関係」という言葉は、愛情や人間関係における不安定で複雑な状況を指し、嫉妬や裏切りといった感情を伴うことが多いです。また、警告標識や道路標識などでは、正三角形が注意や危険を喚起するために用いられます。これは、三角形の尖った形状が、人々に警戒心を抱かせる効果を持つためと考えられます。
現代社会においても、三角形は様々な形で私たちの生活に影響を与えています。建築デザインにおいては、三角形をモチーフにした斬新な建物が登場し、その独特な形状が人々の目を引きます。また、ビジネスの世界では、三角形の図形が目標達成や戦略立案の際に用いられ、効率性や成果を追求する姿勢を表します。このように、三角形は時代や文化を超えて、多様な意味を持ち、私たちの思考や行動に影響を与え続けているのです。
試験傾向
この単語単体での直接的な出題頻度は高くないですが、数学や幾何学を扱った長文読解問題で、背景知識として登場する可能性があります。特に準1級以上では、関連語彙(angle, side, vertexなど)と合わせて理解しておくことが重要です。リスニングでの出題は稀です。
TOEICでは、ビジネスシーンでの直接的な関連性は薄いため、出題頻度は低いと考えられます。ただし、グラフやチャートを説明する問題で、間接的に図形に関する語彙が必要となる場合があります。その際、基本的な図形を表す単語として知っておくと役立ちます。
アカデミックな文脈、特に数学、幾何学、または比喩表現として「triangle」が登場する可能性があります。読解問題では、文脈から意味を推測する能力が問われます。リスニングセクションでは、講義形式で図形の説明がある場合に登場する可能性があります。名詞としての使用が中心ですが、比喩的な意味合い(例:a love triangle)も理解しておきましょう。
大学受験では、数学的な内容を扱った英文や、比喩表現を含む文章で「triangle」が登場する可能性があります。文脈理解が重要であり、図形の知識と合わせて、文章全体の内容を把握する力が求められます。難関大学では、より抽象的な概念を表す比喩表現として用いられることもあります。