英単語学習ラボ

dubious

/ˈdjuːbiəs/(デュービアス)

最初の音節にアクセントがあります。/uː/ は長音で、日本語の『ウ』を少し伸ばしたような音です。/b/ は有声破裂音で、しっかり発音しましょう。最後の /əs/ は曖昧母音で弱く発音します。全体として、各音を区切らず、滑らかにつなげるように意識すると自然な発音になります。

形容詞

疑わしい

確実性や信頼性に欠ける様子。何かを信じることや受け入れることに抵抗がある時に使う。完全な否定ではなく、不確かさや疑問が残るニュアンスを含む。

His excuse for being late sounded a little dubious to me.

彼が遅刻した言い訳は、私には少し怪しく聞こえました。

友人が慌てて、いかにも嘘っぽい言い訳をしている情景が目に浮かびますね。dubiousは、人の言葉や情報が「本当かな?」と疑わしいときに非常によく使われます。「sound dubious」で「疑わしく聞こえる」という、日常会話で役立つ表現です。

The company's new plan seemed dubious, so many employees worried.

その会社の新しい計画は疑わしく見え、多くの従業員が心配しました。

会議室で新しい計画が発表され、皆が不安そうな顔で資料を見ている様子が伝わります。dubiousは、計画やアイデア、見込みなど、将来のことに対して「本当にうまくいくのか?」と疑問を持つ状況でよく使われます。「seem dubious」は「疑わしく見える」という意味で、結果が不確かで心配な気持ちを表します。

I felt the seller's claim about the old watch was dubious.

その古い時計についての販売員の主張は疑わしいと私は感じました。

薄暗い店内で、怪しげな販売員が古い時計を差し出し、うさんくさい説明をしている場面を想像してみてください。dubiousは、商品や情報の「信ぴょう性」が疑われるときに使われます。特に「本物か?」「正しい情報か?」と疑問に思う状況でぴったりです。

形容詞

怪しげな

道徳的に問題がある、または違法である可能性を示唆する。行動や人物、状況などに対して用いられ、警戒心を抱かせるようなニュアンスを含む。

A stranger in a dark coat gave me a dubious look.

暗いコートを着た見知らぬ人が、私に怪しげな視線を送った。

夜道などで、見知らぬ人から妙な視線を感じた時の「怪しい」という感覚を表現しています。誰かの見た目や態度が信用できない、何か裏があるように見える時に使われる典型的な例です。'a dubious look' で「怪しげな視線」という表現を覚えましょう。

Her excuse for being late sounded dubious to me.

彼女が遅刻した言い訳は、私には怪しげに聞こえた。

友達や同僚が言ったことが、どうも本当とは思えない、疑わしいと感じる場面です。話や情報の内容が「怪しい」時に使います。'sound dubious' は「怪しげに聞こえる」という意味で、人の話や計画などが信用できないと感じる時によく使われます。

The company's new investment plan seems a little dubious.

その会社の新しい投資計画は、少し怪しげに見える。

ビジネスや経済のニュースで、何か計画や提案が「怪しい」「信用できない」と感じる場面です。特に、うまくいきすぎているように見える時や、情報が不透明な時に使われます。'seem dubious' は「怪しげに見える」という意味で、見た目や内容から判断して疑わしいと感じる時に便利です。

形容詞

半信半疑の

完全に信じているわけではない状態。疑念を抱きつつも、可能性を否定しきれない時に使う。微妙な心の揺れ動きを表す。

She looked dubious when he explained his strange plan.

彼が奇妙な計画を説明した時、彼女は半信半疑な顔をしました。

友人が突拍子もないことを言い出した時など、「本当に?」と信じきれない気持ちが表情に出る場面です。「dubious」は人の表情や態度を表す時によく使われます。

The low price of the old car made me dubious about its quality.

その古い車の安すぎる値段は、私にその品質を半信半疑にさせました。

オンラインショッピングや中古品で「安すぎる」と感じた時に、「品質は大丈夫かな?」と疑う気持ちを表す典型的な場面です。「make O dubious」は「Oを半信半疑にさせる」という形で、ある状況があなたに疑念を抱かせる場合によく使われます。

The mayor's promise to build a new park seemed dubious to many citizens.

市長の新しい公園を作るという約束は、多くの市民にとって半信半疑に思えました。

政治家の公約や、会社の新しいプロジェクトなど、将来の実現性に対して「本当にできるのかな?」と疑問を持つ状況です。「seem dubious」で「疑わしく思える」「半信半疑に感じられる」というニュアンスが伝わります。

コロケーション

dubious honor

名誉とは言えないような、皮肉な意味合いを含む名誉

一見名誉のように見えるものの、実際には価値がない、あるいは不名誉な状況を指します。たとえば、「最も多くの遅刻をした人に与えられる『皆勤賞』」のような、皮肉を込めたユーモアのある文脈で使われます。フォーマルな場面よりも、ややくだけた会話や文章で用いられることが多いでしょう。形容詞+名詞の組み合わせの典型例です。

dubious distinction

区別とは名ばかりの、不名誉な区別

"dubious honor"と非常に似た意味合いですが、こちらは「区別」という点に焦点が当てられています。例えば、「最も多くの失敗プロジェクトに関わった」というような、誰も欲しがらないような区別を指します。この表現も、皮肉やユーモアを交えて使われることが多いです。ビジネスシーンなど、深刻な状況を和らげる目的で使用されることもあります。

dubious character

疑わしい人物、信用できない人物

人の性格や評判について言及する際に使われます。単に「怪しい人」というだけでなく、「過去に何か問題を起こしたことがあるかもしれない」「倫理的に問題があるかもしれない」といったニュアンスを含みます。犯罪小説やニュース記事など、人の道徳性や信頼性が問われる文脈でよく見られます。 "character" は「性格」や「人物」という意味だけでなく、「登場人物」という意味も持ちます。

dubious claim

疑わしい主張、根拠が乏しい主張

主張や意見が真実かどうか疑わしい場合に使われます。科学的な議論、政治的な議論、あるいは日常的な会話など、様々な場面で登場します。単に「間違っているかもしれない主張」というだけでなく、「意図的に誤解を招くように作られているかもしれない」という疑念が含まれることがあります。ニュース記事や論説文などでよく見られる表現です。

dubious alibi

疑わしいアリバイ、信憑性に欠けるアリバイ

主に犯罪捜査や法廷ドラマなどで使われる表現で、容疑者のアリバイが不確かな場合に使われます。単に「アリバイが弱い」というだけでなく、「偽装されたアリバイかもしれない」という疑念が含まれます。例えば、証言があいまいだったり、証拠と矛盾していたりする場合に使われます。サスペンス小説や犯罪報道などで頻繁に見られます。

dubiously legal

法的に疑わしい、違法すれすれの

行為や活動が法律に違反しているかどうか微妙なラインにあることを指します。完全に違法とは言い切れないものの、倫理的に問題がある、あるいは法 loophole を利用しているような状況で使われます。ビジネス関連の記事や政治的な議論でよく見られます。例えば、「dubiously legal tax avoidance scheme(法的に疑わしい租税回避策)」のように使われます。

regard something with dubious eyes

~を疑いの目で見る

提案や計画などに対して、疑念や不信感を抱いている様子を表します。顔をしかめたり、眉をひそめたりするような表情を伴うことが多いでしょう。例えば、「The investors regarded the new business plan with dubious eyes.(投資家たちはその新しい事業計画を疑いの目で見た)」のように使われます。フォーマルな場面でも使用可能です。

使用シーン

アカデミック

学術論文や研究発表で、データの信頼性や解釈の妥当性について議論する際に使われます。例えば、「その研究結果の統計的有意性はdubiousである(疑わしい)」のように、客観的な根拠に基づきながらも、結論に対する慎重な姿勢を示す文脈で用いられます。研究者が自身の見解を控えめに表現する際にも利用されます。

ビジネス

ビジネスシーンでは、提案や計画の実現可能性、または市場調査データの正確性など、不確実な要素を含む事柄について言及する際に使用されます。例えば、「そのプロジェクトの収益性にはdubiousな点がある」のように、リスクを指摘し、慎重な検討を促す場面で使われることがあります。会議での発言や報告書など、フォーマルなコミュニケーションで用いられる傾向があります。

日常会話

日常会話ではあまり一般的ではありませんが、ニュース記事やドキュメンタリー番組などで、事件や出来事の信憑性について言及する際に用いられることがあります。例えば、「その証言の信憑性はdubiousである」のように、第三者の視点から客観的に評価する文脈で使われます。また、友人との会話で、怪しい人物や情報源について話す際にも、皮肉を込めて使われることがあります。

関連語

類義語

  • 疑念を抱いている、懐疑的なという意味。ある主張や情報に対して、証拠や根拠が不十分だと感じ、真実性を疑っている状態を表す。日常会話、報道、学術論文など幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】"dubious"と同様に疑念を表すが、"skeptical"はより積極的に疑う姿勢を示すことが多い。また、"skeptical"は、単に疑わしいというだけでなく、批判的な検討を加えるニュアンスを含む。 【混同しやすい点】"dubious"は、対象が必ずしも明確でなくても使えるが、"skeptical"は、通常、特定の主張や情報に対して用いられる。例えば、「彼の話は怪しい(dubious)」とは言えるが、「彼に懐疑的だ(skeptical)」と言う場合は、彼の特定の主張や行動に対して疑念を抱いていることを意味する。

  • 確信が持てない、疑わしいという意味。ある事柄の真偽や実現可能性について確信がない状態を表す。日常会話で頻繁に使われる。 【ニュアンスの違い】"dubious"よりも一般的な語で、より広い範囲の疑念を表す。"dubious"がどちらかというと「疑わしい」という客観的な評価であるのに対し、"doubtful"は「自信がない」という主観的な感情を含むことがある。 【混同しやすい点】"doubtful"は、人の感情や意見を表す場合によく用いられる。「~かどうか疑わしい」という文を作る際、"I doubt whether/if..."という構文が一般的。"I am dubious whether/if..."とはあまり言わない。

  • 疑わしい、不審なという意味。犯罪や不正行為など、何か悪いことが行われているのではないかと疑う場合に用いられる。警察や探偵が登場するような状況でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"dubious"よりも強い疑念を表し、しばしば不信感や警戒心を伴う。"dubious"は単に真実性が疑わしいという場合にも使えるが、"suspicious"は、何か隠された悪意や不正があるのではないかという疑念を強く示唆する。 【混同しやすい点】"suspicious"は、通常、具体的な対象や状況に対して用いられる。「不審な人物(suspicious person)」「不審な行動(suspicious behavior)」のように。"dubious"のように、漠然とした状況や情報に対して使うことは少ない。

  • 疑わしい、問題があるという意味。倫理的、道徳的、法的、または質的な問題に関して疑念がある場合に使われる。報道や議論でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"dubious"と似ているが、"questionable"は、より倫理的な問題や正当性に焦点を当てている。"dubious"が単に真偽が疑わしいという意味であるのに対し、"questionable"は、その行為や事柄が適切かどうか疑わしいという意味合いが強い。 【混同しやすい点】"questionable"は、しばしば倫理的な判断を伴うため、客観的な事実だけでなく、主観的な価値観も影響する。例えば、「その政策は効果があるか疑わしい(dubious)」とは言えるが、「その政策は道徳的に問題がある(questionable)」と言う場合は、単に効果がないだけでなく、倫理的な観点から見て問題があるという意味になる。

  • 不確かな、定かでないという意味。ある事柄について確信が持てず、どうなるか分からない状態を表す。天気予報や将来の見通しなど、不確定な要素を含む状況でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"dubious"と異なり、必ずしも疑念を意味するわけではない。単に情報が不足しているか、状況が変化しやすく、確信が持てないという状態を表す。"dubious"は「疑わしい」という否定的な意味合いが強いが、"uncertain"は中立的な意味合いを持つ。 【混同しやすい点】"uncertain"は、しばしば未来に対する予測や見通しについて用いられる。「将来は不確かだ(The future is uncertain.)」のように。"dubious"は、過去や現在の事柄に対しても使えるが、"uncertain"は、未来に対する不確実性を表すことが多い。

  • 信頼できない、当てにならないという意味。人、情報、物事などが期待どおりに機能しない、または真実でない可能性があることを示す。機械や情報源に対して使われることが多い。 【ニュアンスの違い】"dubious"が真実性や正当性に対する疑念を表すのに対し、"unreliable"は、信頼性や安定性の欠如を意味する。"dubious"は、情報や主張の内容が疑わしい場合に用いられるが、"unreliable"は、情報源や手段そのものが信頼できない場合に用いられる。 【混同しやすい点】"unreliable"は、通常、人や物事が一貫して期待を裏切る場合に用いられる。「彼は信用できない(He is unreliable.)」のように。"dubious"は、特定の一件について疑念を抱く場合にも使えるが、"unreliable"は、継続的な信頼性の欠如を示す。

派生語

  • 『疑い』という意味の名詞。元々は『二つの意見の間で揺れ動く』という「dubious」の状態を指し、そこから不確実性や疑念を表すようになった。日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われる。

  • indubitable

    接頭辞『in-(否定)』と接尾辞『-able(〜できる)』がつき、『疑うことができない』という意味の形容詞になる。「dubious」とは反対に、確実性や明白さを強調する際に用いられ、学術的な文脈や法律文書などで見られる。

  • dubitation

    『疑念』や『疑い深さ』を意味する名詞。「dubious」が持つ不確実性の状態をより抽象的に表現する。やや古風な表現だが、哲学や文学の分野で、人間の認識の限界や真実の探求といったテーマを扱う際に用いられることがある。

反意語

  • 『確かな』、『疑いのない』という意味の形容詞。「dubious」が持つ不確実性や疑念とは対照的に、確信や確実性を表す。日常会話からビジネス、学術分野まで幅広く使用される。

  • 『確信している』、『疑いがない』という意味の形容詞。「dubious」が抱く疑念を打ち消し、確固たる信念や信頼を表す。日常的な場面でよく用いられ、安心感や自信を伝えるニュアンスがある。

  • 『明確な』、『限定的な』という意味の形容詞。「dubious」が持つ曖昧さや不確かさとは対照的に、明確な境界線や定義を示す。契約書や仕様書など、誤解を避けたい場面でよく用いられる。

語源

"dubious」は、ラテン語の「dubiosus(疑わしい)」に由来します。さらに遡ると、「dubium(疑い)」という名詞があり、これは「duo(二つ)」に由来する「dubius(二つの間で揺れ動く、疑わしい)」という形容詞から派生しています。つまり、「dubious」の根底には、「二つの選択肢の間で心が揺れ動き、どちらを選ぶべきか決めかねる」というイメージがあります。例えば、時代劇で悪代官が「うむ、これはまことにドゥービウスな話じゃ」などと言えば、現代人にも意味が通じるかもしれません。「二律背反」という言葉が近いニュアンスを持つように、二つの矛盾する考えの間で迷う状態が「dubious」の核心にあるのです。

暗記法

「dubious」は単なる疑念を超え、社会の信頼を揺るがす言葉。啓蒙思想が理性的な批判精神を育むと、王権や宗教的権威への問いが生まれた。政府や企業の「dubious」な行為は、隠された意図を示唆する。探偵小説の容疑者のアリバイ、恋愛小説の愛情表現…文学では登場人物の心理を深く描く。現代では、情報過多な社会で真偽を見抜く目を養う重要性を教えてくれる。安易な情報に飛び込まず、批判的な視点を持つこと。それが「dubious」の教えだ。

混同しやすい単語

dubitable

『dubious』と『dubitable』はスペルが非常に似ており、どちらも『疑わしい』という意味を持つ形容詞ですが、ニュアンスが異なります。『dubious』は漠然とした疑念や不確かさを表すのに対し、『dubitable』は議論の余地がある、疑うことができるという意味合いが強いです。日本人学習者は、文脈によってどちらが適切か判断する必要があります。語源的には、どちらもラテン語の『dubitare(疑う)』に由来します。

『dubious』と『obvious』は、どちらも語尾が '-ous' で終わるため、スペルが混同されやすいです。しかし、意味は全く異なり、『obvious』は『明白な』という意味です。発音も異なります。『dubious』は第一音節にアクセントがありますが、『obvious』は第一音節にアクセントがあります。語源的には、『obvious』はラテン語の『obvius(道で出会う)』に由来し、誰の目にも明らかであるという意味合いがあります。

odious

『dubious』と『odious』は、どちらも語尾が '-ous' で終わるため、スペルが混同されやすいです。また、どちらもネガティブな意味合いを持ちますが、『odious』は『憎むべき』という意味で、『dubious』よりも強い嫌悪感を表します。発音も異なります。『dubious』は/ˈdjuːbiəs/ですが、『odious』は/ˈoʊdiəs/です。日本人学習者は、意味の違いに注意する必要があります。

『dubious』と『previous』は、スペルの一部が似ており、特に『-ious』の部分が共通しています。しかし、意味は全く異なり、『previous』は『前の』、『以前の』という意味です。発音も異なります。『dubious』は/ˈdjuːbiəs/ですが、『previous』は/ˈpriːviəs/です。日本人学習者は、スペルの類似性に惑わされず、意味の違いを理解する必要があります。語源的には、『previous』はラテン語の『praevius(道案内をする)』に由来します。

『dubious』と『bias』は、直接的な発音やスペルの類似性はありませんが、どちらも判断や認識に関わる単語であるため、文脈によっては混同される可能性があります。『dubious』は『疑わしい』という意味ですが、『bias』は『偏見』という意味です。意味合いが異なるため、文脈によって使い分ける必要があります。語源的には、『bias』は古フランス語の『biais(斜め)』に由来し、公平でない、偏った視点を表します。

duplicitous

『dubious』と『duplicitous』は、どちらも『du-』から始まるため、スペルの一部が似ていると感じるかもしれません。意味も関連性があり、『dubious』が『疑わしい』という意味であるのに対し、『duplicitous』は『二枚舌の』、『ごまかしの』という意味で、相手を欺くようなニュアンスを含みます。ただし、『duplicitous』の方がより強い非難の意を含みます。語源的には、『duplicitous』はラテン語の『duplex(二重の)』に由来します。

誤用例

✖ 誤用: The dubious man offered me a ride home.
✅ 正用: The suspicious man offered me a ride home.

『dubious』は『疑わしい』という意味ですが、主に『疑念を抱いている』『確信がない』というニュアンスで使われます。人の性質や行動が怪しい場合は『suspicious』が適切です。日本人が『疑わしい人』をすぐに『dubious』と表現してしまうのは、日本語の『疑わしい』という言葉が持つ幅広い意味合いに引きずられているためです。英語では、誰かの行動や人物像が怪しい場合は『suspicious』、提案や主張が疑わしい場合は『dubious』と使い分けることで、より正確なニュアンスを伝えることができます。

✖ 誤用: I'm dubious about his success.
✅ 正用: I'm skeptical about his success.

『dubious』は『疑わしい』という意味ですが、この文脈では『彼の成功を疑っている』というよりも、『彼の成功は難しいのではないか』というニュアンスが強くなります。より直接的に『彼の成功を疑っている』という場合は、『skeptical』が適切です。日本人が『〜について疑わしい』を直訳的に『dubious about』としてしまう背景には、英語の類義語の微妙なニュアンスの違いを意識しづらいという点があります。英語では、感情や意見をストレートに表現する傾向があるため、『skeptical』のように直接的な表現が好まれることがあります。

✖ 誤用: The dubious quality of the report made me question its validity.
✅ 正用: The questionable quality of the report made me question its validity.

『dubious』は、品質や真偽が疑わしい場合に使うこともできますが、この文脈では少しフォーマルで、婉曲的な表現になります。より直接的に品質が悪いことを伝えたい場合は、『questionable』が適切です。日本人が控えめな表現を好む傾向から、『questionable』のような直接的な表現を避け、『dubious』を選んでしまうことがあります。英語では、ビジネスシーンなどでは、曖昧さを避け、率直に意見を述べることが重視されるため、『questionable』のような直接的な表現が好まれることがあります。

文化的背景

「dubious」は、単に「疑わしい」という意味を超え、社会的な信頼や権威に対する潜在的な不信感を内包する言葉です。特に、確立された秩序や正当性への疑問が投げかけられる文脈で、そのニュアンスが際立ちます。

18世紀以降、啓蒙思想の隆盛とともに、理性と経験に基づく批判精神が社会に浸透しました。それまで絶対的なものとされていた王権や宗教的権威に対し、「本当にそうなのか?」という問いが投げかけられるようになったのです。「dubious」は、このような時代背景の中で、伝統的な権威に対する懐疑的な視線を表現する言葉として、その存在感を増していきました。例えば、政治的な演説やジャーナリズムにおいて、政府の政策や企業の行動が「dubious」と評される場合、それは単なる情報不足や証拠の欠如を指摘するだけでなく、隠された意図や不正な行為の可能性を示唆する含みを持つことがあります。

文学作品においても、「dubious」は登場人物の心理描写や物語の展開に深みを与える役割を果たします。例えば、探偵小説において、主人公が容疑者のアリバイを「dubious」と判断する場合、それは単に証拠が不十分であるだけでなく、容疑者が何かを隠しているという直感的な疑念を表現していることがあります。また、恋愛小説において、主人公が相手の愛情表現を「dubious」と感じる場合、それは相手の誠実さに対する不安や自己肯定感の低さを反映していることがあります。

現代社会においては、「dubious」は、情報過多な状況下での判断の難しさや、SNSにおける情報の信頼性に対する懸念と結びついています。フェイクニュースや陰謀論が蔓延する中で、私たちは日々、情報の真偽を見極める必要に迫られています。「dubious」は、そのような状況において、安易な情報に飛びつくことなく、批判的な視点を持つことの重要性を私たちに思い出させてくれる言葉と言えるでしょう。

試験傾向

英検

準1級・1級の語彙問題で出題される可能性があり。長文読解でも、筆者の主張を理解する上で重要なキーワードとなることがある。特に、意見や主張が述べられている箇所で「dubious」が使われている場合、その内容を正確に把握する必要がある。リスニングでの出題は比較的少ない。

TOEIC

Part 5(短文穴埋め問題)やPart 7(長文読解)で出題される可能性がある。ビジネスシーンにおける契約、提案、市場調査などの文脈で、「疑わしい」「不確かな」という意味合いで使われることが多い。類義語との識別(doubtful, questionableなど)が問われる。

TOEFL

リーディングセクションで、アカデミックな文章(科学、歴史、社会学など)の中で出題される可能性がある。研究結果や理論に対する批判的な視点を示す際に用いられることが多い。ライティングセクションでは、自分の意見を述べる際に、根拠が不十分な主張に対して「dubious」という言葉を使って批判的に評価することができる。

大学受験

難関大学の長文読解問題で出題される可能性があり。評論文や論説文で、筆者の主張を評価する際に使われることが多い。文脈から意味を推測する能力が求められる。同意語・反意語の問題や、内容説明問題で問われることもある。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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