sure
日本語の『シュ』よりも唇を丸めて前に突き出すように発音し、/ʊ/ は短く曖昧な母音です。/r/ は舌をどこにもつけずに、喉の奥を鳴らすように発音します。アメリカ英語では母音の後に /r/ が来ることが多いですが、イギリス英語では /r/ を発音しないこともあります。
確かな
疑いの余地がない、または非常に高い確率であることを示す。自信を持って断言できる状況で使う。「be sure of」の形でよく用いられる。
This is a sure way to remember new words easily.
これは新しい単語を簡単に覚えるための確かな方法です。
※ 【情景】先生がホワイトボードの前で、新しい単語の覚え方を熱心に説明しています。生徒たちは「なるほど!」と目を輝かせながら頷いています。 【解説】「sure」は「確かな」「確実な」という意味で、ここでは「確実な方法」つまり「うまくいく、信頼できる方法」を表しています。何かを達成するための「確かなやり方」を指す際によく使われる表現です。
Even in the dark, her steps were sure and steady.
暗闇の中でも、彼女の足取りは確かで安定していた。
※ 【情景】夜、街灯が少ない道を、一人の女性がゆっくりと歩いています。周りは暗いけれど、彼女の足元はぶれることなく、しっかりとしています。 【解説】「sure」はここでは「ぐらつかない」「安定した」「信頼できる」といった物理的な確実性を表します。特に「sure steps(確かな足取り)」は、自信や安定感を持って進む様子を描写する際によく使われる表現です。
This old map is a sure guide to the hidden treasure.
この古い地図は隠された宝物への確かな案内だ。
※ 【情景】埃っぽい書斎で、少年が広げた古い地図を真剣な目で見つめています。地図には手書きの印があり、少年はそれが宝物へと導く「確かな手がかり」だと信じています。 【解説】「sure」は、あるものが「信頼できる」「間違いのない」情報源や道しるべであることを意味します。この例文では、地図が「宝物を見つけるための信頼できる案内役」であることを示しています。
きっと
確信や強い期待を表す。未来の出来事や相手の行動に対する予測として使われることが多い。「be sure to」の形で使われる。
She studies late every day, so I'm sure she will pass the test.
彼女は毎日遅くまで勉強しているから、きっと試験に合格するよ。
※ この例文からは、図書館で夜遅くまで頑張っている友達の姿が目に浮かびますね。その努力を間近で見ているからこそ、「きっと合格するだろう」と強く信じている気持ちが伝わります。 「I'm sure (that) ...」は「〜だと確信している」「きっと〜だ」と自分の強い気持ちを伝える定番の表現です。日常会話では「that」が省略されることがほとんどです。
We are lost. Are you sure this is the right way?
道に迷ったよ。これが正しい道だって、本当に確かなの?
※ 見慣れない場所で道に迷い、少し焦りながら相手に尋ねている場面です。相手が「確信しているか」を問うことで、不安な気持ちが伝わりますね。 「Are you sure (that) ...?」は「〜だと確信していますか?」「本当に〜ですか?」と相手に確認する際に非常によく使われます。疑問形でも「きっと」という確信の度合いを問うニュアンスが伝わります。
The children are so excited. I'm sure it will be sunny tomorrow.
子どもたちはすごく楽しみにしているんだ。明日はきっと晴れると信じているよ。
※ 遠足やピクニックを心待ちにしている子どもたちの笑顔が目に浮かびますね。その期待に応えるように、「きっと晴れるだろう」と願う、あるいは予感している気持ちが込められています。 この例文のように、未来の出来事に対して「きっとこうなるだろう」という期待や確信を表現する際にも「I'm sure...」は頻繁に使われます。
もちろん
相手の依頼や質問に対して、同意や承諾を強調する際に用いる。返事として単独で使われることも多い。
Sure, I can help you carry those heavy boxes.
もちろん、その重い箱を運ぶのを手伝えますよ。
※ 友人が困っている時に「手伝ってくれる?」と聞かれ、あなたが快く「もちろん、手伝うよ!」と答えている場面です。相手の依頼や困り事に対して、喜んで引き受けるときに使われる、日常でとてもよく耳にする表現です。相手への協力を快く示す気持ちが伝わります。
Sure, I'd love a hot cup of coffee right now.
もちろん、今すぐ温かいコーヒーが一杯欲しいです。
※ 寒い日に、誰かが温かいコーヒーを勧めてくれた時、「もちろん、ぜひ頂きます!」と嬉しそうに答えている場面です。相手からの提案や好意に対して、喜んで「ぜひ!」と受け入れるときに使う、非常に自然な表現です。「I'd love」は「I would love」の短縮形で、「喜んで〜したい」という気持ちを表します。
Sure, you can use my pen, but please return it later.
もちろん、私のペンを使っていいよ。でも後で返してね。
※ 友達が「ペンを借りてもいい?」と尋ねてきた時に、「もちろんいいよ!」と許可を与えつつ、「でも後で返してね」と優しく条件を付け加えている場面です。誰かの許可を求める質問に対して、「もちろんいいですよ」と許可を与える際に使われます。しばしば「but(でも)」を伴って、条件や注意を付け加えることがあります。
コロケーション
確かに、なるほど
※ 文頭や文中で用いられ、相手の発言に同意したり、自分の意見を補強したりする際に使われます。単に『確かに』という意味だけでなく、『そうは言っても』という譲歩のニュアンスを含むこともあります。例えば、『To be sure, it's expensive, but it's worth it.(確かに高いけど、それだけの価値はあるよ)』のように使います。口語でよく用いられ、フォーマルな場面ではややくだけた印象を与えることがあります。
案の定、思った通り
※ 予想していたことや予感していたことが実際に起こったときに使われる表現です。驚きや皮肉のニュアンスを含むこともあります。『Sure enough, it started raining.(案の定、雨が降り始めた)』のように使います。口語的な表現で、書き言葉ではややくだけた印象を与えます。
〜するように確認する、〜するように手配する
※ 何かを確実にするために行動することを表します。後に続く that 節は省略されることが多いです。『Make sure (that) you lock the door.(必ずドアに鍵をかけてね)』のように使います。ビジネスシーンでも日常会話でも頻繁に使われる表現です。類語としては『ensure』や『guarantee』がありますが、『make sure』の方がより一般的でカジュアルな印象を与えます。
もちろん、承知しました
※ 相手の依頼や提案に対して快く承諾する際に使われる口語表現です。『Sure thing, I'll do it right away.(もちろん、すぐにやります)』のように使います。『Of course』や『Certainly』よりもカジュアルで親しみやすい印象を与えます。特にアメリカ英語でよく用いられます。
〜の確かな兆候
※ 何かが起こる可能性が高いことを示す兆候を指します。『Rising temperatures are a sure sign of climate change.(気温の上昇は気候変動の確かな兆候です)』のように使われます。学術的な文脈や報道でも用いられる、比較的フォーマルな表現です。類語としては『clear indication』などがあります。
絶対に、疑いなく
※ 非常に強い確信を表す、やや古風なイディオムです。卵が卵であることと同じくらい確実だ、という意味合いです。現代英語ではあまり一般的ではありませんが、文学作品や古い映画などで見かけることがあります。口語的な表現で、フォーマルな場面には不向きです。
必ず〜する
※ 相手に何かを強く促すときに使います。命令というよりは、アドバイスや念押しに近いニュアンスです。『Be sure to call me when you arrive.(到着したら必ず電話してね)』のように使います。日常会話でよく用いられる表現で、ビジネスシーンでも使えますが、相手との関係性によっては命令口調に聞こえる可能性もあるので注意が必要です。
使用シーン
学術論文やプレゼンテーションにおいて、ある事柄の確実性や自信を示す際に使用されます。例えば、研究結果を述べる際に「We are sure that this method provides more accurate results.(この手法がより正確な結果をもたらすと確信しています)」のように、研究者の意見や判断を明確に伝えるために用いられます。また、講義で教授が学生に理解を促す際に「Make sure you understand the concept before moving on.(先に進む前に、この概念を必ず理解してください)」のように指示を出す場合にも使われます。
ビジネスシーンでは、メールや会議、プレゼンテーションなどで、約束や確認、保証などを伝える際に使用されます。例えば、顧客へのメールで「We will make sure to deliver the product on time.(製品を期日通りに配達することを保証いたします)」のように、責任感や信頼性を示す表現として用いられます。また、上司が部下に対して「Are you sure you have checked all the data?(すべてのデータを確認したか?)」のように確認を促す場合にも使われます。日常的な会話よりは、ややフォーマルな文脈で使われることが多いです。
日常会話では、相手への同意や確認、安心感を与えるためによく使用されます。例えば、友人に「Are you sure you want to eat this? It's very spicy.(本当にこれを食べるの?とても辛いよ)」のように相手の意思を確認したり、「Sure, I can help you with that.(もちろん、それを手伝うよ)」のように快く承諾したりする場面で頻繁に使われます。「Of course」や「Definitely」とほぼ同じ意味合いで、肯定的な返事をする際に非常に便利です。
関連語
類義語
確信している、疑いの余地がないという意味。事実や情報に対して客観的な確実性を表す。ビジネスや学術的な文脈でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"sure"よりもフォーマルで、客観的な根拠に基づいた確信を表すことが多い。感情的なニュアンスは薄い。また、未来の出来事に対する確実性よりも、現在の事実に対する確信を示すことが多い。 【混同しやすい点】"sure"は日常会話でよく使われるが、"certain"はより形式ばった場面で用いられる。また、"I'm sure"は主観的な確信を表すのに対し、"It's certain that..."は客観的な事実を述べる。
自信がある、確信しているという意味。自分の能力や成功に対する信頼を表す。スポーツ、ビジネス、自己啓発などの文脈で使われる。 【ニュアンスの違い】"sure"が一般的な確信を表すのに対し、"confident"は自己の能力や将来に対する積極的な信頼感を含む。主観的な感情が強く、根拠が必ずしも明確でない場合もある。 【混同しやすい点】"sure"は客観的な状況や事実に対する確信にも使えるが、"confident"は主に自分自身や自分の能力に対する確信に使う。"I'm sure it will rain"は自然だが、"I'm confident it will rain"は不自然。
肯定的な、確信しているという意味。特に意見や予測が正しいと確信している場合に使われる。医療、科学、ビジネスなどの文脈で使われる。 【ニュアンスの違い】"sure"よりも強い確信を表し、根拠があることを示唆する。また、"positive"は「陽性」の意味もあるため、文脈によっては誤解を招く可能性がある。 【混同しやすい点】"I'm positive"は「絶対にそうだ」という強い確信を表すが、日常会話では"I'm sure"の方が一般的。また、"positive"は医学的な検査結果など、特定の文脈で使われることが多い。
明確な、確実なという意味。計画、決定、証拠などがはっきりしていることを表す。ビジネスや法的な文脈でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"sure"が主観的な確信を表すのに対し、"definite"は客観的な事実や証拠に基づいて確実であることを示す。曖昧さや疑いの余地がないことを強調する。 【混同しやすい点】"sure"は人に対して使えるが、"definite"は主に物事に対して使う。"I'm sure he will come"は自然だが、"He is definite"は不自然 ("He is determined"なら自然)。
- assured
安心している、確信しているという意味。人に安心感を与える、または自分自身が安心している状態を表す。ビジネス、旅行、サービス業などの文脈で使われる。 【ニュアンスの違い】"sure"よりもフォーマルで、安心感を与えるニュアンスが強い。また、保証や約束が伴うことが多い。 【混同しやすい点】"I'm assured"は「私は安心している」という意味だが、"I'm sure"は「私は確信している」という意味。"assured"は受け身の形で使われることが多い。
確信している、納得しているという意味。議論や証拠によって説得された結果、確信に至った状態を表す。議論、裁判、学術的な文脈で使われる。 【ニュアンスの違い】"sure"よりも強い確信を表し、議論や証拠によって裏付けられていることを示唆する。単なる感情的な確信ではなく、論理的な根拠に基づいている。 【混同しやすい点】"I'm sure"は根拠がなくても使えるが、"I'm convinced"は根拠が必要。"I'm sure he's innocent"は単なる意見だが、"I'm convinced he's innocent (because of the evidence)"は証拠に基づいた確信を表す。
派生語
動詞で「確実にする」「保証する」という意味。接頭辞 "en-" (〜の状態にする) がつき、"sure" の状態にする、つまり確実にするという意味合い。日常会話からビジネス、法律関連文書まで幅広く使われる。
名詞で「保証」「確信」「自信」といった意味。"sure" に名詞化の接尾辞 "-ance" がついた形。ビジネスシーンや保険業界で特に頻繁に使用され、契約や約束事の信頼性を表す。
- surety
名詞で「保証(人)」「担保」の意味。ややフォーマルな響きがあり、法律や金融の文脈で使われることが多い。誰かや何かが "sure" である状態を担保するという意味合いから。
反意語
形容詞で「不確かな」「確信がない」という意味。接頭辞 "un-" (否定) が "certain" (確かな) に付いた形。「sure」が主観的な確信を表すのに対し、「uncertain」は知識や情報が不足している状態を表すことが多い。日常会話からビジネス、学術的な文脈まで幅広く使われる。
形容詞で「疑わしい」「確信が持てない」という意味。「sure」が積極的な確信を表すのに対し、「doubtful」は根拠がないため確信が持てない状態を表す。日常会話でよく使われ、相手の言動や状況に対する疑念を表現する。
形容詞で「疑わしい」「問題がある」という意味。「sure」が信頼できる状態を示すのに対し、「questionable」は倫理的、法的、または事実関係において疑念を抱かせる状態を示す。ニュース記事や法的な議論でよく使われる。
語源
"sure」は、古フランス語の「seür」(安全な、確実な)に由来し、さらに遡るとラテン語の「securus」(心配のない、安全な)にたどり着きます。この「securus」は、「se-」(~なしに)と「cura」(心配、注意)という二つの要素から構成されています。つまり、「心配がない」状態が、転じて「確かな」という意味になったのです。日本語で例えるなら、「危なげがない」という状態が、信用や確実性を生み出すイメージに近いでしょう。現代英語では、「sure」は「確かな」という意味だけでなく、「きっと」や「もちろん」といった、自信や同意を表す際にも使われます。これは、元々の「安全」という概念から派生し、「疑いの余地がない」という確信へと意味が拡張された結果と言えます。
暗記法
「sure」は単なる肯定を超え、共感と協調を示す言葉。開拓時代のアメリカで、見知らぬ者同士が協力するために生まれた背景があります。「Sure, I can do that.」は「喜んで協力します」という意思表示。ただし、多用は軽率さを招くことも。状況に応じて「certainly」など丁寧な表現を。文化的背景を理解し適切に使えば、円滑なコミュニケーションの鍵となるでしょう。
混同しやすい単語
『sure』と『shore』は、カタカナで表記するとどちらも『ショア』に近くなりやすく、特に発音練習が不足していると混同しやすいです。『shore』は『海岸』という意味の名詞であり、場所を表す点で『確信している』という意味の『sure』とは大きく異なります。スペルも似ていますが、語源的には全く関連がありません。『shore』は古英語の『scora(支え)』に由来し、海岸を支える陸地というイメージです。
『sure』と『sour』は、どちらも似た母音で始まり、語尾の子音が異なります。『sour』は『酸っぱい』という意味の形容詞で、味覚を表します。スペルも似ていますが、意味は全く異なります。日本人学習者は、/ʃʊər/と/saʊər/のように発音の違いを意識して区別する必要があります。また、レモンなどの酸っぱいものをイメージすることで、記憶に定着させやすくなります。
『sure』と『sewer』は、どちらも2音節の単語で、スペルの一部が似ています。『sewer』は『下水道』という意味の名詞で、汚水を運ぶ管を指します。発音も、アメリカ英語では『ソーアー』のように聞こえることがあり、注意が必要です。文脈が全く異なるため、混同しないように注意が必要です。『sewer』は、古フランス語の『esseweur(水を排出するもの)』に由来します。
『sure』と『sugar』は、どちらも『シュ』という音で始まるため、発音が曖昧になりやすいです。『sugar』は『砂糖』という意味の名詞で、甘味を表します。スペルも似ていますが、発音記号はそれぞれ/ʃʊər/と/ˈʃʊɡər/で異なります。特に、アクセントの位置が異なる点に注意が必要です。『sugar』は、サンスクリット語の『sharkara(小石、砂)』に由来し、砂糖の結晶のイメージを表しています。
『sure』と『assure』は、スペルが似ており、意味も関連があるため混同しやすいです。『assure』は『保証する』という意味の動詞で、『sure』を動詞化したような意味合いを持ちます。ただし、文法的な役割が異なるため、使い分けが必要です。『assure』は、ラテン語の『ad-(〜へ)』と『securus(安全な)』が組み合わさった言葉で、安全を保証するという意味合いがあります。
『sure』と『insurer』は、スペルの一部が共通しており、『sure』が含まれているため、意味を推測しようとして混同する可能性があります。『insurer』は『保険会社』または『保険業者』という意味の名詞です。発音は/ɪnˈʃʊrər/であり、『sure』とはアクセントの位置も異なります。ビジネスシーンで頻繁に使われる単語なので、しっかり区別できるようにしましょう。
誤用例
日本語の『きっと〜できる』を直訳して『sure』を使うのは、自信の度合いがそぐわない場合があります。『sure』は確信度が非常に高い場合に使い、少しでも迷いがある場合は『confident』を使う方が適切です。日本人は謙遜の文化から、確信をストレートに表現することを避けがちですが、英語では自信がある場合ははっきりと伝える方が好印象です。また、but以降に続く内容によっては、sureを使うと皮肉に聞こえる可能性もあります。
『sure』は日常会話で頻繁に使われる表現ですが、フォーマルな場面や、相手に念を押すようなニュアンスを避けたい場合には『certain』を使う方が適切です。例えば、ビジネスの重要な契約や、目上の人に確認する際には『Are you certain?』を使うことで、より丁寧で信頼感のあるコミュニケーションができます。日本人は相手に失礼のないように言葉を選ぶ傾向がありますが、英語でも場面に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。
英語では、that節を伴う場合、口語ではthatを省略するのが一般的です。特に、カジュアルな会話やメールでは、thatを省略することでより自然な響きになります。日本人は文法的に正確な表現を好む傾向がありますが、英語では状況に応じて文法的な厳密さよりも自然さを重視することがあります。この場合、thatを省略しないと、やや硬い印象を与えてしまいます。
文化的背景
「sure」は、単なる同意や確信を表す言葉以上の意味を持ち、しばしば相手への共感や協調性を示す文化的ニュアンスを含みます。特にアメリカ英語においては、親しみやすさやカジュアルな同意を表す表現として頻繁に用いられ、相手との良好な関係を築く潤滑油のような役割を果たします。
18世紀以前の英語では、「sure」は主に「安全な」「確実な」といった客観的な状態を表す形容詞として使われていました。しかし、時代が進むにつれて、人々の感情や主観的な判断を表す言葉としても使われるようになり、特に19世紀以降のアメリカ英語でその傾向が顕著になりました。これは、開拓時代のアメリカにおいて、人々が互いに助け合い、協力し合う必要があった社会背景と深く関係しています。見知らぬ者同士でも、共通の目的のために協力し、信頼関係を築く必要があったため、「sure」のような肯定的な言葉は、相手に安心感を与え、協調を促すための重要なツールとなったのです。
現代のアメリカ文化において、「sure」は、レストランでの注文からビジネスの交渉まで、あらゆる場面で使われます。「Sure, I can do that.(ええ、できますよ)」という返事は、単に能力があることを示すだけでなく、「喜んで協力します」という気持ちを伝える効果があります。また、「Are you sure?(本当に大丈夫?)」という問いかけは、相手を気遣い、共感する気持ちを示す表現として、日常会話で頻繁に用いられます。映画やドラマでは、主人公が困難な状況に直面した際に、「I'm sure we'll find a way.(きっと何とかなるさ)」と仲間を励ますシーンがよく見られますが、これは「sure」が持つ肯定的なイメージを象徴的に表しています。
ただし、「sure」の使いすぎには注意が必要です。特にビジネスシーンにおいては、過度な「sure」の使用は、相手に軽率な印象を与えたり、真剣さに欠けると思われたりする可能性があります。特にフォーマルな場面や重要な交渉においては、「certainly」や「absolutely」といった、より丁寧で客観的な表現を用いることが望ましいでしょう。このように、「sure」は、その文化的背景を理解した上で、適切に使いこなすことで、円滑なコミュニケーションを築くための強力なツールとなり得ます。
試験傾向
- 出題形式: 語彙問題、長文読解、リスニング
- 頻度と級・パート: 準1級・1級で頻出。特に2級以上で語彙問題や長文読解で問われる
- 文脈・例題の特徴: 幅広い文脈で登場。フォーマルな場面から日常会話まで
- 学習者への注意点・アドバイス: 形容詞、副詞、動詞と多様な品詞で使われるため、文脈に応じた意味を把握する必要がある。`ensure`, `assure`, `insure`との使い分けに注意。
- 出題形式: Part 5(短文穴埋め)、Part 6(長文穴埋め)、Part 7(長文読解)、Part 2(応答問題)
- 頻度と級・パート: 頻出。特にPart 5, 6で語彙・文法知識を問われる
- 文脈・例題の特徴: ビジネスシーンでの使用が中心。契約、保証、確信などを表す文脈で登場
- 学習者への注意点・アドバイス: `be sure to do`(必ず~する), `make sure`(確認する), `for sure`(確かに)などの頻出表現を覚えておく。同意語・類義語をセットで学習すると効果的。
- 出題形式: リーディング、リスニング
- 頻度と級・パート: アカデミックな文章・講義で頻出
- 文脈・例題の特徴: 科学、社会科学、歴史など、幅広い分野の学術的な文脈で使用される
- 学習者への注意点・アドバイス: 客観的な事実に基づいた確信や保証を表すことが多い。`certain`や`confident`などの類義語とのニュアンスの違いを理解する。派生語の`surely`(確かに、きっと)も重要。
- 出題形式: 長文読解、語彙問題、英作文
- 頻度と級・パート: 難関大学ほど頻出。標準的なレベルの大学でも頻繁に見られる
- 文脈・例題の特徴: 評論文、物語文、説明文など、多様なジャンルの文章で使われる
- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する力が重要。`surely`などの副詞の用法も押さえておく。`be sure of/about`、`make sure that`などの構文を理解する。