disengage
強勢は 'geɪ' の部分にあります。'dis-' の 'i' は、日本語の『イ』よりも少し弱く、口を軽く開けた曖昧母音に近い音です。'engage' の 'ge' は、語尾が有声歯茎硬口蓋摩擦音 /dʒ/ (ヂ)で終わる点に注意してください。日本語の『ジ』よりも少し舌を丸めるイメージです。'n'の音も意識して発音しましょう。
手を引く
物理的な接触、関係性、活動などから意図的に離れること。組織から抜けたり、係争から身を引いたりする状況で使われる。自発的な行動であることが強調される。
He decided to disengage from the heated argument and calm down.
彼は白熱した議論から手を引いて、冷静になることにした。
※ この例文は、感情的な対立や口論の場から、意識的に距離を置く様子を描いています。これ以上続けても意味がないと感じ、その場を離れたり、話すのをやめたりする場面で「disengage」がよく使われます。特に、精神的・感情的な関わり合いから「手を引く」「距離を置く」という状況で非常に典型的です。`disengage from ~` の形で「〜から手を引く」と覚えると良いでしょう。
The little boy tried to disengage his hand from his father's tight grip.
その小さな男の子は、父親のきつい握りから自分の手をほどこうとした。
※ ここでは、物理的に何か(この場合は男の子の手)が別のもの(父親のきつい握り)から「切り離される」「離れる」という状況を表しています。子供が親に手を強く握られていて、自分でもっと遊びたい、あるいは行きたい方向があるため、その手をそっと抜き取ろうとしている場面を想像してみてください。`disengage (something) from ~` で「〜から(何か)を離す」という使い方です。
After years of hard work, she decided to disengage from the project.
何年もの懸命な仕事の後、彼女はそのプロジェクトから手を引くことにした。
※ この例文は、特定の活動や責任、あるいは長期間関わっていた仕事やプロジェクトから「手を引く」「関与をやめる」という文脈を示しています。長い間、時間と労力をかけて取り組んできたプロジェクトから、ついに区切りをつけて離れることにした人の気持ちが伝わります。ビジネスやチームの状況でよく使われ、「もうその仕事には関わらない」という意味合いです。
解放する
機械的な連結や拘束を解き放つこと。クラッチを操作してギアを切り離したり、固定されていたものを外したりするイメージ。比喩的に、義務や束縛から解放するという意味でも使われる。
She gently disengaged her hand from his to answer the phone.
彼女は電話に出るために、そっと彼の手から自分の手を離した。
※ この例文は、物理的に何かを「そっと、または注意して離す」ときの「disengage」の使い方を示しています。電話が鳴り、相手に配慮しながら手を離す、という日常的な場面を想像できますね。手や腕、機械の部品などを「外す」「引き離す」ときによく使われます。
When the meeting became too heated, he chose to disengage from the discussion.
会議が白熱しすぎたとき、彼はその議論から距離を置くことを選んだ。
※ ここでは「disengage」が、物理的にその場を離れるだけでなく、精神的・感情的にある状況や関係から「身を引く」「関与をやめる」という意味で使われています。感情的な対立やストレスの多い状況から、冷静になるために意識的に距離を取るような場面で非常に自然です。
After hours of intense study, he needed to disengage his mind to relax.
何時間もの集中した勉強の後、彼はリラックスするために意識を解放する必要があった。
※ この例文では、「disengage」が精神的な集中や思考から「離れる」「切り替える」という意味で使われています。何か一つのことに深く没頭していた状態から、意識的に離れて気分転換を図るような状況で使われる典型的な例です。疲れた脳を休ませるイメージが湧きますね。
熱中をやめる
ある活動や状況に対する関心や注意を意図的に減退させること。ゲームやSNSなど、何かに過度に没頭している状態から抜け出すニュアンス。
The little boy found it hard to disengage from his exciting video game.
その小さな男の子は、夢中になっていた楽しいビデオゲームから熱中をやめるのが難しかった。
※ この例文は、子供が何かに夢中になりすぎて、なかなかやめられない日常のワンシーンを描写しています。お父さんやお母さんが「もう終わりだよ!」と呼んでも、ゲームの世界から意識を切り離すのが難しい、そんな状況が目に浮かびますね。「disengage」は、このように「熱中している状態から意識や行動を離す」ときに使われます。
After hours of intense focus, she needed to disengage from her screen for a break.
何時間も集中した後、彼女は休憩のために画面から意識を離す必要があった。
※ 仕事や勉強などで長時間集中し、疲れてきたときに「もうこれ以上は無理だ、少し休もう」と感じる場面です。画面を見つめ続けることから意識的に目を離し、リフレッシュしようとする様子が伝わります。このように「ある活動から一時的に身を引く」という意味で使われることも多いです。
He decided to disengage from the stressful conversation to avoid further conflict.
彼はさらなる対立を避けるため、そのストレスの多い会話から身を引くことに決めた。
※ この例文では、白熱した議論や対立しそうな状況から、あえて自分自身を切り離す様子を描いています。これ以上関わると感情的になってしまう、あるいは事態が悪化すると感じたときに、意識的にその場から距離を取る、関わりをやめる、という意味で「disengage」が使われます。自分の感情や状況をコントロールしようとする行動が感じられますね。
コロケーション
クラッチを切る
※ 自動車の運転操作における基本的な動作で、エンジンの動力を車輪に伝えるクラッチの接続を解除することです。物理的な機械操作を指し、運転教習や技術的な文脈で頻繁に使われます。比喩的に、プロジェクトや活動から『手を引く』という意味合いで使われることもあります。
現実逃避する、現実から遊離する
※ 精神的な状態を表す表現で、日々の困難や苦痛から一時的に意識をそらすことを指します。テレビゲームに没頭したり、空想にふけったりする状況などが該当します。心理学や文学作品でよく見られ、口語でも使われますが、やや深刻なニュアンスを含みます。類語に 'escape from reality' がありますが、'disengage' はより意図的な行動や心理的な距離感を強調します。
部隊を撤退させる、戦闘から離脱させる
※ 軍事用語で、戦闘状態にある部隊を安全な場所へ移動させることを意味します。戦略的な撤退や、紛争終結後の兵力引き揚げなど、様々な状況で使用されます。報道記事や歴史的な記述でよく見られる表現で、一般の会話ではあまり使いません。
(~から)身を引く、手を引く、関係を断つ
※ 個人的な関係やプロジェクト、責任などから意図的に距離を置くことを意味します。しばしば、不快な状況や負担から解放されるために行われます。ビジネスシーンや人間関係において、穏便に退くニュアンスを含みます。例:'disengage oneself from a toxic relationship'(有害な関係から身を引く)。
自動操縦を解除する
※ 航空機や船舶の自動操縦システムを停止させる操作を指します。緊急時や手動での操縦が必要な場合に用いられます。比喩的に、計画やルーティンから抜け出し、自分の判断で行動することを意味することもあります。技術的な文脈や冒険小説などで見られる表現です。
安全装置を解除する
※ 銃器や機械の安全装置を解除し、使用可能な状態にすることを指します。軍事、狩猟、射撃などの文脈で使用されます。比喩的に、リスクを伴う行動を開始する準備をすることを意味する場合もあります。
ギアをニュートラルにする
※ 自動車や機械のギアをニュートラルポジションに切り替えることを指します。これにより、エンジンの動力が伝達されなくなり、車輪が自由に回転します。運転技術や機械工学の文脈で用いられ、比喩的に、一時停止や中断を意味することがあります。
使用シーン
学術論文や研究発表で、心理学、社会学、政治学などの分野において、個人や集団が特定の活動、団体、またはイデオロギーから「手を引く」「関与をやめる」状況を分析する際に用いられます。例:『若年層の政治活動からの離脱傾向について、社会経済的要因との関連性を分析する』といった文脈で使用されます。
ビジネスシーンでは、プロジェクトからの撤退、市場からの撤退、または従業員のエンゲージメント低下といった状況を説明する際に、ややフォーマルな文脈で使用されます。例:『市場競争の激化により、海外事業から段階的に撤退する』といった報告書で使われることがあります。
日常会話ではあまり使われませんが、ニュース記事やドキュメンタリーなどで、政治的な議論や社会問題に関連して、個人や団体が特定の活動から「手を引く」「関与をやめる」状況を説明する際に使われることがあります。例:『環境保護団体が、政府の政策に抗議して協議から離脱した』といった報道で見かけることがあります。
関連語
類義語
物理的に何かを分離・取り外す、または関係を断つという意味。技術的な文脈や、客観的な状況描写でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】disengageよりも物理的な分離のニュアンスが強く、感情的な要素は少ない。よりフォーマルで、事務的な印象を与える。 【混同しやすい点】detachは通常、物理的な対象物に対して使われることが多い。比喩的な意味でも使われるが、disengageほど頻繁ではない。
文字通りには引きこもる、引っ込める、撤退するという意味。軍隊の撤退、預金の引き出し、発言の撤回など、幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】disengageよりも、主体的な行動による撤退・撤回というニュアンスが強い。感情的な意味合いを含むことも多い(例:友情関係からの撤退)。 【混同しやすい点】withdrawは、物理的な撤退だけでなく、抽象的な撤回にも使われる。disengageは、より中立的な立場で関与を止めるというニュアンスが強い。
二つ以上のものを分ける、区別するという意味。物理的な分離、関係の断絶、意見の相違など、非常に広範な意味で使用される。 【ニュアンスの違い】disengageよりも、分離の結果に焦点が当てられる。disengageは、分離のプロセスや行為自体を強調する。 【混同しやすい点】separateは自動詞としても他動詞としても使えるが、disengageは他動詞として使われることが多い。また、separateはより一般的な分離を指し、disengageは特定の関わりからの離脱を指す。
文字通りには接続を断つという意味。電気製品のプラグを抜く、電話を切る、ネットワークから切断するなど、物理的または仮想的な接続の遮断を指す。 【ニュアンスの違い】disengageよりも、物理的な接続の遮断に重点が置かれる。感情的なつながりや関係の断絶にも使われるが、disengageほど一般的ではない。 【混同しやすい点】disconnectは、物理的な接続の遮断という具体的なイメージが強い。disengageは、より抽象的な関わりの解消を指すことができる。
引退する、退職するという意味。仕事や活動から身を引くことを指す。また、隠居生活を送る、静養するという意味合いも含む。 【ニュアンスの違い】disengageよりも、より公式な、または最終的な離脱を表す。disengageは一時的な、または部分的な離脱も含む。 【混同しやすい点】retireは主に仕事や活動からの引退を意味するが、disengageはより広範な関わりからの離脱を意味する。retireは通常、高齢者が対象となるが、disengageは年齢に関係なく使用できる。
解放する、釈放するという意味。物理的な束縛からの解放、義務からの解放、感情の解放など、様々な意味で使用される。 【ニュアンスの違い】disengageよりも、束縛されていたものが自由になるというニュアンスが強い。disengageは、自発的な離脱を表すことが多いが、releaseは外部からの解放を表すこともある。 【混同しやすい点】releaseは、他動詞として使われ、解放される対象が必要となる。disengageは、関わりを断つ主体が強調されることが多い。また、releaseは感情的な解放を表すことができるが、disengageはより冷静な判断に基づく離脱を意味することが多い。
派生語
『関与』『従事』を意味する名詞。動詞『engage(従事する)』に名詞化接尾辞『-ment』が付いた形。ビジネスシーンで『従業員のエンゲージメント』のように、組織と個人の繋がりを表す際に頻繁に使用される。元々は『婚約』の意味合いもあったが、現代では上記のような意味合いが強い。
『人の心を惹きつける』『魅力的な』という意味の形容詞。動詞『engage』に現在分詞の形『-ing』が付与され、積極的な関与を促すようなニュアンスを持つ。広告やマーケティング分野で、製品やサービスが顧客を『engaging』であると表現する際に用いられる。
- disengaged
『(組織などから)離脱した』『無関心な』という意味の形容詞。動詞『disengage』の過去分詞形。例えば、職場環境において従業員が『disengaged』である場合、モチベーションが低下し、生産性が低下している状態を指す。また、システムや機械が『disengaged』状態であれば、連結や接続が解除されていることを意味する。
反意語
『従事する』『関与する』という意味の動詞。『disengage』から接頭辞『dis-(分離・否定)』を取り除いた基本形。軍事用語として『交戦する』という意味もある。ビジネスシーンでは、『engage with customers(顧客と関わる)』のように、積極的に関係を築く意味合いで使われる。
『取り付ける』『付着させる』という意味の動詞。『disengage』が物理的・精神的な分離を表すのに対し、『attach』は結合や接続を表す。比喩的には、『attach importance to(~を重要視する)』のように、感情や価値観を結びつける意味合いでも使用される。
『繋ぐ』『接続する』という意味の動詞。『disengage』が関係の断絶を示唆するのに対し、『connect』は関係の構築や維持を表す。ソーシャルメディアにおいては、『connect with friends(友達と繋がる)』のように、人々との繋がりを形成する意味合いで頻繁に使用される。
語源
「disengage」は、フランス語の「desengager」(解放する、取り外す)に由来します。さらに遡ると、古フランス語の「des-」(分離、否定)と「engagier」(誓約する、束縛する)から構成されています。「engagier」は、「gage」(誓約、担保)に由来し、ゲルマン祖語の「*wadjan」(誓約)に繋がります。つまり、「disengage」は、元々は「誓約から解放する」「束縛を解く」という意味合いを持っていました。これが転じて、「手を引く」「熱中をやめる」といった意味合いを持つようになったのです。日本語で例えるなら、「縁を切る」という表現が近いかもしれません。何かとの繋がりや義務から解放されるイメージです。
暗記法
「disengage」は、義務や組織から離れ、自己決定を求める近代の葛藤を映す言葉。産業革命以降、人々は共同体から離れ、組織への帰属を自ら選択するようになった。ソローの『ウォールデン』は社会からの離脱を描き、現代ではデジタル・デトックスや早期退職に見られる。繋がりと孤立の間で、自己を再定義する現代人の試みを象徴する。
混同しやすい単語
『disengage』から接頭辞『dis-』を取り除いた単語。発音もスペルも非常に似ているため、意味を混同しやすい。『engage』は『従事する』『婚約する』など、関わりを持つ意味合いが強いのに対し、『disengage』は『解放する』『離脱する』と、関わりを断つ意味を持つ。接頭辞『dis-』の有無が意味を大きく変える点に注意。
発音は似ているが、スペルが異なる。『rage(激怒)』に『en-(〜にする)』が付いた単語で、『激怒させる』という意味の動詞。disengageが『解放する』意味合いなのに対して、enrageは感情を煽る意味なので、文脈で判断する必要がある。
接頭辞『dis-』が共通しているため、意味を混同しやすい。『discourage』は『落胆させる』『妨げる』という意味で、相手の意欲を削ぐニュアンスがある。disengageが物理的・精神的な『離脱』を表すのに対し、discourageは心理的な影響を表す点が異なる。
『dis-』で始まる動詞であるため、スペルの一部と語感が似ている。『distinguish』は『区別する』という意味で、2つ以上のものを明確に分けることを指す。disengageが『関わりを断つ』という行動を表すのに対し、distinguishは認識の違いを表す。
語尾の『-range』が共通しているため、スペルが似ていると感じやすい。『derange』は『混乱させる』『狂わせる』という意味で、精神状態や秩序を乱すことを指す。disengageが自発的な行動を伴うことが多いのに対し、derangeは外部からの影響によって状態が変化するニュアンスがある。
語尾の発音とスペルが類似しているため、混同しやすい。drainage は「排水」という意味の名詞であり、disengageが動詞である点と大きく異なる。また、drainageは物理的な排出を指すのに対し、disengageは物理的・精神的な離脱を表す。
誤用例
『Disengage』は、機械的な連結を解除したり、軍事作戦から撤退したりするような、比較的フォーマルな状況で使われることが多い単語です。個人の意思で参加を控えるニュアンスを伝えたい場合、より自然なのは『opt out』です。また、introvert(内向的な人)という自己紹介に対して、disengageを使うと、まるで会社との関係を断ち切るかのような強い拒絶感を与える可能性があります。日本人が『disengage』を使いがちなのは、日本語の『関わらない』という言葉を直訳しようとするためですが、英語では状況に応じた適切な表現を選ぶ必要があります。『rather』のような控えめな副詞を加えることで、よりソフトな印象になります。
『Disengage』は、物理的な分離や関係性の解消を意味することが多く、責任や非難といった抽象的な概念から逃れる、という意味合いでは不自然です。責任を回避しようとする場合は、『deflect blame』や『evade responsibility』といった表現がより適切です。日本人が『disengage』を『責任から離れる』という意味で使ってしまう背景には、『離脱』という日本語が持つ抽象的なイメージに引っ張られる傾向があります。英語では、責任のような無形のものに対しては、より具体的な行動を表す動詞(deflect, evade)を使う方が適切です。また、責任逃れを試みる政治家という状況において、attempted toと過去形で表現することで、責任逃れに失敗したニュアンスを伝えることができます。
『Disengage』は、外部との繋がりを断つ意味合いが強いですが、自己の内面的な感情や意見との乖離を表す場合は『detached』がより適切です。『Detached』は、客観的な視点を持つ、感情的に距離を置くといったニュアンスを含みます。議論の後で自分の意見に違和感を覚える、という状況では、『disengaged』を使うと、まるで自分の意見が機械的に切り離されたかのような印象を与えてしまいます。日本人が『disengage』を使いがちなのは、『切り離す』という日本語が持つ汎用性の高さに影響されている可能性があります。英語では、感情や思考といった内面的な要素に対しては、『detached』のように、より心理的な距離を表す言葉を選ぶ方が適切です。
文化的背景
「disengage」は、単なる物理的な分離を超え、義務、責任、感情的な繋がりからの意図的な離脱を意味し、自己決定の欲求と社会からの疎外感という、近代以降の西洋社会における個人の葛藤を象徴する言葉です。特に、義務や組織への忠誠が美徳とされてきた時代から、個人の自由や幸福が重視される現代への移行期において、その意味合いは深まりました。
19世紀の産業革命以降、人々は伝統的な共同体から離れ、都市部の工場や企業に雇用されるようになりました。この過程で、人々は以前にも増して、自らの意志で所属する組織やコミュニティを選ぶ必要に迫られました。しかし、同時に、組織や社会からの離脱は、経済的な不安定や社会的孤立のリスクを伴いました。「disengage」は、このような状況下で、個人の自由と責任、そして社会との繋がりを巡る複雑な感情を表現する言葉として、文学作品や社会評論で頻繁に用いられるようになりました。例えば、ヘンリー・デイヴィッド・ソローの『ウォールデン 森の生活』は、物質主義的な社会からの意図的な離脱を描き、自己充足的な生活を追求する姿勢を強く打ち出しています。
現代社会においては、「disengage」は、SNSやオンラインコミュニティからの離脱、仕事からの引退、あるいは人間関係の解消など、様々な文脈で使用されます。情報過多な社会において、意識的に情報から距離を置く「デジタル・デトックス」は、精神的な健康を保つための手段として注目されています。また、企業における早期退職制度は、労働者が自らのキャリアを再考し、新たな人生の目標を追求する機会を提供する一方で、組織への忠誠心の低下や雇用の不安定さを象徴するものでもあります。
「disengage」は、単なる行動を表すだけでなく、個人の内面的な変化や価値観の変容を反映する言葉としても捉えられます。それは、社会との関係を再定義し、自己のアイデンティティを確立しようとする、現代人の絶え間ない試みの表れと言えるでしょう。この言葉の背後には、義務と自由、繋がりと孤立、そして自己実現への願望といった、普遍的な人間の葛藤が潜んでいるのです。
試験傾向
準1級、1級で長文読解や語彙問題で出題される可能性があります。1級ではエッセイで高度な語彙力として使えると有利です。
1. 出題形式: 主に長文読解、語彙問題
2. 頻度と級・パート: 準1級〜1級
3. 文脈・例題の特徴: 社会問題、科学技術、歴史などアカデミックなテーマ
4. 学習者への注意点・アドバイス: 動詞としての意味(解放する、手を引く)と、名詞形(disengagement)で使われる意味を理解しておく。類義語とのニュアンスの違いも意識する。
TOEICでは、主にPart 5(短文穴埋め問題)とPart 7(長文読解問題)で出題される可能性があります。
1. 出題形式: 短文穴埋め、長文読解
2. 頻度と級・パート: Part 5, Part 7
3. 文脈・例題の特徴: ビジネスシーン(契約解除、関係解消など)
4. 学習者への注意点・アドバイス: ビジネスシーンでの「関係を断つ」「契約を解除する」といった意味合いで使われることが多い。類義語(withdraw, separate)との使い分けを意識する。
TOEFL iBTのリーディングセクションで、アカデミックな文章中で出題されることがあります。
1. 出題形式: リーディング(長文読解)
2. 頻度と級・パート: リーディングセクション
3. 文脈・例題の特徴: 社会科学、自然科学などアカデミックなテーマ
4. 学習者への注意点・アドバイス: 抽象的な概念や論理的な議論の中で使われることが多い。文脈から正確な意味を把握する必要がある。
難関大学の長文読解で出題される可能性があります。
1. 出題形式: 長文読解
2. 頻度と級・パート: 難関大学の入試問題
3. 文脈・例題の特徴: 社会問題、科学技術、哲学など多様なテーマ
4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈の中で意味を推測する力が必要。接頭辞 dis- の意味(分離、否定)を知っておくと役立つ。