英単語学習ラボ

contend

/kənˈtɛnd/(カンˈテェンド)

第2音節にアクセントがあります。母音/ɛ/は日本語の『エ』よりも口を少し横に開いて発音します。語尾の 'd' は、舌先を上の歯の裏側に当てて発音する有声音です。日本語話者は無声音の『ト』に近い音で発音しがちなので注意しましょう。

動詞

争う

意見や権利、勝利などを得ようと、相手と激しく競い合う意味合い。議論や競争の文脈で使われ、単に意見を述べるよりも強い対立や努力を伴うニュアンスを含む。

The two strong teams will contend for the championship title.

その2つの強いチームは、優勝のタイトルをかけて争うだろう。

スポーツの試合で、2つのチームや選手が「チャンピオンの座」や「優勝」といった目標をかけて激しく競い合う様子を想像してください。この例文は、まさにその情熱的な戦いを表しています。`contend for ~` で「~を目指して争う」「~をかけて競う」という、未来に向けた競争の場面でよく使われます。

They often contend about how to spend the budget.

彼らは予算の使い方について、よく意見を戦わせる。

会社やグループの中で、異なる意見を持つ人たちが「どうすべきか」について熱く議論し、自分の考えを主張し合う場面を思い浮かべてみてください。ここでは、物理的に争うのではなく、言葉で意見をぶつけ合う様子を表しています。`contend about ~` や `contend over ~` で「~について議論する」「~を巡って意見を戦わせる」というニュアンスになります。

Many families contend with financial difficulties every day.

多くの家族が、日々経済的な困難と闘っています。

これは、人々が「困難な状況や問題」に直面し、それに立ち向かって努力している姿を描写しています。ここでは、誰かと戦うのではなく、厳しい状況そのものと戦い、乗り越えようと奮闘している様子が伝わります。`contend with ~` は「~と格闘する」「~に対処するために奮闘する」という意味で、困難な状況を乗り越えようとする努力を表すときに非常に自然です。

動詞

主張する

事実や正当性を強く訴える意味合い。単なる意見表明ではなく、確固たる根拠や信念に基づいた主張を強調する際に用いる。しばしば、反論や異議がある状況で用いられる。

The manager had to contend that their new plan would save the company money.

マネージャーは、彼らの新しい計画が会社のお金を節約すると主張しなければならなかった。

この例文は、会議室でマネージャーが新しい計画の利点を、皆に納得してもらおうと力強く説明している場面です。「contend」は、特に議論や話し合いの場で、自分の意見や主張を「強く、論理的に」述べるときによく使われます。ここでは、マネージャーが計画の正当性を力強く主張する様子が伝わります。文法的には「contend that ...」で「~だと主張する」という形が一般的です。

She continued to contend that reading books was better than watching TV for learning.

彼女は、学習にはテレビを見るよりも本を読む方が良いと主張し続けた。

この例文は、友達と話している中で、彼女が「やっぱり本を読むのが一番!」と、自分の考えを譲らずに熱く語っている様子が目に浮かびます。「contend」は、自分の信念や意見を「譲らずに主張する」ときにも使えます。特に、他の意見と少し対立するような場面で、自分の立場をはっきりさせたいときに自然です。「continue to contend」で「~だと主張し続ける」という粘り強さも表現できます。

Some scientists contend that global warming is causing more extreme weather.

一部の科学者たちは、地球温暖化がより異常な気象を引き起こしていると主張している。

この例文は、テレビのニュースや新聞で、「科学者たちがこのような研究結果を発表しました」と、客観的な情報として伝えられているような場面です。「contend」は、科学的な発見や仮説、あるいは専門家が証拠に基づいて何かを「主張する」場合にも頻繁に使われます。個人的な感情よりも、事実や論理に基づいた主張のニュアンスが強いです。このように「~だと主張する人々がいる」という形で、客観的な情報や意見の紹介によく用いられます。

動詞

対処する

問題や困難な状況に立ち向かい、解決しようと試みる意味合い。単に問題を認識するだけでなく、具体的な行動や対策を講じるニュアンスを含む。ビジネスや緊急時など、具体的な対応が求められる場面で使われる。

The new manager had to contend with many unexpected problems.

その新しいマネージャーは、多くの予期せぬ問題に対処しなければなりませんでした。

この例文は、新しいマネージャーが、慣れない環境で次々と発生する問題に、一つずつ懸命に向き合っている場面です。プレッシャーを感じながらも、責任感を持って奮闘する様子が伝わります。「contend with」は、仕事やプロジェクトで直面する困難な課題や状況に「対処する」「立ち向かう」という文脈でよく使われます。単に「解決する」だけでなく、努力や困難が伴うニュアンスを含みます。

People in the village had to contend with the harsh winter for months.

その村の人々は、何か月も厳しい冬に対処しなければなりませんでした。

雪に閉ざされ、寒さが続く村で、人々が暖を取り、食料を確保するなど、過酷な自然環境と戦いながら生活を守ろうとしている様子が目に浮かびます。自然災害や厳しい気候など、人間の力ではどうにもならないような大きな困難に「対処する」「耐え忍ぶ」という意味で「contend with」が使われます。長期にわたる苦労を表すのに適しています。

The young boxer had to contend with a much more experienced opponent.

その若いボクサーは、はるかに経験豊富な相手に対処しなければなりませんでした。

リングの上で、若いボクサーが自分よりずっと強い、ベテランの相手と必死に打ち合い、粘り強く戦っている姿が想像できます。体力的、精神的な挑戦に挑む様子です。スポーツや競争の場面で、自分より優位な相手や困難な状況に「立ち向かう」「戦う」という意味で「contend with」は非常によく使われます。特に、相手が人である場合に自然です。

コロケーション

contend with difficulties

困難に立ち向かい、苦労して対処する

この表現は、単に困難を経験するだけでなく、積極的に、時には長期にわたって困難と闘うニュアンスを含みます。例えば、経済的な苦境や病気、人間関係の問題など、乗り越えるべき障害に直面している状況で使われます。 "deal with difficulties"よりも、より強い意志や努力を伴うイメージです。ビジネスシーンや報道でよく用いられます。

contend for a title

タイトル(称号、地位)をかけて争う、競い合う

スポーツ、政治、学術など、競争的な状況で、ある特定のタイトルや地位を得るために、他の参加者と真剣に競い合うことを意味します。単に「競争する(compete)」よりも、より高い目標を目指し、勝利への強い意欲を示すニュアンスがあります。スポーツニュースや選挙報道などで頻繁に見られます。

contend that...

...だと主張する、断言する

議論や討論において、自分の意見や主張を強く主張する際に用いられます。 "argue that..." と似ていますが、"contend that..." は、より強い確信や証拠に基づいた主張であることを示唆します。法廷や学術論文など、論理的な根拠が求められる場面でよく使われます。フォーマルな響きがあります。

contend against someone

誰かと対立する、争う

この表現は、文字通り物理的な争いだけでなく、意見の対立、競争、訴訟など、様々な形の対立状況を表します。 "compete against" と似ていますが、"contend against" は、より敵対的なニュアンスを含むことがあります。例えば、企業間の競争や政治的な対立、法廷での争いなどで使われます。

contend for supremacy

覇権を争う、支配権を競う

国家、企業、組織などが、ある分野や地域において支配的な地位を確立しようと争うことを意味します。 "supremacy" は「最高の地位、支配権」を意味し、"contend for supremacy" は、その地位を巡って激しい競争が行われる状況を示唆します。歴史的な文脈や国際関係、ビジネス戦略などの議論でよく用いられます。

contend with the elements

自然の猛威と闘う、悪天候に耐える

主に、登山家、漁師、探検家など、自然環境の中で活動する人々が、嵐、寒さ、暑さ、飢餓などの厳しい自然条件と闘う状況を表します。比喩的に、困難な状況や試練に耐え忍ぶことも意味します。文学作品や冒険譚などで見られる表現です。

使用シーン

アカデミック

学術論文やディスカッションで、ある理論や仮説を「主張する」という意味で使われます。例:『先行研究は、この現象がAによって引き起こされると主張している(Previous studies contend that this phenomenon is caused by A.)』。また、複雑な問題や困難な状況に「対処する」という意味でも使用され、研究者が直面する課題を説明する際に用いられます。

ビジネス

ビジネス文書やプレゼンテーションで、競合他社と「争う」状況や、市場での優位性を「主張する」際に使われることがあります。例:『当社は、この分野でリーダーシップを争っている(Our company is contending for leadership in this field.)』。ただし、より直接的な表現が好まれる場合も多いです。

日常会話

日常会話ではあまり使われませんが、ニュース記事やドキュメンタリーなどで、紛争や競争の状況を説明する際に「争う」という意味で使われることがあります。例:『二つの政党が議席を争っている(Two political parties are contending for seats.)』。また、困難な状況に「対処する」という意味で、個人的な苦労や挑戦について語る際に用いられることもあります。

関連語

類義語

  • 意見や主張の正当性を主張する意味。議論や討論の場面で使われ、フォーマルな状況にも適応可能。学術的な文脈や法廷などでも使用される。 【ニュアンスの違い】"contend"よりも広い意味を持ち、単に意見を述べるだけでなく、相手を説得しようとするニュアンスを含む。感情的な対立を含む場合もある。 【混同しやすい点】"contend"はしばしば、困難や障害と闘う意味合いを含むが、"argue"は必ずしもそうではない。"argue"は意見の相違に焦点を当てる。

  • 自分の意見や権利を強く主張する意味。自信を持って断言するニュアンスがあり、ビジネスシーンや公式な場でよく使われる。自己主張が重要視される場面で用いられる。 【ニュアンスの違い】"contend"よりも強い確信を持って主張するニュアンスがある。反論や異論を許さないような、強い自己主張の印象を与える。 【混同しやすい点】"assert"は他動詞であり、目的語が必要。"contend"は自動詞としても使える点が異なる。また、"assert"は客観的な証拠に基づかない場合でも使用できる。

  • ある状態や意見を維持・保持し、それを主張する意味。一貫性を保つ姿勢を示す場合に用いられ、ビジネスや政治、学術的な文脈で使用されることが多い。 【ニュアンスの違い】"contend"よりも穏やかで、継続的な主張のニュアンスがある。変化や反論に対して、既存の状態や意見を守り抜く姿勢を示す。 【混同しやすい点】"maintain"は物理的な維持(例:建物のメンテナンス)の意味でも使われるが、"contend"はそのような意味では使われない。また、"maintain"はある状態が正しいと主張する意味合いが強い。

  • 権利や事実を主張する意味。所有権や損害賠償などを求める際に使われることが多い。法的な文脈や保険請求などでも頻繁に用いられる。 【ニュアンスの違い】"contend"よりも具体的な権利や事実に対する主張に限定される。証拠や根拠を伴う場合が多い。 【混同しやすい点】"claim"はしばしば、真偽が定かでない主張や疑わしい主張に対しても使われる(例:彼は自分が王族の血を引くと主張している)。"contend"は、より真剣で、根拠のある主張の印象を与える。

  • 自分の意見や要求を強く主張する意味。相手の反対や抵抗にもかかわらず、自分の意思を押し通そうとするニュアンスがある。日常会話でもよく使われる。 【ニュアンスの違い】"contend"よりも感情的で、譲歩しない姿勢を示す。相手に対するプレッシャーや強制力を伴う場合もある。 【混同しやすい点】"insist"はしばしば、相手に何かを強要する意味合いを含むが、"contend"は必ずしもそうではない。また、"insist"は「どうしても〜したい」という願望を表す場合にも使われる。

  • 証拠がない状態で、ある事実を主張する意味。告発や報道などで使われることが多い。法的な文脈で用いられることが多い。 【ニュアンスの違い】"contend"よりも不確実な情報や疑惑に基づいた主張であることを示す。真実かどうかは不明であり、責任を回避するニュアンスが含まれる。 【混同しやすい点】"allege"はしばしば、名誉毀損や訴訟のリスクを伴う。報道機関などが、責任を回避するために使用することが多い。一方、"contend"は、より確信を持って主張する場合に使われる。

派生語

  • 『議論好きな』『係争中の』という意味の形容詞。『contend(争う)』に『-ious(〜の性質を持つ)』が付加され、争う性質を表す。日常会話よりも、政治・法律・倫理に関する議論や報道で頻繁に使われる。意見の対立や紛争の存在を示唆するニュアンスを持つ。

  • 『主張』『争い』という意味の名詞。『contend』から派生し、動詞の意味を名詞化したもの。学術論文や議論において、中心的な主張や議論のポイントを指す場合に使われる。例えば、『彼のcontentionは〜である』のように用いる。

  • 『差し出す』『提供する』という意味の動詞。語源的には『contend(競う)』と同じくラテン語の『tendere(伸ばす)』に由来するが、接頭辞の有無によって意味が大きく異なる。『contend』が『相手と張り合うために努力を向ける』ニュアンスなのに対し、『tender』は『相手に何かを差し出す』というニュアンス。ビジネスシーンで入札や提案を行う際に頻繁に使われる。

反意語

  • acquiesce

    『黙って従う』『(不承不承)同意する』という意味の動詞。『contend(争う)』が積極的に自分の意見を主張するのに対し、『acquiesce』は反対意見を表明せずに受け入れることを意味する。ビジネスや政治の文脈で、権力や圧力に対して抵抗せずに従う状況を表す際に用いられる。

  • 『(しぶしぶ)認める』『譲歩する』という意味の動詞。『contend(争う)』が自分の立場を強く主張し続けるのに対し、『concede』は相手の主張を一部または全部認め、争いをやめることを意味する。議論や交渉の文脈で、敗北や譲歩を認める際に用いられる。

語源

"Contend"はラテン語の"contendere"(激しく伸ばす、努力する、主張する)に由来します。これは、"con-"(共に、強調)と"tendere"(伸ばす、向かう)という2つの要素から構成されています。つまり、元々は「共に力を伸ばす」「同じ方向に努力する」といった意味合いでした。ここから、「争う」「競う」という意味が派生し、さらに「(意見などを)主張する」という意味へと発展しました。イメージとしては、複数の人が同じ目標に向かって「手を伸ばし」、その過程で「争い」が生まれ、それぞれの立場を「主張する」という流れで捉えることができます。日本語で例えるなら、運動会で皆が「ゴールを目指して手を伸ばし」「競い合う」様子が、この単語の語源的な意味合いに近いと言えるでしょう。

暗記法

「contend」は、騎士道物語の名誉をかけた戦いや、宗教改革における信念の闘いのように、自己の尊厳や自由をかけて困難に立ち向かう姿を象徴します。単なる競争を超え、弱者が強者に挑む不屈の精神や、少数派が異議を唱える勇気を想起させます。公民権運動のように、社会変革を成し遂げた人々の闘いにも通じる、文化的な重みを持つ言葉です。

混同しやすい単語

発音が非常に似ており、特に語尾の音が曖昧になりやすい。'contend' は『主張する』『争う』という意味の動詞ですが、'content' は『内容』という意味の名詞、または『満足している』という意味の形容詞です。品詞が異なるため、文脈で判断する必要があります。日本人学習者は、発音の微妙な違い(特に語尾)に注意し、文脈から意味を判断する練習が必要です。語源的には、'contend' はラテン語の 'contendere'(引っ張る、努力する)に由来し、'content' は 'contentus'(満足した)に由来します。この語源の違いを意識すると、意味の違いを覚えやすくなります。

'contend' の一部(-tend)が含まれているため、スペルが似ていると感じやすい。また、意味も関連があるように思えるかもしれません。'contend' は『(何かを)主張して争う』という意味合いが強いのに対し、'tend' は『~する傾向がある』『世話をする』という意味です。'tend' はラテン語の 'tendere'(伸ばす、向ける)に由来し、'contend' と語源的なつながりはあるものの、現代英語での意味は異なります。日本人学習者は、それぞれの単語が持つ具体的なイメージを掴むことが重要です。

語頭の 'con-' が共通しているため、スペルが似ていると感じやすい。'contend' が『争う』という意味合いを含むのに対し、'consent' は『同意する』という意味です。意味が全く異なるため、文脈で判断する必要があります。'consent' はラテン語の 'consentire'(共に感じる、同意する)に由来し、'contend' とは異なる語源を持ちます。日本人学習者は、'con-' が付く単語は多いので、それぞれの単語が持つ固有の意味をしっかりと覚える必要があります。

意味が『争う』という点で 'contend' と共通するため、混同しやすい。'contend' は意見や権利などを主張して争うニュアンスが強いのに対し、'combat' はより物理的な戦闘や対立を意味します。品詞も異なり、'combat' は名詞(戦闘)または動詞(戦闘する)として使われます。日本人学習者は、争いの種類や程度によって使い分ける必要があることを理解する必要があります。また、'combat' はフランス語由来の単語であり、語源的にも 'contend' とは異なります。

'contend' と 'intend' は、どちらも動詞であり、語尾の '-end' が共通しているため、スペルが似ていると感じやすい。'contend' は『争う』『主張する』という意味であるのに対し、'intend' は『意図する』という意味です。発音も似ているため、注意が必要です。'intend' はラテン語の 'intendere'(~の方へ伸ばす、意図する)に由来し、'contend' と語源的な関連性はありますが、意味は大きく異なります。日本人学習者は、文脈からどちらの単語が適切かを判断する練習が必要です。

スペルが一部似ており、特に語頭の 'con-' と語尾の '-act' が共通しているため、視覚的に混同しやすい。'contend' は『争う』『主張する』という意味の動詞であるのに対し、'contract' は『契約』という意味の名詞、または『収縮する』という意味の動詞です。意味も品詞も異なるため、文脈で判断する必要があります。'contract' はラテン語の 'contrahere'(一緒に引っ張る、契約する)に由来し、'contend' とは異なる語源を持ちます。契約は当事者同士が合意することで成立するため、「一緒に引っ張る」という語源が、契約という行為をイメージするのに役立ちます。

誤用例

✖ 誤用: I contend that he is a good person, so I will vote for him.
✅ 正用: I believe that he is a good person, so I will vote for him.

「contend」は「(何かを達成するために)争う、競う」という意味合いが強く、単に「〜と主張する、信じる」という意味で使うと、不自然に聞こえます。日本語の「〜と主張する」という言葉を安易に当てはめると誤用しやすいです。より自然な英語では、「believe」や「think」などを使う方が適切です。contendを使う場合は、意見の対立や競争のニュアンスを含ませたい場合に限られます。例えば、法廷で「I contend that the evidence is inadmissible.(証拠は認められるべきではないと主張します)」のように使います。

✖ 誤用: We must contend with the new policy.
✅ 正用: We must comply with the new policy.

「contend with」は「(困難な状況や相手)と闘う、対処する」という意味です。新しい政策に対して積極的に「闘う」というニュアンスがない場合、「comply with(〜に従う)」を使う方が適切です。日本人は「〜に対処する」という日本語から、すぐに「contend with」を思い浮かべがちですが、英語では状況によって適切な動詞を選ぶ必要があります。「contend with」は、例えば「We must contend with the rising costs of materials.(資材の高騰に対処しなければならない)」のように、困難な問題に立ち向かう状況で使います。

✖ 誤用: She contended to be the best candidate.
✅ 正用: She claimed to be the best candidate.

「contend」は自動詞として「contend for something(〜を求めて争う)」のように使われますが、「contend to be」という形は一般的ではありません。「〜だと主張する」という意味で使う場合は、「claim」がより自然です。日本人は「〜だと主張する」という表現を直訳しようとして「contend to be」のような形を作りやすいですが、英語では定型的な表現を覚えることが重要です。「claim」は、特に根拠が不明確な主張に対して使われることが多いです。

文化的背景

「contend」は、単に「争う」だけでなく、自己の信念や権利をかけて、困難や反対勢力と真剣に闘う姿勢を象徴する言葉です。この語は、個人の尊厳や自由を重んじる文化において、自己主張の精神と深く結びついてきました。

中世の騎士道物語において、「contend」はしばしば名誉をかけて戦う騎士たちの姿を描写するために用いられました。彼らは個人的な野心のためだけでなく、弱者を守り、正義を貫くために剣を手にしました。このような物語は、個人の勇敢さや高潔さが社会全体の利益につながるという理想を体現しており、「contend」という言葉は、自己犠牲を伴う献身的な闘いを意味するニュアンスを帯びるようになりました。また、宗教改革の時代には、マルティン・ルターをはじめとする改革者たちが、既存の権威や教義に対して「contend」し、新たな信仰の道を切り開きました。彼らの闘いは、単なる意見の相違ではなく、自己の魂の救済という根源的な問題に関わるものであり、「contend」は、信仰に基づく確固たる信念を貫くことの重要性を示唆する言葉として、人々の心に刻まれました。

現代社会においても、「contend」は、スポーツの世界やビジネスの競争など、さまざまな場面で用いられます。しかし、その根底には、自己の能力を最大限に発揮し、目標達成のために努力する姿勢が込められています。特に、弱者が強者に立ち向かう場面や、少数派が多数派に異議を唱える場面で「contend」が用いられる際には、不屈の精神や勇気が強調されます。例えば、公民権運動の時代には、差別と闘った人々が「contend」し、社会を変革しました。彼らの闘いは、困難な状況下でも希望を失わず、自己の信念を貫くことの重要性を示しています。

このように、「contend」は、単なる競争や争いを超え、個人の尊厳や自由、信念をかけて闘う姿勢を象徴する言葉として、文化的な背景の中で様々な意味合いを帯びてきました。この言葉を理解することは、西洋文化における個人の権利や責任、そして自己主張の精神をより深く理解することにつながるでしょう。

試験傾向

英検

準1級・1級の語彙問題、長文読解で出題される可能性があります。

1. 出題形式: 語彙問題(空所補充)、長文読解

2. 頻度と級・パート: 準1級以上で比較的頻出

3. 文脈・例題の特徴: 社会問題、環境問題、歴史などアカデミックなテーマで「主張する」「争う」の意味で使われることが多い。

4. 学習者への注意点・アドバイス: 「contend that...」の形で「〜と主張する」という意味でよく用いられます。名詞形「contention」も重要。

TOEIC

TOEICでは、主に読解パートで出題される可能性があります。

1. 出題形式: Part 5(短文穴埋め)、Part 7(長文読解)

2. 頻度と級・パート: 出題頻度は中程度

3. 文脈・例題の特徴: ビジネスシーン、契約、競争などの文脈で「(〜を)主張する」「(〜と)争う」の意味で使われることがあります。

4. 学習者への注意点・アドバイス: 「contend with...」の形で「〜と争う」「〜に対処する」という意味で用いられることがあります。ビジネスの文脈でよく見かける表現です。

TOEFL

TOEFL iBTのリーディングセクションで頻出の単語です。

1. 出題形式: リーディング(長文読解)

2. 頻度と級・パート: 頻出

3. 文脈・例題の特徴: アカデミックな内容(科学、歴史、社会学など)で、「主張する」という意味で使われることが多いです。

4. 学習者への注意点・アドバイス: 文中での意味を把握するだけでなく、パラフレーズ(言い換え)表現も覚えておきましょう。「argue」「maintain」などが類義語として挙げられます。

大学受験

大学受験の長文読解で出題される可能性があります。

1. 出題形式: 長文読解

2. 頻度と級・パート: 難関大学で出題される可能性あり

3. 文脈・例題の特徴: 論説文、評論文などで、「主張する」「争う」の意味で使われることが多いです。

4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する練習をしましょう。また、「contend with」の形で「(困難など)と闘う」という意味もあることを覚えておきましょう。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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