carry on 〜
最初の 'carry' は第一音節にアクセントがあります。/æ/ は日本語の「ア」と「エ」の中間のような音で、口を大きく開けて発音します。'on' の /ɒ/ は、日本語の「オ」よりも口を丸めて喉の奥から出すイメージです。'carry' の最後の 'y' は、母音として発音され、日本語の「イ」に近い音になりますが、若干弱く発音される点に注意してください。
続ける
中断せずに何かを続ける意味。困難な状況でも諦めずに継続するニュアンスを含む。
Even though it started raining, they decided to carry on with their work outside.
雨が降り始めたにもかかわらず、彼らは外での作業を続けることにしました。
※ この例文は、予期せぬ出来事(雨)があっても、中断せずに「作業を続ける」という決断を表しています。困難な状況でも目的のために行動を継続する、という「carry on」の典型的な使い方です。「carry on with + 名詞」で「〜を続ける」という意味になります。
"Don't stop now! You can carry on for a few more minutes," the coach shouted encouragingly.
「今やめるな!あと数分なら続けられるぞ!」とコーチは励ますように叫びました。
※ 疲れている人や困難に直面している人に対して、「あと少し頑張って続けなさい」と励ます場面でよく使われます。スポーツの練習中や厳しい仕事の最中など、気力を振り絞って行動を継続するよう促す、非常に自然な表現です。
After the brief phone call, she wanted to carry on her story from where she left off.
短い電話の後、彼女は中断したところから話を続けたがっていました。
※ この例文は、会話や作業などが一時的に中断された後、その「続きを再開する、続ける」という状況を表しています。日常生活で、話が途切れた後に「話を戻す」ときなど、自然な流れで「carry on」を使える良い例です。
持ち越す
会議や議論などを、後日改めて行うために延期する意味。
Let's carry on this discussion to our next team meeting.
この議論は、次のチーム会議に持ち越しましょう。
※ 会議が長引き、時間切れになったときなどによく使われる表現です。「この議論を中断し、次の会議で引き続き行いましょう」というニュアンスで、議題やタスクを『次へ引き継ぐ』イメージです。
I was too tired, so I decided to carry on my studies until tomorrow.
疲れすぎていたので、勉強は明日まで持ち越すことにしました。
※ 夜遅くまで勉強や仕事をしていたけれど、集中力が続かず、残りを翌日に回すことを決めた場面です。未完了の作業や計画を『翌日や後日に引き延ばす』という「持ち越す」の使い方です。
She tried not to carry on her bad mood into the party.
彼女は悪い気分をパーティーに持ち込まないように努めた。
※ 何か嫌なことがあった後、そのネガティブな感情や雰囲気を次の場所や状況に『引きずらない、持ち込まない』という時に使われます。気持ちを切り替えようとしている情景が浮かびますね。
運営する
事業や活動などを組織的に行う意味。ビジネスやプロジェクトの文脈で使われる。
My grandparents proudly carry on a traditional Japanese inn by the quiet lake.
私の祖父母は、静かな湖のほとりで伝統的な日本の旅館を誇りを持って運営しています。
※ この例文では、祖父母が長年大切にしてきた旅館を「運営している」情景が目に浮かびます。家族経営のビジネスを「継続して管理・経営する」というニュアンスが、「carry on」の「運営する」という使い方にぴったりです。彼らが誇りを持って働いている様子が伝わってきますね。
The volunteer team happily carries on the annual summer festival for the local community.
ボランティアチームが、地域住民のために毎年恒例の夏祭りを楽しく運営しています。
※ 地域のお祭りが毎年、多くの人の手によって「運営されている」様子が描かれています。ここでは、特定のイベントや活動を企画し、実行し、継続していくことを「carry on」で表現しています。ボランティアの人々が楽しんで活動している明るい雰囲気を感じられるでしょう。
Even after the founder retired, the dedicated staff decided to carry on the charity organization.
創設者が引退した後も、熱心なスタッフたちはその慈善団体を運営し続けることに決めました。
※ この例文では、団体の「創設者が引退した」という大きな変化があっても、残された「熱心なスタッフ」がその活動を「運営し続ける」決意をした場面を描いています。困難な状況や変化があっても、組織や事業を「継続して管理・維持していく」という、強い意志や責任感を伴う「運営」のニュアンスがよく表れています。
コロケーション
会話を続ける、会話を交わす
※ 単に話すだけでなく、途切れさせずに、または互いにやり取りをしながら会話を続けることを意味します。中断や沈黙を挟まず、スムーズに会話が進行する様子を表すニュアンスがあります。ビジネスシーンや社交的な場面で、相手との良好な関係を築くために重要なスキルとして認識されています。類似表現に 'have a conversation' がありますが、'carry on a conversation' はより積極的かつ継続的なニュアンスを含みます。
事業を継続する、営業を続ける
※ 会社や事業が活動を停止せずに、通常通り業務を行うことを指します。困難な状況(経済危機、災害など)にあっても、事業を継続する強い意志を示す場合に使われます。法律文書やビジネス関連の文章でよく見られる表現です。似た表現に 'continue business' がありますが、'carry on business' は伝統や実績を重んじるニュアンスを含みます。
何があっても続ける、状況に関わらずやり遂げる
※ 困難や障害があっても、それを無視して(または乗り越えて)計画や行動を続けることを意味します。強い決意や不屈の精神を示す際に用いられます。特にイギリス英語でよく使われる表現で、第二次世界大戦中のスローガン 'Carry on Regardless' が有名です。類似表現に 'keep going' がありますが、'carry on regardless' はよりフォーマルで、困難に立ち向かう覚悟を示すニュアンスがあります。
不倫をする、浮気をする
※ 配偶者や恋人がいる人が、他の人と秘密の関係を持つことを指します。道徳的な非難を含むデリケートな話題で使われるため、使用には注意が必要です。文学作品やドラマでよく見られる表現で、人間関係の複雑さや倫理的な葛藤を描写する際に用いられます。類似表現に 'have an affair' がありますが、'carry on an affair' はより長期的な関係を暗示する場合があります。
職務を遂行する、任務を果たす
※ 与えられた仕事や責任をきちんとこなすことを意味します。フォーマルな場面や、義務感を強調したい場合に適しています。ビジネス文書や公的な報告書でよく使われる表現です。類似表現に 'perform one's duties' がありますが、'carry on one's duties' は継続性や責任感をより強く示すニュアンスがあります。
伝統を受け継ぐ、伝統を守る
※ 先祖から受け継がれてきた習慣や文化を、次世代に伝えることを意味します。家族、地域社会、国など、様々なレベルの伝統に対して使われます。伝統を尊重し、未来に繋げるという意識を示す場合に用いられます。類似表現に 'maintain a tradition' がありますが、'carry on a tradition' はより積極的かつ意識的な行動を伴うニュアンスがあります。
歌い続ける
※ 中断することなく歌を続けることを意味します。コンサートやカラオケなど、音楽を楽しむ場面でよく使われます。感情が高ぶっている状況や、困難な状況でも歌い続ける意志を示す場合にも用いられます。類似表現に 'continue singing' がありますが、'carry on singing' はより自然で口語的な響きがあります。
使用シーン
学術論文や講義で、研究や議論を「継続する」という意味で使われます。例えば、先行研究を引き継いで研究を「carry on」する場合や、議論を「carry on」する場合などがあります。文体はフォーマルで、客観的な記述が求められる場面で用いられます。例:「本研究は、先行研究の知見をcarry onし、新たな視点を加えるものである。」
ビジネスシーンでは、プロジェクトや業務を「継続する」「運営する」という意味で使われます。例えば、事業を「carry on」したり、会議を「carry on」したりする場合などがあります。報告書やメールなど、比較的フォーマルな文脈で使用されます。例:「次期プロジェクトは、現行の体制をcarry onして進める予定です。」
日常会話では、「続ける」という意味で広く使われます。特に、困難な状況や退屈な状況でも「頑張って続ける」というニュアンスが含まれることが多いです。友人との会話や家族との会話など、カジュアルな場面で頻繁に登場します。例:「大変な状況だけど、carry on! (頑張って!)」
関連語
類義語
何かを中断せずに続ける、または一定の状態を持続させるという意味。ビジネス、学術、日常会話など幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】「carry on」よりもフォーマルで客観的な印象を与える。感情的なニュアンスは少ない。単に継続するという事実を述べる場合に適している。 【混同しやすい点】「continue」は自動詞としても他動詞としても使えるが、「carry on」は通常、何か活動やプロセスを続ける場合に用いられ、より具体的な行動を伴うことが多い。
計画や手順に従って進む、または何かの後に続くという意味。会議、法律、プロジェクトなど、フォーマルな状況でよく使われる。 【ニュアンスの違い】「carry on」よりもさらにフォーマルで、秩序だった進行や手続きを強調する。中断後に再開する場合にも使われる。 【混同しやすい点】「proceed」は自動詞として使われることが多いが、「carry on」は他動詞的に使われることが多い。「proceed with」のように前置詞を伴う場合もある。
目標や計画を追い求める、または調査や研究などを続けるという意味。キャリア、趣味、学問など、長期的な目標に対して使われることが多い。 【ニュアンスの違い】「carry on」が単に継続することを意味するのに対し、「pursue」は努力や意志を持って何かを追い求めるニュアンスを含む。積極的な姿勢が強調される。 【混同しやすい点】「pursue」は目的語を必要とする他動詞であり、通常、具体的な目標や対象が示される。「carry on」のように漠然と続けるのではなく、具体的な目標に向かって進む場合に適している。
ある状態を維持する、または主張や意見を維持するという意味。機械、建物、関係、主張など、幅広い対象に対して使われる。 【ニュアンスの違い】「carry on」が何かを続けることに重点を置くのに対し、「maintain」は現状を維持することに重点を置く。変化を避ける、または一定の品質を保つニュアンスがある。 【混同しやすい点】「maintain」は他動詞であり、維持する対象が必要。また、物理的なものだけでなく、抽象的な概念(主張、関係など)も対象になる点が「carry on」と異なる。
(速度、基準、努力などを)維持する、または最新の状態を保つという意味。日常会話でよく使われる。 【ニュアンスの違い】「carry on」よりもカジュアルで、努力を伴う継続や維持を意味することが多い。特に、他者との比較において遅れないように努力するニュアンスが含まれる。 【混同しやすい点】「keep up」は句動詞であり、しばしば「keep up with」の形で使われ、特定の対象(人、トレンドなど)に遅れないようにするという意味になる。「carry on」のように一般的な継続を意味するわけではない。
支える、維持する、耐えるという意味。環境、経済、精神状態など、長期的な維持が必要な場合に使われる。 【ニュアンスの違い】「carry on」よりもフォーマルで、より大きな規模や長期的な視点での維持を意味する。特に、資源や環境などの持続可能性に関連して使われることが多い。 【混同しやすい点】「sustain」は他動詞であり、支える対象が必要。また、抽象的な概念(生活、環境、経済など)を支える場合に適しており、「carry on」のように具体的な活動を続けるという意味合いは少ない。
派生語
『運搬』『輸送』という意味の名詞。動詞『carry』から派生し、『運ぶこと』を意味する。もともとは荷物を運ぶ『馬車』の意味で使われ、そこから派生して鉄道の『客車』の意味にもなる。日常会話よりも、ややフォーマルな場面や歴史的な文脈で使われることが多い。手紙などの郵送料金を指すこともある。
『運ぶ人』『運送業者』『航空会社』などを意味する名詞。『carry』に『〜する人・もの』を表す接尾辞『-er』が付いた形。物流業界や通信業界で頻繁に使われる。また、医学用語としては『病原体保有者』の意味もある。比喩的に『情報伝達者』を指すこともある。
- carrying
動名詞または現在分詞として使用され、『運搬』『携帯』といった意味を持つ。名詞として使用される場合は、例えば『carrying capacity(収容能力)』のように、具体的な能力や状態を表す際に用いられることが多い。ビジネスシーンや技術的な文脈で登場することが比較的多い。
反意語
『(物を)落とす』『中断する』という意味の動詞。『carry on』が継続や続行を表すのに対し、『drop』は活動や計画を停止、または物理的に何かを手放すことを意味する。日常会話で頻繁に使われ、ビジネスシーンでもプロジェクトの中断などを表す際に用いられる。
『(活動などを)やめる』『終わる』という意味の動詞。『carry on』が活動の継続を示すのに対し、『cease』は活動の停止を意味する。ややフォーマルな語であり、法律文書や学術論文などで見られることが多い。日常会話ではあまり使われない。
『停止する』『止める』という意味の動詞または名詞。『carry on』が進行を表すのに対し、『halt』は動きや進行の一時的または完全な停止を示す。ビジネスシーンや交通関連の文脈でよく使われる。例えば、『production halt(生産停止)』のように用いられる。
語源
"carry on"は、一見すると単純な組み合わせに見えますが、それぞれに意味があります。「carry」は、古フランス語の「carier」(荷車で運ぶ)に由来し、さらに遡るとラテン語の「carrus」(二輪車)にたどり着きます。つまり、元々は物理的に何かを運ぶ行為を表していました。一方、「on」は古英語の「an」に由来し、「上に」や「〜に向かって」という意味を持ちます。この二つが組み合わさることで、「carry on」は、文字通りには「何かを運び続ける」という意味合いになります。ここから派生して、「続ける」「持ち越す」「運営する」といった、抽象的な意味へと発展しました。例えば、困難な状況下でも「carry on」することは、文字通り重い荷物を運び続けるように、目標に向かって努力し続けるイメージと重なります。日本語で「頑張る」という言葉が、困難に耐えながら努力する意味合いを持つように、「carry on」もまた、状況に屈せず前進する強い意志を表す言葉として使われます。
暗記法
「carry on」は、単なる継続ではない。困難な状況でも諦めず、義務と責任を胸に前進する不屈の精神を象徴する。戦時下のスローガン「Keep Calm and Carry On」は、パニックを抑え、日常を続けるよう国民を鼓舞した。ディケンズの小説では、苦難に耐え希望を捨 てない人々の生き様が、この言葉を体現する。現代においても、個人的な苦難や社会問題に直面した時、諦めずに前を向く勇気をくれる言葉、それが「carry on」だ。
混同しやすい単語
『carry on』の『carry』自体も、文脈によっては混同しやすい。例えば、『carry』は『運ぶ』という意味だが、『carry out』のように句動詞の一部として使われると意味が異なる。日本人学習者は『carry on』と『carry out』のような類似の句動詞を混同しがちなので注意が必要。
『carry on』の『on』は、前置詞として様々な意味を持つため、他の前置詞と混同しやすい。例えば、『on』は場所を表す場合もあれば、時間や状態を表す場合もある。日本人学習者は前置詞の多義性を理解することが重要であり、文脈に応じて適切な意味を判断する必要がある。
『carry on』とは発音が大きく異なるが、スペルが似ているため、特に視覚的に混同しやすい。意味は『規範』や『正典』であり、文脈も全く異なる。日本人学習者は、スペルだけでなく、発音と意味も合わせて覚えることが重要である。
『carry on』とは発音が大きく異なるが、スペルの一部が似ており、文字数の多さから、特に視覚的に混同しやすい。意味は『組鐘』であり、音楽用語であるため、日常会話ではあまり使われない。日本人学習者は、単語の出現頻度や文脈も考慮して、適切な単語を選択する必要がある。
発音は全く異なるが、スペルの一部が似ており、特に『coron-』の部分が視覚的に混同しやすい。意味は『冠状動脈の』であり、医学用語であるため、日常会話ではあまり使われない。日本人学習者は、専門用語と日常用語を区別し、文脈に応じて適切な単語を選択する必要がある。
発音は異なるものの、スペルの一部(特に最初の『car』)が似ているため、視覚的に混同する可能性がある。意味は『漫画』であり、『carry on』とは全く異なる文脈で使用される。日本人学習者は、スペルだけでなく、単語全体の形や意味を関連付けて覚えることが重要である。
誤用例
日本語の『お荷物をお運びください』という丁寧な表現を直訳すると、carry on を使ってしまいがちですが、carry on は『続ける』という意味合いが強く、物を物理的に運ぶ場合には不自然です。この文脈では、take を使用するのが適切です。また、carry on はしばしば『(困難な状況でも)続ける』という意味合いを含むため、空港での指示のような場面ではそぐわない場合があります。日本人が丁寧さを意識するあまり、かえって不適切な表現を選んでしまう典型的な例です。
carry on には『(騒いだり、わめいたりして)取り乱す』という意味もあります。この例文はスキャンダル後も平静を装っている様子を表したいのに、carry on を使うと『騒ぎ立てた』という誤解を生む可能性があります。日本語の『彼は何事もなかったかのように振る舞った』という表現から、安易に『続ける』という意味の carry on を選んでしまうと、意図と異なる意味合いになってしまいます。ここでは、より中立的な acted を使うのが適切です。
『たとえ観客が嫌っても、ショーは続けなければならない』という文脈で、慣用句的に『The show must go on』と言うのが一般的です。carry on も『続ける』という意味ですが、このフレーズは特定の文化的背景を持つ決まり文句であり、置き換えることはできません。日本人が『続ける』という意味で carry on を知っていても、このような定型表現を知らないと、不自然な英語になってしまいます。また、go on の方が carry on よりも一般的に使われるため、より自然に聞こえます。
文化的背景
「carry on」は、困難な状況下でも中断せずに継続するという意味合いを持ち、特にイギリス文化においては、逆境に耐え、冷静さを保ちながら任務を遂行するという「不屈の精神(stiff upper lip)」と深く結びついています。この表現は、単に何かを続けるだけでなく、義務感や責任感、そして時には犠牲を伴いながら、困難を乗り越えて前進する強さを象徴しています。
第一次世界大戦や第二次世界大戦中、イギリス国民は空襲や物資不足といった極限状態に置かれましたが、「Keep Calm and Carry On(冷静に、そして継続せよ)」というスローガンに代表されるように、政府は国民に対し、パニックにならず、普段通りの生活を続けるよう呼びかけました。このスローガンは、戦時下における国民の士気を高め、団結を促すためのプロパガンダとして大きな役割を果たし、「carry on」の持つ「困難に立ち向かい、任務を遂行する」というイメージを強く印象付けました。戦後、このスローガンは再評価され、イギリスのアイデンティティを象徴するものとして、様々な商品やアート作品に用いられるようになり、「carry on」という言葉もまた、イギリス人の精神性を表す言葉として広く認識されるようになりました。
文学作品においても、「carry on」は重要な役割を果たしています。例えば、チャールズ・ディケンズの作品には、貧困や社会の不条理に苦しみながらも、希望を捨てずに生き抜く人々が描かれています。彼らはしばしば、「carry on」という言葉を使わずとも、その生き様を通して、困難な状況でも前向きに生きるというメッセージを伝えています。また、映画の世界でも、「carry on」は、困難な状況を乗り越え、使命を果たすヒーローの姿を描く際に、重要なテーマとして用いられます。これらの作品を通じて、「carry on」は、単なる継続以上の、人間の強さや勇気、そして希望を象徴する言葉として、私たちの心に深く刻まれています。
現代社会においても、「carry on」は、個人的な困難や社会的な課題に直面した際に、私たちを励まし、勇気づける力を持っています。仕事での失敗、人間関係の悩み、あるいはパンデミックのような予期せぬ事態など、私たちは様々な困難に直面しますが、「carry on」という言葉は、そのような状況でも諦めずに、前向きに生きることを教えてくれます。それは、過去の困難を乗り越えてきた先人たちの知恵であり、未来への希望を繋ぐ灯火なのです。
試験傾向
- 出題形式: 主に長文読解、語彙問題、まれにリスニング
- 頻度と級・パート: 準1級以上で頻出。2級でも出題の可能性あり。
- 文脈・例題の特徴: 幅広い話題で登場するが、ややフォーマルな文脈が多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 「続ける」「持ち運ぶ」など複数の意味があるため、文脈から判断する必要がある。類似の句動詞との区別も重要。
- 出題形式: Part 5(短文穴埋め)、Part 7(長文読解)
- 頻度と級・パート: Part 7で比較的頻出。Part 5でも稀に出題される。
- 文脈・例題の特徴: ビジネスシーン(プロジェクト、会議、業務など)で「続ける」「継続する」の意味で使われることが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: ビジネス文脈に特化した意味を優先的に覚える。「carry out(実行する)」など、類似の句動詞との混同に注意。
- 出題形式: リーディングセクション、リスニングセクション
- 頻度と級・パート: リーディングで頻出。リスニングでも講義形式の話題で登場。
- 文脈・例題の特徴: アカデミックな内容(研究、歴史、科学など)で「続ける」「継続する」の意味で使用されることが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: フォーマルな文脈での意味を理解することが重要。類義語(continue, proceed)とのニュアンスの違いを意識する。
- 出題形式: 主に長文読解、文法・語彙問題
- 頻度と級・パート: 難関大学ほど頻出。標準的な大学でも出題される可能性あり。
- 文脈・例題の特徴: 評論文、物語文など、幅広いジャンルで登場する。
- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈に合わせた適切な意味を選択する必要がある。イディオムとしての意味だけでなく、基本的な動詞の意味も理解しておくことが重要。