英単語学習ラボ

proceed

/prəˈsiːd/(プラァスィーード)

強勢は 'ceed' の部分にあります。最初の 'pro-' は弱母音 /ə/ (schwa) で発音され、日本語の『ア』と『ウ』の中間のような曖昧な音です。'ceed' の 'ee' は、日本語の『イー』よりも少し長く伸ばして発音するとより自然になります。最後の 'd' は、舌先を上前歯の裏に当てて発音する有声歯茎破裂音です。

動詞

続ける

何かを中断せずに、そのまま進めるニュアンス。会議や作業、旅など、すでに始まっている事柄に対して使われることが多いです。また、法的な手続きや議論などを進める場合にも用いられます。

The chairperson kindly told the presenter to proceed with her presentation.

議長は発表者に、どうぞプレゼンテーションを続けてくださいと丁寧に伝えました。

会議やプレゼンテーションで、発表者が一時停止した時、「どうぞ続けてください」と促す場面を想像してください。「proceed with + 名詞」の形で、「~を続ける」「~を進める」という意味で非常によく使われます。特に公式な場やビジネスの状況で耳にする表現です。

After checking my passport, the officer told me to proceed.

私のパスポートを確認した後、係官は私に「どうぞお進みください」と言いました。

空港の入国審査や、何か手続きをしている場面を思い浮かべてみましょう。係官が書類を確認し終え、「次へ進んでください」「どうぞお入りください」と許可や指示を出す時に「proceed」が使われます。単独で使われることで、「次の行動に移る」というニュアンスが強く伝わります。

After the heavy rain stopped, the construction workers could finally proceed with their building.

激しい雨が止んだ後、建設作業員たちはようやく建物の建設を続けることができました。

大雨で中断していた工事が、天候の回復によって再開される場面です。何か妨げがあった後に、再び活動や計画を「続ける」「進める」という状況で「proceed with + 名詞」が使われます。「finally proceed」のように、困難があった後にようやくできるようになった、という気持ちも表現できます。

動詞

取り掛かる

何か新しいことを始める、または計画を実行に移す意味合い。特に、困難や障害があるかもしれないことを予期しつつ、意を決して行動を開始する状況で使われます。

You may now proceed with your presentation.

それでは、どうぞプレゼンテーションをお始めください。

会議や発表の場で、司会者が「準備ができましたので、どうぞ始めてください」と促す、とても典型的な場面です。「may」は許可を表し、丁寧なニュアンスがあります。大勢の前で話し始める人の緊張感や、聴衆が静かに待つ様子が目に浮かびますね。

After you read the instructions, you can proceed with the setup.

説明書を読んだら、セットアップに取り掛かれますよ。

新しい機械や家具などを組み立てる際に、まずは説明書をじっくり読んで、理解してから実際に作業を始める、という日常的な場面です。「proceed with A」で「Aに取り掛かる」という形でよく使われます。手順を確認して「さあ、始めよう!」と意気込む様子が想像できますね。

Now that the network is fixed, we can finally proceed with our online meeting.

ネットワークが直ったので、ようやくオンライン会議に取り掛かれます。

ネットワークの不調などで一時的に中断していたオンライン会議が、問題解決後に「よし、再開しよう!」と動き出す場面です。何か問題や障害があって足止めされていた行動が、解決して「さあ、始めよう/続けよう」と動き出すときに使われる、非常に自然で典型的な使い方です。イライラしていたけれど、やっと会議を始められるという安堵感が伝わります。

名詞

収入

ビジネスや法律の文脈で、特定の活動から得られる収益や利益を指します。例えば、訴訟の結果として得られる金額などを表す際に使用されます。

The proceeds from the charity concert will help build a new school.

そのチャリティコンサートの収益は、新しい学校を建てるのに役立ちます。

賑やかなコンサート会場で、人々が笑顔で拍手している情景を思い浮かべてみましょう。この文では、チャリティイベントで集まったお金(proceeds)が、具体的な良い目的(新しい学校の建設)に使われる様子が描かれています。`proceeds`は常に複数形で扱われ、「〜からの収益」は `proceeds from ~` と表現するのが一般的です。

She used the proceeds from selling her old toys to buy a new book.

彼女は古いおもちゃを売った収益で、新しい本を買いました。

子供が大切にしていたおもちゃを売って、ずっと欲しかった新しい本を嬉しそうに手にしている姿が目に浮かびますね。`proceeds`は、このように個人が何かを売って得たお金にも使えます。特に、そのお金を「何かの目的のために使う」という文脈でよく登場します。`from selling ~`のように動名詞と組み合わせて、「〜を売ったことによる収益」という意味になります。

All the proceeds from their successful art exhibition went to local artists.

彼らの成功した美術展からの収益はすべて、地元の芸術家たちに贈られました。

華やかなアートギャラリーで、多くの人が絵画を鑑賞し、購入している様子を想像してみてください。その収益が、苦労している地元の芸術家たちに手渡され、彼らが喜んでいる情景が目に浮かびます。`proceeds`は、イベントや展示会など、特定の活動によって得られた総収入を指すのに非常に自然な表現です。`went to ~`で「〜へ行った(贈られた)」という意味になります。

コロケーション

proceed with caution

用心深く進む、慎重に進める

文字通り「注意しながら進む」という意味ですが、単に物理的な移動だけでなく、計画やプロジェクトなどを進める際にも使われます。リスクや不確実性がある状況で、軽率な行動を避けるように促すニュアンスがあります。道路標識や警告文など、フォーマルな場面でもよく見られます。類似表現に『tread carefully』がありますが、こちらはより個人的な行動に対する注意喚起に使われることが多いです。

proceed to the next step

次の段階に進む、次のステップへ進む

手順やプロセスの一部として、ある段階を終えて次の段階に移ることを意味します。ビジネスシーンや教育現場で、プレゼンテーションや説明書などで頻繁に使われます。より口語的な表現としては『move on to the next step』があります。フォーマルな状況では 'advance to the next stage' が適切でしょう。単に「次へ」と言うだけでなく、論理的な流れや順序を意識させる効果があります。

proceed according to plan

計画通りに進む、予定通りに進める

事前に立てられた計画や予定に沿って物事が進むことを表します。プロジェクトの進捗状況を報告する際や、会議などで状況を説明する際に使われます。計画からの逸脱がないことを強調するニュアンスがあります。『go according to plan』も同様の意味ですが、'proceed' の方がややフォーマルな印象を与えます。計画の重要性や遵守を意識させる表現です。

proceed from

~から生じる、~に由来する

ある事柄が別の事柄から発生・派生することを意味します。原因と結果の関係を示す際に用いられ、しばしば抽象的な概念や理論的な議論で使われます。例えば、「その結論は、いくつかの前提から導き出される」のように使います。類似表現に『stem from』がありますが、こちらはよりネガティブな原因(問題や困難など)から生じる場合に使われることが多いです。'proceed from' は、より中立的な文脈で使用されます。

proceed with the understanding that

~という理解のもとに進める、~という前提で進める

特定の条件や合意事項を前提として、行動を開始または継続することを意味します。契約書や合意書など、法的な文書やビジネスシーンでよく用いられます。関係者間で共通認識があることを確認し、誤解を防ぐために使われます。『on the understanding that』も同様の意味ですが、'proceed with the understanding that' の方がよりフォーマルで、公式な文書に適しています。前提条件の重要性を強調する表現です。

proceed at one's own risk

自己責任で進む、自己責任において行動する

ある行動や活動に伴うリスクを認識した上で、自己責任で進むことを意味します。警告文や免責事項などでよく見られ、企業や団体が責任を回避するために使われます。例えば、危険な場所への立ち入りを許可する代わりに、事故が起きた場合の責任は負わないことを明示する際に使用します。『enter at your own risk』も同様の意味ですが、'proceed at one's own risk' は、より広い範囲の行動や活動に適用できます。リスクを承知の上で行動するという自己決定の尊重を示す表現です。

proceed smoothly

円滑に進む、順調に進む

物事が滞りなく、問題なく進むことを意味します。プロジェクトの進捗状況や会議の進行状況などを評価する際に使われます。計画通りに進んでいること、または予想以上に順調に進んでいることを伝えるニュアンスがあります。『go smoothly』も同様の意味ですが、'proceed smoothly' の方がややフォーマルな印象を与えます。スムーズな進行を強調し、安心感を与える表現です。

使用シーン

アカデミック

研究論文や学術書で頻繁に使用される。研究の進捗状況を説明する際(例:実験は次の段階に進むだろう The experiment will proceed to the next stage.)や、議論を展開する際に論理的な流れを示す(例:次に、〜について考察する Next, we will proceed to consider...)。文語的な表現。

ビジネス

ビジネス文書や会議で、プロジェクトやタスクの進行状況について言及する際に使用される(例:プロジェクトは予定通りに進んでいる The project is proceeding as scheduled.)。また、手続きや承認を得てから行動を開始する意味合いでも使われる(例:承認が得られ次第、作業を開始します We will proceed with the work once the approval is obtained.)。ややフォーマルな表現。

日常会話

日常会話ではあまり使われないが、フォーマルな場面や、何かを始める、続ける必要がある状況で使われることがある(例:行列に並んでいて「どうぞ、お進みください」という場面 Please proceed.)。また、指示や案内で使われることもある(例:Proceed to gate number 5. 5番ゲートへお進みください)。

関連語

類義語

  • 『前進する』という意味で、物理的な移動だけでなく、計画やプロジェクトの進行、キャリアの発展など、抽象的な意味でも広く使われる。ビジネスや学術的な文脈で頻繁に使用される。 【ニュアンスの違い】『proceed』よりも、より積極的、意図的な前進を意味することが多い。『proceed』が単に『進む』という事実を表すのに対し、『advance』は多くの場合、努力や変化を伴う。 【混同しやすい点】『advance』は名詞としても動詞としても使われるため、文脈によって意味を判断する必要がある。また、『advance payment(前払い)』のように、特定の名詞と結びついたイディオム的な表現も多い。

  • 『継続する』という意味で、中断していたことや、以前から行っていたことを続ける場合に使用される。日常会話からビジネス、学術的な場面まで幅広く使われる。 【ニュアンスの違い】『proceed』がある時点から先に進むことを意味するのに対し、『continue』は時間的な継続を強調する。つまり、『proceed』は新しい段階への移行を示唆するのに対し、『continue』は同じ状態や活動が続くことを意味する。 【混同しやすい点】『continue』は、後にto不定詞または動名詞を続けることができるが、意味が若干異なる場合がある。『continue to do』は将来のある時点まで継続することを意味し、『continue doing』は過去のある時点から継続していることを意味する。

  • 『進歩する』という意味で、目標に向かって徐々に改善していく様子を表す。学術的な研究、プロジェクトの進捗、個人のスキルアップなど、ポジティブな変化を伴う場合に使用される。 【ニュアンスの違い】『proceed』が単に『進む』という事実を示すのに対し、『progress』は進歩・改善を伴う点を強調する。したがって、『progress』は常に良い方向への変化を意味する。 【混同しやすい点】『progress』は不可算名詞としても使われるため、冠詞を付ける必要がない場合がある。また、『make progress』というフレーズは非常によく使われる。

  • 『(ある場所から)移動する』または『(話題や状況から)次に進む』という意味で、物理的な移動だけでなく、精神的な移行や新しい段階への移行を表す場合にも使われる。日常会話でよく使われる口語的な表現。 【ニュアンスの違い】『proceed』よりもカジュアルな表現であり、しばしば非公式な状況で使用される。『move on』は、過去の出来事や問題を乗り越えて、新しい状況に進むことを暗示することが多い。 【混同しやすい点】『move on』は句動詞であり、文脈によって意味が大きく変わる点に注意が必要である。例えば、『move on to the next question』のように、具体的な対象を伴う場合もあれば、『move on from a breakup』のように抽象的な概念を対象とする場合もある。

  • 『(許可を得て)始める』または『(許可を与えて)先に進む』という意味で、相手に許可を与えたり、自分自身が何かを始める際に使われる。日常会話で頻繁に使われる口語的な表現。 【ニュアンスの違い】『proceed』よりもずっとカジュアルで、インフォーマルな状況でのみ使用される。『proceed』がよりフォーマルで客観的なニュアンスを持つ一方で、『go ahead』は許可や同意といった主観的な要素を含む。 【混同しやすい点】『go ahead』は、状況によって意味が大きく異なるため、イントネーションや文脈から意図を正確に読み取る必要がある。例えば、質問に対する返答として『Go ahead.』と言う場合は、『どうぞ』という意味になる。

  • continue with

    『~を続ける』という意味で、特定の活動やプロジェクトを継続する場合に使用される。ビジネスや学術的な文脈でも使用されるが、日常会話でもよく使われる。 【ニュアンスの違い】『proceed』が必ずしも同じ活動の継続を意味しないのに対し、『continue with』は明確に特定の活動の継続を示す。また、『continue with』は、中断があった後に再開するというニュアンスを含むことがある。 【混同しやすい点】『continue with』は、必ず具体的な活動やプロジェクトを目的語として伴う。一方、『continue』は、目的語なしで自動詞として使用することも可能である。

派生語

  • 『過程』、『処理』という意味の名詞および動詞。「pro-(前に)」+「ceed(進む)」が組み合わさり、『前へ進むこと』から、物事が進展・進行する一連の流れを指すようになった。日常会話からビジネス、学術論文まで幅広く使用される。動詞としては『処理する』という意味で、特にIT分野で頻繁に使われる。

  • 『手順』、『手続き』という意味の名詞。「pro-(前に)」+「ceed(進む)」に名詞語尾「-ure」が付加されたもの。『前に進むための方法』というニュアンスから、定められた順序や方法を意味する。ビジネスや法律、医療など、正確性が求められる場面で頻繁に用いられる。

  • 『行列』という意味の名詞。「pro-(前に)」+「cess(進む)」+「-ion(名詞化)」で構成され、『前へ進むこと』から、特に儀式的な目的で人々が連なって進む様子を表す。日常会話よりは、ニュースや歴史的な文脈で使われることが多い。

反意語

  • 『停止する』という意味の動詞。「proceed」が前進・進行を表すのに対し、「halt」は動きを止めることを意味する。ビジネスシーンでプロジェクトの進行を止める場合や、交通機関の運行停止など、具体的な行動の中断を表す際に用いられる。比喩的に、議論や活動の停止にも使われる。

  • 「止まる」「停止する」という意味の動詞。proceedが進むことを意味するのに対し、stopは動きを止めることを意味する。proceedが「継続的な進行」を暗示するのに対し、stopは「一時的、あるいは完全な停止」を意味することが多い。日常会話で頻繁に使われる。

  • 『後退する』、『退く』という意味の動詞。「re-(後ろに)」+「ceed(進む)」で構成され、「proceed」が前進するのとは反対に、後ろへ退く動作を表す。物理的な後退だけでなく、意見や感情が後退する、あるいは衰退するといった抽象的な意味でも用いられる。学術的な文脈や、文学作品にも登場する。

語源

"Proceed"は、ラテン語の"procedere"に由来します。"pro-"は「前へ」または「先へ」という意味の接頭辞で、日本語の「前進」の「前」にあたります。"cedere"は「進む」「行く」「譲る」という意味で、これは英語の"cede"(譲歩する)と同語源です。したがって、"proceed"は文字通りには「前へ進む」という意味合いを持ちます。これが転じて、「続ける」「取り掛かる」といった意味に発展しました。また、"proceeds"(複数形)で「収入」「収益」という意味になるのは、「事業などから生み出されたものが前に進み出てくる」というイメージから来ています。例えば、コンサートの"proceeds"は「コンサートから生まれた収益が前へ出てくる」と考えると理解しやすいでしょう。

暗記法

「proceed」は単なる前進ではない。西洋の合理主義が息づく言葉だ。法廷で、ビジネスで、秩序と手順に沿って進むイメージ。背後には社会の合意や承認がある。許可や承認のニュアンスも帯び、上位者が下位者に道を示す。会議での「Let's proceed」は合意形成の証。この言葉の奥には、西洋社会のルール、権力構造、そして文化そのものが潜んでいる。

混同しやすい単語

『proceed』と『precede』は、接頭辞 'pro-' と 'pre-' の違いのみで、発音も似ているため混同しやすい。意味は『precede』が『~に先行する』、『proceed』が『~に進む』と反対方向を表す場合もあるため、文脈で判断する必要がある。接頭辞の意味(pre-: 前、pro-: 前へ)を意識すると区別しやすい。

『proceed』の名詞形と誤解されやすいが、『procedure』は『(一連の)手順、手続き』という意味の名詞であり、『proceed』の直接的な名詞形ではない。動詞『proceed』から派生した名詞として『proceeds(収益)』が存在するが、意味が大きく異なるため注意が必要。

'pro-'と'suc-'の違いはあるものの、アクセントの位置と母音の響きが似ているため、聞き間違いやすい。意味は『成功する』、『~の後を継ぐ』など、まったく異なる。語源的には、'suc-' は 'sub-' (下) に由来し、後に続くイメージを持つ。

procede

これは実際には一般的な単語ではなく、『proceed』の古い綴り、または誤字として存在する可能性がある。現代英語では『proceed』が正しい綴りである。もし見かけた場合は、文脈から『proceed』の意味であると推測する必要がある。

最初の2音節が似ており、特に早口で発音される場合に混同しやすい。意味は『過程、処理』であり、名詞としても動詞としても使われる。『proceed』が『進む』という動作自体を表すのに対し、『process』はその動作の具体的な手順や段階を表す点が異なる。

最初の音節が同じで、アクセントの位置も似ているため、発音を聞き間違えやすい。意味は『起訴する』であり、『proceed』とは全く異なる文脈で使用される。法律関係のニュースなどでよく見かける単語であり、意味の違いを明確に理解しておく必要がある。

誤用例

✖ 誤用: Let's proceed to eat.
✅ 正用: Let's proceed to dinner.

日本語の『〜することに進む』という表現に引きずられて、動詞の原形を直接続ける誤用です。『proceed』は、toの後に名詞(目的地やイベントなど)を伴い、『〜へ進む』という意味で使用します。食べるという行為そのものに進むのではなく、食事というイベントに進む、というニュアンスの違いを理解することが重要です。日本人が無意識に動詞を優先する思考回路に陥りやすいのが原因です。

✖ 誤用: Proceed with my apologies.
✅ 正用: Please accept my apologies.

『proceed』は文字通り『進む』という意味なので、謝罪という行為を『進める』と解釈してしまいがちですが、これは不自然な英語です。謝罪を受け入れてもらう場合には、『accept』を使うのが適切です。日本語の『〜を進める』という表現が、英語の『proceed with』にそのまま対応するわけではないことを理解する必要があります。これは、日本人が形式的な言い回しを好む傾向が、不自然な英語表現を生み出す典型的な例と言えるでしょう。

✖ 誤用: The investigation is proceeding slowly, but surely.
✅ 正用: The investigation is progressing slowly, but surely.

『proceed』は、手続きや会議などが『進行する』という意味で使われることが多いですが、調査やプロジェクトの進捗状況を表す場合には、『progress』の方がより適切です。『proceed』は、あらかじめ定められた手順に従って進むニュアンスが強く、進捗状況のニュアンスとは少しズレがあります。日本語の『進む』という言葉が、状況や文脈によって複数の英単語に相当することを意識する必要があります。また、ビジネスシーンでは『progress』の方がフォーマルで、よりプロフェッショナルな印象を与えます。

文化的背景

「proceed」は、単に「進む」という物理的な移動だけでなく、計画や規則、社会的な秩序に沿って「手続きを進める」「事態が進行する」といった意味合いを強く持つ言葉です。この語には、社会的な合意や承認を経て、物事が段階的に進んでいくという、西洋的な合理主義と手続き重視の文化が色濃く反映されています。

特に法的な文脈やビジネスシーンで頻繁に用いられる「proceed」は、単なる移動や進行以上の意味を持ちます。例えば、裁判における「訴訟手続きを進める(proceed with the case)」という表現は、法的なルールと手順を遵守し、正義を実現するためのプロセスを重視する姿勢を示しています。また、ビジネスにおける「プロジェクトを進行させる(proceed with the project)」は、計画に基づき、承認を得ながら、段階的に目標達成を目指すという、組織的な行動様式を象徴しています。これらの用法は、個人の感情や直感よりも、客観的な基準や手続きを重んじる西洋文化の価値観を反映していると言えるでしょう。

さらに、「proceed」は、しばしば「許可」や「承認」といったニュアンスを伴います。たとえば、「You may proceed(進んでよろしい)」という表現は、上位者や権威者が下位者に対して行動の許可を与える際に用いられます。これは、社会的な階層構造や権力関係を意識した言葉遣いであり、西洋社会におけるヒエラルキー意識の名残とも解釈できます。また、会議や議論の場において、「Let's proceed(次に進みましょう)」という言葉が用いられる場合、議題の合意形成や意思決定がなされたことを示唆し、参加者全員が次の段階に進むことを確認する意味合いを持ちます。

このように、「proceed」は、単なる「進む」という行為を超えて、社会的なルール、手続き、権力構造、そして合理主義といった、西洋文化の根幹をなす要素を内包した言葉です。この語を理解することは、英語圏の文化的な背景や思考様式を深く理解することにつながると言えるでしょう。

試験傾向

英検

1. 出題形式: 主に長文読解、語彙問題。ライティングで使うことも可能。2. 頻度と級・パート: 準1級以上で頻出。2級でも長文で読解語彙として登場。3. 文脈・例題の特徴: アカデミックな話題、社会問題、科学技術など硬めの文章。4. 学習者への注意点・アドバイス: 自動詞/他動詞の用法、前置詞(to, withなど)との組み合わせに注意。『proceed to』で「~へ進む」、「proceed with」で「~を続ける」。

TOEIC

1. 出題形式: Part 5(短文穴埋め)、Part 7(長文読解)。2. 頻度と級・パート: 頻出単語。特にPart 7で契約書やビジネスレターなどのビジネス文書でよく見かける。3. 文脈・例題の特徴: 会議、プロジェクト、手続きなどビジネス関連の文脈。4. 学習者への注意点・アドバイス: 『proceed with』の形で「~を進める」という意味でよく使われる。類義語の『advance』や『continue』とのニュアンスの違いを理解しておく。

TOEFL

1. 出題形式: リーディングセクションで頻出。ライティングセクションでも使用可能。2. 頻度と級・パート: アカデミックな文章で頻出。3. 文脈・例題の特徴: 研究論文、歴史、科学などアカデミックな文脈。4. 学習者への注意点・アドバイス: やや硬い表現なので、日常会話ではあまり使われない。名詞(proceedings)の用法も覚えておくと良い。類義語の『continue』よりも、ある段階を経て「次に進む」というニュアンスが強いことを意識する。

大学受験

1. 出題形式: 主に長文読解。和訳問題や内容説明問題で問われる可能性もある。2. 頻度と級・パート: 難関大学ほど頻出。3. 文脈・例題の特徴: 社会問題、科学技術、歴史など硬めの文章。4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈によって意味が異なる場合があるので、前後の文脈から判断することが重要。特に『proceed with』の形で「~を進める」という意味でよく使われることを覚えておく。

免責事項

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このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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