agreeable
第2音節にアクセント(強勢)があります。/ˈɡriː/ の 'g' は有声音で、日本語の『ガ』行に近いですが、喉の奥から出すイメージです。/əbl/ の 'l' は舌先を上の歯の裏につけて発音し、直前の母音と一体化させるように意識するとより自然に聞こえます。最後の 'ル' は弱く短く発音しましょう。
感じが良い
人に対して、性格や態度が穏やかで好感を持てる様子。また、物事に対して、快適で心地よい印象を与える様子を表す。例:agreeable person(感じの良い人), agreeable weather(気持ちの良い天気)
When the new student introduced herself, her agreeable smile made everyone feel welcome.
新しい生徒が自己紹介した時、彼女の感じの良い笑顔が皆をすぐに歓迎されている気分にさせました。
※ この例文では、新しい人が持つ「感じの良い笑顔」が、周りの人々に安心感と歓迎の気持ちを与える様子を描写しています。'agreeable'は、このように人の態度や表情が「心地よい」「受け入れやすい」と感じられる場合によく使われます。
The small café had an agreeable atmosphere, perfect for reading a book on a quiet afternoon.
その小さなカフェは感じの良い雰囲気で、静かな午後に本を読むのに完璧でした。
※ ここでは、カフェの「感じの良い雰囲気」が、読書をするのに最適な、心地よい空間であることを伝えています。'agreeable'は、場所や環境が「快適で心地よい」と感じられる場合にも非常によく用いられます。
After a week of heavy rain, the agreeable weather made everyone want to go outside and enjoy the sunshine.
一週間の大雨の後、感じの良い天気になったので、誰もが外に出て日差しを楽しみたいと思いました。
※ この例文は、長く続いた雨の後で「心地よい天気」になったことで、人々が外に出たくなる気持ちを表しています。'agreeable'は、天気や気候が「快適で過ごしやすい」と感じられる場合にも頻繁に使われる表現です。
同意できる
提案や意見に対して、賛成できる、受け入れられるという意味。単に「同意」というだけでなく、納得感や満足感を伴うニュアンスを含む。例:agreeable terms(合意できる条件)
The new project plan was so clear that it became agreeable to everyone in the meeting.
新しいプロジェクト計画はとても明確だったので、会議の全員にとって納得のいくものになりました。
※ 会議で提案された計画が、明確な説明によって参加者全員に「受け入れられる、納得できる」状態になった様子を描写しています。このように、ある提案や条件が、特定の人々や組織にとって受け入れ可能であることを示す際に「agreeable to 人/組織」という形でよく使われます。
After a long talk, the final price for the old car was agreeable to both the buyer and the seller.
長い話し合いの後、その古い車の最終価格は、買い手と売り手の双方にとって納得のいくものになりました。
※ 中古車の売買交渉で、長い議論の末に提示された条件(価格)が、関係者双方にとって「納得できる、受け入れられる」状態になった場面です。ビジネスや個人間の取引において、条件が折り合う状況を表現する際に使われる典型例です。
The school's new cell phone rule was surprisingly agreeable to most students, as it gave them more freedom.
学校の新しい携帯電話のルールは、生徒たちにより自由を与えたため、ほとんどの生徒にとって驚くほど納得のいくものでした。
※ 新しい規則や変更が、それを受け入れる側の人々にとって「納得できる、好ましい」と感じられる状況を描写しています。ここでは、生徒たちがルールに不満を持たず、むしろ良いと感じている様子が伝わります。単に「同意する」だけでなく、その内容が「受け入れ可能で好ましい」というニュアンスを含みます。
喜んで行う
何かを頼まれた際に、快く引き受ける様子。義務感からではなく、自発的な意欲があることを示す。例:agreeable to help(喜んで手伝う)
When I asked my friend to help me study math, he was very agreeable.
私が友達に数学の勉強を手伝ってくれないかと頼んだ時、彼はとても快く引き受けてくれました。
※ 苦手な数学の勉強を頼むのは少し気が引けますが、友達が「もちろん!」と笑顔で快く手伝ってくれる、そんな温かい情景が目に浮かびますね。ここでは、誰かの頼みや提案に対して、喜んで応じる様子を表しています。`agreeable to doing something` の形で「〜することに喜んで応じる」という意味でよく使われます。
Our teacher suggested reading a story, and all the children were agreeable.
先生が物語を読むことを提案すると、子どもたちはみんな喜んで賛成しました。
※ 授業中に先生が「さあ、お話の時間だよ!」と提案した時、子どもたちが目を輝かせて「わーい!」と声を上げるような、わくわくする場面です。この例文では、ある提案やアイデアに対して、みんなが前向きな気持ちで受け入れたり、賛成したりする様子を表しています。`agreeable to an idea` のように使われることも多いです。
My grandmother was agreeable to trying the new restaurant, even though she usually prefers home cooking.
祖母は普段は家で料理をするのが好きなのですが、新しいレストランを試すことには喜んで応じてくれました。
※ 普段は慣れた場所を好むおばあちゃんが、孫の「ここに行ってみようよ!」という誘いを、にこやかに受け入れてくれる優しい情景が目に浮かびます。この文では、普段とは違うことや、少し抵抗があるかもしれないことでも、ポジティブな気持ちで「受け入れる」様子を示しています。誰かの提案や、新しい状況に対して快く順応するニュアンスも含まれます。
コロケーション
提案に賛成である、提案を受け入れる用意がある
※ 「agreeable to + 名詞」の形で、特定の提案や計画に対して同意や賛成の意を示す、フォーマルな表現です。単に「agree with」と言うよりも、相手の意見や提案を尊重するニュアンスが含まれます。ビジネスシーンや、公式な文書などでよく用いられます。例えば、会議での提案に対する返答や、契約条件への合意を示す際に適しています。よりカジュアルな場面では、'okay with' や 'fine with' が使われることが多いです。
感じの良い態度、愛想の良い様子
※ 「agreeable + manner」で、人柄や態度が穏やかで友好的な様子を表します。単に「kind」や「pleasant」と言うよりも、相手に安心感を与え、協調的な雰囲気を作り出すニュアンスがあります。接客業や、顧客対応など、良好な人間関係を築くことが重要な場面でよく用いられます。例えば、ホテルのフロント係が「agreeable manner」で対応することで、顧客満足度を高めることができます。
誰かを好ましく思う、誰かのことを感じが良いと思う
※ 「find + 人 + agreeable」の形で、特定の人物に対して好意的な印象を持つことを表します。単に「like」と言うよりも、相手の性格や人柄全体に対して好感を持つニュアンスがあります。恋愛感情だけでなく、友人や同僚など、幅広い人間関係において使用できます。例えば、「I find her agreeable because she is always willing to help others.(彼女はいつも他人を助けようとするので、好感が持てる)」のように使われます。
合意できる妥協案、双方が納得できる妥協点
※ 「agreeable + compromise」で、交渉や議論の結果、双方が満足できる解決策を見出すことを意味します。単に「compromise」と言うよりも、双方が譲歩し、友好的な解決に至ったニュアンスが含まれます。ビジネスシーンや、国際交渉など、利害が対立する状況でよく用いられます。例えば、労働組合と経営者が「an agreeable compromise」に達することで、ストライキを回避することができます。背景として、妥協はネガティブなイメージを持たれがちですが、ここでは双方が納得できる「良い妥協」であることを強調しています。
快適な環境、心地よい雰囲気
※ 「agreeable + surroundings」で、場所や環境が快適で心地よい状態を表します。単に「comfortable」と言うよりも、五感全体で感じる心地よさ、精神的な安らぎを含むニュアンスがあります。旅行や、リゾート地など、リラックスできる場所を表現する際に適しています。例えば、「We spent a relaxing vacation in agreeable surroundings.(私たちは快適な環境の中でリラックスした休暇を過ごした)」のように使われます。
好ましいと判明する、都合が良いとわかる
※ 「prove + agreeable」の形で、当初は不明だった物事の結果が、最終的に好ましい、都合の良いものとして明らかになることを表します。ニュアンスとしては、期待以上の結果が得られたり、状況が好転したりする際に使われます。ビジネスや日常生活において、計画や提案の結果がどうなるか不確かな時に用いることができます。例えば、「The new policy proved agreeable to the employees.(新しい方針は従業員にとって好ましいと判明した)」のように使われます。
使用シーン
学術論文や研究発表で、研究対象の性質や傾向を記述する際に用いられます。例えば、心理学の研究で「参加者は概して実験者の指示にagreeable(協力的)であった」のように、データに基づいた客観的な記述として使われます。文語的でフォーマルな表現です。
ビジネスシーンでは、会議の議事録や報告書、人事評価などで、人の性格や行動特性を評価する際に使われます。例:「彼は新しいアイデアにagreeable(賛同的)であり、チームワークを重視する」のように、協調性や柔軟性を示す評価として用いられます。ややフォーマルな印象を与えるため、日常会話よりは文書で使われることが多いです。
日常会話では、直接的に「感じが良い」という意味で使われることは少ないですが、ニュース記事やドキュメンタリー番組などで、登場人物の性格描写として使われることがあります。例えば、「彼はどんな提案にもagreeable(快く応じる)人物として知られている」のように、間接的な人物評価として使われます。日常会話では、よりカジュアルな単語(nice, pleasantなど)が好まれます。
関連語
類義語
『心地よい』『楽しい』という意味で、人、場所、物事など、幅広い対象に対して使われる。日常会話で頻繁に使われ、フォーマルな場面でも使用可能。 【ニュアンスの違い】『agreeable』よりも広い意味を持ち、単に『好ましい』という感情を表す。相手の意見に賛成するという意味合いは薄い。五感を通して心地よさを感じられるものに対して使うことが多い。 【混同しやすい点】『agreeable』が人の性格や行動に対して使われることが多いのに対し、『pleasant』は状況や環境、物事の性質に対して使われることが多い。例えば、『pleasant weather (気持ちの良い天気)』のように使う。
『従順な』『言うことを聞く』という意味で、提案やアドバイスに対して、素直に受け入れる態度を表す。ビジネスシーンやフォーマルな場面でよく使われる。 【ニュアンスの違い】『agreeable』が単に『同意する』という意味であるのに対し、『amenable』は、相手の意見を受け入れ、協力する意思があることを示す。権威のある人や組織に対して使われることが多い。 【混同しやすい点】『amenable』は、人に対して使う場合、その人が『説得しやすい』『扱いやすい』という意味合いを含むことがある。無生物主語も可能で、例えば『This plan is amenable to change. (この計画は変更可能である)』のように使う。
『喜んで〜する』『〜する気がある』という意味で、自発的な意思を示す。日常会話でよく使われ、フォーマルな場面でも使用可能。 【ニュアンスの違い】『agreeable』が相手の意見に賛成することを意味するのに対し、『willing』は、自ら進んで行動する意思があることを示す。行動を伴うことが多い。 【混同しやすい点】『willing』は、常にto不定詞を伴い、『be willing to do something』の形で使われる。名詞の『will』(意思)と混同しないように注意が必要。例:I am willing to help you. (私は喜んであなたを手伝います。)
『(規則などに)従順な』『(要求などに)応じる』という意味で、規則や指示に従うことを強調する。ビジネスシーンや法律関係の文書でよく使われる。 【ニュアンスの違い】『agreeable』が一般的な同意を表すのに対し、『compliant』は、権威や規則に対する服従を意味する。消極的な同意を含む場合もある。 【混同しやすい点】『compliant』は、人だけでなく、機械やシステムが特定の規格や要件に適合していることを表す場合にも使われる。例:The software is compliant with industry standards. (そのソフトウェアは業界標準に準拠しています。)
『受け入れやすい』『理解が早い』という意味で、新しいアイデアや提案に対して、前向きな姿勢を示す。ビジネスや学術的な場面でよく使われる。 【ニュアンスの違い】『agreeable』が単に同意することを意味するのに対し、『receptive』は、新しい情報や考え方を受け入れ、理解しようとする姿勢を示す。批判的な検討の前に、まずは受け入れる姿勢を指す。 【混同しやすい点】『receptive』は、しばしば『to』を伴い、『receptive to new ideas (新しいアイデアに前向き)』のように使われる。また、人の性格だけでなく、市場や社会の動向など、抽象的な対象に対しても使用可能。
『心からの』『友好的な』という意味で、温かく親切な態度を表す。ビジネスや社交的な場面で、相手との良好な関係を築きたいときに使われる。 【ニュアンスの違い】『agreeable』が意見や提案への同意を示すのに対し、『cordial』は、感情的な暖かさや親愛の情を示す。より人間関係にフォーカスした言葉。 【混同しやすい点】『cordial』は、しばしば挨拶や手紙の結びの言葉として使われる。例:Cordial greetings (心からのご挨拶)、Yours cordially (敬具)。また、食べ物や飲み物に関して『元気が出る』『滋養がある』という意味合いで使われることもある(古用法)。
派生語
『合意』『同意』を意味する名詞。動詞『agree』に名詞化の接尾辞『-ment』が付加。ビジネスや法律の文脈で頻繁に使用され、契約書や会議議事録などでよく見られる。単に『同意』という状態だけでなく、『合意に至るプロセス』や『合意内容そのもの』を指す点に注意。
- agreeably
『快く』『気持ちよく』という意味の副詞。『agreeable』に副詞化の接尾辞『-ly』が付加。相手の提案や申し出を快く受け入れる様子を表す際に使われる。日常会話で『喜んで〜する』というニュアンスを伝えたい場合に便利。『She agreeably accepted the offer.(彼女は快く申し出を受け入れた)』のように用いる。
- agreeableness
『感じの良さ』『愛想の良さ』を意味する名詞。『agreeable』に名詞化の接尾辞『-ness』が付加。人の性格や態度を評価する際に用いられ、心理学や人材評価の分野でも使用されることがある。『His agreeableness made him popular.(彼の愛想の良さは彼を人気者にした)』のように、人の性質を表す抽象名詞として使われる。
反意語
- disagreeable
接頭辞『dis-』が付加され、『不快な』『感じの悪い』という意味になる。単に『agreeable』の反対というだけでなく、積極的に不快感を与えるニュアンスを含む。日常会話で人や状況を否定的に評価する際に用いられ、フォーマルな場面では婉曲表現として使われることもある。『disagreeable smell(不快な臭い)』のように、感覚的な不快感を表現するのにも適している。
『好ましくない』『不愉快な』という意味。必ずしも『agreeable』の直接的な反対ではないが、受け入れがたい提案や行動に対して用いられる。フォーマルな文脈で使われることが多く、会議や議論の場で反対意見を表明する際に適している。『objectionable content(好ましくない内容)』のように、倫理的・道徳的な観点から問題がある場合に用いられることが多い。
『不快な』『楽しくない』という意味。『un-』は否定の接頭辞だが、『disagreeable』よりも感情的なニュアンスが強い。日常会話で広く使われ、天気、経験、人など、さまざまな対象に対して用いられる。『unpleasant experience(不快な経験)』のように、個人的な感情を表現する際に適している。
語源
"agreeable」は、動詞「agree(同意する)」に、形容詞を作る接尾辞「-able」が付いたものです。「agree」自体は、古フランス語の「agréer(喜んで受け入れる、好意的に扱う)」に由来し、さらにその語源はラテン語の「gratus(喜ばしい、感謝されるべき)」に遡ります。「gratus」は「grace(優雅さ、好意)」や「grateful(感謝している)」といった単語とも関連があります。つまり、「agreeable」は、元々は「喜んで受け入れられるような」「好意的な」という意味合いを持っていました。それが転じて、「感じが良い」「同意できる」「喜んで行う」といった意味を持つようになったのです。日本語で例えるなら、「感じが良い」は「相手に好感を持たれるような様子」、「同意できる」は「相手の意見や提案を受け入れられる状態」を表します。このように考えると、「agreeable」は、相手に好意的な印象を与え、スムーズな合意形成を促すようなニュアンスを持つ単語だと言えるでしょう。
暗記法
「agreeable」は単なる同意を超え、調和を重んじる文化で尊重される言葉。かつては上位者が慈悲を示す際に用いられ、現代でも相手への敬意を示す。19世紀文学では、社交界の女性を形容し、円滑な人間関係を築く能力を示唆。現代では、交渉の余地を残しつつ友好的な関係を築く、洗練されたコミュニケーションツールとして使われる。表面的合意の裏にある、文化的機微を感じさせる言葉。
混同しやすい単語
『agreeable』と『agreement』は、どちらも『agree(同意する)』から派生した単語ですが、『agreeable』は形容詞で『感じの良い、愛想の良い、同意しやすい』という意味なのに対し、『agreement』は名詞で『合意、協定』という意味です。接尾辞 '-able' と '-ment' の違いに注意し、文脈に応じて使い分ける必要があります。また、発音も微妙に異なり、『agreement』の方が強勢の位置が後ろにあります。
『agreeable』と『acceptable』はどちらも形容詞で、意味も『受け入れられる』という点で似ていますが、ニュアンスが異なります。『agreeable』は『(人が)感じが良い、好ましい』という意味合いが強く、人や提案に対して使われます。一方、『acceptable』は『(ものが)許容できる、まあまあ良い』という意味合いが強く、基準や条件を満たしているかどうかに焦点が当たります。発音も似ているため、文脈で判断する必要があります。語源的には、『acceptable』は『accept(受け入れる)』から派生しています。
『agreeable』と『eligible』は、どちらも接尾辞に '-ible' または '-able' を持つ形容詞ですが、意味は全く異なります。『eligible』は『資格がある、適格な』という意味です。発音も似ていますが、『eligible』の最初の音節は /el/ であり、『agreeable』の /əˈɡriː/ とは異なります。綴りも異なるため、注意が必要です。語源的には、『eligible』は『選ぶ』という意味のラテン語から派生しています。
『agreeable』と『liable』は、どちらも '-able' で終わる形容詞ですが、意味は大きく異なります。『liable』は『〜しがちである、〜の責任がある』という意味です。発音も一部似ていますが、『liable』の最初の音節は /laɪ/ であり、『agreeable』とは異なります。綴りも異なるため、注意が必要です。特に『be liable to do』という形でよく使われます。語源的には、『liable』は『縛る』という意味のラテン語から派生しています。
『agreeable』と『greed』は、スペルの一部('greed')が共通しているため、視覚的に混同しやすい可能性があります。『greed』は名詞で『強欲、貪欲』という意味であり、『agreeable』とは全く異なる意味を持ちます。発音も異なります。『greed』は /ɡriːd/ と発音し、母音の長さが異なります。単語の品詞も異なるため、文脈から判断することが重要です。
『agreeable』と『admissible』は、どちらも形容詞で、接尾辞に '-ible' または '-able' を持ちますが、意味は異なります。『admissible』は『(証拠などが)認められる、受け入れられる』という意味です。発音も一部似ていますが、『admissible』の最初の音節は /əd/ であり、『agreeable』とは異なります。法律や規則に関連する文脈でよく使用されます。語源的には、『admissible』は『admit(認める)』から派生しています。
誤用例
日本人は「agreeable」を「同意できる」という意味で捉え、「〜に同意する」という日本語の直訳から「agreeable to」という形を使いがちです。しかし、「agreeable」は主に「(人や物が)感じが良い、好ましい」という意味で使われ、人の意見に同意する場合は「agree with」を使うのが自然です。 "I am agreeable to your opinion"は文法的には間違いではありませんが、非常にフォーマルで古風な印象を与え、現代英語ではほとんど使われません。むしろ、"Your opinion is agreeable to me"(あなたの意見は私にとって好ましい)のように、意見自体が好ましいというニュアンスで使われます。
ここでの誤用は、agreeable の意味の取り違えから来ています。「agreeable」は「同意しやすい」という意味合いも持ちますが、主に人の性格や態度が「感じが良い、愛想が良い」という意味で使われます。そのため、「彼は感じの良い人だから、きっと同意するだろう」という文脈では、性格を表す部分に「pleasant」や「amiable」などを使う方が適切です。日本語の「感じの良い人」という表現は、英語では状況に応じて様々な単語で表現する必要があり、そのニュアンスの違いを理解することが重要です。また、「agree」という単語を繰り返すのを避けるため、 "He will surely concur." のように同意を表す別の動詞を使用することもできます。
「agreeable」は「好ましい」という意味合いが強く、ビジネスの契約条件など、客観的な判断が求められる場面では不適切です。この文脈では「acceptable(受け入れ可能)」や「satisfactory(満足のいく)」を使う方が適切です。日本人は「agreeable」を「合意できる」という意味で捉えがちですが、英語では「合意」にはより客観的な表現が求められることを理解する必要があります。"agreeable"は、例えば"an agreeable compromise"(好ましい妥協案)のように、主観的な好意や満足感を伴う場合に適しています。ビジネスシーンにおいては、誤解を避けるためにも、より正確な語彙を選ぶことが重要です。
文化的背景
「agreeable」は、単に「同意できる」という意味を超え、社会的な調和や円滑な人間関係を重視する文化において、相手への配慮や協調性を示す重要な言葉として用いられてきました。特に、フォーマルな場面やビジネスシーンにおいて、表面的な合意を通して関係性を維持しようとする意図が込められることがあります。
歴史的に見ると、「agreeable」は、社会階層が明確であった時代において、上位者が下位者の意見を「受け入れる」というニュアンスを含んでいました。絶対王政の時代、王侯貴族が平民の請願に対して「agreeable」と答えることは、単なる同意ではなく、慈悲深さを示す行為と解釈されました。この名残として、現代でも「agreeable」は、相手に敬意を払い、立場を尊重する姿勢を示す言葉として使われます。例えば、上司が部下の提案に対して「That's agreeable」と言う場合、提案内容を評価するだけでなく、部下の貢献を認め、組織全体の調和を重視する姿勢を暗に示すことがあります。
また、19世紀のイギリス文学においては、「agreeable」はしばしば社交界の女性を形容する言葉として登場しました。容姿端麗であることはもちろん、会話が上手で、相手を不快にさせない、つまり「agreeable」な女性は、結婚市場において非常に有利な立場にありました。ジェーン・オースティンの小説に登場する女性たちは、互いの「agreeableness」を評価し合い、結婚相手としての価値を判断する基準としていました。この背景には、当時の社会が女性に求めた役割、つまり家庭の平和を維持し、社交界での円滑な人間関係を築くことが重要視されていたことが見て取れます。
現代社会においては、「agreeable」は、より多様な意味合いを持つようになっています。ビジネスシーンにおいては、単なる同意だけでなく、交渉の余地を残しつつ、友好的な関係を維持しようとする意図が込められることがあります。例えば、契約交渉において、相手の提案に対して「That's agreeable, but…」と続けることで、相手の提案を一部受け入れつつ、自らの要求を提示することができます。このように、「agreeable」は、単なる賛成ではなく、複雑な人間関係や交渉を円滑に進めるための、洗練されたコミュニケーションツールとして、現代社会でも重要な役割を果たしています。
試験傾向
1. 出題形式: 主に語彙問題、長文読解。
2. 頻度と級・パート: 準1級以上でまれに出題。
3. 文脈・例題の特徴: 社会問題、環境問題など、やや硬めのテーマで「合意できる」「好ましい」の意味で使われる。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 「agree」との関連性を理解し、派生語(agreement, disagree)も合わせて学習。同意・反対の表現をセットで覚える。
1. 出題形式: Part 5 (短文穴埋め)、Part 7 (長文読解)。
2. 頻度と級・パート: Part 5でまれに選択肢として登場。Part 7では契約書、メールなどで使われる。
3. 文脈・例題の特徴: ビジネスシーン(契約、提案、条件など)で「合意できる」「受け入れられる」という意味で使われる。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 契約関連の語彙(terms, conditions, acceptance)と合わせて学習。形容詞の用法に注意し、名詞形(agreeableness)はあまり出ない。
1. 出題形式: リーディングセクション。
2. 頻度と級・パート: アカデミックな長文読解でまれに出題。
3. 文脈・例題の特徴: 社会科学、人文科学系の論文で、意見や提案が「受け入れられる」「妥当である」という意味で使われる。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 抽象的な概念や議論の中で使われることが多いので、文脈全体から意味を推測する練習が必要。類義語(acceptable, suitable)とのニュアンスの違いを理解する。
1. 出題形式: 主に長文読解、和訳問題、英作文の記述。
2. 頻度と級・パート: 難関大学でまれに出題。
3. 文脈・例題の特徴: 社会問題、科学技術、文化など、幅広いテーマで使われる。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈によって意味が異なる場合があるので、前後の文脈から正確な意味を把握する。類義語(pleasant, willing)との違いを理解し、英作文で適切に使えるように練習する。