英単語学習ラボ

accord

/əˈkɔːrd/(アˈコォード)

第2音節にアクセントがあります。/ɔː/ は日本語の「オー」よりも口を丸めて長く伸ばす音です。 'r' の発音は、舌をどこにもつけずに奥に引くように発音すると、よりネイティブに近い音になります。日本語の「ア」と「オ」の中間のような音を意識すると良いでしょう。

名詞

合意

意見や利害の一致を示す。フォーマルな文脈で、国や組織間の協定、または個人の間の合意形成に使われることが多い。 'in accord with' で「〜と一致して」という熟語になる。

After a long discussion, they finally reached an accord on the new rules.

長い議論の後、彼らはついに新しいルールについて合意に達しました。

この例文は、会議や交渉の場で意見がまとまり、「合意に達した」という状況を表しています。何時間も話し合った後、意見が一致してホッとしたり、達成感を感じる場面を想像してみてください。「reach an accord」は「合意に達する」という、とてもよく使われる表現です。

The two friends were in full accord about their weekend plans.

二人の友人は週末の計画について完全に意見が一致していました。

この例文は、友人や家族の間で、考えや意見が「一致している状態」を表しています。週末に何をしたいか、二人の考えがぴったり合って、笑顔で計画を進めている様子が目に浮かびますね。「in accord」は「〜と一致して」「〜と調和して」という意味で使われ、意見がぴったり合うときに便利なフレーズです。

The two countries signed a peace accord after many talks.

両国は多くの話し合いの後、平和合意に署名しました。

この例文は、国と国のような大きな規模で「合意」が形成される場面を描いています。長期間の交渉の末、争いをやめて平和に向かうための重要な約束(合意)が交わされた瞬間です。ニュースなどで「peace accord(平和合意)」という形でよく使われる、名詞としての「accord」の典型的な使い方です。

動詞

与える

権利、名誉、または特権などを公式に与える意味合い。授与や付与といったニュアンスを含む。

The principal will accord him special permission to use the lab.

校長先生は彼に、研究室を使う特別な許可を与えるだろう。

この文では、校長先生が生徒に対して「特別な許可を与える」という場面を描いています。ここで使われる 'accord' は、単に物を渡すのではなく、権限や承認を『授ける』というニュアンスが強いです。生徒が先生から認められ、期待されているような情景が目に浮かびますね。

Everyone should accord the elderly respect and kindness.

誰もがお年寄りに敬意と優しさを与えるべきだ。

この例文は、社会の中で私たちが「敬意や優しさをお年寄りに与えるべきだ」という状況を表しています。物理的に何かを手渡すのではなく、心からの態度や配慮を『示す』、あるいは『認める』という意味で 'accord' が使われています。お年寄りに席を譲ったり、ドアを開けてあげたりする、温かい光景を想像してみてください。

The new law accords every citizen the right to vote.

その新しい法律はすべての市民に投票する権利を与えている。

ここでは、「法律が市民に権利を与える」という、よりフォーマルな文脈で 'accord' が使われています。法律や規則に基づいて、特定の権利や地位を『認める』『授ける』という意味合いです。市民が自身の権利を行使し、社会に参加する様子が目に浮かびます。少し固い表現ですが、ニュースなどでもよく耳にする典型的な使い方です。

動詞

一致する

意見、事実、状況などが調和する状態を示す。'accord with' の形で使われ、何かが基準や期待と合致することを表す。

At the meeting, everyone's ideas began to accord with hers, creating a good feeling.

会議で、みんなの考えが彼女の考えと一致し始め、良い雰囲気が生まれた。

この例文は、会議で最初は意見がバラバラだったけれど、誰かの提案で「なるほど!」とみんなが納得し、意見が一つにまとまっていく様子を描写しています。「意見や考えが一致する」という状況でよく使われる、とても自然な使い方です。「accord with + 名詞」で「~と一致する」という意味になります。

The experiment results accorded exactly with our initial expectations.

その実験結果は、私たちの当初の予想と完全に一致しました。

研究室で、何度も繰り返した実験のデータが、最初に立てた仮説や期待通りの数字を示した瞬間です。努力が報われた喜びを感じる場面ですね。科学的なデータ、調査結果、記録などが「理論や予想と一致する」という文脈で非常によく使われます。客観的な事実が合致する様子を表すのに適しています。

His actions always accord with the company rules, which is very important.

彼の行動は常に会社の規則と一致しており、それはとても大切なことです。

職場で、新しく入った人が会社のルールをきちんと守っているのを見て、「真面目で信頼できるな」と感じる場面です。規律を守る姿勢が評価されている様子が伝わります。人の行動や決定が「規則、法律、慣習、期待などと一致する」という文脈で使われます。特に、規範に従うべき状況で自然です。「accord with」は少しフォーマルな響きがあります。

コロケーション

in accord with

~と一致して、~に従って

「accord」は名詞で「合意、一致」の意味ですが、前置詞「in」と組み合わせることで、ある基準やルール、計画などに合致している状態を表します。例えば、法律や規則に沿って行動することを『in accord with the law/rules』と表現します。ビジネスシーンや公的な文書で頻繁に使われ、フォーマルな響きがあります。類語の『in accordance with』よりもやや口語的ですが、依然として書き言葉としても一般的です。単に『agree with』と言うよりも、より公式な、または計画的な合意を示唆するニュアンスがあります。

of one's own accord

自発的に、自分の意思で

誰かの指示や強制によるのではなく、自分自身の判断で行動することを指します。この表現は、行動の自主性や自発性を強調したい時に使われます。例えば、『He resigned of his own accord.(彼は自発的に辞任した)』のように使います。背景には、「accord」が持つ「(心の)一致」というニュアンスがあり、自分の心と行動が一致している、つまり自発的である、というイメージにつながります。フォーマルな文脈でよく用いられ、人の行動や決断を評価する際に、その自主性を明確に示したい場合に適しています。

reach an accord

合意に達する、協定を結ぶ

交渉や議論を経て、関係者が合意に至ることを意味します。特に、国家間や組織間の交渉など、重要な合意形成の場面でよく用いられます。『come to an agreement』と類似していますが、『reach an accord』はより公式で、文書化された合意を伴うことが多いです。例えば、国際的な紛争解決や貿易交渉などで、『reach an accord』という表現が使われます。背景には、「accord」が持つ「調和、一致」というニュアンスがあり、対立していた意見が一致し、調和が生まれた状態を表します。

in full accord

完全に一致して、全面的に賛成して

意見や考え方が完全に一致している状態を表します。『in complete agreement』とほぼ同義ですが、『in full accord』はより強調的なニュアンスを持ちます。会議や議論の場で、参加者全員が同じ意見を持っていることを示したい場合などに使われます。例えば、『We are in full accord on this matter.(この件については、私たちは完全に意見が一致しています)』のように使います。背景には、「accord」が持つ「調和、一致」というニュアンスがあり、意見の不一致が全くない、完璧な調和が取れている状態を表します。

with one accord

満場一致で、全員賛成で

グループや組織全体が同じ意見や決定を共有していることを意味します。『unanimously』とほぼ同義ですが、『with one accord』はより詩的で、文学的な響きがあります。会議の議事録やニュース記事など、フォーマルな文脈で用いられることが多いです。例えば、『The proposal was approved with one accord.(その提案は満場一致で承認された)』のように使います。背景には、「accord」が持つ「調和、一致」というニュアンスがあり、グループ全体の心が一つになっている、一体感を表します。

voluntary accord

自発的な合意

強制や圧力によらず、当事者間の自由な意思に基づいて成立した合意を指します。契約や協定が、双方の自発的な意思によって締結されたことを強調する場合に用いられます。例えば、企業間の協力関係や、労働組合との協定などで、『voluntary accord』という表現が使われます。背景には、「accord」が持つ「合意、一致」というニュアンスに加え、「voluntary」が持つ「自発性」の意味が加わり、合意の自由意志による成立を強調します。法的文書やビジネス文書でよく見られる表現です。

使用シーン

アカデミック

学術論文や研究発表で、「~と一致する」「~を与える」という意味で使われます。例えば、「先行研究のデータと今回の実験結果が概ねaccordしている(一致している)」、「この研究は、今後の議論に新たな視点(accord)を与えるだろう」のように用いられます。やや硬い表現なので、口頭発表よりは論文でよく見られます。

ビジネス

ビジネス文書や契約書で、「合意」「協定」の意味で使われることがあります。たとえば、「両社は基本合意(accord)に達した」のように使われます。日常的なビジネス会話では、より平易な agree や agreement が好まれる傾向があります。フォーマルな場面や法的文書で用いられることが多いです。

日常会話

日常会話ではあまり使われませんが、ニュース記事や報道番組などで、「~と合意した」「~を与えた」という意味で使われることがあります。例えば、「政府は新たな政策に国民の支持(accord)を得ようとしている」のように使われます。一般的には、give や agree の方が会話では自然です。教養として知っておくと、ニュース理解に役立ちます。

関連語

類義語

  • 合意、協定。ビジネス、政治、法律など、フォーマルな場面で広く使われる。文書化された合意や、複数者間の合意を指すことが多い。 【ニュアンスの違い】"accord"よりも一般的で、使用頻度が高い。法的拘束力を持つ合意から、口頭での合意まで、幅広い意味合いで使用可能。 【混同しやすい点】"accord"は名詞として「合意」の意味を持つが、動詞として「一致する」の意味もある。"agreement"は主に名詞として使われる。

  • 一致、調和。音楽、文学、または平和的な関係を表現する際に用いられる、やや古風で文学的な言葉。 【ニュアンスの違い】"accord"よりも形式ばった印象で、調和や平和、意見の一致を強調する。日常会話ではあまり使われず、詩や文学作品でよく見られる。 【混同しやすい点】"concord"は日常会話での使用頻度が低く、意味合いも限定的であるため、"accord"の代わりに使うと不自然に聞こえることがある。

  • 調和、一致。音楽、人間関係、環境など、様々な要素がうまく組み合わさって心地よい状態を表す。 【ニュアンスの違い】"accord"が意見や合意の一致を指すのに対し、"harmony"はより広範な調和やバランスを意味する。感情的な側面や美的感覚を含むことが多い。 【混同しやすい点】"harmony"は抽象的な概念を表すことが多く、具体的な合意内容を指す場合には"accord"や"agreement"が適切である。

  • 理解、合意。口頭での合意や、暗黙の了解など、形式ばらない合意を指すことが多い。人間関係やビジネスの場面で広く使われる。 【ニュアンスの違い】"accord"よりもカジュアルで、より個人的なニュアンスを含む。必ずしも明示的な合意を必要とせず、相互の理解に基づいた合意を指す。 【混同しやすい点】"understanding"は名詞として「理解」の意味も持つため、文脈によっては「合意」の意味で使われているかどうか判断する必要がある。

  • 和解、合意。紛争や争いの解決を意味することが多い。法的紛争やビジネス交渉の場面でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"accord"よりも具体的な問題解決や紛争解決に焦点が当てられている。金銭的な補償や譲歩を含むことが多い。 【混同しやすい点】"settlement"は紛争解決の文脈で使用されることが多いため、単なる合意を表す場合には"accord"や"agreement"がより適切である。

  • 協定、盟約。国家間や組織間の正式な合意を指すことが多い。政治、軍事、経済などの分野で使用される。 【ニュアンスの違い】"accord"よりも重大な合意や、長期的な関係を伴う合意を意味する。公式な文書や条約として結ばれることが多い。 【混同しやすい点】"pact"は国家間などの大規模な合意に使われることが多いため、個人的な合意を表す場合には"accord"や"agreement"がより適切である。

派生語

  • 『一致、調和』を意味する名詞。『accord』が状態を表す接尾辞『-ance』を伴い、抽象名詞化された。契約書や公式文書で『in accordance with(〜に従って)』という形で頻繁に使われ、フォーマルな場面で不可欠。

  • 『〜に応じて、〜に従って』を意味する前置詞・副詞・形容詞。元々は分詞構文で使われ、『accord』の持つ『一致する』という性質が、状況や条件への適合を示す意味合いに発展。ビジネスや学術分野で『according to』の形で情報源を示す際によく用いられる。

  • accordant

    『一致した、調和した』という意味の形容詞。接尾辞『-ant』は状態や性質を表し、『accord』が持つ調和の概念を強調する。音楽や文学の分野で、要素間の調和を表現する際に用いられることがある。使用頻度は比較的低いが、特定の文脈では適切。

反意語

  • 接頭辞『dis-(分離、否定)』が『accord』に付くことで、『不一致、不和』を意味する名詞となる。音楽における不協和音や、人間関係の不和など、幅広い文脈で使用される。単なる反対語ではなく、『調和』の欠如を積極的に表現するニュアンスがある。

  • 『意見の相違、異議』を意味する名詞・動詞。『accord』が合意・調和を示すのに対し、『dissent』は公式な場や議論において、異なる意見を表明することを指す。政治、法律、組織運営など、合意形成が重要な場面で特に用いられる。語源的には『離れて感じる』という意味合いを持つ。

  • 『衝突、対立』を意味する名詞・動詞。『accord』が平和的な合意を示唆するのに対し、『conflict』はより激しい意見や利害の対立を表す。国家間の紛争から個人的な意見の衝突まで、幅広いレベルで使用される。比喩的な意味合いも強く、心理的な葛藤などを表すこともある。

語源

"accord」は、古フランス語の「acorder」(和解する、一致させる)に由来し、さらに遡るとラテン語の「ad-」(〜へ)と「cor」(心)が組み合わさった「adcordare」(心を合わせる)にたどり着きます。つまり、文字通りには「心を寄せる」という意味合いです。現代英語の「accord」が持つ「合意」や「調和」といった意味は、まさにこの「心を合わせる」という原義から派生したものです。日本語で例えるなら、「心を一つにする」という表現が近いでしょう。ビジネスシーンで「合意に達する」という場合も、根底には互いの心が寄り添い、共通の理解に至るというニュアンスが含まれています。このように、語源を知ることで、単語の持つ意味合いをより深く理解し、記憶に定着させることができます。

暗記法

「アコード」は単なる合意を超え、社会の調和を象徴します。社会契約論に根ざし、個人の自由と公共の利益のバランスを意味する言葉として、民主主義の基盤をなしてきました。文学では、対立を乗り越え円満な結末を迎える象徴として描かれ、社会の安定と希望を導きます。現代では国際協定やビジネスの提携に不可欠であり、平和と発展を支える文化的価値なのです。

混同しやすい単語

『accord』と『record』は、どちらも語頭に 're-' が付く動詞であり、発音が似ているため混同されやすいです。'record' は「記録する」という意味で、名詞としては「記録」という意味があります。アクセントの位置も異なり、『accord』は二音節目の 'cord' にアクセントがありますが、'record' は名詞の場合一音節目にアクセントがあります。日本人学習者は、文脈とアクセントの位置に注意して区別する必要があります。

『accord』と『aboard』は、共に前置詞的な用法があり、'a-' で始まる点も共通しています。'aboard' は「~に乗って」という意味で、船や飛行機などの乗り物に関連して使われることが多いです。スペルも似ていますが、意味が全く異なるため、文脈から判断する必要があります。また、'aboard' は副詞としても使われます。

『accord』と『discard』は、どちらも動詞で、語尾が 'cord' で終わるという類似性があります。'discard' は「捨てる」という意味で、不要なものを手放す際に使われます。スペルの類似性から混同しやすいですが、意味が大きく異なるため、注意が必要です。'dis-' は「分離」や「否定」を表す接頭辞であり、'discard' の語源を理解することで、意味の違いを覚えやすくなります。

『accord』と『concord』は、どちらも『cord』という語根を持ち、意味的にも関連性があります。『concord』は「一致、調和」という意味で、'accord' が合意に至る状態を表すのに対し、'concord' は合意の結果としての調和を表します。発音も似ていますが、'con-' の部分の発音に注意が必要です。どちらもフォーマルな語彙なので、文脈に応じて使い分ける必要があります。

chord

『accord』と『chord』は、スペルが非常に似ており、発音も類似しているため、混同しやすいです。'chord' は「和音」という意味で、音楽の分野でよく使われます。スペルの違いは 'o' の位置だけですが、意味は全く異なります。'chord' は、楽器の弦 (string) を意味する 'cord' が語源であり、複数の弦を同時に鳴らすことから「和音」という意味になったと考えられます。

『accord』の現在分詞形である『according』は、「~によれば」という意味で副詞句を導く際に頻繁に使用されます。例えば、"According to the report,..." (報告書によれば、...)のように用います。これは、動詞である『accord』の用法(合意する)とは異なり、学習者を混乱させる可能性があります。文脈で品詞と意味を判断することが重要です。

誤用例

✖ 誤用: The company's success accords to their innovative marketing strategy.
✅ 正用: The company's success is attributable to their innovative marketing strategy.

日本人が『〜に起因する』という日本語を直訳しようとする際に、つい『accord to』という形にしてしまう誤用です。確かに『accord』には『一致する』という意味があり、それが原因と結果の『一致』というイメージに繋がりやすいのでしょう。しかし、この文脈では『accord to』は不自然であり、『is attributable to』や『is due to』を用いるのが適切です。英語では、原因と結果を明確に結びつける場合、より直接的な表現を好む傾向があります。また、『accord』は、合意や調和といった意味合いが強く、原因を特定する文脈にはそぐわない場合があります。

✖ 誤用: We are in accord with your proposal, but we have some small concerns.
✅ 正用: We are in agreement with your proposal, but we have some small concerns.

『accord』は『agreement』と似た意味を持ちますが、よりフォーマルな文脈や、国家間の合意、条約などに用いられることが多い単語です。ビジネスシーンでの提案に対する同意など、日常的な場面では『agreement』を使う方が自然です。日本人が『accord』を選んでしまう背景には、やや硬めの言葉遣いを好む傾向や、『agreement』よりも少し格の高い単語を使いたいという気持ちがあるのかもしれません。『accord』は、例えば『The peace accord was signed yesterday.(昨日、和平協定が締結された)』のように、歴史的な重要性を持つ合意に使われることが多いことを覚えておきましょう。

✖ 誤用: I will accord you my full attention during the meeting.
✅ 正用: I will give you my full attention during the meeting.

『accord』は『与える』という意味も持ちますが、これは非常にフォーマルな、あるいは古風な言い方です。現代英語では、目上の人に対して丁重に何かを与える場合や、儀式的な文脈を除き、『give』を使うのが一般的です。日本人が『accord』を選んでしまうのは、『与える』という日本語を、より丁寧な英語で表現しようとする意識が働くためでしょう。しかし、英語では、過度に丁寧な表現は慇懃無礼に聞こえることもあります。特にビジネスシーンでは、簡潔でストレートな表現が好まれるため、『give』を使う方が適切です。また、『accord』を『与える』という意味で使う場合、抽象的なもの(例:honor, respect)を与える際に限られることが多いです。

文化的背景

「Accord(アコード)」は、単なる合意以上の意味を持ち、社会秩序と人間関係の調和を象徴する言葉です。それは、異なる意見や利害を持つ人々が、相互尊重と理解に基づいて築き上げる、社会の基盤となるべき協調関係を意味します。

「Accord」という言葉が持つ文化的意義は、西洋の歴史における社会契約論や、個人の自由と公共の利益の調和を求める思想と深く結びついています。啓蒙思想の時代以降、「accord」は、個々人が生まれながらに持つ権利を相互に尊重し、共通の利益のために自らの自由を制限するという、社会契約の概念を表現する言葉として重要な役割を果たしてきました。この概念は、民主主義社会の成立と発展に不可欠であり、「accord」は、自由な個人が理性的な議論を通じて合意を形成し、社会全体の幸福を追求するという理想を体現しています。例えば、アメリカ独立宣言やフランス人権宣言といった歴史的文書は、「accord」に基づいて社会を構築しようとする強い意志を示しています。

文学作品においても、「accord」はしばしば重要なテーマとして登場します。シェイクスピアの戯曲では、登場人物たちが対立を乗り越え、最終的に「accord」に至ることで、物語が円満な結末を迎えることがよくあります。これは、個人の欲望や感情的な対立を超えて、理性的な合意に達することの重要性を示唆しています。また、19世紀の小説では、「accord」は、社会階級間の対立や、伝統的な価値観と新しい思想の衝突を解決するための鍵として描かれることがあります。登場人物たちは、「accord」を追求することで、社会全体の調和を取り戻し、未来への希望を見出すのです。

現代社会においても、「accord」は、国際関係やビジネスの世界で不可欠な概念です。国際的な条約や協定は、「accord」に基づいて締結され、国家間の平和と協力を促進します。また、ビジネスの世界では、「accord」は、企業間の戦略的提携や、労働組合との交渉における合意を意味し、持続可能な成長と社会的な責任を果たすための基盤となります。このように、「accord」は、個人の日常生活から国際的な舞台まで、あらゆる場面で調和のとれた関係を築き、社会全体の安定と発展に貢献する、重要な文化的価値を表す言葉なのです。

試験傾向

英検

- 出題形式: 主に長文読解、語彙問題(同意語選択、空所補充)。稀にリスニング。

- 頻度と級・パート: 準1級以上で頻出。1級でも見られる。長文読解パートで特に重要。

- 文脈・例題の特徴: アカデミックな内容、ニュース記事、エッセイなど幅広い文脈で登場。

- 学習者への注意点・アドバイス: 名詞(合意、協定)、動詞(一致する、調和する)の両方の意味を理解する。特に「in accordance with」の形で頻出。同意語であるagreement, treaty, pactとの使い分けも重要。

TOEIC

- 出題形式: Part 5 (短文穴埋め問題)、Part 6 (長文穴埋め問題)、Part 7 (長文読解)。

- 頻度と級・パート: 頻出単語。特にPart 5, 6で、語彙問題として問われることが多い。

- 文脈・例題の特徴: ビジネス文書(契約書、報告書、メールなど)。「in accordance with (~に従って)」の形でよく使われる。

- 学習者への注意点・アドバイス: ビジネスシーンでの「合意」「協定」の意味を理解する。動詞としての用法(~と一致する)も押さえておく。類義語のagreement, complianceとのニュアンスの違いも意識する。

TOEFL

- 出題形式: リーディングセクションで頻出。ライティングセクションでも使用できる。

- 頻度と級・パート: アカデミックな文章で頻出。特に社会科学、歴史、政治学などの分野。

- 文脈・例題の特徴: 学術論文、教科書、ニュース記事など。抽象的な概念や理論の説明で使われることが多い。

- 学習者への注意点・アドバイス: 名詞(合意、協定)、動詞(一致する)の両方の意味を正確に理解する。特に「accordance」を含む表現に注意。「in accordance with」の形で頻繁に登場。

大学受験

- 出題形式: 主に長文読解問題。文脈から意味を推測する問題。

- 頻度と級・パート: 難関大学で頻出。標準的なレベルの大学でも見られる。

- 文脈・例題の特徴: 評論文、小説、ニュース記事など幅広いジャンルで登場。

- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から適切な意味を判断する練習が必要。名詞、動詞両方の用法を理解し、類義語との区別もできるようにする。熟語「in accordance with」は必ず覚えておく。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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