英単語学習ラボ

concord

/ˈkɒŋkɔːrd/(コォンコォード)

第一音節にアクセントがあります。/ɒ/ は日本語の『オ』よりも口を丸く開けて発音する短母音です。/ɔː/ は長母音で、口を大きく開けて『オー』と発音します。/r/ は舌を丸める音で、日本語のラ行とは異なります。舌先をどこにもつけずに、喉の奥から音を出すイメージです。

名詞

調和

意見、感情、利害などが一致している状態。音楽のハーモニーのように、全体として心地よいまとまりがあるニュアンス。

The family felt a deep concord as they shared stories around the warm fireplace.

家族は、暖炉のそばで物語を分かち合いながら、深い調和を感じていました。

この例文は、家族が心を通わせ、温かい気持ちで一つになっている様子を描いています。「concord」は、このように人々の心が通じ合い、平和で穏やかな関係を築いている状態を表すのにぴったりです。家族団らんの温かいシーンが目に浮かびますね。

After much discussion, the two countries finally reached a concord on the peace treaty.

長い議論の末、二国はついに平和条約に関して合意に達しました。

ここでは「concord」が、意見や考えが一致し、合意に至ることを意味しています。「reach a concord」は、「合意に達する」という決まった言い方で、特に国家間や組織間の重要な取り決めで使われることがあります。対立を乗り越え、協力関係を築く場面でよく登場します。

The designer chose colors that were in perfect concord, making the room feel calm and inviting.

デザイナーは完璧に調和した色を選び、部屋を落ち着いて魅力的な雰囲気にしました。

この例文では、「concord」が色や形など、視覚的な要素の「調和」を表しています。互いにうまく溶け合い、心地よい感覚を生み出す状態です。芸術やデザインの分野で、全体のバランスや美しさを表現する際に使われることがあります。

名詞

協定

国家間や組織間で結ばれる公式な合意。条約や協定書などの形で文書化されることが多い。

The two nations reached a concord to end the long conflict.

二つの国は、長きにわたる紛争を終わらせるための協定に達しました。

この例文は、国と国が平和のために重要な合意を結ぶ、歴史的な瞬間を描写しています。何年も続いた争いが終わり、人々がようやく安堵し、未来に希望を見出すような情景が目に浮かびます。「concord」は、このように国家間の重要な「協定」や「合意」を指す際によく使われます。「reach a concord」は「協定に達する」という自然な表現です。

After many meetings, the companies finally signed a concord on the new project.

多くの会議の後、その会社たちはついに新しいプロジェクトに関する協定に署名しました。

ビジネスの現場で、複数の企業が協力して新しいプロジェクトを進めるための合意を結ぶ場面です。長い交渉や努力が実を結び、関係者が達成感を感じている様子が伝わります。ビジネスにおける「協定」は、「agreement」がより一般的ですが、「concord」を使うことで、よりフォーマルで、両者の「調和」や「一致」の精神が込められた合意であることを強調できます。「sign a concord」で「協定に署名する」という意味になります。

The local community made a concord to protect the beautiful forest nearby.

地域の共同体は、近くの美しい森を守るための協定を結びました。

この例文は、地域の人々が大切な自然を守るために心を一つにし、具体的な約束事を交わす温かい情景を描いています。子供たちが森で遊ぶ姿を思い浮かべながら、大人たちが真剣に話し合い、未来のために協力する様子が想像できます。ここでは、地域住民間の「合意」や「取り決め」を「concord」と表現しています。「make a concord」で「協定を結ぶ」という表現です。

動詞

一致する

意見や感情が合致する。文法用語としては、主語と動詞の人称・数の一致を指す。

After a long discussion, our team's ideas finally concorded.

長い議論の後、私たちのチームの考えはついに一致しました。

長い時間話し合って、ようやくみんなの意見が一つにまとまった瞬間のホッとした気持ちが伝わります。意見や考えが「一致する」という、concordの典型的な使い方です。 「concord」は少し硬い言葉なので、日常会話では「agree」や「match」を使うことが多いですが、公式な場面や文書ではよく使われます。

My English teacher explained that verbs must concord with their subjects.

私の英語の先生は、動詞は主語と一致しなければならないと説明しました。

英語の授業で、先生が文法のルールを教えている場面を想像してください。この文は、英語の「主語と動詞の一致(subject-verb concord)」という文法規則を説明する際によく使われる、非常に典型的な例です。 「must concord with ~」で「〜と一致しなければならない」という意味になります。英語学習を進める上で、この表現に出会う機会は多いでしょう。

The detective checked if the witness's story would concord with the evidence.

刑事は、目撃者の話が証拠と一致するかどうか確認しました。

刑事さんが事件の真相を突き止めるために、目撃者の証言が実際の証拠と合っているか慎重に確認している緊迫した場面です。情報や事実が「一致するかどうか」を問う際に使われます。 「would concord with ~」は、仮定や推測のニュアンスを含み、「〜と一致するだろうか」「〜と一致するかどうか」という意味になります。

コロケーション

in concord with

〜と調和して、〜と一致して

「concord」が持つ「一致」「調和」の意味を前置詞「with」で具体的に示し、「〜と」何が一致しているのかを明確にします。例えば、"This action is in concord with our company's policy."(この行動は当社のポリシーと一致しています。)のように使われます。フォーマルな文脈でよく見られ、特にビジネスや法律関連の文書で頻繁に用いられます。単に "agree with" よりも、より公式で厳格な一致を意味合いを含みます。

perfect concord

完全な一致、完璧な調和

形容詞「perfect」を伴うことで、「concord」が示す一致・調和の度合いを強調します。単なる一致ではなく、一点のずれもない完璧な状態を表します。例えば、"There was perfect concord between the two countries on the trade agreement."(その貿易協定に関して、両国間には完全な一致があった。)のように使われます。理想的な状態を表現する際に用いられ、やや文学的な響きも持ちます。

establish concord

一致を確立する、調和を築く

動詞「establish」と組み合わせることで、一致や調和を「作り出す」「確立する」という行為を表します。対立や不一致の状態から、合意や協調関係を築き上げるプロセスを意味します。例えば、"The negotiations aimed to establish concord between the warring factions."(交渉は、敵対する派閥間の調和を確立することを目的としていた。)のように使われます。政治、外交、労働交渉など、対立を解消し合意を目指す場面でよく用いられます。

a state of concord

調和のとれた状態、一致した状態

"state of" を伴うことで、「concord」が示す状態、状況を指し示します。単なる一致ではなく、それが持続的な状態であることを示唆します。例えば、"The country enjoyed a state of concord after the long civil war."(その国は、長きにわたる内戦の後、調和のとれた状態を享受した。)のように使われます。政治的安定、社会の平和、組織の協調など、望ましい状態を表す際に用いられます。やや形式ばった表現です。

general concord

概ね一致、大体の合意

形容詞「general」を伴うことで、「concord」が示す一致の範囲や程度を限定します。完全な一致ではないものの、大筋では合意している状態を表します。例えば、"There was general concord on the main points of the proposal."(提案の主要な点については、概ね合意があった。)のように使われます。会議や議論において、完全な合意には至らないまでも、大方の意見が一致している状況を表現する際に便利です。

reach concord

合意に達する、意見が一致する

動詞「reach」と組み合わせることで、意見や考え方が一致するという行為の到達点を表します。議論や交渉の末に、最終的に合意に至る状況を意味します。例えば、"After hours of discussion, the committee finally reached concord."(数時間にわたる議論の末、委員会はついに合意に達した。)のように使われます。「come to an agreement」よりも、よりフォーマルで、時間をかけて議論した末の合意というニュアンスを含みます。

使用シーン

アカデミック

学術論文や研究発表で、データや意見の一致・調和を示す際に用いられます。例えば、統計分析の結果を説明する際に「The results are in concord with previous findings.(結果は過去の調査結果と一致している)」のように使われます。研究分野によっては、重要な概念として頻繁に登場します。

ビジネス

契約書や合意書などのフォーマルな文書で、合意や協定の内容を指す際に使われることがあります。例えば、「The parties are in concord on the terms of the agreement.(当事者たちは契約条件について合意している)」のように用いられます。日常的なビジネスシーンでは、より一般的な同意を表す言葉(agreement, consensus)が好まれます。

日常会話

日常会話で「concord」が使われることは稀ですが、時折、意見や感情の一致を強調するために用いられることがあります。例えば、友人との会話で「I'm in complete concord with you on that.(その点については完全にあなたと同意見だ)」のように、ややフォーマルな響きで使われることがあります。ニュース記事やドキュメンタリーなどでは、国際的な協定や平和条約などを指す際に用いられることがあります。

関連語

類義語

  • 『調和』『一致』を意味し、音楽的な調和、人間関係の円満さ、色彩の調和など、広範な分野で使用される。名詞。 【ニュアンスの違い】"Concord"が合意や協定といった意味合いが強いのに対し、"harmony"はより自然で美しい調和を指すことが多い。感情的な側面や美的感覚を含む。 【混同しやすい点】"Concord"は政治的、社会的な文脈で使われることが多いが、"harmony"は個人的な関係や芸術的な文脈でより自然に使われる。フォーマルさの度合いが異なる。

  • 『合意』『協定』を意味し、契約、意見の一致、約束事など、具体的な内容に対する合意を示す。ビジネスや法律の分野で頻繁に使用される。名詞。 【ニュアンスの違い】"Concord"が(国家間などの)より公式で長期的な合意を意味するのに対し、"agreement"はより一般的で、特定の事柄に対する同意を指すことが多い。また、"agreement"は口頭での合意も含む。 【混同しやすい点】"Agreement"は可算名詞としても使用でき(例:an agreement)、複数の合意事項を指すことができるが、"concord"は通常、不可算名詞として用いられる。

  • 『合意』『調和』を意味し、意見や行動の一致を示す。しばしば"of one's own accord"(自発的に)という形で使われる。名詞。 【ニュアンスの違い】"Concord"よりもややフォーマルで、公式な文書や声明で使用されることが多い。また、"accord"は国際的な合意や条約を指す場合もある。 【混同しやすい点】"Accord"は動詞としても使用でき(例:accord respect)、その場合は「与える」「授ける」という意味になる。名詞の"accord"と動詞の"accord"の意味の違いに注意が必要。

  • 『団結』『統一』を意味し、複数の要素が一つにまとまっている状態を指す。国家の統一、組織の団結、意見の統一など、様々な文脈で使用される。名詞。 【ニュアンスの違い】"Concord"が意見や利害の一致に基づく調和を意味するのに対し、"unity"はより強固で一体感のある状態を示す。感情的なつながりや共通の目標を伴うことが多い。 【混同しやすい点】"Unity"は政治的なスローガンやイデオロギーと結びつきやすく、特定の価値観や目標を共有する集団を指すことが多い。一方、"concord"はより中立的な意味合いで使用される。

  • 『平和』『平穏』を意味し、争いや混乱のない状態を指す。国際平和、心の平和、家庭の平和など、様々なレベルで使用される。名詞。 【ニュアンスの違い】"Concord"が合意や協調によって達成される平和を意味するのに対し、"peace"はより広範で、争いのない状態全般を指す。内面的な静けさや精神的な安定も含む。 【混同しやすい点】"Peace"は戦争や紛争の反対概念として使用されることが多いが、"concord"は必ずしも対立の解消を意味しない。単に意見や利害が一致している状態を指す場合もある。

  • 『友好』『親善』を意味し、国や人々の間の友好的な関係を示す。外交的な文脈でよく使用される。名詞。 【ニュアンスの違い】"Concord"が合意に基づく関係を指すのに対し、"amity"はより感情的で友好的な関係を示す。相互の信頼や尊敬に基づいていることが多い。 【混同しやすい点】"Amity"はやや古風な表現であり、日常会話ではあまり使用されない。外交文書や歴史的な記述でよく見られる。また、"amity"は常に良い関係を指すが、"concord"は必ずしも友好的な関係を意味しない場合がある。

派生語

  • 『不一致』『不和』を意味する名詞。接頭辞『dis-(分離、否定)』が『concord(一致)』に付くことで、意味が反転。音楽用語としては『不協和音』を指し、日常会話では意見の不一致、国際関係では国家間の不和を表すなど、幅広い文脈で使用されます。学術的な議論でも頻出。

  • concordant

    『一致する』『調和する』を意味する形容詞。『concord』に形容詞化の接尾辞『-ant』が付いた形。主に文書や論文などフォーマルな文脈で使用され、データや証拠などが一致している状態を表します。日常会話での使用頻度は低いですが、正確性を求められる場面で重要。

  • concordance

    『索引』『一致』を意味する名詞。『concord』に名詞化の接尾辞『-ance』が付いた形。聖書などの文献における語句の出現箇所をまとめた索引を指すことが多いですが、比喩的に『一致』という意味でも使われます。学術的な文脈や、特定の分野(例えば聖書研究)でよく見られます。

反意語

  • discordance

    『不一致』『不調和』を意味する名詞。『concordance』の反意語として、接頭辞『dis-』が付いた形。意見や考え方の食い違い、音楽における不協和音、医学的な検査結果の不一致など、様々な文脈で『一致しない状態』を表します。学術論文や専門的な議論でよく使用されます。

  • 『争い』『論争』を意味する名詞。『concord(一致)』とは対照的に、意見や立場の対立を強調します。単なる意見の不一致だけでなく、感情的な対立や競争を含むニュアンスがあります。ニュース記事や政治的な議論で頻繁に登場し、ビジネスシーンでも交渉や紛争の場面で使われます。

  • 『争い』『紛争』を意味する名詞。より深刻な対立や闘争状態を指し、『concord(一致)』とは正反対の状態を表します。国家間の戦争、労働争議、家庭内の不和など、幅広いレベルの争いを表すことができます。文学作品や歴史的な記述でよく用いられ、感情的な激しさや暴力的なニュアンスを含むことがあります。

語源

"concord"はラテン語の"concordia"(調和、一致)に由来します。これは"con-"(共に、一緒に)と"cor, cordis"(心)という二つの要素から成り立っています。つまり、文字通りには「心を共にすること」を意味し、人々が同じ考えや感情を共有し、調和が取れている状態を表します。日本語で例えるなら、「心を一つにする」という表現が近いでしょう。現代英語では、名詞として「調和」や「協定」を意味し、動詞としては「一致する」という意味で使用されます。心の結びつきから生まれる一致、という語源を知ることで、単語の意味をより深く理解し、記憶に定着させることができるでしょう。

暗記法

「concord」は単なる合意を超え、平和と秩序の象徴。中世では、王侯貴族間の紛争を超えた信頼関係を意味し、宗教改革後は宗派間の寛容を求める精神の萌芽でした。文学では理想郷の描写と結びつき、シェイクスピアやミルトンが描く理想的な人間関係や社会の反映として登場。現代では国際関係から個人の繋がりまで、理想的な状態を指す言葉ですが、多様性の中で共通の基盤を見つける難しさも。「concord」への希求は、平和で公正な社会への願いそのものです。

混同しやすい単語

『concord』とスペルが非常に似ており、接頭辞 'con-' と 'dis-' の違いだけなので、視覚的に混同しやすいです。意味は『不一致』『不和』であり、『協調』『一致』を意味する『concord』とは正反対の意味を持ちます。接頭辞 'dis-' は否定的な意味合いを持つことが多いことを覚えておくと区別しやすくなります。

『concord』と語源的に近く、スペルも似ているため混同しやすいです。意味は『合意』『調和』であり、『concord』と意味が重なる部分もありますが、『accord』は動詞としても使われる点が異なります。例えば、『in accord with』は『~と一致して』という意味になります。

conquered

『concord』とはスペルが似ていますが、発音は全く異なります。『conquer』の過去形・過去分詞であり、『征服した』という意味です。スペルの類似性から意味を誤解しないように注意が必要です。動詞『conquer』は、何かを克服する、征服するという強い意味合いを持ちます。

スペルの一部が似ており、特に 'con' の部分が共通しているため、視覚的に混同しやすいです。意味は『具体的な』『コンクリート』であり、『concord』とは全く異なります。形容詞と名詞の両方で使われる点も異なります。ラテン語の 'concrescere'(共に成長する)が語源で、『共に固まる』イメージから『コンクリート』の意味になったと考えると覚えやすいでしょう。

『concord』の一部である 'cord' は、発音とスペルが共通しているため、特に注意が必要です。『cord』は『ひも』『コード』という意味で、『concord』のように抽象的な意味合いはありません。例えば、電気コードやロープなどを指します。語源的には、心臓を意味するラテン語の 'cor' に由来し、心臓と心臓をつなぐもの、というイメージから『ひも』の意味になったと言われています。

最初の'con'の部分が同じで、スペルが似ているため混同しやすい場合があります。意味は『コンサート』『協調』であり、音楽のコンサートの他に、『協調して行う』という意味もあります。ただし、発音が大きく異なるため、注意深く聞けば区別は容易です。イタリア語の 'concerto' が語源で、'共に働く' という意味合いがあります。

誤用例

✖ 誤用: The concord between the two nations was very delicious.
✅ 正用: The concord between the two nations was very welcome.

日本人が『concord』を『合意』『協調』と理解する際、つい『良い』という抽象的な評価を加えてしまいがちです。しかし、英語では感情的な評価(deliciousなど)を直接結びつけず、影響や結果に着目します。『合意があった』こと自体が好ましいのであれば、'welcome'(歓迎されるべき)がより自然です。日本語の『美味しい』を比喩的に使う感覚で、安易にdeliciousを選んでしまう傾向があります。

✖ 誤用: We need concord to solve this problem, so let's sing a song!
✅ 正用: We need concord to solve this problem, so let's try to find common ground.

『concord』は『意見の一致』という意味合いが強く、音楽的な『ハーモニー』の意味合いで使うと、文脈によっては不自然になります。問題解決のために『concord』が必要な場合、歌を歌うよりも、『共通点を見つける』(find common ground)方が論理的です。 日本語の『協調』という言葉から、音楽的な調和を連想し、そのまま英語に置き換えてしまうと、ビジネスや政治の文脈では場違いな印象を与えます。

✖ 誤用: The concord of their opinions was surprising, considering their diverse backgrounds, but I still suspect they had a secret concord before the meeting.
✅ 正用: The alignment of their opinions was surprising, considering their diverse backgrounds, but I still suspect they had a prior agreement before the meeting.

『concord』は、意見や感情が自然に一致している状態を表すのに適しています。密かに事前に合意していたというニュアンスを表現したい場合は、'agreement' の方が適切です。また、文脈によっては、alignment(方向性の合致)も自然です。同じ文中で『concord』を繰り返すと不自然になるため、より具体的な単語に置き換えることで、文章全体の流れがスムーズになります。日本人は、一度覚えた単語を繰り返し使ってしまう傾向がありますが、英語では同義語や類義語を使い分けることで、文章表現の幅を広げることができます。

文化的背景

「concord」は、単なる合意や調和を超え、国家間、社会、そして個人の精神における理想的な平和と秩序を象徴する言葉として、西洋文化において特別な意味を持ちます。それは、紛争や不和を乗り越え、共通の価値観と目標に向かって協力し合うことへの深い願望の表れであり、歴史的にも文学的にも、その理想を追求する人々の物語と深く結びついています。

中世ヨーロッパにおいては、政治的な安定と宗教的な統一が「concord」の重要な側面でした。王侯貴族間の紛争が絶えなかった時代、条約や協定を通じて一時的な平和が築かれることがありましたが、真の「concord」は、単なる停戦協定ではなく、相互の信頼と共通の利益に基づく、より永続的な関係を意味しました。また、宗教改革以降、異なる宗派間の「concord」を求める動きも見られました。これは、信仰の自由を尊重しつつ、社会全体の平和を維持しようとする試みであり、近代的な寛容の精神の萌芽とも言えるでしょう。

文学作品における「concord」は、しばしば理想郷やユートピアの描写と結びついて登場します。例えば、シェイクスピアの作品には、「concord」が失われた状態(内乱や不和)と、それを回復しようとする人々の努力が描かれています。また、ジョン・ミルトンの『失楽園』では、堕落前の楽園における神と天使たちの間の完全な「concord」が、人間の理想的な状態として描かれています。これらの作品は、「concord」が単なる政治的な合意ではなく、人間の精神的な幸福と密接に関わっていることを示唆しています。

現代社会においては、「concord」は、国際関係、労働関係、そして個人の人間関係における理想的な状態を指す言葉として用いられています。しかし、グローバル化が進む現代において、「concord」を達成することは、かつてないほど困難になっています。文化、宗教、価値観の多様性が増す中で、共通の基盤を見つけ、相互理解を深めることが求められています。それでも、「concord」への希求は、私たち人間がより平和で公正な社会を築き、互いに尊重し合いながら生きていくための原動力であり続けるでしょう。

試験傾向

英検

準1級、1級で語彙問題や長文読解で出題される可能性があります。出題形式は同意語選択、空所補充、内容一致など。アカデミックな文章やニュース記事で使われることが多いです。名詞と動詞の両方の意味を理解し、文脈に応じて適切に判断できるようにしましょう。特に、政治、国際関係、歴史などのテーマで登場する可能性があります。

TOEIC

TOEIC L&RのPart 5(短文穴埋め問題)やPart 7(長文読解問題)でまれに出題される可能性があります。ビジネス関連の契約書や合意書などの文脈で使われることが多いです。類義語や言い換え表現に関する知識が問われる可能性があります。TOEIC S&Wでは、ビジネスシーンでの合意や協調を表す際に使うことができるでしょう。ただし、TOEIC全体で見ると、他の単語に比べて頻度は低めです。

TOEFL

TOEFL iBTのリーディングセクションで出題される可能性があります。アカデミックな文章、特に社会科学や歴史などの分野で使われることが多いです。文脈から意味を推測する能力が問われます。同意語を選ぶ問題や、文章の内容に関する質問でconcordの意味を理解しているかどうかを問う形式で出題される可能性があります。ライティングセクションでは、意見の一致や調和を示す際に使用できます。

大学受験

難関大学の長文読解問題で出題される可能性があります。政治、経済、社会問題などに関する文章で使われることが多いです。文脈から意味を推測する問題や、内容一致問題で問われることがあります。名詞と動詞の両方の意味を理解しておく必要があります。また、関連語や類義語(agreement, harmonyなど)も一緒に覚えておくと役立ちます。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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