union
最初の /juː/ は二重母音で、日本語の『ユー』に近いですが、少し長めに発音します。/n/ の後、/i/ の音は日本語の『イ』よりも曖昧で弱く、『ィ』に近い音になります。最後の /ən/ は、口を軽く開けて弱く『アン』と発音します。強勢は最初の音節 /juː/ に置かれるため、そこを意識するとより自然な発音になります。"Union"は、"You need an..."のように覚えると発音しやすいかもしれません。
専門的な内容に関するご注意
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結束
複数の人々や組織が共通の目的のために協力し合う状態。労働組合、国家間の連合、家族の絆など、規模や性質を問わず広く使われます。単なる集合ではなく、目的意識を伴う点が重要です。
The players felt a strong union as they celebrated their victory together on the field.
選手たちは、フィールドで一緒に勝利を祝う中で、強い結束を感じました。
※ この例文は、スポーツチームが目標を達成したときの「一体感」や「仲間との強い絆」を鮮やかに描いています。選手たちが喜びを分かち合うことで、心が一つになる様子が目に浮かびます。「feel a strong union」で「強い結束を感じる」という、とても自然で典型的な使い方です。
After the fire, the whole community showed a strong union to help the affected families. Everyone brought food and clothes.
火事の後、地域全体が被災した家族を助けるために強い結束を見せました。みんなが食べ物や服を持ってきました。
※ この例文は、困難な状況で地域の人々が協力し合う温かい情景を描いています。具体的な行動(食べ物や服を持参)が加わることで、助け合いの気持ちが伝わり、人々の「結束」が強く感じられます。「show a strong union」は「強い結束を示す」という、集団が協力する場面でよく使われる表現です。
During the busy season, the team found a strong union, helping each other finish all the work on time with smiles.
忙しい時期に、そのチームは強い結束を見出し、互いに助け合って全ての仕事を時間通りに笑顔で終えました。
※ この例文は、職場のチームが忙しい時期に協力し、目標を達成するポジティブな場面を表しています。お互いを助け、笑顔で仕事を終える様子から、仲間意識や一体感が伝わります。「find a strong union」は「強い結束を見出す/感じる」という意味で、仲間との協力によって一体感が生まれる状況で使われます。
合体
複数のものを一つにまとめ上げること。企業合併、化学物質の結合、異なる文化の融合など、物理的・抽象的な結合の両方を指します。「一体化」「統合」といった言葉よりも、より強い結合や不可分な状態を意味することがあります。
The two pieces clicked together, forming a perfect union.
その2つの部品はカチッと合わさり、完璧な合体となりました。
※ この例文は、おもちゃのブロックや家具の組み立てなど、何かを組み立てている時に最後の部品がぴったりはまった瞬間の達成感を表しています。「clicked together」でカチッと音がする様子が伝わり、物理的な「結合」や「一体化」を「union」で表現する非常にシンプルな例です。日常で何かを組み立てる際に、「forming a perfect union」のように「~を形成して」という結果を表す表現として使えます。
Our two clubs decided to form a union to organize a bigger event.
私たちの2つのクラブは、もっと大きなイベントを企画するために合体することに決めました。
※ 学校のクラブ活動や地域のサークルなど、普段は別々に活動している2つのグループが、共通の目標のために協力して一つになる場面を想像してみてください。みんなで話し合い、より良いものを目指す前向きな気持ちが伝わります。「union」は、複数の組織や団体が合併したり、協力して一つのまとまりを形成したりする際によく使われる典型的な表現です。「form a union」で「合体する、連合を組む」という意味のフレーズとして覚えましょう。
Their wedding celebrated the happy union of the bride and groom.
彼らの結婚式は、新郎新婦の幸せな合体を祝うものでした。
※ 華やかな結婚式場で、新郎新婦が誓いを交わし、集まった人々が拍手で祝福する温かい場面を想像できます。二人がこれから共に人生を歩む喜びと、家族や友人たちの祝福が感じられます。「union」は、結婚によって二人の人間が「結びつくこと」「一体となること」を表現する際にも非常に自然に使われます。「celebrated the union」で「合体を祝った」という意味になり、「bride and groom」は「新郎新婦」という意味で、結婚式の文脈でよく使われる表現です。
団結させる
人々や組織をまとめて、共通の目的のために協力させること。リーダーシップや共通の危機感などがきっかけとなることが多いです。受動態で「~が団結する」という意味でも使われます。
The small startup team decided to union their diverse skills to survive.
その小さなスタートアップ企業は、生き残るために多様なスキルを団結させることにしました。
※ この例文は、新しいチームや企業が、限られた資源の中で最大限の成果を出すために、個々の能力や専門知識を結集させる場面を描いています。`union` はここでは「異なるものを一つにまとめて、より大きな目標のために力を合わせる」というニュアンスで使われています。`their diverse skills`(彼らの多様なスキル)が目的語で、スキルを結合させることを意味します。
After the big disaster, the townspeople unioned their efforts with hope to rebuild.
大災害の後、町の人々は希望を持って、復旧のために力を団結させました。
※ この例文は、嵐や地震などの大きな困難に直面した地域で、人々が互いに助け合い、共に街を再建しようと力を合わせている状況を描写しています。`union their efforts` は「努力を結集させる」「力を合わせる」という意味で、この単語の他動詞としての使い方の一つです。`unioned` は過去形です。`with hope` は「希望を持って」という感情を伝えています。
The new sports coach tried to union different play styles to make the team stronger.
新しいスポーツのコーチは、チームをより強くするために、異なるプレイスタイルを団結させようとしました。
※ この例文は、スポーツチームのコーチが、個々の選手の持つ個性的なプレイスタイルを尊重しつつ、チーム全体として一つの強い戦術を作り上げようと試みている場面です。`union` は、このように「異なる要素やアプローチを統合し、より大きな目標のためにまとめる」という文脈でも使われます。`tried to union` で「~しようと試みた」という意味になります。
コロケーション
労働組合
※ 労働者の権利や労働条件の改善を目的として組織された団体のこと。単に'union'と言うだけでも労働組合を指すことが多いですが、'trade'を付けることで、特定の産業や職業に特化した組合であることを明確にします。歴史的背景として、産業革命以降、労働者の権利保護運動の中で重要な役割を果たしてきました。ビジネスや政治の文脈で頻繁に使われます。
組合を結成する
※ 労働者が団結して労働組合を組織する行為を指します。これは、労働環境の改善や権利擁護のために重要なステップとなります。しばしば、企業側との交渉や、組合認定のための法的手続きを伴います。ニュース記事やドキュメンタリーなどでよく見られる表現です。類義語に'organize a union'があります。
組合員資格、組合員であること
※ 労働組合の一員である状態を指します。組合員資格を持つことで、組合の活動に参加したり、組合が提供する様々なサービス(法的支援、交渉の代行など)を受けたりする権利を得ます。ビジネスシーンや、労働法に関する議論などでよく用いられます。派生表現として、'union member'(組合員)があります。
〜と連携して、〜と協力して
※ 複数の組織や個人が共通の目標を達成するために協力し合う状態を表します。政治的な同盟や、企業間の提携など、幅広い分野で用いられます。よりフォーマルな表現で、'in conjunction with'と似た意味合いを持ちます。例文:'The two companies are working in union with each other to develop new technologies.'
完全な結合、理想的な結合
※ (主に政治的な文脈で)複数の要素が完全に調和し、一体となっている状態を指します。アメリカ合衆国の憲法前文にも登場する表現で、国家の団結や理想を象徴する言葉として用いられます。比喩的に、人間関係や組織運営など、様々な場面で使われることもあります。例えば、'Their marriage was a perfect union of minds and hearts.'
婚姻
※ 結婚による結合を指す、やや古風で形式ばった言い方です。法律文書や宗教的な文脈で用いられることがあります。現代英語では、単に'marriage'と言う方が一般的です。しかし、文学作品や歴史的な記述の中では、この表現が使われることがあります。類義語に'matrimonial union'があります。
使用シーン
学術論文、特に社会科学や政治学、歴史学などで頻繁に登場します。労働組合(labor union)や国家連合(political union, e.g., European Union)といった具体的な組織や概念を指す場合が多いです。また、集合論における和集合(union of sets)など、数学分野でも重要な用語です。例:『本研究では、労働組合の組織率と賃金格差の関係について分析を行う。』
ビジネスシーンでは、労働組合(labor union)との交渉や、企業合併(merger)の文脈でよく使われます。また、組織内の連携や協力体制を指す場合もあります。フォーマルな文書や会議で使用されることが多いです。例:『経営側は労働組合との交渉において、従業員の福利厚生の改善を約束した。』
日常会話ではあまり使われませんが、ニュースや新聞記事で労働組合や政治的な連合に関する話題に触れる際に目にすることがあります。また、結婚(marriage)を「人生の結合」として捉えるような比喩的な表現で使われることもあります。例:『今日のニュースでは、労働組合がストライキを計画していると報じられています。』
関連語
類義語
国家、政党、企業などが共通の目的のために結ぶ同盟や提携を指す。政治的、軍事的、経済的な文脈でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】"union" がより広範な結合や連帯を意味するのに対し、"alliance" は特定の目的を共有する主体間のより公式で戦略的な協定を意味する。しばしば、複数の独立したエンティティ間の合意を強調する。 【混同しやすい点】"union" は内部的な結合や組織内でのまとまりを指すことが多いが、"alliance" は外部との関係性、特に協力関係を指す点が混同しやすい。
一時的な目的のために異なるグループや政党が協力して形成する連合。政治的な文脈でよく見られ、選挙や政策実現のために結成されることが多い。 【ニュアンスの違い】"union" がより永続的で包括的な結合を意味するのに対し、"coalition" は特定の目的達成のための一時的な協力関係を強調する。また、"coalition" はしばしば異なる意見や利害を持つ主体間の妥協の産物である。 【混同しやすい点】"union" が内部の結束を重視するのに対し、"coalition" は外部への影響力や目的達成を重視する点が異なる。永続性、結束の強さ、目的の範囲で違いが見られる。
- federation
複数の州や地域が共通の政府を持つ連邦国家を指す。各州は一定の自治権を保持しつつ、全体として統一された国家を形成する。 【ニュアンスの違い】"union" が一般的な結合や組織を指すのに対し、"federation" は特定の政治的構造、つまり連邦制を指す。各構成要素が一定の自主性を持つ点が特徴。 【混同しやすい点】"union" が組織の形態を問わないのに対し、"federation" は連邦制という特定の政治体制を指す点が重要。国家レベルでの使用が一般的。
複数の国家や団体が共通の目的のために緩やかに結びついた連合体。各構成国は主権を保持し、連合体としての意思決定は構成国の合意に基づいて行われる。 【ニュアンスの違い】"union" がより強固な結合を意味するのに対し、"confederation" は構成国の独立性をより重視する。連邦制(federation)よりもさらに緩やかな結合形態。 【混同しやすい点】国家間の関係において、"union", "federation", "confederation" は結合の強さ、中央政府の権限、構成国の独立性において異なる。これらの違いを理解することが重要。
共通の目的や関心を持つ人々が集まって組織する団体。趣味、職業、学術など、様々な分野で形成される。 【ニュアンスの違い】"union" が労働組合や国家間の結合など、より公式で大規模な組織を指すことが多いのに対し、"association" はより小規模で自主的な団体を指す。目的も様々。 【混同しやすい点】"union" がしばしば権利擁護や交渉力を目的とするのに対し、"association" は共通の趣味や関心を共有することを主な目的とする場合が多い。規模、目的、組織の公式性で違いがある。
共通の目的を持つ個人やグループ、国家などが結成する組織。スポーツリーグや国際連盟など、様々な分野で使用される。 【ニュアンスの違い】"union" がより広範な結合や連帯を意味するのに対し、"league" は特定の目的、特に競争や協力のために組織された団体を指す。スポーツや政治の文脈でよく使われる。 【混同しやすい点】"union" が内部的な結束を強調するのに対し、"league" は外部との関係性、特に競争や協力関係を重視する。目的、組織の公式性、活動分野で違いが見られる。
派生語
『団結する』『結合する』という意味の動詞。『union』が名詞であるのに対し、こちらは動作を表します。日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われ、『union』を作る行為そのものを指すことが多いです。語源的には『一つにする』という核となる意味が共通しています。
『団結した』『結合された』という意味の形容詞。動詞『unite』の過去分詞形ですが、形容詞として独立して用いられます。『United Nations(国連)』のように、組織名や状態を表す際に頻繁に使用されます。派生語として、状態を表す意味合いが強まっています。
『結束』『統一』という意味の名詞。『union』と意味が近いですが、『unity』はより抽象的な概念、状態を表します。政治的な文脈や、組織の一体性を強調する際に用いられることが多いです。接尾辞『-ty』は名詞化を表し、抽象度を高める役割を果たしています。
反意語
『分離』『分裂』という意味の名詞。『union』が結合・団結を表すのに対し、こちらはその反対の状態を示します。夫婦の離婚(legal separation)や、組織の解散など、具体的な文脈で使用されます。日常会話、ニュース記事、学術論文など、幅広い場面で見られます。
『分割』『分裂』という意味の名詞。『union』が全体をまとめることを意味するのに対し、こちらは全体を分けることを指します。組織内の部署(division)や、意見の対立(division of opinion)など、様々な文脈で使用されます。抽象的な意味合いも持ち、学術的な議論でも用いられます。
『不和』『意見の衝突』という意味の名詞。『union』が調和や協調を表すのに対し、こちらはその欠如を示します。特に人間関係や社会的な文脈で使用され、意見の対立や紛争を表す際に用いられます。フォーマルな場面や文学的な表現でよく見られます。
語源
"union」はラテン語の「unus」(一つの)に由来します。これは「unire」(一つにする、結合する)という動詞を生み出し、さらに「unio」(結合、結束)という名詞へと発展しました。英語の「union」はこの「unio」を直接受け継いだものです。つまり、「union」は元々「一つにすること」や「一つになった状態」を意味し、そこから「結束」「合体」「団結」といった意味合いを持つようになったのです。日本語で例えるなら、「結束」という言葉が、個々の糸が撚り合わさって一本の強い糸になるイメージに近いでしょう。個々の要素が集まり、一つの力となる、それが「union」の語源的な意味合いです。
暗記法
「union」は、人々が共通の理想のために集う連帯の象徴。労働運動では、弱者が団結し、社会正義を求める光でした。国家間の連合は、平和と繁栄を目指す協力の形。結婚や友情もまた「union」であり、愛と信頼で結ばれた絆を意味します。社会から個人まで、繋がりを豊かにする力。抵抗、希望、協力、愛…「union」は、人間の根源的な願いが込められた言葉なのです。
混同しやすい単語
発音が似ており、特に語尾の '-ion' の部分が共通しているため、うっかりすると聞き間違えたり、スペルを混同したりしやすいです。意味は「玉ねぎ」であり、全く異なるものです。日本人学習者は、それぞれの単語が使われる文脈を意識して区別する必要があります。
'uni-'という接頭辞が共通しているため、意味的なつながりを想像してしまい、混同する可能性があります。'uniform'は「制服」や「一様な」という意味で使われます。'union'が「結合」や「組合」といった意味を持つこととは異なります。単語全体の意味をしっかりと覚えることが重要です。
スペルの一部が共通しており、発音も似ているため、特に初学者にとっては混乱しやすい単語です。'unit'は「単位」や「まとまり」という意味で使われます。'union'が示す「結合」とは意味が異なります。文脈から意味を判断できるように練習しましょう。
発音が似ており、特にカタカナで発音した場合に区別がつきにくいことがあります。'urine'は「尿」という意味で、全く異なる概念を表します。発音記号を確認し、意識的に発音を区別するように心がけましょう。
語源的に関連があるため、意味の混同が起こりやすいかもしれません。'unique'は「唯一の」「独特な」という意味で、'union'のように複数のものが合わさるという概念とは異なります。ただし、'unique'な要素が集まって'union'が形成される、というように関連付けて覚えることも可能です。
意味が近く、動詞形であるため混同しやすいです。'unite'は「団結する」「結合する」という意味の動詞であり、'union'はその名詞形の一つです。文中でどのように使われているか(名詞か動詞か)を見極めることが重要です。
誤用例
日本人が『union』を『結合』『団結』と捉え、感情や気持ちの結びつきを表現しようとする際に起こりやすい誤用です。確かに『union』は『結合』という意味を持ちますが、感情の結びつきにはやや硬く、事務的な印象を与えます。より自然な英語では、『emotional bond』や『connection』を使う方が適切です。日本語の『心の結びつき』を直訳しようとする際に、形式的な単語を選んでしまう典型的な例と言えるでしょう。英語では感情を表現する際に、より具体的なイメージを伴う語彙を選ぶ傾向があります。
『union』を『同性婚』の意味で使うのは不自然です。確かに『marriage』も『union』の一種ですが、『同性婚』という概念を指す場合は、単に『same-sex marriage』と言うのが一般的です。『union』を付加することで、かえって冗長で不自然な印象を与えてしまいます。これは、日本語で『〜の結合』という表現を多用する傾向が、英語に持ち込まれた結果と言えるでしょう。英語では、簡潔で直接的な表現を好む傾向があります。
『union』を『合併』の意味で使うことも可能ですが、企業間の合併を指す場合は、通常『merger』がより適切です。『union』はより広範な結合を意味し、労働組合などを指す場合もあります。文脈によっては誤解を招く可能性があります。特にビジネスの場面では、専門用語を正確に使うことが重要です。日本語の『〜との連合』という表現に引きずられ、『union』を使ってしまう例ですが、英語では文脈に応じて適切な専門用語を選ぶ必要があります。
文化的背景
「union」は、単なる結合や連合を超え、共通の目的や理想を追求するために人々が集まる、強い連帯意識と一体感を象徴する言葉です。それは、個々の力を結集し、より大きな力として社会に影響を与えようとする、人間の普遍的な願望の表れと言えるでしょう。
「union」という言葉が持つ文化的意義は、労働運動の歴史において特に顕著です。19世紀の産業革命以降、劣悪な労働条件や低賃金に苦しむ労働者たちは、団結(unionization)することで、雇用主との交渉力を高めようとしました。労働組合(labor union)は、ストライキやデモといった手段を通じて、労働者の権利擁護を訴え、労働時間や賃金の改善、安全な労働環境の実現を求めました。この文脈における「union」は、弱者が団結し、不当な権力に立ち向かうための武器であり、社会正義を求める人々の希望の光でもありました。労働組合運動は、現代社会における労働者の権利保障の基礎を築き、その過程で「union」という言葉は、抵抗と連帯の象徴として、文化的に深く根付いていったのです。
また、「union」は、政治的な文脈においても重要な意味を持ちます。国家間の連合(union)は、共通の利益や安全保障のために、主権国家が互いに協力し合う形態を指します。例えば、欧州連合(European Union)は、経済的な統合だけでなく、政治的な協力も目指しており、ヨーロッパの平和と繁栄に貢献してきました。このような国家間の「union」は、紛争の解決や経済的な相互依存を通じて、国際社会の安定に寄与する一方、主権の制約や文化的な摩擦といった課題も抱えています。しかし、共通の目標に向かって協力し合う姿勢は、グローバル化が進む現代社会において、ますます重要性を増しています。
さらに、「union」は、個人的な関係においても、深い意味を持つ言葉です。結婚(holy matrimony, the union of man and woman)は、二人の人間が愛と信頼で結ばれ、人生を共に歩むことを誓う神聖な結合です。友情や家族の絆もまた、「union」の一形態であり、互いを支え合い、喜びや悲しみを分かち合うことで、人間関係はより強固になります。このように、「union」は、社会的な組織から個人的な繋がりまで、様々なレベルで人間関係を豊かにし、社会全体の連帯感を高める力を持っていると言えるでしょう。
試験傾向
- 出題形式: 主に語彙問題、長文読解
- 頻度と級・パート: 準1級・1級で頻出。2級でも稀に出題
- 文脈・例題の特徴: 社会問題、政治、歴史などアカデミックな文脈が多い。例文では「労働組合 (trade union)」の形でよく登場する。
- 学習者への注意点・アドバイス: 名詞としての意味(結合、組合)と、動詞としての意味(結合する)の両方を覚える必要がある。派生語である「unite(団結する)」や「unity(団結)」と合わせて学習すると効果的。
- 出題形式: 主にPart 5 (短文穴埋め問題)、Part 7 (長文読解)
- 頻度と級・パート: Part 5で中頻度。Part 7でも読解のキーワードとして登場
- 文脈・例題の特徴: ビジネス文脈での合併(merger)、提携(alliance)、労働組合(labor union)などの意味で使われることが多い。契約書やニュース記事などにも頻出。
- 学習者への注意点・アドバイス: ビジネスシーンで使われる意味を重点的に学習する。「labor union(労働組合)」の形で覚えておくと役立つ。同義語である「merger(合併)」、「alliance(提携)」などと合わせて学習すると効果的。
- 出題形式: リーディングセクション
- 頻度と級・パート: アカデミックな文章で頻出
- 文脈・例題の特徴: 政治、社会、歴史、科学など幅広い分野のアカデミックな文章で登場。国家間の連合、異なる意見の統合、要素の結合など、抽象的な概念を表す際に用いられることが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 抽象的な文脈での意味を理解することが重要。文脈から意味を推測する練習を重ねる。「unity(団結)」や「coalition(連合)」など、類似の概念を表す単語とのニュアンスの違いを理解しておくと、より正確な読解につながる。
- 出題形式: 長文読解、語彙問題
- 頻度と級・パート: 難関大学の長文で頻出
- 文脈・例題の特徴: 社会問題、政治、経済、歴史など、幅広い分野の文章で登場。複数の要素が結合して一つのものになるイメージで使われることが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する力が重要。特に、抽象的な概念を説明する文脈で使われることが多いので、文脈全体を理解するように努める。「association(協会)」や「federation(連盟)」など、類似の単語との違いを意識して学習すると効果的。