onion
第一音節にアクセントがあります。母音 /ʌ/ は日本語の『ア』と『オ』の中間のような音で、口をリラックスさせて短く発音します。/nj/ の部分は、日本語の『ニ』よりも少し口を横に引いて発音するとより近づきます。最後の /ən/ は曖昧母音で弱く発音します。
専門的な内容に関するご注意
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玉ねぎ
食用となる球根野菜。料理の風味付けや食材として一般的。涙を誘う刺激臭が特徴。
When I cut an onion for dinner, my eyes watered so much.
夕食のために玉ねぎを切ったとき、目がとてもしみました。
※ この例文は、玉ねぎを切る誰もが経験する「目がしみる」という典型的な状況を描写しています。料理の準備中に起こる身近なシーンなので、鮮明にイメージできるでしょう。動詞「watered」は「涙で濡れた」という意味で、目がしみて涙が出る様子を自然に表現しています。
Mom picked up a big fresh onion at the supermarket for our curry.
お母さんは、カレーのためにスーパーで大きくて新鮮な玉ねぎを手に取りました。
※ スーパーで食材を選ぶという、非常に日常的な買い物風景が目に浮かびます。「pick up」は「(商品を)手に取る、買う」という意味でよく使われるフレーズです。「big」や「fresh」といった形容詞を加えることで、玉ねぎの状態が具体的に伝わり、より豊かな情景が想像できます。
This delicious soup has a lot of sweet onion in it.
このおいしいスープには、甘い玉ねぎがたくさん入っています。
※ 食卓での会話や料理の感想を述べる際にぴったりの例文です。玉ねぎが料理の材料として使われ、特に加熱することで「sweet(甘い)」になるという特徴を捉えています。「has a lot of ~ in it」は「中にたくさんの〜が入っている」という、材料を説明する際によく使う便利な表現です。
コロケーション
タマネギの層、比喩的に複雑さや隠された側面
※ タマネギの構造から、物事の複雑さや多層性を表す比喩表現です。文字通りタマネギの層を指すこともありますが、例えば「彼の性格には何層ものonionがある」のように、隠された感情や意図、複雑な事情などを意味することがあります。心理学や人間関係について語る際に使われることがあります。類似表現に 'peel back the layers'(層を剥がす)があり、これは真相を解明するという意味合いで使われます。
タマネギ型のドーム
※ ロシア正教の教会建築などで見られる、タマネギのような形状のドームを指します。建築様式に特有の用語であり、歴史や文化に関する文脈で用いられます。単に「タマネギ」というだけでなく、特定の文化圏の象徴的な建造物を指す点が重要です。
非常に薄い紙、またはその紙のようなもの
※ かつてタイプライターなどで使われた、非常に薄く、軽い紙を指します。比喩的に、非常に薄い、脆弱なものを指すことがあります。例えば、「彼女の我慢はonion skinのように薄い」のように使われます。デジタル時代においては、かつての薄紙を知らない世代も増えており、やや古風な表現になりつつあります。
炒めたタマネギ、揚げたタマネギ
※ 料理において、タマネギを炒めたり揚げたりしたものを指します。料理のレシピや食文化に関する話題で頻繁に使われます。「caramelized onions」(キャラメル状に炒めたタマネギ)のように、調理法を詳しく示す表現も一般的です。
生のタマネギ
※ 加熱されていない生のタマネギを指します。料理の説明や、食材に関する議論で使われます。生のタマネギは辛味が強く、加熱したものとは風味が大きく異なるため、あえて「raw」と強調することで、具体的な味や食感を伝えようとする意図があります。
オニオンリング
※ 輪切りにしたタマネギに衣をつけて揚げた料理。アメリカ料理の定番であり、ファストフード店などでよく見られます。食文化、特にアメリカ料理に関する話題で頻繁に登場します。
タマネギの皮をむく
※ 文字通りの意味ですが、比喩的に「複雑な問題を一つ一つ解決していく」という意味合いで使われることもあります。タマネギの皮をむく行為が、問題解決のプロセスと重ね合わされている点がポイントです。
使用シーン
生物学、栄養学、食品科学などの分野で、玉ねぎの成分や効果に関する研究論文で使われることがあります。例えば、「Onion extract inhibited the growth of cancer cells.(玉ねぎ抽出物は癌細胞の成長を抑制した)」のように記述されます。
食品業界のマーケティングレポートや、レストランのメニュー分析などで使われることがあります。例えば、「The onion flavor profile is popular among consumers.(玉ねぎの風味は消費者に人気がある)」のように言及されることがあります。
料理レシピの説明や、食材に関する会話で頻繁に使われます。「Add chopped onion to the pan.(みじん切りの玉ねぎをフライパンに加えてください)」のように、日常的な場面でよく耳にする表現です。
関連語
類義語
- shallot
玉ねぎの仲間で、小型で細長い形をしています。風味は玉ねぎよりもマイルドで繊細とされ、フランス料理などでよく用いられます。食材名。 【ニュアンスの違い】『onion』が一般的な玉ねぎを指すのに対し、『shallot』は特定の品種を指します。日常会話でも使われますが、料理に詳しい人や食材にこだわる人が使う傾向があります。 【混同しやすい点】両方とも食材ですが、『shallot』は日本語の『エシャロット』としてもある程度認知されています。しかし、英語での発音と日本語の発音、また実際の食材が指すものが異なる場合があるので注意が必要です。
ネギの一種で、太く白い茎の部分と緑色の葉の部分を食べます。玉ねぎよりも甘みが強く、煮込み料理やスープによく使われます。食材名。 【ニュアンスの違い】『onion』が料理のベースとして使われることが多いのに対し、『leek』は風味を添えるために使われることが多いです。また、玉ねぎよりも上品な印象を与えることがあります。 【混同しやすい点】見た目がネギに似ているため、ネギと混同されやすいです。しかし、英語では明確に区別されます。また、料理によっては代用可能ですが、風味は大きく異なります。
強い風味と香りを持つ球根植物で、料理の風味付けや薬用に使われます。独特の辛味があり、多くの料理で重要な役割を果たします。食材名。 【ニュアンスの違い】『onion』が甘みや旨味を出すのに使われるのに対し、『garlic』は風味と刺激を加えるために使われます。また、ニンニク特有の強い香りが特徴です。 【混同しやすい点】どちらも香味野菜ですが、風味の強さが大きく異なります。料理によっては一緒に使うこともありますが、分量や使い方を間違えると料理全体のバランスを崩す可能性があります。
- scallion
ネギの一種で、若い状態で収穫されます。白い部分と緑色の部分の両方を食用とし、サラダや薬味としてよく使われます。食材名。 【ニュアンスの違い】『onion』が加熱調理されることが多いのに対し、『scallion』は生のまま使われることが多いです。また、玉ねぎよりもシャキシャキとした食感が特徴です。 【混同しやすい点】日本語では『ネギ』として一括りにされることが多いですが、英語では種類によって明確に区別されます。特に、『scallion』は『green onion』とも呼ばれるため、混乱しやすいです。
- chive
アサツキに似た細い葉を持つハーブで、料理の風味付けや彩りに使われます。玉ねぎやニンニクに似た風味がありますが、よりマイルドです。食材名。 【ニュアンスの違い】『onion』が料理のベースとして使われるのに対し、『chive』は風味を添えるために使われます。また、彩りとしても重要な役割を果たします。 【混同しやすい点】見た目が細いネギに似ているため、ネギと混同されやすいです。しかし、英語では明確に区別されます。また、ハーブとして扱われることが多い点も異なります。
派生語
- Allium
ラテン語でネギ属を指す言葉で、「onion(玉ねぎ)」もこの属に属します。学術的な文脈(植物学など)で、玉ねぎを含むネギ属全体を指す場合に用いられます。日常会話ではほとんど使われませんが、園芸や料理に関する専門的な文献では見かけることがあります。
- Shallot
フランス語のéchalote(エシャロット)を経由して英語に入った単語ですが、語源は「onion」と同じくラテン語のasca-lonia(アスカロンの玉ねぎ)に由来します。エシャロットは玉ねぎの仲間で、より小型で風味が繊細です。料理のレシピや食材に関する記事でよく使われます。
反意語
玉ねぎと同様に強い風味を持つ食材ですが、複数の鱗茎(かけら)が集まって球を形成する点が異なります。玉ねぎが単独の球根として使われることが多いのに対し、ニンニクは一片ずつ使われることが一般的です。料理において、玉ねぎの甘みやマイルドな風味と、ニンニクの強い刺激的な風味は対照的に扱われます。
ネギの一種で、玉ねぎのように球根状にはならず、葉鞘が重なり合って円筒状になります。玉ねぎが主に球根部分を食用とするのに対し、リーキは葉の部分も広く使われます。風味も玉ねぎより穏やかで、スープや煮込み料理に使われることが多いです。玉ねぎの強い風味を避けたい場合に、リーキが代用として用いられることがあります。
語源
"onion(玉ねぎ)"の語源は、ラテン語の"ūniō(ウーニオー)"に由来します。この"ūniō"は「一つ」または「団結」を意味し、元々は「真珠」を指す言葉でした。なぜ玉ねぎが「真珠」と同じ語源を持つのかというと、小さな球体が集まって一つのまとまりを成している様子が似ていると考えられたからです。また、玉ねぎの球根が層状になっている様子も、「一つにまとまっている」というイメージにつながったのでしょう。"ūniō"は、ラテン語から古フランス語を経由して英語に入り、綴りが変化して"onion"となりました。日本語の「玉ねぎ」も、丸い「玉」のような形から名付けられたことを考えると、東西で似たような発想で名付けられた興味深い例と言えるでしょう。
暗記法
タマネギは、隠された感情や秘密のメタファー。古代エジプトでは永遠の命の象徴としてファラオの墓に供えられ、中世ヨーロッパでは魔除けとして使われました。シェイクスピア作品にも登場し、感情や性格を表現する比喩に。皮を剥く行為は、真実の追求や本質を見抜くことの難しさを表します。涙を誘うタマネギは、普遍的な感情を呼び起こし、食卓での共感を育む存在なのです。
混同しやすい単語
『onion』と『union』は、最初の母音とアクセントの位置が似ているため、発音を聞き間違えやすい。特に、語尾の『-ion』という綴りが共通しているため、スペルも混同しやすい。意味は『結合』『組合』などで、文脈が異なるため注意が必要。日本人学習者は、それぞれの単語のアクセントの位置を意識して発音練習をするとよいでしょう。
『onion』と『opinion』は、語尾の『-ion』という綴りが共通しているため、スペルを混同しやすい。また、発音も母音の響きが似ているため、聞き間違えやすい。意味は『意見』であり、文脈が異なるため区別が重要。語源的には、ラテン語の『opinari』(思う、信じる)に由来し、onionとは全く関係がない。
こちらはややマイナーな単語ですが、発音の最初の部分がonionと似ているため、耳で聞いたときに混乱する可能性があります。anyanとは、インドボダイジュのことです。あまり使う機会はないかもしれませんが、発音の違いを意識することでonionの理解が深まります。
『onion』の複数形である『onions』は、単数形と複数形を聞き間違えやすい。特に、文脈によってはどちらの意味でも通じてしまう場合があるため、注意が必要。また、発音も語尾に/z/の音が加わるため、日本人学習者は聞き取りにくい場合がある。複数形を意識して発音練習するとよいでしょう。
医学用語で『後頭隆起』を意味する『inion』は、綴りの類似性から『onion』と混同されやすい。特に、医学系の文章を読む際には注意が必要。発音も/ˈɪniən/と似ているため、文脈から判断する必要がある。一般的には使われない単語だが、知識として知っておくと役立つ。
誤用例
日本語の『玉ねぎ』は、感動的な場面で涙を誘う状況の比喩として使われますが、英語の『onion』にそのような意味合いはありません。英語で誰かを泣かせる状況を表現するなら、『sad sack(哀れな人)』のような表現がより適切です。この誤用は、日本語の比喩表現をそのまま英語に直訳しようとする際に起こりがちです。英語では、感情的な影響を与える人や状況を表現する際に、より直接的な表現や、文化的に共有されたイメージを用いる傾向があります。
『onion』は一般的な玉ねぎを指し、風味を複雑にすると言うよりは、料理のベースとして使われます。より洗練された風味を加えたい場合は、『shallots(エシャロット)』や、特定の種類の玉ねぎ(例:Vidalia onion)を指定する方が適切です。日本人が『洗練された』という言葉を使う際に、繊細さや奥深さを期待する傾向がありますが、英語では具体的な食材名でその意図を伝える方が自然です。この誤用は、日本語の『洗練』という言葉のニュアンスを、英語の食材選びに反映させようとする際に発生しやすいです。
『upset』は感情的な動揺や不快感を指す言葉で、玉ねぎを切った際の生理的な涙を表現するには不適切です。玉ねぎを切って涙が出る状況を表現するなら、『cry』を使うのが一般的です。日本人が感情をストレートに表現することを避け、間接的な表現を選ぼうとする際に、感情を表す言葉を安易に選んでしまうことがあります。英語では、物理的な反応に対しては、より直接的な表現を用いる傾向があります。
文化的背景
タマネギ(onion)は、その幾重にも重なる構造から、隠された感情や秘密、そして時には複雑な人間関係のメタファーとして用いられてきました。涙なしには剥けないその皮は、人生の苦難や感情的な深さを象徴することもあります。
タマネギは古代から世界各地で栽培され、食料としてだけでなく、薬や儀式にも用いられてきました。古代エジプトでは、タマネギは球形の形状と同心円状の構造から永遠の命を象徴し、ピラミッド建設労働者の食料として重宝されただけでなく、ファラオの墓にも供えられました。中世ヨーロッパでは、魔除けの効果があると信じられ、疫病から身を守るために身につけられたり、家の入り口に吊るされたりしました。このように、タマネギは単なる食材を超え、文化的な意味を持つ存在として人々の生活に深く根ざしてきたのです。
文学作品においても、タマネギは様々な形で登場します。例えば、シェイクスピアの戯曲では、登場人物の感情や性格を表現するためにタマネギが比喩として用いられることがあります。また、民話や寓話では、タマネギの皮を剥く行為が、真実を追求する過程や、表面的なものに隠された本質を見抜くことの難しさを表すことがあります。現代においても、タマネギは料理の基本的な材料として世界中で消費されていますが、その文化的意義は失われていません。タマネギを切る際に涙を流す経験は、普遍的な人間の感情や共感を呼び起こし、食卓を囲む人々の間で共通の記憶や感情を共有するきっかけとなることもあります。
タマネギは、その独特の風味と香りで料理に深みを与えるだけでなく、文化的な象徴としても豊かな意味を持っています。隠された感情、永遠の命、魔除け、真実の追求…タマネギは、私たちの生活に深く根ざし、様々な形で文化的なメッセージを伝えているのです。次にタマネギを手に取るとき、その背後にある豊かな歴史と文化に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
試験傾向
3級以上で語彙問題や長文読解で出題される可能性があります。特に、料理や食文化に関する話題で登場しやすいです。級が上がるにつれて、比喩的な意味やイディオム表現(例:peel back the layers of an onion)で問われることもあります。注意点としては、可算名詞であること、そして調理法によって味が変わるように、文脈によって意味合いが異なる場合があることを理解しておくことです。
Part 5の語彙問題やPart 7の長文読解で、食品関連の話題で稀に出題される可能性があります。しかし、ビジネスシーンでの直接的な使用頻度は低いため、他の頻出語彙に比べて優先度は低いでしょう。もし出題された場合は、文脈から意味を推測する能力が重要になります。例えば、食品加工に関する文書や、レストランのレビューなどで見かける可能性があります。
アカデミックな文脈では、生物学や農業に関する文章で出題される可能性があります。例えば、植物の構造や栽培方法、食品の栄養価などに関する内容です。ただし、TOEFLではより専門的な語彙が重視される傾向があるため、「onion」単体での出題頻度は高くありません。もし登場した場合は、文章全体のテーマを理解することが重要になります。
大学受験の長文読解で、食文化や歴史、生物学に関連するテーマで出題される可能性があります。基本的な単語ですが、文脈によっては比喩的な意味で使用されることもあります。例えば、「複雑な問題の構造」を「onion-like layers」と表現することがあります。また、複数の意味を持つ単語として、文脈判断能力を問われることもあります。過去問で様々な文脈での使用例を確認しておきましょう。