urine
最初の母音 /ˈjʊə/ は二重母音で、日本語の『ユ』の後に曖昧母音『ア』を添えるイメージです。強勢は最初の音節にあります。最後の 'n' は、舌先を上の歯茎につけて発音する鼻音です。日本語の『ン』よりも、口を閉じる意識は弱くてOKです。
専門的な内容に関するご注意
このページには、健康、金融、法律など、専門的な知識を必要とする内容が含まれている可能性があります。本サイトの情報は学習目的で提供されており、専門家による助言の代わりとなるものではありません。重要な判断を行う際には、必ず資格を持つ専門家にご相談ください。
尿
医学・生物学的な文脈で、体内の老廃物を排出する液体を指す、ややフォーマルな表現。日常会話ではあまり使われない。
The puppy left a small puddle of urine on the carpet.
子犬がカーペットに小さな尿のたまりを作ってしまった。
※ この例文は、ペットがいる家庭でよくある、子犬が粗相をしてしまう場面を描いています。「puddle of urine」で「尿のたまり」という具体的なイメージが湧き、日常の困った状況を表現するのに典型的な使い方です。「left」は「残した」という意味で、意図せずそこに何かを置いてしまう状況で使われます。
The nurse asked me to provide a urine sample for the health check.
看護師が私に健康診断のために尿のサンプルを提出するよう頼みました。
※ 医療現場で「urine sample(尿サンプル)」は非常に一般的な表現です。健康診断や病気の検査の際に、体調を知るために尿を提出する状況を想像できます。この文は、病院でのフォーマルな状況における「urine」の典型的な使い方を示しています。「provide」は「提供する」という意味で、公式な場で何かを提出する際によく使われます。
We noticed a strong, unpleasant smell of urine near the old building.
私たちは古い建物の近くで、強くて不快な尿の匂いに気づきました。
※ この例文は、公衆の場所で不快な匂いを感じる状況を描いています。「smell of urine」は「尿の匂い」という表現で、五感を刺激する場面設定です。特に「unpleasant(不快な)」という言葉が加わることで、その場の雰囲気がより鮮明に伝わります。このような形容詞と一緒に使われることで、より具体的な情景が目に浮かびます。
小便
日常会話で使われる、より口語的な表現。子供や親しい間柄で使われることが多い。
The nurse gave me a small cup to collect a urine sample for the test.
看護師は検査のために尿のサンプルを採取する小さなカップを私に渡しました。
※ この例文は、病院での健康診断や検査の場面を描写しています。「urine sample(尿検体)」は、医療現場で最も一般的で自然な「urine」の使い方の一つです。何かを「collect(集める)」ために「cup(カップ)」を使う情景が目に浮かびますね。
There was a puddle of dog urine on the floor, and I had to clean it up quickly.
床に犬の小便のたまりがあり、私はすぐにそれを片付けなければなりませんでした。
※ この例文は、ペットが粗相をしてしまった日常的な場面を示しています。「puddle of urine(尿のたまり)」は、動物の排泄物を指す際にも使われる自然な表現です。慌てて「clean it up(片付ける)」様子が伝わってきます。
Urine contains waste products that the body no longer needs.
尿は体がもはや必要としない老廃物を含んでいます。
※ この例文は、尿が体の機能としてどのような役割を果たすかを説明する、少し学術的・科学的な文脈での使い方です。「contains(〜を含む)」や「waste products(老廃物)」といった単語と一緒に使われることで、「urine」が具体的な物質として説明されていることがわかります。体の仕組みを学ぶような場面で出会う典型的な文です。
コロケーション
尿サンプル、尿検体
※ 医療現場で非常に一般的な表現で、患者の健康状態を診断するために採取される尿のことです。文法的には「名詞 + 名詞」の組み合わせで、形容詞的な役割を果たす名詞(urine)が、検査対象となる名詞(sample)を修飾しています。日常会話よりも、病院や研究機関など、専門的な文脈で頻繁に使われます。
尿検査
※ これも医療現場で頻繁に使われる表現です。尿サンプルを分析して病気や薬物使用の有無などを調べる検査を指します。「名詞 + 名詞」の組み合わせですが、'urine analysis' も同様の意味で使えます。'test' の代わりに 'analysis' を使うと、より専門的・学術的なニュアンスになります。
尿培養
※ 尿中に存在する細菌の種類や量を特定するために行われる検査です。細菌感染症(尿路感染症など)の診断に不可欠な検査方法で、医療従事者向けの専門的な用語です。一般の人が日常会話で使うことは少ないでしょう。
尿の色
※ 尿の色は、水分摂取量や健康状態を示す重要な指標の一つです。「名詞 + of + 名詞」という構文で、尿の物理的な特徴を表す際に用いられます。尿の色は、透明に近い色から濃い琥珀色まで様々で、特定の病気の兆候である場合もあります。医学的な説明や健康に関する記事などでよく見られます。
尿量
※ 排泄される尿の量を指します。医学的な文脈で、腎臓の機能評価や水分バランスの指標として重要です。多尿や乏尿といった状態は、特定の疾患の症状である可能性があります。「volume of liquid」のように、他の液体にも応用できる汎用的な表現です。
尿流
※ 尿の流れ、排尿の勢いを指します。排尿困難や尿閉といった症状がある場合に、尿流の状態を評価することがあります。尿流量測定(uroflowmetry)という検査で客観的に評価されます。これも医療関係者向けの専門的な用語です。
排尿する
※ 「排尿する」という行為を婉曲的に表現する言い方です。子供や患者に対して、直接的な表現を避けるために使われることがあります。'urinate' という動詞もありますが、'pass urine' の方が、より丁寧でフォーマルな印象を与えます。
使用シーン
医学、生物学、化学などの分野の研究論文や教科書で頻繁に使用されます。例えば、腎臓の機能や疾患、薬物の代謝、臨床検査の結果などを説明する際に、「尿サンプル」「尿検査」「尿中濃度」といった表現で登場します。研究発表や学術会議でも、専門用語として用いられます。
医療機器メーカーや製薬会社など、特定の業界の報告書やプレゼンテーションで、製品の性能や臨床試験の結果を説明する際に使われることがあります。例えば、「新しい尿検査キットの市場導入」や「尿路感染症治療薬の開発」といった文脈で登場する可能性があります。ただし、一般的なビジネスシーンでの使用は非常に稀です。
日常会話で「urine」という単語が使われることはほとんどありません。医療関係者との会話や、健康に関する記事やニュースを読む際に、まれに目にする程度です。より口語的な表現としては「pee」や「wee」が一般的です。例えば、「尿の色がおかしい」とか「尿のにおいが気になる」といった健康上の懸念を伝える際に、間接的に話題になることがあります。
関連語
類義語
幼児語、または非常にカジュアルな場面で使われる。子供に対して使うことが多い。動詞としても名詞としても使用可能。 【ニュアンスの違い】「urine」よりもずっとくだけた言い方で、医学的な文脈やフォーマルな場では不適切。親しい間柄での会話や、子供に話しかける際に適している。 【混同しやすい点】フォーマルな場や医療関係者との会話では絶対に避けるべき。公共の場での使用も避けるのが賢明。
- piss
非常に下品で、侮蔑的な意味合いを含む。怒りや軽蔑を表現する際に使われることがある。動詞としても名詞としても使用可能。 【ニュアンスの違い】「urine」とは異なり、強い否定的な感情を伴う。フォーマルな場では絶対に使うべきではない。むしろ、公の場での使用は避けるべきである。 【混同しやすい点】非常に強い言葉なので、使用する場面を間違えると人間関係に深刻な影響を与える可能性がある。使用は慎重に。
- micturition
医学用語で、排尿行為そのものを指す。学術的な文脈や医療現場で使用される。名詞。 【ニュアンスの違い】「urine」が排泄物そのものを指すのに対し、「micturition」は排尿という生理現象を指す。患者の症状を説明する際などに用いられる。 【混同しやすい点】日常会話ではほとんど使われない。医学関係者以外は、意味を知っている程度で十分。
婉曲表現として使われることがある。特に子供や、排尿を直接的に表現することを避けたい場合に用いられる。 【ニュアンスの違い】「urine」よりも間接的で、より丁寧な印象を与える。ただし、文脈によっては不自然に聞こえることもある。 【混同しやすい点】文脈によっては、単なる「水」の意味と混同される可能性がある。特に子供に対して使う場合は、誤解を避けるために補足説明が必要な場合がある。
- number one
これも婉曲表現で、特に子供に対して排尿を促す際や、トイレの場所を尋ねる際に使われる。 【ニュアンスの違い】「urine」よりもずっとカジュアルで、子供向けの表現。直接的な表現を避ける意図がある。 【混同しやすい点】大人がフォーマルな場で使うと不適切。あくまで子供向けの表現であることを意識する必要がある。
- liquid waste
より一般的な表現で、排泄物全体を指す場合もあるが、尿を指すこともある。環境問題など、より広い文脈で使われる。 【ニュアンスの違い】「urine」よりも広い意味を持ち、必ずしも人間の尿に限定されない。工場排水など、様々な液体の廃棄物を指す可能性がある。 【混同しやすい点】文脈によって意味が変わるため、具体的な内容を明確にする必要がある。人間の尿を指す場合は、文脈で明らかにする必要がある。
派生語
- urinalysis
『尿検査』という意味の名詞。接頭辞『uri-(尿)』と『analysis(分析)』が組み合わさった語。医学・医療分野で頻繁に使用され、患者の健康状態を診断するために行われる尿の分析を指します。日常会話よりは専門的な文脈で使用されます。
- uretic
『利尿性の』という意味の形容詞、または『利尿剤』という意味の名詞。尿の生成を促進する性質や薬剤を指します。医学的な文脈で使われ、体内の余分な水分や塩分を排出するために処方される薬に関連して用いられます。接尾辞『-etic』は『〜に関する』という意味合いを持ちます。
- uriniferous
『尿を運ぶ』という意味の形容詞。接頭辞『uri-(尿)』と『-ferous(運ぶ)』が組み合わさった語。主に医学・生物学分野で、尿細管など尿を運搬する構造を説明する際に用いられます。やや専門的な語彙です。
反意語
- anuria
『無尿』という意味の名詞。接頭辞『an-(否定)』と『uria(尿)』が組み合わさった語。医学用語で、尿が全く生成されない状態、またはほとんど生成されない状態を指します。尿の生成という点で明確な対立関係にあります。
『貯留』という意味の名詞。医学的には『尿閉』、つまり尿が膀胱に溜まって排出できない状態を指すことがあります。『urine』が排出されるものであるのに対し、『retention』は体内に保持される状態を指し、対義語として機能します。より一般的な意味では『保持』を意味しますが、医学文脈では特に尿に関して用いられます。
語源
「urine」(尿)の語源は、ラテン語の「urina」(尿)に由来します。さらに遡ると、インド・ヨーロッパ祖語の語根「*awer-」(水、液体)にたどり着きます。この語根は、「水」を意味する他の多くの単語の源ともなっています。例えば、「aqua」(水)という言葉も同じ語根から派生しています。「urine」は、文字通り「水のようなもの」という根本的な意味合いを含んでいると言えるでしょう。私たちが普段何気なく使う「尿」という言葉も、遥か昔の人々が水をどのように認識していたのか、その痕跡を留めているのです。
暗記法
尿は単なる排泄物にあらず。中世では医師が色と匂いを頼りに病を診断し、錬金術師は賢者の石の材料と信じた。魔術の道具として使われた地域も。文学では、貧困や病の象徴として描かれることさえある。トイレが秘める個人的な空間性、社会的なタブー。尿は、人間の身体、社会、文化が複雑に絡み合った、奥深い存在なのだ。
混同しやすい単語
発音が非常に似ており、特に会話では区別が難しい。'urine' は名詞だが、'you're in' は 'you are in' の短縮形で、文脈によって意味が大きく異なる。例えば、'You're in the team'(あなたはチームの一員です)のように使われる。聞き取りの際は、文脈をよく理解する必要がある。
スペルが 'urine' と似ており、特に手書きの場合やタイプミスで混同しやすい。発音も母音部分が似ているため、注意が必要。『骨壷』や『湯沸かし器』という意味で、全く異なる物を指す。'Urn' は、古英語の 'orn'(容器)に由来し、'urine' の語源(ラテン語の urina)とは異なる。
スペルは大きく異なるが、発音記号(/ˈaɪərn/)によっては、最初の母音の響きが似ていると感じられる場合がある。意味は『鉄』または『アイロン』で、文脈によって使い分けられる。'Iron' は古英語の 'īsen' に由来し、'urine' とは語源が異なる。
発音が似ており、特に早口で話されたり、音声品質が悪い場合に聞き間違えやすい。'your end' は文字通り『あなたの終わり』という意味ではなく、『あなたの側』や『あなたの担当部分』といった意味合いで使われることが多い。文脈から判断する必要がある。
'Urine' の前に 'in' が付くと、前置詞句となり、意味が大きく変わる。例えば、'blood in urine'(尿に血が混じっている)のように使われる。この場合、'urine' は単独の名詞ではなく、句の一部として機能するため、誤解を避けるためには文全体を理解する必要がある。
スペルは似ていないが、発音の母音部分 /uː/ が少し似ており、特に英語学習初期の段階では混同しやすい。『破滅』や『遺跡』という意味で使われ、文脈が全く異なる。'Ruin' はラテン語の 'ruina' に由来し、'urine' とは語源が異なる。
誤用例
日本語では「尿を持ってくる」と表現しますが、英語では 'bring urine' と言うと、文字通り「尿そのもの」を持ち運ぶニュアンスが強くなります。医療的な文脈では、'provide a urine sample'(尿サンプルを提供する)のように、検査のために採取された尿を指すことが一般的です。日本人が「〜を持ってくる」という表現を直訳しがちな点が原因です。また、'urine' は不可算名詞として扱われることが多い点も注意が必要です。
名詞 'urine' は「尿」そのものを指し、「尿意」を表すには不適切です。「尿意」は 'urge to urinate' (排尿したいという衝動) と表現します。日本人が「尿」という単語を安易に使ってしまう背景には、日本語の「尿意」という言葉に引っ張られ、そのまま英語に直訳しようとする傾向があります。英語では、動詞 'urinate' (排尿する) を使って表現する方が自然です。また、'pee' や 'wee' などの口語的な表現は、フォーマルな場面や医療関係者との会話では避けるべきです。
文法的には誤りではありませんが、'so' を使った単純な原因と結果の接続は、やや直接的で、大人の会話としては少し稚拙に聞こえる可能性があります。より洗練された表現として、'prompting him to...' (〜させた) のように、分詞構文を使うと、文章全体がスムーズになります。日本人は、学校で習った 'so' の用法を使いがちですが、英語にはより多様な表現方法があることを意識すると、表現力が向上します。また、'prompt' は「促す」という意味合いを持ち、今回の文脈では「尿の色が赤かったことが、彼に医者に行くことを促した」というニュアンスをより正確に伝えます。
文化的背景
「urine(尿)」は、単なる生理的排泄物というだけでなく、歴史的には健康状態の指標、錬金術の材料、そして時には魔術の道具としても用いられてきました。その存在は、人間という存在の脆弱性や隠された側面を象徴し、社会的なタブーや恥の感情と深く結びついています。
中世ヨーロッパでは、医師が患者の尿の色や匂いを詳細に観察することで病状を診断していました。尿の色見本が作成され、各色に特定の病気が関連付けられていたのです。これは、現代医学における尿検査の原点とも言えるでしょう。また、錬金術師たちは、尿に含まれる成分が賢者の石の製造に役立つと信じ、実験に用いました。尿は、人間の生命の源である血液から派生した液体とみなされ、神秘的な力を持つと考えられていたのです。さらに、一部の文化圏では、尿は魔術的な儀式にも用いられました。例えば、呪いをかけるために使用されたり、逆に魔除けとして家の周りに撒かれたりすることもあったようです。
文学作品においても、「urine」はしばしばネガティブなイメージを伴って登場します。シェイクスピアの戯曲では、病気や貧困、そして人間の尊厳の喪失を象徴する要素として描かれることがあります。また、現代文学においても、社会の底辺に生きる人々の生活を描写する際に、その不衛生さや悲惨さを強調するために用いられることがあります。例えば、荒廃した都市の路地裏や、貧困層が暮らす劣悪な環境を表現する際に、「urine」の臭いが効果的に用いられることがあります。これは、人間の本能的な嫌悪感を刺激し、読者に強烈な印象を与えるためです。
現代社会においては、「urine」は主に医学的な検査材料として認識されていますが、その背後には、歴史的な経緯や文化的な意味合いが深く刻まれています。トイレという空間が、プライベートな空間であり、社会的なタブーが潜む場所であることからも、「urine」が持つ複雑な文化的背景を垣間見ることができます。それは、人間の身体と社会、そして文化が複雑に絡み合った結果として生まれた、独特な存在なのです。
試験傾向
この単語は英検では出題頻度は低めです。医学系のテーマで長文読解に出題される可能性はありますが、語彙問題で直接問われることは少ないでしょう。
TOEICでも出題頻度は低いですが、医療や健康に関する文書で稀に見られることがあります。Part 7(長文読解)で、専門用語の一つとして登場する可能性があります。
TOEFLのアカデミックな文章では、医学、生物学、環境科学などの分野で出題される可能性があります。読解問題で、専門用語の知識と文脈理解が問われるでしょう。
大学受験でも、医学部や医療系の学部を目指す場合に、長文読解で出題される可能性があります。一般的には、必須の語彙ではありませんが、文脈から意味を推測できるようにしておくと良いでしょう。