twice
最初の /tw/ は、日本語の「ト」と「ワ」を素早く繋げたような音です。「トゥ」で一度息を止めるのではなく、スムーズに「ワ」に移行しましょう。/aɪ/ は二重母音で、「ア」と「イ」を繋げた音ですが、日本語の「アイ」よりも口を大きく開けて発音するとより近くなります。最後の /s/ は無声音で、息だけで発音します。有声音の「ズ」にならないように注意しましょう。
二度
同じ行為や事象が2回繰り返されることを指す。単に回数を表すだけでなく、頻度や強調の意味合いも含むことがある。(例:twice as much, twice a week)
My younger brother always checks the lock twice before going out.
弟は出かける前にいつも鍵を二度確認します。
※ この例文では、弟さんの「心配性な性格」が伝わってきますね。出かける前に鍵を「二度」確認するという具体的な行動が、「twice」が回数を表す副詞として自然に使える場面を示しています。習慣的な行動や、念入りに行う動作によく使われますよ。
She watched the same movie twice because she loved the story so much.
彼女はその物語がとても好きだったので、同じ映画を二度見ました。
※ 大好きな映画や本は、ついつい「もう一度」見たくなりますよね。この例文では、物語への強い感情が「二度見る」という行動につながる、共感しやすい情景が描かれています。「because」を使って理由を説明するのも、日常会話でとても自然な表現です。
The teacher explained the difficult problem twice to make sure everyone understood.
先生はみんなが理解できるように、難しい問題を二度説明してくれました。
※ この例文からは、生徒たちが理解できるように「二度」も説明してくれた先生の親切心が伝わってきます。何かを確実に理解してもらうため、あるいは間違いがないように「繰り返す」という状況で「twice」を使うのは非常に典型的です。学校や職場など、様々な場面で使えますよ。
倍の
数量や程度が2倍であることを示す。比較表現でよく用いられ、元の状態からの増加や強調を表す。(例:twice the size, twice as expensive)
I brush my teeth twice a day, every morning and night.
私は1日に2回、朝と夜に歯を磨きます。
※ これは、毎日の習慣やルーティンを説明する時によく使う表現です。特に「twice a day」のように、「1日2回」と頻度を表す時に非常に自然です。健康的な習慣が目に浮かびますね。
Oh no, I forgot my umbrella and had to go back home twice today!
ああ、傘を忘れて、今日2回も家に戻らなければならなかったよ!
※ ちょっとした失敗や、同じことを繰り返してしまった時の焦りやがっかりした気持ちが伝わる例文です。「Oh no」という言葉で、その時の感情がよくわかりますね。同じ場所に戻る、同じ行動を繰り返す、という状況で使われます。
Our study group meets twice a week to practice English conversation.
私たちの勉強会は、英会話の練習のために週に2回集まります。
※ これは、定期的な活動や計画を説明する時にぴったりの例文です。特に「twice a week」のように、「週に2回」と頻度を伝える典型的な使い方です。仲間と一緒に英語を頑張る様子が目に浮かび、学習のモチベーションにもつながりますね。
コロケーション
~する可能性が2倍高い
※ ある事象が発生する確率を比較する際によく用いられる表現です。例えば、'People who exercise regularly are twice as likely to live longer.'(定期的に運動する人は長生きする可能性が2倍高い)のように使われます。統計や研究結果を説明する際に頻繁に登場し、客観的なデータを示すニュアンスがあります。日常会話でも使えますが、フォーマルな文脈でより適しています。'twice as likely'の後に続く動詞は、通常、原形です。
2倍の値段
※ 文字通り、ある商品の価格が別の商品の2倍であることを示します。'This car is twice the price of that one.'(この車はあれの2倍の値段だ)のように使います。価格だけでなく、大きさや量など、他の数量的な比較にも応用できます。例えば、'twice the size'(2倍の大きさ)、'twice the amount'(2倍の量)など。日常会話やビジネスシーンで、直接的で分かりやすい表現として用いられます。
1日に/週に/月に/年に2回
※ ある行為やイベントが一定期間に2回行われる頻度を表します。'I brush my teeth twice a day.'(私は1日に2回歯を磨きます)、'We have meetings twice a week.'(週に2回会議があります)のように使われます。健康、習慣、スケジュールなど、日常的な事柄について話す際に非常に一般的です。'once'(1回)や 'three times'(3回)など、他の頻度表現と組み合わせて使うことで、より具体的な情報を伝えることができます。
よく考える、再考する
※ 何か行動を起こす前に、その結果や影響を慎重に検討することを意味します。'You should think twice before making such a decision.'(そんな決断をする前に、よく考えるべきだ)のように使われます。特に、後悔する可能性のある行動や、リスクが伴う行動に対して用いられます。日本語の『二度考える』とほぼ同じニュアンスで、日常会話で頻繁に使われる表現です。相手に忠告やアドバイスをする際に役立ちます。
二度焼きした
※ 文字通り、食品を二度焼いた状態を指します。特に、ベイクドポテトやビスケットなど、二度焼くことでよりカリッとした食感や風味を引き出す調理法を説明する際に使われます。'twice-baked potato'(二度焼きポテト)は、アメリカ料理の定番です。料理レシピや食品のラベルなどでよく見かける表現で、食文化に根ざした言葉と言えるでしょう。
一度失敗したことで臆病になっている
※ 一度痛い目に遭った経験から、同じような状況を避けるようになる心理状態を表します。特に、恋愛や人間関係において、過去の失敗がトラウマとなり、新たな関係を築くことに抵抗を感じる場合に用いられます。'Once bitten, twice shy'(一度噛まれたら、用心深くなる)という諺が元になっています。日常会話や文学作品で、人の感情や行動を説明する際に使われる比喩的な表現です。
使用シーン
学術論文や講義で、データや結果を説明する際に使われます。例えば、「実験を二度繰り返した結果、有意な差が見られた (The experiment was repeated twice, and a significant difference was observed.)」のように、客観的な事実を述べる文脈で用いられます。研究分野によっては、特定の現象が過去にどれくらいの頻度で報告されているかを示す際にも使われます。
ビジネス文書やプレゼンテーションで、数量的な変化や比較を示す際に使われます。例えば、「売上は過去2年間で2倍になった (Sales have doubled in the past two years.)」のように、具体的な数字を伴って状況を説明する際に用いられます。日常的なビジネス会話では、より口語的な表現が好まれる傾向があります。
日常会話では、「二度手間だった (It was twice the work.)」や「二度寝した (I slept twice.)」のように、回数や程度を表す際に使われます。また、「以前よりずっと良くなった (It's twice as good as before.)」のように、比較表現の一部としても用いられます。ただし、よりカジュアルな場面では、別の表現に言い換えられることもあります。
関連語
類義語
数や量が2倍になること、または2倍にすること。数学的な文脈、ビジネス、料理など、幅広い分野で使用される。 【ニュアンスの違い】"twice"は単に2回という回数を表すのに対し、"double"は量や程度が2倍になるという比率や変化を表す。また、"double"は動詞としても使用可能。 【混同しやすい点】"twice"は副詞として文中で場所が比較的自由だが、"double"は形容詞または動詞として使われるため、文構造が異なる。例:"I ate twice." "I ate a double cheeseburger."
- two times
"twice"とほぼ同義で、2回という回数を明示的に示す表現。よりフォーマルな場面や、正確さを求められる状況で使用されることが多い。 【ニュアンスの違い】"twice"よりも直接的で、説明的な響きを持つ。特に、"three times", "four times"のように、2回を超える回数を表現する場合には、"times"を使うのが一般的。 【混同しやすい点】"twice"は1語で表現できるため、より簡潔で自然な印象を与える。"two times"は、回数を強調したい場合や、より形式的な状況に適している。
程度や性質が2倍であること、または2倍に強調すること。主に形容詞や副詞を修飾する副詞として用いられる。 【ニュアンスの違い】"twice"が単なる回数を表すのに対し、"doubly"は程度や性質が2倍になることを強調する。感情や状態を表す言葉と組み合わせて使われることが多い。 【混同しやすい点】"twice"は回数を表す一般的な副詞だが、"doubly"は程度を強調する副詞であり、使用できる文脈が異なる。例:"I was twice as happy." (回数) "I was doubly happy." (程度)
もう一度、再び、という意味。一度行った行為や状態が繰り返されることを示す。 【ニュアンスの違い】"twice"が具体的な回数(2回)を示すのに対し、"again"は回数を特定せずに、繰り返されることを示す。したがって、"again"は2回に限らず、3回以上繰り返される場合にも使用できる。 【混同しやすい点】"twice"は必ず2回であることを意味するが、"again"は回数が不明確。文脈によっては、"twice"の代わりに"again"を使用できる場合もあるが、意味が異なることに注意が必要。
何度も繰り返して、という意味。ある行為や状態が何度も繰り返されることを強調する。 【ニュアンスの違い】"twice"が具体的な回数(2回)を示すのに対し、"repeatedly"は2回以上、何度も繰り返されることを示す。特に、頻繁に繰り返される行為や状態を強調する場合に使用される。 【混同しやすい点】"twice"は2回という具体的な回数を示すが、"repeatedly"は回数を特定しない。したがって、"twice"の代わりに"repeatedly"を使用すると、意味が大きく異なる場合がある。
- in duplicate
全く同じものが2つある状態。書類や記録などが複製されている状況で使われる。 【ニュアンスの違い】"twice"は単に回数を表すのに対し、"in duplicate"は2つの同一のコピーや複製が存在することを意味する。ビジネスや法律の分野でよく用いられる。 【混同しやすい点】"twice"は動作や状態の回数を指すが、"in duplicate"は物理的なコピーの存在を示す。したがって、"twice"を"in duplicate"で置き換えることはできない。
派生語
『二重にする』『複製する』という意味の動詞または形容詞。ラテン語の『duplicare(二重にする)』に由来し、『du-(二つ)』と『plicare(折り畳む)』が組み合わさっている。ビジネス文書や技術文書で、データの複製や冗長性を説明する際によく用いられる。
『二面性』『裏表のあること』という意味の名詞。人の性格や行動を評する際に使われ、しばしば否定的な意味合いを持つ。政治的な文脈や心理学的な議論でも用いられる。
『二倍の』『二重の』という意味の形容詞、動詞、名詞。twiceよりも広範な文脈で使用され、量や程度が二倍であることを示す。日常会話からビジネス、科学技術まで幅広く登場する。
語源
"twice」は、「二度」や「倍の」という意味を持つ英単語ですが、その語源は意外とシンプルです。古英語の「twīwa」に由来し、これは「twā」(two:二つ)に接尾辞「-s」(ゲルマン祖語の副詞を作る接尾辞)が付いた形です。つまり、「two」(二)という基本的な数詞が、副詞的な意味合いを持つ形に変化したものが「twice」なのです。日本語で例えるなら、「二」という数字が、「二度」という回数を表す言葉になったようなイメージです。直接的な接頭辞や複雑な語幹の組み合わせはありませんが、数詞が副詞へと変化した過程を知ることで、英語の語彙の成り立ちの一端を垣間見ることができます。身近な単語の中に、古代の言語の名残が息づいている好例と言えるでしょう。
暗記法
「twice」は単なる回数ではない。物語では、二度目の試練は主人公の成長を象徴し、一度の失敗から学び成功へと導く。法的な場では、繰り返される義務や責任を示し、社会の信頼を支える。口語表現では「think twice」が熟慮を促し、衝動的な行動を戒める。このように「twice」は、物語、契約、日常の決断において、文化的な意味合いを深く宿す言葉なのだ。
混同しやすい単語
『twice』と語尾が同じ '-ice' で終わるため、スペルと発音が非常に似ており混同しやすいです。『twice』が「2回」であるのに対し、『thrice』は「3回」という意味です。現代英語では『twice』ほど頻繁には使われませんが、古風な表現や格式ばった文脈で用いられます。注意点として、日常会話では『three times』を使う方が自然です。
『twice』と発音が似ており、特に語尾の '-ice' の部分が共通しているため、聞き間違いやすい単語です。『device』は「装置」「工夫」といった意味の名詞であり、品詞が異なります。日本人学習者は、文脈から名詞と副詞を区別する練習をすると良いでしょう。語源的には、deviceは「分割する」という意味のラテン語から派生しており、複雑なものを分割して理解しやすくするというニュアンスがあります。
『twice』と直接的な発音の類似性はありませんが、カタカナで表記すると『ワイズ』と『トワイス』で母音が共通するため、音声的に紛らわしい場合があります。『wise』は「賢い」という意味の形容詞です。日本人学習者は、英語の発音記号を確認し、それぞれの単語の正確な発音を意識することが重要です。また、綴りも異なるため、スペルミスに注意しましょう。
『twice』と語尾が同じ '-ice' であり、発音も似ているため、聞き間違えやすい単語です。『price』は「価格」という意味の名詞です。文脈が大きく異なるため、意味を理解することで区別できます。日本語のカタカナ英語で「プライス」として使われることも多いため、意味を混同しないように注意が必要です。
『twice』と 'twi-' の部分のスペルが似ているため、視覚的に混同しやすい単語です。『tights』は「タイツ」という意味の名詞です。日本語でも外来語として使われることがありますが、英語の『tights』は複数形で使われることに注意が必要です。また、発音も異なるため、注意して区別しましょう。
『twice』と語頭の 'twi-' が共通しているため、スペルと意味の関連性から混同しやすい場合があります。『twins』は「双子」という意味の名詞です。発音も似ているため、文脈から判断する必要があります。語源的に、'twin' は「二つ」を意味する古い言葉に由来し、'twice' とも関連があることを意識すると、記憶の定着に役立ちます。
誤用例
日本人は「今年に」という日本語につられて、つい in this year を使ってしまいがちですが、これは不自然です。完了形の文脈(「今年」という期間の中で完了した行為)では、単純に this year とするのが自然です。in this year を使うと、特定の年に限定された過去の出来事のようなニュアンスが出てしまい、完了形が持つ「現在との関連性」が薄れてしまいます。完了形は「現在」を基点とした表現なので、時間的な範囲を示す場合は前置詞を省略することが多いです。
「彼は私より2倍年上だ」を直訳すると、つい twice older than me と言ってしまいがちですが、これは誤りです。英語では「倍数 + as + 形容詞の原級 + as」という構文を使います。これは、比較対象となる2つのものが、ある性質においてどれだけ差があるかを明確に示すための構文です。日本語の「〜倍」という表現にとらわれず、英語の比較構文のルールに従う必要があります。twice olderという表現は、olderという比較級を使用しているため、さらに比較対象が必要であるという印象を与えてしまい、文法的に不自然になります。
twiceは単に「2回」という回数を表す言葉であり、必ずしも「何度も」というニュアンスを含みません。相手に何度も言ったことを強調したい場合は、again and again や repeatedly の方が適切です。twiceは文字通りの回数を伝えたい場合に使いましょう。例えば、I've been there twice.(そこに2回行ったことがある)のように使います。文化的背景として、日本人は相手に直接的な表現を避ける傾向がありますが、英語では状況に応じて適切な強調表現を使うことが重要です。特に、相手に伝えたいことが伝わっていない状況では、より強い表現を選ぶことが効果的です。
文化的背景
「twice(2回)」という言葉は、単に回数を表すだけでなく、機会の重要性や繰り返される行為の持つ意味合いを文化的に示唆します。特に、決定的な瞬間が2度訪れること、あるいは2度目のチャンスにまつわる物語は、西洋文化において特別な重みを持つことがあります。
たとえば、中世の騎士道物語や、現代のヒーロー映画において、「2度目の試練」は主人公の成長や真価が問われる重要な局面として描かれることが多いです。一度目の失敗から学び、二度目で成功を収めるという展開は、単なる偶然や幸運ではなく、知恵、勇気、そして決意の象徴とされます。このパターンは、人生における試練や困難を乗り越えることのメタファーとして機能し、「twice」という言葉に、単なる数字以上の意味を付与します。
また、法的な文脈や契約においては、「twice」は約束の再確認や義務の履行を意味することがあります。たとえば、「twice a year(年に2回)」という表現は、定期的な支払いや報告など、継続的な責任を示すために用いられます。これは、一度だけの行為ではなく、繰り返される義務が社会的な信頼や秩序を維持するために不可欠であることを示唆しています。このように、「twice」は、時間的な間隔や繰り返しのパターンを通じて、社会的な構造やルールを支える役割も担っています。
さらに、口語表現においては、「think twice(よく考える)」というように、注意や慎重さを促す意味合いを持つことがあります。これは、一度目の判断が必ずしも正しいとは限らず、二度目の検討によってより良い結果が得られる可能性があることを示唆しています。この表現は、衝動的な行動を避け、熟慮することの重要性を伝える文化的メッセージとして機能し、「twice」という言葉に、思慮深さや自己制御といった価値観を結び付けています。このように、「twice」は単なる回数を示すだけでなく、物語、契約、そして日常生活における意思決定において、文化的な意味合いを深く含んだ言葉として用いられています。
試験傾向
1. 出題形式: 語彙問題、長文読解、リスニング。
2. 頻度と級・パート: 準1級、1級で比較的頻出。3級以上で読解問題に登場することも。
3. 文脈・例題の特徴: 日常会話、ニュース記事、エッセイなど幅広い文脈で使用される。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 「一度」を意味する"once"との対比で覚える。会話では"twice as many/much"の形で使われることも多い。
1. 出題形式: Part 5(短文穴埋め)、Part 7(長文読解)。
2. 頻度と級・パート: 頻出単語ではないが、ビジネス関連の長文に登場することがある。
3. 文脈・例題の特徴: 報告書、メール、広告などビジネスシーンが中心。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 数字や頻度を表す表現として、文脈から意味を判断できるようにする。
1. 出題形式: リーディングセクションで登場。
2. 頻度と級・パート: 頻度はそれほど高くないが、アカデミックな文章で使われることがある。
3. 文脈・例題の特徴: 研究論文、歴史、科学などアカデミックな内容。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 複雑な文章の中で、数量的な情報を正確に把握する必要がある。
1. 出題形式: 長文読解問題。
2. 頻度と級・パート: 難関大学ほど出題頻度が高くなる傾向がある。
3. 文脈・例題の特徴: 説明文、論説文など、やや硬めの文章。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈の中で「2回」という意味を正確に捉える。他の数量表現と合わせて覚えておくと良い。