英単語学習ラボ

responsible

/rɪˈspɒnsəbl/(リスˈポーンサブル)

強勢は2番目の音節 'pon' にあります。母音 /ɑː/ は日本語の『ア』よりも口を大きく開け、喉の奥から出すイメージです。'sə' の部分は曖昧母音で、力を抜いて発音しましょう。最後の '-ble' は、唇を軽く閉じて 'bl' と発音したあと、軽く 'ル' と添える程度でOKです。'ポン'にアクセントを置くことで、より自然に聞こえます。

専門的な内容に関するご注意

このページには、健康、金融、法律など、専門的な知識を必要とする内容が含まれている可能性があります。本サイトの情報は学習目的で提供されており、専門家による助言の代わりとなるものではありません。重要な判断を行う際には、必ず資格を持つ専門家にご相談ください。

形容詞

責任感がある

物事をきちんとやり遂げようとする意欲や義務感を持っている状態。頼りがいがある、信頼できる人物を指す。

Our team chose him as the project leader because he is very responsible.

私たちのチームは、彼がとても責任感があるので、彼をプロジェクトリーダーに選びました。

新しいプロジェクトのリーダーを選ぶ場面です。チームが重要な役割を任せる時、その人の責任感は最も重視される資質の一つです。この文は、信頼できるリーダーを選ぶチームの期待感が伝わってきますね。「responsible」が人の性格や資質を表す形容詞として使われる、とても典型的な例です。

My daughter always puts her toys away neatly; she is a very responsible child.

私の娘はいつもおもちゃをきちんと片付けます。彼女はとても責任感のある子です。

自分の持ち物を大切にしたり、やるべきことをきちんとこなす子供の姿は、まさに「責任感がある」ことの表れです。親が誇らしく感じる様子が目に浮かびますね。子供に対して「responsible」を使うことで、自立心や規律正しさを褒めることができます。

You can always count on Lisa; she is a responsible person and always keeps her word.

リサはいつも頼りになります。彼女は責任感のある人で、いつも約束を守ります。

友人が約束をしっかり守り、いつでも頼りになる姿は、その人がどれほど信頼できるかを示します。この文は、相手への信頼を伝えるときにぴったりの場面です。「count on ~」(〜を頼りにする)や「keep one's word」(約束を守る)といった表現と組み合わせることで、「responsible」が「信頼できる人柄」を表す際によく使われることがわかります。

形容詞

原因である

良くない事態や問題の発生源となっている状態。非難や責任追及の文脈で使われる。

The old roof was responsible for the leak in the kitchen.

台所の雨漏りの原因は、古い屋根でした。

台所でポタポタと水が落ちてくる音。天井を見上げると、古い屋根が原因だと気づく場面です。物事が壊れたり、問題が起きた時に、その直接的な「原因」を指し示す典型的な使い方です。このように「〜が原因である」という因果関係を説明する際に、"be responsible for ~" は非常に自然な表現です。

The heavy rain was responsible for the sudden flood in the town.

その町での突然の洪水の原因は、大雨でした。

テレビのニュースで、町が突然の洪水に見舞われ、水浸しになった道路や家々が映し出されている場面。アナウンサーが「この大雨が原因です」と説明しているような状況です。自然現象や予期せぬ出来事の「原因」を述べる際にも、この "be responsible for ~" はよく使われます。

The team's strong defense was responsible for their victory in the game.

試合でのチームの勝利の原因は、彼らの堅い守備でした。

スポーツの試合で、チームが勝利を収め、選手たちが歓喜に沸くスタジアムの様子。解説者が「今日の勝利は、彼らの堅い守備のおかげです」と分析している場面です。良い結果や成功の「原因」が何であったかを説明する際にも、この表現は非常に有効です。

形容詞

(職務)担当の

特定の仕事や役割を割り当てられ、それに対する責任を負っている状態。組織やチームにおける役割分担を示す。

He is responsible for the new project's design, and he feels very excited.

彼が新しいプロジェクトのデザイン担当で、とてもワクワクしています。

この例文は、会社で新しいプロジェクトが始まり、役割分担が決まった瞬間の情景を描いています。「彼がその担当なんだ!」という責任感と期待が伝わってきますね。'be responsible for ~' で「〜を担当している」という意味になる、ビジネスシーンで非常によく使う表現です。

Who is responsible for the snacks at the party tonight?

今夜のパーティーのお菓子の担当は誰ですか?

パーティーの準備中に、誰かが「あれ、お菓子は誰が用意することになってるんだっけ?」と尋ねている場面です。グループで何かイベントを企画する際など、具体的な役割分担を尋ねる時にぴったりの表現です。'Who is responsible for ~?' は日常会話でよく使われますよ。

Our team is responsible for customer support, so please feel free to ask us.

私たちチームが顧客サポートを担当していますので、お気軽にお尋ねください。

会社の部署やチームが、特定の業務やサービスを担当していることを説明している場面です。「私たちがお手伝いしますよ」という親切な気持ちが伝わってきます。組織やグループが主語になり、その役割を示す際によく使われる、ビジネスで役立つ表現です。

コロケーション

responsible for (something/someone)

(何か/誰か)に対して責任がある、担当している

最も基本的な形ですが、奥深さがあります。単に『責任を負う』だけでなく、その対象の管理・監督、または結果に対する義務を含むニュアンスがあります。例えば、'He is responsible for the project' は、彼がプロジェクトを成功させる義務を負っていることを意味します。ビジネスシーンで頻繁に使われ、責任範囲を明確にする際に重要です。 'be in charge of' と似ていますが、'responsible for' の方がより公式で、結果責任を伴うことが多いです。

hold someone responsible

誰かに責任を負わせる、責任を追及する

この表現は、責任の所在を明らかにし、必要であれば処罰や是正措置を講じることを示唆します。 'The manager held him responsible for the error.' のように使われ、エラーや問題に対して誰が責任を負うべきかを明確にする強い意味合いがあります。フォーマルな場面、特に法的な文脈や企業内での責任追及でよく用いられます。 'blame' と似ていますが、'hold responsible' の方がより公式で、具体的な行動を伴うことが多いです。

a responsible attitude

責任感のある態度

名詞 'attitude' と組み合わせることで、単なる義務感だけでなく、自発的に責任を果たそうとする姿勢を表します。ビジネスシーンや教育現場で、個人の資質を評価する際に用いられます。 'He showed a responsible attitude towards his work.' のように、具体的な行動や振る舞いを伴って評価されることが多いです。 'conscientious' (良心的な) と似ていますが、'responsible' は結果に対する責任をより強く意識したニュアンスを持ちます。

financially responsible

経済的に責任能力がある、経済的に自立している

この表現は、個人や組織が経済的な義務を果たす能力があることを示します。例えば、ローンの審査や投資判断の際に重要な要素となります。 'financially stable' と似ていますが、'financially responsible' は、単に経済状況が良いだけでなく、お金の使い方や将来への備えも含めた、より積極的な責任能力を意味します。 特に、若者が経済的に自立していることを評価する際に使われることがあります。

morally responsible

道徳的責任がある

倫理的な観点から、ある行為や結果に対する責任を指します。法的な責任とは異なり、個人の良心や社会的な規範に基づいて判断されます。例えば、環境問題や社会問題に対する企業の責任を議論する際に用いられます。 'accountable' と似ていますが、'morally responsible' は、法的な義務を超えた、より深い倫理的な責任を意味します。哲学的、倫理的な議論でよく使われます。

socially responsible

社会的に責任がある、企業の社会的責任(CSR)

企業や組織が、社会全体に対して良い影響を与えるように行動する責任を指します。環境保護、人権尊重、地域社会への貢献などが含まれます。 'corporate social responsibility (CSR)' の文脈でよく用いられ、企業のブランドイメージ向上や投資家の評価に影響を与えます。 'ethical' と似ていますが、'socially responsible' は、より具体的な行動や取り組みを伴うことが多いです。

responsible journalism

責任あるジャーナリズム

報道機関が、事実に基づいた正確な情報を公平に伝え、社会に貢献する責任を指します。誤報や偏向報道を避け、公共の利益を優先することが求められます。 'ethical journalism' と似ていますが、'responsible journalism' は、単に倫理的なだけでなく、社会的な影響力に対する自覚と責任を強調します。民主主義社会における報道の自由と責任のバランスを議論する際に重要な概念です。

使用シーン

アカデミック

学術論文や研究発表で、原因や責任の所在を明確に示す際に用いられます。例えば、「この現象は特定の遺伝子変異がresponsibleである」のように、因果関係を厳密に論じる文脈で使われます。また、研究プロジェクトの担当者を明示する際にも使用されます(例:「Dr. Tanaka is responsible for data analysis.」)。文語的な表現です。

ビジネス

ビジネス文書や会議で、担当業務や責任範囲を明確にするために使われます。例えば、「〇〇プロジェクトは、マーケティング部がresponsibleである」のように、組織内での責任分担を示す場面で用いられます。また、問題発生時に原因を特定する際にも使用されます(例:「品質問題の原因は、製造プロセスの見直し不足がresponsibleである」)。フォーマルな文脈で、報告書やメールなどで見られます。

日常会話

日常会話では、やや硬い印象を与えるため、頻繁には使われません。ニュース記事やドキュメンタリー番組などで、事件や事故の原因を説明する際に使われることがあります(例:「The heavy rain was responsible for the flooding.」)。また、子供に対して責任感を促す教育的な場面で使われることもあります(例:「You are responsible for cleaning your room.」)。

関連語

類義語

  • 『説明責任がある』という意味合いが強く、行動や決定の結果について釈明・報告する義務があることを指す。主にビジネスや法律、政治などのフォーマルな文脈で使用される。 【ニュアンスの違い】"responsible"が一般的な責任を意味するのに対し、"accountable"はより具体的な義務と、その義務を果たすことへの評価が伴う。失敗した場合の責任追及のニュアンスを含む。 【混同しやすい点】"responsible"は良い結果にも悪い結果にも使われるが、"accountable"は特に悪い結果やミスに対して責任を問われる状況で使われることが多い。また、"accountable to someone"(~に対して説明責任がある)という形で使われることが多い。

  • 法律上の責任や義務を負うことを意味し、金銭的な賠償責任を伴うことが多い。契約、事故、過失など、法的な文脈で頻繁に使用される。 【ニュアンスの違い】"responsible"よりも法的拘束力が強いニュアンスがあり、違反した場合の具体的な罰則や義務が伴う。責任の範囲がより明確に定義されている。 【混同しやすい点】"liable"は通常、法的な責任を指し、日常的な責任感や道徳的な責任を表す"responsible"とは異なる。"liable for something"(~に対して法的責任がある)という形で使われる。

  • answerable

    『責任を問われる立場にある』という意味で、質問や批判に対して弁明する義務があることを指す。主にフォーマルな文脈で使用される。 【ニュアンスの違い】"responsible"よりも、誰かに対して説明する義務があるという点が強調される。上司、委員会、世論など、責任を負う対象が明確である。 【混同しやすい点】"answerable"はしばしば"accountable"と似た意味で使われるが、"accountable"よりも責任の範囲が狭く、具体的な説明義務に焦点が当てられる。 "answerable to someone"(~に対して弁明する責任がある)という形で使われることが多い。

  • 『担当している』『責任者である』という意味で、特定のタスクやプロジェクト、部署などを管理・監督する立場にあることを指す。ビジネスシーンで頻繁に使用される。 【ニュアンスの違い】"responsible"が一般的な責任を指すのに対し、"in charge"は特定の範囲における権限と責任を持つことを意味する。リーダーシップや管理能力が求められる。 【混同しやすい点】"responsible"は必ずしも権限を伴わない責任を指す場合もあるが、"in charge"は通常、権限と責任がセットになっている。"be in charge of something"(~を担当している)という形で使われる。

  • 『義務を忠実に果たす』という意味で、道徳的、倫理的な義務や役割をきちんとこなすことを指す。フォーマルな場面や文学作品で使われる。 【ニュアンスの違い】"responsible"が一般的な責任感を表すのに対し、"dutiful"は義務を果たすことへの献身的な姿勢や忠誠心を強調する。命令や期待に応えるニュアンスが強い。 【混同しやすい点】"responsible"は状況や結果に対する責任を指す場合もあるが、"dutiful"はあくまで義務を果たす行為自体に焦点が当てられる。親や国、組織などに対する義務を果たす際に使われることが多い。

  • 『良心的で注意深い』という意味で、仕事や課題に対して誠実に取り組み、細部にまで気を配ることを指す。学術的な文脈やビジネスシーンで使用される。 【ニュアンスの違い】"responsible"が一般的な責任感を指すのに対し、"conscientious"は責任を果たすための態度や行動様式を強調する。質の高い仕事や成果を出すための努力を意味する。 【混同しやすい点】"responsible"は結果に対する責任を指す場合もあるが、"conscientious"はプロセスにおける注意深さや誠実さを強調する。細心の注意を払って仕事に取り組む姿勢を表す。

派生語

  • 『責任』という意味の名詞。形容詞『responsible』に、名詞化の接尾辞『-ity』が付加された。抽象的な概念を表し、ビジネス、法律、日常会話など幅広い場面で使用される。責任の所在や範囲を明確にする際に不可欠。

  • 『応答する』『反応する』という意味の動詞。『responsible』の語源であるラテン語『spondere(約束する)』に由来し、『責任を果たすために行動する』というニュアンスを含む。ビジネスシーンでのメールの返信や、緊急時の対応など、様々な状況で使われる。

  • 『敏感な』『すぐに対応する』という意味の形容詞。『respond』に形容詞化の接尾辞『-ive』が付加された。顧客からの問い合わせに迅速に対応する企業姿勢など、『反応の速さ』や『対応の良さ』を強調する際に用いられる。ビジネスやテクノロジー分野で頻出。

反意語

  • 接頭辞『ir-(否定)』が付加され、『無責任な』という意味になる形容詞。『responsible』の直接的な反対語であり、行動や言動の結果に対する責任を負わない状態を表す。日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われる。

  • unaccountable

    『説明責任がない』という意味の形容詞。『accountable(説明責任がある)』に接頭辞『un-(否定)』が付加された。『responsible』が結果に対する責任を指すのに対し、『unaccountable』は説明義務がない状態を指す点で対立する。政治や組織論の文脈でよく用いられる。

  • 『怠慢な』『不注意な』という意味の形容詞。『responsible』が『責任を果たす』ことを意味するのに対し、『negligent』は『必要な注意を払わない』ことを意味し、責任の遂行を怠る状態を表す。法律用語としても使われ、損害賠償請求の根拠となる。

語源

"Responsible」は、ラテン語の「respondere」(答える、応答する)に由来します。これは「re-」(再び、戻って)と「spondere」(約束する、誓う)が組み合わさった言葉です。つまり、元々は「約束に応える義務がある」という意味合いでした。英語の「sponsor」(保証人、後援者)も同じ語源を持ちます。時が経つにつれ、「責任を負う」という意味に発展し、さらに「原因である」という意味も持つようになりました。日本語で例えるなら、「責任」という言葉が、単に義務を指すだけでなく、「原因」や「担当」といった意味合いも含むようになったのと似ています。このように、言葉の語源をたどることで、単語の持つニュアンスや意味の広がりをより深く理解することができます。

暗記法

「responsible」は、義務を果たすに留まらず、行動が社会に及ぼす影響を理解し、説明責任を果たす倫理的成熟を示す言葉。中世の領主の義務にルーツを持ち、権利と義務の表裏一体の関係を象徴します。市民革命を経て個人の権利が拡大すると、社会全体への影響を考慮する意味合いを持つように。環境問題や企業倫理の高まりと共に、企業の社会的責任(CSR)や責任投資(responsible investment)という概念も生まれました。倫理的成熟と社会貢献意欲から生まれる、現代社会に不可欠な価値観です。

混同しやすい単語

『responsible』と『responsive』は、発音が非常に似ており、特に語尾の 'sible' と 'sive' の区別が難しいことがあります。スペルも似ているため、読み書きの際に混同しやすいです。『responsive』は『即応性がある』『反応が良い』という意味で、責任の有無を表す『responsible』とは意味が異なります。日本人学習者は、文脈からどちらの単語が適切かを判断する練習が必要です。語源的には、'sive' はラテン語の 'sivus'(傾向がある)に由来し、反応の傾向を表すニュアンスがあります。

『responsible』の否定形である『irresponsible』は、スペルが長いため、特に書き間違いが多い単語です。意味は『無責任な』であり、『responsible』と反対の意味になります。日本人学習者は、接頭辞 'ir-' が付くことで意味が反転することを理解し、注意深くスペルを確認する必要があります。また、発音も『responsible』と似ているため、前後の文脈で意味を判断することが重要です。

『response』は『返答』『反応』という意味の名詞であり、動詞『respond』の名詞形です。『responsible』とは品詞が異なり、意味も関連性はあるものの異なります。発音も前半部分は似ていますが、後半部分が異なるため、注意が必要です。日本人学習者は、名詞と形容詞の違いを意識し、文法的な構造を理解することが重要です。語源的には、'sponse' はラテン語の 'spondere'(誓う、約束する)に由来し、返答には約束や義務を伴うというニュアンスがあります。

『respective』は『それぞれの』『各々の』という意味の形容詞で、『responsible』とはスペルも発音も異なりますが、語尾の '-spective' の部分が似ているため、視覚的に混同しやすいことがあります。意味も全く異なるため、文脈から判断する必要があります。日本人学習者は、スペル全体をしっかりと確認し、意味の違いを理解することが重要です。語源的には、'spective' はラテン語の 'spectare'(見る)に由来し、それぞれの視点から見るというニュアンスがあります。

resourceful

『resourceful』は『機転が利く』『臨機応変な』という意味の形容詞で、スペルはかなり異なりますが、発音の響きが一部似ているため、特にリスニングの際に混同しやすいことがあります。意味も『responsible』とは異なります。日本人学習者は、単語全体の発音を意識し、文脈から意味を判断する練習が必要です。また、スペルもよく確認し、視覚的な混同を避けるようにしましょう。

resensible

『resensible』という単語は実際には存在しませんが、『responsible』と似たような綴りであるため、特にスペルミスとして起こりやすい間違いです。存在しない単語であるため、意味もありません。日本人学習者は、スペルチェックを徹底し、正しい単語を使用するように心がける必要があります。また、'responsible' の語源を理解することで、このような誤りを防ぐことができます。

誤用例

✖ 誤用: I am responsible for my children's success.
✅ 正用: I feel responsible for my children's well-being.

日本語の『責任がある』という言葉に引きずられ、子供の『成功』に責任を持つ、という表現を使ってしまいがちですが、英語の『responsible』は、良い結果だけでなく、問題や失敗に対しても責任を負うニュアンスが強く、子供の成功を保証するような意味合いで使うのは不自然です。代わりに、子供の幸福や健康など、広い意味での『well-being(幸福)』に対して責任を感じると表現する方が適切です。文化的な背景として、欧米では個人の自立を重視するため、親が子供の成功をコントロールするという考え方は避けられる傾向があります。

✖ 誤用: He is responsible for the accident, but he didn't do anything wrong.
✅ 正用: He is responsible for the accident, but he wasn't at fault.

ここでの誤用は、'responsible'を『責任がある』とだけ捉え、道徳的な非(fault)の有無を区別せずに使ってしまっている点にあります。英語では、'responsible'は法的責任や、原因となる行動を起こしたことに対する責任を指すことが多いです。一方、'at fault'は道徳的な非や過失があることを意味します。したがって、事故の責任者(例えば、会社の代表者)ではあるが、個人的な過失はない、という状況を表現するには、'responsible'と'at fault'を使い分ける必要があります。日本語の『責任』という言葉が持つ曖昧さを、そのまま英語に当てはめようとすると、このような誤解が生じやすくなります。

✖ 誤用: She is a very responsible woman, so she always accepts everything people ask her to do.
✅ 正用: She is a very conscientious woman, so she always tries to fulfill her obligations.

この誤用は、日本語の『責任感が強い』という言葉を、文字通り『responsible』と訳してしまったために起こります。しかし、英語の『responsible』は、義務を果たすだけでなく、状況を判断し、適切な行動を取る能力を含むニュアンスがあります。何でもかんでも引き受けるのは、むしろ判断力に欠ける、とも解釈されかねません。ここでは、より義務感が強く、誠実な人柄を表す『conscientious』を使う方が適切です。また、『accept everything people ask her to do』も、やや受動的な印象を与えるため、『tries to fulfill her obligations(義務を果たそうとする)』のように、より能動的な表現にすることで、大人の女性としての責任感をより適切に表現できます。 日本語の『責任感』という言葉が持つ、相手の期待に応えようとするニュアンスが、英語の 'responsible' だけでは十分に伝わらない良い例です。

文化的背景

「responsible」は、単に義務を果たすだけでなく、自らの行動が社会や他者に及ぼす影響を深く理解し、それに対する説明責任を果たすという、倫理的成熟度を示す言葉です。この言葉は、個人主義が尊重される一方で、社会の一員としての自覚が求められる近代社会において、特に重要な意味を持つようになりました。

「responsible」の概念は、中世ヨーロッパの封建制度における領主の義務と責任にそのルーツを見出すことができます。領主は、領民を保護する義務を負う一方で、領地を維持し、国王に忠誠を誓う責任がありました。この双方向的な関係性は、「responsible」という言葉が持つ、権利と義務の表裏一体の関係性を象徴しています。時代が下り、市民革命を経て、個人の自由と権利が拡大するにつれて、「responsible」は、単なる義務遂行を超え、自らの行動が社会全体に及ぼす影響を考慮し、その結果に対する責任を自覚するという、より積極的な意味合いを持つようになりました。

特に、20世紀以降の環境問題や企業倫理の議論の高まりは、「responsible」の概念を大きく進化させました。企業は、株主だけでなく、従業員、消費者、地域社会、そして地球環境に対する責任を負うべきであるという考え方が広まりました。これは、「Corporate Social Responsibility(CSR)」という言葉に代表されるように、企業が利益追求だけでなく、社会的な責任を果たすことの重要性を示すものです。また、近年では、「responsible investment(責任投資)」という言葉も登場し、投資家が企業の環境、社会、ガバナンス(ESG)に関する取り組みを考慮して投資判断を行うことが推奨されています。

「responsible」は、単なる義務感からではなく、倫理的な成熟と社会への貢献意欲から生まれるべきものです。それは、自己中心的ではなく、他者への共感と配慮に基づいた行動を促す、現代社会において不可欠な価値観と言えるでしょう。この言葉を理解することは、単に語彙を増やすだけでなく、社会の一員としての自覚を深め、より良い社会を築くための第一歩となるはずです。

試験傾向

英検

- 出題形式: 主に語彙問題、長文読解、ライティング(エッセイ)

- 頻度と級・パート: 準1級以上で頻出。1級でも出題される可能性あり。ライティングでは意見論述で使う。

- 文脈・例題の特徴: 社会問題、環境問題、教育問題など、幅広いテーマで責任の所在や義務について問われる。

- 学習者への注意点・アドバイス: 形容詞としての「責任がある」の意味だけでなく、「原因である」という意味も重要。`responsible for` の形で使われることが多い。名詞形 `responsibility` との区別も重要。

TOEIC

- 出題形式: Part 5(短文穴埋め)、Part 6(長文穴埋め)、Part 7(長文読解)

- 頻度と級・パート: 頻出単語。Part 5, 6, 7全てで登場する可能性あり。

- 文脈・例題の特徴: ビジネスシーン(プロジェクト、人事、顧客対応など)で、責任や義務、担当範囲について問われる。

- 学習者への注意点・アドバイス: `be responsible for + 名詞/動名詞` の形を確実に覚えること。類義語(accountable, liable)とのニュアンスの違いを理解しておくと有利。

TOEFL

- 出題形式: リーディング、ライティング(エッセイ)

- 頻度と級・パート: アカデミックな文章で頻出。特にリーディングセクションでよく見られる。

- 文脈・例題の特徴: 環境問題、社会問題、科学研究など、学術的な文脈で原因、影響、責任について議論される。

- 学習者への注意点・アドバイス: 抽象的な概念(例えば、「政府は国民の健康に責任がある」)を説明する際に使われることが多い。`responsible for` の用法に加え、`responsibility` の定義や重要性を理解することが重要。

大学受験

- 出題形式: 長文読解、自由英作文、和文英訳

- 頻度と級・パート: 難関大学ほど頻出。標準的な単語帳には掲載されていることが多い。

- 文脈・例題の特徴: 社会問題、科学技術、歴史、文化など、幅広いテーマで責任、義務、原因について問われる。

- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する能力が重要。`responsible` だけでなく、関連語句(`responsibility`, `respond`, `irresponsible`)もまとめて学習すること。自由英作文では、自分の意見を論理的に説明するために使えるように練習する。

免責事項

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このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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