resonate
第一音節にアクセントがあります。/e/ は日本語の「エ」よりも少し口を横に開いて発音します。/z/ は有声音ですので、喉を震わせることを意識してください。/ən/ の /ə/ は曖昧母音で、力を抜いて軽く「ア」と言うイメージです。最後の /eɪt/ は二重母音で、/eɪ/ を一息で発音します。全体を通して、リズムを意識するとより自然に聞こえます。
共鳴する
音や声が響き渡る、または感情や考えが相手に強く伝わる様子。比喩的に、意見や感情が一致・共有される状況にも使う。例:The music resonated with the audience. (その音楽は聴衆の心に響いた。)
Her honest story about overcoming challenges resonated deeply with the audience.
彼女の、困難を乗り越えた正直な話は、聴衆の心に深く響きました。
※ この例文は、誰かの話やメッセージが、聞いている人々の心に強く響き、共感を生む場面を描いています。特に、感情的な内容が人々の心に届くときに使われる典型的な例です。'resonate with [人]' の形で「〜の心に響く」「〜に共感される」という意味でよく使われます。
The classic song always resonates with me, bringing back sweet memories of my youth.
その懐かしい歌はいつも私の心に響き、若い頃の甘い思い出をよみがえらせます。
※ この例文は、音楽や本、映画などが、個人の過去の経験や感情と結びつき、深い共感を呼ぶ様子を表しています。個人的な感情や思い出に強く訴えかける際に使われる、非常に自然な表現です。'bringing back memories'(思い出をよみがえらせる)という表現も、感情的な響きを強めています。
His simple but effective proposal resonated well with the entire team, leading to quick agreement.
彼のシンプルながらも効果的な提案はチーム全体に響き、すぐに合意に至りました。
※ この例文は、あるアイデアや提案が、聞き手の共感や理解を得て、受け入れられる場面を示しています。特にビジネスや会議の場で、新しい考えが人々に受け入れられる様子を表すのに適しています。'resonate well with [人/グループ]' は「〜に好評である」「〜にうまく受け入れられる」という意味で使われます。
心に響く
ある出来事や言葉が、人の感情や記憶を呼び起こし、強い印象を与えること。個人的な経験や価値観と深く結びついている場合に使われる。例:The speaker's story resonated with her own experiences. (講演者の話は、彼女自身の経験と深く共鳴した。)
When she sang that old song, her voice deeply resonated with me.
彼女がその古い歌を歌ったとき、その歌声は私の心に深く響きました。
※ 誰かの歌声や音楽が、あなたの感情に強く訴えかけ、心に深く届く様子を表します。'resonate with + 人' の形で、「〜の心に響く」という典型的な使い方です。
The speaker's powerful message resonated with everyone in the room.
講演者の力強いメッセージは、部屋にいた全員の心に響きました。
※ スピーチやメッセージ、アイデアなどが、聞いている人々の考えや感情にぴったりと合致し、共感を得る場面で使われます。ここでの 'resonate' は、単に聞こえるだけでなく、人々の心に深く影響を与えたことを示します。
Her honest story resonated with many people who had similar experiences.
彼女の正直な話は、似たような経験を持つ多くの人々の心に響きました。
※ 個人の体験談や考えが、同じような境遇や感情を持つ人々の心に深く届き、共感を呼ぶ様子を描写しています。'resonate' は、個人的なレベルでの深い理解や共鳴を表現するのに適しています。
反響を呼ぶ
ある行動や発言が、周囲に影響を与え、様々な反応や意見を引き起こすこと。特に、社会的な問題や議論に関連して使われることが多い。例:The new policy resonated throughout the community. (その新しい政策は地域社会全体に反響を呼んだ。)
When she spoke about her struggles, her words really resonated with me.
彼女が自分の苦労について話した時、彼女の言葉は本当に私の心に響きました。
※ 誰かの話を聞いて「あ、わかる!」「私も同じような経験がある」と感じる瞬間を描写しています。個人的な経験や感情が、聞く人の心に「反響を呼ぶ(resonate)」典型的な場面です。'resonate with A' で「Aの心に響く」という形でよく使われます。
The environmental message from the students resonated with the local community.
学生たちの環境へのメッセージは、地域社会の心に響きました。
※ 若者たちの真剣な呼びかけが、地域の大人たちの心に届き、共感や行動を促す様子を表しています。単なる情報伝達ではなく、メッセージが受け入れられ、人々の心に影響を与える「反響」のニュアンスが伝わります。ここでも 'resonate with A' の形が使われています。
The beautiful song truly resonated with everyone in the concert hall.
その美しい歌は、コンサートホールの全員の心に本当に響きました。
※ コンサートホールで、感動的な歌声が聴衆一人ひとりの心に深く訴えかけ、共感を呼ぶ情景です。芸術作品(音楽、映画、本など)が人々の感情に強く訴えかける時によく使われる表現です。'truly' は「本当に」「心から」という意味で、響き方が深いことを強調しています。
コロケーション
深く共鳴する、心に強く響く
※ 感情や考えが、人の心の奥底まで届き、強い感情的な反応や共感を呼び起こすことを指します。単に『共感する』よりも、より深いレベルでの感情的なつながりや理解を示す際に用いられます。例えば、映画や音楽、本などが『resonate deeply』する場合、それは単に面白いだけでなく、観る人・聴く人・読む人の価値観や人生観に深く影響を与えることを意味します。ビジネスシーンよりは、芸術や個人的な経験について語る際に使われることが多いでしょう。
(人)の心に響く、共感を呼ぶ
※ あるアイデア、意見、経験などが特定の人々の価値観、信念、感情と一致し、共感や理解を生み出すことを意味します。この表現は、マーケティングや政治の分野でよく使われ、特定のターゲット層にメッセージが『resonate with』するかどうかを評価する際に用いられます。例えば、『この広告は若年層にresonateするだろう』というように使います。また、個人的なレベルでも、誰かの言葉や行動が自分の経験や感情と一致するときにも使えます。
聴衆の心に響く、聴衆の共感を呼ぶ
※ 講演、プレゼンテーション、パフォーマンスなどが、聴衆の興味、関心、感情に合致し、好意的な反応を引き出すことを指します。単に『理解される』だけでなく、聴衆が話し手のメッセージに感情的に繋がり、共感や感動を覚えるニュアンスを含みます。例えば、スティーブ・ジョブズのようなカリスマ的なプレゼンターは、聴衆の潜在的なニーズや願望を理解し、それに『resonate』するようなメッセージを伝えることができました。ビジネスシーンやエンターテイメント業界で頻繁に使われます。
共鳴する弦を弾く、人々の心に強く響く
※ 比喩的に、ある言葉、行動、アイデアなどが、多くの人々の感情、価値観、信念に深く触れ、強い共感や支持を得ることを意味します。音楽の弦楽器で特定の弦を弾くと、他の弦も共鳴して音が響き渡る現象から来ています。政治的な演説や社会的な運動において、特定のテーマやメッセージが『strike a resonant chord』する場合、それは社会全体の意識や感情に深く影響を与える可能性を示唆します。少し文学的な、あるいはフォーマルな表現です。
肯定的な共鳴、良い反響
※ ある行動、アイデア、またはイベントが、好意的、支持的、または肯定的な反応や影響を生み出すことを指します。例えば、新しい政策や製品が『positive resonance』を得る場合、それは社会や市場からの受け入れが良いことを意味します。この表現は、ビジネス、政治、社会科学などの分野でよく使われます。単に『良い反応』というよりも、より深いレベルでの理解と支持、そして持続的な影響を示唆するニュアンスがあります。
否定的な共鳴、悪い反響
※ ある行動、アイデア、またはイベントが、批判的、反対的、または否定的な反応や影響を生み出すことを指します。例えば、企業の不祥事や政治家のスキャンダルが『negative resonance』を引き起こす場合、それは企業や政治家の評判が大きく損なわれることを意味します。この表現は、報道、広報、危機管理などの分野でよく使われます。単に『悪い反応』というよりも、より深刻なレベルでの反発と長期的な悪影響を示唆するニュアンスがあります。
使用シーン
学術論文や研究発表で、ある理論や考え方が広く受け入れられている、または支持されている状況を説明する際に使われます。例えば、「この研究結果は、既存の理論と共鳴し、新たな視点を提供する」のように用いられます。文語的な表現です。
ビジネスシーンでは、プレゼンテーションや報告書において、提案や戦略が関係者の共感を呼ぶかどうかを説明する際に使用されます。例えば、「このマーケティング戦略は、顧客のニーズと共鳴し、高い成果を期待できる」のように、ややフォーマルな文脈で用いられます。
日常会話では、個人的な感情や経験について語る際に、ある出来事や考え方が自分の心に深く響いた、共感したという意味で使用されます。例えば、「その映画のストーリーは、私の過去の経験と共鳴し、感動した」のように、やや改まった場面や、感情を表現する際に使われることがあります。
関連語
類義語
- strike a chord
『琴線に触れる』という意味で、感情や記憶、価値観などに深く共鳴する際に用いられる。日常会話や文学的な表現でよく使われる。 【ニュアンスの違い】『resonate』よりも、より感情的な共鳴や個人的な体験に基づいた共感を強調する。ある特定の感情や記憶を呼び起こすニュアンスが強い。 【混同しやすい点】『strike a chord』はイディオムであり、文字通りの意味ではない点に注意。また、通常は人に対して使う。
- ring true
『真実味を帯びる』という意味で、主張や説明が信憑性を持つ、または真実に近いと感じられる時に使われる。ビジネスやジャーナリズム、日常会話など幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】『resonate』が感情的な共鳴を含むのに対し、『ring true』は論理的な整合性や事実との合致を強調する。真実であることの確信に近い。 【混同しやすい点】主語は通常、アイデア、主張、物語など、抽象的な概念である。人に対しては通常使わない。
『反響する』『こだまする』という意味で、物理的な音の反響だけでなく、意見や感情が広がる様子を表す際にも使われる。ニュース、政治、文学など、幅広い分野で使用される。 【ニュアンスの違い】『resonate』が内面的な共鳴を意味するのに対し、『echo』は外に向かって広がる影響を強調する。影響の大きさや広がりを示す。 【混同しやすい点】『echo』は他動詞としても自動詞としても使えるが、『resonate』は自動詞として使われることが多い。また、物理的な反響の意味合いが強い場合もある。
『一直線に並ぶ』『合致する』という意味で、目標、価値観、戦略などが一致する状況を表す。ビジネス、政治、組織論などで頻繁に使われる。 【ニュアンスの違い】『resonate』が感情的な共鳴を含むのに対し、『align』は論理的、戦略的な一致を強調する。目的や方向性が同じであることを示す。 【混同しやすい点】『align』は他動詞としても自動詞としても使える。ビジネスシーンでは『align A with B』(AをBに合わせる)という形でよく使われる。
『理解する』という意味で、情報や状況を把握し、意味を理解することを指す。日常会話から学術的な文脈まで、あらゆる場面で使用される。 【ニュアンスの違い】『resonate』は単なる理解を超え、感情的な共鳴や深い共感を伴う。一方、『understand』はより客観的で論理的な理解を意味する。 【混同しやすい点】『resonate』はある考えや感情に深く共感することを意味するが、『understand』は必ずしも共感を伴わない。例えば、「気持ちは理解できるが、賛成はできない」というように使う。
『同情する』『共感する』という意味で、他者の感情や苦境を理解し、共感することを指す。日常会話やニュース記事など、幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】『resonate』が自身の経験や価値観との関連性に基づいた共鳴を意味するのに対し、『sympathize』は他者の感情に寄り添うことを強調する。相手の気持ちを理解し、感情を共有する。 【混同しやすい点】『sympathize』は相手の状況を理解し、感情を共有することに重点を置くが、『resonate』は自身の内面的な反応を意味する。例えば、「彼の苦境には同情するが、彼の考え方には共鳴しない」というように使う。
派生語
- resonance
『共鳴』『反響』を意味する名詞。動詞『resonate』から派生し、抽象的な概念を表す際に用いられる。学術論文や音楽、物理学の分野で頻繁に使用され、比喩的に感情や意見の一致を表すこともある(例:『政策への共鳴』)。接尾辞『-ance』は状態や性質を表し、『resonate』の状態を表す名詞化。
『共鳴する』『反響する』という意味の形容詞。動詞『resonate』に形容詞化の接尾辞『-ant』が付いた形。音響特性や比喩的な意味合いで、声や感情が強く響く様子を表す。学術的な文脈や、文学作品などで使用される。
- resonator
『共振器』を意味する名詞。動詞『resonate』に『-or』が付加され、『~するもの』という意味合いを持つ。主に物理学や工学の分野で使用され、特定の周波数で共振する装置や機構を指す。日常会話での使用頻度は低い。
反意語
『弱める』『減衰させる』という意味の動詞。『resonate』が音や感情の増幅を意味するのに対し、『dampen』はそれらを抑制する。音響、感情、勢いなど、様々な文脈で使用される。例:『景気を冷え込ませる』(dampen the economy)。接頭辞などは付かないが、意味的な対立が明確。
『(火や感情を)消す』『鎮める』という意味の動詞。『resonate』が感情や共感を広げるのに対し、『quench』はそれらを抑え込む。比喩的な意味合いが強く、情熱や欲望を鎮める際に用いられる。例:『渇きを癒す』(quench thirst)。
『抑制する』『抑圧する』という意味の動詞。『resonate』が感情や意見の広がりを表すのに対し、『suppress』はそれらを強制的に抑え込む。政治的な文脈や心理学的な文脈で使用されることが多い。例:『反対意見を抑圧する』(suppress dissent)。
語源
「resonate」は、ラテン語の「resonare」(再び鳴り響く、反響する)に由来します。「re-」(再び、戻って)と「sonare」(音を出す、鳴る)が組み合わさった単語です。「sonare」は、英語の「sound(音)」の語源でもあります。つまり、「resonate」は文字通りには「再び音を出す」という意味合いを持ちます。比喩的には、音が反響するように、感情や考えが人々の心に響き、共感を呼ぶ様子を表します。例えば、音楽が心に響く、あるいは誰かの言葉が深く共鳴するといった状況で使われます。日本語の「共鳴」という言葉が、この単語の持つ意味合いを的確に捉えていると言えるでしょう。
暗記法
「resonate」は単なる共鳴ではない。芸術が魂を震わせるように、個人的な経験や普遍的な感情と深く結びつき、心の奥底から湧き上がる共感。社会運動が人々の潜在的な願望に応え、変革を促すように、個人の枠を超え社会全体に広がる共鳴。それは、他者や世界と深く繋がり、理解し合うための、感情的な架け橋となる言葉。心に響く体験は、人生を豊かにする教養となる。
混同しやすい単語
発音が似ており、特に語尾の 'sonate' の部分が 'son' (息子) に聞こえやすいため、混同しやすい。'reason' は『理由』や『理性』という意味の名詞、または『推論する』という意味の動詞。'resonate' は『共鳴する』という意味で、意味も品詞も異なる。日本人学習者は、文脈から意味を判断する必要がある。
'resonate'と'resident'は、最初の部分が同じで、語尾が似ているため、スペルと発音の両方で混同しやすい。'resident'は『居住者』という意味の名詞で、'resonate'とは意味が全く異なる。特に、文章を読んでいるときに注意が必要。
スペルの一部が似ており、特に 're' と 'ence' の部分が共通しているため、視覚的に混同しやすい。'recency' は『最近であること』という意味の名詞。 'resonate' は動詞であり、意味も異なる。単語の品詞と意味を意識して区別することが重要。
接頭辞 're-' が共通しており、'assure' の部分のスペルも似ているため、混同しやすい。'reassure' は『安心させる』という意味の動詞であり、意味が大きく異なる。発音も異なるため、音と意味を結びつけて覚えることが大切。接頭辞 're-' に惑わされないように注意。
最初の 're' と、語尾の 'nate' が共通しているため、スペルが似ていると感じやすい。'renovate' は『刷新する』という意味の動詞。'resonate' とは意味も発音も異なる。語源的には、'renovate'は新しくするという意味合いが強い。
語尾の '-sonate' と '-solution' が似ているため、発音とスペルの両方で混同しやすい。'resolution' は『決意』や『解決』という意味の名詞であり、'resonate' とは意味が大きく異なる。文章全体を読んで、どちらの単語が適切かを判断する必要がある。
誤用例
日本語の『〜に響く』という表現に引きずられ、前置詞『to』を使ってしまいがちですが、『resonate』は『with』を伴って『(人)に共鳴する、共感を呼ぶ』という意味になります。『to』を使うと、物理的な反響や伝達のイメージが強くなり、意図した意味合いとは異なってしまいます。英語では、感情や意見が人に『響く』場合、『with』が示す一体感や共感が重要です。
『resonate』は感情的な共鳴や深い理解を意味し、単に説明が論理的に理解できるという意味では不適切です。日本語の『腑に落ちる』という表現に近いニュアンスで使われることが多いですが、論理的な説明の場合は『logical』や『reasonable』を使う方が適切です。日本人は『響く』という言葉を多用しがちですが、英語では感情的な共鳴を表す言葉は、より限定的な状況で使われます。
『resonate』は、通常、人の感情や経験に共鳴する場合に使われます。抽象的な概念やテーマが類似性を持つことを表現したい場合、『echoes (of)』や『parallels (with)』を使う方が適切です。この誤用は、日本語の『〜と共鳴する』という表現を字義通りに訳そうとする際に起こりがちです。英語では、抽象的な概念間の関連性を表現する場合、より間接的な表現が好まれます。また『resonate』は、文脈によっては自己啓発セミナーなどで頻繁に使われる言葉であるため、使い方によっては大げさな印象を与える可能性があります。
文化的背景
「Resonate」は、単に「共鳴する」という意味を超え、深い感情的なつながりや、個人的な経験と普遍的な真理との響き合いを象徴する言葉です。それは、心の奥底に眠る記憶や感情が、特定の出来事や芸術作品、他者の言葉によって呼び覚まされる感覚であり、単なる理解を超えた、魂の震えを伴う共感を表します。
この言葉は、特に芸術や音楽の世界で頻繁に用いられます。たとえば、ある音楽作品が聴衆の心に「resonate」するとき、それは単に美しいメロディやハーモニーが心地よいというだけでなく、聴衆自身の人生経験や感情と深く結びつき、感動や共感を呼び起こすことを意味します。映画や文学作品においても同様で、登場人物の苦悩や喜びが、観客や読者の心に響き、自己投影や感情移入を促す場合に、「resonate」という言葉が適切に使われます。それは、芸術作品が単なる娯楽ではなく、人間の普遍的な感情や経験を映し出す鏡であることを示唆しています。
さらに、「resonate」は、個人的なレベルだけでなく、社会的な文脈においても重要な意味を持ちます。ある思想や運動が社会に「resonate」するとき、それは多くの人々の潜在的なニーズや願望に応え、共感を呼ぶことを意味します。たとえば、公民権運動やフェミニズム運動は、抑圧された人々の声に「resonate」し、社会変革の原動力となりました。政治的なスピーチやリーダーシップにおいても、「resonate」は重要な要素であり、人々の心に響く言葉や行動は、支持を集め、社会を動かす力となります。
このように、「resonate」は、単なる物理的な共鳴現象を超え、感情的なつながり、個人的な経験との結びつき、社会的な共感といった、多層的な意味を持つ言葉です。それは、私たちが他者や世界と深くつながり、共感し、理解し合うための、重要な鍵となる概念と言えるでしょう。
試験傾向
1. 出題形式: 長文読解、語彙問題。稀にリスニング。
2. 頻度と級・パート: 準1級以上で頻出。1級でも出題可能性あり。
3. 文脈・例題の特徴: 社会問題、環境問題、科学技術など、硬めのテーマの長文で登場しやすい。同意・共感の意味で使われることが多い。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 「共鳴する」「反響する」といった基本的な意味に加え、「(人に)響く」「(考えに)共感する」といった抽象的な意味も押さえておく。名詞形 resonance も重要。
1. 出題形式: Part 5 (短文穴埋め), Part 7 (長文読解)。
2. 頻度と級・パート: Part 7 で比較的よく見かける。Part 5でも可能性は低いわけではない。
3. 文脈・例題の特徴: 企業理念、顧客の反応、市場調査など、ビジネス関連の文章で使われることが多い。「(顧客のニーズに)合致する」「(市場の動向と)一致する」といった意味合い。
4. 学習者への注意点・アドバイス: ビジネスシーンにおける「共感」「合致」の意味合いを理解しておく。「顧客のニーズにresonateする」といった具体的なフレーズを覚えておくと役立つ。類義語との使い分け(match, alignなど)も意識。
1. 出題形式: リーディングセクション。
2. 頻度と級・パート: アカデミックな文章で頻出。
3. 文脈・例題の特徴: 歴史、社会学、心理学、文学など、学術的なテーマの文章で登場しやすい。抽象的な概念や理論の説明で使われることが多い。「(理論が)支持を得る」「(考えが)広まる」といった意味合い。
4. 学習者への注意点・アドバイス: アカデミックな文脈における意味を理解しておく。抽象的な概念との関連性を意識する。類義語(gain acceptance, be widely adoptedなど)を覚えておくと言い換え問題に対応できる。
1. 出題形式: 長文読解問題。
2. 頻度と級・パート: 難関大学で頻出。標準的なレベルの大学でも出題される可能性あり。
3. 文脈・例題の特徴: 社会問題、科学技術、文化、歴史など、様々なテーマの文章で登場する。文脈によって意味が異なるため、文脈理解が重要。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 基本的な意味に加え、比喩的な意味も理解しておく。文脈から意味を推測する練習を重ねる。派生語(resonance, resonant)も覚えておく。