resent
強勢は2音節目の 'zent' にあります。1音節目は弱く、曖昧母音 /ɪ/ (イとエの中間音) で発音します。't' は、息を止めてから開放する破裂音で、日本語のタ行よりも強く発音します。're-' の 'e' は、日本語の『エ』よりも口を少し横に引いて発音するとより自然になります。
恨む
不当だと感じる扱いに対して、静かに、しかし根強く不満を抱くこと。相手の成功や幸福を妬むニュアンスも含む。
She began to resent her colleague who got the promotion she wanted.
彼女は、自分が欲しかった昇進を手に入れた同僚を恨み始めた。
※ 一生懸命頑張ったのに、あまり努力していないように見える同僚が先に昇進した。そんな不公平な状況で、心の中で怒りや不満が募っていく情景です。自分が不当に扱われたと感じる時に「resent」が使われる典型的な例です。
He couldn't help but resent his friend for always ignoring his feelings.
彼は、いつも自分の気持ちを無視する友人を恨まずにはいられなかった。
※ 親しい友人が、あなたの意見を聞かずに一方的に物事を決める。あなたが軽視されていると感じ、心の中で不満が積もっていく場面です。「resent O for doing」で「~が…したことを恨む」という形は、相手の特定の行動に対して不満を感じる際によく使われます。
Many adults still resent their parents for strict rules in childhood.
多くのおとなは、子供の頃の厳しい規則のせいで親を恨んでいることがある。
※ 大人になった今も、子供の頃の親の厳しいしつけや、それによって失われた機会に対して、心の中にわだかまりが残っている情景です。過去に受けた不当な扱いや、そのせいで何かを失ったことに対して、今も不満や怒りを感じる場合に「resent」が使われます。
憤慨する
何かに対して、怒りや不満を表明せずに、心の中で不快に感じること。表面に出さず、内に秘めるニュアンスがある。
She began to resent her boss for always giving her the hardest tasks.
彼女はいつも一番大変な仕事を自分に与える上司に憤慨し始めた。
※ この文は、職場での不公平な扱いに心がうんざりし、不満が募っていく様子を描写しています。同僚はもっと楽な仕事をしているのに、自分ばかりが大変な仕事を押し付けられている、と感じている情景が目に浮かびますね。`resent A for B` の形で、「B(理由)のせいでAに憤慨する」という典型的な使い方です。
He couldn't help but resent his brother for borrowing his car without asking.
彼は弟が尋ねもせずに車を借りたことに憤慨せずにはいられなかった。
※ 親しい間柄でも、相手の行動に敬意が感じられないと、心の中に不満が生まれます。この例文では、弟が勝手に車を使ったことに対する兄のイライラや怒りが伝わってきますね。`couldn't help but resent` は「憤慨せずにはいられなかった」という強い感情を表します。個人的な侵害や無礼な振る舞いに対して使われることが多いです。
Many local people resent the new factory because it pollutes their river.
多くの地元の人々は、新しい工場が川を汚染しているので憤慨している。
※ この例文は、地域社会全体が抱く憤りや不満を表しています。工場が建設されたことで、生活の基盤である川が汚染され、人々が怒りを感じている情景が鮮明に浮かびます。`resent` は個人的な感情だけでなく、このように集団が不当な状況に対して抱く怒りや抵抗感にも使われます。
コロケーション
深く恨む、強く憤慨する
※ 「resent」の感情の度合いを強調する副詞との組み合わせです。単に不満に思うだけでなく、根深い憎しみや憤りを感じている状態を示します。フォーマルな場面や、感情的な強さを伝えたい場合に適しています。類似表現として'bitterly resent'などがあります。文脈によっては、長年抱えてきた恨みを表すこともあります。
指図されることを嫌う、命令されることに反発する
※ 「resent + 動名詞」の形は、特定の行為や状況に対する反感を表現します。このフレーズは、自律性を重んじる人が、他者からの指示や干渉を嫌がる気持ちを表すのに適しています。特に、自分の専門分野や得意なことについて指示される場合に、より強く反発するニュアンスが含まれます。類似表現として'resent having to do something'があります。
他人の成功を妬む、他人の成功に不満を抱く
※ 他者の成功に対する複雑な感情を表します。単なる羨望ではなく、その成功に対する不当感や不満が含まれるニュアンスがあります。例えば、努力せずに成功したように見える人に対して、この感情を抱くことがあります。このフレーズは、人間関係における微妙な感情を描写する際に用いられます。 'envy' との違いは、 'resent' がよりネガティブで敵意を含んだ感情を表す点です。
干渉を不快に思う、立ち入りを迷惑に感じる
※ 他者からの干渉や侵害に対する不快感を表現します。「intrusion」は、プライバシーや自由への侵害を意味し、「resent」と組み合わさることで、その侵害に対する強い不満や怒りを表します。ビジネスシーンやプライベートな空間での侵害など、様々な状況で使用できます。類似表現として'resent the interference'があります。
権威に反感を持つ、権力者を嫌う
※ 権力や権威そのものに対する反感を意味します。必ずしも個人的な恨みではなく、体制や組織に対する批判的な感情を含むことがあります。若者や反体制的な思想を持つ人が、既存の権力構造に対して抱く感情を表すのに適しています。政治的な文脈や社会的な議論でよく用いられます。
(言外の)含みを不快に思う、ほのめかしに腹を立てる
※ 直接的な非難ではなく、間接的なほのめかしや示唆に対する反感を表現します。相手の言葉や態度に隠された意図を察知し、それに対して不快感や怒りを覚える状況を示します。人間関係における微妙な駆け引きや、言葉の裏に隠された意味を読み解く際に用いられます。例えば、'Are you implying that I'm incompetent?' のような発言に対して、'I resent the implication' と答えることがあります。
使用シーン
学術論文や研究発表で、先行研究や既存の理論に対する反論、あるいは実験結果に対する批判的な見解を示す際に用いられます。例えば、「先行研究のこの点については、サンプルサイズが小さいため、結果をresentする(疑問視する)」のように使われます。文語的な表現であり、感情的なニュアンスは抑えられています。
ビジネスシーンでは、同僚や上司の決定、あるいは会社の制度に対する不満を間接的に表現する際に使われることがあります。例えば、人事評価の結果に対して「評価基準にresentする(不満を持つ)」といった形で、フォーマルな文書や会議で用いられる可能性があります。ただし、直接的な批判を避けるため、婉曲的な表現を選ぶ傾向があります。
日常会話では、友人や家族との関係における不満や恨みを表現する際に使われることがあります。例えば、「彼女の成功をresentする(妬む)」のように、ネガティブな感情を伝える場面で用いられます。ただし、直接的な表現は避けられがちで、比喩的な表現やユーモアを交えて和らげることが多いです。また、ニュース記事やドラマなどで、登場人物の感情を描写する際に用いられることもあります。
関連語
類義語
他者の成功、所有物、または資質を羨ましく思う感情。しばしば、その人がそれを持っていることを不快に感じるニュアンスを含む。日常会話で広く使われる。 【ニュアンスの違い】"resent"が不当だと感じる怒りや憤りを含むのに対し、"envy"は単に羨ましいという気持ちを表す。"resent"は対象への敵意を含むことがあるが、"envy"は必ずしもそうではない。 【混同しやすい点】"resent"は過去の行為や状況に対する感情を表すことが多いが、"envy"は現在の他者の状態に対する感情を表すことが多い。また、"resent"は他動詞として使われることが多いが、"envy"は名詞としても動詞としても使われる。
何かまたは誰かを好まない、嫌うという一般的な感情。幅広い状況で使用され、フォーマルな場面からカジュアルな場面まで適用可能。 【ニュアンスの違い】"resent"がより強い嫌悪感と憤りを含むのに対し、"dislike"は単に好まないという軽い感情を示す。"resent"は対象への深い不満や恨みを伴うことが多いが、"dislike"はそうではない。 【混同しやすい点】"resent"は特定の行為や状況に対する感情を表すことが多いが、"dislike"は人、物、状況など、より広い範囲の対象に対する感情を表すことができる。また、"resent"は通常、自分が不当に扱われたと感じる場合に用いられる。
- be bitter about
過去の出来事や状況に対して、深い悲しみ、怒り、不満を感じること。しばしば、その感情が長期間にわたって持続していることを示唆する。日常会話や文学作品で用いられる。 【ニュアンスの違い】"resent"が特定の対象に対する怒りや憤りを含むのに対し、"be bitter about"はより広範な悲しみや不満を表す。"resent"は他者への非難を含むことがあるが、"be bitter about"は必ずしもそうではない。 【混同しやすい点】"resent"は他動詞として使われるが、"be bitter about"は形容詞句であるため、文法構造が異なる。また、"be bitter about"は通常、自分自身の状況や過去の経験に対する感情を表す。
- feel aggrieved
不当な扱いを受けたと感じ、不満や憤りを感じること。フォーマルな場面や法律関連の文脈で使われることが多い。 【ニュアンスの違い】"resent"が怒りや憤りを含むのに対し、"feel aggrieved"はより正式で、自分が権利を侵害されたと感じるニュアンスが強い。"resent"は感情的な反応を表すことが多いが、"feel aggrieved"はより客観的な状況に対する反応を表すことがある。 【混同しやすい点】"resent"は感情を表す動詞として使われるが、"feel aggrieved"は形容詞句であり、受動的な状況を表す。また、"feel aggrieved"は通常、法的な問題や正式な苦情に関連して用いられる。
- take exception to
何かに対して異議を唱えたり、反対したりすること。フォーマルな場面や議論の文脈で使われることが多い。 【ニュアンスの違い】"resent"が感情的な嫌悪感を含むのに対し、"take exception to"はより理性的で、特定の見解や行動に対する反対意見を表明する。"resent"は個人的な感情を表すことが多いが、"take exception to"はより客観的な立場から意見を述べる。 【混同しやすい点】"resent"は感情を表す動詞として使われるが、"take exception to"は句動詞であり、文法構造が異なる。また、"take exception to"は通常、公的な場で意見を述べるときに用いられる。
- grudge
過去の出来事や行為に対する恨みや不満を抱くこと。しばしば、その感情をなかなか手放せないことを示唆する。日常会話や文学作品で用いられる。 【ニュアンスの違い】"resent"が特定の対象に対する怒りや憤りを含むのに対し、"grudge"はより根深い恨みやわだかまりを表す。"resent"は一時的な感情であることもあるが、"grudge"は長期間にわたって持続することが多い。 【混同しやすい点】"resent"は他動詞として使われるが、"grudge"は名詞としても動詞としても使われる。また、"grudge"は過去の出来事に対する感情を表すことが多く、その感情が現在も続いていることを示唆する。
派生語
『憤慨している』という意味の形容詞。『resent』に性質や傾向を表す接尾辞『-ful』が付加され、resentの感情を抱いている状態を表す。日常会話で人の感情を表現する際や、文学作品などで心理描写に用いられる。ビジネスシーンでは、顧客や従業員の不満を示す際に使われることがある。
『憤慨』や『恨み』という意味の名詞。『resent』に名詞化する接尾辞『-ment』が付加された。個人的な感情だけでなく、社会的な不満や不公平感を表す際にも用いられる。学術論文やニュース記事などで、社会現象や政治的な対立を分析する際に登場する。
- unresentful
『恨みを持たない』という意味の形容詞。接頭辞『un-』は否定を表し、『resentful』の反対の意味になる。相手の非難や不当な扱いに対して、恨みや怒りを抱かない心の状態を指す。文学作品や心理学の研究などで、寛容さや許しといった概念を表現する際に用いられる。
反意語
『許す』という意味の動詞。『resent』が過去の行為に対する怒りや恨みを表すのに対し、『forgive』はそれらの感情を手放し、相手を許容する行為を意味する。日常会話や文学作品で、人間関係の修復や心の癒しを表現する際に用いられる。宗教的な文脈では、罪の赦しという意味合いも持つ。
『承認する』『賛成する』という意味の動詞。『resent』が何かを不快に感じて拒否するニュアンスを含むのに対し、『approve』は肯定的に受け入れることを示す。ビジネスシーンや政治的な議論で、提案や決定に対する賛成意見を表明する際に用いられる。フォーマルな場面でよく使われる。
『歓迎する』という意味の動詞。『resent』が相手を拒絶する感情を含むのに対し、『welcome』は相手を快く受け入れることを意味する。日常会話やビジネスシーンで、新しい人やアイデアを受け入れる姿勢を示す際に用いられる。比喩的な意味合いで、困難や挑戦を積極的に受け入れるという意味でも使われる。
語源
「resent」は、古フランス語の「resentir」(再び感じる、感じる、気づく)に由来します。これは、接頭辞「re-」(再び)と「sentir」(感じる)から構成されています。「sentir」はラテン語の「sentire」(感じる、知覚する、経験する)に直接つながり、感覚や感情を表す多くの英単語の祖先です。つまり、「resent」は文字通りには「再び感じる」という意味合いを持ちますが、これが「過去の出来事や他人の行為に対して、繰り返し不快な感情を抱く」という現在の「恨む、憤慨する」という意味に発展しました。例えば、過去の侮辱を何度も思い出すことで、その侮辱に対する不快感を「再び感じる」状況を想像すると、「resent」の意味がより深く理解できるでしょう。
暗記法
「resent」は、不当な扱いや抑圧に対する、静かなる憤り。歴史的には、身分制度の中で下層階級が抱く、特権階級への複雑な感情を象徴します。『高慢と偏見』の登場人物たちが抱く、社会的な地位や財産の違いから生じる感情もまた「resent」に通じるでしょう。現代では、差別や不平等に対する抵抗の感情として、個人の尊厳が脅かされた時に生まれる深い感情を意味します。
混同しやすい単語
『resent』と語頭の音が似ており、特に早口で発音された場合に聞き間違えやすい。また、スペルも 're-' と 'pre-' の違いのみで視覚的に紛らわしい。意味は『現在』『贈り物』『出席する』など多岐にわたり、品詞も名詞・形容詞・動詞と変化する。文脈から判断する必要がある。prefix(接頭辞)の re- は「再び」、pre- は「前に」という意味があり、語源を意識すると区別しやすい。
『resent』とスペルが似ており、特に語尾の '-ent' の部分が共通しているため、視覚的に混同しやすい。意味は『最近の』であり、時間的な概念を表す形容詞である。発音も似ているため、注意が必要。recent は「新しく作られた」という意味合いが強く、ラテン語の「recens(新しい)」に由来する。
『resent』と語頭の音が近く、どちらも感情を表す動詞であるため、意味的にも混同しやすい。『regret』は『後悔する』という意味で、過去の行為に対する感情を表す。一方、『resent』は現在の状況に対する不満や憤りを表す。スペルも似ているため、注意が必要。regret は「ひどく悲しむ」という意味合いが強く、古ノルド語の「grata(泣く)」に由来する。
語尾の '-sent' が共通しており、スペルが似ているため、視覚的に混同しやすい。『ascent』は『上昇』『登坂』という意味の名詞であり、『resent』とは品詞が異なる。発音も異なるため、注意が必要。ascent は「上に登る」という意味合いが強く、ラテン語の「ascendere(登る)」に由来する。
語頭の音が似ており、また『resent』と『represent』はどちらも動詞で、接頭辞 re- が共通しているため、混同しやすい。『represent』は『代表する』『表現する』という意味で、抽象的な概念を表すことが多い。『resent』とは意味が大きく異なるため、文脈から判断する必要がある。 represent は「再び提示する」という意味合いが強く、ラテン語の「repraesentare(目の前に置く)」に由来する。
語頭の音が似ており、スペルも 're-' で始まるため、視覚的に混同しやすい。『resemble』は『似ている』という意味の動詞であり、外見や性質が似ていることを表す。『resent』とは意味が大きく異なるため、文脈から判断する必要がある。 resemblance (類似点) という名詞を覚えておくと区別しやすい。
誤用例
日本語の「恨む」という感情に引きずられると、単に嫌いという理由で「resent」を使ってしまいがちです。しかし、「resent」は、不当な扱いを受けた、侮辱されたと感じる場合に使う、より強い感情を表します。年齢という変えられない属性を理由に「resent」を使うのは、ネイティブスピーカーには違和感があります。単に嫌いなら「dislike」が適切です。背景には、相手の属性そのものではなく、その属性に基づく行動や態度に不満を持つ場合に「resent」が相応しいという文化的ニュアンスがあります。日本人が無意識に抱く「年功序列」への反感から、ストレートに「resent」を使ってしまうケースが考えられますが、英語ではより客観的な視点での不満を表現する傾向があります。
「resent that + 節」という構文は文法的には誤りではありませんが、やや不自然に聞こえることがあります。「resent + 動名詞」の形がより一般的で、自然な英語表現です。これは、日本語の「〜ということを恨む」という直訳的な発想が影響していると考えられます。英語では、特定の事柄を感情の対象として直接的に示す動名詞の方が、よりスムーズで自然な表現として好まれます。また、「that節」を使うと、その事実を強調するニュアンスが強くなり、「resent」のような強い感情を伴う場合には、やや大げさに聞こえる可能性があります。
「resent」は、本来好意的な行為や言葉に対して使うと、非常に皮肉な響きになります。例えば、明らかに相手を侮辱する意図が見える「お世辞」に対してなら使えますが、そうでなければ誤解を招きます。この誤用は、日本語の「ありがた迷惑」のような感情を表現しようとする際に起こりがちです。英語では、好意的な行為に不快感を覚える場合、「take offense at」のような表現を使う方が適切です。背景には、英語圏では直接的な感謝や好意の表現が推奨される文化があり、それを素直に受け入れない態度は、相手に不快感を与える可能性があるという認識があります。日本的な謙遜の美徳は、英語では誤解を生むことがあるため注意が必要です。
文化的背景
「resent」は、単に嫌悪するよりも深く、不当な扱いに対する憤りや恨みを伴う感情を表します。この単語は、しばしば社会的な不平等や抑圧といった文脈において、個人が権力構造に対して抱く複雑な感情を象徴的に表現するために用いられてきました。
「resent」という感情は、歴史的に見ると、身分制度や階級社会において、下層階級の人々が特権階級に対して抱く不満や憤りに根ざしています。例えば、18世紀から19世紀にかけてのイギリス文学作品には、使用人や労働者が主人や貴族に対して「resent」の感情を抱く様子がしばしば描かれています。ジェーン・オースティンの小説『高慢と偏見』に登場する登場人物たちが抱く感情にも、社会的な地位や財産の違いから生じる「resent」の感情が垣間見えます。登場人物たちは、表面的には礼儀正しく振る舞いながらも、内心では相手の地位や財産に対して複雑な感情を抱いています。このように、「resent」は、社会的なヒエラルキーの中で、自己の尊厳が脅かされていると感じる人々の間で共有される感情として、文学作品を通じて広く認識されるようになりました。
現代社会においても、「resent」は、差別や不平等といった問題と深く結びついています。例えば、人種差別や性差別といった問題に対して、被害者が加害者に対して抱く感情は、「resent」という言葉で表現されることがあります。また、政治的な文脈においては、少数派の人々が多数派の政策や決定に対して「resent」の感情を抱くこともあります。このように、「resent」は、社会的な不正義に対する抵抗の感情を表現する言葉として、現代社会においても重要な意味を持っています。
さらに、「resent」は、個人的な関係においても、しばしば複雑な感情の絡み合いの中で生まれます。例えば、親が子供に対して過度な期待をかけたり、兄弟姉妹間で不公平な扱いをしたりすると、子供は親や兄弟姉妹に対して「resent」の感情を抱くことがあります。このような場合、「resent」は、単なる不満や嫌悪感を超えて、自己の存在価値や尊厳が否定されたと感じることから生じる深い感情として理解することができます。このように、「resent」は、社会的な文脈だけでなく、個人的な関係においても、人間の感情の複雑さを理解するための重要なキーワードとなります。
試験傾向
1. 出題形式: 語彙問題、長文読解
2. 頻度と級・パート: 準1級以上で比較的頻出。特に1級で出やすい。
3. 文脈・例題の特徴: 社会問題、環境問題、歴史など幅広いテーマで使われる。他者の成功や特権に対する不満を表す文脈が多い。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 「be resentful of」の形や、resenting someone's successなど、特定の構文を覚えておく。名詞形 ressentiment (ルサンチマン)も関連語として押さえておくと良い。
1. 出題形式: Part 5, 6 (語彙問題、文法問題)、Part 7 (長文読解)
2. 頻度と級・パート: Part 7で比較的頻出。ビジネスシーンでの人間関係や組織内の不満などを表す文脈で登場しやすい。
3. 文脈・例題の特徴: 昇進、給与、待遇など、ビジネスにおける不公平感や不満を表す文脈で使われることが多い。間接的な表現として使われることもある。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する練習が必要。同僚や上司など、誰に対する不満なのかを把握することが重要。
1. 出題形式: リーディングセクション
2. 頻度と級・パート: アカデミックな文章で頻出。特に社会科学系のテーマでよく見られる。
3. 文脈・例題の特徴: 社会現象、歴史的出来事、政治的な対立など、集団間の不満や憎悪を表す文脈で使われることが多い。抽象的な概念を説明する際に使われることもある。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を正確に把握する練習が必要。類義語や対義語を覚えておくことも役立つ。
1. 出題形式: 長文読解、空所補充
2. 頻度と級・パート: 難関大学で比較的頻出。社会科学系のテーマでよく見られる。
3. 文脈・例題の特徴: 社会問題、歴史、文化など、幅広いテーマで使われる。不当な扱いに対する不満や怒りを表す文脈が多い。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する練習が必要。類義語や対義語を覚えておくことも役立つ。特に「resentment」という名詞形での出題が多い。