rally
第1音節にアクセントがあります。母音 /æ/ は日本語の「ア」と「エ」の中間のような音で、口を少し大きく開けて発音します。「リ」は舌先を上歯茎に近づけて発音する英語の /l/ の音を意識すると、よりネイティブに近い発音になります。語尾の /i/ は、日本語の「イ」よりも少し力を抜いて短く発音しましょう。
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結集する
人々がある目的のために集まる様子。スポーツの応援やデモ、政治的な集会など、一体感を伴う状況で使われることが多い。
The coach told the team to rally and fight back in the second half.
コーチはチームに、後半で結集して反撃するように言った。
※ 【情景】試合中、負けている状況で、コーチが選手たちに「さあ、みんなで気持ちを一つにして反撃しよう!」と鼓舞している場面です。 【解説】「rally」はスポーツで「劣勢から巻き返すためにチームが団結する」という文脈でよく使われます。ばらばらになりかけた心を一つに集めるイメージです。 【ヒント】「to rally and fight back」のように、結集して何をするのか具体的に続けることで、行動がより鮮明になります。
People decided to rally in the park for environmental protection.
人々は環境保護のために公園に結集することを決めた。
※ 【情景】地球を守るために、多くの人が同じ思いで公園に集まり、旗を掲げたり、スローガンを叫んだりしている光景です。 【解説】「rally」は、社会的な運動や抗議のために人々が特定の場所に「集まる」という意味で非常によく使われます。共通の目的のために集まる様子を表します。 【ヒント】「for ~」は「~のために」という目的を表します。目的のために人が集まるという、この単語の典型的な使い方の一つです。
All her friends rallied around her when she was sick.
彼女が病気になったとき、すべての友達が彼女の周りに集まって支えた。
※ 【情景】大切な友達が病気で辛い時、みんなが「大丈夫だよ、私たちがそばにいるからね」と励ますために集まり、支え合っている温かい場面です。 【解説】「rally around someone」は「誰かの周りに集まって、その人を支援したり励ましたりする」という、人々の絆を示す場面でよく使われる表現です。困難な状況で力を合わせる「結集」です。 【ヒント】「rally around」は熟語のように使われ、「~の周りに集まって支える」という意味になります。困っている人を助ける時に使える便利なフレーズです。
回復する
病気や不調、株価の下落などから、勢いを取り戻すこと。困難を乗り越えて立ち直るニュアンスを含む。
After a long rest, she began to rally from her cold.
長く休んだ後、彼女は風邪から回復し始めました。
※ この例文は、病気や体調不良から少しずつ元気を取り戻す様子を描いています。風邪で寝込んでいた人が、ようやくベッドから起き上がって少し笑顔を見せるような、安堵の気持ちが伝わるシーンです。「rally from A」で「Aから回復する」という形でよく使われます。
The stock market started to rally after the good news.
良いニュースの後、株式市場は回復し始めました。
※ この例文は、経済や市場が低迷した後、良い情報を受けて再び勢いを取り戻す様子を表しています。株価が下落していた投資家たちが、ホッと胸をなでおろすような場面が目に浮かびます。「rally」は株価や景気の回復によく使われる、典型的なビジネス・ニュース表現です。
Our team rallied in the second half and won the game.
私たちのチームは後半で盛り返し、試合に勝ちました。
※ この例文は、スポーツの試合などで劣勢だったチームが、後半になって精神的にも技術的にも持ち直し、逆転するような劇的なシーンを描いています。観客の応援が熱気を帯び、選手たちが一体となって追い上げる様子が伝わってきます。チームの士気やパフォーマンスが「回復する」ことを表す際によく使われます。
団結
共通の目的を持つ人々が集まり、協力して行動すること。組織や運動における結束力を指す。
The mayor called for a rally of support from the community after the flood.
市長は洪水の後、地域社会からの団結した支援を呼びかけました。
※ 洪水で被害を受けた町で、市長が住民に助け合いを呼びかける場面です。「a rally of support」は「団結した支援」という意味で、困難な状況で人々が心を一つにして協力し合う様子を表します。公式な場やニュースでよく使われる表現です。
After the team lost two games, the coach asked them to show a rally of spirit.
チームが2試合負けた後、コーチは彼らに精神的な団結を示すよう求めました。
※ 連敗して落ち込んでいるスポーツチームのロッカールームでの一幕です。「a rally of spirit」は「精神的な結束」や「士気の高まり」を意味します。チームが困難な状況から立ち直るために、選手たちが心を一つにして奮起するような場面で使われます。
The small town showed a strong rally of support for the families who lost their homes.
その小さな町は、家を失った家族たちに強い団結した支援を示しました。
※ 災害などで家を失った人々に対し、町全体が一体となって助け合う温かい場面を描写しています。「a strong rally of support」は「強い団結した支援」を意味し、多くの人々が同じ目的のために力を合わせ、困っている人を支える様子を鮮やかに伝えます。
コロケーション
支持を集める、結束を呼びかける
※ 政治的な文脈や、組織内での意見集約など、特定の目的のために人々の賛同や協力を得る行為を指します。単に『支持する』よりも、積極的に働きかけて賛同者を増やすニュアンスを含みます。例えば、リーダーが政策実現のために国民の支持を訴えたり、プロジェクトを成功させるためにチームメンバーの協力を求めたりする際に使われます。構文は "rally + 名詞"で、集める対象によって名詞が変わります (e.g., rally troops, rally votes)。
士気を高める、奮い立たせる
※ 元々は軍隊用語で、兵士たちの士気を向上させ、戦闘に向けて鼓舞することを意味します。比喩的に、スポーツチーム、ビジネスチーム、あるいは困難な状況にある人々を励まし、再び活動に向かわせる際に用いられます。リーダーシップを発揮して、チームを鼓舞するような状況で使われることが多いです。類似表現に "boost morale" がありますが、"rally the troops" はより積極的で、行動を促すニュアンスが強いです。
相場が回復する、株価が急騰する
※ 株式市場や金融市場において、価格が下落した後、比較的短期間で急激に回復または上昇する現象を指します。経済ニュースや金融関連の記事で頻繁に見られます。一時的な上昇を指すことが多く、長期的なトレンド転換とは区別されます。"bull market"(強気相場)とは異なり、"market rally" は一時的な回復を指します。
挫折から立ち直る、困難を乗り越える
※ 失敗や困難な状況から回復し、再び勢いを取り戻すことを意味します。スポーツ選手が怪我から復帰したり、企業が経営危機を乗り越えたりする状況で使われます。"bounce back" と似た意味ですが、"rally from a setback" はより困難な状況からの回復を強調します。"setback" は予期せぬ障害や後退を意味し、それを乗り越える強い意志や努力を示唆します。
終盤の追い上げ、土壇場での反撃
※ スポーツの試合や選挙戦などで、終盤になって劣勢を挽回し、勝利に近づくことを指します。特に、試合終了間際や投票締め切り間際など、時間的な制約がある状況での追い上げを強調します。例えば、野球の試合で9回裏に逆転したり、選挙戦で最後の数日間で支持を広げたりする場面で使われます。
反対集会、抗議デモ
※ 特定の政策や主張に反対する人々が集まって行う集会やデモを指します。政治的な文脈でよく用いられ、政府や企業に対する抗議活動として行われることが多いです。"protest" とほぼ同義ですが、"anti-rally" は特定の目的やスローガンを持った集団行動を強調します。例えば、環境保護団体が政府の環境政策に反対して抗議デモを行う場合などに使われます。
使用シーン
学術論文や研究発表で、データや結果が一時的な落ち込みから「回復する」「好転する」状況を説明する際に使われます。例:「実験初期には誤差が見られたものの、データ数は増加するにつれて結果は安定傾向にrallyした(回復した)。」研究者が客観的な立場から、専門用語を交えながら記述する文脈です。
ビジネスシーンでは、株価や市場が「回復する」、あるいはプロジェクトチームが困難を乗り越えて「団結する」状況を報告する際に用いられます。例:「先週の株価暴落後、徐々に市場はrallyしつつある(回復しつつある)。」経営幹部やアナリストが、社内報告や投資家向け資料で比較的フォーマルな文体で使用します。
日常会話では、スポーツの試合で劣勢だったチームが「盛り返す」状況や、病気や不調から「回復する」様子を伝える際に使われることがあります。例:「試合後半で、日本チームが怒涛の追い上げを見せてrallyした(盛り返した)!」ニュースキャスターやスポーツ解説者が、やや興奮気味に状況を説明する際に使われることがあります。
関連語
類義語
病気や困難から回復する、または市場などが回復基調にある状態を指す。ビジネスや医療、経済の分野でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"rally"が一時的な回復や勢いを取り戻すことを指すのに対し、"recover"はより完全な、または長期的な回復を示す。また、"rally"は勢いを取り戻す過程に重点があるが、"recover"は回復後の状態に重点がある。 【混同しやすい点】"rally"は自動詞・他動詞両方で使用できるが、"recover"は通常、自動詞として使われる。また、"recover"は具体的な対象(病気、損失など)からの回復を示す必要がある。
跳ね返る、または(経済や株価などが)反発するという意味。物理的な跳ね返りだけでなく、経済や市場の回復にも使われる。 【ニュアンスの違い】"rally"は一時的な上昇や回復を示すのに対し、"rebound"はより強い反発や回復を示す。また、"rebound"は通常、悪い状態からの回復を意味する。 【混同しやすい点】"rebound"は通常、自動詞として使用される。また、"rebound"は物理的な跳ね返りから派生した比喩的な意味合いが強い。
(勇気、支持、軍隊などを)集める、結集するという意味。フォーマルな文脈や、何かを組織的に集める場面で使われることが多い。 【ニュアンスの違い】"rally"が自然発生的な勢いの回復や結集を示すのに対し、"muster"はより意図的で組織的な集結を示す。また、"muster"はしばしば困難な状況下での集結を意味する。 【混同しやすい点】"muster"は他動詞として使われることが多く、集める対象が必要。"rally"は自動詞としても使える点が異なる。
(意識、元気、興味などを)生き返らせる、回復させるという意味。死にかけているもの、または弱っているものを再び活気づけるニュアンスがある。 【ニュアンスの違い】"rally"が一時的な勢いの回復を示すのに対し、"revive"はより根本的な、または長期的な回復を示す。また、"revive"は過去の状態への回帰を意味することが多い。 【混同しやすい点】"revive"は他動詞としても自動詞としても使えるが、"rally"よりもより強い回復のイメージを持つ。また、"revive"は比喩的な意味合いで使用されることが多い。
(状態、品質、能力などが)改善する、向上するという意味。幅広い状況で使用でき、日常会話からビジネスまで頻繁に使われる。 【ニュアンスの違い】"rally"が一時的な回復や勢いを取り戻すことを指すのに対し、"improve"はより持続的、段階的な改善を示す。"rally"は特定の時点での変化に焦点を当てるが、"improve"は時間経過に伴う変化を示す。 【混同しやすい点】"improve"は自動詞・他動詞両方で使用できるが、"rally"よりも改善の程度が緩やかであることが多い。また、"improve"は具体的な目標や基準との比較で使われることが多い。
(失ったもの、能力、地位などを)取り戻す、回復するという意味。努力や行動によって何かを取り戻すニュアンスがある。 【ニュアンスの違い】"rally"が勢いや活力を一時的に取り戻すことを指すのに対し、"regain"は以前の状態や所有権を回復することを示す。"rally"は必ずしも以前の状態に戻ることを意味しないが、"regain"は以前の状態への復帰を強調する。 【混同しやすい点】"regain"は他動詞として使われ、取り戻す対象が必要。"rally"は自動詞としても使える点が異なる。また、"regain"は努力や行動の結果として取り戻すニュアンスが強い。
派生語
- rallying
動名詞・現在分詞として、集会・結集・回復などの行為や状態を指します。名詞としては、自動車競技の『ラリー』を指すこともあります。動詞 rally の意味をそのまま引き継ぎ、活動やイベントを表す際に使われます。日常会話からスポーツニュースまで幅広く使われます。
- re-ally
『再び同盟を結ぶ』という意味の動詞です。接頭辞『re-(再び)』が加わることで、以前に関係があったものが再び結びつくニュアンスを表します。政治・外交・ビジネスなど、関係修復や再構築が必要な場面で使われます。比較的フォーマルな表現です。
『同盟した』『連合した』という意味の形容詞。名詞 ally(同盟国、協力者)の過去分詞形が形容詞として使われるようになったものです。国家間の同盟関係だけでなく、企業間の提携や個人的な協力関係など、幅広い文脈で使用されます。歴史や国際関係を扱う記事で頻出します。
反意語
『衰退する』『減少する』という意味の動詞で、『rally(回復する、勢いを盛り返す)』とは対照的な意味を持ちます。景気や健康状態、人気など、様々なものが低下・衰退していく状況を表します。日常会話でもビジネスシーンでも頻繁に使われます。
『衰える』『減少する』という意味の動詞で、特に力や勢いが徐々に弱まっていく様子を表します。『rally』が一時的な回復や勢いの盛り返しを意味するのに対し、『wane』は長期的な衰退を示唆します。文学作品や詩など、比喩的な表現でよく用いられます。
『分散する』『解散する』という意味の動詞。rallyが集まって勢いを増すイメージに対し、disperseは集団が散り散りになる状態を表します。デモ隊の解散や、霧が晴れる様子など、物理的な分散だけでなく、感情や思考がまとまらない状態を指すこともあります。ニュース記事や科学論文などで見られます。
語源
"Rally"は、古フランス語の"ralier"(再び結合する、集める)に由来します。これはさらに、ラテン語の"re-"(再び)と"alligare"(結びつける、束ねる)から構成されています。"Alligare"は、"ligare"(縛る、結ぶ)に由来し、これは「リガメント(靭帯)」や「アライアンス(同盟)」といった単語にも共通する語源です。つまり、"rally"の本質的な意味は、「再び結びつける」ことです。政治的な支持者を再結集したり、株式市場が一時的に下落した後に回復したり、テニスでポイントを取り戻すといった様々な状況で、ばらばらになったものが再び一つになるイメージを表します。日本語で例えるなら、運動会で一度解散したチームが「再結集」して競技に臨むような状況が近いでしょう。
暗記法
「rally」は、軍隊の再集結から転じ、人々が困難を乗り越え結束する様を表します。スポーツでは、劣勢からの逆転劇を演出し、政治では、支持者を集め運動を盛り上げる集会を指します。経済においては、一時的な株価の回復を意味することも。各分野で「rally」は、希望と期待を象徴し、人々の心を奮い立たせる力強い言葉として存在感を放っています。
混同しやすい単語
『rally』と発音が非常に似ており、特に語尾の「リー」の部分が曖昧だと聞き分けにくい。スペルも 'r' と 'a' の違いのみで、視覚的にも混同しやすい。『同盟国』や『協力者』という意味で、政治的な文脈でよく使われる点が『rally』の『結集』とは異なる。日本語の『アライ』という言葉が普及してきたため、意味を覚える助けになるかもしれない。
語尾が『-ality』で終わる名詞という点で、発音の響きが似ていると感じられることがある。スペルも長く、視覚的に似た印象を受けるかもしれない。『現実』という意味で、『rally』の持つ『回復』や『結集』といった意味とは大きく異なる。抽象的な概念を表す名詞である点も異なる。
発音記号は異なりますが、カタカナで表現すると『リレー』となり、発音が似ていると感じやすい。スペルも 'r' と 're' の違いのみで、視覚的な類似性がある。『中継』や『伝達』という意味で、スポーツの『リレー』を思い浮かべると覚えやすい。『rally』が自動詞・他動詞両方で使用されるのに対し、『relay』は主に他動詞として使われる。
『rail』という部分のスペルが共通しており、視覚的に混同しやすい。また、どちらも交通や移動に関連する言葉であるため、意味の面でも誤解を生む可能性がある。『鉄道』という意味で、具体的な交通手段を指す点が『rally』とは異なる。鉄道ファンなら『railway』はすぐに覚えられるだろう。
発音が似ており、特に早口で話されると聞き分けが難しいことがある。スペルも 'rally' に 'y' を加えただけであり、視覚的にも紛らわしい。『本当に』という意味の副詞で、『rally』の持つ名詞や動詞としての意味とは全く異なる。会話で頻繁に使われるため、例文を通して覚えるのが効果的。
語尾の「リー」という響きが共通しており、発音が似ていると感じられることがある。スペルも 'ally' と同様に 'r' と 'v' の違いのみで、視覚的な類似性がある。『谷』という意味で、地形を表す名詞である点が『rally』とは大きく異なる。アメリカの地名(シリコンバレーなど)でよく使われる。
誤用例
日本語の『盛り上げる』という言葉に引きずられ、『rally』を『人を集めて盛り上げる』という意味で使ってしまう誤用です。株価が『rally(回復・上昇)』したことと、友人を『rally』することの関連性が不自然です。英語の『rally』は、株価やスポーツの試合など、数値や状況が『回復・好転する』という意味合いが強く、人を集める場合は『gather』や『assemble』が適切です。また、日本語の『盛り上げる』には、イベントなどを積極的に盛り上げるニュアンスが含まれますが、英語の『rally』にはそのようなニュアンスは薄いです。
『rally』を名詞として『抗議運動』そのもの、または『強い気持ち』という意味で捉えてしまう誤用です。英語の『rally』は、動詞としては『団結して行動する』という意味を持ちますが、名詞としては『(政治的な)集会』や『(テニスなどの)ラリー』といった意味合いが強く、『強い気持ち』を直接表す言葉ではありません。抗議運動における強い気持ちを表現するなら、『opposition』や『disapproval』などが適切です。日本語の『勢いを盛り返す』というイメージから、感情の高ぶりを『rally』で表現しようとするのは、和製英語的な発想と言えるでしょう。
スキャンダルの後、政治家が支持を『rally』しようとするのは、文法的には正しいですが、ニュアンスとして不自然です。英語の『rally support』は、もともと存在していた支持を『再結集する』という意味合いが強く、失った信頼を取り戻す文脈では、新たに支持を『garner(獲得する)』する方が適切です。また、最後の『desperate rally』は、文脈的に『必死の試み』と表現したい意図が読み取れますが、この場合は『desperate attempt』が自然です。日本語の『立て直し』という言葉に引きずられ、『rally』を安易に使ってしまうと、不自然な英語になることがあります。
文化的背景
「rally」は、困難な状況下で人々が結束し、共通の目標に向かって立ち上がる様子を象徴する言葉です。元々は軍事用語として使われ、散り散りになった兵士たちが再び集結する様を表していましたが、時代とともにその意味は広がり、スポーツ、政治、経済など、さまざまな分野で用いられるようになりました。
スポーツの世界では、劣勢だったチームが終盤に猛追し、逆転勝利を収めることを「rally」と表現します。これは単なるスコアの逆転だけでなく、チーム全体の士気が高まり、不可能と思われた状況を覆すほどの強い意志と団結力を示すものです。観客は、その劇的な展開に熱狂し、チームの一員として勝利を分かち合います。例えば、テニスの試合で、ある選手がマッチポイントを握られながらも、そこから驚異的な粘りを見せ、連続ポイントで逆転勝利を収めるシーンなどは、「rally」の持つドラマチックな要素を体現していると言えるでしょう。
政治の世界では、「rally」は支持者を集め、運動を盛り上げるための集会を指します。これは単なる演説会ではなく、共通の理念や目標を持つ人々が集まり、連帯感を高め、行動を促すための重要な機会です。政治家は、「rally」を通じて、自身の政策やビジョンを訴え、人々の共感を得ようとします。参加者は、スローガンを叫び、旗を振り、歌を歌うことで、一体感を高め、運動へのコミットメントを深めます。例えば、公民権運動や反戦運動など、社会変革を求める大規模な運動においては、「rally」が重要な役割を果たしました。
経済の世界では、「rally」は株価や市場が一時的に回復することを指します。これは、下落トレンドにあった市場が、何らかの好材料や投資家の心理的な変化によって、一時的に上昇に転じる現象です。投資家は、「rally」をチャンスと捉え、買いを入れることで利益を上げようとします。しかし、「rally」は一時的な現象に過ぎない場合もあり、その後の市場動向を見極めるためには、慎重な判断が必要です。このように、「rally」は、困難な状況からの回復や反発を意味する言葉として、さまざまな分野で使用され、人々の希望や期待を象徴する言葉として、その意味を広げています。
試験傾向
- 出題形式: 主に長文読解、稀に語彙問題。リスニングで使われる可能性も低いながらある。
- 頻度と級・パート: 準1級以上でまれに出題。2級以下ではあまり見られない。
- 文脈・例題の特徴: 政治、経済、社会問題など、やや硬めの話題で使われることが多い。会話文での出題は少なめ。
- 学習者への注意点・アドバイス: 名詞(集会、結束)と動詞(結集する、回復する)の両方の意味を理解しておくこと。特に政治的な文脈で使われることが多いので、関連語彙も覚えておくと有利。
- 出題形式: Part 5(短文穴埋め)、Part 7(長文読解)で出題される可能性がある。
- 頻度と級・パート: TOEIC全体で見ると、比較的頻度は低い。しかし、ビジネス関連の長文で稀に見られる。
- 文脈・例題の特徴: 業績の回復、株価の上昇など、ビジネスシーンで使われることが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 株価や業績など、経済に関する文脈で出てきた場合は「回復する」という意味である可能性が高い。ビジネス英語の語彙を増やすことが対策になる。
- 出題形式: リーディングセクションで頻出。ライティングセクションで使用することもある。
- 頻度と級・パート: TOEFL iBTのリーディングセクションで比較的よく見られる。
- 文脈・例題の特徴: 歴史、社会学、心理学など、アカデミックな文脈で使われることが多い。抽象的な概念を説明する際に使われることもある。
- 学習者への注意点・アドバイス: 名詞と動詞の両方の意味を理解し、アカデミックな文脈での使用例を多く学ぶこと。類義語(例えば、recover, improve)との違いを理解しておくことも重要。
- 出題形式: 主に長文読解。文脈から意味を推測させる問題が多い。
- 頻度と級・パート: 難関大学の入試で頻出。標準的なレベルの大学でも出題される可能性はある。
- 文脈・例題の特徴: 社会問題、環境問題、歴史など、幅広いテーマで使われる。評論や説明文でよく見られる。
- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する練習をすること。一つの単語が複数の意味を持つことを意識し、柔軟に対応できるようにしておくこと。過去問を解いて、実際の出題形式に慣れておくことが重要。