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partition

/pɑːrˈtɪʃən/(パーˈティション)

第一音節の /ɑːr/ は、日本語の「アー」よりも口を大きく開け、舌を奥に引くように発音します。「ティ」は、英語では日本語よりも弱く短く発音される傾向があります。アクセントは第二音節の「ティ」に置かれるため、そこを意識するとより自然に聞こえます。最後の /ən/ は曖昧母音で、口を軽く開けて「アン」と弱く発音します。全体として、各音節の長さを意識し、強弱をつけることが重要です。

専門的な内容に関するご注意

このページには、健康、金融、法律など、専門的な知識を必要とする内容が含まれている可能性があります。本サイトの情報は学習目的で提供されており、専門家による助言の代わりとなるものではありません。重要な判断を行う際には、必ず資格を持つ専門家にご相談ください。

名詞

仕切り

全体をいくつかの部分に分けるもの。物理的な壁や、組織・概念上の区分けを指す。例えば、部屋の仕切り壁、部署の区分、データ領域の分割など。

A tall partition stood between my desk and my noisy colleague's.

私の机とうるさい同僚の間に、背の高い仕切りが立っていました。

オフィスで仕事をしている時、隣の席との間に見える仕切りのことですね。集中したいのに、隣の同僚が少しうるさい…そんな状況で、この「仕切り」が少しでも音を遮ってくれることを願う気持ちが伝わります。オフィスや図書館など、複数の人が同じ空間を共有する場所で、プライバシーや集中を保つためによく使われる「仕切り」の典型例です。「stood between A and B」で「AとBの間に立っていた」という位置関係を表します。

The restaurant used glass partitions to separate each table, making it feel private.

そのレストランは、各テーブルを仕切るためにガラスの仕切りを使っていて、プライベートな感じがしました。

レストランで食事をしている時、隣の席との間に透明な仕切りがある様子を想像してみてください。コロナ禍以降、特に飲食店などでよく見かける光景で、プライバシー保護や感染対策のために空間を区切る「仕切り」として非常によく使われます。「to separate each table」のように「~するために」という目的を表す不定詞「to + 動詞の原形」は、日常会話でとても便利です。

I added a small partition inside the drawer to organize my socks and ties.

靴下とネクタイを整理するために、引き出しの中に小さな仕切りを追加しました。

引き出しの中をきれいに整理しようと、自分で仕切りを入れている様子が目に浮かびますね。大きな空間を細かく分けて使うための「仕切り」は、収納や整理整頓の場面で非常によく使われます。物があふれがちな引き出しが、この仕切りのおかげでスッキリ片付いた時の満足感が伝わります。「inside the drawer」のように、「~の中」を明確に示したいときに「inside」を使うと便利です。

動詞

分割する

全体を部分に分ける行為。物理的な分割だけでなく、権利や責任などを分担する場合にも使われる。不動産の分割、国の分割、タスクの分担など。

The office manager decided to partition the large room into two smaller workspaces for privacy.

オフィス管理者は、プライバシーのために広い部屋を2つの小さなワークスペースに分割することにしました。

この例文は、オフィスで大きな空間を壁や仕切り(パーティション)を使って物理的に区切る典型的な場面を描写しています。新しいオフィスを計画したり、既存のレイアウトを変更したりする際に使われる、具体的でイメージしやすいシチュエーションです。動詞として「partition A into B」の形で「AをBに分割する」と覚えると、多くの場面で応用できます。

My little brother carefully helped me partition the big pizza into equal slices for everyone.

幼い弟は、みんなのために大きなピザを等しい一切れずつに分割するのを慎重に手伝ってくれました。

家族や友人とピザやケーキなどの食べ物を分け合う、日常的で心温まるシーンです。特に「みんなで分ける」という共有の気持ちが伝わります。ここでの「partition」は、物理的に物を等分する行為を表し、「into equal slices(等しい一切れずつに)」という表現が、公平に分けるというニュアンスを強調しています。

To manage my time better, I decided to partition my study hours into specific subjects each day.

時間をより良く管理するために、毎日勉強時間を特定の科目に分割することにしました。

この例文は、勉強や仕事の計画を立てる際に、限られた時間を効率的に使うために、時間を細かく区切る様子を表しています。物理的なものを分けるだけでなく、このように「時間」や「タスク」といった抽象的なものを区切る場合にも「partition」は使われます。自己管理や計画性を表す、大人にとって身近な状況です。

名詞

分離

異なるグループや人々を隔てること。民族、宗教、社会階層などに基づく分離を指す場合が多い。例えば、人種隔離政策、民族間の分離など。

We put up a tall partition in the office to give everyone a little more privacy while they work.

私たちはオフィスに背の高い間仕切りを設置し、皆が仕事中に少しでもプライバシーを確保できるようにしました。

オフィスで、隣の席との間に立てられている「仕切り」の情景が目に浮かびますね。個人空間を確保するために、物理的な壁や板で区切る際に『partition』が使われます。動詞の『put up』は「~を設置する」という意味で、このような文脈でよく使われます。

For the school fair, they used a movable partition to divide the big gym into two separate areas.

学校のバザーのために、大きな体育館を2つの別々のエリアに分けるのに、彼らは可動式の仕切りを使いました。

広い体育館や会議室を、イベントなどの目的で一時的に『区切る』『分離する』ための仕切りも『partition』と呼ばれます。ここでは『movable(動かせる)』という形容詞が付くことで、一時的な仕切りであることが伝わりますね。動詞の『divide A into B』は「AをBに分ける」という基本的な表現です。

The large storage box had a clever partition inside to keep all my art supplies neatly separated.

その大きな収納箱には、私の画材をすべてきれいに分けておくための、気の利いた仕切りが中にありました。

引き出しや収納箱の中で、物を種類ごとに『分離』して整理するための『仕切り』も『partition』です。この例文では『clever(気の利いた、うまい)』という形容詞が、その仕切りがよく考えられていることを示しています。このように、具体的な目的のために物が分けられている様子を表すのに適しています。

コロケーション

partition a country

国を分割する、領土を分割する

政治的な意味合いが強く、国家や領土を複数の独立した地域に分割することを指します。歴史的な文脈でよく用いられ、例えばインドとパキスタンの分離独立(Partition of India)などが代表例です。単純に物理的な空間を区切るのではなく、政治的、民族的、宗教的な要因が絡む場合に用いられることが多いです。ニュースや歴史書などで頻繁に見られます。

partition wall

間仕切り壁、仕切り壁

建物の内部空間を区切るために設置される壁を指します。構造壁(建物を支える壁)とは異なり、比較的簡単に取り外しや移動が可能なことが多いです。建築や不動産の分野でよく使われる用語で、オフィスや住宅の間取りを説明する際などに登場します。類似の表現として 'dividing wall' がありますが、'partition wall' の方がより専門的なニュアンスを持ちます。

logical partition

論理パーティション

コンピュータのハードディスクを複数の独立した領域に分割する際に用いられる用語です。オペレーティングシステム(OS)を複数インストールしたり、データを整理したりするために使用されます。IT分野で頻繁に使われ、コンピュータの管理や設定に関する文脈で登場します。物理的な分割ではなく、ソフトウェア的に分割することを意味します。

partition of assets

資産の分割

離婚や相続などの際に、財産を公平に分割することを指します。法律用語として用いられ、法的な手続きや契約書などで見られます。単に物を分けるだけでなく、権利や義務も伴う複雑なプロセスを伴うことが多いです。類似の表現として 'division of assets' がありますが、'partition' はより公式な、法的な文脈で使われる傾向があります。

database partitioning

データベースのパーティショニング

大規模なデータベースを複数の小さな部分に分割する技術です。データの検索や管理を効率化するために用いられます。IT分野、特にデータベース管理の専門家が使用する用語で、システムのパフォーマンス向上に関わる文脈で登場します。水平パーティショニング(horizontal partitioning)や垂直パーティショニング(vertical partitioning)など、様々な種類があります。

partition agreement

分割合意書、分割協定

資産や財産を分割する際に、関係者間で合意した内容を文書化したものです。法的拘束力を持つことが多く、離婚や相続、事業分割などの場面で使用されます。法律やビジネスの分野で用いられ、契約書や法的文書でよく見られます。口約束ではなく、書面で明確に合意内容を定めることが重要です。

使用シーン

アカデミック

学術論文や研究発表で頻繁に使用される。特に、統計学、コンピューターサイエンス、政治学などの分野で、データセットの分割(学習データとテストデータへの分割など)、ネットワークの分割、国土の分割などを議論する際に用いられる。例:『実験データを訓練用と評価用にpartitionした。』

ビジネス

ビジネスシーンでは、プロジェクトの分割、市場のセグメンテーション、データベースの分割などを説明する際に使用される。フォーマルな報告書やプレゼンテーション、技術的なドキュメントでよく見られる。例:『顧客データベースを属性ごとにpartitionすることで、より効果的なマーケティング戦略を立案できる。』

日常会話

日常生活では、コンピューターのハードディスクを分割する(パーティションを切る)といった文脈で稀に使われることがある。また、政治的なニュースなどで、国家の分割や地域の分割といった意味で用いられることもあるが、日常会話で積極的に使用されることは少ない。例:『パソコンのハードディスクをpartitionして、OSを複数インストールした。』

関連語

類義語

  • 『分割する』という意味で、物理的なもの(土地、物体)や抽象的なもの(時間、責任)を分ける際に広く使われる。日常会話、ビジネス、学術など様々な場面で使用される一般的な語。 【ニュアンスの違い】『partition』よりも一般的な語で、分割の目的や方法に特定のニュアンスを含まない。一方、『partition』は、より具体的に『仕切り』や『分離』といった意味合いが強く、政治的・地理的な分割や、コンピューターの記憶領域の分割など、特定の文脈でよく用いられる。 【混同しやすい点】『divide』は広範な意味を持つため、文脈によっては『partition』の代わりに使えるが、逆は必ずしも成り立たない。『partition』が持つ『仕切り』や『分離』のニュアンスが不要な場合は『divide』が適切。

  • 『分離する』という意味で、物理的な分離(物と物を離す)や抽象的な分離(意見や感情を区別する)に使われる。日常会話からフォーマルな場面まで幅広く使用される。 【ニュアンスの違い】『partition』が空間的な仕切りを作ることに重点を置くのに対し、『separate』は分離の結果、二つ以上のものが独立した状態になることを強調する。また、『separate』は抽象的な概念の分離にもよく用いられる。 【混同しやすい点】『partition』は名詞としても動詞としても使われるが、『separate』は形容詞としても使われる。『partition』は『仕切り』という具体的な対象を指す場合が多いが、『separate』はより広範な分離の概念を表す。

  • 『区分』『部分』という意味で、全体をいくつかの部分に分けたうちの一つを指す。報告書、本、ウェブサイトなど、様々なものの構成要素を指す際に使われる。 【ニュアンスの違い】『partition』が『仕切り』によって分けられた空間や領域を指すのに対し、『section』は全体の一部を指すに過ぎず、必ずしも物理的な仕切りを伴わない。また、『section』は、組織やグループの一部門を指すこともある。 【混同しやすい点】『section』は分割された結果の一部を指す名詞であり、動詞として『分割する』という意味を持たない。一方、『partition』は動詞としても名詞としても使われ、『分割する』行為自体や、その結果としての『仕切り』を意味する。

  • 『部分』『区分』という意味で、全体を構成する一部分を指す。市場調査、マーケティング、データ分析などでよく用いられる。 【ニュアンスの違い】『partition』が物理的な仕切りや分離によって分けられた領域を指すのに対し、『segment』は、全体を何らかの基準に基づいて区分した一部分を指す。市場セグメント、顧客セグメントなど、ビジネスの文脈でよく用いられる。 【混同しやすい点】『segment』は、通常、人為的に区分されたグループやカテゴリーを指し、物理的な仕切りを伴うことは少ない。一方、『partition』は、物理的な仕切りや分離を伴う場合が多い。また、『segment』は動詞としても使われ、『分割する』という意味を持つが、その用法は『partition』よりも限定的。

  • compartmentalize

    『区画化する』『区分けする』という意味で、情報を整理したり、感情を切り離したりする際に使われる。心理学や組織論の分野でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】『partition』が物理的な空間や領域を分割することを指すのに対し、『compartmentalize』は、抽象的な概念や情報を整理・分類することを指す。感情を compartmentalize する、つまり感情を区別して処理するといった使い方が一般的。 【混同しやすい点】『compartmentalize』は、通常、抽象的な概念や情報を対象とし、物理的な空間を分割する意味では使用されない。また、『compartmentalize』は、ネガティブな意味合いを持つ場合もあり、感情を抑圧したり、問題を先送りしたりするニュアンスを含むことがある。

  • demarcate

    『境界を定める』という意味で、土地、領土、権利などの境界線を明確にする際に使われる。法律、地理学、政治学などの分野でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】『partition』が分割によって空間や領域を分けることを指すのに対し、『demarcate』は、境界線を明確にすることで区別することを意味する。『partition』は分割された領域の利用や管理を目的とすることが多いが、『demarcate』は紛争を避けるためや権利を明確にするために用いられる。 【混同しやすい点】『partition』は、分割された領域が必ずしも明確な境界線を持つとは限らないが、『demarcate』は、境界線を明確にすることが本質的な意味である。また、『demarcate』は、抽象的な概念の境界線を定める際にも用いられる(例:責任の範囲を demarcate する)。

派生語

  • 『部分的な』という意味の形容詞。「partition」が全体を分けることから、その一部分を表す意味に派生。日常会話やビジネスシーンで、全体の一部を示す際に使われる。例:partial payment(一部支払い)。

  • 『分けられた一部分』という意味の名詞。「partition」が分割する行為であるのに対し、「portion」は分割された結果の個々の部分を指す。食事の量や割り当てられた仕事など、具体的な場面で使われることが多い。例:a portion of the cake(ケーキの一切れ)。

  • 元々は「partition」から派生し、全体から分けられた『部門』や『部署』を意味する名詞。会社や組織内で機能別に分けられた単位を指す。ビジネスシーンで頻繁に使われる。

反意語

  • 『結合する』『団結する』という意味の動詞。「partition」が分割するのとは反対に、複数のものを一つにまとめる行為を表す。国家間の統合やチームの団結など、様々な文脈で使用される。例:unite the countries(国々を統合する)。

  • 『統合する』という意味の動詞。「partition」が分離するのに対し、異なる要素を組み合わせて全体を形成する。社会統合やシステム統合など、より複雑な文脈で使われることが多い。例:integrate different systems(異なるシステムを統合する)。

  • 『合併する』という意味の動詞。「partition」が分割するのとは対照的に、二つ以上の組織や企業が一つになることを指す。経済やビジネスの文脈でよく使われ、より大規模な組織を形成する際に用いられる。例:merge two companies(二つの会社を合併する)。

語源

「partition」は、ラテン語の「partitio」(分割、区分)に由来します。これは「partire」(分ける、分割する)という動詞から派生した名詞です。「partire」自体は、「pars」(部分、分け前)という語根に由来します。つまり、「partition」は、もともと「部分に分けること」を意味していました。この語が英語に取り入れられ、仕切りや分割といった意味合いを持つようになりました。例えば、部屋を「partition」(仕切り)で区切る、国土を「partition」(分割)する、といった具体的なイメージにつながります。日本語の「区分」や「仕切り」という言葉が、全体を部分に分けるという概念を表すのと同様に、「partition」も「全体を部分に分ける」という語源的な意味合いを強く残している単語と言えるでしょう。

暗記法

「partition」は単なる分割ではない。印パ分離を想起せよ。宗教対立を背景に、一夜にして故郷を追われた人々の悲劇だ。コミュニティは分断され、見えざる壁が人々の心に刻まれた。ベルリンの壁崩壊とは対照的に、歴史的遺恨は現代の紛争にも影響を及ぼす。人為的な分断がもたらす悲劇、和解の困難さ。「partition」は、重い歴史を背負う言葉なのだ。

混同しやすい単語

『partition』と語尾が似ており、発音も母音と子音の数が同じため混同しやすい。意味は『嘆願』や『請願』であり、政治的な文脈でよく使われる。スペルも 'part' と 'petit' で始まる部分が似ているため注意が必要。特に、動詞形(petitionする)と名詞形がある点もpartitionと同様。

『partition』と語源が近く(ラテン語のpartioに由来)、意味も『部分』という共通点があるため、混同しやすい。ただし、『portion』は分割された一部分を指すのに対し、『partition』は分割行為や仕切り自体を指すことが多い。発音も似ているため、文脈で判断する必要がある。

『partition』とスペルが似ており、意味も『部分的な』という関連性があるため、混同しやすい。『partial』は形容詞であり、全体の一部を表すのに対し、『partition』は名詞または動詞で、分割や仕切りを意味する。発音も最初の2音節が似ているため、特に注意が必要。

語尾の '-tioner' が『partition』と似ており、長い単語であるため、スペルミスしやすい。意味は『専門家』や『開業医』であり、まったく異なる。ただし、特定の分野を専門とする人が、その分野を「分割」して深く掘り下げていくイメージから、語源的に間接的なつながりを感じることもできるかもしれない。

parishioner

こちらも『practitioner』と同様に、語尾が '-tioner' で終わる長い単語であり、スペルミスを誘発しやすい。『parishioner』は『教区民』を意味し、宗教的な文脈で使われる。発音も後半部分が似ているため、注意が必要。

apparition

先頭の 'ap-' が異なるものの、'-partition' の部分が視覚的に似ており、長い単語であることも相まって混同しやすい。『apparition』は『幽霊』や『出現』を意味する。発音も似ているため、文脈で判断する必要がある。ホラー映画などでよく使われる単語。

誤用例

✖ 誤用: The company decided to partition the profits equally among the employees.
✅ 正用: The company decided to distribute the profits equally among the employees.

『partition』は『分割』という意味を持つが、主に物理的な分割や、抽象的な区分け(例:国を分割する、データベースを分割する)に用いられることが多い。利益の分配のように、何かを人々に割り当てる場合には、『distribute』がより適切。日本人が『分割』という言葉から直接『partition』を連想しがちだが、英語では文脈によって適切な動詞を選ぶ必要がある。

✖ 誤用: I'd like to partition off a small area in my garden for a tea ceremony.
✅ 正用: I'd like to screen off a small area in my garden for a tea ceremony.

『partition off』は部屋などを区切る際に壁や仕切りを作るイメージが強い。庭の一角を区切るという場合、物理的な壁を作るのではなく、植物や衝立などで視覚的に区切るニュアンスが考えられるため、『screen off』がより自然。日本人が『区切る』という言葉を文字通りに捉え、『partition』を選んでしまう可能性があるが、英語ではどのような方法で区切るのかによって表現を使い分ける必要がある。茶室の背景を考えると、物理的な壁というよりは、植物や竹垣のようなイメージが近い。

✖ 誤用: The partition between the rich and the poor is becoming more and more obvious.
✅ 正用: The divide between the rich and the poor is becoming more and more obvious.

『partition』は物理的な仕切りや、政治的な分割を意味することが多い。社会的な格差や隔たりを表現する場合には、『divide』がより適切。日本人が『partition』を『仕切り』という一般的な意味で捉え、社会的な文脈で使用してしまうことがあるが、英語では抽象的な隔たりには『divide』を用いるのが一般的。この誤用は、日本語の『仕切り』という言葉が持つ意味の広さと、英語の『partition』の持つ意味の範囲の違いから生じやすい。

文化的背景

「partition(分割)」という言葉は、単に物理的な分割だけでなく、民族、宗教、政治的な対立によって引き起こされる、人為的な境界線と分断の悲劇を象徴することがあります。特に、20世紀の植民地主義の終焉期に多く見られた、旧宗主国による意図的な分割統治政策によって、深刻な社会的分断と紛争の種が蒔かれた事例を想起させます。

最も有名な例の一つが、1947年のインド亜大陸の分割(Partition of India)です。イギリス領インドの独立に際し、ヒンドゥー教徒主体のインドとイスラム教徒主体のパキスタンという二つの国家が誕生しましたが、その過程で数百万人が家を追われ、宗教間の暴力によって数十万から数百万人が犠牲になりました。この分割は、短期間で拙速に進められたため、多くの人々が予期せぬ形で国境の反対側に住むことになり、コミュニティは分断され、長年の友情や家族関係が引き裂かれました。この出来事は、いまだにインドとパキスタンの人々の記憶に深く刻まれ、両国間の緊張関係の根源となっています。当時の人々の苦しみや喪失感は、文学や映画などの芸術作品を通して語り継がれています。

「partition」は、ベルリンの壁崩壊のような物理的な障壁の除去とは対照的に、人々の心に深く刻まれた見えない壁を意味することもあります。たとえ国境が取り払われたとしても、長年の対立や憎悪は容易に消え去るものではなく、社会の統合を阻害する要因となります。バルカン半島の紛争や、中東における国家間の対立など、歴史的な「partition」が現代の紛争に影響を与えている事例は枚挙にいとまがありません。

このように、「partition」という言葉は、単なる地理的な分割を超えて、人間の感情、社会構造、そして歴史的な遺恨が複雑に絡み合った、深い文化的、政治的な意味合いを含んでいます。それは、人為的な分断がもたらす悲劇と、和解への道のりの困難さを私たちに教えてくれる、重い言葉なのです。

試験傾向

英検

準1級、1級で語彙問題や長文読解で出題される可能性があります。特に、政治、社会問題に関する文章で「分割」「分離」といった意味で使われることが多いです。動詞、名詞両方の用法があり、文脈によって意味を判断する必要があります。

TOEIC

Part 5の語彙問題、Part 7の長文読解で登場する可能性があります。不動産、ビジネス、国際関係といった文脈で「仕切り」「区分け」といった意味で使われることが多いです。ビジネスシーンでの用法を意識して学習しましょう。

TOEFL

リーディングセクションで、歴史、社会科学、政治学などのアカデミックな文章で頻出します。名詞としての「分割」「区分」だけでなく、動詞としての「分割する」という意味も重要です。類義語(division, separation)とのニュアンスの違いを理解しておきましょう。

大学受験

難関大学の長文読解で出題される可能性があります。政治、歴史、社会問題などに関する文章で、「分割」「分離」「仕切り」といった意味で使われます。文脈から適切な意味を判断する読解力が必要です。関連語句(partitioned, partitioning)も覚えておきましょう。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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