英単語学習ラボ

journal

/ˈdʒɜːrnl/(ジャーナル)

最初の音 /dʒ/ は、日本語の『ジャ』よりも少し喉の奥から出すイメージです。舌先を歯茎の裏にあてて、息を破裂させるように発音します。母音 /ɜː/ は、口を軽く開け、舌を少し奥に引いて『アー』と発音するイメージです。日本語の『ア』よりも口の開きが小さく、喉の奥から響かせるように意識しましょう。最後の /l/ は、舌先を上の歯茎につけて発音します。全体を通して、最初の音節にアクセントを置いて発音すると、より自然に聞こえます。

名詞

記録

個人的な経験や考え、出来事を継続的に書き記した帳面。日記、日誌。学術的な文脈では、特定の分野の研究を掲載する定期刊行物(学術誌)を指す。

Every evening, I write down my feelings in my journal.

毎晩、私は自分の気持ちを日記に書き留めます。

一日の終わりに、静かな部屋で、今日の出来事や感じたことを振り返りながら、自分の気持ちをノートに丁寧に書き込んでいる姿を想像してください。「journal」は「日記」や「日誌」として、個人的な記録を指す場合が最も一般的で、この使い方は中心的な意味です。「write down ~ in my journal」で「~を日記に書き留める」という自然な表現です。感情を記録する行為は、心を整理するのにも役立ちますね。

The captain wrote important notes in his journal during the long journey.

船長は長い航海の間に、重要な記録を日誌に書き込みました。

荒波の揺れる船内で、船長が航海の進捗や重要な出来事を、ランプの光の下で真剣な表情で日誌に記録している場面です。「journal」は、航海日誌や業務日誌など、特定の活動や期間の出来事を記録する専門的な「日誌」としてもよく使われます。「notes」は「記録」や「メモ」という意味で、「journal」と非常によく一緒に使われます。特に専門職の人が業務の記録を残す際によく登場します。

She started a travel journal to remember all the beautiful places.

彼女は美しい場所すべてを覚えておくために、旅行記をつけ始めました。

異国のカフェで、窓の外の景色を眺めながら、今日訪れた美しい場所の情景や感動を、彩り豊かなペンで楽しそうに書き綴っている女性をイメージしてください。「journal」は「旅行記」や「観察記録」のように、特定のテーマや目的のために継続的に記録する「記録帳」としても使われます。「travel journal」のように、何の記録かを明確にするために単語を前につけることがあります。未来の自分や誰かのために記録を残す、という目的が伝わる例文です。

名詞

報道

特定の出来事やテーマに関する、詳細な調査報道や分析記事。新聞、雑誌、テレビ番組などで発表される。

Many people questioned the journal about the election results.

多くの人が、選挙結果に関するその報道に疑問を抱きました。

選挙結果という重要なことについて、その「報道(内容)」が本当に正しいのか、と人々が疑っている場面です。この文では、journalが「特定のニュース報道やその内容」を指しています。情報が正しいかを確認しようとする、現代社会でよくある状況です。

She became a journalist to work for a respected journal.

彼女は、尊敬される報道機関で働くためにジャーナリストになりました。

彼女がジャーナリストという職業を選んだ理由が、「尊敬されている報道機関(journal)」で働くため、という具体的な夢が見えるシーンです。この文では、journalが「新聞社や出版社、テレビ局などの報道機関」を指しています。キャリアや目標を語る際によく使われる表現です。

The morning journal reported the big story of the day.

朝の報道が、その日の大きなニュースを報じました。

朝、新聞やオンラインのニュースをチェックして、「今日の大きなニュースは何だろう?」と情報を得ている情景です。ここでは、journalが「朝刊」や「朝のニュース報道」といった「情報源となる媒体」を表しています。一日の始まりにニュースに触れる、日常的な行動を描写しています。

動詞

記録する

出来事や経験、考えなどを文章にして書き留める行為。個人的な日記や業務日誌、航海日誌など、継続的に記録するニュアンスを含む。

He journaled every beautiful scene he saw on his trip.

彼は旅行中に見た美しい景色をすべて記録しました。

この例文では、旅の感動や発見をノートに書き留める、そんな情景が目に浮かびます。旅行の思い出を大切に残したいという気持ちが伝わってきますね。「journal」は、このように「個人的な経験や観察を継続的に記録する」という場面で非常によく使われます。過去に起こった出来事を記録したので、動詞は過去形になっています。

The scientist journaled the plant's growth every day.

その科学者は、植物の成長を毎日記録しました。

白衣を着た科学者が、実験室で植物の鉢を前に、毎日こまめにデータをノートに書き込んでいる様子が想像できます。この文のように、「journal」は科学的な観察や研究の進捗を、客観的にそして継続的に記録する場面でとても自然に使われます。「every day」という言葉が、日々の地道な記録作業を強調しています。

She decided to journal her thoughts to feel calmer.

彼女は心が落ち着くように、自分の考えを記録することにしました。

静かな部屋で、女性が自分の心と向き合い、ノートに感情や考えを書き綴っている姿が目に浮かびます。自分の心を整理したり、感情を理解したりするために、日々の考えや気持ちを記録する行為は「ジャーナリング(journaling)」と呼ばれ、心の健康法として人気があります。この例文は、まさにその典型的な使い方を表しています。

コロケーション

keep a journal

日記をつける、記録を継続する

「journal」が名詞として「日記」の意味を持つことから、動詞「keep」と組み合わせて「日記をつける」という日常的な行為を表します。単に「write in a journal」と言うよりも、「keep」を使うことで、継続性や習慣としてのニュアンスが強まります。個人的な記録だけでなく、業務日誌や研究日誌など、目的を持った記録にも使われます。

academic journal

学術雑誌

「journal」が「定期刊行物」の意味を持つことから、「academic(学術的な)」という形容詞と組み合わせて、専門分野の研究論文が掲載される雑誌を指します。研究者にとって論文発表の重要な場であり、査読(peer review)を経て掲載されるため、信頼性の高い情報源とみなされます。口語よりも学術的な文脈で使用されます。

journal entry

日記の記述、日誌の記事

「journal」が「日記」の意味で使われる際の、個々の記述や記事を指します。「entry」は「記入、記載」という意味で、日記に限らず、データベースや帳簿などへの記録全般に使われます。日記における特定の日付の記述を指す場合や、会計帳簿における仕訳項目を指す場合など、文脈によって意味合いが異なります。

trade journal

業界専門誌、業界誌

特定の業界の動向、新製品情報、技術解説などを掲載する定期刊行物を指します。「trade」は「商業、業界」という意味で、ビジネスシーンでよく用いられます。業界関係者にとっては、最新情報を収集し、業界のトレンドを把握するための重要な情報源となります。一般消費者向けではなく、業界関係者向けの専門的な内容が特徴です。

peer-reviewed journal

査読付き学術雑誌

学術雑誌の中でも、掲載される論文が専門家による査読(peer review)プロセスを経ているものを指します。「peer-reviewed」は「同業者による査読を受けた」という意味で、論文の質と信頼性を保証する重要な指標となります。研究成果の発表において、査読付き学術雑誌に掲載されることは、研究者の評価に大きく影響します。

online journal

オンラインジャーナル、電子ジャーナル

インターネット上で公開されているジャーナル(雑誌、定期刊行物)を指します。従来の紙媒体のジャーナルと比較して、迅速な情報公開、容易なアクセス、検索機能の充実などの利点があります。オープンアクセスジャーナル(無料で閲覧できるジャーナル)も増えており、研究成果の普及に貢献しています。

使用シーン

アカデミック

学術論文、研究発表、講義などで頻繁に使用されます。特に、研究成果を公表する際の専門誌(学術雑誌)を指す場合や、研究日誌、実験記録などを指す場合に用いられます。例:『この研究結果は〇〇学術雑誌に掲載された』(This research result was published in the journal of 〇〇.)、『実験の詳細は研究日誌に記録されている』(The details of the experiment are recorded in the journal.)。学生がレポートを書く際にも参考文献としてジャーナル記事を参照することが多いです。

ビジネス

ビジネスシーンでは、日報や業務日誌、会計日誌などを指すことがあります。また、業界専門誌や経済誌なども journal と呼ばれます。例:『営業日誌を毎日提出してください』(Please submit your sales journal daily.)、『業界の最新動向は〇〇経済誌で確認できる』(You can check the latest industry trends in the 〇〇 economic journal.)。比較的フォーマルな文脈で使用され、口語的な会話ではあまり使いません。

日常会話

日常生活では、個人的な日記や記録帳を指すことがあります。ただし、diary の方が一般的です。ニュース記事やドキュメンタリーなどで、専門的な内容を扱う場合に journal という言葉が使われることがあります。例:『彼は旅行中に詳細な旅行日誌をつけていた』(He kept a detailed travel journal during his trip.)。日常会話ではあまり使われませんが、知的な話題や趣味の話をする際に使用すると、教養がある印象を与えることができます。

関連語

類義語

  • 個人的な経験、考え、感情を記録する私的な記録。日々の出来事を個人的な視点から記述する。日常会話で頻繁に使用される。 【ニュアンスの違い】『journal』よりも私的で個人的な内容に焦点が当てられる。感情的な記述や内省的な内容が含まれることが多い。目的や公開を前提としない。 【混同しやすい点】『diary』は非公開の個人的な記録であるのに対し、『journal』はより客観的で、特定の目的(研究、ビジネス、公開など)のために書かれることが多い。

  • 特定期間における出来事や活動の公式記録。航空機、船舶、実験などの活動を記録するために使われる。技術、科学、ビジネスの文脈でよく見られる。 【ニュアンスの違い】『journal』よりも簡潔で事実に基づいた記録。『journal』のような個人的な考察や詳細な記述は含まれないことが多い。時間経過に伴う変化や進捗を記録することに重点が置かれる。 【混同しやすい点】『log』は出来事の順序に沿った記録が主目的であり、個人の解釈や感情は排除される。一方、『journal』は個人の視点や分析を含むことがある。

  • 出来事、事実、または情報を保管するための文書化された形式。広い意味での記録全般を指し、公式文書、法的記録、音楽録音などを含む。非常に広範な用途を持つ。 【ニュアンスの違い】『journal』よりも客観的で公式な性質を持つことが多い。個人の意見や感情よりも、事実の正確な記録に重点が置かれる。証拠や参照のために保管される。 【混同しやすい点】『record』は名詞としても動詞としても使われる汎用的な語であり、『journal』は特定の形式(日記、学術誌など)を持つ記録を指す。

  • 歴史的な出来事を年代順に記述したもの。特に重要な出来事や長期にわたる出来事を詳細に記録する。歴史、文学、ジャーナリズムの文脈で使用される。 【ニュアンスの違い】『journal』よりも歴史的な視点や連続性に重点が置かれる。単なる出来事の記録だけでなく、その出来事が及ぼす影響や背景についても記述されることが多い。 【混同しやすい点】『chronicle』は通常、過去の出来事を対象とするが、『journal』は現在進行形の出来事や個人の経験を記録することが多い。

  • proceeding

    会議、議会、法廷などでの公式な記録。特に学術会議や専門機関の会議の記録を指すことが多い。学術、法律、政治の文脈で使用される。 【ニュアンスの違い】『journal』が個人の記録や意見を含むことがあるのに対し、『proceeding』は公式な手続きや議論の記録であり、客観性と正確性が重視される。 【混同しやすい点】『proceeding』は特定の会議やイベントに関連する記録であり、個人の日常的な記録である『journal』とは目的と内容が大きく異なる。

  • 特定の出来事や経験についての記述または説明。事件、事故、財務状況などを説明する際に使用される。ビジネス、ニュース、日常会話で使用される。 【ニュアンスの違い】『journal』よりも特定の出来事や状況に焦点を当て、客観的な説明を試みる。個人の感情や解釈よりも、事実の正確な伝達が重視される。 【混同しやすい点】『account』は特定の出来事に関する報告や説明であり、継続的な記録である『journal』とは異なり、必ずしも時間的な順序に沿って記述されるとは限らない。

派生語

  • 『ジャーナル』に携わる人を指す名詞。『-ist』は『〜する人』という意味の接尾辞で、元々は『日誌を書く人』から転じて『報道記者』の意味へ。新聞、雑誌、テレビなど、様々なメディアで活躍する人を指し、日常会話でも頻繁に使われる。

  • 『journalist』から派生した名詞で、『ジャーナリズム』、つまり『報道活動』や『報道業界』を指す。抽象的な概念を表し、学術論文やニュース記事など、フォーマルな文脈でよく用いられる。社会における報道の役割や影響力を議論する際に不可欠な語。

  • 『journal』の語源であるラテン語の『diurnus(毎日の)』に遡ると、『一日の行程』、つまり『旅』という意味の『journey』と繋がる。『旅』の記録が『日誌』になったように、語源的なつながりが見られる。日常会話や文学作品で頻繁に用いられる。

反意語

  • 『journal』が記録や発信を意味するのに対し、『silence』は『沈黙』を意味する。ジャーナリズムにおける情報公開の原則と対比して、『権力の沈黙』や『隠蔽』といった文脈で用いられる。日常会話から政治的な議論まで、幅広い場面で使用される。

  • 『journal』が記録や発信であることに対して、『suppression』は『抑制』や『抑圧』を意味する。特に言論の自由との関連で、報道の自由が『suppression』される状況を批判的に表現する際に用いられる。学術論文や報道記事でよく見られる。

  • 『journal』が事実の記録を基本とするのに対し、『fiction』は『虚構』や『創作』を意味する。ジャーナリズムの客観性と、文学作品の創造性とを対比する際に用いられる。日常会話でも、創作された物語を指す一般的な語として広く使われる。

語源

"Journal"は、古フランス語の"jurnal"(毎日の)に由来し、さらにラテン語の"diurnalis"(毎日の、日々の)から派生しました。この"diurnalis"は、"dies"(日)という単語から来ています。つまり、"journal"の根本的な意味は「日々の記録」や「毎日の出来事」に関連しています。日本語で例えるなら、「日記」という言葉が近いでしょう。当初は文字通り「日誌」や「航海日誌」のような、日々記録されるものを指していましたが、そこから転じて、定期的に発行される新聞や雑誌、学術誌なども意味するようになりました。現代では、個人の記録だけでなく、報道機関や研究機関が記録・発信する情報媒体全般を指す言葉として使われています。

暗記法

「journal」は、元々「一日の記録」。大航海時代には探検家が未知を記し、個人の日記として内面を掘り下げ、歴史の証言者にもなりました。ロビンソン・クルーソーも日記形式で孤独を描いたように、文学にも影響を与えています。現代では学術誌として知識を共有し、報道機関として社会を伝えます。個人的な記録から社会的な発信まで、多様な意味を内包する言葉です。

混同しやすい単語

『journal』と『journey』は、どちらも『ジャー』という音が最初に来るため、発音で混同しやすい単語です。スペルも似ており、特に母音字の並び(ouとo)が混乱の元となります。『journal』が記録や日誌を意味するのに対し、『journey』は旅行や旅を意味します。日本人学習者は、文脈からどちらの単語が適切かを判断する必要があります。語源的には、どちらもフランス語を経由してラテン語に由来しますが、意味の発展が異なります。

『journal』と『general』は、最初の音節の発音が似ています。特に、日本語の『ジャ』に近い音で始まるため、注意が必要です。スペルも 'j' と 'g' の違いだけなので、見間違えやすいです。『journal』が特定の記録や専門誌を指すのに対し、『general』は一般的な、全体的なという意味を持ちます。日本人学習者は、発音の微妙な違い(/dʒ/と/ˈdʒen/)を意識し、文脈で判断することが重要です。

『journal』と『juror』は、最初の3文字が同じであり、発音も似ているため、混同しやすい単語です。『journal』が記録や日誌を意味するのに対し、『juror』は陪審員を意味します。日本人学習者は、特にリーディングの際に、文脈からどちらの単語が使われているかを正確に判断する必要があります。語源的には、どちらも法律に関連するラテン語に由来しますが、意味が大きく異なります。

『journal』と『join』は、発音が似ており、特に最初の音が日本語の『ジョ』に近いことから混同されやすいです。スペルも短いので、見間違えやすい可能性があります。『journal』が記録や日誌を意味するのに対し、『join』は参加する、結合するという意味を持ちます。日本人学習者は、発音の違い(/ˈdʒɜːrnl/と/dʒɔɪn/)を意識し、文脈で判断することが重要です。また、動詞と名詞の違いにも注意しましょう。

adjourn

『journal』と『adjourn』は、どちらも『ジャー』に近い音を含みますが、ストレスの位置が異なります。『adjourn』は『ア・ジャーーン』のように、後ろにアクセントが来ます。意味も全く異なり、『adjourn』は『休会する』という意味です。日本人学習者は、アクセントの位置と意味の違いを意識することで、区別できるようになります。接頭辞 'ad-' が加わることで意味が大きく変わる点も注目です。

kernel

『journal』と『kernel』は、発音(特に母音の曖昧さ)と文字数において類似性があり、結果として混同されることがあります。『journal』が記録を意味するのに対し、『kernel』は(果物の)核や、コンピュータ用語ではOSの中核部分を指します。日本人学習者は、発音の違い(特に母音と末尾の 'l' の有無)と、文脈における意味の違いを意識することが重要です。

誤用例

✖ 誤用: I keep a journal of my daily life to remember everything.
✅ 正用: I keep a diary of my daily life to remember everything.

『journal』は学術的な意味合いが強く、研究論文や専門誌を指すことが多いです。個人の日々の記録を意味する場合には、より一般的な『diary』を使うのが自然です。日本人が『journal』を日記の意味で使うのは、ビジネスシーンで『日報』を意味する言葉として認識している影響が考えられますが、英語のビジネスシーンでも個人の記録には『diary』が適切です。例えば、研究者が研究日誌をつける場合は『research journal』と表現できます。

✖ 誤用: The journal reported a scandal involving the mayor.
✅ 正用: The newspaper reported a scandal involving the mayor.

『journal』は特定の分野に特化した専門誌や学術誌を指すことが多く、一般大衆向けのニュースを扱う媒体としては不自然です。この文脈では、より広範な読者層を持つ『newspaper』を使うのが適切です。日本人が『journal』を報道機関の意味で使う背景には、英語のニュースサイト名に『journal』が含まれる場合があることや、報道機関が発行する専門誌の存在などが考えられますが、一般的なニュース報道には『newspaper』がより適しています。

✖ 誤用: He is journaling his feelings after the breakup.
✅ 正用: He is writing in his journal about his feelings after the breakup.

『journal』を動詞として使うことは稀ではありませんが、自動詞として使う場合(例:He is journaling.)はやや不自然に聞こえることがあります。より自然な表現としては、『write in his journal』のように、場所を示す前置詞句を伴う形が好まれます。日本人が動詞として直接『journal』を使うのは、『〜ing』形が日本語の『〜している』に安易に対応すると考えがちなためです。英語では、名詞を動詞として使う場合でも、文脈によっては前置詞や目的語を補うことで、より自然な表現になることがあります。

文化的背景

「journal」は、個人的な記録から公的な記録まで、日々の生活や思考、出来事を書き留める行為と、その記録媒体そのものを指し、自己との対話、歴史の証人、そして社会との繋がりという多面的な役割を担ってきました。日記という私的な側面と、学術誌や報道機関としての公的な側面を持ち合わせる点に、この言葉の文化的奥深さがあります。

もともと「journal」は「一日の」という意味を持つフランス語の「jour」に由来し、航海日誌(nautical journal)のように、日々の出来事を記録する帳簿を指していました。大航海時代には、探検家たちが未知の世界を記録する重要な手段であり、その記録は地理的な発見だけでなく、文化や社会に関する貴重な情報源となりました。航海日誌は、単なる事実の羅列ではなく、探検家たちの個人的な感情や経験も記録されており、彼らの内面世界を垣間見ることができる貴重な資料です。この頃から、「journal」は単なる記録媒体を超え、個人の視点や解釈が反映される場としての性格を帯び始めました。

18世紀以降、「journal」は個人の日記として普及し、知識人や芸術家たちが自己の内面を探求し、思考を深めるための道具として活用しました。サミュエル・ピープスの日記や、アンネ・フランクの日記のように、歴史的な出来事を個人的な視点から記録した「journal」は、歴史の重要な証言者としての役割を果たしています。また、文学作品においても、「journal」形式は、登場人物の内面を深く掘り下げ、物語にリアリティと深みを与える効果的な手法として用いられてきました。例えば、ダニエル・デフォーの『ロビンソン・クルーソー』は、漂流者の日記という形式で、人間の孤独やサバイバルを描き出しています。

現代においては、「journal」は学術的な論文を発表する場としての役割も担っています。学術誌(academic journal)は、研究者たちが最新の研究成果を発表し、知識を共有するための重要なプラットフォームです。これらの学術誌は、特定の分野における知識の進歩を促進し、社会全体の発展に貢献しています。また、ジャーナリズムの世界では、「journal」は報道機関を指し、社会の出来事を正確かつ公正に伝える役割を担っています。このように、「journal」は、個人的な記録から公的な記録まで、幅広い分野で活用され、社会における情報伝達と知識創造に不可欠な役割を果たしています。「journal」という言葉は、個人的な内省から社会的な発信まで、多様な意味を内包しており、その背景にある文化的、歴史的な文脈を理解することで、より深くその言葉の意味を捉えることができるでしょう。

試験傾向

英検

準1級・1級の長文読解で頻出。主に学術的なテーマやニュース記事で「学術雑誌」「専門誌」の意味で出題される。語彙問題では、類義語(magazine, periodicalなど)との区別が問われることがある。リスニングでの出題は比較的少ない。

TOEIC

Part 7(長文読解)で登場する可能性あり。ビジネス関連の記事やレポートで、「日誌」「業務日報」の意味で使用されることが多い。Part 5(短文穴埋め)で語彙問題として出題されることもあるが、頻度は高くない。ビジネスシーンでの用法に慣れておくことが重要。

TOEFL

リーディングセクションで頻出。アカデミックな内容の文章で「学術雑誌」「専門誌」の意味で使われる。文脈から意味を推測する問題や、パラフレーズ(言い換え)問題で問われることが多い。ライティングセクションで自分の意見を裏付ける根拠として、学術雑誌の記事を引用する際に使うことも考えられる。

大学受験

難関大学の長文読解で出題される可能性あり。評論文や科学系の文章で「学術雑誌」「専門誌」の意味で使われることが多い。文脈から意味を判断する問題や、内容説明問題で問われる。文脈における適切な意味を把握する必要がある。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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