英単語学習ラボ

integration

/ˌɪntɪˈɡreɪʃən/(インティグレイシェン)

第3音節「ˈɡreɪ」にアクセントがあります。母音/ɪ/は日本語の「イ」よりも口を少し開いて発音します。/ʃ/は日本語の「シュ」に近いですが、より唇を丸めて息を強く出すイメージです。最後の/n/は、舌先を上の歯の裏につけて発音します。全体を通して、リズムと強弱を意識するとより自然に聞こえます。

専門的な内容に関するご注意

このページには、健康、金融、法律など、専門的な知識を必要とする内容が含まれている可能性があります。本サイトの情報は学習目的で提供されており、専門家による助言の代わりとなるものではありません。重要な判断を行う際には、必ず資格を持つ専門家にご相談ください。

名詞

一体化

複数の要素が組み合わさって、一つのまとまりになること。システム、組織、社会などが統合される状況で使われる。調和や効率化のニュアンスを含む。

The team celebrated the smooth integration of their new member, Sarah, with a small party.

チームは、新しいメンバーのサラがスムーズに溶け込んだことを小さなパーティーでお祝いしました。

新しい人がグループに加わり、みんなと仲良く、一体となっていく様子が目に浮かびます。「integration」は、特に人が新しい環境やグループに「溶け込む」「一体となる」という意味でよく使われます。この文では、歓迎されて安心しているサラの笑顔が想像できますね。

Engineers worked hard on the integration of the old and new systems to improve efficiency.

エンジニアたちは、効率を上げるために古いシステムと新しいシステムの一体化に懸命に取り組みました。

コンピュータや機械がうまくつながり、一つのものとして動くようになる様子が想像できます。ビジネスや技術の分野で、異なるものが「結合する」「統一される」という意味で頻繁に使われます。彼らが夜遅くまで集中して作業している姿が見えるようです。

The city promoted programs to help the integration of new families into the community.

その市は、新しい家族が地域社会に溶け込むのを助けるためのプログラムを推進しました。

異なる背景を持つ人々が、協力し合い、一つの地域として暮らす様子が目に浮かびます。「integration」は、社会的な文脈で、異なる文化や人々が「共生する」「一体となる」という意味でも使われます。新しい家族が地域の人々と笑顔で交流している温かい場面が想像できます。

名詞

組み込み

ある要素や機能を、別のものの中に組み込むこと。ソフトウェア開発や製品設計の文脈で、機能や要素を統合する意味合いで使われる。

The developers celebrated the successful integration of the new map feature into their travel app.

開発者たちは、新しい地図機能が旅行アプリにうまく組み込まれたことを祝いました。

この例文は、アプリ開発チームが新しい便利な機能を既存のアプリに「組み込む」ことに成功し、達成感を味わっている場面を描いています。技術的なシステムやソフトウェアに新しい要素や機能を導入する際に、"integration"が非常によく使われます。「〇〇の組み込み」という意味で、"integration of A into B"(AをBに組み込むこと)という形で使われることが多いです。

She thought about the clever integration of natural light into the new office design.

彼女は、新しいオフィスデザインに自然光を巧みに取り入れることを考えていました。

この例文は、オフィスデザインを考えている人が、自然の光という要素を、新しいデザインの中にいかに上手に「取り入れるか」「組み込むか」を思案している様子です。アイデアやコンセプト、あるいは物理的な要素などを、計画やデザイン、仕組みの中に盛り込む際に"integration"が使われます。ここでは"clever"(巧妙な)という言葉で、その工夫が伝わりますね。

Our team discussed the smooth integration of everyone's ideas into the new project plan.

私たちのチームは、新しいプロジェクト計画にみんなのアイデアをスムーズに組み込むことについて話し合いました。

この例文は、チームが新しいプロジェクトの計画を立てる際に、メンバーそれぞれの異なる意見やアイデアを、いかに調和させて、一つの計画の中に「まとめ上げ、組み込むか」を話し合っている場面です。多様な要素や視点を、全体の枠組みの中にうまく取り入れて一体化させるという意味で"integration"が使われます。"smooth"(円滑な)という言葉から、スムーズに進めたいという気持ちが伝わりますね。

名詞

人種融和

異なる人種の人々が互いに理解し、協力して生活すること。社会的な文脈で、多様性の尊重と共生を目指す意味合いで使われる。

The new students felt a sense of integration in the welcoming school.

新しい生徒たちは、温かく迎え入れてくれる学校で、仲間として受け入れられたと感じました。

転校生が新しい学校で、他の生徒たちに温かく迎え入れられ、仲間として溶け込んでいく様子を描いています。「sense of integration」は「仲間として受け入れられた感覚」を表し、この単語が単なる事実ではなく、感情を伴う「人種融和」の場面で使われることを示しています。

Everyone in the community hoped for better integration among all residents.

地域社会の誰もが、全ての住民の間でより良い融和が生まれることを願っていました。

これは、多様な背景を持つ人々が暮らす地域で、互いに理解し、支え合う「融和」を願う気持ちを表しています。「community(地域社会)」という言葉が、この「integration」が社会的なつながりや協力の文脈で使われることを明確にしています。

Many people are still working for full integration in society.

多くの人々が、社会での完全な融和のために今も努力を続けています。

この例文は、より大きな社会全体での「人種融和」という目標と、それに向けて継続されている努力を描写しています。「still working for」という表現から、まだ達成されていないけれども、多くの人がその実現に向けて行動しているという状況が伝わります。

コロケーション

seamless integration

違和感なく円滑に統合すること

「seamless」は「縫い目がない」という意味で、異なる要素がまるで最初から一体だったかのように、スムーズに組み合わさる様子を表します。ITシステム、ソフトウェア、組織構造など、様々な分野で使われます。ビジネスシーンで特によく使われ、「ユーザーエクスペリエンスを損なわない」「移行期間を最小限に抑える」といったニュアンスを含みます。例えば、新しいソフトウェアの導入が既存のシステムに「seamless integration」される、といった使い方をします。

cultural integration

異なる文化を持つ人々が互いに理解し、尊重し合いながら社会に溶け込むこと

移民や難民の受け入れ、グローバル化が進む現代社会において重要な概念です。単に一緒に住むだけでなく、互いの価値観や習慣を理解し、尊重し合うことが重要です。「cultural assimilation(文化同化)」とは異なり、それぞれの文化を維持しながら共存することを目指します。社会学や政治学で頻繁に議論されるテーマです。

market integration

異なる市場が単一の市場として機能するようになること

経済学の用語で、貿易障壁の撤廃や共通通貨の導入などによって、国境を越えた取引が活発になる状態を指します。EUのような経済統合の文脈でよく使われます。価格の統一、資源の効率的な配分、競争の促進といった効果が期待されます。ただし、国内産業への影響や格差の拡大といった課題も存在します。

data integration

複数のデータソースからのデータを結合し、一貫性のある情報にすること

IT分野で頻繁に使われる用語で、企業のデータベース、クラウドストレージ、IoTデバイスなど、様々な場所にあるデータを統合し、ビジネスインテリジェンスやAIの活用につなげることを目的とします。データの形式や構造が異なる場合でも、統合ツールや技術を用いて効率的に処理する必要があります。近年、ビッグデータの重要性が高まるにつれて、ますます注目されています。

integrate into society

社会に溶け込む、社会の一員として受け入れられる

移民や難民、あるいは社会復帰を目指す人々が、その社会の規範や価値観を理解し、受け入れられ、生活できるようになることを指します。単に「社会に住む」だけでなく、教育、雇用、医療などのサービスを利用し、社会の一員として積極的に参加することが重要です。社会福祉や人権問題と深く関わる表現です。

vertical integration

企業がサプライチェーンの上流または下流の段階の事業を自社で行うこと

経営戦略の用語で、例えば、自動車メーカーが部品メーカーを買収したり、小売店を自社で運営したりすることを指します。コスト削減、品質管理の向上、競争優位性の確立といったメリットが期待できますが、投資リスクや組織管理の複雑化といったデメリットも存在します。ビジネススクールや経営学の分野でよく議論されるテーマです。

racial integration

人種間の差別をなくし、すべての人々が平等な権利と機会を持つ社会を実現すること

歴史的に人種差別が深刻だった国や地域において、社会的な公正さを追求する上で重要な概念です。教育、住宅、雇用など、あらゆる分野で人種による差別をなくし、多様性を尊重する社会を目指します。「desegregation(人種隔離の撤廃)」よりも、より積極的な社会統合を意味します。公民権運動や社会正義運動と深く関わる表現です。

使用シーン

アカデミック

学術論文や研究発表で頻繁に使用されます。特に、社会科学、工学、情報科学などの分野で、異なる理論、システム、データなどを統合する概念を説明する際に用いられます。例えば、「複数のデータソースからの情報を統合し、新たな知見を得る」という文脈や、「既存の理論を統合した新しいモデルを提案する」という文脈で使用されます。文語的な表現が中心です。

ビジネス

ビジネスシーンでは、組織、システム、プロセスなどを統合する際に用いられます。M&A(合併・買収)の文脈で企業文化の統合について言及したり、サプライチェーン・マネジメントで情報システムの一元化を説明したりする際に使用されます。プロジェクト報告書や経営戦略会議など、比較的フォーマルな場面で登場します。例:「買収後の企業文化の統合が課題となっている」、「新たな会計システムを既存のシステムに統合する」。

日常会話

日常生活では、人種、文化、社会的なグループなどが互いに受け入れ、調和していく様子を表す際に使われることがあります。ニュース記事やドキュメンタリー番組で、移民政策や多文化共生に関する話題で言及されることがあります。日常会話で直接使うことは少ないですが、「社会統合」という言葉で社会問題について議論する際に耳にする可能性があります。例:「移民の社会統合を促進するための政策」、「地域社会への統合を支援する」。

関連語

類義語

  • 『同化』を意味し、異なる文化や集団が互いに溶け込み、一体化するプロセスを指す。社会学、文化人類学、政治学などの学術分野でよく用いられる。個人または小集団が、より大きな集団の文化や習慣を受け入れる場合に用いられる。 【ニュアンスの違い】『integration』が複数の要素が調和して共存する状態を指すのに対し、『assimilation』は、少数派が多数派の文化に吸収されるニュアンスが強い。しばしば、少数派の独自性が失われる含みを持つ。 【混同しやすい点】『assimilation』は、一方的な文化の吸収を意味することがあり、多文化共生を目指す現代社会においては、必ずしもポジティブな意味合いを持たない場合がある。また、政治的な文脈では、強制的な同化政策を指すこともあるため、注意が必要。

  • 『組み込み』や『編入』を意味し、ある要素や組織が、より大きなシステムや組織の一部となることを指す。ビジネス、法律、コンピューター科学などの分野で用いられる。会社設立(法人の設立)の意味もある。 【ニュアンスの違い】『integration』が複数の要素が互いに影響し合いながら融合するのに対し、『incorporation』は、ある要素が既存のシステムに組み込まれ、そのシステムの一部として機能するニュアンスが強い。吸収合併に近い意味合いを持つ。 【混同しやすい点】『incorporation』は、物理的な組み込みだけでなく、抽象的な概念やアイデアの組み込みも含む。また、会社設立の意味で使用される場合は、法律的な手続きを伴うため、ビジネスシーンでは特に注意が必要。

  • 『統一』を意味し、複数の要素や国家などが一つにまとまることを指す。政治、歴史、経済などの分野で用いられる。国家の統一、組織の統合などに使われる。 【ニュアンスの違い】『integration』が異なる要素が調和して共存する状態を目指すのに対し、『unification』は、複数の要素が完全に一つになることを目指す。個々の要素の独自性が失われる場合もある。 【混同しやすい点】『unification』は、しばしば政治的な意味合いを持ち、国家間の統一や組織の統合など、大規模な変化を伴うことが多い。また、統一の過程で、対立や摩擦が生じる可能性もある。

  • amalgamation

    『融合』や『合併』を意味し、複数の要素が混ざり合って新しいものが形成されることを指す。化学、冶金、ビジネスなどの分野で用いられる。特に、異なる金属が溶け合って合金となる場合によく使われる。 【ニュアンスの違い】『integration』が各要素の独自性を保ちつつ調和するのに対し、『amalgamation』は、各要素が完全に混ざり合い、元の要素を識別することが難しい状態になる。区別がつかないほど混ざり合うイメージ。 【混同しやすい点】『amalgamation』は、比喩的に、異なるアイデアや文化が融合して新しいものが生まれる場合にも用いられる。ただし、元の要素が完全に失われるニュアンスがあるため、注意が必要。ビジネスシーンでは、企業の合併を指す場合もある。

  • 『統合』や『合成』を意味し、複数の要素を組み合わせて新しいものを創造することを指す。科学、哲学、芸術などの分野で用いられる。論文の構成、化学物質の合成などに使われる。 【ニュアンスの違い】『integration』が既存の要素を調和させるのに対し、『synthesis』は、既存の要素を基に新しいものを創造することに重点を置く。複数の情報を分析し、新たな結論を導き出す場合に用いられる。 【混同しやすい点】『synthesis』は、単なる要素の組み合わせではなく、新しい意味や価値を生み出すプロセスを伴う。論文や研究においては、既存の研究を批判的に分析し、新たな視点を提示することが求められる。

  • coalescence

    『合体』や『融合』を意味し、複数の要素が徐々に一つにまとまることを指す。物理学、気象学、生物学などの分野で用いられる。水滴が合体して雨になる現象などに使われる。 【ニュアンスの違い】『integration』が意図的な調整や計画に基づいて要素を統合するのに対し、『coalescence』は、自然発生的に、あるいは外部からの影響によって要素がまとまるニュアンスが強い。自然現象や集合的な行動によく用いられる。 【混同しやすい点】『coalescence』は、しばしば不可算名詞として用いられ、プロセスや結果としての融合を指す。また、政治的な文脈では、複数の勢力が合流して一つの組織となることを指す場合がある。

派生語

  • 『不可欠な』という意味の形容詞。「全体」を意味する語根から派生し、全体を構成する上で欠かせない要素であることを強調します。日常会話からビジネス、学術論文まで幅広く使用され、特に『integral part(不可欠な部分)』というフレーズは頻出です。-alは形容詞を作る接尾辞。

  • 『誠実さ』や『完全性』という意味の名詞。全体(語源的には「無傷」)であること、そしてその状態を保つ倫理的な意味合いを含みます。ビジネスシーンや倫理的な議論でよく用いられ、個人の人格や組織の健全性を示す重要な概念です。-ityは名詞化接尾辞。

  • integrated

    『統合された』という意味の形容詞または過去分詞。システムや組織が一つにまとめられ、有機的に機能している状態を表します。ビジネス、テクノロジー、社会科学など幅広い分野で使用され、『integrated system(統合システム)』のような複合語で頻繁に登場します。

反意語

  • 『分離』という意味の名詞。統合とは反対に、全体を構成する要素が互いに離れている状態を指します。物理的な分離だけでなく、社会的な分離や概念的な分離も意味します。日常会話から学術論文まで幅広く使用され、特に社会学や政治学の分野で頻繁に用いられます。

  • 『隔離』や『分離』という意味の名詞。特に人種や民族など、特定の集団を他の集団から意図的に分離することを指します。社会的な不平等や差別を伴う文脈で使用され、倫理的・政治的な議論で重要な概念となります。integrationの対義語として、社会的な文脈で強く意識されます。

  • 『断片化』という意味の名詞。全体がバラバラになり、まとまりを失った状態を指します。政治、経済、社会など、様々な分野で使用され、組織の崩壊や社会の分断を示す際に用いられます。抽象的な概念であり、学術的な文脈でよく登場します。

語源

「integration」はラテン語の「integrare」(完全にする、全体にする)に由来します。これは「integer」(完全な、損なわれていない)という形容詞から派生しました。「integer」自体は、「in-」(〜の中に)と「tangere」(触れる)の否定形「*tag-」(触れない)が組み合わさったものと考えられます。つまり、元々は「触れられていない=完全な」というイメージです。この「integer」に動詞化の接尾辞「-are」が付いて「integrare」となり、「統合する、完全にする」という意味合いを持ちます。さらに、「integrare」に名詞化の接尾辞「-tion」が付いて、英語の「integration」(一体化、統合)となりました。日本語の「インテグレーション」も、システム開発などで異なる要素を「統合」して一つの機能を実現する際に使われるように、語源の意味が反映されています。

暗記法

「統合」は、公民権運動における人種統合、EUにおける国家統合など、社会の多様性を尊重し結束を強める理想を象徴します。しかし、その道のりは平坦ではありません。未だ残る人種間の格差、主権との摩擦、組織文化の衝突…。ビジネスにおけるM&Aから、社会における異文化共生まで、「統合」は常に変化と課題を伴う、未完のプロセスなのです。

混同しやすい単語

『integration』とスペルが似ており、特に語尾の '-tion' と '-ty' の違いを見落としやすい。また、発音も最初の 'in-' の部分が共通しているため混同しやすい。意味は『誠実さ』や『完全性』であり、統合とは異なる概念を表す。日本人学習者は、単語全体をしっかりと見て、語尾の違いに注意する必要がある。『integrity』は、ラテン語の『integer』(完全な)に由来し、数学の整数(integer)と同じ語源を持つ。この『完全さ』というイメージを持つと、意味を覚えやすい。

『integration』と同様に、語尾が '-tion' であり、接頭辞も 'inter-' と 'inte-' でスペルが似ているため、視覚的に混同しやすい。意味は『相互作用』であり、統合とは異なる。文脈によって意味を判断する必要がある。英語の接頭辞 'inter-' は『〜の間』を表し、'inte-' は『全体』を表すという違いを意識すると、単語の意味を区別しやすくなる。

語尾が '-tion' で共通しており、母音の並びも似ている部分があるため、発音とスペルの両方で混同しやすい。意味は『模倣』であり、統合とは全く異なる。特に発音においては、アクセントの位置が異なる(imitationは'ta'の部分にアクセントがある)ため、注意が必要。フランス語の『imiter』(模倣する)に由来し、芸術や文化の分野でよく用いられる。

語尾が '-tion' であり、スペルも似ているため、特にリーディングの際に混同しやすい。意味は『(外国からの)移住』であり、統合とは異なる。ニュース記事などでよく見かける単語なので、意味をしっかりと区別する必要がある。『immigration』は、ラテン語の『migrare』(移動する)に由来し、migration(移住)と語源が共通している。

disintegration

『integration』の反対の意味を持つ単語だが、スペルが似ているため、接頭辞 'dis-' を見落とすと意味を誤解しやすい。意味は『崩壊』や『分裂』であり、統合とは正反対の意味を持つ。接頭辞 'dis-' は『否定』や『分離』を表すため、この接頭辞の意味を理解しておくと、単語の意味を推測しやすくなる。

integer

『integration』の語源の一部と関連があるため、関連付けて学習すると記憶に残りやすいが、スペルと発音が似ているため混同しやすい。『整数』という意味であり、統合とは異なる。数学の分野でよく使用される。ラテン語の『integer』(完全な)に由来し、『integration』の語源である『整える』というニュアンスと関連がある。

誤用例

✖ 誤用: We need more integration of opinions from all departments for this project.
✅ 正用: We need greater synergy of opinions from all departments for this project.

日本語の『統合』という言葉に引きずられ、『意見の統合』を直訳的に "integration of opinions" と表現してしまう誤用です。しかし、英語の "integration" は、異質なものが組み合わさって一つのまとまりになるニュアンスが強く、ここでは各部署の意見を『相乗効果』として活かすという文脈にそぐいません。より適切なのは "synergy" で、これは各要素が相互に作用し、単独では得られない効果を生み出すことを意味します。日本語の『統合』が持つ『まとめる』というニュアンスに囚われず、英語では文脈に合った語彙を選ぶ必要があります。この誤用は、日本語の『〜の統合』という表現をそのまま英語に当てはめようとする、典型的な母語干渉の例と言えるでしょう。

✖ 誤用: The integration of the new employee into the team was difficult because of his strong personality.
✅ 正用: The assimilation of the new employee into the team was difficult because of his strong personality.

"Integration" は、異なる文化や社会グループが共存し、互いに影響を与え合うプロセスを指すことが多いです。新しい社員がチームに『溶け込む』というニュアンスを表現したい場合、"assimilation" の方が適切です。"Assimilation" は、個々の要素が全体に吸収され、一体化するイメージを持ちます。この誤用は、日本語の『新しい環境への適応』を安易に "integration" と結びつけてしまうことが原因と考えられます。英語では、対象が社会全体なのか、より限定的なグループなのかによって、適切な語彙を選ぶ必要があります。また、日本人が『和を重んじる』文化を背景に持つ場合、新しいメンバーが既存のグループにスムーズに溶け込むことを期待しがちですが、英語では個性を尊重する文化も存在するため、"assimilation" のニュアンスがより適切となる場合があります。

✖ 誤用: Our company aims for complete integration in the global market.
✅ 正用: Our company aims for full participation in the global market.

"Integration" は、経済や政治の分野で、国や地域が一体化するプロセスを指すことが多いです。企業がグローバル市場で『活動する』『参入する』という意図を表現したい場合、"participation" の方が適切です。"Participation" は、特定の活動やイベントに積極的に関与することを意味します。この誤用は、日本語の『国際社会への統合』という表現を、企業活動にも安易に適用してしまうことが原因と考えられます。英語では、対象が国家間の関係なのか、企業活動なのかによって、適切な語彙を選ぶ必要があります。また、日本企業が海外進出する際、現地の文化や価値観を尊重し、積極的に関わっていく姿勢を示すことが重要であり、"participation" はそのような積極的な姿勢を表現するのに適しています。"integration" を使うと、あたかもグローバル市場全体を自社に取り込むかのような、やや傲慢な印象を与えかねません。

文化的背景

「integration(統合)」は、単に何かをまとめるだけでなく、異質な要素が相互に作用し、新たな全体性を創造する過程を意味します。この言葉は、社会、政治、文化において、多様性を尊重しつつ結束を強める理想を象徴してきました。

アメリカ合衆国における「integration」は、特に公民権運動の文脈で重要な意味を持ちます。1950年代から1960年代にかけて、人種隔離政策(segregation)を撤廃し、アフリカ系アメリカ人を社会のあらゆる側面に統合しようとする運動が展開されました。学校、公共交通機関、住宅など、あらゆる場所で人種差別をなくし、平等な機会を保障することが目指されました。この過程は、法的、政治的な闘争だけでなく、人々の意識改革を伴うものであり、「integration」は、社会正義と平等の実現に向けた希望の象徴となりました。しかし、現実には、完全な統合は未だ達成されておらず、人種間の経済格差や偏見は依然として存在しています。そのため、「integration」は、未完の課題を想起させる言葉でもあります。

ヨーロッパにおいては、欧州連合(EU)の拡大と深化の過程で「integration」が重要な概念となりました。異なる歴史、文化、経済を持つ国々が、経済的な相互依存関係を深め、共通の政策を推進することで、より強固な連合体を形成しようとしています。しかし、EUの「integration」は、各国の主権や文化的なアイデンティティとの間で緊張を生むこともあります。特に、移民問題や難民問題が深刻化する中で、「integration」は、異文化を持つ人々を社会に受け入れ、共生を促進するための課題として、改めて注目されています。この文脈では、「integration」は、単に異質な要素を同化させるのではなく、多様性を尊重しつつ、共通の価値観を共有する社会を築くことを意味します。

「integration」は、ビジネスの世界でも重要な概念です。企業買収や合併(M&A)の際には、異なる組織文化やビジネスモデルを統合し、シナジー効果を生み出すことが求められます。また、サプライチェーンの最適化やグローバルな市場への進出においても、「integration」は、異なる要素を効率的に連携させ、全体としての競争力を高めるための鍵となります。しかし、組織の「integration」は、従業員の抵抗や文化的な衝突を招くこともあります。そのため、リーダーシップは、透明性の高いコミュニケーションや共通の目標設定を通じて、組織全体の結束を促す必要があります。「integration」は、単にシステムやプロセスを統合するだけでなく、人々の意識や行動を統合することを含む、複雑な課題です。

試験傾向

英検

1. 出題形式:主に語彙問題、長文読解。2. 頻度と級:準1級、1級で頻出。3. 文脈・例題の特徴:社会、科学、文化など幅広いテーマで登場。4. 学習者への注意点・アドバイス:名詞としての意味(統合、融合)だけでなく、動詞(integrate)や形容詞(integrated)の形も重要。類義語(unity, combination)とのニュアンスの違いも理解しておく。

TOEIC

1. 出題形式:Part 5(短文穴埋め)、Part 7(長文読解)。2. 頻度と級:比較的頻出。3. 文脈・例題の特徴:ビジネス関連の文書(M&A、サプライチェーン、システム統合など)。4. 学習者への注意点・アドバイス:ビジネスシーンでの使われ方を意識する。動詞(integrate)の目的語(systems, departmentsなど)に注目。関連語句(merger, consolidation)との区別も大切。

TOEFL

1. 出題形式:リーディングセクションで頻出。2. 頻度と級:頻出単語。3. 文脈・例題の特徴:学術的な文章(社会科学、自然科学など)で、異なる要素が組み合わさる状況を説明する際に用いられる。4. 学習者への注意点・アドバイス:抽象的な概念の統合を扱うことが多いので、文脈全体から意味を推測する練習が必要。類義語(synthesis, assimilation)との違いを理解することも重要。

大学受験

1. 出題形式:主に長文読解問題。文脈の中で意味を把握する力が問われる。2. 頻度と級:難関大学で頻出。3. 文脈・例題の特徴:社会問題、国際関係、科学技術など幅広いテーマで登場。4. 学習者への注意点・アドバイス:文脈から意味を推測する練習が重要。抽象的な内容を扱うことが多いので、パラグラフ全体の構造を把握する力も必要。関連語句(inclusion, incorporation)とのニュアンスの違いも意識する。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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