英単語学習ラボ

give rise to ~

/ˌɡɪv ˈraɪz tə/(ギィヴ ライィズ トゥー)

give の 'i' は日本語の『イ』よりも口を少し開いた短母音 /ɪ/ です。rise の 's' は有声音 /z/ なので注意。rise と to はリンキング(音がつながる)しやすい箇所です。give rise to は一塊の句動詞として発音されるため、全体のリズムを意識しましょう。/'raɪz/ の母音は二重母音で、日本語の『ア』と『イ』を繋げたような音です。

動詞

引き起こす

原因となって、ある結果や状況を生み出すことを意味します。しばしば、予期しない、あるいは好ましくない事態を引き起こす場合に使われます。フォーマルな文脈でよく用いられます。

A small misunderstanding can give rise to a big argument between friends.

ちょっとした誤解が、友達間の大きな口論を引き起こすことがあります。

友達との会話で、ささいな言葉の行き違いが、思わぬ口論に発展してしまった場面を想像してみてください。「give rise to」は、このように「小さな原因が、予期せぬ大きな結果(特に問題や対立)を生み出す」という状況を表現するのにぴったりです。

Heavy rain often gives rise to floods in this low-lying area.

大雨が降ると、この低地ではしばしば洪水が発生します。

毎年、大雨のたびに洪水に見舞われる地域の情景を思い浮かべてください。この例文は、自然現象(大雨)が特定の事態(洪水)を「引き起こす」という、客観的で一般的な事実を述べる際にも「give rise to」が使われることを示しています。ニュースや報告書でもよく聞く表現です。

Her innovative idea gave rise to a whole new project for the company.

彼女の革新的なアイデアが、会社に全く新しいプロジェクトを生み出しました。

ある会議で、誰かの素晴らしいアイデアが発表され、それがきっかけで会社全体が動き出し、新しい大きな計画が始まった、そんなワクワクするような場面を想像してください。「give rise to」は、このようにポジティブな結果や、新しいもの・状況が生まれるきっかけを表現する際にも使えます。少しフォーマルな印象も与えます。

動詞

もたらす

結果として何か良いこと、あるいは重要なものを生み出すことを意味します。ポジティブな影響や成果を強調する際に適しています。

The heavy rain gave rise to a leak in the ceiling, making us worry.

激しい雨が天井の雨漏りを引き起こし、私たちを心配させました。

この例文では、激しい雨という「原因」が、天井の雨漏りという「結果」を生み出した状況を描いています。「give rise to」は、このように何かが「問題や状況を引き起こす」という文脈でよく使われます。まるで雨漏りが地面から「立ち上がってくる」ようなイメージで捉えると、単語の持つニュアンスが掴みやすいでしょう。

Her honest opinion gave rise to a long, lively discussion among the team members.

彼女の正直な意見が、チームメンバーの間で長く活発な議論を巻き起こしました。

会議や議論の場で、ある意見や発言がきっかけとなって、その後の展開や反応を「生み出す」場合に「give rise to」が使われます。この文では、彼女の意見が、議論という「新しい状況」を活気づかせた様子が伝わります。少しフォーマルな響きがあり、ニュースやビジネスシーンで耳にすることも多い表現です。

His small act of kindness gave rise to a deep, lasting friendship between them.

彼の小さな親切が、二人の間に深く、長く続く友情を生み出しました。

ここでは、小さな親切という「行動」が、友情という「新しい関係性」を「もたらした」状況を描いています。「give rise to」は、このように良い結果や、予期せぬ、あるいは重要な変化を引き起こす際にも使われます。温かい情景を思い浮かべながら、何かが「立ち上がって(rise)くる」ようなイメージを持つと記憶に残りやすいでしょう。

動詞

誘発する

特定の反応や行動、感情などを引き出すことを意味します。心理学的な文脈や、ある種の刺激が反応を引き起こす状況で使われることが多いです。

A small misunderstanding can easily give rise to a big argument between friends.

ちょっとした誤解が、友だち同士の大きな口論に簡単につながることがあります。

この例文は、ごく日常で起こりうる人間関係のトラブルを描いています。誰かのちょっとした言葉の行き違いが、やがて大きな言い争いへと発展する様子が目に浮かびますね。「give rise to」は、このように「(望ましくないことや問題が)起こる原因となる」という文脈で非常によく使われます。'can easily' を加えることで、そのようなことが頻繁に起こりうる、というニュアンスが伝わります。

New technology often gives rise to new industries and jobs in our society.

新しい技術は、私たちの社会に新しい産業や雇用をしばしば生み出します。

この例文は、新しい技術やアイデアが社会にポジティブな変化をもたらす典型的な場面を描写しています。ニュースやビジネスの文脈でよく耳にするような、少しフォーマルながらも重要なテーマです。「give rise to」は、このように「(何か新しいものや状況が)生まれる、発生する原因となる」という意味でも使われます。「often」は「しばしば」という意味で、一般的な傾向を述べる際に便利です。

His careless mistake sadly gave rise to a serious accident on the road.

彼の不注意な間違いが、残念ながら路上での重大な事故を引き起こしました。

この例文は、個人の行動が具体的な結果(特に悪い結果)を招く状況を表しています。誰かの不注意な行動が、取り返しのつかない事故につながる、という悲しい場面が想像できますね。「give rise to」は、過去の出来事や行動が、ある事態を「引き起こした」「誘発した」という原因と結果を明確に述べる際にも使えます。「sadly」は「残念ながら」という気持ちを付け加える副詞です。

コロケーション

give rise to speculation

憶測を呼ぶ、憶測を生じさせる

「give rise to」は原因やきっかけを表し、「speculation」は根拠の薄い推測や噂を意味します。この組み合わせは、ある出来事や情報が人々の間で様々な憶測を生み出している状況を表す際に用いられます。ニュース記事やビジネスシーンで、公式発表がない状況で憶測が飛び交う様子を伝える際によく使われます。例えば、『The CEO's sudden resignation gave rise to speculation about the company's financial health.(CEOの突然の辞任は、会社の財政状態に関する憶測を呼んだ)』のように使われます。

give rise to concern

懸念を引き起こす、憂慮を生じさせる

「concern」は心配や不安といった意味合いを持ちます。このコロケーションは、ある事柄が人々に不安感や懸念を抱かせる状況を示す際に適しています。例えば、環境問題や健康問題、経済状況など、社会的な問題に対して使用されることが多いです。ビジネスシーンでは、業績の悪化や市場の変化などが懸念事項として挙げられる際に用いられます。『The increasing number of cyber attacks gives rise to concern among businesses.(サイバー攻撃の増加は、企業の間で懸念を引き起こしている)』

give rise to controversy

論争を引き起こす、議論を呼ぶ

「controversy」は意見の対立や激しい議論を意味します。この表現は、ある事柄が社会的な論争や意見の衝突を引き起こす状況を表すのに適しています。政治的な問題、倫理的な問題、歴史的な解釈など、様々な分野で使用されます。報道記事や学術論文など、客観的な視点から論争の存在を示す際によく用いられます。『The government's new policy gave rise to considerable controversy.(政府の新しい政策は、大きな論争を引き起こした)』

give rise to a need

必要性を生じさせる、必要となる

このフレーズは、ある状況や変化が新たな必要条件や要求を生み出すことを示します。たとえば、新しい技術の開発が新たなスキル習得の必要性を生じさせたり、法律の改正が新たな手続きの必要性を生じさせたりするような場合に使われます。ビジネスシーンでは、市場の変化や顧客のニーズの変化によって、新たな戦略や製品開発の必要性が生じることを表現する際に用いられます。『The increasing demand for electric vehicles gives rise to a need for more charging stations.(電気自動車の需要増加は、より多くの充電ステーションの必要性を生み出している)』

give rise to innovation

革新をもたらす、イノベーションを生み出す

「innovation」は、新しいアイデアや技術、方法論の導入による革新的な変化を指します。このフレーズは、特定の出来事や取り組みが、新たな発想や技術革新のきっかけとなる状況を表します。研究開発、技術革新、ビジネス戦略など、様々な分野で使用されます。企業のプレゼンテーションや学術的な議論で、革新的な進歩の源泉を示す際によく用いられます。『The challenges faced during the pandemic gave rise to significant innovation in healthcare.(パンデミック中に直面した課題は、医療における重要な革新をもたらした)』

give rise to opportunities

機会を生み出す、チャンスをもたらす

この表現は、ある状況や変化が新たな可能性や好機を作り出すことを意味します。たとえば、経済の変化や技術革新が新たなビジネスチャンスを生み出したり、社会的な問題が新たな解決策を模索する機会を生み出したりするような場合に使われます。ポジティブな文脈で、未来への期待を込めて用いられることが多いです。『The growing awareness of environmental issues gives rise to opportunities for sustainable businesses.(環境問題への意識の高まりは、持続可能なビジネスの機会を生み出している)』

使用シーン

アカデミック

学術論文や研究発表で頻繁に使用されます。特に、ある現象や要因が別の現象や結果を生み出す因果関係を説明する際に用いられます。例:『この研究は、都市化が環境汚染を引き起こすことを示唆している』という文脈で使われます。文語的な表現であり、客観性と論理性が求められる場面に適しています。

ビジネス

ビジネス文書やプレゼンテーションで、ある行動や決定が結果や影響をもたらすことを説明する際に使用されます。例:『新製品の発売は、市場シェアの拡大をもたらすだろう』という予測を示す際に使われます。フォーマルな文脈で、戦略や計画の説明に役立ちます。

日常会話

日常会話ではあまり一般的ではありませんが、ニュース記事やドキュメンタリー番組などで、ある出来事が別の事態を引き起こす状況を説明する際に使われることがあります。例:『森林火災は、深刻な大気汚染を引き起こした』という報道で使われます。よりフォーマルな響きを持つため、日常会話では別の表現が好まれます。

関連語

類義語

  • 『原因となる』という意味で、ある事象や状況が別の事象や状況を引き起こす場合に使われる。ビジネス、学術、日常会話など幅広い場面で使用可能。 【ニュアンスの違い】『give rise to』よりも直接的な因果関係を示すことが多い。また、『cause』は名詞としても使われるため、文脈によって使い分ける必要がある。フォーマルな場面でもカジュアルな場面でも使用可能。 【混同しやすい点】『give rise to』はより間接的な影響や結果を示唆するのに対し、『cause』は直接的な原因を指す。例えば、『貧困は犯罪を引き起こす(Poverty causes crime)』のように、直接的な原因と結果の関係を示す場合に適している。

  • 『生み出す』、『発生させる』という意味で、エネルギー、アイデア、利益などを生み出す場面で使われる。ビジネスや技術的な文脈でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】『give rise to』よりも、何かを積極的に、あるいは意図的に作り出すニュアンスが強い。また、物理的なものだけでなく、抽象的なものを生み出す場合にも使える。 【混同しやすい点】『give rise to』は必ずしも意図的ではない結果や状況を生み出すのに対し、『generate』はより意図的、計画的に何かを生み出す場合に用いられる。例えば、『新しいアイデアを生み出す (generate new ideas)』のように、創造的な行為を伴う場合に適している。

  • lead to

    『~につながる』という意味で、ある行動や状況が結果として別の状況を引き起こす場合に使われる。ビジネス、日常会話、学術など幅広い場面で使用可能。 【ニュアンスの違い】『give rise to』と非常に近い意味を持つが、『lead to』はより直接的なつながりや段階的なプロセスを示すことが多い。また、『give rise to』よりもややカジュアルな印象を与える。 【混同しやすい点】『give rise to』はより間接的で、必ずしも予測できない結果を示唆するのに対し、『lead to』はより直接的で、予測可能な結果につながることを示す。例えば、『努力は成功につながる (Effort leads to success)』のように、プロセスと結果の関係を示す場合に適している。

  • result in

    『~という結果になる』という意味で、ある行動や事象の結果として何かが起こる場合に使われる。学術的な文脈やフォーマルな場面でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】『give rise to』よりも、結果がより明確で、直接的な因果関係が強調される。また、『result in』は受動態で使われることも多い。 【混同しやすい点】『give rise to』は結果が必ずしも明確ではない、あるいは予期せぬ結果を含む場合に用いられるのに対し、『result in』はより明確で、予測可能な結果を示す。例えば、『その事故は深刻な怪我という結果になった (The accident resulted in serious injuries)』のように、明確な結果を示す場合に適している。

  • spawn

    『(大量に)生み出す』という意味で、主にネガティブな事象や状況が急速に広がる場面で使われる。しばしば軽蔑的なニュアンスを伴う。 【ニュアンスの違い】『give rise to』よりも強い意味合いを持ち、制御不能な状況や望ましくない結果が大量に発生することを示唆する。日常会話ではあまり使われず、やや文学的な表現。 【混同しやすい点】『give rise to』は必ずしもネガティブな結果を意味しないのに対し、『spawn』は主にネガティブな結果や状況の急増を示す。例えば、『その政策は汚職を大量に生み出した (The policy spawned corruption)』のように、望ましくない結果が急速に広がる場合に適している。

  • 『育む』、『促進する』という意味で、成長や発展を助ける場合に用いられる。ポジティブな意味合いで使われることが多い。ビジネスや教育の現場でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】『give rise to』とは異なり、意図的に何かを育て、成長させるニュアンスが強い。良い結果や関係性を築くために用いられる。 【混同しやすい点】『give rise to』はある事象が自然発生的に何かを生み出すのに対し、『foster』は意図的な行動によって何かを育むことを意味する。例えば、『創造性を育む (foster creativity)』のように、積極的に良いものを育てたい場合に適している。

派生語

  • 『許す』という意味の動詞。『give』に接頭辞『for-(完全に、徹底的に)』が付加され、『完全に与える』→『罪を赦免する』という意味に発展。日常会話で使われる他、宗教的な文脈でも頻出。

  • 『贈り物』という意味の名詞。『give』と同語源で、『与えられたもの』という根本的な意味合いを持つ。日常的な場面だけでなく、才能や天賦の才を表す比喩的な意味でも用いられる。

  • 『与えられた』という意味の形容詞および過去分詞。『give』の過去分詞形であり、前提条件や既知の事実を示す際に用いられる(例:given that...)。学術論文やビジネス文書で頻繁に用いられる。

反意語

  • 『抑圧する』という意味の動詞。『与える』とは反対に、何かを『抑えつける』『隠す』というニュアンスを持つ。感情や反乱、情報などを抑える際に用いられ、『give rise to』が肯定的な事象の発生を意味するのに対し、こちらは否定的な事象の抑制を意味する。

  • 『妨げる』という意味の動詞。『give rise to』がある事象の発生を促すのに対し、こちらはその発生を未然に防ぐことを意味する。病気の予防、犯罪の防止など、様々な文脈で使用される。

  • 『短縮する、削減する』という意味の動詞。『give rise to』が何かの拡大や発展を意味するのに対し、こちらはその規模や範囲を縮小させることを意味する。予算の削減、権利の制限など、抽象的な概念に対しても用いられる。

語源

"give rise to"は、直接的な語源解析よりも、その構成要素である動詞"give"と名詞"rise"の意味を理解することが重要です。 "give"は古英語の"giefan"に由来し、「与える」「提供する」という意味を持ちます。一方、"rise"は古英語の"rīsan"に由来し、「立ち上がる」「出現する」という意味です。したがって、"give rise to"を直訳すると「立ち上がることを与える」となり、そこから「何かを生み出す」「引き起こす」という意味に発展しました。たとえるなら、種をまいて芽が出るのを助けるイメージです。直接的な語源的な接頭辞や接尾辞はありませんが、比喩的な意味合いから理解を深めることができるでしょう。

暗記法

「give rise to ~」は、単に生み出すだけでなく、種を蒔き、芽吹き、成長し、影響力を持つ過程を想起させる言葉。ルネサンスの思想、科学革命の技術革新、文学作品の予期せぬ展開…歴史の転換点や物語の核心で、何かが生まれ世界を動かす様子を描写します。現代社会でも、技術革新や社会問題、個人の出会いや経験が未来を形作る様子を表現。変化し続ける社会で、新たな可能性が開花する瞬間を捉える言葉です。

混同しやすい単語

句動詞 'give away' は、'give rise to' と同様に 'give' を含むため、意味や用法が混同されやすい。'give away' は「与える」「譲る」「暴露する」などの意味があり、特に「秘密を give away する」のように、意図せず情報を漏らすニュアンスで使われることが多い点が 'give rise to' と大きく異なる。句動詞全体の意味を捉え、文脈を理解することが重要。

'arise' は「生じる」「発生する」という意味の自動詞であり、'give rise to' と意味が重なる部分があるため混同しやすい。しかし、'arise' は主語が直接的に何かを生み出すのではなく、事象が自然に発生するニュアンスが強い。一方、'give rise to' は、原因となるものが結果を引き起こすという能動的なニュアンスを含む。例えば、「問題が arise する」とは言うが、「問題が give rise to する」とは言わない点に注意。

'rise' は「上がる」「昇る」という意味の動詞で、'give rise to' とスペルの一部が共通しているため、視覚的に混同しやすい。また、「上昇」という意味の名詞としても使われる。'rise' は自動詞としても他動詞としても使われるが、'give rise to' のように後に具体的な目的語を伴って「~を引き起こす」という意味では使われない。太陽が rise するとか、パン生地が rise するといった文脈で使われる。

'raise' は「上げる」「育てる」という意味の他動詞で、'rise' と発音が似ており、かつスペルも似ているため混同しやすい。'raise' は目的語を必要とし、「~を上げる」「~を育てる」のように使う。例えば、「手を raise する」「子供を raise する」のように使う。'give rise to' とは文法的な構造が大きく異なり、意味も関連性がないため、文脈から判断する必要がある。raise は「レイズ」のように発音し、rise は「ライズ」のように発音する点も区別のポイント。

'reside' は「住む」「存在する」という意味の動詞であり、'rise' とスペルの一部が似ているため、特に書き言葉で混同しやすい。また、'give rise to' の 'rise' の部分だけを取り出して考えると、意味的な関連性を連想してしまう可能性がある。'reside' は場所や地位などに「存在する」という意味合いが強く、'give rise to' の「引き起こす」という意味とは全く異なる。語源的には、'reside' は「再び座る」という意味から派生しており、特定の場所に定住するイメージを持つ。

'derive' は「由来する」「引き出す」という意味の動詞で、意味的に 'give rise to' と関連性を持つため、意味の混同が起こりやすい。'derive' は「~に由来する」という受動的な意味合いで使用されることが多い一方、'give rise to' は「~を引き起こす」という能動的な意味合いで使用される。'derive A from B' (AはBに由来する)のような構文で使われることが多く、'give rise to' とは文法的な構造も異なる。例えば、「幸福は努力から derive される」のように使う。

誤用例

✖ 誤用: The government's new policy gave rise to a lot of complaining from the citizens.
✅ 正用: The government's new policy gave rise to widespread dissatisfaction among the citizens.

日本語の『苦情』という言葉に引きずられ、『complaining』を使ってしまう例です。確かに間違いではありませんが、少し直接的すぎます。『give rise to』はフォーマルな表現なので、それに合わせて『dissatisfaction(不満)』のような、より丁寧で客観的な名詞を使う方が適切です。日本語では感情をストレートに表現することが少ないため、英語でも同様に感情を和らげる語彙を選ぶと、より洗練された印象になります。また、complainingは「不平を言う行為」自体を指すのに対し、dissatisfactionは「不満の状態」を指すため、政策が引き起こした結果としての感情を表現するのに適しています。

✖ 誤用: His provocative speech gave rise to a heated argument, which was exactly what he wanted.
✅ 正用: His provocative speech gave rise to a heated debate, which was exactly what he wanted.

『argument』は『口論』や『喧嘩』といった意味合いが強く、単なる意見の衝突以上の激しい感情的な対立を示唆します。一方、『debate』はより建設的な議論、討論を意味します。『give rise to』は、ある事柄が引き起こした結果を冷静に記述する際に適した表現なので、その文脈では『debate』の方が適切です。日本語の『議論』は英語のargumentとdebate両方の意味を含むため、どちらを選ぶか注意が必要です。特に、教養ある大人の会話では、冷静さを保った議論を重視する傾向があるため、『debate』を選ぶのが無難です。

✖ 誤用: The company's innovative technology gave rise to a bright future.
✅ 正用: The company's innovative technology gave rise to hopes for a bright future.

『give rise to』は、良い結果にも悪い結果にも使えますが、直接的な原因と結果を結びつけるニュアンスが強い表現です。『明るい未来』は抽象的で、直接的な結果というよりも期待や願望に近い意味合いを持ちます。そのため、『hopes for a bright future(明るい未来への希望)』のように、期待や願望を伴う表現を加えることで、より自然な英語になります。日本語では、未来を断定的に語ることを避ける傾向があるため、英語でも同様に控えめな表現を心がけると、より自然な印象を与えられます。また、a bright futureという表現自体は問題ありませんが、give rise toと組み合わせることで、やや大げさな印象を与える可能性があるため、注意が必要です。

文化的背景

「give rise to ~」は、単に「~を生み出す」というだけでなく、種を蒔き、それが芽吹き、成長し、やがて大きな影響力を持つに至る、そんな一連の過程を想起させる表現です。この言葉の裏には、原因と結果、そして潜在的な可能性が開花するという、未来への期待と責任感が込められています。

歴史を遡ると、「give rise to」は、単なる物理的な現象だけでなく、抽象的な概念の誕生や発展を語る際にも用いられてきました。例えば、ルネサンス期には、新しい思想や芸術様式が「give rise to」社会全体の価値観の変革を促しました。また、科学革命においては、革新的な発見が新たな技術や産業を「give rise to」し、人々の生活様式を大きく変えました。このように、「give rise to」は、歴史の転換点において、何かが生まれ、それが世界を動かす原動力となる様子を描写するのに適した言葉として、重宝されてきたのです。

文学作品においても、「give rise to」は、物語の核心に迫る重要な瞬間を描写するために用いられます。例えば、ある登場人物の些細な行動が、予期せぬ結果を「give rise to」し、物語全体を大きく展開させる、といった具合です。シェイクスピアの悲劇では、登場人物の誤った判断が、破滅的な結末を「give rise to」する様子が描かれています。また、寓話においては、小さな善行が、大きな幸福を「give rise to」するという教訓が語られます。このように、「give rise to」は、物語における因果関係や、運命の綾を表現するのに不可欠な要素として、文学作品に深みを与えてきました。

現代社会においても、「give rise to」は、様々な場面で用いられています。例えば、新しいテクノロジーが、新たなビジネスチャンスを「give rise to」したり、社会問題が、新たな政策の必要性を「give rise to」したりします。また、個人のレベルにおいても、ある出会いが、人生の転機を「give rise to」したり、ある経験が、新たな価値観を「give rise to」したりします。このように、「give rise to」は、常に変化し続ける社会において、新しい何かが生まれ、それが未来を形作っていく様子を表現するのに、欠かせない言葉として、その重要性を増していると言えるでしょう。

試験傾向

英検

1. 出題形式: 語彙問題、長文読解

2. 頻度と級・パート: 準1級以上で比較的頻出。1級でもまれに出題

3. 文脈・例題の特徴: 環境問題、社会問題など、やや硬めのテーマの長文でよく見られる

4. 学習者への注意点・アドバイス: 「~を引き起こす、原因となる」という意味を覚え、類義語 (cause, lead to, result in) との使い分けを意識する。rise が名詞であることも意識。

TOEIC

1. 出題形式: Part 5 (短文穴埋め)、Part 7 (長文読解)

2. 頻度と級・パート: 頻出。特にビジネス関連の長文でよく見られる

3. 文脈・例題の特徴: プロジェクトの遅延、経済状況の変化、技術革新など、ビジネスシーンで起こりうる事柄の原因を説明する文脈でよく用いられる

4. 学習者への注意点・アドバイス: ビジネス文書で頻出することを意識し、類義語 (contribute to, generate) とのニュアンスの違いを理解する。文法問題で give の形 (gave, given) が問われることもある。

TOEFL

1. 出題形式: リーディングセクション

2. 頻度と級・パート: 頻出。アカデミックな文章でよく見られる

3. 文脈・例題の特徴: 歴史、科学、社会科学など、学術的なテーマの文章で、ある事象が別の事象を引き起こす因果関係を説明する際に用いられる

4. 学習者への注意点・アドバイス: アカデミックな文脈での使用頻度が高いことを意識する。類義語 (produce, create) との置き換えが可能かどうかを確認し、文脈に合った適切な語を選ぶ練習をする。

大学受験

1. 出題形式: 長文読解、和訳問題、英作文

2. 頻度と級・パート: 難関大学で頻出。標準的なレベルの大学でも出題される可能性あり

3. 文脈・例題の特徴: 社会問題、環境問題、科学技術など、幅広いテーマの文章で用いられる

4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する練習をする。和訳問題では、「~を生じさせる」「~の原因となる」など、適切な日本語表現を選ぶ必要がある。英作文では、因果関係を明確に示すために効果的に使用する。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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