ferocious
強勢は2番目の音節にあります。最初の音節の/ə/は曖昧母音で、日本語の「ア」よりも弱く、口をあまり開けずに発音します。/ˈroʊ/の二重母音は、口を丸めて「オゥ」と発音し、最後に「ウ」の音を添えるイメージです。最後の/ʃəs/は、「シャス」と発音しますが、/ʃ/は日本語の「シャ」よりも唇を突き出すように意識するとより正確になります。
どう猛な
野生動物や、狂暴な人に対して使われる。力強く、攻撃的なイメージ。単にangryよりも強い感情、制御不能な状態を示すことが多い。
The ferocious lion roared loudly in the jungle, making us shiver with fear.
どう猛なライオンがジャングルで大きく吠え、私たちは恐怖で震えました。
※ この例文は、肉食動物の「どう猛さ」を描写する、最も典型的で分かりやすい使い方です。ライオンが「吠える」という具体的な行動と、それを見た人が「恐怖で震える」という感情の動きが伝わることで、ferocious の持つ強いイメージが鮮明になります。'ferocious lion' のように、名詞を直接修飾する形でよく使われます。
A small dog became ferocious when a stranger came too close to its owner.
見知らぬ人が飼い主に近づきすぎると、小さな犬がどう猛になった。
※ ここでは、普段はおとなしい「小さな犬」が、大切なものを守るために「どう猛になる」という状況を描写しています。動物の「守り」の本能からくる激しい様子を表すのに適しています。'became ferocious' のように、be動詞やbecomeなどと組み合わせて、その状態になることを示すこともよくあります。
Last night, a ferocious storm hit our small town with strong winds and heavy rain.
昨夜、どう猛な嵐が強い風と激しい雨を伴って私たちの小さな町を襲いました。
※ 「ferocious」は、動物だけでなく、自然現象の「激しさ」や「荒々しさ」を表すのにも使われます。この例文では、嵐が「どう猛」であることで、その勢いや被害の大きさが伝わってきます。'ferocious storm' のように、破壊的な力を持つ自然現象によく使われる表現です。
激しい
嵐や炎、競争など、制御が難しい、または圧倒的な勢いがあるものに対して使われる。凄まじさ、容赦のなさを強調する。
The lion looked ferocious as it stared at the meat.
そのライオンは肉をじっと見つめ、獰猛な目をしていた。
※ 動物園で、ライオンが肉を見つめるその目つきは、まるで獲物を狙うかのように鋭く、激しかった。「ferocious」は、動物が持つ「獰猛さ」や「野性的な激しさ」を表すのに非常によく使われます。「look ferocious」で「激しい見た目だ」という意味になります。
A ferocious wind blew all night during the storm.
嵐の間、一晩中激しい風が吹き荒れた。
※ 嵐の夜、窓の外では、全てを吹き飛ばすかのような猛烈な風が、一晩中吹き荒れていました。「ferocious」は、自然現象、特に風や嵐など、制御不能な「激しさ」を表す際にも頻繁に使われます。「a ferocious wind」のように、名詞の前に置いて「激しい~」と表現するのが一般的です。
The small dog gave a ferocious bark at the mailman.
その小さな犬は、郵便配達員に激しく吠えかかった。
※ 小さな犬が、自分よりはるかに大きな郵便配達員に向かって、まるで猛獣のように激しく吠え立てました。体は小さくても、まるで猛獣のように「激しい」行動や声を表す時に使われます。ギャップが強調され、印象的です。「give a ferocious bark」で「激しい吠え声をあげる」という意味になります。「bark」は犬の「吠える」という動詞でもあり、名詞で「吠え声」という意味もあります。
コロケーション
どう猛な獣
※ 「beast」は獣、特に大きく危険な動物を指します。「ferocious beast」は、文字通り恐ろしく凶暴な獣を意味し、ライオン、トラ、クマなどを指すことが多いです。比喩的には、抑制のきかない、攻撃的な人を指すこともあります。この表現は、文学作品や物語でよく見られ、獣の恐ろしさを強調する際に用いられます。構文としては、形容詞 + 名詞の基本的な組み合わせです。
狂暴な犬
※ 「dog」は犬ですが、「ferocious dog」と言うことで、単なる犬ではなく、非常に攻撃的で危険な犬であることを強調します。番犬として訓練された犬や、飼い主の制御が及ばない犬を指すことが多いです。この表現は、日常会話やニュース記事など、幅広い場面で使用されます。犬の危険性を警告する標識などにも使われます。構文は形容詞 + 名詞です。
猛烈な嵐
※ 「storm」は嵐ですが、「ferocious storm」は、特に激しく、破壊的な嵐を指します。ハリケーン、台風、猛吹雪などを指すことが多いです。この表現は、自然災害のニュースや気象予報でよく使用され、嵐の危険性を強調する際に用いられます。比喩的に、激しい感情や困難な状況を表すこともあります。構文は形容詞 + 名詞です。
激戦、熾烈な戦い
※ 「battle」は戦いを意味しますが、「ferocious battle」は、特に激しく、残酷な戦いを指します。多くの死傷者を出し、勝敗が容易に決まらないような戦いを表します。歴史的な戦争の描写や、スポーツの試合など、競争が激しい状況を説明する際に用いられます。比喩的に、激しい議論や競争を表すこともあります。構文は形容詞 + 名詞です。
狂信的な忠誠心
※ 「loyalty」は忠誠心を意味しますが、「ferocious loyalty」は、非常に強く、盲目的な忠誠心を指します。特定の人物、組織、またはイデオロギーに対する揺るぎない献身を表します。この表現は、政治的な文脈や、カルト的な集団など、極端な忠誠心が求められる状況を説明する際に用いられます。批判的なニュアンスを含むことが多いです。構文は形容詞 + 名詞です。
非常に独立心が強い
※ 「independent」は独立していることを意味しますが、「ferociously independent」は、誰にも頼らず、自分の力で生きようとする強い意志を表します。他人に指図されることを極端に嫌い、自分の信念を貫き通す人を指します。この表現は、人の性格を説明する際に用いられ、賞賛の意味も、批判的な意味も持ちえます。構文は副詞 + 形容詞です。
非常に競争心が強い
※ 「competitive」は競争心が強いことを意味しますが、「ferociously competitive」は、他人を打ち負かすことに異常なほど執着する様子を表します。スポーツ選手やビジネスマンなど、成功のために手段を選ばない人を指すことが多いです。この表現は、競争が激しい状況や、人の性格を説明する際に用いられます。しばしば否定的なニュアンスを含みます。構文は副詞 + 形容詞です。
使用シーン
学術論文や専門書で、自然現象や社会現象の激しさ、あるいは研究対象の性質を強調する際に用いられます。例えば、生態学の研究で「〜の捕食行動はferociousである(どう猛である)」と記述したり、歴史学の研究で「〜の抵抗はferociousであった(激しかった)」と分析したりする際に使われます。文語的な表現です。
ビジネスシーンでは、競争の激しさや市場の変化の激しさを表現する際に、報告書やプレゼンテーションなどで用いられることがあります。例えば、「〜市場における競争はferociousである(激しい)」と表現することで、危機感や重要性を伝えることができます。ただし、日常的なビジネス会話ではあまり使われません。フォーマルな文書やプレゼンテーション向きの言葉です。
日常会話では、動物の攻撃性や自然災害の激しさを報道するニュース記事の内容を伝える場面で使われることがあります。「昨日のニュースで、ferociousな犬が人を襲ったって言ってたよ」のように、間接的な情報源からの引用として使われることが多いです。直接的な感情表現としては、やや大げさな印象を与えるため、頻繁には使われません。
関連語
類義語
激しい、どう猛な、荒々しいという意味で、動物、人、競争、嵐など幅広い対象に使われる。日常会話からフォーマルな場面まで使用可能。 【ニュアンスの違い】『ferocious』と非常に近い意味を持つが、『fierce』はより一般的で、攻撃性だけでなく、情熱や激しさも表すことができる。例えば、「fierce loyalty(激しい忠誠心)」のように。 【混同しやすい点】『ferocious』は主に動物や人の攻撃的な性質を強調するのに対し、『fierce』は抽象的な概念にも使える点。
野蛮な、残忍な、未開のという意味。人や行動に対して使われ、道徳的に非難するニュアンスを含む。歴史的文脈や文学作品でよく見られる。 【ニュアンスの違い】『ferocious』が単に攻撃的な性質を指すのに対し、『savage』はより倫理的な判断を含み、文明化されていない、あるいは堕落した状態を示す。強い非難の意味合いを持つ。 【混同しやすい点】『savage』は『ferocious』よりも強い非難のニュアンスを持つため、安易に置き換えると相手に不快感を与える可能性がある。また、歴史的背景や植民地主義との関連も考慮する必要がある。
残忍な、無慈悲なという意味。暴力的な行為や状況、あるいは厳しい現実などを表す。報道やドキュメンタリーなどで使われることが多い。 【ニュアンスの違い】『ferocious』が攻撃的な行動の性質を指すのに対し、『brutal』は結果の残酷さや非情さを強調する。感情を伴わない、客観的な描写にも使われる。 【混同しやすい点】『brutal』は必ずしも感情的な激しさを示すとは限らず、単に結果が酷いことを意味する場合がある。例えば、「brutal honesty(痛烈な正直さ)」のように。
悪意のある、邪悪な、堕落したという意味。人、噂、攻撃などに対して使われ、道徳的な非難を含む。小説や映画などでよく使われる。 【ニュアンスの違い】『ferocious』が主に物理的な攻撃性を指すのに対し、『vicious』は精神的な悪意や策略を含む。計画的で陰湿な攻撃を意味することが多い。 【混同しやすい点】『vicious』は物理的な攻撃だけでなく、言葉や噂などによる精神的な攻撃も含むため、『ferocious』よりも広い意味を持つ。例えば、「vicious rumor(悪質な噂)」のように。
暴力的な、乱暴なという意味。人、行動、嵐などに対して使われる。ニュース報道や犯罪関連の記事で頻繁に使われる。 【ニュアンスの違い】『ferocious』が内包する攻撃性やどう猛さを強調するのに対し、『violent』は物理的な暴力の行使そのものを指す。感情的なニュアンスは薄い。 【混同しやすい点】『violent』は必ずしも感情的な激しさを伴うとは限らず、単に物理的な力が加えられている状態を指す。例えば、「violent storm(激しい嵐)」のように。
攻撃的な、積極的なという意味。人、行動、ビジネス戦略など幅広い対象に使われる。日常会話からビジネスシーンまで使用可能。 【ニュアンスの違い】『ferocious』が制御不能な攻撃性を指すのに対し、『aggressive』はより意図的で目標志向的な攻撃性を示す。必ずしも否定的な意味合いを持つとは限らない。 【混同しやすい点】『aggressive』は文脈によっては肯定的な意味合いを持ちうる(例:aggressive marketing strategy)。一方、『ferocious』は常に否定的な意味合いを持つ。
派生語
『凶暴さ』『残忍さ』を意味する名詞。形容詞である『ferocious』から派生し、その性質や状態を抽象化したもの。日常会話よりも、事件や事故、動物の行動などを報道するニュース記事やドキュメンタリーなどでよく用いられる。語尾の『-ity』は名詞化の接尾辞。
『凶暴に』『残忍に』を意味する副詞。『ferocious』に副詞化の接尾辞『-ly』が付いた形。行動や様子を強調する際に用いられ、例えば『狼が獲物をferociously襲った』のように使われる。フォーマルな場面や文学作品にも見られる。
語源
「ferocious」は、ラテン語の「ferox」(どう猛な、勇敢な)に由来します。この「ferox」は、「ferus」(野生の、手なずけられていない)という形容詞から派生しています。さらに遡ると、「ferus」はインド・ヨーロッパ祖語の語根*ghwer-(野生の獣)に繋がると考えられています。つまり、「ferocious」の語源を辿ると、根源的には「野生の獣のような性質」という意味合いが含まれていることがわかります。現代英語では、文字通り「どう猛な」という意味の他に、「激しい」という意味でも用いられますが、その背景には、制御の効かない野生の獣のような激しさ、というイメージが根底にあると言えるでしょう。
暗記法
「ferocious」は単なる獰猛さにあらず。ゴシック小説では、ヒースクリフの復讐心やジキル博士の暗黒面など、抑圧された欲望や狂気を象徴。現代では、スポーツやビジネスで強烈な意志を表す一方、倫理問題も孕む。自然災害を描写すれば、畏怖の念を抱かせる。感情、社会、自然…多岐にわたる文化的背景が、この一語に凝縮されている。
混同しやすい単語
『ferocious』と『atrocious』は、どちらも形容詞で、語尾が '-cious' で終わるため、スペルと発音の両方で混同しやすいです。ただし、『ferocious』は「どう猛な、残忍な」という意味であるのに対し、『atrocious』は「極悪な、ひどい」という意味で、程度や性質を表す対象が異なります。日本人学習者は、文脈からどちらの単語が適切かを判断する必要があります。また、アクセントの位置も異なります(ferOcious, atrOcious)。
『ferocious』と『voracious』は、どちらも形容詞で、語源的に「貪欲さ」に関連する意味合いを持ちます。そのため意味の面で混同しやすいことがあります。『ferocious』は「どう猛な」という意味ですが、『voracious』は「貪欲な、食欲旺盛な」という意味で、主に食欲や知識欲など、何かを強く欲する状態を表します。発音も似ており、特に語尾の '-cious' の部分が共通しているため注意が必要です。語源的には、'ferocious'はラテン語の 'ferus'(野生の)から、'voracious'はラテン語の 'vorare'(むさぼり食う)から来ています。
『ferocious』と『felicitous』は、スペルの一部が似ており、どちらも形容詞であるため、視覚的に混同しやすい可能性があります。特に、'f', 'e', 'ci', 'ous'といった文字の並びが共通している部分があるため、注意が必要です。『ferocious』は「どう猛な」という意味であるのに対し、『felicitous』は「適切な、おめでたい」という意味で、全く異なる意味を持ちます。発音も異なりますが、特に母音の発音に注意が必要です。
『ferocious』と『precocious』は、どちらも形容詞で、語尾が '-cious' で終わるため、スペルと発音の両方で混同しやすいです。『ferocious』が「どう猛な」という意味であるのに対し、『precocious』は「早熟な、ませた」という意味で、主に子供の才能や発達について使われます。語源的には、'precocious'はラテン語の 'praecoquere'(前もって調理する)から来ており、早く成熟するという意味合いがあります。アクセントの位置も確認しておきましょう(ferOcious, precOcious)。
『ferocious』と『fertile』は、語頭の 'fer-' の部分が共通しており、スペルが似ているため、視覚的に混同しやすい可能性があります。『ferocious』は「どう猛な」という意味であるのに対し、『fertile』は「肥沃な、多産な」という意味で、全く異なる意味を持ちます。発音も異なりますが、特に語尾の発音に注意が必要です。語源的には、'fertile'はラテン語の 'ferre'(運ぶ、産む)から来ており、生産性に関連する意味合いがあります。
『ferocious』と『furious』は、どちらも「激しい感情」を表す形容詞であり、意味が一部重なるため、混同しやすいことがあります。『ferocious』は「どう猛な、残忍な」という意味で、主に攻撃的な行動や性質を表すのに対し、『furious』は「激怒した、猛烈な」という意味で、感情の状態を表します。スペルも似ており、特に語頭の 'fur-' の部分が共通しているため、注意が必要です。感情の対象が行動そのものか、状態を表すかによって使い分ける必要があります。
誤用例
『ferocious』は、文字通りには『どう猛な』『残忍な』という意味合いが強く、動物や暴力的な状況に対して使われることが多いです。議論が白熱して口論になった状況を説明するには、より穏やかな『heated』が適切です。日本人は、議論の激しさを強調するために安易に『ferocious』を選んでしまいがちですが、これは少し大げさな印象を与えます。日本語の『激しい』という言葉が、必ずしも英語の『ferocious』に対応するわけではないことを理解する必要があります。英語では、感情的な激しさや興奮は、より幅広い語彙で表現されます。
『ferocious』は、怒りの感情を表す場合でも、物理的な攻撃性や脅威を感じさせるニュアンスを含みます。遅刻に対する不快感を示すだけであれば、『stern(厳しい)』や『disapproving(不満そうな)』といった形容詞がより適切です。日本人は、相手に対する感情をストレートに表現しようとするあまり、強い言葉を選びがちですが、英語では状況に応じて感情の強さを調整する必要があります。特に、ビジネスやフォーマルな場面では、より丁寧で控えめな表現が好まれます。感情の強さを示す言葉を選ぶ際には、状況や相手との関係性を考慮することが重要です。
『ferocious』は人や動物の性質を表すのに適しており、自然現象の激しさを表す場合は『fierce』がより自然です。日本人は、『激しい』という言葉に引っ張られ、強烈なイメージを持つ『ferocious』を選んでしまいがちですが、英語では自然現象の勢いや破壊力を表す際には『fierce』が一般的です。また、比喩的な表現として『ferocious appetite(旺盛な食欲)』のように使うことも可能ですが、これは例外的な用法です。自然現象を形容する際には、『fierce』『strong』『powerful』などの語彙を適切に使い分けることが大切です。
文化的背景
「ferocious(どう猛な)」という言葉は、単に動物の攻撃性を表すだけでなく、人間の内面に潜む制御不能な激情や、社会が抑圧してきた野蛮性を象徴することがあります。特に、文明化された社会における「理性」と「野性」の対比を強調する文脈で、その文化的意義が際立ちます。
例えば、19世紀のゴシック小説において、「ferocious」はしばしば、抑圧された欲望や狂気を表現するために用いられました。エミリー・ブロンテの『嵐が丘』に登場するヒースクリフは、社会の規範から疎外された存在であり、復讐心に燃える彼の姿は、まさに「ferocious」という言葉が持つ激しさと破壊力を体現しています。彼の行動は、当時の社会が「野蛮」と見なした感情や行動様式を露わにし、読者に強い印象を与えました。また、ロバート・ルイス・スティーブンソンの『ジキル博士とハイド氏』では、ジキル博士の内面に潜むハイド氏が、「ferocious」な本能を解放する存在として描かれています。この作品は、人間の二面性、すなわち理性と本能の葛藤を鮮やかに描き出し、「ferocious」という言葉が、人間の内なる闇を象徴する重要な要素として機能していることを示しています。
現代においても、「ferocious」は、スポーツやビジネスの世界で、目標達成のために手段を選ばない強烈な意志や競争心を表現するために用いられます。例えば、「ferocious competitor(どう猛な競争相手)」という表現は、相手を圧倒し、勝利を掴み取るために全力を尽くす人物を指します。しかし、その一方で、「ferocious」な行動は、倫理的な問題や人間関係の悪化を引き起こす可能性も孕んでいます。そのため、「ferocious」という言葉は、賞賛と批判の両方の意味合いを帯びることがあります。現代社会においては、単なる攻撃性ではなく、文脈に応じて、強い意志、激しい感情、あるいは破壊的な衝動など、多様な意味合いを含む言葉として理解されています。
さらに、「ferocious」は、自然の脅威や災害の描写にも用いられます。例えば、「ferocious storm(どう猛な嵐)」という表現は、自然の圧倒的な力と破壊力を強調し、人間の無力さを浮き彫りにします。この用法は、自然に対する畏怖の念や、人間が自然の力の前には無力であることを認識させる効果があります。このように、「ferocious」は、単なる「どう猛さ」を超えて、人間の感情、社会の規範、自然の脅威など、幅広い文化的背景と結びついた、多層的な意味を持つ言葉として、英語圏の文化の中で深く根付いています。
試験傾向
1. 出題形式: 主に語彙問題、長文読解。稀にリスニング。
2. 頻度と級・パート: 準1級、1級で頻出。2級でも稀に出題。
3. 文脈・例題の特徴: 環境問題、動物、歴史など多様なテーマで登場。長文読解で比喩表現として使われることも。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 「猛烈な」「どう猛な」という意味を基本とし、文脈によってニュアンスを理解することが重要。ferociously(副詞)の形も覚えておくこと。
1. 出題形式: Part 5(短文穴埋め)、Part 7(長文読解)
2. 頻度と級・パート: 出題頻度は英検に比べて低め。
3. 文脈・例題の特徴: 主にニュース記事やレポートなどのビジネス関連の長文で使われることがある。競争の激しさなどを表す比喩表現として使われる場合もある。
4. 学習者への注意点・アドバイス: TOEICでは直接的な語彙知識よりも、文脈から意味を推測する能力が重要。類義語との区別も意識すること。
1. 出題形式: リーディングセクションで頻出。
2. 頻度と級・パート: TOEFL iBTのリーディングセクション。
3. 文脈・例題の特徴: アカデミックな内容(自然科学、社会科学など)の文章で、比喩的な意味合いで用いられることが多い。例えば、「ferocious competition(激しい競争)」など。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する練習が不可欠。類義語(intense, fierceなど)との使い分けも重要。名詞形(ferocity)も覚えておくと良い。
1. 出題形式: 主に長文読解、語彙問題(同意語選択、空所補充など)。
2. 頻度と級・パート: 難関大学で頻出。標準的な大学でも稀に出題。
3. 文脈・例題の特徴: 環境問題、社会問題、歴史、科学など幅広いテーマで登場。比喩表現として使われることも多い。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈の中で正確な意味を把握する練習が重要。類義語(violent, savage, brutalなど)とのニュアンスの違いを理解しておくこと。派生語(ferociously, ferocity)も覚えておくこと。