exodus
第一音節にアクセントがあります。母音/e/は日本語の『エ』よりも口を左右に少し開いた音です。/ə/(schwa)は曖昧母音で、力を抜いて発音します。最後の/s/は無声歯摩擦音で、日本語の『ス』よりも息を強く出すイメージです。
集団脱出
多くの人々が、抑圧や危険から逃れるために、ある場所から別の場所へ集団で移動すること。聖書の出エジプト記に由来し、大規模な人口移動を指す場合に用いられる。
After the big flood, there was an exodus of people from the village.
大きな洪水の後、村から人々の集団脱出がありました。
※ この例文は、災害や危険から逃れるために、多くの人が一斉に安全な場所へ移動する様子を表しています。水に浸かる家々を後にし、不安な気持ちで村を去っていく人々の姿が目に浮かびますね。「exodus」は、このように切迫した状況での「集団脱出」によく使われます。
Many young people started an exodus from the small town to find jobs.
多くの若者が仕事を見つけるために小さな町から集団脱出を始めました。
※ ここでは、経済的な理由(職がないなど)で、より良い機会を求めて多くの人が故郷を離れる様子を描いています。希望と同時に、慣れない場所への不安を抱えながら、若者たちが新しい生活を求めて旅立つ情景が伝わります。「exodus」は、このように社会や経済の変化に伴う大規模な人口移動にも使われます。
After the long meeting, there was a quick exodus of tired employees.
長い会議の後、疲れた社員たちが素早く集団脱出しました。
※ この例文は、義務や退屈な状況から解放されて、多くの人が一斉にその場を去る、ややユーモラスな状況を表しています。重苦しい会議室から、一目散に開放感を求めて出ていく社員たちの姿が目に浮かびますね。このように「exodus」は、比喩的に、ある場所や状況からの「一斉退散」を表すこともできます。
大量出国
国家、地域、組織などから、多くの人々が同時に出ていく状況。経済的な困窮、政治的な不安定、災害などが原因となる。
After the war broke out, there was a huge exodus of people seeking safety.
戦争が勃発した後、安全を求めて人々の大規模な出国がありました。
※ 戦争が始まり、人々が不安を抱えながらも、家族を連れて安全な場所を求めて国境を越える様子を描いています。ニュースなどでよく耳にする、悲しくも現実的な状況ですね。`exodus`は名詞なので、`a huge exodus`のように形容詞と一緒に使われたり、`there was`の後に来て「~があった」と表現されたりします。
Due to the lack of jobs, a big exodus of workers began leaving the country.
仕事が不足していたため、多くの労働者が国を離れる大量出国が始まりました。
※ 故郷に仕事がなく、家族や友人と別れを告げ、希望を胸に、あるいは不安を抱えて海外へ旅立つ労働者たちの姿を想像してみてください。経済的な理由による人の移動は世界中で見られます。`exodus of workers`のように、「誰の」大量移動なのかを示すのに`of`がよく使われます。
Many people made a difficult exodus from their country seeking political freedom.
多くの人々が政治的自由を求めて、困難な大量出国をしました。
※ 政府の抑圧から逃れるため、夜中に人目を忍んで国境を越えたり、密かに国外へ脱出したりする人々の緊迫した様子が伝わってきます。自由への強い願いと、捕まるかもしれないという恐怖が入り混じった状況です。`make an exodus`のように動詞`make`を使って「大量出国を行う」という行動を示すことがあります。
コロケーション
大量脱出、集団移住
※ 「exodus」の中でも最も一般的なコロケーションの一つです。「mass(大量の)」という形容詞が、大規模な移動や退避を強調します。歴史的な出来事(民族移動、戦争からの避難)や、現代的な状況(企業の倒産による従業員の大量離職、イベント後の観客の退出)など、幅広い場面で使用されます。単に人が移動するだけでなく、何らかの危機や変化を背景とした、大規模かつ緊急的な状況で使用されることが多い点がポイントです。
頭脳流出
※ 優秀な人材が、より良い機会や環境を求めて国外や他の地域へ流出することを指します。「brain drain」とほぼ同義ですが、「exodus」を使うことで、より大規模かつ組織的な流出というニュアンスが加わります。例えば、発展途上国から先進国への科学者や研究者の流出、地方から都市部への若者の流出などを表す際に用いられます。経済学や社会学の文脈でよく見られる表現です。
…からの脱出、…からの離脱
※ 「from」という前置詞と組み合わせて、特定の場所や状況からの脱出を表します。例えば、「the exodus from the city(都市からの脱出)」は、都市の生活環境の悪化や災害などを背景とした人口流出を意味します。また、「the exodus from traditional media(伝統的メディアからの離脱)」は、インターネットの普及に伴い、人々が新聞やテレビなどの従来型メディアから離れていく状況を表します。ある場所やシステムに対する不満や失望感が、移動の動機となっている場合に適しています。
人材の流出
※ "talent"という単語を使うことで、単なる人の移動ではなく、特に有能な人材の流出を強調します。企業や組織において、待遇の悪化やキャリアパスの不明確さなどが原因で、優秀な人材が競合他社や他の業界へ移っていく状況を表す際に用いられます。組織の競争力低下に繋がるため、経営戦略上の重要な問題として認識されます。
脱出を目撃する、流出を目の当たりにする
※ "witness"という動詞を使うことで、大規模な移動や脱出を客観的に観察する視点を強調します。報道記事や歴史的記録などで、特定の出来事や状況の結果として生じた人々の移動を描写する際に用いられます。例えば、「The country witnessed an exodus of refugees after the war.(戦争後、その国は難民の流出を目撃した)」のように使われます。
徐々の脱出、緩やかな流出
※ "gradual"という形容詞を使うことで、大規模な移動が短期間で起こるのではなく、時間経過とともに徐々に進行する様子を表します。例えば、ある地域からの人口減少が、高齢化や過疎化などの要因によって長年にわたって続く状況などを描写する際に用いられます。急激な変化ではなく、緩やかな進行を強調したい場合に適しています。
使用シーン
歴史学、社会学、宗教学などの分野で、特定の集団が大量に移動する現象を指す際に使用されます。例えば、「産業革命後の農村部から都市部への人口のexodus」といった形で、研究論文や学術書で見られます。専門的な議論で用いられることが多いです。
企業の海外移転や、ある業界からの人材の大量流出を比喩的に表現する際に、報告書やプレゼンテーションで使用されることがあります。例えば、「競争激化による優秀なエンジニアのexodus」のように、ややフォーマルな文脈で用いられます。日常的なビジネス会話ではあまり使われません。
ニュース記事やドキュメンタリー番組などで、紛争や災害などによる大規模な避難民の発生を伝える際に使われることがあります。例えば、「内戦による難民のexodus」といった形で報道されます。日常会話で使うことは稀ですが、社会問題に関心のある人が、やや硬い表現として用いることがあります。
関連語
類義語
出発、退去。一般的な出発や退去を指し、旅行、移動、職場の退職など、幅広い状況で使用されます。日常会話からビジネスシーンまで、フォーマルな場面でもカジュアルな場面でも使えます。 【ニュアンスの違い】"exodus"は集団的な大規模な移動を指しますが、"departure"は個人または少人数の出発にも使われます。また、"departure"は必ずしも困難や苦難を伴う状況を意味しません。 【混同しやすい点】"departure"は可算名詞としても不可算名詞としても使用できますが、"exodus"は通常、単数形で使用され、具体的な数を示すことは少ないです。"departure"は計画的な出発を意味することが多いですが、"exodus"は緊急避難的な意味合いが強いです。
移住、移動。特に動物や人々の長期的な移動、定住地の変更を指します。地理学、生物学、社会学などの学術的な文脈でよく使用されます。 【ニュアンスの違い】"exodus"が特定の場所からの脱出を強調するのに対し、"migration"は新しい場所への移動とその定着を強調します。また、"migration"は必ずしもネガティブな状況を伴うとは限りません。 【混同しやすい点】"migration"は通常、より計画的で自発的な移動を指しますが、"exodus"は強制的な、または困難な状況下での移動を意味することが多いです。"migration"は長期的な視点での移動を指し、"exodus"はより緊急性の高い状況を指します。
避難、退避。危険な場所から人々を安全な場所へ移動させることを指します。災害、戦争、事故などの緊急事態で使用されます。 【ニュアンスの違い】"exodus"は大規模な集団移動を意味しますが、"evacuation"はより組織的で、特定の危険から人々を保護する目的で行われます。"evacuation"は通常、当局や組織によって計画・実行されます。 【混同しやすい点】"evacuation"は特定の危険からの避難を意味し、一時的な移動であることが多いですが、"exodus"は必ずしも一時的な移動とは限りません。"evacuation"は具体的な避難計画や手順を伴うことが多いですが、"exodus"はより自発的で、混乱した状況下での移動を指すことがあります。
退却、撤退。特に軍隊が敵から退くこと、または困難な状況から身を引くことを指します。軍事、ビジネス、スポーツなど、様々な文脈で使用されます。 【ニュアンスの違い】"exodus"は集団的な脱出を意味しますが、"retreat"は必ずしも大規模な移動を伴わず、戦略的な撤退や一時的な退避を意味することがあります。また、"retreat"は必ずしもネガティブな状況を意味せず、戦略的な判断として行われることもあります。 【混同しやすい点】"retreat"は戦術的な撤退や、静養のための隠遁を意味することがありますが、"exodus"は困難な状況からの脱出を意味します。"retreat"は自発的な行動であることが多いですが、"exodus"は強制的な状況下での行動を意味することがあります。
逃避、逃亡。危険や困難から逃れることを指します。犯罪者、難民、被災者など、様々な状況で使用されます。 【ニュアンスの違い】"exodus"は集団的な大規模な移動を指しますが、"flight"は個人または少人数の逃避にも使われます。また、"flight"はしばしば秘密裏に行われることを意味し、法的な問題や危険を伴うことがあります。 【混同しやすい点】"flight"は個人的な逃避を意味することが多いですが、"exodus"は集団的な移動を意味します。"flight"はしばしば犯罪や不正行為と関連付けられますが、"exodus"は必ずしもそうではありません。 "flight" は、比喩的に「想像の翼を広げる」といった意味でも使われることがあります。"He took flight of fancy."
(自国からの)移住、海外移住。自国を離れて他の国へ移り住むことを指します。社会学、人口学、歴史学などの学術的な文脈でよく使用されます。 【ニュアンスの違い】"exodus"は困難な状況からの脱出を強調しますが、"emigration"はより自発的な、または経済的な理由による移住を意味することが多いです。また、"emigration"は必ずしもネガティブな状況を伴うとは限りません。 【混同しやすい点】"emigration"は自国からの移住を指し、新しい国での生活を前提としますが、"exodus"は必ずしも移住を意味せず、一時的な避難や脱出を意味することがあります。 "emigration"は個人の意思決定に基づくことが多いですが、"exodus"は社会的な、または政治的な状況によって引き起こされることが多いです。
派生語
- exode
『演劇の退場場面』を指す名詞。exodus の語源であるギリシャ語の『exodos(出口)』に由来し、劇の終わりにおける登場人物の退場を意味します。現代英語では一般的ではありませんが、演劇や文学の文脈で使われることがあります。exodus が大規模な集団の脱出を意味するのに対し、exode は特定の場面における退出を指す点が異なります。
『出口』または『退場』を意味する名詞・動詞。ラテン語の『exitus(出口、出発)』に由来し、exodus と語源的なつながりがあります。exodus が集団的な脱出を強調するのに対し、exit はより一般的な意味で、場所からの退出やプログラムの終了などを指します。日常会話からビジネス、技術的な文脈まで幅広く使用されます。
『発行』『問題』などを意味する名詞・動詞。ラテン語の『exire(出て行く)』に由来し、exodus と間接的な語源的つながりがあります。『問題』の意味は、ある状況から『出てくる』もの、つまり表面化する問題というイメージです。exodus が大規模な移動を指すのに対し、issue はより抽象的な概念を扱います。日常会話、ビジネス、学術論文など、あらゆる場面で使用されます。
反意語
『入場』『登録』を意味する名詞。exodus が『出て行くこと』を指すのに対し、entry は『入ること』を意味し、明確な対義語となります。日常会話からビジネス、技術的な文脈まで幅広く使用されます。exodus が集団的な脱出を指す場合、entry は新しい場所への集団的な流入を意味することがあります(例:難民キャンプへの人のentry)。
『流入』を意味する名詞。exodus が人や物の流出を指すのに対し、influx は大量の人や物が流れ込んでくる状況を表し、意味が対照的です。特に、経済、人口、移民などの文脈でよく使用されます。exodus がしばしばネガティブな状況(迫害、災害など)を伴うのに対し、influx は必ずしもネガティブな意味合いを持つとは限りません(例:観光客のinflux)。
『到着』を意味する名詞。exodus が出発・脱出を意味するのに対し、arrival は目的地への到着を指し、明確な対義語となります。日常会話から旅行、交通機関に関する文脈で頻繁に使用されます。exodus がしばしば緊急性や強制的な移動を伴うのに対し、arrival はより計画的で通常の移動を意味することが多いです。
語源
「exodus」は、旧約聖書の『出エジプト記』を指す言葉としてよく知られています。この単語は、ギリシャ語の「exodos(ἔξοδος)」に由来し、「ex-(外へ)」+「hodos(道、旅)」という要素から構成されています。つまり、文字通りには「外への道」「出発」という意味合いを持ちます。エジプトからの集団脱出という聖書の物語が、この単語に「集団脱出」「大量出国」という意味を付与しました。日本語で例えるなら、「脱出」という言葉が、単に逃げるだけでなく、何か大きな出来事からの解放や移動を連想させるのと似ています。現代英語では、特定の場所や状況からの大規模な人々や物の移動を指す一般的な言葉として使われています。
暗記法
「exodus」は、旧約聖書『出エジプト記』に由来し、抑圧からの解放と希望への旅立ちを象徴します。奴隷状態からの脱出という原義を超え、自由への渇望を普遍的に表現。公民権運動や文学作品にも影響を与え、難民の大量移動など、現代社会の構造的変化や人々の苦難を伴う大規模な移動を意味する言葉として、文化的意義を保ち続けています。
混同しやすい単語
『exodus』と語頭が同じ 'ex-' で始まるため、スペルと発音の両方で混同しやすい。『excess』は『過剰』という意味で、名詞または形容詞として使われる。特に、アクセントの位置が異なる点('exodus' は最初、'excess' は最後)に注意が必要。語源的には、'exodus' が『外へ出る』意味なのに対し、'excess' は『度を超えて』という意味を持つ。
『exodus』と発音がいくらか似ており、特に複数形の語尾 '-sodes' の部分が曖昧に発音されると聞き間違えやすい。『episodes』は『(連続ドラマなどの)エピソード』という意味で、名詞。スペルも似ているため、文脈から判断することが重要。
『exodus』と同様に 'ex-' で始まるため、スペルと発音で混同される可能性がある。『exclude』は『除外する』という意味の動詞。'exodus' が集団の移動を指すのに対し、'exclude' は何かを排除する行為を指すため、意味が大きく異なる。動詞と名詞という品詞の違いも重要な識別ポイント。
『exodus』の語尾 '-odus' と 'odious' の '-dious' の部分が似ているため、発音とスペルで混同しやすい。『odious』は『憎むべき』という意味の形容詞。語源的には、'exodus' が『道』を意味するギリシャ語に由来するのに対し、'odious' はラテン語の『憎しみ』に由来する。
'exodus'の語尾と'oxides'の語尾が発音とスペルが似ているため、混同しやすいです。'oxides'は'酸化物'という意味です。化学の文脈でよく使われます。
『exodus』と語頭の 'ex-' が共通しており、スペルと発音の両方で混同しやすい。『exercise』は『運動』や『練習』という意味で、名詞または動詞として使われる。特に、'exodus' が名詞であるのに対し、'exercise' は動詞としても使える点に注意。また、アクセントの位置も異なるため、発音を意識して区別することが重要。
誤用例
『Exodus』は大規模な集団移動、特に抑圧からの解放を伴う脱出を指します。情報漏洩のような文脈では、単なる『流出』を意味する『leak』が適切です。日本人は『exodus』を『流出』という日本語に安易に結びつけがちですが、聖書に由来するこの単語は、より劇的で、歴史的な重みを持つ状況に使われます。ビジネス文書においては、より中立的な語彙を選ぶのが無難です。
『Exodus』は多くの場合、地理的な移動を伴う大規模な集団の出発を意味します。顧客がサービスを解約することは『departure』や『churn』で表現できます。『exodus』を使うと、まるで顧客が国を捨てるかのような大げさな印象を与えかねません。日本人は『大量の〜』を表現する際に、つい大仰な単語を選びがちですが、英語では文脈に合った適切なレベルの表現を選ぶことが重要です。
『Exodus』は、抑圧や困難からの解放を伴う大規模な脱出というニュアンスを強く持ちます。単に転職で人が流出する場合、『outflow』がより適切です。日本人は『exodus』の持つドラマチックな響きに惹かれがちですが、ビジネスシーンでは客観的で正確な状況描写が求められます。また、『従業員の〜』という表現は、あたかも従業員が所有物であるかのような印象を与える可能性があるため、英語では『outflow *of* employees』のように前置詞を挟むことで、より丁寧に表現することが推奨されます。
文化的背景
「exodus(脱出、出国)」は、単なる移動を表す言葉ではなく、抑圧からの解放、新たな希望を求めての集団的な旅立ちを象徴する言葉です。特に、旧約聖書の『出エジプト記』に由来する強烈なイメージは、その後の文化、文学、政治運動に深く影響を与えてきました。奴隷状態からの解放という原義を超え、より普遍的な自由への渇望を表現する言葉として、今もなお力強く響きます。
『出エジプト記』は、モーセに率いられたイスラエル人がエジプトでの奴隷生活から脱出し、約束の地を目指す物語です。この出来事は、ユダヤ教のアイデンティティの根幹をなすものであり、過越の祭り(Passover)として毎年祝われます。しかし、「exodus」の物語は宗教的な枠組みを超え、抑圧された人々が自由を求めて立ち上がる普遍的なテーマとして、さまざまな文化で再解釈されてきました。例えば、アメリカの公民権運動では、アフリカ系アメリカ人が差別からの解放を求めて行った運動を「exodus」に重ね合わせ、精神的な支えとしました。
文学や映画においても、「exodus」は繰り返し登場するモチーフです。ジョン・スタインベックの小説『怒りの葡萄』では、ダストボウルによって土地を追われたオクラホマの人々がカリフォルニアを目指す姿が、現代版の「exodus」として描かれています。また、SF作品においては、地球の環境破壊や戦争から逃れるために宇宙へ旅立つ人類の姿が、「exodus」のイメージと重なります。これらの作品における「exodus」は、希望と絶望、団結と分裂、そして人間の尊厳といった、複雑な感情を呼び起こします。
現代社会においても、「exodus」は政治的、社会的な文脈で頻繁に用いられます。例えば、紛争や自然災害によって故郷を追われた難民の大量移動は、「exodus」という言葉で表現されることがあります。また、企業が拠点を海外に移転することや、ある地域から人々が大量に流出することも、「exodus」と呼ばれることがあります。これらの例からもわかるように、「exodus」は、単なる人口移動ではなく、社会の構造的な変化や人々の苦難を伴う、大規模な移動を意味する言葉として、その文化的意義を保ち続けています。
試験傾向
準1級以上で出題される可能性あり。1. 出題形式: 主に長文読解問題。稀に語彙問題。2. 頻度と級・パート: 準1級以上。長文読解パートで稀に出題。3. 文脈・例題の特徴: 歴史、社会問題、宗教など、やや硬めのテーマの長文で、比喩的な意味合いで使われることが多い。4. 学習者への注意点・アドバイス: 単に「脱出」という意味だけでなく、大規模な人口移動を指すことを理解しておく。類義語の'departure'や'evacuation'とのニュアンスの違いに注意。
この試験では出題頻度は低め。1. 出題形式: 長文読解(Part 7)。2. 頻度と級・パート: ほぼ出題されない。3. 文脈・例題の特徴: ビジネスの文脈ではほぼ使われない。4. 学習者への注意点・アドバイス: TOEIC対策としては優先順位は低い。
頻出単語。1. 出題形式: リーディングセクション。2. 頻度と級・パート: リーディングセクションで頻繁に出題。3. 文脈・例題の特徴: 歴史、社会学、環境問題など、アカデミックなテーマの文章で、大規模な人口移動や移住を説明する際に用いられる。4. 学習者への注意点・アドバイス: 学術的な文章で使われることが多いため、類義語とのニュアンスの違いを理解しておく必要がある。特に、'migration'や'emigration'との違いを意識すること。
難関大学で出題される可能性あり。1. 出題形式: 主に長文読解問題。2. 頻度と級・パート: 難関大学の二次試験で稀に出題。3. 文脈・例題の特徴: 歴史、国際関係、社会問題など、論説的な文章で使われることが多い。4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する練習が必要。比喩的な意味で使われる場合もあるため、注意が必要。